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AMERICAN GIGOLO(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1980年の映画「アメリカン・ジゴロ」である。超高級ジゴロが事件に巻き込まれるという、巻き込まれ型のサスペンス作品である。主演のR・ギアの人気に火が付くことにもなった作品である。

作品データを記しておくと、時間は117分、監督と脚本はポール・シュレイダー、撮影はジョン・ベイリー、音楽はジョルジオ・モロダーである。そして出演は、リチャード・ギア、ローレン・ハットン、ニーナ・ヴァン・パラント、ヘクター・エリゾンド、フランセス・バージェン、K・カラン、リネア・クイグリー、ビル・デューク、たちである。

ビバリーヒルズの金持を相手に稼ぎまくっているジュリアンはジゴロであり、いつものように黒塗りのベンツに乗って、女主人・アンと会っていた。アンは身よりのないジュリアンを育てたのだった。ある日、ジュリアンは金の条件がよいこともあって、仲間のリオンの代理で仕事を受けて、上院議員の妻・ミシェルと会った。彼女に惹かれたジュリアンだったが、近づく気にはなれなかった。翌日、彼はレイマンという男の妻を相手にした。そしてアパートに戻ってきたら、ミシェルが訪ねてきていて、関係を持った。そんな中、レイマンの妻が殺されるという事件が起こった。ジュリアンにはアリバイがあったものの、その時一緒にいた女はスキャンダルを恐れて事実を否定したことから、ジュリアンが容疑者となってしまう。で、ジュリアンは真相を探ろうとする。そして黒幕がリオンと知り、リオンを問い詰める。が、リオンはベランダから転落し、死亡してしまう。この一件は事故として処理されたが、ジュリアンはレイマンの妻殺しの犯人として逮捕されてしまう。それから数日後、突如事件が動いた。ミシェルが、ジュリアンと一緒にいたと偽証したのだった...

物語の展開は今ひとつで、歯切れも良くないのだが、R・ギアの格好良さだけは際立っていて、オーラを放っている。ということで、映画としたらそれだけの作品である。が、本作は音楽、特に主題歌の方が大ヒットしたことで有名になった作品である。何せ、主題歌となったBLONDIEの『Call Me』がBillboardのシングル・チャートで6週連続全米No.1に輝き、1980年の最大のヒット曲となり、1980年のBillboard年間シングル・チャートでも堂々の第1位を獲得したのである。また、この曲の大ヒットによって、BLONDIEはメジャーなアーティストとなり、更には'80'sの映画音楽に新しい風を吹き込み、この後に、映画主題歌や挿入曲に豪華アーティストが結集するという構成のサントラ盤が主流となっていくことに影響を与えることにもなった。ということで、本作は映画よりもサントラ盤の方が要チェックである。

サントラ盤の収録曲は以下の全8曲である。『Call Me [Theme From American Gigolo]』『Love And Passion』『Night Drive』『Hello Mr. W.A.M. (Finale)』『Apartment』『Palm Springs Drive』『Night Drive (Reprise)』『Seduction (Love Theme)』。

本サントラ盤でも『Call Me』は堪能できるが、BLONDIEのアルバム(ベスト盤も良いが、筆者としたら2001年に再発になったアルバム「AUTOAMERICAN」のボーナス・トラックのロング・バージョンがお薦めです。)で聴くのもまたよろしいかと...

 

American Gigolo

American Gigolo

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polygram International
  • 発売日: 2001/05/01
  • メディア: CD

↓映画DVDはこちら

アメリカン・ジゴロ

アメリカン・ジゴロ

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD

 

↓『Call Me(Long Version)』が収録されているのはこちら

Autoamerican

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 2001/09/11
  • メディア: CD


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浜田麻里『INCLINATION II』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは2003年に彼女のデビュー20周年を記念してリリースされたベスト盤である。デビュー10周年の際にも2枚組のベスト盤がリリースされたが、今回はその続編という扱いで、DISC3、DISC 4として扱われている。(そのため、ここではDISC 1/2とは表記せずに、DISC 3/4と記します。)レコード会社を移籍しているが、デビューして区切りとなる節目となるベスト盤で、同じ企画を続けるというのは、ある意味では冒険であるが、それを実現させてしまう彼女の存在の大きさも抜きには語れない所でもある。

本アルバムには各DISCに16曲、15曲の合計31曲が収録されている。(内3曲は新に録音されたものである。)10年前の「INCLINATION」には17曲、16曲の収録であったが、時間の関係を考えると、まあ妥当な範囲である。で、合わせると全部で4枚のDISCに64曲となり、彼女の主だった曲は網羅されることになる。ということで、本アルバムは単独ではなく、セットで持っておきたい所である。

DISC 3の収録曲は以下の全16曲である。『If It's Love』『Someone Like You』『Heart In Motion』『I Have A Story To Tell』『Get Lucky Tonight』『With All My Heart』『If You're Looking For Love』『Color Blind』『Hold On -One More Time-』『In My Private Heaven』『Out Of My Hands』『Going Through The Motions』『Fixing A Broken Heart(Duet with Indecent Obsession)』『Heaven Knows -When I Wish Upon A Star-』『More Than Ever -For Such A Long Time-』『Only Love』。

続いてDISC 4の収録曲は以下の全15曲である。『Tricky World』『Wish me love』『Insomnia -Innocence in Daydreams-』『Luna Sympathy』『Millenia』『Emergency』『Summer Days』『Hey Mr.Broken Heart』『Antique(RE-RECORDING&MIX)』『Love Renaissance』『Be Yourself』『Promised Land(RE-RECORDING&MIX)』『Crazy Love』『Since Those Days(RE-RECORDING&MIX)』『Regret』。

DISC 3の方は、アジアとヨーロッパでリリースされた3枚のアルバムの収録曲からセレクトされたものということで、日本ではレアなものであるだけに、これは嬉しい所である。一方、DISC 4の方は、かつての彼女とは全く違うシンガーとしての彼女の魅力に満ちたものであり、「ヘビメタの女王」としての彼女しか知らない者には度肝を抜かれることでしょうね。(たっぷりと聴かせくれます。)

「INCLINATION」の続編という位置づけであるが、こちらの方は一応、年代別に分かれた構成にもなっている(=彼女が時代と共に変わっていったということでもある。)ので、資料性と言うことでも高く評価できる構成と言うことが出来る。

既に本アルバムのリリースからも5年が経過しているので、彼女のキャリアも四半世紀になるが、彼女の一つの時代('90'sから'00's初頭)を知る上でも実に有用なアルバムでもある。尚、本アルバムは単独ではなく、やはり「INCLINATION」と共にライブラリーに加えたい所である。じっくりと聴きましょう!

 

INCLINATIONII

INCLINATIONII

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: トライエム
  • 発売日: 2003/06/25
  • メディア: CD


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DONNY OSMOND『THE SINGLES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2002年にリリースされた彼のヒット・シングルを集めたベスト盤である。'70's前半、彼はティーン・アイドルとして人気を誇ったが、その時代の彼の大ヒット曲を含むシングル曲を中心に集めたベスト盤である。(タイトルが示す通りである。)ちなみに彼のNo.1ヒット曲は、母国アメリカでは1曲でが、イギリスでは3曲生まれている。(尚、現在ではすっかりオッサンになっている彼ですけど...→ジャケット写真とは随分と違っているが、35年前後が経過していたら当然です。)

収録曲は以下の全20曲である。『Sweet And Innocent』『Go Away Little Girl』『Hey Girl』『Puppy Love』『Going Going Gone』『Hey There Lonely Girl』『Big Man』『Too Young』『Why』『Teenager In Love』『Twelfth Of Never』『Life Is Just What You Make It』『Million To One』『Young Love』『Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)』『Other Side Of Me』『Tears On My Pillow』『When I Fall In Love』『I'm Dying』『Where Did All The Good Times Go』。

お薦め曲としては、やはり『Go Away Little Girl』をはじめとする大ヒット曲ということになるが、ベスト盤という性格上、殆どと言うことになってしまうので、それは省略とする。

彼の放った米英でのNo.1ソングは都合4曲となるが、全米No.1ソング(1971年)の『Go Away Little Girl』、全英No.1ソングとなった1972年の『Puppy Love』と1973年の2曲『Twelfth Of Never』と『Young Love』という、彼のキャリアの上では外せない所はしっかりと抑えてあるので、基本的には合格である。また、原則として発表順に収録されているということで、資料性も高い。

いつの時代でも、ティーン・アイドルというのは存在するが、'70's前半の彼も時代に名前を刻んだ一人である。当時を知る方にとっては懐かしい名前であり、ライブラリーに加えておくのにはもってこいのベスト盤である。また、知らない方にとっては、彼を知るための入門用としてもピッタリである。一度は聴いてみることをお勧めするベスト盤である。

 

The Singles

The Singles

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Br Music Holland
  • 発売日: 2003/10/14
  • メディア: CD


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