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「WISHMASTER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1997年の映画「ウィッシュマスター」である。「エルム街の悪夢」シリーズのR・イングランドや「13日の金曜日」のK・ホッダー、「キャンディマン」のT・トッドという、ホラー映画ではお馴染みの顔ぶれが出演しているということで、ホラー・ファンにとったらこれだけでも嬉しくなってしまうスプラッター・ホラー作品である。(が、彼らは良いのだが、ヒロインに魅力がないのが辛い所である。)封印された悪魔が甦り、恐怖をふりまく中、宝石鑑定人のヒロインが対峙するという内容である。

作品データを記しておくと、時間は90分、原案はピエール・デヴィッド、監督はロバート・カーツマン、脚本はピーター・アトキンス、撮影はジャック・ヘイトキン、音楽はハリー・マンフレディーニである。そして出演は、タミー・ローレン、トニー・クレーン、アンドリュー・ディヴォフ、ロバート・イングランド、トニー・トッド、ケイン・ホッダー、ウェンディ・ベンソン、アンガス・スクリム、アリ・バラック、テッド・ライミ、ジェイク・マッキノン、グレッグ・ファンク、ジョセフ・ピラトー、たちである。

アメリカ。古美術収集家のボーモントが、古代ペルシャのアフラマズダ神像を購入し、荷が港に下ろされるが、酒に酔ったクレーン担当者のミスで落下し、中から深紅の宝石が落ちる。作業員の一人はそれをこっそり盗んだ。その宝石が宝石鑑定士・アレックスの元に行き、鑑定することになったアレックス。彼女が息を吹きかけたその瞬間、魔術師によって宝石の中に封じ込められていた邪悪の化身・ジンが時を超えて蘇った。ジンはナサニエル・デメレストと名乗った。人々の願いごとを叶えることで、それを願った人の魂を奪うことで力を蓄えていくジンは、自分を復活させたアレックスに3つの願いごとをさせようとする。そして第一、第二の願いを叶えさせ、邪悪な殺人を行うジン。そして3つ目の願い事を叶えようとするジン。が、アレックスの3つ目の願い事は...

物語は悪くないのだが、どうも設定の方が小さく纏まりすぎていて、今ひとつ怖さを感じない。また、途中で結末が分かってしまい、思った通りに展開していくだけに、面白みがない。ホラー・ファンにとったら嬉しいことが用意されているのだが、ただそれだけというだけで、B級作品の範疇の作品でした。(ストーリーが読めてしまうだけに、ヒロインがもう少し見せてくれるとか、ホラー度を高めるとか、もっと拘った所が欲しかった...)

 

ウェス・クレイブンズ ウィッシュマスター

ウェス・クレイブンズ ウィッシュマスター

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • メディア: DVD


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THE WICKER MAN('73)(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1973年のイギリス映画「ウィッカーマン」である。カルト作品として伝説の作品になっている人気の高い作品である。2006年になってN・ケイジ主演でリメイクされたが、ゴールデン・ラズベリー賞に複数の部門でノミネートされ、散々な作品だったのは記憶に新しいが、オリジナルの方は出来も良く、傑作である。また、本作は日本での公開は1998年になってからということで、「幻の作品」と呼ばれていただけに、カルト的な支持を集めることになったのも当然でしょうね。

行方不明になった少女を捜すためにスコットランドから離れ小島にやってきた中年警部と、島の人々の姿を描いた異色のホラー作品である。(ミュージカルという所もある...)

作品データを記しておくと、時間は102分(オリジナル版、88分、95分のものもある。)、監督はロビン・ハーディ、脚本はアンソニー・シェーファー、撮影はハリー・ワックスマン、美術はシームス・フランネリイ、音楽はポール・ジョヴァンニである。そして出演は、エドワード・ウッドワード、クリストファー・リー、ダイアン・シレント、ブリット・エクランド、イングリッド・ピット、リンゼイ・ケンプ、ラッセル・ウォーターズ、オーブリー・モリス、アイリーン・サンタース、たちである。(「007」ファンとしたら、「黄金銃を持つ男」のC・リーとB・エクランドがここでも共演しているというのがポイントになります。)

行方不明になった少女・ローワンを捜すために、スコットランドからハウイー警部が離れ小島のサマーアイル島にやって来た。島では、夕方から酔っ払いたちが卑猥な歌を歌い、海岸では若者たちが乱交パーティーをしている。更に、宿の娘・ウィローは警部を誘惑する。この島では原始宗教が信仰されていて、生活の隅々まで浸透していた。警部は100年前にこの島に原始宗教を普及させた一族の末裔であり、統治者であるサマーアイル卿の元を訪れ、ローワンの墓を掘り返す許可を得て、墓を掘り起こすが、棺から出てきたのは野兎の死体だった。これで警部は、ローワンは生きていると感じ、ローワンは豊作祈願の祭で生贄とされると思う。当日、警部は島民のパレードに紛れ込み、ローワンを助け出そうとするが、ウィッカーマンの中に閉じ込められて...

「原始宗教」というミステリアスな題材を上手く使い、独特の映像美を見せてくれる。また、ミュージカル仕立てでありながよ、恐怖を感じさせる所はたっぷりと感じさせてくれる。そして、かなりエロティックな所もあって、「'70'sで最もエロティックなホラー」と言われた作品だけのことはある。

そして秀逸なのが音楽の方である。スコットランド民謡を中心にしたもので、これが異様な世界を上手く醸し出している。また、曲調がフォーク調であり、じっくりと聴くことも出来るものでもある。映画のサントラであるが、映画のことを忘れても、どこかで和みを感じさせてくれるもので、聴き応えのある音楽をたっぷりと聴かせてくれている。

サントラ盤の収録曲は以下の全16曲である。『Corn Rigs』『The Landlords Daughter』『Gently Johnny』『Maypole』『Fire Leap』『The Tinker Of Rye』『Willows Song』『Procession』『Chop Chop』『Lullaby』『Festival / Mirie It Is / Sumer Is A-Cumen In』『Opening Music / Loving Couples / The Ruined Church』『The Masks / The Hobby Horse』『Searching For Rowan』『Appointment With The Wicker Man』『Sunset』。

映画と共に味わうもよし、スコットランド民謡を聴くのもよし、楽しみながら聴くのもよし、ミステリアスな世界に浸るのもよし、ということで、一粒でいくつもの美味しいサントラ盤である。

 

The Wicker Man (Original Soundtrack Album)

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  • アーティスト: Michael Cole,Michael Cole,Paul Giovanni,Gary Carpenter,Gary Carpenter,Gary Carpenter,Thomas the Rhymer,Wicker Man Ensemble,Andrew Tompkins,Paul Giovanni,Paul Giovanni,Peter Brewis,Peter Brewis,Ian Cutler,Christopher Lee,Diane Cilento,Lesley Mackie,Rachel Verney,Sally Presant,Walter Kerr
  • 出版社/メーカー: Silva
  • 発売日: 2002/09/30
  • メディア: CD

The Wicker Man

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Silva
  • 発売日: 1998/05/11
  • メディア: CD
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ウィッカーマン (ユニバーサル・ザ・ベスト2008年第4弾)

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
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ウィッカーマン 特別完全版

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  • 出版社/メーカー: スティングレイ
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BEST HIT USA 2008[2008/9/9] [音楽(etc.)]

一番早い放送である火曜日夜のBS朝日の放送において、「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心に、ON AIR曲情報をオマケのようにして記しておきます。

OPのPVは1985年のTHE STYLE COUNCILの『Shout To The Top!』、CMを挟んでOP挨拶に続いては、スタジオにCHE'NELLEが登場してのインタヴューと『First Love』のPV(のズタボロON AIR)、続いて「HOT MENU」のコーナーとなって、JAY SEANをピックアップ。インタヴューと『Maybe』。そして「COUNTDOWN USA」のTOP 40フォーマットの20位から11位までの発表、TRIPLE A CHARTのTOP 10がDONOVAN FRANKENREITERの『Life, Love & Laughter』(今週18位)をバックに紹介された。

CMを挟んで「STAR OF THE WEEK」のコーナーはPAUL WELLERで、インタヴューと『Echoes Round The Sun』、「C/D USA」の続きで10位から4位の発表でした。

CMを挟んでお目当ての「TIME MACHINE」のコーナーは、9/9ということで、以下の4件が紹介されました。

1956年:ELVIS PRESLYが「エド・サリヴァン・ショー」に初出演して4曲を歌った、1971年:JOHN LENNONが2nd.ソロ・アルバム「IMAGIN」を発表した、1978年:下積み時代のU2がダブリン郊外のクラブでTHE STRANGLERSの前座としてライヴを行った、1995年:COOLIOの『Gangsta's Paradise』が全米シングル・チャートで1位を獲得した。(Billboardで3週連続1位になり、1995年の年間シングル・チャートでも1位に輝いている。)

9/9が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の3人でした。OTIS REDDING(1941年生まれ、享年26歳)、BILLY PRESTON(1946年生まれ、享年59歳)、EURYTHMICSのDAVE STEWART(1952年生まれ)。

今回はFUJI ROCK FESTIVALのライブから、1997年のRED HOT CHILI PEPPERS『Give It Away』、2001年のOASIS『Morning Glory』、2003年のBJORK『Hyperballad』が美味しい所だけ抜き出されて、それぞれ良い所でぶち切られてのON AIRでした。(「感動のライブ」と言われても、良い所でぶち切られての放送という酷いことをしていたら、感動できるものでも感動できないということが分からないのでしょうかねぇ?)3曲書けずにどれか1曲にしたら、感動もできるでしょうに...

続いて「C/D USA」のTOP 3の発表を経て、ラストのリクエストは1983年のEURYTHMICSの『Who's That Girl?』でした。この頃のEURYTHMICSって、実に暗いイメージの曲をクールに、感情を押し殺したような機械的な感じで聴かせていて、ある意味ではシンセサイザーの機械という感じを上手く表現していたと感心したものでした。

ここのところは三流ゴシップ週刊誌の見出しの様になっているEPGの番組説明であるが、次回は、「ゲスト」として名前が出ているのはベン・フォールズとザ・スクリプトです。内容説明の方はも炎のピアノマンは未だ健在!ベン・フォールズが最新作をひっさげ、スタジオに!世界が注目する大型新人ザ・スクリプトも登場!さらにシュガーヒル・ギャングお宝映像、とあります。

 

 

Greatest Hits

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ume Imports
  • 発売日: 2004/08/09
  • メディア: CD

Che’Nelle スペシャル・エディション

Che’Nelle スペシャル・エディション

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
  • 発売日: 2008/08/20
  • メディア: CD

22 Dreams

22 Dreams

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Yep Roc
  • 発売日: 2008/07/22
  • メディア: CD

FUJIROCKERS~THE HISTORY OF THE FUJIROCK FESTIVAL~

FUJIROCKERS~THE HISTORY OF THE FUJIROCK FESTIVAL~

  • 出版社/メーカー: WHD ENTERTAINMENT(V)(D)
  • メディア: DVD

The Ultimate Collection

The Ultimate Collection

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 2005/11/08
  • メディア: CD

Touch

Touch

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 2005/11/15
  • メディア: CD


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DAVID BOWIE『THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1972年に発表された彼の5枚目のソロ・アルバムである。(一般的には「ZIGGY STARDUST」で知られているが、やはり正しいアルバム・タイトルょ記しておきます。)本アルバムによって彼はグラム・ロックの代表的なアーティストになったのも、皆さんのご存知の通りである。架空のロックスター「ジギー・スターダスト」を名乗って、「スパイダーズ・フロム・マーズ」というバック・バンドを従えての長い世界ツアーを行ったこと、そして1973年7月3日のイギリスでのラスト公演で、ジギーを永遠に葬り去ったのも有名な話である。→有名すぎて、説明の必要は無いですよね...

尚、本アルバムは、イギリスでは最高位5位を記録、アメリカではBillboardで最高位75位を記録している。

収録曲は以下の全11曲である。『Five Years』『Soul Love』『Moonage Daydream』『Starman』『It Ain't Easy』『Lady Stardust』『Star』『Hang On To Yourself』『Ziggy Stardust』『Suffragette City』『Rock & Roll Suicide』。

また、後にリリースされたものには、以下の5曲がボーナス・トラックとして追加収録されているものがある。『John, I'm Only Dancing [Previously Unreleased Mix]』『Velvet Goldmine [Single B-Side]』『Sweet Head [Ryko Edition Only]』『Ziggy Stardust [Original Demo]』『Lady Stardust [Original Demo]』。

この中からシングル・カットされたのは『Starman』であり、イギリスでは最高位10位を記録する大ヒットになっている。また、アメリカではBillboaerで最高位65位を記録している。(彼の場合は、チャート成績は、アメリカよりも本国イギリスの方が上である。)

とは言っても、本アルバムはコンセプト・アルバムであり、BOWIEとしてではなくてZIGGYとしてのものと言って良いので、シングルがどうのということは完全に忘れてしまって良いでしょう。→アルバムとして聴くべきものである。

本アルバムは、アルバム全体を1つの作品として楽しむべきものなので、お薦め曲をピックアップすることはしない。

本作のリリースから既に36年という歳月が流れ、しかもBOWIEは本作を封印しているということで、完全に伝説になっている。そのパフォーマンスは「伝説」ということで飾りが付いて語られることになっているが、現在でも十分通用するだけのものがある。'70'sの伝説の一つであるが、新たな気持ちで接すると、今だからこそ気づくものもある。たっぷりと堪能しましょう!

 

The Rise And Fall Of Ziggy Stardust (EMI) [ENHANCED CD]

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1999/09/28
  • メディア: CD

Ziggy Stardust

Ziggy Stardust

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin Records Us
  • 発売日: 2003/10/21
  • メディア: CD
Ziggy Stardust: 30th Anniv (Bonus CD)

Ziggy Stardust: 30th Anniv (Bonus CD)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin Records Us
  • 発売日: 2002/07/16
  • メディア: CD
Ziggy Stardust

Ziggy Stardust

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 2007/01/16
  • メディア: CD
ROCK MILESTONES:ZIGGY STARDUST

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  • 出版社/メーカー: ダイキ
  • メディア: DVD

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