「THE CANNONBALL RUN」 [映画(洋画)]
表題の作品は1981年間アメリカ映画「キャノンボール」である。'80'sに全3作が製作されたシリーズの第1弾である。里香の東海岸から西海岸までの5000キロに渡る、交通法規を無視したスピード狂たちが腕を競うハチャメチャなカー・レースを描いた作品である。また、出演者の方はオール・スター・キャストによるものであって、娯楽作品としてたっぷりと楽しむことが出来るアクション・コメディ作品である。
作品データを記しておくと、時間は95分、監督はハル・ニーダム、脚本はブロック・イエーツ、撮影はマイケル・C・バトラー、音楽はスナッフ・ギャレットである。そして出演は、バート・レイノルズ、ジャッキー・チェン、ロジャー・ムーア、ファラ・フォーセット、ドム・デルイーズ、ディーン・マーティン、サミー・デイヴィス・Jr.、テリー・ブラッドショー、バート・コンヴィ、ジェイミー・ファー、ピーター・フォンダ、ビアンカ・ジャガー、エイドリアン・バーボー、カール・ゴットリーブ、ジャック・イーラム、タラ・バックマン、マイケル・ホイ、たちである。
アメリカの東海岸コネティカットから西海岸のカリフィルニアまでの5000キロの公道(ハイウェイょを使ったレース・キャノンボール。参加資格は特になく、自分の愛車で参加すればよい。(制限速度を守っているようではレースには勝てない。)ということで、腕自慢の参加者たちが集まってくる。救急車に扮した2人組、ロジャー・ムーアそっくりのプレイボーイ、最新科学装置を積んだ日本車に乗る東洋人コンビ、牧師に扮したジャズ狂の黒人と白人、美女コンビ、アラブの石油王の息子、会社の重役たちが集まり、一方では、全米ハイウェイ安全実施機関副長官は全力で参加者たちを摘発しようと手ぐすねを引いていた。で、夜になり、レースが開始され、参加者たちは5000キロ離れたカリフォルニアのゴールを目指してスタートしていく。検問に引っかかる者、ライバルの車の妨害をする者、ハチャメチャなレースが始まった...
本作の主演はB・レイノルズと言うことになっているが、たくさんのキャラクターが我が物顔でハチャメチャなレースを行っていく楽しさと、全編に散りばめられたたくさんのネタを楽しみながら、何も考えずに楽しむことが出来る作品である。
特に、R・ムーアは「007」を自らパロッているし、S・マーチンとS・デイヴィス・Jr.のコンビの行きのあった掛け合い、J・チェンのカンフー・アクション、美女のお色気と、サービスの方は満点である。そして、エンド・クレジットの所がNG集になっているという(一部の)香港映画のノリのラストということで、最後の最後までたっぷりと楽しませてくれる作品である。
何も考えずに笑って楽しむことが出来る作品であるだけに、気分が今ひとつさえない時に、元気を取り戻すために楽しむというのも、また本作の楽しみ方のひとつである。時には、こういう作品も楽しみましょう。
THE BRIDGE ON THE RIVER KWAI(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1957年のイギリス映画「戦場にかける橋」である。第二次大戦中のタイとビルマ国境近くの日本軍の捕虜収容所を部隊に、戦争の愚かさと人間の尊厳を描いた作品であり、戦争映画の名作として知られる作品である。(実話を元にした作品であるが、かなり脚色されてもいる。)
作品データを記しておくと、時間は155分、原作はピエール・ブール、監督はデヴィッド・リーン、脚本はカール・フォアマンとマイケル・ウィルソンの2人、撮影はジャック・ヒルデヤード、音楽はマルコム・アーノルドである。そして出演は、アレック・ギネス、ウィリアム・ホールデン、早川雪洲、ジャック・ホーキンス、ジェフリー・ホーン、ジェームズ・ドナルド、アンドレ・モレル、アン・シアーズ、ピーター・ウィリアムズ、ヘンリー大川、たちである。また本作は、アカデミー賞で7部門(作品賞、主演男優賞(アレック・ギネス)、監督賞、脚色賞、撮影賞、作曲賞、編集賞)を獲得している。
第二次大戦中のタイ・ビルマの国境近くにある日本軍の捕虜収容所。ここに収容されているアメリカ兵たちは、何とか脱出することを考えていた。そんな所にイギリス軍の捕虜が送られてきた。これはバンコクとラングーンを結ぶ鉄道を完成させるためであり、クワイ河に橋を造るためだった。期日までに間にあうように、捕虜たちに激しい労働を強いる。が、将校たちはジュネーブ協定を盾に拒否、工事指導の三浦中尉に逆らって、捕虜たちは仕事を進めず、予定よりも工事は遅れていた。そんな中、所長は頑なに労務を拒否する将校たちに恩赦を伝え、改めて工事の協力を依頼する。これにイギリス軍の兵士たちは生き甲斐を得て、積極的に工事を進めるようになる。一方、連合軍の間では、手千同が完成すると、日本軍はインドにも進出すると考え、それを防ぐためには橋を爆破するしかないと考える。で、襲撃隊が結成される。期日の前日に橋は完成し、一番列車が明日通ることになるが、その夜、襲撃部隊は橋に爆弾を仕掛ける。そして、朝を迎えて...
前半は捕虜収容所での人間ドラマがメインとなって進んで行くが、中盤からは橋の爆破作戦が動き出し、作品の雰囲気が変わっていき、スペクタクルな作品として、スリリングな展開になっていくが、これがまた本作をより堪能できることになる。2時間半強という時間の作品であるが、時間を完全に忘れて、気がついた時には終わっていると言うように、引き込まれる。
また、内容も良いのだが、それに輪を掛けて良いのが音楽である。(名画には名曲があるものだが、本作は正にそれをズバリ言っている作品でもある。)本作のテーマ曲は有名であり、広く知られているので、誰でも一度は耳にしたことがあるであろう。そのテーマ曲をはじめ、オリジナル盤では全10曲だったサントラが、現在では3曲のボーナス・トラックが加わって全13曲となっているのも嬉しい所である。
(現在リリースされている)サントラ盤の収録曲は以下の全13曲である。(内3曲がボーナス・トラック)『Overture』『Colonel Bogey March』『Shear's Escape』『Nicholson's Victory』『Sunset』『Working On The Bridge』『Trek To The Bridge』『Camp Concert Dance』『Finale』『River Kwai March』『I Give My Heart (To No One But You)』『Dance Music』『River Kwai March/Colonel Bogey March』。
本作は、映画と音楽の両方をたっぷりと堪能することが出来る作品である。(両方とも)じっくりと楽しみましょう!
The Bridge On The River Kwai: An Original Soundtrack Recording
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戦場にかける橋 デラックス・コレクターズ・エディション〈2枚組〉
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ケータイ刑事銭形泪9話[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]
今回の「銭形泪[裏ネタ編]」からは1st.9話の「BS初!! ドラマ公開収録 ~超能力殺人事件」に突入です。初回となる今回は、この物語が後の「銭形海」の舞台に繋がることになっている(「ケータイ刑事」において、この物語が初めての「舞台劇」です。)だけに、今回は「銭形海」にも繋がっているネタを拾ってみました。(一部に於いて、いつもの「裏ネタ編」とは違う書き方にしてみました。)ということで、「超能力で人を殺しても罪には問えない」について、そして「指紋」について記します。
また、「銭形泪」と「銭形海」は「次女同士」であるが、「長女同士」となる「銭形愛」と「銭形雷」において共通している「タネ明かし」についても、「長女/次女同士間の共通点」ということで記しておくことにします。(何か、「ケータイ刑事と007」の類似点」として記している書き方になってますけど...)
尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「銭形泪」と「銭形海」の共通点は、共に次女(緑リボン)と言うことである。(泪ちゃんは本家の次女、海ちゃんは分家の次女である。)更に、共に3クールの物語があるが、泪ちゃんの髪型が1クールごとに変わっていったが、海ちゃんも泪ちゃんと同様に1クールごとに髪型が変わったが、泪ちゃんの第3クール、第2クール、第1クールの髪型という順番で変わっていった。(これ以外にも、泪ちゃんと海ちゃんの共通点は多々あるが、それについてはまた別途。)
「超能力で人を殺しても罪には問えない」:「銭形海」では「2nd.3話」と冬舞台(「3rd.10話~12話」)でこれが出てきている。「海・2nd.3話」では海ちゃんが劇中において、これを五代さんに問われて、明治時代に丑の刻詣りで夫の愛人を呪い殺そうとした主婦の事例を取り上げて説明している。→「泪・1st.9話」も相棒は五代さんだったので、五代さんが相棒という物語で同じネタが使われたことになります。
尚、「海・3rd.」(=冬舞台)では、海ちゃんの相棒は松山さんだったが、舞台ということで、今回の泪ちゃんの「公開収録」ということでは共通している。
「指紋」:指の端部の腹部にある皮膚のしわのことである。弓状、渦状、蹄状のものがある。(それぞれ、弓状紋、渦状紋、蹄状紋と言う。また、これら3つに分類されないものは「変体紋」と呼ばれるが、これは極めて珍しいものである。)指紋の形状は人によって異なり、更に指の1本1本が全て異なっている。(例え、一卵性双生児であっても、指紋の形状は異なっている。)また、その人の一生において不変である。このため、個人識別の根拠として利用されている。
今回の物語では、右手と左手の指紋の違いということが決めてとなって事件を解決した泪ちゃんだったが、「銭形海」(特に2nd.において)では、海ちゃんが、「利き手が違う」ということから事件を解決していった物語が多く登場している。やはり、次女同士ということで、ヒントにするものでも共通点がある、というのは面白いところである。
「タネ明かし」:これは奇術(マジック、手品)において、その奇術の仕掛け、トリックをばらしてしまうことであり、奇術の世界ではタブーとされていることである。しかし、誰でも簡単に見抜くことができるものや、書籍に掲載されていて誰でもが知りうるものについてはその限りではない。(これをネタにして、しゃべくりマジックを行う奇術師(マジシャン)もいる。)
今回の物語で、泪ちゃんがタネ明かしを行っているが、これは「超能力」と言っているものの、実際に行ったのは「マジック」と言うことが出来るものであり、更には誰でも簡単に見抜くことができるという優しいマジックであるため「タネ明かし」をしても問題ないということである。また、海ちゃんも「3rd.11話、12話」で「タネ明かし」を語っている。
そう言えば、愛ちゃんも「愛・9話」でマジックのタネ明かしを語っているし、雷ちゃんも「雷・1st.20話」でマジックのタネ明かしを語っている。→ちなみに、愛・雷は長女同士である。長女同士の物語において共通するネタがあるということになります。が、それと同じように、次女同士の物語において、同様に共通するネタの物語がある、ということになります。(こういうシリーズ全体で同じネタを上手く使っているというのも「ケータイ刑事」の特徴であり、面白い所である。)→7代目(=分家の三女)が登場したら、本家の三女・舞ちゃんと共通するネタの物語というのも生まれることでしょうね。(が、「舞」は全13話ということで、物語が少ないだけに、同じ「赤リボン」の四女・零ちゃんの物語でのネタもひっくるめるかも...???)
ケータイ刑事 銭形海 冬舞台完全版 ついに公開!後悔しないよ!死の航海!~超豪華客船キングアンドリウII世号
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指紋を発見した男―ヘンリー・フォールズと犯罪科学捜査の夜明け
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びっくり!かんたん!スーパー手品―演出とタネ明かしを1度にイラストで紹介
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