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「ICE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1998年の映画「グランド・クロス」である。世紀末の異常気象から人類が絶滅の危機に陥るというSFパニック作品である。最近は「地球温暖化」の話ばかりであるが、地球に氷河期が到来するという逆転の発想が面白い所である。

作品データを記しておくと、時間は90分、監督はジーン・デ・セゴンザック、脚本はロデリック・テイラーとブルース・テイラーの2人、撮影はマイク・ファッシュ、音楽はローレンス・シャラギーである。そして出演は、グラント・ショウ、エヴァ・ラルー、ウド・キア、オーディ・イングランド、マイケル・ライリー、フレックス、たちである。

世紀末、異常気象で地球は熱波に襲われていた。天文学者のキスラー博士は太陽黒点の異常膨張を発見し、地球に氷河期がやってくると警告した。やがて、異常寒波が到来し、地上は雪に覆われて、都市機能は完全に麻痺、人々はパニックに陥る。生き残る道は、赤道直下の安全地帯に避難することだけだった、そんな中、ロス市警のドレイク刑事は、雪に覆われた廃墟から瀕死のキスラー博士を救い出し、博士が避難用に用意していた潜水艦を目指し、暴徒と化した市民との戦いを繰り広げながら、猛吹雪の中を潜水艦に向かって行くが...

氷河期に向かって行く地球という物語は意外と少ない。本作の後、2004年に「デイ・アフター・トゥモロー」が製作されているが、ある意味では目の付け所が良かったと言える。ただ、本作はアクション映画にしたかったようで、暴徒と化した市民との戦いが繰り広げられるというように、ちょっと方向が違うのではないか?と思ってしまう所がある。→そのためもあるのか、日本では劇場未公開であった。

物語としたら、着眼点は良いだけに、安っぽいアクションものにした所はミスだったといえる。「氷河期」に対する恐怖とパニックということで、もう少し違った形で描いた方が良かったと思われる作品である。とは言っても、こういう危機に関しては何らか考えておいた方がよいということを教えてくれる作品でもある。

 

グランド・クロス [DVD]

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「やくざ刑事」(その1) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローシリーズの第34弾として取り上げる作品は「やくざ刑事(でか)」シリーズです。この作品は1970年から1971年にかけて、東映東京が製作したアクション作品であり、千葉真一がアクション・スターとして人気を獲得したことになった作品群である。(それぞれの年に2本ずつ、合計4作品が製作された。)

主人公・隼田志郎は警察名簿から名前を抹消された秘密捜査官ということになっているので、'60'sに大ヒット作品がたくさん生まれたスパイ・アクション作品のエッセンスも取り入れられている。で、アクションの方をたっぷりと見せてくれる。(40年近く前の作品になるが、千葉真一(Sunny千葉)も当然のことながら若く、切れの良いアクションを魅せてくれている。)

尚、1990年のオーストラリア映画ら「ヤクザ刑事/シドニー・コネクションを潰せ!」という作品があるが、これは一切関係ない。(原題は「HARBOUR BEAT」で、邦題も「やくざ」ではなく「ヤクザ」とカタカナ表記です。)

初回となる今回は、シリーズのおさらいです。本シリーズ作品は以下の通りである。シリーズ第1作「やくざ刑事」(1970年)、シリーズ第2作「やくざ刑事 マリファナ密売組織」(1970年)、シリーズ第3作「やくざ刑事 恐怖の毒ガス」(1971年)、シリーズ第4作「やくざ刑事 俺たちに墓はない」(1971年)。

次回からは、それぞれの作品について、順番に記していきます。

 

↓原作はこちら(DVD/ビデオが現在はない...)

ヤクザ刑事(デカ) (トクマ・ノベルズ―私立探偵・志田司郎シリーズ)

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ヤクザ刑事(デカ) (徳間文庫)

  • 作者: 生島 治郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1991/07
  • メディア: 文庫

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ケータイ刑事銭形泪23話(2nd.10話)[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

7回目となる「銭形泪・2nd.10話」の「ミステリー作家の挑戦状 ~犯人は私だ!殺人事件」の「裏ネタ編」ですが、今回はこの物語に登場した小物の中からポイントにもなった「観葉植物」についてと「光合成」について、そして「花瓶」について、この物語の被害者・黒沼天命と犯人・桃白善の関係が「ライバル」ということから「ライバル」について記すことにします。(「花瓶」については「・9話[裏ネタ編]PART 2」で記しているが、それをベースに加筆しています。)

尚、約2年10ヶ月半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

観葉植物」:英語では「Foliage Plant」という。葉の形や色彩などを鑑賞するために(特に室内で)栽培する植物のことである。(とは言っても、特に定義がある訳ではない。)室内装飾の一つというように扱われることもある。

基本的に、熱帯、または亜熱帯が原産の植物が用いられることが多い。(これも、そう言う傾向があるだけであり、寒帯が原産の植物を用いても問題がある訳ではない。)大型の樹木であるヤシやゴムノキ、モンステラなども観葉植物とされることがあるが、一般的には鉢植えの小形から中型の植物が好まれる。(例えば、クロトン、ドラセナ、アナナス、アンスリウムなど。)

植物の緑には人間をリラックスさせることがあって、歴史的にも古くから観葉植物というものはある。また、熱帯や亜熱帯原産の植物は常緑樹であり、宗教的には繁栄のシンボルにもなっていたことから、重宝されてきた。また、異国から運んでくるということで、希少性もあって、人々に歓迎された。

産業革命の時期になると、ガラスなどが発展したことで温室も容易に作れるようになり、室内での栽培も盛んになっていく。更に、都会では緑が無いということもあって、室内に緑を於くということで、鉢植えの者が歓迎され、演芸としても広く普及していくことになった。

庭などに植えているものであっても、鉢植えのものであっても、それなりに手入れが必要なのは言うまでもない。特に、熱帯産の植物は高温多湿を好む傾向があるので、水を与えることは重要である。室内に置いている場合は、室内が比較的乾燥していることもあって、熱帯性植物に取ってはあまり好ましい環境になっていない場合がある。(特に、冬場は空気が乾燥するし、夏でもエアコンを一日中付けている様な所では、乾燥している。)鉢に水を与えるだけでなく霧吹きなどで葉も濡らして上げましょう。

光合成」:英語では「Photosynthesis」という。植物や植物プランクトン、藻などのように葉緑体を持つ植物が、光を浴びることで、吸収した二酸化炭素と水分から有機化合物(炭水化物)を合成する生化学反応のことである。また、この化学反応では水を分解する過程で酸素を生じることになり、それを大気中に放射する。そのため、二酸化炭素を酸素に変えることになる。(体積的には、二酸化炭素と酸素は同量となる。)

また、植物でなくても、硫黄細菌などのように光合成を行うものも存在するが、水ではなくて他の水素供与体を用いるため、酸素を発生しない場合もある。(これも「光合成」であるが、「酸素非発生型光合成」として酸素を発生する「光合成」とは区別されるのが一般的である。)

光合成については、1人の科学者が突き止めたのではなく、何人かの科学者が発見したことが積み上げられて判明したものである。18世紀後半に、イギリスのジョセフ・プリーストリーが、汚れた空気は植物によって浄化されることを発見、オランダのヤン・インゲンホウスが、植物がきれいな空気を出すには「光」が必要で、光が無いと空気を汚染することを発見、19世紀初頭にスイスのニコラス・テオドール・ド・ソシュールが植物は葉から二酸化炭素を吸収していること、二酸化炭素がないと植物は生きられないことを発見、19世紀後半にドイツのユリウス・フォン・ザックスが、植物は日光に当たると二酸化炭素からデンプンを合成し、それで成長していることを発見、という歴史がある。そして19世紀終わりにアメリカのチャールズ・バーネスが論文で「光合成(Photosynthesis)」という言葉を使い、定義を行った。(「光合成」が学問的に成立した。)20世紀になると、「光合成ヶに於ける更に細かいことが解明されていき、今日に至っている。

花瓶」:花器の一種であり、切花を挿す目的で用いられる道具(容器)である。「瓶」と言う名称になっているが、一般的には「壺」の形をしているものが多い。蓋は無いのが一般的である。英語では「Vase」若しくは「Flower Vase」という。英語では「ヴェイス」と発音するが、同じ綴りのフランス語では「ヴァズ」と発音し、ドイツ語では「ヴァーゼ」と発音する。

尚、同じ様な容器として、「瓶(かめ)」や「壺」があるが、「瓶(かめ)」は口が広いのが一般的であり、「壺」は口は狭いが胴は丸く広がっているのが一般的である。「花瓶」は口が狭いのが一般的であることから考えると「壺」に近いことになるが、「壺」のように胴が広がっているものもあるが、そんなに広がっていないということから「瓶(びん)」の仲間ということになる。(「瓶(かめ)」の仲間とするのなら「花瓶」は「かびん」と読まずに「はなかめ」とか「かかめ」と読むことになったでしょうし...)

内部に水を入れて、口から花を挿すものであるため、転倒防止の工夫がされた形状をしているのが一般的であり、下部(「足」と呼ばれる)はある程度の太さがあり、上部は細くなっているのが一般的な形状である。使用される材質は、水を入れるため、耐水性のあるものが使われていて、金属、陶器、ガラスなどが使われる。

更に、花を挿した花瓶を室内などに置いた場合、花をよりよく見せるための工夫としてデザインにも気配りされている。(花を引き立てるために、特に材質そのものの色で、無地というシンプルなものと、見栄えを良くするために派手な絵柄が付けられているものとに大別出来る。)

特に、派手な絵柄の花瓶は、ヨーロッパで王侯貴族の間で使われた装飾品としての花瓶(壺)として発展してきた歴史がある。花を挿すことをせず、花瓶単体をインテリアとして、しかも王侯貴族の間で流行したため、互いに負けないように派手になっていった。それと同時に、素材にも凝ったものがつくられ、デザインも洗練されたものも生まれ、「名器」として現在まで語り継がれているものを多数生み出すことにもなった。

一方、アジアでは、仏教と繋がり、香炉や燭台と共に重要な道具となり、それに適した装飾が付けられるものが登場している。

ライバル」:英語では「Rival」。日本語では「競争者」「競争相手」「好敵手」「宿敵」「対抗者」などの言葉に訳されるが、現在ではそのままカタカナ表記にした「ライバル」(または「ライヴァル」)でも通じる。(英語では「v」なので「ライヴァル」と表記するのが最近では正しいとされるのだが、「ライバル」と表記されるのが一般的である。)

ライバルと呼べる存在があると、競争関係において互いを高めることになり、良い結果が出るようになるとされている。これは、互いに相手に勝つように競争することで持っているものがより高いものとなり、技術が高まるためである。特にスポーツの世界においては、ある特定の1人(または1チーム)が強い状況よりも、2人(または2チーム)が競い合った方が全体が良くなるとされている。

その例としては、大相撲では1950年代の栃錦と(初代)若乃花、1960年代の大鵬と柏戸、1970年代の輪島と貴ノ花、もしくは北の湖など、絶大な人気を得ることになった。また、プロ野球では巨人と阪神も「永遠のライバル」「伝統の一戦」と言われている。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

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たのしい観葉植物 (主婦の友新実用BOOKS)

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インテリアグリーンを楽しむはじめての観葉植物― 育て方と手入れのコツ

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インテリア観葉植物―置き場所・手入れ・殖やし方がわかる (実用BEST BOOKS)

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観葉植物事典―上手にインテリア・グリーンを楽しむ本

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