名曲探偵アマデウス・地上波#5(ファイルNo.033) [ドラマ]
今週の金曜日は、こと-2での放送はお休みで、地上波だけとなった「名曲探偵アマデウス」。今回は、現時点では最新作となるファイルNo.033のモーツァルト「交響曲第41番 ジュピター」でした。(BS-hiでは先々週の放送でした。)
この物語は、将棋の棋士が依頼人として登場した物語でしたが、カノンさんが「桂馬」を「かつらうま」と言い、所長の将棋を「ヘボ」と言い、カノンさんの口が楽しませてくれる物語でした。
地上波の放送がこれで最も先行するBS-hiと並んだのはいいのだが、BS-hiよりも1年遅れてスタートしただけに、未放送のものがまだたっぷりとある(あと28本ある)ので、来週は最新作ではなくて、過去のものから去年の8月終わりに放送されたファイルNo.014のショパンの作品28「24の前奏曲」の放送です。(これまでで唯一2度登場している依頼人・ディープ内藤の最初の登場となるもので、所長のことを「臼夫ちゃ~ん」と呼んでいて、所長が狼狽えているのが面白い物語です。)で、その翌週と翌々週は大相撲があるので、地上波の「名曲探偵アマデウス」はお休みとなり、BS-hiでは5/3に放送予定となっているファイルNo.034の地上波放送は5/29までお預けです。(BS-2では来週の5/8に放送されます。)
次のBS-hiは新作となるので、今回は終了後「BS20才」ではその予告がしっかりと流れていました。(明日5/2のBS-hiは再放送がお休みとなるので、これがファイルNo.034の予告の唯一の機会だったような気がします。)
今後の放送は、BS-hiは、5/3の本放送と5/5の再放送がファイルNo.034のサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」、5/10はファイルNo.035のワーグナー「ジークフリート牧歌」、5/17はファイルNo.036のシューベルト「ピアノ五重奏 ます」と続く予定です。(5/24と31は何かの再放送(これまでの傾向から考えると、ファイルNo.030と031だと思われる。)
BS-2は、来週5/8がファイルNo.034・サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」、5/15と22はBS-hiから5日遅れとなるファイルNo.035とNo.036、5/29はお休みとなっています。
- アーティスト: オーマンディ(ユージン),フィルハーモニア管弦楽団,冨田勲,キヴィニエミ(カレヴィ),仲道郁代,エンパイア・ブラス,グライムソープ・コリアリーUKコール・バンド
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2004/05/26
- メディア: CD
- アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),モーツァルト,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2001/04/25
- メディア: CD
モーツァルト : 交響曲第35番「ハフナー」&第41番「ジュピター」
- アーティスト: コロンビア交響楽団,モーツァルト,ワルター(ブルーノ)
- 出版社/メーカー: ソニーレコード
- 発売日: 1998/10/21
- メディア: CD
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」&シューベルト:交響曲第8番「未完成」
- アーティスト: ブラームス,シューベルト,モーツァルト,オーマンディ(ユージン),フィラデルフィア管弦楽団
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2003/12/17
- メディア: CD
- アーティスト: 東京クラリネット・クワイアー,モーツァルト,大中寅二,J.シュトラウス,福島弘和,稲垣征夫,稲垣征夫,磯崎敦博,R.アイヒラー,I.ゾンライトナー
- 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
- 発売日: 2008/12/17
- メディア: CD
NEXT・解体新女・恒吉梨絵 [ドラマ]
2人目のヒロインは恒吉梨絵。今回はその紹介ということで「ケータイ少女」的な内容となって進んでいたのだが、10分過ぎに突然ニュースに切り替わり、新型インフルエンザ関係のニュースになってしまい、完全に中途半端なものになってしまった。(中山エミリの彼女に対する話の後、秋葉原のツンデレカフェに行き、その途中まででした。)→ニュース内容を考えたら、こういう突然の番組差し替えが行われるのは珍しいことではないが、CMの入れ方というのは「NEXT」の放送に合わせたような入れ方になっていたので、ニュースの途中でCMに突然移ったりということもあって、内容としたら散々なものとなっていた。
本作の4人のヒロインの中では一番地味に感じる恒吉梨絵であるが、なんか彼女の前途を暗示しているような予感が...
今後の放送予定もあって、1クール12話という予定の本作だから、「解体新女・恒吉梨絵」はこのままということで、改めて放送ということは無いものと思われるが、このまま無くても別に構わないのですけど...
次回は、その恒吉梨絵主演の「恋作する女」の前編だが、逆に余計なバックステージに関する情報が入らないことになったことで、純粋にドラマを見ることが出来るようになったというように、良い方に解釈しておきます。(と言っても、この後のヒロインは恒吉梨絵、前田典子、清水由紀と続くが、期待出来そうなのは清水由紀だけですし...)
尚、来週は単独ではなくて、再来週に前後編をまとめて記すことになると思います。
↓「解体新女」はこの後半という雰囲気がありますね。
7万人探偵ニトベ#2 [ドラマ]
今回は7通のメールが配信されました。(ラストの待ち受け画像DLのお知らせメールは別。)
はっきり言って、今回も「バーチャルメール」という企画は失敗ですね。本作では遅延配信となっても特に問題がないような工夫をしたが、そうなると、ドラマから1分以内の遅延で届いても、その場で見る必要が無いものになっているので、物語に於いては「バーチャルメール」は不必要なゴミでしかない。オンタイムで見ていると、逆に物語の進展に付いていくのを阻害する要因としかならないだけとなり、逆に邪魔でしかない。(と言っても、あまりにもユルユルの物語なので、そういう邪魔が入っても全く問題なくもの語りについて行けますけどね...)
ということで、前作「ラストメール」では上手く使いこなせなかったが、本作では工夫したためにそれが邪魔者になってしまったということで、「バーチャルメール」は失敗企画と結論づけられることになりました。
が、それ以上に酷かったのが、ドラマとしての本作である。物語の方は、初回以上に学芸会レベルというものになっちゃって、とても見ていられるような代物ではなかったですね。(つなぎ止めるために打った手が、手島優(の胸)というのは分かるが、こちらもヒロインに負けない学芸会だったし...)
そもそも、今回は主人公であるつぐみって出ていたの?というような存在感のなさとなり、画面に花を添えるためというポジションも(ゲスト扱いの)手島優に持って行かれ、美味しい所は宗像刑事のものになっていたので、つぐみは邪魔なだけでした。→劇中で「中学生」「小学生」と呼ばれたつぐみであるが、子供は家に帰って寝ていなさい、というだけですね。
尚、つぐみ以外にも邪魔なキャラがいたのは初回と同じであって、白鳥刑事ってやっぱり完全に不要なキャラですね。で、宗像刑事が主人公と言っても、誰も疑わないのでは?
主人公の存在が「邪魔」と感じられてしまったということは、そういうドラマはもはや存在価値はない。残りが8回もあるが、それは全く意味がない。(地上波だったら、間違いなく、即刻打ち切りでしょう。)→次回で終了した方が良いんじゃないの。で、その後の予定の7週は(NHKとWOWOW、スターチャンネルHV以外の)BSデジタル放送で最も多く放送されている「TVショッピング」を放送するということでよろしいかと...
ということなので、今回限りでこの作品からは完全離脱することにしました。(当然、HDDレコーダーに録画した1話も含めて完全消去であって、次回録画予約からも削除しました。)
尚、今回の忽那汐里を見て、「POCKY 4 SISTERS」で4姉妹の一人としてキャスティングされなかった理由も完全に分かりました。やはり夏帆ポンとはものが違いすぎます。(夏帆ポンは「銭形零・2話」で早くも演技に進歩が見られたが、忽那汐里にはそうと感じられるところが全く無かった...)ヒロインがこれでは、キャスティングもミスだったということになりますし...
物語の方は今回も「穴だらけ」であるが、余りにも酷いということで、もはやサスペンス・コメディになるような代物ではない。(「名探偵コナン」が好きな)小学生に脚本を書かせた方が、はるかに穴のない物語を書くのでは無いですかね...
今回の物語で耐えられなかったのは、屋上で長い時間捜査をしていた3人が、時間をかけて発見したのが指輪1つだった所。(発見場所も屋上の普通の一角であ、夜が明けるほど時間を掛けないと発見できないなんて、刑事どころか、素人探偵以下でしかない。(しかも、この部分の描写に時間を取り過ぎで、時間をかけたのに内容がお粗末過ぎました。→酷い演出のお手本でしかない。)それ以外にもホストクラブで指名もしていないのにホストがつぐみに集まるとか、時間が経っている死体から突然つぐみに対して血が落ちるとか、本当に「穴」だらけでした。
また、つぐみは女子大生とはいうものの、18才という設定なんだから、今回のドラマ内容は未成年飲酒を肯定するような描写もあり、問題でしょう。少なくともそれを否定する描写が見られなかったということで、その時点で本作は闇に葬られるべきである。
トドメは、主人公のキャラに全く好感が持てないことである。余りにも非常識で、自分中心で携帯ブログに頼っている携帯依存症というつぐみ。可愛い顔をしていてもそう言うキャラは名誉毀損で訴えて、つるし上げにしたくなるキャラであり、共感できる要素が全くないのでは、見たいとは思わない。(こういうキャラだからこそ、そういう欠点を克服していって成長するということを描こうというのも見え見えだし...)しかも学芸会レベルのあの演技であって、第2話で今後を期待させる希望の光が無かったのだから、これ以上は時間の無駄でしかない。
せめて脚本が面白ければ救いようもあるのだが、今回も余りにも酷い脚本ということでは、こちらも期待の「き」の字すら浮かばない。(里氏郎(さと・うじろう)の名前で佐藤二朗さんに脚本を書かせた方がよっぽど面白くなるでしょうね。)
ちなみに、「ラストメール」は2話で方向性が変わったが、ドラマとして期待を抱かせる所があったのが救いであった。(後半になってダメになっていきましたが...)本作は2話で期待を抱かせる所が全く無かったのだし、しかも主人公のドラマに於いての存在価値が完全否定されてしまったのだから、もはや「ドラマ」として成立するものではない。
それにしても、問題が続発した「バーチャルメール」に関してはそれなりの対策を行ったが、逆に「ドラマ」として崩壊してしまったなんて、BS朝日は何をやっているのでしょうかね。こうなるとオリジナル・ドラマなんて二度と作らない方が良いんじゃないの...
↓これも酷いと思ったけど、それよりも酷くなるなんて...
「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その101) [ケータイ刑事]
今回とりあげる「ある物」は「マスコミ」です。(ただ、これだと「物」とは言えないので、「マスゴミ」という側面があるマスコミということにします。※「マスゴミ」とは、「マスコミ」の中でも、伝える情報に価値が無く、ゴミと同じ様な情報しか発信しないマスコミのこと。これだったら「物」という扱いでよろしいかと...)で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「泪・2nd.26話」(=「アナザーストーリー・4話」)、「007」からは「ドクター・ノオ」と「トゥモロー・ネバー・ダイ」の2本とします。
「ケータイ刑事」:「泪・2nd.26話」。サブタイトルは「最終決戦!ケー刑事VSシベ超 ~水野晴郎を迎撃せよ!」という物語であるが、全4話の「アナザー・ストーリー シベリア超特急刑事」としての第4話でもある。(「銭形泪」の最後の物語でもある。)
ここでは、映画評論家の水野晴郎先生が殺されたと考える泪ちゃんに対して、水野先生のマネージャー・富ヶ谷美香子がマスコミを集めてけしかけて、泪ちゃんが質問攻めに遭うことになる。殺人事件と考える泪ちゃんに対して、そういう関係の質問が飛ぶのは良いとしても、「『シベ超5』は公開されるんですか?」という公開直前という映画についての質問をしていた記者がいたが、その質問は質問相手を間違えている。(泪ちゃんではなくて映画会社に行うべきものである。)ということなので、この質問をした記者はマスコミではなくて「マスゴミ」ということが出来る。→別の意味では、「マスゴミ」の実体を上手く描いていたと言うことが出来る。(要するに、全ての報道機関が「マスゴミ」ではなく、「マスコミ」の顔をした中に「マスゴミ」が紛れているということであり、実体を上手く描いていました。)
結局、泪ちゃんはマスゴミの質問には答えず(答えられず)、美香子が「泪ちゃん、ピ~ンチ!」と煽ったが、それに乗ることはしなかった。(やり過ごしたということになる。)で、「大本営発表!」と閣下からの着信が入り、ヒントを掴み、窮地を切り抜けることになった。
「007」:「ドクター・ノオ」。1962年のシリーズ第1作である。(当然)、ボンドは初代のS・コネリーである。
この物語に登場したマスコミ(マスゴミ)は、ジャマイカにやってきたボンドを追う秘密の写真家であり、フリーのジャーナリストの女性である。ジャマイカのキングストン空港に到着したボンドの姿をいきなり写真撮影を行い、ボンドには「デイリー・グリーナー」という新聞社で働いていると言っていたが、この新聞社がどういう新聞社であるのかは不明である。
ボンドは彼女の美貌に惑わされることなく、カメラからフィルムを抜き取り、日に当てて処理すると、そのまま立ち去った。→ボンドがこういう行動をしたことから、今で言う三流ゴシップ誌だと考えて良いでしょうね。(だからこそ「マスゴミ」である。)
現在だと、カメラもデジカメが主流になっていて、撮影データも簡単に他に送ることが出来るようになっているが、当時はフィルムカメラしかない時代だったので、ここでボンドが行ったような対処で簡単に処理できたのですよね。また、撮影時にストロボを焚いていたので、撮られた方も直ぐに気づくということで、実に長閑な時代でもありました。
「007」:「トゥモロー・ネバー・ダイ」。1997年のシリーズ第18作で、5代目ボンドの第2作でもある。
この物語の敵は、イギリスと中国を対立させて第三次世界大戦を勃発させ、そのスクープ・ニュースを流し、世界を牛耳ろうとしたメディア・グループである。自分たちで戦争となるように仕組み、それをスクープしようというのだから、事実を報道するマスメディアとしたら、許されざる悪だくみである。つまり、そんなマスコミは存在している価値はない。ということで、これは完全なマスゴミである。(事情を知らなければ、一大スクープということになるが、自分たちで仕組んでいたら、見せかけのスクープも簡単である。)
中国の国外保安員・ウェイ・リンと共に、ボンドによってその野望は潰されたが、その最期は、自らが使おうとした兵器・シードリルで粉砕されるという惨めなものであった。
共通点は、「マスコミ」と「マスゴミ」の違いを上手く捉えて、それを劇中に登場させ、それぞれ上手く対処していたという所である。尚、ここに取り上げたそれぞれの「マスゴミ」としてのレベルは大きく異なっているため、その対応内容が異なるというのは当然である。(害にならない程度のもの(「ドクター・ノオ」)であればさらりと躱して問題となるフィルムだけを消してしまうという簡単なことで済ませ、世界を戦争に導くという問題となるレベル(「トゥモロー・ネバー・ダイ」)であれば、その野望を潰すために戦い、質問レベルが低くて事件には直接関係ないもの(「ケータイ刑事」)であれば関わろうとしない、という対処方法。)ここでは作品の枠を越えて、異なるレベルの「マスゴミ」が揃うことになったが、それぞれ見事であったと言える。(特に、「007」の間のレベルを埋める様になった「ケータイ刑事」はこの3つの中でも最も時間的に新しいものであるが、同じレベルのものを扱うのではなく、異なるレベルのパターンを引っ張り出して「007」の物語での「マスゴミ」を補間するように描いたのは見事である。→傑作は同じような所が生まれるが、互いに補間し合うということになるのも「傑作」だからこそ起こる事象の一つである。)
尚、MI-6も警視庁も、ある意味では「マスコミ」と持ちつ持たれつの関係であって、協力するという場合も(他の物語で)見られるが、名前だけが「マスコミ」であって、どうしようもない存在の「マスゴミ」に対してだったら、適当に躱すと言うことで、全く問題はないでしょうし...
次回からは、少し趣向を変えて、新たな切口で類似点について語って行くことにします。どういうものになるのかはお楽しみに。
ドクター・ノオ (アルティメット・エディション) [DVD]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- メディア: DVD
トゥモロー・ネバー・ダイ (アルティメット・エディション) [DVD]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- メディア: DVD
↓参考まで
マスコミはなぜ「マスゴミ」と呼ばれるのかー権力に縛られたメディアのシステムを俯瞰する
- 作者: 日隅 一雄
- 出版社/メーカー: 現代人文社
- 発売日: 2008/04/25
- メディア: 単行本