ケータイ刑事銭形泪24話(2nd.11話)[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形泪・2nd.11話」(通算24話)の「雨音は殺しの調べ ~男子三楽坊殺人事件」の「裏ネタ編」も3回目となるが、今回はこの物語の冒頭で泪ちゃんが使用していた「ポータブルCDプレーヤー」について、高村さんが口にした「ネイティブ・アメリカン」についてと、この物語がこの時期だったということから「梅雨」について、そして梅雨時の必需品である「折りたたみ傘」について記します。
尚、約2年10ヶ月半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「ポータブルCDプレーヤー」:CD(CD-DA)を再生するための装置の中で、携帯して何処へでも持っていくことが出来る小形のものである。電池(乾電池または充電池)を電源としているので、ヘッドホンがあれば何処ででもCDの再生が可能である。
SONYが「DISCMAN」の名前を使って商品化したことから、「ディスクマン」と呼ばれるが、これは登録商標である。が、1997年にはSONYが「DISCMAN」の名称を使わなくなって「CDウォークマン」に統一したこともあって、携帯型のカセットプレーヤーである「ウォークマン」のように「ディスクマン」の名前が一般名詞になることはなかった。(「ウォークマン」は登録商標であったが、現在は一般名詞である。)
CDが登場した当初は携帯型というものは無かったが、CDが広く普及した1990年代前半には安価なものが登場し、パソコンでもCD(CD-ROM)が当たり前の用にソフト供給媒体になったことで、CDドライブが低価格化し、何処にでもあるものになった。しかし最近では音楽供給媒体がCDではなくてネット配信に移行しつつあり、また、iPODの普及、更にはフラッシュメモリを使ったソリッド・オーディオの登場もあって、主流ではなくなりつつある。(が、CDが完全に消え去らない限り、消滅すると言うこともないでしょうけど...)
この物語の本放送は2004年6月13日ということで、iPODは既に登場していた(iPOD miniが発売になったのが2004年2月(アメリカ)、2004年7月(日本))が、ソリッド・オーディオについてはまだこれからという時期である。また、デジタル・オーディオ・ブームに火が付いた時期でもある。よって、高校生である泪ちゃんが音楽を聴くのにポータブルCDプレーヤーを使っているというのはごく当たり前の姿である。
「ネイティブ・アメリカン」:「ネイティブ(Native)」とは自国の、土着の、生まれつきの、という意味である。「アメリカン(American)」はアメリカ人である。よって、高村さんは「生まれつきのアメリカ人」という意味で言いたかったのでしょうが、「ネイティブ・アメリカン」というのはアメリカ合衆国の先住民族の総称である。
アメリカの先住民族というと「インディアン」が真っ先に浮かぶが、「ネイティブ・アメリカン」はインディアンだけではなく、アラスカの先住民(エスキモー)やハワイの先住民(ポリネシア人)、マリアナ諸島の先住民(ミクロネシア人)、グアム島の先住民であるチャモロ人も含んでいる。(要するに「総称」である。)よって、特有の民族を指している言葉ではない。
先住民族であるインディアンの言語は、現在では英語を使っているものの、以前は英語ではなくて独自の言葉を使っていた。よって、「自分の発音はネイティブ・アメリカンよりもアメリカン」と言った高村さんであるが、ネイティブ・アメリカンの人々においては、英語を第一言語としていない人がいるので、殆ど意味が無い言葉になっている。(別の言い方をすると、「英語を母国語としない人が話す英語の発音よりもアメリカ人らしい発音をしている」と言っているだけなので、ジャパニーズ・イングリッシュを話す人よりもアメリカ人っぽい発音であってもOKと言うことになってしまいます。)→泪ちゃんだったら、そう言うことも分かっているでしょうし、お気に入りの音楽を聴いていたのを邪魔されたこともあるので、高村さんの発言に突っ込まなかった、というように、深く考えられる。
「梅雨」:読みは「つゆ」が一般的であるが「ばいう」と読む場合もある。(例えば「梅雨前線」)また、漢字では「黴雨」と表記する場合もある。
毎年6月から7月にかけて、中国の揚子江流域から日本において見られる特有の気象現象であり、雨の多い期間である。(ある意味では「雨期」と言ってもよい。)その期間は一ヶ月から一ヶ月半ぐらいの間である。
中国の揚子江流域から華南、華中の沿岸地域、朝鮮半島南部と、北海道を除く日本に見られる。この時期の雨は、雨脚は特に強いものではないが、長期間にわたって雨が降り続くというのが特徴であって、サバナ気候やモンスーン気候に見られる雨期とは異なる。そのため、カビにとっては絶好の繁殖時期になり、食中毒が発生しやすい時期でもある。
「梅雨」の語源は、梅の実が熟する頃の雨、という説と、カビが生えやすい時期の雨ということから「黴雨」としたという説、またはカビによって物が「ついゆ(費ゆ、弊ゆ、潰ゆ→「傷む、悪くなる」という意味)」ことから、という説がある。
梅雨入りとなるのは南の方が早く、来たに行くほど遅くなる。日本では、沖縄地方では5月上旬に梅雨入りし、6月下旬に梅雨明けとなるが、九州南部では5月末頃に梅雨入りとなって、7月中旬に梅雨明け、九州北部から中国・四国では6月上旬に梅雨入り、7月中旬に梅雨明け、近畿、東海、関東では6月上旬の梅雨入り、7月下旬の梅雨明け、東北北部でも6月中旬に梅雨入り、7月下旬に梅雨明けと言うのが例年のパターンである。また、台湾や華南では5月中旬に梅雨入り、月下旬に梅雨明け、朝鮮半島南部では6月下旬に梅雨入りして7月下旬に梅雨明けとなる。
また、この時期は雨が多いことで地盤が緩みやすく、ちょっとした雨でも土砂崩れが発生したり、洪水になりやすいので、それなりの災害に対しての備えを忘れないようにしておきましょう。
「折りたたみ傘」:雨や雪、または日光の直射を防ぐために、頭上にかざして使用する道具である「傘」の一つであり、持ち運びに便利なように、傘の軸と骨が2段または3段に折りたたむことが出来る構造の傘である。雨用の傘と日傘のような日よけ用の傘のいずれにも存在している。
折りたたむことによって、小さくなるものは20~30cm程度にまで小さくなることから、外出する時に持っていく鞄の中に常時入れておくことが出来、それによって突然の雨に対しても濡れずに済むことが出来る。(最近では、何処にでもあるコンビニでビニール傘を買うということも出来るが、いつもビニール傘を買っていたら、何十本も溜まっていた、ということになっちゃいますし...)→泪ちゃんが高村さんに「折りたたみ傘ぐらい持ち歩きましょうよ」と言っていたが、最もなことである。
「折りたたみ傘」は「傘」として使用する場合は、普通の傘と大きく変わらないが、持ち運ぶことを設計の優先事項にしているため、普通の傘よりも軽いというメリットがある。が、そのために、普通の傘では骨が8本というのが一般的であるが、6本、または7本に減らしているものがあって、強風が吹くと(普通の傘よりも)傘がめくれてしまいやすい、ということがある。→普通の雨に於いての使用であれば、問題になるようなことはない。
また、小さく収納するためには、傘布を綺麗に折りたたむ必要があって、これが結構手間が掛かるということがある。(一度開いて使ったら、完全に折りたたむことをせず、その日帰宅して傘を乾かしてから折りたたむというのが一般的である。)→直ぐに折りたたむ人がいるが、綺麗に折りたたまないとしわが付きやすいですし、折りたたまれた状態では簡単には乾かないので、場合によってはカビが生える原因にもなりかねません。
まあ、何を優先するのか、ということを考えて、普通の傘(非折りたたみ傘)と折りたたみ傘を使い分けるというのがよろしいかと...(特に、普通の傘としては、丈夫な24本骨傘や16本骨傘の使用というのも良いですよ。→普通の傘よりも重いため、発想を転換すると、腕を鍛えることになるのかも知れません...???)
↓いくつか
ポータブルCD/MP3プレーヤー「IMPACT WHITE」MPCD-IW
- 出版社/メーカー: MX
- メディア:
Panasonic SL-CT510-A ポータブルCDプレーヤー ブルー
- 出版社/メーカー: パナソニック
- メディア: エレクトロニクス
↓参考まで
ヴィジュアル版世界の神話百科 アメリカ編―ネイティブ・アメリカン/マヤ・アステカ/インカ
- 作者: デイヴィッド・M. ジョーンズ
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2002/07
- メディア: 単行本
気象予報士試験テーマ別実技試験解答と解説〈4〉寒冷低気圧/梅雨前線/太平洋高気圧/北東気流/その他
- 作者:
- 出版社/メーカー: 東京堂出版
- 発売日: 2005/10
- メディア: 大型本
徹底図解 気象・天気のしくみ―天気図の見方から梅雨・台風のしくみまで (カラー版徹底図解)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 新星出版社
- 発売日: 2005/11
- メディア: 単行本
↓やはりこれも必要です。
totes(トーツ) チタン レインフォース 【3段折畳み・ワンタッチ開閉傘】 ブラック BK 21280
- 出版社/メーカー: totes (トーツ)
- メディア: ホーム&キッチン
totes(トーツ) ブレラタイニー 【15cm折畳み傘】 ブラック BK 21230
- 出版社/メーカー: totes (トーツ)
- メディア: ホーム&キッチン
Knirps Fiber T1 AC 折りたたみ傘 【ワンタッチ・オープン式】 Black KNF874-100
- 出版社/メーカー: Knirps (クニルプス)
- メディア: ホーム&キッチン
totes brella tiny 5段折りたたみタイプ Flower Desaign 21860
- 出版社/メーカー: totes (トーツ)
- メディア: ホーム&キッチン
↓こういう傘もあった方がよろしいかと
24本骨傘 高強度グラスファイバー仕様 【雨宿】 (あまやどり) 直径約105cm ブラック 22815
- 出版社/メーカー: コンポジット
- メディア: ホーム&キッチン
2009年新作♪桜の浮き出る蛇の目傘 『花時雨 KA1-03 レッド』 24本骨手開き傘
- 出版社/メーカー:
- メディア:
24本骨組傘 木製 撥水UVカットシルバーコーティング加工 ネイビー a04757
- 出版社/メーカー: コンポジット
- メディア: ホーム&キッチン
totes(トーツ) 16本骨長傘 ブレラスティック 16K Multico PR
- 出版社/メーカー: totes (トーツ)
- メディア: ホーム&キッチン
totes(トーツ) 16本骨長傘 ブレラスティック 16K GN/OG/BK 21269
- 出版社/メーカー: totes (トーツ)
- メディア: ホーム&キッチン
LITTLE RIVER BAND『LITTLE RIVER BAND』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1975年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。オーストラリア出身の彼らであるが、アメリカ・ウエストコーストのロックに近いサウンドであり、'70'sらしいロック・サウンドを聴かせてくれるアルバムである。派手な所はないものの、丁寧な作りでじっくりと聴かせてくれる内容であり、佳作に満ちたアルバムである。尚、本アルバムはBillboardアルバム・チャートで最高位80位を記録している。
収録曲は以下の全9曲である。『It's A Long Way There』『Curiosity (Killed The Cat)』『Meanwhile...』『My Lady And Me』『I'll Always Call Your Name』『Emma』『The Man In Black』『Statue Of Liberty』『I Know It』。
この中からシングル・カットされたのは『It's A Long Way There』であり、Billboardのシングル・チャートで最高位28位を記録するまずまずのヒットを記録している。
本アルバムからのお薦め曲は、筆頭は『It's A Long Way There』、そして『Curiosity (Killed The Cat)』『My Lady And Me』『The Man In Black』という所をピックアップしておく。
尚、本アルバムに収録されている『It's A Long Way There』は8分半強ということで、ロング・バージョンが収録されているが、これは貴重な所である。(彼らのベスト盤でもこの曲は4分強のシングル・バージョンが収録されるのが殆どですから...)
彼らが大きくブレイクするのは1978年の4th.アルバム「SLEEPER CATCHER」となるのだが、派手さは無いものの、佳作、秀作を丁寧に作っていくという姿勢は、デビュー・アルバムである本アルバムから貫かれている。そのため、安心して聴くことが出来るアルバムである。(逆に言うと、「これは!」という驚きを感じることは無い。)
'70's終盤から'80's初頭にかけては、第二次ブリティッシュ・インベージョンでイギリス勢が世界の音楽シーンを席巻することになるが、それに続いてダウンアンダー勢力が続くことになるのだが、彼らはその時期のダウンアンダー勢力の先導役となったバンドでもあるだけに、'80'sサウンドを楽しむ上では忘れてならないバンドの1つである。そんな彼らのデビュー・アルバムは目立っていないものの、佳作ということで、耳を通しておきたいアルバムの1つである。
ケータイ刑事銭形愛17話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
2回目となる「銭形愛」の第17話「相手が必ず死ぬ女 ~お見合い殺人事件」の「裏ネタ編」は、五代さんが見合いの席で口にした「ゴルフ」に関する事柄から、「ゴルフ」について、「ゴルフクラブ」について、「ホールインワン」についてと、やはり見合いの席上で出てきた料理「肉じゃが」についてと「男爵いも」について記します。(「ゴルフ」については「零・3話[裏ネタ編]」で記しているが、今回はそれをベースにして、修正と加筆しています。)
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「ゴルフ」:英語では「Golf」、小球をクラブと呼ばれる棒状の道具で打って、コースに定められたホールと言われる穴に小球を入れるまで要した打数の少なさを競うスポーツである。1プレーの正規のコースは、前半のアウト9ホールと後半のイン9ホールの合計18ホールであり、その18ホールでの打数を競い合う。各ホールの距離はまちまちであって一定ではない。各ホールに標準打数が設定照れていて、それと同じ打数で小球を穴に入れると「パー」、1打少ないと「バーディ」、2打少ないと「イーグル」、3打少ないと「アルバトロス」、4打少ないことを「コンドル」と言い、逆に1打多いと「ボギー」、2だ多いと「ダブルボギー」、3打多いと「トリプルボギー」と呼ばれる。(イーグルまではよくあるが、アルバトロスは殆ど起こらない、コンドルになるとあり得ないと言っても良い。(簡単にコンドルが生まれるのなら、そのホールの標準打数は2つぐらい減らされます。)逆に、多い方については、理論上は無限大であるが、4打以上多くなると、「ボギー」を使わずに「+○打」と実際の打数で言われるのが一般的である。)
基本的には個人戦の球技であるが、団体戦というプレーもある。また、18ホールのそれぞれのホールで打数の少ない方を勝ちとして、18ホールの勝ち負けの数で全体の勝敗を決める「マッチプレー」と呼ばれる試合形式もある。
他のスポーツと大きく違うのは、審判が判定するのではなく、打数はプレーヤーの自己申告だということがある。(大会では競技委員はいるが、「審判」はいない。)そのため、誰も見ていなければ誤魔化して申告することも可能である。マナーを大事にすることからも「紳士のスポーツ」と言われるゴルフであるが、嘘を申告してそれがバレてしまうと、その人は完全に信用を失ってしまうと共に、紳士ではない、として相手にされなくなってしまいます。
ゴルフの起源については、スコットランド発祥説、オランダ発祥説、元の時代の中国発祥説などがあり、定かでは。が、18世紀には、スコットランドやイングランドで、貴族たちの間でほぼ現在の形でプレーされていたとされていて、スコットランド発祥説が有力とされている。また、日本には、1903年に兵庫・六甲山に神戸ゴルフ倶楽部が作られたことから始まる。盛んになったのは高度経済成長期の1960年代にである。また、現在では何かと税金がたくさん掛けられているということから、お金がかかる球技の一つとしての悪評もあるのもまた事実である。(税金は取れる所から取ろうという考えは変わらないでしょうから、ゴルフに関して色々と設定されている税金は、増税はあっても減税は無いでしょうね...)
「ゴルフクラブ」:ゴルフをプレーする際に使用するボールを打つのに使われる道具のことである。ルール上は1人のプレーヤーが使用できるゴルフクラブの数は14本が上限と定められている。(14本以内であれば何本でも良い。→極端な話、ウッド1本でプレーしても問題はない。但し、飯給のゴルフ場では、グリーン上ではパター以外の使用を禁じている所もあるので、パター1本でのプレー(一体何打要するのか分かりませんが...)はあっても、ウッド(またはアイアン)1本でのプレーは不可能な場合がある。)
大別すると、ウッドと呼ばれる遠距離用のクラブ、アイアンと呼ばれる短距離から中距離用のクラブ、グリーン上でボールを転がすパターと呼ばれる3種類のゴルフクラブがある。
ウッドとアイアンには、それぞれ飛距離に差を付けた複数のものがあって、1番、2番、…、というように番号が付けられている。(番号が小さいほど長距離用のクラブとなる。)
「ホールインワン」:ゴルフに於いて、1打でボールをカップに入れることをいう。「エース」と呼ばれることもある。パー3のショートホールで起こるのが最も多く、その確率は2万分の1とされている。が、パー4のホールで起こることも希にある。尚、記録ではパー5のロングホールでホールインワンが達成されたという記録もある。
日本においては、ホールインワンを達成すると、そのご祝儀としてキャディなどへのチップや、コースへの記念植樹、参加した全員に対して記念品の贈呈や祝賀式典などを行うことが定着している。(費用はホールインワン達成者が持つ。)そのため、損害保険の中に「ホールインワン保険」というのが存在し、これに入っておくと、ホールインワンを達成して多額の費用が発生した場合でも保険金が支払われる。
尚、ホールインワンでこのようなことをするのは日本のみで、しかもアマチュアだけである。(日本のプロのトーナメントでは、ホールインワン賞は出るが、バカ騒ぎの祝賀会などは行わない。)
「肉じゃが」:日本料理の一つであり、牛肉、または豚肉と、じゃがいも、玉ねぎ、人参、糸こんにゃくなどを、甘辛く煮込んだものである。現在では「おふくろの味」として知られていて、日本を代表する家庭料理になっている。
栄養価が高く、栄養バランスも良いということ、材料が(ビーフ)カレーと同じということで、食材の補給がやりやすいということで、旧日本軍では広く提供された料理である。
発祥は東郷平八郎とされている。彼は1870年~1878年にイギリス留学をしていたが、その時向こうで食べたビーフシチューを気に入り、日本に帰国してから艦上食として作らせようとした。しかし当時の日本にはワインもデミグラスソースも無く、料理長が東郷平八郎の話から醤油と砂糖を使って作り、これが広まったという。広まった理由としては、この材料はビーフカレーと同じということで、軍体色としては補給の際の物資の種類が少なくできることで都合が良かったからとされていて、軍体色として定着した。終戦後は牛肉がなかなか手に入らないということもあって消えていたが、高度経済成長の1960年代になって家庭食として復活するようになり、1970年代になって定着した。
「おふくろの味」として知られているが、歴史的には浅く、伝統的な日本料理とは言えないが、ある意味では戦後生まれが親になり、その子供たちが「おふくろの味」として馴染んだ料理であり、現在は子どもとして食べていた世代が親になった辺りであり、ようやく「おばあちゃんの味」になったというところである。が、全てが戦後生まれの世代を中心にしているということで、戦後の日本料理の新しい流れの代表格と言って良いものである。
この物語では五代さんは男爵いもを揚げていたが、肉じゃがは煮込む料理なので、男爵いもよりも煮崩れしにくいメークインの方が良いと思うのですけどね...
「男爵いも」:ナス科ナス属の植物であるジャガイモの品種の1つである。(日本では、現在82品種が登録されている。)生食用の品種であり、澱粉質の割合が高い品種である。(澱粉質が多いことから、ホクホク感があるが、煮崩れしやすい。)
明治時代に川田龍吉男爵がイギリスから日本に持ち込み、定着させた品種と言われている。(そのため「男爵いも」という名前がついた。)
デンプンが多くホクホクした食感が得られるが、煮くずれしやすいので、煮込み料理に余り適さず、潰して使う料理(マッシュポテトやコロッケなど)や粉ふきいもに適しているとされている。形状は丸み帯ているが、凸凹していて、更に芽の部分が凹んでいるのが特徴である。尚、花の色は白である。
↓いくつか
↓こういうものがあります。
↓参考まで
肉じゃがから豚の角煮まで。 (LADYBIRD SHOGAKUKAN JITSUYO SERIES)
- 作者: 藤野 嘉子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/03/12
- メディア: 単行本
おいしい和食の大事典200―肉じゃが、さばの塩焼きからおせち・おもてなし料理まで
- 作者: 斉藤 辰夫
- 出版社/メーカー: 成美堂出版
- 発売日: 2006/05
- メディア: 大型本
- ショップ: どさん子ハヤシ商店
- 価格: 2,300 円
- ショップ: 北海道グルメランド
- 価格: 1,500 円