SSブログ

「THE LADY VANISHES」 [映画(洋画)]

表題の作品は1938年のイギリス映画「バルカン超特急」である。列車を舞台にしたサスペンス作品であり、後に数多くの作品が本作を倣うようになっている作品でもある。(「007/ロシアより愛をこめて」「オリエント急行殺人事件」などは余りにも有名である。また、「シベリア超特急」も本作のプロットがベースになっている。)イギリス時代のA・ヒッチコック監督の代表作でもあるだけに、ヒッチ・ファンは当然であるが、サスペンスがお好きな方は見ておかなければならない作品である。

作品データを記しておくと、時間は95分、白黒作品である。原作はエセル・リナ・ホワイト、監督はアルフレッド・ヒッチコック、脚本はシドニー・ギリアット、撮影はジャック・コックス、音楽はルイス・レヴィである。そして出演は、マーガレット・ロックウッド、マイケル・レッドグレーヴ、ポール・ルーカス、グーギー・ウィザース、リンデン・トラヴァース、メイ・ウィッティ、ノーントン・ウェイン、ベイジル・ラドフォード、たちである。

バルカンの避暑地からロンドンに帰る列車に乗ったアイリスだったが、その列車は豪雪のために立ち往生し、乗客たちはホテルへ避難することになる。翌朝、列車は運転を再開するということで、出発の準備をしていたアイリスは、頭に植木の箱を喰らった。幸いにも軽い打撲傷ですんだものの、彼女の前を横切ったのはミス・フロイだった。列車では、その2人は偶然にも同室となった。アイリスが一眠りして目を覚ますと、ミス・フロイの姿がなかった。アイリスは探し回るが、何処にもいない。車掌に伝えるが取り合ってくれず、アイリスは医者に、頭の怪我の後遺症と決めつけられてしまう。で、アイリスは1人で真相を突き止めようとしたが...

巻き込まれ型のサスペンスとしては、本作のパターンというのは定番になっていることもあって、現在ではお馴染みのものではあるが、その原点は本作である。走っている列車というクローズド・サークルということで展開されるミステリーであり、謎を解いていこうとするヒロイン、実はとんでもない陰謀が裏にあったという事実、どれを採っても面白いものである。

本作は41年後の1979年にリメイクされている(「レディ・バニッシュ/暗号を歌う女」(原題:LADY VANISHES))が、やはりオリジナルである本作の方が面白い。(「レディ・バニッシュ」はリメイク作品としてはなかなか質が高いですが...)兎に角、じっくりと見て、ヒッチコックの世界を楽しみましょう!

 

バルカン超特急 [DVD] FRT-035

バルカン超特急 [DVD] FRT-035

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • メディア: DVD

バルカン超特急 (トールケース) [DVD]

バルカン超特急 (トールケース) [DVD]

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー
  • メディア: DVD
バルカン超特急 [DVD]

バルカン超特急 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: DVD
バルカン超特急 [DVD]

バルカン超特急 [DVD]

  • 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
  • メディア: DVD
シネマクラシック バルカン超特急 [DVD]

シネマクラシック バルカン超特急 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

「THE LAST PICTURE SHOW:TEXASVILLE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1990年の映画「ラスト・ショー2」である。(ビデオでは「新ラスト・ショー」というタイトルになっている。)前作から19年の時を経て製作された続編である。物語は、あれから33年後ということになっているが、物語の舞台は同じテキサスの田舎町のアナリーンである。ただ、前作はモノクロ映像であったが、本作はカラー作品となっている。

作品データを記しておくと、時間は126分、原作はラリー・マクマートリー、監督と脚本はピーター・ボグダノヴィッチ、撮影はニコラス・フォン・スタンバーグである。そして出演は、ジェフ・ブリッジス、シビル・シェパード、ティモシー・ボトムズ、アニー・ポッツ、アイリーン・ブレナン、ランディ・クエイド、クロリス・リーチマン、ウィリアム・マクナマラ、たちである。

時は1984年の夏。テキサスの田舎町・アナリーン。30年前の若者たちも今では立派な中年になっていた。デュエーン・ジャクソンは倒産寸前の石油会社を抱えながら、数多くの女と浮名を流し、妻・カーラとは喧嘩が絶えない日々で、サニー・クロフォードはアナリーンの市長になっていたが、亡くした人々の思い出の中に生きていた。そんなところに、かつてのデュエーンの恋人で、イタリアで女優をしていたジェイシーが帰ってきた。ジェイシーは昔と変わらず、今でも美しく、そんな彼女の姿に昔を懐かしむデュエーン。が、ジェイシーも離婚を経験し、子供までを亡くした傷を秘めていた。それを知ったカーラは、夫と彼女のかつての仲を知りつつ、ジェイシーとの間に女同士の友情を育んでゆく。そんな中、町は百年祭のイベントが近づいてくる。が、サニーが行方不明になる。デュエーンたちが必死で捜すと、サニーは30年前に閉館したロイヤル劇場にいた。「百年祭」の最終日、デュエーンは自分の会社が倒産したことを知る。それを知らせたのは秘書のルースで、かつてサニーと関係があった仲だった。デュエーンは自分を見失っているサニーを救って欲しいと頼む。百年祭がクライマックスを迎えたその夜、デュエーンは久しぶりに妻・カーラと愛しあった。翌日、またもサニーが失踪した。彼は30年前のロイヤル劇場の最終上映の日の「赤い河」を思い出していた。デュエーンとルースはサニーのことを分かっていて、心が壊れそうになったサニーをしっかりと抱き止めたのだった...

前作と同じキャストであるというのは、続編であることを考えると、結構重要である。特に本作のような人間ドラマの場合はなおさらである。前作では青春の真っ直中にいた若者たちが、時の流れによって中年になっていて、あの時持っていた夢を叶えることが出来ず、現在に至っていて、それなりに暮らしている姿は、人物描写がしっかりしているからこそ伝わってくるものがある。また、彼らの子供たちの世代には持っていない映画館に対する思いが強く残っているというのも、時の流れを感じさせるところであって、表現としたらオーソドックスだがなかなか良い味を出している。

人間ドラマとしたらいい味が出ているのだが、前作のモノクロの映像がノスタルジックなところがあるだけに、カラーにしなかった方が良かったと思えるのをはじめ、物語としてはスケールダウンしているのは仕方のないところなのでしょうか。尚、本作を見るには、前作を見てからにするのは言うまでもないことである。

 

↓DVDではなくてビデオです。

新ラスト・ショー [VHS]

  • 出版社/メーカー: 日本ヘラルド映画(PCH)
  • メディア: VHS

 

↓前作はこちら

ラスト・ショー [DVD]

ラスト・ショー [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ケータイ刑事銭形泪31話(2nd.18話)[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形泪・2nd.18話」(通算31話)の「君の瞳はゲッツーコース! ~野球大会殺人事件」の「裏ネタ編」も3回目となるが、今回は試合前で佐藤選手の口から出た「サイン」について、「盗塁」について、「バント」についてと、ちゃんの口から出た「ホームラン」について記します。

尚、約3年1ヶ月前になるBS-i(当時)のこの物語の再放送時に記した記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

サイン」:いくつかの意味があり、クレジットカードや契約書にする「署名」のこと、スポーツ選手や芸能人が色紙にする「サイン」のこと、各種記号のこと、表式のこと、そしてこの物語に出てくる作戦の指示に使用される「(ブロック)サイン」などがある。これらは英単語では「Sign」という単語、若しくは省略した単語である。また「サイン」でも「Sine」となると数学に出てくる正弦のこととなる。(通常は略して「Sin」と表記される。)

この物語の「サイン」は野球に於いて、監督が選手に作戦を伝えるために使われるものであって、英語では「Signal」と言う。(この時の「Sign」は「Signal」の省略した形である。)

現在では、当たり前と成っている(野球に於いての)サインであるが、これを最初に使ったのは、巨人、東映(現在の日本ハム)、中日で監督を務めた水原茂監督とされている。(監督として21年務め、優勝9回、日本一5回)

サインには、一般には「ブロックサイン」と「フラッシュサイン」があるが、野球で監督が作戦を伝えるのに使用されるものは「ブロックサイン」である。

「ブロックサイン」は、身体などの各部分を次から次に触っていくというものである。キーポイントになる部分を予め決めていて、キーポイントになる部分の次に触った部分を実際の指示とすることが多い。このため、複雑な動きになり、相手には見破られにくい。(が、見落としや勘違いなどが増えて、正しく伝わらない場合もある。)

一方、「フラッシュサイン」は体のある部分を触ったり、特定の一つの動作によって指示を与えるものである。単純であるため見落としということか少なくなるが、簡単なものであるため、相手に見破られやすくなる。

サインの一例を記しておくと、「ブロックサイン」では、「頭」「鼻」「顎」「肘」「胸」「手を叩く」などを連続して触っていくという一連の動作で伝える。一方、「フラッシュサイン」では、「ブロックサイン」の時に触る各場所のいずれか1つだけを触り、これで伝える。

また、現在のプロ野球では使用が禁止されているが、ピッチャーとキャッチャーの間では投球の連絡のために「乱数表」をサインとして使っていたことがあった。これも複雑なものにすることで、相手に見破られる可能性を低くするために導入された。(1960年代のこと)が、サイン交換に時間がかかるということから、試合時間が長くなる弊害が出て、1983年に禁止された。

プロ野球だけでなく、アマチュアの野球でも当たり前のように使用されるものであり、草野球でも使われる。が、この物語に登場したタイホーズでは、サインを用意しても、殆ど役に立たないと思うのですけど...

盗塁」:野球で、塁上にいる走者が相手の隙を突いて、次の塁に走り、進塁することである。「次の塁を盗む」ということからこの名前で呼ばれている。走者が次の塁に行くと、それだけ得点が近づくことになるため、攻撃においてはよく見られる作戦の一つである。(言うまでもなく、プロからアマまでの全てで行われる。但し、少年野球や草野球では、場合によっては盗塁を禁止する場合もある。)

プロ野球でも盗塁の数が最も多い選手を「盗塁王」としてタイトルを与えていることから、野球に於いては見所の一つでもある。(が、足が遅い選手では失敗する可能性が高く、足の速い選手の場合に行われることが多いものである。→足が遅い選手でも、ダブルスチール(重盗)によって盗塁を成功することもあるので、足の速い選手だけのものではない。)

英語では「Base Stealling」と言うが、野球規則では「Stolen Base」(頭文字から「SB」)と呼ばれている。

この物語の試合では、盗塁は自由ということは分かるが、タイホーズの選手が1人を除いて打てないことを考えると、このサインを決めておいても、これを指示することは無いように思います。ただ、ベンゴーズのキャッチャーが年でもあることを考えると、走者が出たら、これを多用するというのは悪くない作戦のように思いますが...

バント」:野球に於ける打者の内方の一つであり、投手の投げるボールに対してバットを出した状態で当てにいき、ボールを転がすものである。英語では「Bunt」(この単語の元々の意味は、山羊や牛が頭や角で突くことや押すこと、または軽く打つことである。)

これを行う場合、打者はバットを振るのではなく、ボールに当てに行くことになるので、普通に打つときとは違ったルールが適用されることになる。(2ストライクからバントしてファールになると、三振となる(「スリーバント」と呼ばれるが、これは和製英語である。)。送りバントやスクイズの場合、成功したら「犠打」が記録されて「打数」にカウントされない、などがある。)

バントには、走者を進塁させることを目的とした「犠牲バント」と、打者が出塁することを目的とした「セーフティーバント」とがある。前者は、走者が次の塁に進んでいると、それだけ得点の可能性が高くなるためである。また、三塁に走者がいる場合、無死または一死であれば、打者がアウトになっても成功すれば1点入ることになるので、よく見られる作戦の一つである。一方、後者は、守備側の意表を突いて行うことが多く、足の速い打者がよく行うものの一つである。

この物語に出てきたタイホーズでは、1人を除いて殆ど打てない状態だったので、「犠牲バント」を試みることはまず無いが、兎に角出塁することを目的として、「セーフティーバント」を多用するというのは一つの作戦になるかもしれません。が、足が速そうな選手がいないので、成功することは殆ど無さそうですが...

尚、を演じる黒川芽以さんは「バントって何?」ということで、これについて全く知らなかったというのは有名な話です。

ホームラン」:英語では「Home Run」(略して「HR」と記すこともある。)、日本語では「本塁打」。野球で打者が記録する者の中で最も華やかなものであって、これが出ると必ず点数が入る。(走者がいなくても1点、走者の数によっては最大4点まで一度に入る。)

これは野球の中では最も屋嘉なものであり、ホームランが出ると、(プロ野球の場合は)花火が打ち上げられるなど、見ていても最も印象に残るシーンとなる。また、相手チームに対してもダメージを与えることにも成る。そのため、ホームランを量産する打者はチームの中心選手として、チームの象徴にもなる。

ホームランとなるのは、打者が打った打球が地面に付くことなくフェアー地域のプレイングフィールドの外へ出た場合に記録される。(「プレイングフィールドの外」とは、野球場に於いては外野スタンドに入ること、または外野スタンドを超えて場外に出ることである。)または、地面に付くことなく、内野と外野の境界となっているポールを直撃した場合、若しくは、打球がプレイングフィールド内を転がっている間に打者が本塁まで走って戻って来た場合(但し、野手が失策(エラー)をしていないことが前提である。)である。また、近年ではドーム球場が使用されていることもあって、それぞれのドーム球場ごとのローカル・ルールとして、ホームランに関する規定が定められている。→打球がフェアー地域の天井または天井に設置されている設備を直撃した場合や挟まってボールが落ちてこなかった場合の一部がホームランとなる。(認定ホームランとなる。)

タイホーズに1人だけ打てるバッター(宇野)がいたが、彼に対してだけは泪ちゃんが決めた「ホームランを打ちなさい」というサインも使えることになる。(実際、ベンゴーズとの試合で3本のホームランを打ちました。)野球の試合では、ボロ負けチームの主砲であるものの、中心選手となったのに、物語では単なる登場人物の1人で、端役に過ぎなかったというのは、ちょっと可哀想な人でした。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

野球の教科書<第2版>

野球の教科書<第2版>

  • 作者: 野球指導書編集委員会
  • 出版社/メーカー: データ・ハウス
  • 発売日: 2008/04/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

わかりやすい野球のルール (SPORTS SERIES)

わかりやすい野球のルール (SPORTS SERIES)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2009/04/07
  • メディア: 文庫

だれでもわかる野球のルールとスコアのつけ方 (LEVEL UP BOOK)

だれでもわかる野球のルールとスコアのつけ方 (LEVEL UP BOOK)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2007/12/19
  • メディア: 単行本

プロ野球審判が解説 プロ野球「意外なルール」100!

プロ野球審判が解説 プロ野球「意外なルール」100!

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2009/01/10
  • メディア: 単行本

ホームラン2009年9月号増刊 2009夏甲子園第91回選手権大会速報号 2009年 09月号 [雑誌]

ホームラン2009年9月号増刊 2009夏甲子園第91回選手権大会速報号 2009年 09月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 廣済堂出版
  • 発売日: 2009/08/29
  • メディア: 雑誌

ホームランを知りつくす―時代を超えてファンを魅了する

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 単行本


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。