SSブログ

JAMES TAYLOR『JAMES TAYLOR』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1968年に発表された彼のデビュー・アルバムである。つい先日(2010/10)にリマスターされ、ボーナス・トラックが追加されたものが再発されたばかりということで、改めて聴いてみるのにはタイミング的にも良い時期です。本アルバムでデビューした彼は、特に'70'sを代表するシンガーソングライターとなって大ヒット曲を連発することになるが、本アルバムは次作以降の彼のアルバムのヒット規模を考えると、苦戦したアルバムである。また、彼の発表したアルバムの中で唯一のアップル・レコードからのリリースである。尚、本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位62位を記録している。(尚、彼は現在まで16枚のスタジオ・アルバムを発表しているが、全てBillboardのアルバム・チャートにランクインしていて、その中で最高位が最も低位置なのが本デビュー・アルバムというのが凄い所である。→10枚以上アルバムを発表すると、次第にチャート成績は伸びなくなり、キャリア30年、40年となるとチャート的には大苦戦するのが一般的なのに、1997年以降の3枚のアルバムはBillboardのアルバム・チャートで全てTOP 10入りを続けている。)

収録曲は、オリジナル版では全12曲であったが、2010年10月にリマスターされたものには後ろに4曲のボーナス・トラックが追加されて、全16曲の収録となった。収録曲は以下の通りである。『Don't Talk Now』『Something's Wrong』『Knocking 'Round The Zoo』『Sunshine Sunshine』『Taking It In』『Something In The Way She Moves』『Carolina In My Mind』『Brighten Your Night With My Day』『Night Owl』『Rainy Day Man』『Circle Around The Sun』『Blues Is Just A Bad Dream』。(以下、ボーナス・トラック)『Sunny Skies』『Let Me Ride』『Sunshine Sunshine (Demo)』『Carolina In My Mind (Demo)』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。デビュー・シングルの『Carolina In My Mind』がBillboardのシングル・チャートで最高位118位を記録している。また、2nd.シングルの『Something's Wrong』はチャートインしていない。

お薦め曲としては、シングル曲の『Carolina In My Mind』、そして『Taking It In』『Something In The Way She Moves』『Night Owl』『Rainy Day Man』『Blues Is Just A Bad Dream』という所をピックアップしておく。

彼のキャリアでは、デビュー・アルバムということで記念すべき作品であるのだが、レコード会社を移籍して心機一転して発表した2nd.アルバム以降の快進撃を考えると、本アルバムは黒歴史のように扱われているのが残念な所であったが、この度、ようやくリマスターされたということで、改めて聴いてみるのが良いでしょう。で、扱いは黒歴史であっても内容的にはそうではないと言うことを改めて知ることが出来る。(再評価されることになると思います。)ということなので、じっくりと聴いてみるのが宜しいかと...

 

James Taylor

James Taylor

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2010/10/25
  • メディア: CD

↑ ボーナス・トラックあり | ボーナス・トラックなし ↓

James Taylor

James Taylor

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2005/04/26
  • メディア: CD

「THE SICILLIAN CLAN」 [映画(洋画)]

表題の作品は1969年のアメリカとフランスの合作作品「シシリアン」である。(1987年のアメリカ映画「シシリアン」とは全く関係ない。ちなみに邦題は同じであるが、原題は異なっており、原作者も別である。)本作はシシリーのマフィアが、パリからニューヨークにそうされるダイヤを狙うという展開のフィルム・ノワールである。

作品データを記しておくと、時間は124分、原作はオーギュスト・ル・ブルトン、監督はアンリ・ヴェルヌイユ、脚本はアンリ・ヴェルヌイユ、ジョゼ・ジョヴァンニ、ピエール・ペルグリの3人、撮影はアンリ・ドカエ、音楽はエンニオ・モリコーネである。そして出演は、ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ、イリーナ・デミック、シドニー・チャップリン、アメディオ・ナザーリ、マルク・ポレル、イブ・ルフェーブル、たちである。

パリに住むマフィアのボス・ビットリオ・マナレーゼは、「五月の蝿」と呼ばれる殺し屋・サーテットを脱獄させる計画を立てる。それは彼から貰った贈り物に対する返礼からだった。で、その計画が実行に移される。裁判所から護送車で送られる途中で、計画通りに逃走するのに成功したサーテットは、ビットリオに匿われることになる。が、その時、手を貸したビットリオの息子の妻・ジャンヌと人知れず愛し合う関係になってしまう。そんな中、サーテットは獄中仲間から仕入れた宝石強奪の話をビットリオに話す。それはパリからニューヨークに運ばれるダイヤを奪うというものだった。これに興味を持ったビットリオは、ニューヨークのマフィアのボス・トニー・ニコシアに協力を求めることにした。で、宝石は張りから飛行機に乗せられてニューヨークに届けられるが、その飛行機を襲うという計画が立てられた。で、ビットリオたちは輸送の当日、その飛行機に乗り込み、飛行機をハイジャックするのに成功し、宝石強奪に成功した。サーテットはニューヨークに残り、ビットリオたちはパリへ戻って来て、シシリーに戻る支度をしていた。そんな時、ビットリオはもジャンヌがサーテットと浮気をしているという話を耳にする。シシリー人のメンツを潰されたということで、ビットリオは怒り、ジャンヌ共々サーテットを消そうと動いた。で、ニューヨークからサーテットを呼び戻し、罠を仕掛ける。が、サーテットの妹がジャンヌから密告を受けていて、それを教えられたサーテットはパリには現れなかった。そしてサーテットの妹とジャンヌとの電話を盗聴していたパリ警察が動き、ビットリオの部下たちは警察に逮捕されてしまう。で、ビットリオとサーテットはパリ郊外で宝石の分け前を配ることになり、ジャンヌを連れて行って対面することになる。当然、ビットリオはサーテットを殺そうとするが、サーテットもそうなることを知っている。二人は睨み合い、遂に銃が火を噴くが、最初に倒れたのはジャンヌだった。続いてサーテットを撃つビットリオ。で、思惑通り、2人を殺害したビットリオは帰って行く。が、そんなビットリオの前にパリ警察のル・ゴフが待っていた...

なかなか見応えのあるフィルム・ノワールである。マフィアの血を重んじる人間ドラマがあり、更には空輸されるダイヤを奪うために大がかりな作戦が繰り広げられるという面白さがあり、そして復讐劇、警察の罠がある、と言うように、何重にも計算された展開が用意されているのは面白い所である。

ハリウッドだったらば、より派手な演出で描かれるであろうが、フランス・フィルム・ノワールらしい翳りのある演出というのが絶妙のスパイスになっていて、ハリウッド映画にはない別の面白さがある作品である。じっくりと味わいたい作品である。

 

シシリアン [DVD]

シシリアン [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD


古代少女隊ドグーンV#7 [特撮]

今回の物語は「ドグちゃん」の時のような風刺ということが前面に出た物語でした。また、映画「アンタッチャブル」(大本は映画「戦艦ポチョムキン」ですが...)のパロディが入っていたということもあって、久しぶりの怪作でした。(但し、主役のドジちゃん以外のメンバーは空気でしたけど...)→「怪作」であって「傑作」とまでは言わない。

尚、今回の物語の監督と脚本のコンビは、「ドグちゃん」では「妖怪ピーオン」と「妖怪肉食姉妹」をいるコンビであって、なかなか面白い風刺劇を作っている。また、更に遡ると「銭形雷」で江戸川サンポ(1st.17話)でパロディと言う方もこなしいてるということもあって、過去の作品経験も生きていましたね。但し、「アンタッチャブル」(「戦艦ポチョムキン」)の有名な乳母車の階段落ちのシーンは、この物語では乳母車が木製のものということもあって、「子連れ狼」の雰囲気を感じました。

夜の公園で一人の女が赤ちゃんの写真を見て泣いている。そんな女の目に大きな乳母車が背理、蕎麦に寄ってみると、可愛い赤ちゃん(青ちゃん)がいた。

テレビで幼児虐待のニュースを見ている翔太とドジちゃん。(背後で他のメンバーが「だるまさんがころんだ」で遊んでいる。)ニュースに対して色々と呟いていた2人。(ということで、前振りと伏線はOKですね。)

翔太とドジちゃんがある公園にやってきた時、大きな乳母車(「子連れ狼」の乳母車と言ってもいいですね。)を押す女臼井幸子(この名前も遊び心に満ちていますね。)と出会う。中にいる赤ちゃんを見せてもらったドジちゃんだったが、「赤ちゃんが青かった」と言う。

2人は幸子の後をつけて、幸子のアパートにやってきた。中からは男の声と、殴る蹴るという暴力行為をしているような音が届く。で、翔太とドジちゃんは(ニュースのこともあって)幸子の夫が暴力で幼児虐待をしていると思い、幸子の部屋に乗り込んだ。しかし、そこには幸子と赤ちゃんしかおらず、男の姿は全くなかった。で、赤ちゃんを見せた幸子。なんとその赤ちゃんは前身が青い色をしていた。(で、「青ちゃん」と呼んでいた。)幸子は、この子は自分の子であって、何があっても守ると言い、翔太とドジちゃんを追い返した。が、2人がいなくなると、青ちゃんが正体を現した。青ちゃんは実は妖怪であって、幸子に対して虐待をしていたのだった。しかも、幼児と言うことで王様気分で、幸子をこき使っていた。

一旦家に帰ったドジちゃんたち。で、5人が話をしている中で、「ドグちゃん先生のあれも虐待?」という話が出る。これにドグちゃんが現れて「うらら!」そして「これは愛の鞭」と言うと扉を閉ざしたドグちゃんだった。

翔太がシャシャ爺に「人間とは思えない」と言い、ドジちゃんが妖怪検索を頼む。で、おそらく妖怪こんにちは青ちゃんではないかということになった。

幸子は青ちゃんに「ここにいて」と懇願しているが、青ちゃんは幸子の心までを見透かしていた。夕飯の買い物に行くと言って出掛けた幸子。で、青ちゃんはまたも王様気取りになっていた。直ぐに玄関が開く音がしたことで、幸子が忘れ物をしたと思った青ちゃんだったが、やってきたのはドジちゃんと翔太で、「覚悟しなさい、妖怪こんにちは青ちゃん」と言うドジちゃん。が、ドジちゃの野手には蠅叩きが、翔太の手には(木製)ハンガーがあった。

退治しようとする2人だったが、青ちゃんの言葉でタジタジに。で、翔太が青ちゃんを殴ろうとするが、やはり殴ることが出来ない。逆に「妖術・百万円の笑顔」にハマってしまうドジちゃん。翔太が辛うじてドジちゃんを助けるが赤ちゃん言葉になっていたドジちゃん。(前回の、将来の姿が生きている所でもありました。)

そういうコントをしている隙に逃げようとする青ちゃん。それに気づいた2人が追って捕まえるが、底に幸子が戻ってきて、青ちゃんを助け、乳母車に乗せて走って逃げて行く。ドジちゃんはみんなに「逃げられた」と言うことを連絡した。

乳母車を走りながら押している幸子。その前にドロちゃんたち4人が現れた。「ドグ相撲」(テッポウ)で応戦しようとするが、乳母車に蹴散らされてしまう。(「見習いだな」と青ちゃんはバカにしていた。)が、幸子が乳母車を慌てて止めた。で、階段ギリギリの所だった。で、4人が「もう逃げられないよ」と言って迫り、ドジちゃんも合流した。ドロちゃんは「そこのガキんちょを渡してもらおうか」と言うが、幸子はそれを拒否した。で、ドロちゃんは泥弾攻撃をする。が、幸子が青ちゃんに当たらないように身を挺して受け止めた。しかし、この時尾尻で乳母車を押してしまうことになって、乳母車は階段を落ちていくことになる。(「アンタッチャブル」/「戦艦ポチョムキン」ネタに突入となって、スローな展開で進んで行く。)

ドロちゃん、ドリちゃんがそれぞれ手を出して止めようとするが、それぞれ失敗し、ドジちゃんがその被害者に対して謝っていた。(バナナの皮まで登場するのは痛快ですね。尚、水兵がいたというのは完全に「戦艦ポチョムキン」を意識しているからですね。)

結局、最後の所で乳母車から青ちゃんは投げ出されることになり、地面に激突、そして小さい姿になる。で、ドジちゃんが「いきますよ~」で変身し、「ドジちゃん参上!」とポーズを決める。

が、幸子が「どいて」と言って押しのけて青ちゃんの元に駆け寄る。解放しようとする幸子にドジちゃんは「離れてください、その子、妖怪なんです」と言うも、「妖怪でも何でもいい、この子は私の子供よ。私の全てよ」と言う幸子。それに手が出せないドジちゃんたち。が、青ちゃんの様子がおかしいと言うことで、青ちゃんに目を移す幸子。青ちゃんは苦しそうな声で「こんにちは…」と言って笑い、幸子が「こんにちは、青ちゃん」と返す。これに「今だ!」とドロちゃん。で、ドジちゃんが「ドキドキウェーブ!」で、青ちゃんを吸収して退治した。が、幸子は青ちゃんを失ったことで泣き崩れてしまった。

家に戻ってきた一同。翔太の頭に包帯を巻いて治療しているドジちゃん。「あれで良かったのかな?」と言う翔太だったが、「あれでいいんですよ。だって妖怪ですよ」と言うドジちゃん。更に「人間を幸せにする妖怪はいません。あの人もいつか分かりますよ」とドジちゃん。治療が終わると翔太の背中にも散れるように眠りに入ってしまうドジちゃん。それを扉の隙間から覗くドグちゃん。「今日ぐらいは大目に見て上げようかな」と漏らしていた。

結局、妖怪退治をしたものの、それが良かったのかいうことも語っているということで、風刺ドラマと言うことでも上手く纏まっていましたね。しかも、冒頭から伏線を用意していて、それを上手くストーリー展開に繋げていくということで、KJ脚本の本領が発揮されていましたね。(「銭形結」でもKJ脚本には期待しています。)

ただ、その一方で、ドジちゃん以外のメンバーは、ドロちゃんはともかく、それ以外は完全に空気になっていた、ということは何とかならなかったでしょうか。(まあ、メンバーの一部の空気化は、当初から心配された所でもありましたけど...)特に、ドグちゃんは完全に単なるおばはんになっているだけで、一段と酷い扱いになってますね。

前々回と前回がハズレだったが、今回は「ドグちゃん」の路線に戻して復活と言った所になったが、こうなると、5人にして戦隊化させたということが失敗だったという方向に益々突き進んでいますね。これをどう乗り越えるか、後半に突入した残りが楽しみです。

ラスト(次回予告の後)の「じゃんけん」はドグちゃんの登場で、「手(パー)パー」でした。

 

古代少女隊ドグーンV ドキドキBOX(仮)[期間限定版] [DVD]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

↓今回はこれらを...
アンタッチャブル(通常版) [DVD]

アンタッチャブル(通常版) [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
  • メディア: DVD
戦艦ポチョムキン【淀川長治解説映像付き】 [DVD]

戦艦ポチョムキン【淀川長治解説映像付き】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
  • メディア: DVD
戦艦ポチョムキン [DVD]

戦艦ポチョムキン [DVD]

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー
  • メディア: DVD
子連れ狼 DVD-BOX 二河白道の巻 (4枚組)

子連れ狼 DVD-BOX 二河白道の巻 (4枚組)

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD
子連れ狼 第一巻 DVD-BOX

子連れ狼 第一巻 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • メディア: DVD
こんにちは赤ちゃん~21世紀に生まれる子供たちへ~

こんにちは赤ちゃん~21世紀に生まれる子供たちへ~

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2001/11/07
  • メディア: CD

ケータイ刑事銭形雷16話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第16話「推理王は誰だ? ~名探偵の助手殺人事件」の「裏ネタ編・増補」の2回目となる今回は、この物語は一応こういう場だったということから「授賞式」について、事件でポイントになった「車椅子」について、「一輪車」について、「」について、そしてちゃんも披露した「片輪走行」について記します。尚、「車椅子」については「・18話(2nd.5話)[裏ネタ編]PART 10」で記したものをベースにして加筆しました。

また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/4/16付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

授賞式」:各種賞の受賞者に、賞を贈るセレモニーが行われる式典のことである。英語では「Awarding Ceremony」と言うが、「○○賞」の授賞式と言うことでは「○○ Awaed」という言い方も定着している。

予め賞の受賞者が発表されていて、式典では受賞者に賞を贈るという贈呈式が中心となるもの(例えばノーベル賞など)と、その場で受賞者が発表されて、同時に賞の贈呈式が行われるもの(例えばアカデミー賞やグラミー賞、日本のレコード大賞など)とがある。どちらも華やかな式典となるが、その場で受賞者が発表される式典の方が、ショーとしての要素も強くなるのは言うまでもない。→アメリカ・アカデミー賞がその典型的なものであって、時間的な目安はあるものの、大幅に時間が伸びることがあることでも有名である。

この物語での授賞式は、その場で受賞者が発表されるという形のものであったが、観客がちゃんと少女が1人の2人だけということだったので、どうでも良いようなものでありましたね。

車椅子」:歩行が不自由な人が利用するための移動手段であって、左右に車が付いた椅子である。尚、日本では福祉器具に指定されている。椅子の左右両側に自転車の車輪と同じような車輪が一対になって取り付けられていて、足元になる位置(前部)には方向が自由に変わることが出来るキャスターのような小さな車輪が一対取り付けられている。(→転倒防止のため、最低でも二対(=四輪)の車輪がある。)

英語では「Wheelchair」、ドイツ語では「Rollstuhl」、フランス語では「Fauteuil Roulant」、イタリア語では「Sedia a Rotelle」、スペイン語では「Silla de Ruedas」、オランダ語では「Rolstoel」、ポルトガル語では「Cadeira de Rodas」、中国語では「輪椅」と言う。

尚、近年では「車いす」という用に「椅子」をひらがな表記することが増えている。これは「椅子」が漢字表記だと「車が着いた椅子」というイメージが強すぎることと、近年では使用者の社会参加が進み、移動手段と言うよりも生活基盤になっているということで「椅子」というイメージを弱めるためである。(現在では、電車内にもスペースが設けられているのが当たり前で、駅などもバリアフリー化が進んでいるのはご存知の通りである。→少し前は車椅子利用者は家に閉じこもっているというイメージがあったが、それは完全に過去のものである。)

尚、日本の法令では、「椅」が常用漢字ではないため、法的なところでは「いす」と言うようにひらがな表記されているが、2010年の常用漢字見直し答申の追加漢字の中に「椅」は含まれている。よって、常用漢字の見直しが決まると法的なものは「椅子」というように漢字表記になると思われる。

移動方法は、椅子の左右に付いている車輪を手で漕いで行うというのが主流であったが、近年では電動モーターを搭載した電動式の車椅子も広く利用されるようになっている。(操作はジョイスティックで行うものが一般的である。→ラジコン・カーよりも簡単に操作することができる。尚、ジョイスティックは手で操作するのが一般的であるが、障害者の障害部位の関係で、手以外で操作することが出来るようになっているものもある。)また、日本では、時速10km/h以上の速度が出せることになると「車両扱い」となるため、市販されている電動車椅子は最高速度が6km/h程度に抑えられている。(これは、利用者を法的に「歩行者」とするためである。)→作ろうとすれば、モーターの性能を上げれば良いだけなので、時速10km/hや20km/hを出すことが出来る電動車椅子を作ることは可能である。(しかし、そのような電動車椅子を利用しようとすると、「(原動機付き)車両」となるため、現在の法律では運転免許を持っていないと使えないことになる。)

尚、手こぎ式のものは、介助者が押して利用者を移動させることが出来るようになっているものが基本であり、病院では入院患者(時には外来患者の利用もある。)の移動に利用されている。

ところで、「車椅子」は日本では歩行者扱いとなるため、飲酒をしての車椅子利用は「飲酒運転」とはならず、罰されることはない。(法律上は、飲酒をした歩行者が歩くのと同じ扱いとなる。これを罰していたら、車椅子限定の法律を作らない限りは飲酒をした人が歩くことも罰されることになり、酒を販売している店は逮捕者を作るための店になってしまいます...)しかし、飲酒をしての車椅子の利用は、介護者が入れ歯別であるが、一人である場合は危険な行為になる。よって、飲酒者の車椅子利用は行わないようにと指導されている。

尚、一部の国では、車椅子での飲酒運転で罰された例が実際にある。→将来的には歩行者と分けることまではしなくても、「車椅子」での飲酒運転も何らかの罰則が定められることになると思われる。(但し、日本の場合は、そういう事件が起こらないと法改正とはならないことが一般的なので...)ちなみに、自転車の飲酒運転は、法律上「自転車」は車両(「軽車両」である)であるため、罰せられることになる。

一輪車」:車輪が1つしかなく、その車輪を駆動するペダルと、乗る人が腰を下ろすことが出来るサドルを有している自転車のことである。英語では「Unicycle」、ドイツ語では「Einrad」、フランス語では「Monocycle」、イタリア語とスペイン語、ポルトガル語では「Monociclo」(但し、発音は異なる)、オランダ語では「Eenwieler」、中国語では「單輪車」と言う。

主にスポーツや曲芸で使用される乗物であって、これを交通手段として利用するということはあまりない。尚、日本では法的には「特殊自転車」に分類されていて、軽車両(「自転車」を含む)には含まれていない。→このため、交通手段とは見なされない。

大きな特徴は、ハンドルもブレーキも無く、乗っている人がペダルで直接車輪を駆動することになる。直接車輪を駆動するため、移動中は常にペダルを漕いでいる状態になる。また、曲がる場合は体でバランスを取って、左右の曲がる方向に傾けて向きを変えることになる。

自転車のように補助輪を付けることも無いため、一輪車に乗るにはバランス感覚が必要である。そのため、小学校ではバランス感覚を鍛えるために体育の授業として取り入れている学校が多い。(小学校で一輪車に乗ったという方も多いでしょうね。→それ以前はバランかを鍛えるとなると「竹馬」が取り入れられていました。))

この物語では、名探偵の会副会長・山崎が通勤や移動手段にこれを使っている、と語られていたが、実に貴重な存在と言うことになりますね。

」:「わだち」と読む。(難読漢字の一つとして知られている。)車輪が通ったことによって道に残された車輪の通った軌跡のこと、車輪の跡、溝のことである。「輪立ち」から転訛したという説と、「輪つ道(わつち)」または「輪な道(わなち)」から転訛したという説がある。

英語では「Rut」または「Track」と言い、ドイツ語では「Spurrille」と言う。

舗装されていない道(土の道)では当たり前のように出来るが、舗装されている道であっても頻繁に車が通っていると出来る。これがある道路を車で走ると、轍がレールのようになってタイヤがとられることがあるため、とても危険である。→そのため、訪ソされている道路であっても定期的なメンテナンスが必要である。高速道路では定期的に通行止めにしてメンテが行われている。

片輪走行」:複数の車輪を持つ車(二輪車、四輪車)が、その一部の車輪を宙に浮かせた状態で走行することを言う。よって、二輪車(自転車やオートバイ)での片輪走行も、四輪車の片輪走行もあり得ることである。

二輪車の場合は前後に車輪があるため、その内の一方(主に前輪を)浮かせて走行することを言うが、この場合は「ウィリー走行」と言う場合もある。(オート三輪などで前輪を浮かして走行する場合も「ウィリー走行」と言う。)一方、四輪車の場合は、基本的に左右のいずれかの前後二輪を宙に浮かせ、その反対側の前後二輪で走行するのが一般的である。(二輪車のように前後のどちらかを浮かせるというのが難しいということもある。但し、曲乗りではあり得ますが...)

この物語では車椅子での片輪走行であるが、車椅子は四輪車であって、左右の片方を浮かせるというのが基本であり、その通りのことを吉沢もちゃんもやっていましたね。

尚、曲芸ということでは、自動車(四輪車)の片輪走行はお馴染みのものであり、カーチェイスが登場する映画では、しばしば片輪走行が登場している。(「007/消されたライセンス」では大型のタンクローリーが片輪走行を行っていましたね。(トレーラーのウィリー走行もありました。))

尚、片輪走行は、バランスを取って走ることで可能とはいうものの、その乗物は元々はそのような状態で走ることを想定していない。(いきなり車軸が折れるというようなことは無いにしろ、車軸をはじめ、一部のパーツに過負荷を掛けることになるため、危険であるのは言うまでもない。)よって、芸として曲乗りをやるのならばともかく、通常、これを殺るのは止めましょう。

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

からだにやさしい車椅子のすすめ―車椅子ハンドブック

からだにやさしい車椅子のすすめ―車椅子ハンドブック

  • 作者: ベンクト エングストローム
  • 出版社/メーカー: 三輪書店
  • 発売日: 1994/12
  • メディア: 単行本

車椅子バスケのJリーガー―4度目のパラリンピック日本代表選手を目指して

車椅子バスケのJリーガー―4度目のパラリンピック日本代表選手を目指して

  • 作者: 京谷 和幸
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2010/03/27
  • メディア: 文庫

車椅子・片麻痺の人でもできるレクリエーションゲーム集 (高齢者のレクリエーションシリーズ)

車椅子・片麻痺の人でもできるレクリエーションゲーム集 (高齢者のレクリエーションシリーズ)

  • 作者: 今井 弘雄
  • 出版社/メーカー: 黎明書房
  • 発売日: 2000/12
  • メディア: 単行本

酒気帯び車椅子 (集英社文庫)

酒気帯び車椅子 (集英社文庫)

  • 作者: 中島 らも
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/07/18
  • メディア: 文庫

アルミ製車いす(自操式背折れタイプ)

アルミ製車いす(自操式背折れタイプ)

  • 出版社/メーカー: マキライフテック
  • メディア: Baby Product

超軽量折りたたみ簡易車椅子/旅ぐるまKA6(ノーパンクタイヤ車椅子)/プラム

超軽量折りたたみ簡易車椅子/旅ぐるまKA6(ノーパンクタイヤ車椅子)/プラム

  • 出版社/メーカー: カワムラサイクル
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

アルミ軽量自走用車椅子KL22-40B(介助ブレーキ付車椅子)/ブラウンチェック

アルミ軽量自走用車椅子KL22-40B(介助ブレーキ付車椅子)/ブラウンチェック

  • 出版社/メーカー: カワムラサイクル
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

アルミエコノミー自操車【アルミ製車椅子】KI-20

アルミエコノミー自操車【アルミ製車椅子】KI-20

  • 出版社/メーカー: マキテック
  • メディア:

ノーパンク一輪車20(青) T-2498B

ノーパンク一輪車20(青) T-2498B

  • 出版社/メーカー: トーエイライト
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

ノーパンク一輪車16(ピンク) T-1160P

ノーパンク一輪車16(ピンク) T-1160P

  • 出版社/メーカー: トーエイライト
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) アステリア一輪車16インチ(ピンク) Y-1028

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) アステリア一輪車16インチ(ピンク) Y-1028

  • 出版社/メーカー: キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
  • メディア: スポーツ用品

ノーパンク一輪車18(青) T-1161B

ノーパンク一輪車18(青) T-1161B

  • 出版社/メーカー: トーエイライト
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

↓片輪走行が印象的な「007」作品を...

ダイヤモンドは永遠に (アルティメット・エディション) [DVD]

ダイヤモンドは永遠に (アルティメット・エディション) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

消されたライセンス [Blu-ray]

消されたライセンス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray

消されたライセンス (アルティメット・エディション) [DVD]

消されたライセンス (アルティメット・エディション) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。