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「WITHOUT SCRUPLE」 [映画(洋画)]

表題のアルバムは1985年のイタリア映画「黒い炎・情事」である。イタリア映画は変なところに拘った作品が結構知られていて、米英の作品よりもはるかにエロい描写があることが知られているが、本作はそういう意味でのイタリア映画の本領を発揮した作品である。(邦題も「如何にも...」というタイトルですし...)尚、日本では1987年9月に劇場公開されている。

作品データを記しておくと、時間は90分、監督はトニーノ・ヴァレリ、脚本はトニーノ・ヴァレリとリッカルド・ジオーネの2人、撮影はジュリオ・アルボニコ、音楽はジェームズ・セネスとジョー・アモルーソの2人である。そして出演は、サンドラ・ウェイ、マルツィオ・ホノラート、アントニオ・マルシーナ、B・カブリエーレ、たちである。

宝石商の夫を持つシルヴィアは変わり映えのしない退屈な毎日を過ごしていた。朝、夫を見送ると、夫が帰ってくるのをただ待っているだけという生活だった。ある日ねいつものように夫を見送った彼女だったが、家に強盗が入った。強盗はディエゴという男で、宝石を盗もうとして押し入ったのだが、家に宝石がないと知ると、標的がシルヴィアの肉体になり、シルヴィアはディエゴにレイプされた。シルヴィアはレイプされたことを夫に語り、告訴しようとして警察に相談する。しかし、まともに取り合ってくれないことから、彼女は自分でレイプした男を探し出して復讐することにした。それからのシルヴィアは、ディエゴを捜すために街中を探し回る日々となった。まもなくシルヴィアはディエゴの居所を突き止めた。で、ディエゴの家に押し入り、復讐を果たそうとして持っていたナイフを振り上げた。しかし、ディエゴはそのナイフを取り上げると、自分の部屋のベッドにシルヴィアを押し倒し、そして再びシルヴィアをレイプした。これにシルヴィアは歓びを感じ、肉体は燃えていく。そして、ディエゴとのセックスを快漢に思い、ディエゴに惹かれていった。以後、シルヴィアはディエゴに抱かれるためにディエゴの所を訪れるようになる。更に、ストリップショーに連れていかれ、舞台の上で実演させられる。しかし、シルヴィアは、今までの退屈な日々とは違い、刺激に満ちた日々の暮らしに満足していた...

物語がどうの、というような作品ではなく、変態人妻が快楽を求めるための物語でしかない。が主演のS・ウェイのエロさは、前年のフランス映画「O嬢の物語 第二章」(1975年の「O嬢の物語」のキャラクターを借りただけで関連性はない作品である。)に続いてであり、イタリア映画らしい拘りが命というイタリア映画らしい官能物語である。

イタリア映画の変わった一面を知る上では悪く無い作品であるが、ただそれだけという作品でもある。かつてはLDでリリースされていたがDVD化されていない作品でもある。が、こういう作品は製作からある程度の時間が経過してしまうと誰も見向きされなくなってしまう可能性の高い作品でもあって、現在はそう言う状況になっている。再び注目が集まると言う日が来るのでしょうか???

 

↓ビデオが辛うじてあるようです。

黒い炎・情事 [VHS]

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: VHS


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SUPERTRAMP『CRIME OF THE CENTURY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1974年に発表された彼らの3rd.アルバムであり、かつ、ブレイクすることになったアルバムである。デビュー時はプログレ・バンドというサウンドであった彼らであるが、本アルバムではプログレ色が弱くなり、「アート・ロック」と呼ばれるものに分類されているが、ポップな要素が出てきて、アルバムとしても聴きやすいものになった。(それでもプログレ系を意識している曲もありますが...)で、本アルバムはイギリスとカナダで最高位4位を記録、(西)ドイツで5位、アメリカでは最高位38位を記録している。

収録曲は以下の全8曲である。(曲数は少なめであるが、時間は44分超である。)『School』『Bloody Well Right』『Hide In Your Shell』『Asylum』『Dreamer』『Rudy』『If Everyone Was Listening』『Crime Of The Century』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Dreamer』はイギリスで13位、アメリカで36位を記録するヒットとなったが、これは彼らのシングルで初めてチャートインを果たした曲である。また、2nd.シングルの『Bloody Well Right』はアメリカで35位を記録している。

お薦め曲は、彼らがブレイクすることになったヒット・シングルの『Dreamer』、シングル曲の『Bloody Well Right』、それ以外からは、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Crime Of The Century』、そして『Hide In Your Shell』、7分を超える大作の『Rudy』をピックアップしておく。

彼らのアルバムとなると、やはり有名すぎる「BREAKFAST IN AMERICA」ということになってしまうが、本アルバムがあるからこそ後の彼らがあるのである。本アルバムは後のヒット・アルバムの原点であり、また毛色の違う部分もあるのも事実であるが、アルバムとしての完成度は決して引けを取るものではない。また、初期の彼らはプログレの印象があるのも事実であるが、本アルバムはプログレから脱却しているアルバムでもあるため、特に拒否反応をする必要はない。

ということで、一度は聴いておくべきアルバムである。で、本アルバムを聴いておくと、彼らの後のヒット・アルバムの「BREAKFAST IN AMERICA」や「...FAMOUS LAST WORDS...」もよりいっそう楽しむことが出来るようになりますよ。

 

Crime of the Century

Crime of the Century

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal
  • 発売日: 2002/06/11
  • メディア: CD

Crime of Century

↓ゴールドCDもあります。

Crime of Century

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mobile Fidelity
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD
クライム・オブ・センチュリー(紙ジャケット仕様)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形結7話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形結」の第7話「初恋は死の香り! ~愛はかげろうのように殺人事件 事件編」の「裏ネタ編」の3回目となる今回は、あさみさんの同級生として登場した人物のニックネームであった「パジャマ」について、「和尚」について、「マリリン」について、「ピザ」について、「ねぶた」について、そしてマリリンがみんなのこれだったと言うことから「マドンナ」について記します。尚、「パジャマ」は「・34話(2nd.21話)[裏ネタ編]PART 12」で、「和尚」は「・1話[裏ネタ編]PART 3」で、「ピザ」は「・5話[裏ネタ編]PART 8」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、BS-TBSの本放送時に記した記事(感想)は「ここをクリック」してご覧下さい。

パジャマ」:寝巻の一つであって、主に上着とズボンの上下二点からなる西洋風の寝具である。(女性用のワンピースになっているものは「ネグリジェ」と呼び、「パジャマ」とは区別される。)

元々はインドの民族服のズボン(Paayjaamaa)であって、これは足首までもがゆったりとしたものである。(インドの市民が普通に使用しているものであるため、インドの街中の写真などには普通に見ることが出来ます。)それを、インドに駐留したイギリス人が寝具として用いたことから、「寝具」として世界に普及することになったとされている。(インドではズボンだけであったのだが、寝具となると上着も必要となり、ズボンに上着が加わった二点セットとして普及することになった。)

寝る際に着る衣服であるため、上下ともゆったりとした作りになっている。また、肌触りが良く、吸湿性の良い素材(木綿、タオル生地、フランネルなど)を用いていることが多い。上着は「前あき」で「襟無し」もしくは「開襟」というものが一般的である。

日本では、明治になってから入ってきて、洋服の普及と共に需要が伸びるが、本格的に普及するのは昭和になってからである。それ以前の日本では、寝具として着るものは浴衣であって、これが広く定着していた。(現在でも浴衣は利用されている。実際、日本の旅館やホテルでは、寝具として浴衣が提供されている。結局、浴衣にもパジャマにも、それぞれ良い所があるので、どちらか一方に統一されることは無く、共存する形が続くことでしょうね。)

アメリカ英語では「Pajama」、イギリス英語とフランス語では「Pyjama」(但し、発音は異なる)、ドイツ語では「Schlafanzug」、イタリア語では「Pigiama」、スペイン語では「Pigiama」、ポルトガル語では「Pijamas」、中国語では「睡衣」、韓国語では「チャモッ」と言う。

和尚」:「おしょう」と読むのが一般的であるが、「わじょう」「かしょう」と読むこともある。また、「わしょう」と言うこともある。基本的には仏教に於ける僧侶の総称として使われている言葉である。(「和尚さん」と呼ばれている。)しかし、本来の意味は、仏教に於いて受戒の時の師のことである。日本では、それ意外に、高僧への敬称として使われた名称であって、僧侶の中でも住職以上の地位の僧侶に対する敬称として使われている言葉である。しかし、宗派に関係なく親しみを込めて「和尚さん」と呼ぶのが一般的になり、そこから僧侶の総称というように解釈されるようになった。(但し、全ての僧侶に対しては使われない言葉である。)

日本では、最初に使われたのが西暦758年に渡来した鑑真に対してであって、この時に「大和尚」の号が授与された。そのため、僧侶の中でも地位の高い僧侶(所謂「高僧」)に対して敬意を込めて使用する敬称となり、時代が下るにつれて住職以上の僧への敬称となった。

尚、仏教の中でも全ての宗派で「和尚」と言っている訳では無く、律宗では「和上(わじょう)」と呼ばれている。また、法相宗や真言宗では「和尚」と表記するが、それを「わじょう」と読み、華厳宗や天台宗では「和尚」と記して「かしょう」と読んでいる。

英語では「Priset」または「Buddhist Priest」と言うが、ドイツ語では「Haupt Bonze eines Tempels」、フランス語では「Bonze Principal d'un Temple」、イタリア語では「Bonzo Principale di un Tempio」、スペイン語では「Bonzo Principal de un Templo」、ポルトガル語では「Bonze Principal de um Templo」と言うように、それを説明する言い方がされている。また、中国語では「法師」と言う。

マリリン」:(主に)英語圏での女性の名前である。英語では主に「Marilyn」と綴るが、他の言語でも基本的に同じ綴りである。

この名前を持つ人物としては、やはり1950年代に人気爆発となって、以後、現在でもアメリカを代表するセックスシンボルとされている女優のマリリン・モンローがいる。(やはり彼女が筆頭ということになるでしょう。→余りにもモンローが強烈であるため、「マリリン」の名前を芸名として使っている女優は少ないですね。)

音楽の世界では、ロックバンドのマリリン・マンソンがいて、そのバンドのリードボーカルのマリリン・マンソンがいる。

ピザ」:イタリア料理であり、日本では宅配サービスで届けられる料理として広く知られているものである。現地イタリア語では「Pizza」と綴る。(英語をはじめ、独語、仏語、伊語、西語、葡語なども同じ綴りである。→イタリア語の単語がそのまま各言語の単語になったためである。)発音は「ピッツァ」という感じになるため、日本語でも「ピッツァ」と表記されることもあるが、「ピザ」という表記。及び発音が日本では浸透している。また「ピザ・パイ」と呼ばれることもある。

作り方は、イーストを混ぜた小麦粉を水、塩、少量のオリーブ油をこね、これを薄く伸ばして作った生地(形は円形が基本であるが、一部のピザ屋では四角い生地にしたものもある。)の上に、トマトソース(現在では、他の種類のソースも使われるが、イタリア料理としては「トマトソース」が使われるのが基本である。)を塗り、肉類や野菜類の具とチーズを乗せて、オーブンや専用の竃で焼きあげた食品である。

歴史は、18世紀にナポリで生まれたものとされている。薄く伸ばしたパン生地にトマトソースを乗せて焼いたピッツァがその原形である。その後、イタリア移民によってアメリカに入ったのが19世紀末であり、これがアメリカ全土に、アメリカの一般的な料理として独自の発展をして広がり、そして世界中に広がることになった。(原形はイタリア生まれであるが、世界的に広がったのはアメリカ経由ということになる。)

尚、ピザには円形のものと四角い形をしたものとがあるが、円形のものは発祥の地であるナポリを中心としたものであり、世界的にも浸透している。一方、四角いものは、ローマ以北に多く見られる切り売り、または計り売りのピッツァが原形となったものである。(現在、日本のピザ・チェーンの一部では、両者とも対応している所もあります。)

それ以外では、カルツォーネと呼ばれる半月状のものがある。これは円形のピザを二つ折りにして作るものであり、円形のものの変形ということになる。

イタリアのピザは、基本的に生地は薄い平板であるが、アメリカには「シカゴ風ピザ(ディープディッシュピザ)」と呼ばれるものがあり、これは、ある程度の深さパンを生地として用いたものである。そのため、チーズや具がたっぷりと乗っている。(→アメリカでは家庭料理として広く浸透しているパイの変形というものが多い。)

日本では、戦後になってイタリア系アメリカ人が1954年に開店した店が最初である。しかし、一般的には知られるものではなかった。それが1970年代の中盤に「ピザパイ」として知られていくようになる。ただ、過程では冷凍食品の一つという認識の方が強かった。'80年代中期になって宅配ピザ・チェーン店が誕生したことで、広く知られるようになり、一般的な食品として知られるようになった。現在の日本では、「ピザ」と言うと宅配食品、または冷凍食品の代名詞という認識になっている。

ねぶた」:青森県の代表的な夏祭りの一つである。大別すると、「ねぶた」と「ねぷた」という2つのものに分けられる。前者は青森市を中心とするもの、後者は弘前市を中心とするものである。旧暦の7/7(現在では8月上旬)に行われる行事であって、竹や木を骨組みとして紙を貼った武者人形などの山車(灯籠の大きなものというものであって、内部には光源が設置されているため、明るく綺麗に見える。)を作り、それを引いて市内を練り歩くという祭である。(地域によって多少の違いがあるが、基本は派手な色遣いがされた山車を引いて練り歩くということは共通である。)尚、1980年には国の重要無形民俗文化財に指定されている。

起源は8世紀終わりから9世紀初頭の、後に征夷大将軍に任命されることになる坂上田村麻呂が陸奥国の蝦夷征討の際、戦場で敵を油断させておびき寄せるために用いた大燈籠、笛、太鼓を使ってはやし立てたことが由来とされているが、睡魔を祓い流すために行われた祭が発展したものでもある。また、灯籠を用いた祭の要素が加わって、江戸時代から行われる用になり、やがて派手な祭となっていった。派手なこともあって、時節柄、一時的に中止された時期(戦時中など)もあるが、青森県を代表する祭として知られている。

尚、俳句の世界では、「ねぶた」「ねぷた」をはじめ、漢字表記の「佞武多」、更に「ねぶた祭」は全て「秋」の季語である。(「夏」ではない。)

英語では「Nebuta Festival」、ドイツ語では「Nebuta-Fest」、フランス語では「Festival Nebuta」、イタリア語では「Festa di Nebuta」、スペイン語では「Fiesta de Nebuta」、ポルトガル語では「Festival de Nebuta」と言う。

マドンナ」:本来の意味は「聖母マリア」のことである。そこから、「聖母マリア像」などの崇拝対象となるものの意味が加わり、「淑女」「貴婦人」という意味が加わった。また、日本では「憧れの女性」という意味が加わり、映画「男はつらいよ」シリーズをはじめとするシリーズ映画作品でゲストヒロインとなる女優のことを「マドンナ」と呼ぶようになった。そして、政治の世界で女性議員のことを「政界のマドンナ」と言う言い方がされるようになり、現在では他の分野でも同じような使い方をされるようになっている。

この物語では、同級生の中で「憧れの女性」という意味での「マドンナ」であって、日本語での「マドンナ」という言葉の使われ方の典型的な例と言うことが出来る。

英語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語では「Madonna」、フランス語では「Madone」、スペイン語では「Señora」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形結 DVD-BOX

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パジャマの本

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マリリン

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マリリンマンソン自伝

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500ピザ&フラットブレッドのレシピ集

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別冊ライトニング61 ピザの本 (エイムック―別冊Lightning (1670))

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ピザ窯・パン窯の作り方 (学研ムック DIYシリーズ)

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えほんねぶた (講談社の創作絵本)

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青森県の民話―ねぶた祭りのおこりほか (県別ふるさとの民話 (39))

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その213) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「音声テープ」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・19話」を、「007」からは「ロシアより愛をこめて」です。(「007」では音声テープ(オープンリール)を使っている作品が、初期作品では殆どであるのだが、その中からの1作です。)

ケータイ刑事」:「・19話」。「みんなは聴いていた ~ラジオ公開生放送殺人事件」という物語。劇中で五代さんの過去として、DJの試験を受けていた(当然のように落ちている。)という過去が明らかになった物語でもある。

ラジオの生放送中に出演者の1人が殺されたということで、放送局に向かったちゃんと五代さんは捜査を開始する。しかし五代さんがいい格好をして、ちゃんのことを助手と言い、更にその番組の放送時間中に犯人を逮捕すると豪語した。(が、いつものように頓珍漢な推理で、混乱させるだけだった。)

ちゃんは副調整室で独自に捜査を進める。そんな中、鑑識の柴田さんが、事件が起こった番組の放送を録音したテープ(オープンリール)をセットして、再生を開始する。最初は番組スタートの所を再生する。少し再生すると、「もっと先」と言って再生を止めて、テープを早送りする。そして問題の事件が発生した時刻(番組開始から20分後)の所を頭出しすると、再び再生を始めた。

ちゃんはそれを聴いていて、同じギャグは二度と言わないという被害者が、番組の冒頭で口にした同じギャグを言ったことから、事件の全貌に気づいた。

犯人は、そのラジオ番組に出演している5人とディレクター1人の6人ということで、6人が共謀しての犯行だった。実際の犯行時刻は20分後ではなく、それよりも早い時刻であって、スタジオにいた5人が順番に刺し、その後で被害者をトイレに運んだのだった。そして、出演者の1人が被害者の物真似をして、犯行時刻を誤魔化したのだった。物真似をしたタレントは「そんなに似ていなかったか?」と問うが、ちゃんはそんなことではなく、同じギャグを言ったことから疑問を持ったのだった。そして、被害者と物真似の声の声紋分析の結果、物真似であったこと(=別人の声)と言うことが証明されたのだった。

尚、この物語は2003年のものである。音声を録音する装置としては、既にICレコーダーが中心になっていて、磁気テープを用いたものは少なくなっていた。が、この物語の舞台はラジオ放送局ということで、業務用という特殊な分野である。オープンリールは編集作業を行う際、テープを物理的に切断/接合することで行うため、アナログ記録であるが、音質劣化の全くない編集が可能である。また、オープンリールはカセットと比べて長時間の録音が可能である。(テープ速度はカセットよりも速いが、同等に落とすことも可能である。)番組チェックのために録音をしているのは当たり前であるが、21世紀に入っているのだから、やはり時代遅れであるとしか思えないのですがね...

007」:「ロシアより愛をこめて」。1963年のシリーズ第2作で、初代ボンドの第2作である。前作のヒットで製作費が一挙に10倍になって、大作として封切られることになったシリーズ最初の作品であって、シリーズの人気を決定づけたヒット作品である。(第1作は、実は低予算作品であった。)

イスタンブール在住のソ連情報部・暗号係の女性・タチアナ・ロマノワ(=ボンドガール)からボンドに対して亡命したいと言う話がイギリス情報部に届く。ボンドがエスコートすると言うことを条件に、暗号解読機レクターを持ち出すと言う。罠であるかも知れないと言うことを認識しながらも、ボンドは暗号解読機を手に入れるため、イスタンブールに飛んだ。

情報を収集していく中で、ボンドはロマノワと接触して、レクターに関する情報を得ようとする。ボンドはカメラ(ローライフレックスTタイプ2)に仕込まれたテープレコーダー(当然、オープンリールである。→本作は1963年の作品であって、コンパクトカセットは1962年に製品化されているが、当時はフィリップスの独自規格のものであって、カセットを用いた音声録音テープの1方式でしかなかった。後に特許を無償公開したことで。事実上の統一規格になったが、本作製作時はまだ殆ど知られていなかった。)を用意していて、イスタンブールでアジアと欧州の連絡船の中でロマノワと会い、観光客を装って彼女の写真を撮影するふりをして、レクターに関する質問をした。(その会話は一部始終録音された。)

その時の話ほ録音した小型のオープンリールのテープはイギリスの本部に届けられ、Mをはじめ関係者たち(Mの秘書であるミス・マネーペニーもその中にいた。)がそれを聴いて、レクターが本物かどうかを判定しようとしていた。ボンドの質問はレクターがどういうものか、特徴を問い糾すものであり、ロマノワはそれに答えていく。しかし、彼女の回答は。レクターの話に集中しておらず、ボンドとの密会について、誘いの言葉が出てきて何度も脱線する。その都度「仕事優先」と言って質問に答えさせるボンドだった。

そんなこともあって、Mはマネーペニーに退席させるため、途中でテープの再生を止めて、席を外させた。が、体質したマネーペニーはいつもの秘書席に戻ると、Mとの連絡用のインターホンのスイッチを入れて、再生されるテープの続きを聴いていた。しかし、Mもそのことは承知していて、(ボンドに対しての回答を)電報を送るように依頼して、それ以上を聴かせないようにした。

MI-6は、ロマノワの話から、レクターに関する詳しい情報(仕組みや構成など)を得ると共に、これまでに得ていた情報とロマノワの語った情報と大きな相違点が無いことから、ロマノワが持ちだそうとしているものは本物のレクターであると判断した。そしてボンドに対して、レクターを手に入れる作戦を続行するように伝えた。

尚、この物語は1963年の製作であるため、当時の音声記録装置というと、テープを使ったもので、オープンリールというのは当たり前である。ただ、一般的にはリールは5号(5インチリール)、7号(7インチリール)、10号(10インチリール)である。この物語でボンドが使っていたものは、カメラを装った小さなボディに収まるものであるため、大きくても2インチ程度と思われる。(画面を見た感じから。)このサイズであれば、当然のことながら特殊仕様ということになる。則ち、現在では古ぼけたものにしか見えないオープンリールであるが、当時としたらMI-6の誇る頭脳・Qが開発した小型のもので、先端技術の結晶ということになる。

共通点は、オープンリールを用いた録音装置を使っているということ再生中に一端止めているということ複数の人間がその再生音を聞いていたということ、そしてそれを聴いていた人は事件に関する情報を得た(「ケータイ刑事」では愛ちゃんが犯人に繋がるヒントを得て、「007」ではMが暗号解読機レクターに関する詳細情報を得ている。)ということである。

相違点は、「007」では時代を先行するような当時としたら先端の小型化された最先端の装置を用いていたが、「ケータイ刑事」では時代遅れの大型の装置を用いていたということである。(「オープンリールの録音装置」ということでは共通しているが、使用時の時代背景と装置の技術水準を考えると、対極に位置することになる。)

次回も「ある物」をテーマとして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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ロシアより愛をこめて [Blu-ray]

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ロシアより愛をこめて (アルティメット・エディション) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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ロシアより愛をこめて (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

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