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DIANA ROSS『WHY DO FOOLS FALL IN LOVE?』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表されたアルバムである。ソロになってからも着実にヒット曲を放ってきた彼女は'70'sの終幕から'80'sの初頭にはいくつかのビッグ・ヒットを放ったが、本アルバムはその勢いに乗っていた時期であり、ポップで聴きやすい曲をまとめたアルバムである。ちなみに、邦題は「ファースト・レディ」である。(が、「THE BOSS」や「DIANA」のように大きなシングル・ヒットは生まれていない。)また、1981年にLIONEL RICHIEとのデュエットで全米No.1ヒットとなった『Endless Loveが前のアルバムに収録されなかったこともあって、それが収録されているというのがポイントである。本アルバムは1982年のBillboard年間アルバム・チャートで45位、レギュラー・チャートでは最高位15位を記録している。

収録曲は以下の全9曲である。『Why Do Fools Fall In Love?』『Sweet Surrender』『Mirror Mirror』『Endless Love』『It's Never Too Late』『Think I'm In Love』『Sweet Nothings』『Two Can Make It』『Work That Body』。

この中からは、『Endless Love』が9週連続全米No.1の座を獲得していて、1981年のBillboard年間シングル・チャートでも2位にランクインしている。(1位はKIM CARNESの『Bette Davis Eyes』に持って行かれました。)また、アルバム・タイトル・ナンバーの『Why Do Fools Fall In Love?』が、レギュラー・チャートで最高位7位、1982年のBillboard年間シングル・チャートで54位にランクインしている。

筆者のお薦め曲は、シングルとは別バージョンである『Endless Love』は言うまでもないが、『Sweet Surrender』『Sweet Nothings』『Work That Body』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーの『Why Do Fools Fall In Love?』という所をピックアップしておくが、ポップでありながらもたっぷりと聴かせてくれるボーカル・ナンバーが中心になっている。この辺りが前作との違いでもあり、時流に流されずに自分のスタイルを貫いた所でもある。また、これまで在籍したMOTOWNを離れて独立したと言うこともあって、彼女の歌いたい歌を聴かせてくれるということもあって、チェックしてもらいたいアルバムでもある。

 

Why Do Fools Fall in Love?

Why Do Fools Fall in Love?

  • アーティスト: Diana Ross
  • 出版社/メーカー: Disky
  • 発売日: 1996/06/01
  • メディア: CD


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「CLASH OF THE TITANS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1981年の映画「タイタンの戦い」である。本作品は、CGを多用できるようになった現在でこそ、改めて見てもらいたい特撮技術が使われている作品でもある。それはダイナメーションによる怪物の特撮である。本作はその大家である特撮の神様・レイ・ハリーハウゼンの事実上の引退作品でもあり、SFXの歴史上に残る作品でもある。確かに、現在のCGによる技術の発達は目覚ましく、ダイナメーションは時代が違うという感じを受けるであろうが、CGでは感じられない独特の暖かさがあるのが彼の特撮である。(早い話、人形を使ったモーション・アニメーションを実写と合成したものである。当然のことながら、撮影にはかなり手間がかかる。)

物語は、ギリシャ神話に登場する勇者・ペルセウスと王女・アンドロメダを中心としたファンタジー・アクション物語である。で、登場する怪物にダイナメーションが使われている。(まあ、特筆するような物語ではなく、このジャンルでは極普通の音の語りである。)監督はデズモンド・デイヴィス、ビヴァリー・クロスが脚本を書き、特撮はレイ・ハリーハウゼン、音楽はローレンス・ローゼンタールが担当した。出演は、ハリー・ハムリン、ジュディ・バウカー、ローレンス・オリヴィエ、バージェス・メレディス、クレア・ブルーム、マギー・スミス、ウルスラ・アンドレス、シアン・フィリップス、フローラ・ロブソンたちで、結構豪華なキャスティングである。

特撮が「SFX」として注目されたのは1977年の「スター・ウォーズ」からであり、それ以降の技術の進歩は目覚ましく、現在でも日々進歩している。'70'sの前半では「特撮」と言うところにはそんなにスポットが当てられたことは無かったが、レイ・ハリーハウゼンは人形を使ったモーション・アニメを実写と合成するという方法で「シンドバッド」シリーズでその名前を不動のものにしたが、その彼がこれまでに築き上げた技術の全てを注いだ本作の特撮は必見である。リアリティと言うことでは現在のCG技術は凄いが、どことなくハートが欠如しているようなことを感じるが、彼の技術はそれとは反するもので、アナログ的な世界のものであり、人間臭さを感じるものでもあり、そこがまた魅力なのである。まさに、技術レベルの推移を確認することが出来ることになる。

物語の方は、このジャンルでは極普通のものであり、一度見たらいいや、というものであるが、特撮に関してはたっぷりと堪能してもらいたい作品である。その技術水準の高さは紛れもなく「特撮映画」の歴史に残る一本である。

 

タイタンの戦い 特別版

タイタンの戦い 特別版

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/04/14
  • メディア: DVD

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Clash of the Titans

Clash of the Titans

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Pendulum
  • 発売日: 1997/11/18
  • メディア: CD


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CHICAGO『CHICAGO 16』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表されたものであり、タイトルの通り、16枚目のアルバムである。長いキャリアを持つ彼らであるが、'70'sの終盤からは低迷期に入るが、本アルバムはその低迷期を脱することになったアルバムであり、彼らのキャリアの上でも重要な位置にあるアルバムである。サウンドの方も、これまでの彼らの特徴であったブラス・ロックから脱し、A.O.R.のようなバラードを前面に出すものに変わっている。そして、その代表曲というのが『Hard To Say I'm Sorry』(邦題:素直になれなくて)という名曲である。この曲の全米No.1ヒットが彼らの低迷を脱することになったのは有名なところである。また、本アルバムは1982年のBillboard年間アルバム・チャートでは89位にランクインし、レギュラー・チャートでは最高位9位を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『What You're Missing』『Waiting For You To Decide』『Bad Advice』『Chains』『Hard To Say I'm Sorry/Get Away』『Follow Me』『Sonny Think Twice』『What Can I Say』『Rescue You』『Love Me Tomorrow』。

この中では、やはり『Hard To Say I'm Sorry/Get Away』である。この曲は2週連続全米No.1の座を獲得し、1982年のBillboard年間シングル・チャートでは10位にランクインする大ヒットとなった。そして、彼らの新たな代表曲となったのはご存知の通りである。

本アルバムからのお薦め曲は、一番手に上げるのはやはり『Hard To Say I'm Sorry/Get Away』であるが、この曲以外にも聴かせてくれる曲がある。『Waiting For You To Decide』『Sonny Think Twice』『Love Me Tomorrow』という所をお薦め曲としてピックアップしておくが、アルバム全体をじっくりと聴いてもらいたい内容の充実したものとなっている。

'80'sの彼らは本アルバム以降、しばらくは新たな黄金期を迎えることになるが、それもピーター・セテラが在籍していた時期のことであり、彼が脱退すると、またも低迷期に突入することになる。が、本アルバムは光り輝いていた時期の作品であり、低迷期のアルバムとは比べものにならない充実した内容のアルバムである。'80'sのCHICAGOを語るには、やはり本アルバムは欠かせない。それにしても、ピーター一人によってこれだけも変わってしまうというのも、「それもまたまた人生」なんでしょうね...

 

Chicago 16

Chicago 16

  • アーティスト: Chicago
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2006/10/03
  • メディア: CD


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