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「快傑ハリマオ」と「隠密剣士」 [特撮]

KBS京都が凄い作品の放送を始めました。表題にあるように「快傑ハリマオ」と「隠密剣士」です。お得意の独立U局ネットによる新作ではなく、1960年代前半にテレビ放映された昔の作品の放送です。(「ハリマオ」の最初に「古い作品のため一部にお見苦しい場面がございます。また現在では使用が不適切とも思われる表現がありますが、時代性等を鑑み、極力制作当時のまま放送しています。ご了承ください」というテロップが出ました。)

快傑ハリマオ」は、1960年4月から1961年6月にかけて放送された作品であり、全65話、各部13話の全5部構成の作品である。また、第1話から第5話までがカラーで、6話以降は白黒という作品である。ということで、かれこれ50年近くも前の作品ということになる。(筆者も、ダイジェスト的には両方の作品とも見たことはあるのが、特定の物語を1話全て見たというものはありません。)

一方、「隠密剣士」は1962年10月から1965年3月にかけて放送された作品で、全128話、各部1クールの全10部構成の作品である。(8部が全14話、9部が全10話、その他は各13話である。)また、こちらは白黒作品である。ということで、こちらも40年を越えて45年前の作品ということになる。

時々、とんでもない番組を放送するのがKBS京都なんですが、ここまで昔の作品を放送するなんて、全く考えていなかっただけに、これはチェックしていこうと思います。(が、ブログに書いていくかは分かりません。多分書かないでしょう。)

ハリマオ」の方は、流石に時代を感じさせるのですが、物語の展開がのんびりとしていて、長閑な気持ちにさせてくれます。(主人公の少年の回想にしても、ちょっと無意味なぐらいに長くて、逆にこれがいいエッセンスにもなっている。)如何にも'60's作品の無国籍アクションというノリですが、これがかえって面白く感じます。とにかく、劇中に出てくる車などを見たら、異次元世界を見ている様になります。主題歌も'60's(というか、昭和30年代と言った方がいいかも...)の雰囲気に満ちたものであって、最近の喧しいだけの主題歌と比べると、落ち着くことが出来ます。

今回は第1話で、まだカラー作品だったので、異次元という感じもまだ浅かったが、これが6話以降の白黒の所になると、また違った印象を受けることになるのでしょうかねぇ?

隠密剣士」の方は、モノクロの時代劇映画をこれまでに筆者はある程度見ているので、特に違和感は感じなかったが、物語の展開はやはり'60's作品という印象がある。劇の方も少しオーバー・ゼスチャーというのもまた面白いですね。

KBS京都が受信出来る方は、一度ご覧になったらよろしいかと。(木曜日の夕方の放送です。)筆者もチェックしていこうと思います。

 

↓どちらもDVD-BOXがリリースされていました。

快傑ハリマオ DVD-BOX 第一部 魔の城篇

快傑ハリマオ DVD-BOX 第一部 魔の城篇

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2002/03/25
  • メディア: DVD

怪傑ハリマオ DVD-BOX 第二部 ソロ河の逆襲篇

怪傑ハリマオ DVD-BOX 第二部 ソロ河の逆襲篇

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2002/04/25
  • メディア: DVD

怪傑ハリマオ DVD-BOX 第三部 アラフラの真珠篇

怪傑ハリマオ DVD-BOX 第三部 アラフラの真珠篇

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2002/05/25
  • メディア: DVD

怪傑ハリマオ DVD-BOX 第四部 南蒙の虎篇

怪傑ハリマオ DVD-BOX 第四部 南蒙の虎篇

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2002/06/25
  • メディア: DVD

怪傑ハリマオ DVD-BOX 第五部 風雲のパコダ篇

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2002/07/25
  • メディア: DVD

隠密剣士 パーフェクトDVD BOX

隠密剣士 パーフェクトDVD BOX

  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2003/06/30
  • メディア: DVD


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LE TRIO INFERNAL(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1974年のフランス、イタリア、西ドイツ(当時)の合作映画である「地獄の貴婦人」である。この物語は、1930年代にフランスで実際に起こった保険金殺人事件をヒントにした物語であり、人間の内側に潜んだ欲望と狂気をリアルに描いたサスペンスである。それでいて、スプラッタ映画を語るときには、本作の死体処理のシーンは必ず語られるという程有名な作品でもある。(カルト的な人気のある作品ですね。)

映画データを記しておくと、製作はソランジュ・ファスケル、フランシス・ジロー、ジャック・ルーフィオの3人、監督はフランシス・ジロー、脚本はソランジュ・ファスケル、フランシス・ジロー、ジャック・ルーフィオの3人、撮影はアンドレアス・バンダン、音楽はエンニオ・モリコーネである。そして出演は、ミシェル・ピッコリ、ロミー・シュナイダー、マーシャ・ゴムスカ、モニカ・フィオレンティーニ、アンドレア・フェレオルたちである。

二人の女性と暮らす保険金詐欺の常習者という裏の顔を持つ弁護士。彼は病弱でカモになることが分かった人を選ぶと保険に入らせ、そしてその人の死を待って保険金を獲るという手口で金を稼いでいた。が、ある日、その保険金詐欺を行う際に必要となる健康診断の身代わりをさせていた男が脅迫して来た。彼は迷うことなく脅迫してきた男を殺してしまい、死体処理を行う...

本作はホラー作品ではなく、罪の意識なく犯罪(保険金詐欺)を働く男とその情婦を描いた物語であって、サスペンス仕立ての物語である。それでいて、フランス映画らしいブラック調の所もあるのが面白い。が、ラストにはゾッとする恐怖を与えてくれる。

ロミー・シュナイダーが怪演しているのだが、彼女の美しさが恐怖感をより与えてくれるが、彼女を見るだけでも価値のある一本である。そんな中、西部劇の音楽で有名なエンニオ・モリコーネが本作の音楽を担当しているが、バロック調の音楽がまた秀逸である。

サントラ盤に収録されているのは以下の全14曲である。『Acido E Charme』『Rag Nuziale (Primo Matrimonio)』『Il Trio Infernale』『Rag Nuziale (Secondo Matrimonio)』『Acido E Charme』『Sinfonietta-Requiem All' Acido Solforico』『Rag Nuziale (Ultimo Matrimonio)』『Il Trio Infernale』『Rag Nuziale (Primo Matrimonio)[Alternate Version]』『Acido E Charme』『Rag Nuziale (Secondo Matrimonio)[Alternate Version]』『Il Trio Infernale』『Acido E Charme』『Il Trio Infernale (Original Main Titles)』。

こういう音楽も聴かせてくれると言うことで、映画だけでなくサントラ盤の方にも注目してもらいたいところである。が、モリコーネの西部劇音楽がお好きな方にとったら、ちょっと意外な感じがする音楽でもあるということで、ちょっと頭の片隅に置いておいてもらいたい作品でもある。

 

地獄の貴婦人

地獄の貴婦人

  • アーティスト: サントラ, エンニオ・モリコーネ
  • 出版社/メーカー: ヴェリタ・ノーテ
  • 発売日: 2006/10/18
  • メディア: CD

Le Trio Infernal

  • アーティスト: Ennio Morricone
  • 出版社/メーカー: Screen Trax
  • メディア: CD

↓映画DVDはこちら

地獄の貴婦人

地獄の貴婦人

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2005/01/26
  • メディア: DVD


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THE THIRD MAN(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1949年の映画「第三の男」である。この作品は映画史に残る不朽の名作として必ず名前が出てくる一本であり、サスペンス・スリラーの傑作である。が、筆者としたら、サスペンス作品としたら確かにハイレベルの作品であると感じるが、「不朽の名作」とか「オール・タイム・ベスト」に選ばれる作品なのかと言うと、ちょっと疑問があるのもまた事実である。(この辺りは人それぞれの好みの違いもあるから何でしょうが...)

映画データを記しておくと、原作はグレアム・グリーン、監督はキャロル・リード、脚本はグレアム・グリーン、撮影はロバート・クラスカー、音楽はアントン・カラスである。そして出演は、ジョセフ・コットン、オーソン・ウェルズ、アリダ・ヴァリ、トレヴァー・ハワード、バーナード・リー、ジェフリー・キーン、エルンスト・ドイッチュたちである。

物語は、第二次大戦で廃墟になったウィーン。親友のハリーに招かれて彼の元を訪れた作家のホリー。が、到着早々、ハリーが死亡したことを知らされる。ハリーの死が腑に落ちないホリーは調べ始めるが、ハリーの死際には三人の人間が立ち会っていたことを知る。そして彼はハリーが闇取引の黒幕であって、粗悪なペニシリンを横流ししていて、これによって多くの犠牲者が出ているということを知って呆然となる...

物語は、モノクロ映像の中に映画の持つ娯楽性と芸術性が見事に融合している。サスペンスとしてもなかなかの出来であるが、「オール・タイム・ベスト」かというと... ただ、本作は音楽の方が一段と素晴らしい。(本作のテーマ曲『Main Title』はあまりにも有名である。)ということで、サントラ盤の方もしっかりとマークしたい作品である。

そのサントラ盤に収録されている曲は以下の全20曲である。『Big Ben Tune』『Main Title/Holly Martin Arrives In Vienna』『Harry Lime's False Burial』『Holly Encounters Anna』『Meeting Of Conspirators At The Bridge Holly And Anna Talk About Harry』『Holly Is Accused Of Homicide』『Martins Is Harassed By The Mob』『Martins Rans Away』『Calloway Persuades Martins About Harry's Crimes』『Holly Gets Drunk At The Casonova Club』『Holly Brings Flowers To Anna And Lets Her Know About His Feelings』『Holly Runs After Harry's Shadow』『Anna Is Arrested By The International Police』『Holly And Harry Meet At The Prater's Big Wheel』『Trap To Catch Harry』『Harry Lime's Escape』『Harry's Funeral』『Anna Walks Away-Alone/End』『Anton Karas' Performance At A London Club』『Trailer』。

スタンダード・ナンバーとなっているタイトル曲はあまりにも有名であり、誰でも一度は耳にしたことがあるだろう。その曲が収録されているのは(サントラ盤なので)当然であるが、それ以外もサスペンス・タッチの物語を見事に盛り上げてくれる良い曲が詰まっている。(本作を見る前にサントラ盤で音楽を聴いてから本作映画を見ることをお薦めしたい。)やっぱり「名作」と言われる作品だからと言ってしまえばそれまでだが、本作はサントラ盤の見事な音楽があってこその映画だという気もする。しっかりと聴いてもらいたいサントラ盤です。(ただ、日常生活のBGMに使ったら、気分だけでもサスペンス調の生活が出来るかも...)

 

Third Man

Third Man

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Sound Track Factory
  • メディア: CD
The Third Man: 50th Anniversary Edition (2000 Re-recording of 1949 Film)

The Third Man: 50th Anniversary Edition (2000 Re-recording of 1949 Film)

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Soundtrack Factory
  • 発売日: 2000/06/27
  • メディア: CD

↓映画DVDはこちら

第三の男

第三の男

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2004/06/25
  • メディア: DVD

↓著作権満了のため、本作にはワンコインの廉価版もあります。

第三の男

第三の男

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • 発売日: 2006/12/14
  • メディア: DVD

第三の男

第三の男

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2005/04/23
  • メディア: DVD


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TONY BENNETT『ALL TIME GREATEST HITS』 [音楽(洋楽)]

表題のベスト盤は1991年にリリースされたものである。長いキャリアがあり、数多くのヒット曲を放っている彼だから、20曲収録のベスト盤では、色々と抜けがあるのは仕方のない所であるが、代表的な曲は一通り抑えてあるので、これはこれでそれなりに価値はある。(ダイジェストという感じになるし、入門者にはピッタリということになる。)

収録曲は以下の全20曲である。『Because Of You』『Rags To Riches』『Stranger In Paradise』『Sing You Sinners』『Just In Time』『Boulevard Of Broken Dreams』『Love, Look Away』『Firefly』『Put On A Happy Face』『I Left My Heart In San Francisco』『I Wanna Be Around』『This Is All I Ask』『Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)』『Shadow Of Your Smile』『Smile』『Time For Love』『For Once In My Life』『Something』『(Where Do I Begin) Love Story』『Maybe This Time』。

いずれの曲もが名曲であるが、彼と言えばやはり『I Left My Heart In San Francisco』ということになるが、それが10曲目に収録というのはどうなんでしょうか?(こういう目玉曲は、ベスト盤ではトップに収録してもらいたいのだが... でも、CDであれば操作性も良いので、簡単に選曲できるから、LP時代の収録位置よりも気にする必要性は少ないですけど...)

筆者のお薦め曲は、『I Left My Heart In San Francisco』は当然であるが、本ベスト盤の中では『Because Of You』『Stranger In Paradise』『Shadow Of Your Smile』『Something』という所をピックアップしておく。(といって、有名な曲ばかりのベスト盤からのチョイスとなると、完全に好みの問題なんですが...)

古き良き時代の名曲が集まっていると言うことで、年配の方には懐かしさがあるだろうし、彼を知らない若い方にも、こういう名曲がある、と言うことで接触してもらいたい一枚である。(特に、ボーカルがお好きな方にはお薦めです。)

 

All-Time Greatest Hits

All-Time Greatest Hits

  • アーティスト: Tony Bennett
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1991/09/01
  • メディア: CD


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