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「TIMEBOMB」 [映画(洋画)]

表題の作品は1991年のアメリカ映画「タイムボンバー」である。サスペンス・タッチのSFアクション作品であり、失われた自分の記憶を取り戻そうとする男の姿を描いている。また、P.ケンジットのヌード・シーンもお楽しみの一つである。(すっかり大人の女性になりました。)

作品データを記しておくと、時間は96分、監督と脚本はアヴィ・ネッシャー、撮影はアンソニー・B・リッチモンド、音楽はパトリック・レナードである。そして出演は、マイケル・ビーン、パッツィ・ケンジット、リチャード・ジョーダン、ロバート・カルプ、トレイシー・スコギンズ、ミミ・ロジャース、レイモン・サン・ジャック、ビリー・ブランクス、ジム・マニアッシ、カルロス・パロミーノ、デヴィッド・アーノット、ジャニーン・ライリー、たちである。

時計屋の店員・エディは、近所の火事を目にすると、飛び出していって超人的な活躍で母子を救出した。で、それを伝えるTVニュースを目にしたテイラー大佐はエディを暗殺するように指令を出した。これによってエディは命を狙われることになるが、ピンチになる都度、超人的な能力を発揮して、暗殺者を撃退していく。が、テイラー大佐は諦めず、次々と部下を送ってくる。いつしか悪夢に悩まされるようになり、時計の修理を依頼してきた女性精神分析医・ノルマーに不思議な体験を相談することにした。が、そこにまたまたテイラー大佐の部下が襲ってきた。エディはノルマーを一味と思い、ノルマーを連れて逃亡した。が、いつしかエディとノルマーは愛し合うようになり、エディの夢に出てくるメキシコの精神病院の地下室を一緒に探すことにした。やがて、その場所を突き止めたエディとノルマー。そして事実を知った。彼のこれまでの記憶はCIAによって植え付けられたものであり、彼は殺人マシンに改造された人間だった。更に、テイラー大佐は司法長官の暗殺を企んでいることが分かった。で、エディは刑事・サーチャーに助けを求め、暗殺計画を阻止しようと立ち上がった...

テンポも良く、アクションの方もしっかりと見せてくれるということで、お薦めの作品である。随所に低予算作品だと感じられる所があるのだが、サスペンス・チッチの展開がよく出来ていて、それに素晴らしいアクションがあることで、お金を掛けた大作に引けを取らない内容に仕上がっている。また、自分を襲ってくる敵に対しても、なかなかリアルなところがあって、下手な大作映画よりは出来が良い。こういう所は、お金を投入すればいいと言うことではなく、アイデアとそれを表現する手法が大事だということを教えてくれる。

SFじみた設定があるものの、アクション作品として普通に楽しむことが出来る作品である。と同時に、お金ばかりを大量に使って、内容のない作品ばかりを生み出している某大手映画会社の人たちはこういう所を学んで貰いたい所である。

注目点の一つであるP.ケンジットについてだが、子役として出演していた何本かの映画や、EIGHTH WONDER時代を知っているだけに、すっかり大人の女性になりましたね。なかなかセクシーです。

 

 

タイムボンバー

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • メディア: Laser Disc

 

↓EIGHTH WONDERのアルバムもピックアップしておきます。

クロス・マイ・ハート

クロス・マイ・ハート

  • アーティスト: エイス・ワンダー
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/03/24
  • メディア: CD

Fearless

  • アーティスト: Eighth Wonder
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1997/06/09
  • メディア: CD


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「必殺!」(その5) [映画(邦画)]

今回からは中村主水が主役となった「必殺仕事人」をベースとした劇場版シリーズに突入です。で、今回はその第1作となる「必殺! THE HISSATSU」です。

シリーズ第1作必殺! THE HISSATSU」(1984年)
作品データを記しておくと、1984年の松竹と朝日放送の提携作品であって、時間は124分である。監督は貞永方久、脚本は野上龍雄と吉田剛の2人、撮影は石原興、美術は芳野尹孝、音楽は平尾昌晃である。そして出演は、藤田まこと、山田五十鈴、中条きよし、三田村邦彦、鮎川いずみ、ひかる一平、片岡孝夫、芦屋雁之助、石堂淑朗、中井貴恵、朝丘雪路、菅井きん、白木真理、たちである。尚、この作品はTVシリーズの「必殺シリーズ」の600回を記念して製作されたものでもある。(「必殺シリーズ」の放送600回は「仕事人Ⅳ」の第39話である。この物語は、当時大ブームとなっていたエリマキトカゲが登場した。)

TVシリーズは「必殺仕事人Ⅳ」の放送中ということもあって、仕事人の顔ぶれは「仕事人Ⅳ」をベースとしていて、そこにゲストの仕事人が加わる、という構成である。1974年の「必殺仕掛人 春雪仕掛針」から10年ぶりに生まれた「必殺シリーズ」の劇場版でもあって、本作によって中村主水は名実共に完全に「必殺シリーズ」の看板になりました。

ある日、仕事人らしき死体が次々と発見された。その死体の口には三途の川の渡し賃である六文銭が挟まれていた。これを聞いたおりくは顔色を変えた。そんな所にお君という奇妙な依頼人が現れ、愛しい人の仇を取ってくれと言って十両を出した。調べてみると、お君は売女で、殺す相手はその売女宿の主・伝次ということだった。また、伝次の手下・仙太がお君の情婦であって姿を消していた。で、仕事をしようとした時、仙太は生きていることが分かった。加代はお君を問い詰め、可愛がっていた猫を伝次に惨殺されたということだった。お君は上方人形浄瑠璃の此竹朝之助に会い、彼に心情を話した夜殺された。お君は江戸の仕事人殱滅計画を耳にしてしまったため消されたのだった。秀が伝次の仕事をしようとするが、朝之助に先を越されてしまった。やがて、柳橋のお甲という芸者を元締とする仕事人グループが殺され、主水たちも仕事人壊滅計画に巻き込まれていく。そんな頃、旅から帰ってきたおりくが、連続仕事人殺しの裏には関八州で取締に追われた殺し屋団・庄兵衛一味がいると告げた。庄兵衛はかつておりくが仕込んだ男だったが、その残虐さ故に見捨てたのだった。主水たちは助っ人を探し始めるが、主水の前に庄兵衛一味の絵日傘のお葉が現れ、主水をスカウトしようとした。主水たちは集めた助っ人も力にはなれず、おりくは散るしかないと言い出す、で、主水は一人で戦う決意をして庄兵衛の元に行く。が、仲間たちも主水の後を追っていた。庄兵衛を仕事に掛けようとするも、状況は不利だったが、そんな所に通りがかりの朝之助が助っ人に加わり、いよいよ庄兵衛たち一味との決着を付ける時が来た...

「必殺仕掛人」の劇場版と同様に、TV作品の2倍以上の時間があるため、仕事人たちが次々と殺されていき、主水たちもそれに巻き込まれる、という劇場版パターンを踏襲している。ということで、ある意味では「必殺シリーズ」らしい展開の作品である。

また、当時放送中だった「仕事人Ⅳ」はかなりコミカルな展開になっていたが、本作はそういうTVシリーズのノリではなく、「仕掛人」や「仕置人」、「仕事人」の第1作の前半に見られたハードな展開となっていて、緊張感のある作品である。やはり、TVシリーズ中期以降の「仕事人」(「Ⅲ」以降)とは別物である。なかなか見応えのある作品である。

 

 

必殺!THE HISSATSU

必殺!THE HISSATSU

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD

必殺! <劇場版>DVD-BOX

必殺! <劇場版>DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD


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「キ・ニ・ナ・ル!」(3/6)+「iしたい。」+深夜「アニメ枠」CM [ケータイ刑事]

今回の「キ・ニ・ナ・ル!」は「江戸川区」ということでした。冒頭に豆知識として「小松菜」の名前の由来が語られていたが、これって結構有名な豆知識です。また、「キ・ニ・ナ・ルもの」、「BS-iのキ・ニ・ナ・ル番組」もこれというものは無しでした。(「東京少女」が「公開中」として取り上げられることはないのでしょうかねぇ...?)また、途中のCMには「銭形舞」のDVD-BOXが流れていました。

「キ・ニ・ナ・ル!」終了後の22:24からの「iしたい。」は岡村アナ担当の「一味違う個性豊かなドラマ編」ということで、いつものように「銭形海」の次回予告、「うさもち」「探偵事務所5」、そして真希ちゃん&夏帆ポン主演ドラマということで、「銭形舞」という内容でした。今度の日曜朝10時の枠は、「銭形零」で、1st.13話「バーボン刑事、死す?!~無差別連続爆破事件」が放送されます。(最近の「iしたい。」は新井アナの登場が増えています。)

続いて、深夜のアニメ枠へ。まずは「逮捕FS」の始まる前だが、今回はここにはこれというものはありませんでした。「逮捕FS」でのCMはいつもの顔ぶれのDVDの宣伝と、BS-iで放送されるいくつかの番組の番宣でした。?J?`???R「0093女王陛下の草刈正雄」?J?`???R「恋する日曜日 私。恋した」の?b?cDVD宣伝があったものの、これというものはとくになしでした。

次回予告が終わった後に、「銭形海」の次回予告の15秒バージョンと「東京少女・セピア編」の次の物語である草刈麻有主演の「入れ替わり少女」の30秒版(正確には27秒ですけど...)の予告が流れました。特に「銭形海」の15秒版の方は、30秒版でサブタイトルを言うだけにかなりの時間を要していただけに、どうなっているのか見たいと思っていただけに、期待に応えて流してくれたのは嬉しい所でした。(サブタイトルがあまりにも長いだけに、それを言ったら終わり、というようなものになっていました。)

「CLANNAD」の方のCMもいつものパターンであって、お馴染みの作品のDVDの宣伝とBS-iの番組の宣伝である。こちらでは、今回もまた「銭形愛」のDVD-BOXの30秒版の宣伝がありました。(4月からの日曜朝10:00、または10:30の枠で、本当に再放送があるのかもしれません。)

次回予告の後には、日曜日放送の「銭形零」の次回予告の27秒版、そして「東京少女・セピア編」の「入れ替わり少女」の15秒版の次回予告がありました。

ということで、ちゃんとちゃんは出てきませんでしたが、相変わらず「ケータイ刑事」関係が多いというのが特徴でした。(「0093女王陛下の草刈正雄」にちゃんは出ているから、ちゃん以外の銭形ーズ5人が何らかの形で顔を揃えたことになりました。)

 

 

ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~

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  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
0093女王陛下の草刈正雄

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  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: DVD
『0093女王陛下の草刈正雄』+『スパイ道』ツインパック

『0093女王陛下の草刈正雄』+『スパイ道』ツインパック

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: DVD
恋する日曜日 私。恋した

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  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その41) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「神秘の力を持つ女性」です。ここで言う「神秘の力」というのは、現在の科学では説明が付かない力のことを指している。よって、超能力の類がこれに該当し、未来を予知するとか、超常現象ということになる。とは言っても、「ケータイ刑事」に登場した超能力者というのはマジックの類のトリックを使っていて、実際にそういう力を有していたということではありませんでしたが...(そう言えば、歴代銭形が「超能力なんてあるはずがありません」と言ってましたね。)

登場して頂くのは、「007」からは3代目ボンドのデヴュー作であるシリーズ第8作「死ぬのは奴らだ」のボンドガール・ソリティア(再登場ですが...)、「ケータイ刑事」からは「・1st.9話」に登場した超能力者・レディ・リン、そして「・2nd.12話」に登場した千里眼・綾小路波子と、その波子の妹で「・2nd.10話」に登場した早乙女波江(綾小路波江)も前回に続いて登場してもらいます。

007」:ソリテア。シリーズ第8作「死ぬのは奴らだ」のボンドガールである。彼女はタロット・カードを使った占いを行い、未来に起こることを予知する能力がある。その未来を見通す能力は、よく言われるように、処女だから能力があるということになっていて、ボンドと関係を持ったことで未来を見通す力を失ってしまった。(彼女の母もそうであった。)で、能力を失ってしまったら、母と同じように捨てられると考えていた彼女は、カナンガにひたすら隠そうとするが、カードで未来を予知できなくなったことから、カナンガに処女喪失を感づかれることになった。(その時のカナンガのショックは尋常ではなかった。だからこそボンドと共に抹殺しようとしたのも、裏切られたという思いが強かったということである。)

ソリテアに未来を見通す力が本当にあったかは色々と議論のあるところであるが、少なくともボンドが現れることをタロット・カードで見抜いているだけに、全くデタラメであるとは言えない。(本作は「ブードゥ教の儀式など、神秘的な所があるだけに、「ある」ということにした方がいいでしょう。)

また、ボンドが現れる前に行った占いでは、確かにボンドのことを「恋人」として予知したが、ボンドと出会ってからは、ボンドはそれをソリテアに信じさせるためにイカサマ・タロットカード(全てのカードが「恋人」でした。)を使って信じさせた。で、それから恋に落ちて、ということになった。

ケータイ刑事」:レディ・リン。「・1st.9話」に登場したゲスト・キャラである。この物語はシリーズ初の公開収録による物語であり、2004/1/31に東京・お台場ヴィーナスフォートで行われたものである。(後に「銭形海」が舞台公演を行ったが、その原点と言っても良いものである。)で、レディ・リンは超能力者ということで、超能力ショーを行っていた。で、そのショーの最中に殺人事件が起こった。が、それらは全て計画された殺人だった。レディ・リンは子供の頃から不思議な能力を持っていて、みんなからは怪物と呼ばれていた。が、殺された柏崎だけは違っていた。そういうことでリンは柏崎に愛を感じたが、愛を知ったら能力が消えていってしまった。それで柏崎は、能力が消えたなら消えてないふりをしろ、とリンに言い、リンは本当に愛されていなかったことを知り、復讐をしたのだった。

ということで、幼い頃のリンには超能力があったと語られているが、どういうことが出来たのかまでは語られていない。で、「超能力ショー」を行っていた時には完全にその能力は失っていたということになる。(タネのあるマジック・ショーと同じことになる。)

ケータイ刑事」:綾小路波子。「・2nd.12話」に登場したゲスト・キャラである。「千里眼を持つ女」として警察を批判して挑戦状を送ってきた。で、ちゃんと高村さんに番組の中で対決する。千里眼によって犯人が分かると豪語して、番組の中で予言した通りの殺人事件が起こった。が、全ては波子の仕掛けたトリックであって、計算した上での犯行であった。目的は売名行為であったが、全てがインチキであった。よって形の上では「神秘の力」を持っているように見えたが、全てはマジック・ショーの類で、全てタネがあった。

ケータイ刑事」:早乙女波江。「・2nd.10話」に登場したゲスト・キャラであり、本名は「綾小路波江」。綾小路波子の妹である。姉・波子が逮捕されて刑務所で死んだことから、銭形一族に恨みを持ち、姉の恨みを晴らすために「早乙女波江」という名前で「予言者」としてちゃんに接近し、姉の復讐を果たそうとした。(前回にも記しているので、そちらも参照されたし。)が、結局は全て自分で仕組んだことであって、ビジョンというのもでっち上げであり、実際にはそういう能力は持っていなかった。尚、綾小路姉妹にも3人目の妹がいるかもしれないが、「銭形海」では登場しませんでした。いるとしたら7代目以降ということになるが、果たして3人目はいるのか?

今回「ケータイ刑事」から登場して貰った3人は、レディ・リンは幼少期には能力を持っていたことになっているので、インチキであった綾小路姉妹とは一応一線を画しておくことにする。(「恋日・ニュータイプ」で、伝説の超能力者・みのるが「世間にはニセモノが多い」と言っていたが、その言葉を象徴している所でもある。)で、「神秘の力」という能力を持っていたソリテアとレディ・リンについての類似点、共通点を述べることにする。

共通点は、ずばり「愛によって能力を失った」のと、その能力に目を付けて彼女を「利用しようとした男」がいたということである。こういう能力が実在するのか、ということに関しては、ここでは肯定も否定もしない。が、一般的にこういう能力を有する美女は神秘的なイメージを高めるということもあって、色恋は御法度とされている。(恋愛をすると能力を失ってしまう、とされている。→能力自体が存在するのかどうかという議論もあるので、恋愛感情によって能力を失うということも実証はされていませんが...)で、そのような感情を持ったことから能力を失ってしまう、というのは、王道と言ってしまえばそれまでであるが、他の変なこと(例えば死亡という余りにも簡単なこと)で能力を失ってしまうということよりも説得力だけはある(と感じる)。

また、その能力に目を付けて利用しようとした男というのは、ソリテアにはカナンガ(=ミスター・ビッグ)であり、レディ・リンには柏崎ということになる。神秘な能力を持つ彼女たちは純粋であるために利用されやすいというのも王道を行く設定であるが、やはりその通りになったというのは、「007」も「ケータイ刑事」も、製作者たちがポイントを知っているということにもなる。というのは、一般的には存在が証明されていない能力を前面に出して物語を進めていくと、「物語自体がフィクションである」ということを一段と強く感じさせてしまうことになってしまう。また、ストーリー展開に粗があった場合はこれが逃げ道になってしまい、「フィクションだから...」で誤魔化されてしまう。が、両作とも王道をいく展開としたことから、フィクションであるが、そのフィクションにリアルさを生むことになり、同時に「フィクションだから」という逃げ道も放棄することにもなる。→両作の製作スタッフは節度ある常識を持っているという証にもなり、だからこそ本当に楽しむことが出来るエンタテイメント作品が生まれるのである。(中には、度を超えたバカはつまらない、ということを理解せず、イザとなったら「フィクションだから」を粗がある展開の言い訳にしている作品が以下に多いことか...そういう作品は見ていても痛いだけである。)

ソリテアはボンドという白馬の王子が現れて救われたが、レディ・リンには救ってくれる白馬の王子が現れなかったということが大きな相違点ということになる。リンは純粋な女性だからこそ裏切られたと知ると犯罪者に一気に堕ちてしまったが、キャラクタとしたらソリテアと同じである。

一方、ソリテアとレディ・リンのように純粋ではなく、野心を持っていたのが綾小路姉妹だったということになる。(元々、能力は持っていなかったですが...)神秘的な力を使う者は、純粋でなくてはならないということで、野心という「邪心」があればその能力は使えない、という教訓(?)にもなっていると思えば、これもまた面白いところである。(流石は「ケータイ刑事」である。こういう所まで考えられているというのは、やっぱり凄い所である。)

次回も、「ボンドガールとゲストキャラにおける類似点」というテーマで続けます。誰が登場するのかはお楽しみに。

 

 

死ぬのは奴らだ (デジタルリマスター・バージョン)

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

007 死ぬのは奴らだ アルティメット・エディション

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↑ レディ・リンはこちら/綾小路波子はこちら ↓

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
↓参考まで
はじめてのタロット

はじめてのタロット

  • 作者: 荒井 良二
  • 出版社/メーカー: ホーム社
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 新書
タロット占い

タロット占い

  • 作者: Mahou
  • 出版社/メーカー: 新星出版社
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 単行本

不思議現象の正体(トリック)を見破る―超能力や心霊現象に、人はなぜ騙されるのか (KAWADE夢新書)

  • 作者: 安斎 育郎
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2001/04
  • メディア: 新書
なぜ人はニセ科学を信じるのか―UFO、カルト、心霊、超能力のウソ

なぜ人はニセ科学を信じるのか―UFO、カルト、心霊、超能力のウソ

  • 作者: マイクル シャーマー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1999/02
  • メディア: 単行本
人はなぜ「占い」や「超能力」に魅かれるのか

人はなぜ「占い」や「超能力」に魅かれるのか

  • 作者: 樺 旦純
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 文庫

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