SSブログ

「TWIST」 [映画(洋画)]

表題の作品は1992年のカナダ映画「ツイスト」である。この作品は、1950年代にアメリカでブームとなったツイストを追ったドキュメンタリー・フィルムである。ということで、当時のツイスト・ブームを知る貴重な資料にもなる作品である。

作品データを記しておくと、時間は78分、製作と監督はロン・マン、製作総指揮はドン・ハイグ、撮影はボフ・フレスコ、音楽はニコラス・スターリングとキース・エリオットの2人である。そして出演は、チャビー・チェッカー、アレサ・フランクリン、ハンク・バラード、ジョーン・バック・キーン、ジミー・ピートロス、コーリー・アトキンス、ディー・ディー・シャープ、ママ・ル・パークス&ザ・パーケッツ、たちである。

ドキュメンタリーであるため、ストーリーというものは特にない。が、「ツイスト」の歴史というものを、ツイスト誕生前のダンスの紹介から、ブームに火が付いて若者たちの間にあっという間に浸透していく様、数々の亜流まで生まれた絶頂期が順を追って語られている。

更に、一世を風靡したシンガーやダンサーたちへの当時のインタヴューがあるのは貴重な所である。(現在のインタヴューもある。)

本作は、映画ファンではなく、'50'sや'60'sのカルチャーを知る貴重な資料でもあるので、古き良き時代について知りたいという方は必見である。また、'50'sから'60'sの、所謂オールディーズ・ソングを聴くという方も見ておきたいものである。また、'80'sや'90's以降のダンス・ミュージックについて知りたいという方も、「ダンス」の歴史を知るということで、目を通しておかれることをお薦めする。

それにしても、当時のインタヴューなど、貴重なフィルムがよくもまああったものですね。それだけでも、映画作品ではなく、文化資料としての存在価値があります。

 

ツイスト!

ツイスト!

  • 出版社/メーカー: ナウオンメディア(株)
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

「必殺!」(その9) [映画(邦画)]

今回は、中村主水が亡くなった後、新に「必殺」の看板を背負うことになった勇次を主役にした作品です。TVシリーズでは「必殺仕切人」で主役となった勇次であるが、劇場版でも主役に昇格したことで、新たな必殺の看板になるはずだったのですけど...

シリーズ第7作必殺! 三味線屋・勇次」(1999年)
作品データを記しておくと、1999年の松竹京都映画の作品で、時間は101分である。監督は石原興、脚本は野上龍雄、撮影は藤原三郎、音楽は平尾昌晃と長部正和の2人である。そして出演は、中条きよし、中尾彬、阿部寛、天海祐希、清水健太郎、石橋蓮司、名取裕子、藤田まこと、たちである。尚、藤田まことは主水ではなく、上方から江戸に流れてきたかつての仕事人の元締・伝兵衛として登場している。

江戸の町では秘薬・回春丸が大人気になっていた。が、回春丸の服用者に死人が出たことから、その開発者である上総屋は人々から人殺しの汚名を着せられ、父娘で姿を隠す。が、悪徳薬問屋の富貴屋によって上総屋は囚われの身となり、行方不明の父を思う娘・おとよは夜明かしの女将となっていた。そんな中、上総屋が富貴屋に囚われていることを知り、上総屋を助けだそうと弥助は動く。しかし、上総屋は富貴屋の療養所で死んでしまい、自殺のように見せかけて上総屋の死体を川に流す富貴屋。弥助は勇次に富貴屋殺しの仕事の依頼をしたが、情が絡んだ仕事は受けられない、と勇次は拒否。仕方なく弥助は内田という仕事人と共に富貴屋に乗り込むが、内田は富貴屋に通じていて、弥助は返り討ちに遭った。更に富貴屋の背後にいた火盗改・坂巻は、弥助を獄門さらし首にして、それを見たおとよは失意の末に自害してしまった。それを知った勇次は、窃盗集団の元締・お喜和と弥助の上方時代の仕事人の元締・伝兵衛らと共に、富貴屋一味に立ち向かって行く...

「必殺」シリーズの劇場版と言えば、仕事人が陰謀に巻き込まれて命を狙われる、というのがパターンであったが、本作はそういうことは排除し、TVシリーズの延長線上にくるような物語となっている。ということで、スケールは小さくなり、時間的なことからもTVシリーズのスペシャルというような感じの作品になっている。が、じっくりと人間関係を描いているので、「必殺仕事人」(特に「Ⅲ」)以降のショーのような派手さはないが、作風は前期「必殺」シリーズを思わせる作品になっている。また、後期「必殺」シリーズらしく、時事ネタをベース(回春丸の元ネタはバイアグラです)にしているなど、後期「必殺」シリーズの要素もしっかりと出ている。もっと評価されても良い作品ですけどね...

 

必殺!三味線屋勇次

必殺!三味線屋勇次

  • 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
  • メディア: DVD

↓参考まで

必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 月が笑ってらぁ編 (ザ・テレビジョン文庫)

必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 月が笑ってらぁ編 (ザ・テレビジョン文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 文庫

必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 荒野の果てに編 (ザ・テレビジョン文庫)

必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 荒野の果てに編 (ザ・テレビジョン文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 文庫

必殺シリーズ完全闇知識 やがて愛の日が編 (ザ・テレビジョン文庫)

必殺シリーズ完全闇知識 やがて愛の日が編 (ザ・テレビジョン文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/08
  • メディア: 文庫


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ZEBRAHEAD『PLAYMATE OF THE YEAR』 [音楽(洋楽)]

月曜日の一番が久しぶりに洋楽アルバムに戻りました。4月からは一部の順番を変更する予定でいます。(今週と来週の月曜の1本目は洋楽アルバムとします。)



表題のアルバムは2000年に発表された彼らの3枚目のスタジオ・アルバムである。人気を獲得することになったアルバムであり、ラップ・パンク系バンドのサウンドとしてはとても聴きやすく、かなりポップなアルバムになっている。

収録曲は以下の全12曲である。(JP盤はこの後に2曲のボーナス・トラックがあるようですけど...)『I Am』『Playmate Of The Year』『Now Or Never』『Wasted』『I'm Money』『Go』『What's Goin' On?』『Subtract You』『Hell That Is My Life』『E Generation』『Livin' Libido Loco』『In My Room』。

この中からはアルバム・タイトル・ナンバーである『Playmate Of The Year』がシングル・カットされてヒットを記録している。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、シングル・ヒットを記録した『Playmate Of The Year』と、『I Am』『I'm Money』『Subtract You』『Livin' Libido Loco』『In My Room』というところをピックアップしておく。アルバム全体を通して緩急のバランスがよい構成になっていて、この曲をというよりも、アルバム全体を通して聴くべきだというアルバムである。

キャッチーな曲が続くということ、そして全体的にカリフォルニアの青い空のような爽やかな雰囲気のある曲が続くと言うことで、肩を張らずにリラックスして聴くことが出来るのだが、こういうアルバムというのは何かという時に耳にすると、気持ちが良くなる。ということで、元気を出したい時などには処方箋として、手元に置いておくことをお薦めしたいアルバムである。楽しみながら気分良く楽しみましょう!

 

Playmate of the Year

Playmate of the Year

  • アーティスト: Zebrahead
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2000/08/24
  • メディア: CD

↓SACDでもリリースされています。

Playmate of the Year

Playmate of the Year

  • アーティスト: Zebrahead
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2000/10/24
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。