「霹靂大喇叭」 [映画(洋画)]
表題の作品は1986年の香港映画「デブゴンの霊幻刑事(キョンシー・刑事)」である。(英語タイトルは「WERE'S OFFICER TUBA?」である。)香港では1986年1月に公開されたが、日本では劇場未公開であった。しかし、後にビデオ・ソフトとしてリリースされている。また、DVD化の際に邦題が「サモハン・キンポーのオバケだよ!全員集合!!」に改題されている。尚、ジョイ・ウォンは本作以前に、台湾で1本、香港で2本の映画に出演しているが、日本では彼女の出演作品として一番最初に紹介されたのが本作である。
作品データを記しておくと、時間は95分、監督はリッキー・リュウとフィリップ・チャンの2人、脚本はバリー・ウォン、撮影はアンドリュー・ラウ、音楽はダニー・チャンである。そして出演は、サモ・ハン・キンポー、ジャッキー・チュン、ジョイ・ウォン、デイヴィッド・チャン、チュン・プイ、ファン・ツェイフォン、ジョン・チャン、たちである。
警察のブラスバンドに所属するチューバは独身で、仲間の刑事たちは彼に彼女を紹介しようとするが、紹介される女はいつも彼の好みとはかけ離れていた。そんな彼が思いを寄せるのが、友人のスーパーで店長を務めているジョウンだった。そんな中、やくざの脅迫事件で囮捜査をすることになり、チューバがそれに起用されることになった。そしてまもなく、今までに経験したこともない激しい銃撃戦に巻き込まれてしまう。幸いにもチューバは無事だったが、署で一番の刑事・チョウは銃撃戦で死亡してしまう。が、チューバはチョウが現場で息を引き取る直前に「この仇を必ず取ってくれ」と後を託された。損ながらではないと悩むチューバは、そのことが引っかかって、ブラスバンドでの演奏が出来なくなってしまう。また、配置換えで交通課に回され、初めての外勤に出る。戸惑うチューバだったが、ひょんなことから殺人犯を逮捕するという手柄をたてたことで、私服刑事に抜擢された。仕事の方は高く評価されるが、ジョウンとの仲の方はそれに反比例するように、なかなか進展しなかった。逆に、ジョウンからデートに誘ってくれるという状態だった。ある日、ジョウンとデートをしていたチューバの前に、仇を託したチョウが幽霊となって現れ、仇を取るまではジョウンにつきまとうと言われ、幽霊のチョウとコンビを組んで、チョウの仇討ちが始まったが...
サモ・ハン・キンポー主演のアクション・コメディであって、香港映画らしいノリの作品である。また、ヒロインのジョイ・ウォンには初々しさが残っている。また本作は、後にジョイと何本かコンビを組むことになるジャッキー・チュンの映画デビュー作でもある。
ということで、香港映画らしいアクション・コメディ作品であるが、ジョイ・ウォンに関して、またジャッキー・チュンに取ってもキャリアに於いて大きなポイントになる作品でもある。ただ、サモ・ハン・キンポーとジョイ・ウォンが並んでいるところを見ると、太くて背の低い男と細身で身長のある女ということで、「美女と野獣」と言う言葉がピッタリですね...(ある意味では、ジョイ・ウォンの動く写真集でもある作品ですね)
尚、日本で本作が紹介された時、ジョイ・ウォンは注目を集めるということにはならず、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のヒットで人気を得てから、ジョイ・ウォンが出演しているということで再注目されることになった作品でもある。→「CGS」以後の日本では、ジョイ・ウォンが出演している作品は、日本では劇場未公開という作品が多かったが、例え端役での出演であっても、彼女がまるで主演を務めているかのようなデザインのビデオが次々とリリースされていました。
↓ビデオです。
- 出版社/メーカー: ビデオメーカー
- メディア: VHS
↓DVDです。
↓一応、こういうものを...
「義蓋雲天」 [映画(洋画)]
表題の作品は1986年の香港映画「傷だらけのメロディー」である。(英語タイトルは「A HEARTY RESPONSE」である。)本作は、香港では'86年10月に公開されたが、日本では劇場未公開ということになった。が、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」でジョイ・ウォンが人気を得たことで、後にLDとビデオでリリースされることになった作品である。サスペンス・アクション作品であって、ジョイ・ウォンは体当たりで演技をしていて、彼女自身も好きな作品と言っている作品である。
作品データを記しておくと、時間は90分、監督はノーマン・ロウ、脚本はレオン・マンチェク、音楽はダニー・チャンである。そして出演は、チョウ・ユンファ、ジョイ・ウォン、ルイ・フォン、チュン・プイ、リー・ホンカン、チン・ウェイ、ケント・チェン、ウォン・ワンシー、たちである。
中国から香港に密入国してきた娘・コンサン。(現在では香港も中国になったため、こういうことは無くなりましたが...)しかし彼女は、密入国ブローカーから追われていた。そんなコンサンは町を逃げている時、ひもじさから万引きをしてしまい、現場で張り込んでいた刑事・チンボンに捕まってしまう。で、護送されるコンサンだったが、護送中に車にはねられて病院に運ばれた。が、意識を取り戻した彼女は病院で、チンボンを自分の夫だと主張した。これは密入国がばれるのを恐れ、記憶喪失を装ったのだった。これに責任を感じたチンボンは、彼女を家に連れ帰ることにした。そんな中、頼りにしていた叔母が貧しい暮らしをしていて、彼女は頼りに出来る人はいないと知り、またチンボンの側にもいつまでもいられないと悟り、街に出た。が、身分証を持たないコンサンは満足な仕事にも就けず、仕事をして得た僅かなお金もだまし取られ、野宿をすることになる。そんなコンサンを見かねたチンボンは、再び彼女の面倒を見る。で、富人の間には恋が芽生えていくことになる。が、コンサンを追うブローカーは諦めておらず、チンボンがいない間にコンサンを連れ去った。チンボンはコンサンを救うためにブローカーを追う。が、コンサンの背中には刺青が入れられ、更に強姦されてしまう。チンボンが駆けつけ、2人は激しい銃撃戦でブローカーを倒し、完全な自由を手にした。
これまでにジョイ・ウォンが演じてきた役というと、美人で綺麗なお姉さんというものが殆どであったが、本作でそういうからを破って新境地を見せることになった。(「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」をはじめとする幽霊役も経験しているが、まだ看板ではなかった。)
ということで、'80's終盤から'90'sに香港映画界を支え、「東洋一の脚線美」と呼ばれたジョイ・ウォンにとっては、女優として脱皮することになった作品であり、たっぷりと彼女の魅力を堪能出来る作品である。
TIMBUK 3『Greetings From Timbuk 3』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1986年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。夫婦ユニットである彼らは、ニューウェーブ系のサウンドを奏でることで、それなりの存在感を示し、6枚のアルバムを発表したが、その最初のアルバムである。(結果的に、最大のヒットを記録したアルバムとなった。)チャート成績は、Billboardで最高位50位を記録し、イギリスでは最高位51位を記録している。
収録曲は以下の全10曲である。『The Future's So Bright, I Gotta Wear Shades』『Life Is Hard』『Hairstyles And Attitudes』『Facts About Cats』『I Need You』『Just Another Movie』『Friction』『Cheap Black And White』『Shame On You』『I Love You In The Strangest Way』。
この中からシングル・カットされたのは『The Future's So Bright, I Gotta Wear Shades』である。この曲は彼らの放ったシングルの中で最大のヒット曲となり、Billboardで最高位19位を、イギリスでは最高位21位を記録している。(かつ、彼らのシングル曲で唯一チャートインを記録した曲でもある。)尚、この曲は1986年の映画「SOMETHING WILD」(ジョナサン・デミ監督、ジェフ・ダニエルズ、メラニー・グリフィス主演のロマンティック・コメディで、日本公開は1988年であった。)の劇中に登場していることでも知られている。
お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『The Future's So Bright, I Gotta Wear Shades』、それ以外からは『Hairstyles And Attitudes』『I Need You』『Just Another Movie』『Shame On You』という所をピックアップしておく。
派手な所は無いのだが、纏まりが良く、生きのあった所を魅せているのは夫婦ユニットならではということを感じさせてくれる。(特に『I Need You』は秀逸である。)サウンドは聴きやすさもあるのであって、'80's中期らしいビートのサウンドである。ということで、'80'sサウンドに慣れ親しんでいれば、すんなりと受け入れることが出来るものである。じっくりと聞いてみるのも宜しいかと...
ケータイ刑事銭形零20話(2nd.7話)[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]
「銭形零」の第20話(2nd.7話)「音声スタッフは語る ~ノイズに埋もれた殺人事件の「裏ネタ編」の4回目の増補となる今回は、被害者の元にやってきた理由である「野鳥」について、「鳴き声」について、「分析」について、分析してもらう鳥がこれに似ているということから「ウグイス」について、真犯人はこれだったということから「ラジオレポーター」について、犯行時にこれが起こっていることから「停電」について記します。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/4/10付です。)
「野鳥」:野にいる鳥のこと、人に飼育されていない鳥のこと、野生の鳥のことである。これは鳥の種類に関係なく、人に飼育されていなければ全て「野鳥」ということになる。(身近なところにいる雀などのとりから、人がなかなか入れないような未開の奥地にいる鳥であっても、飼育されていなければ全て「野鳥」と言う。)
英語では「Wild bird」、ドイツ語では「Wilder Vogel」、フランス語では「Oiseau sauvage」、イタリア語では「Uccello selvatico」、スペイン語では「Pájaro salvaje」、ポルトガル語では「Pássaro selvagem」、中国語では「野鳥」と言う。
「鳴き声」:動物が鳴くときに発する声のことである。(ここで言う動物とは、鳥、獣、虫(昆虫)などであって、特に動物の種類に関係なく、その声を「鳴き声」と言う。)また、既に滅んでいる恐竜や、フィクションの世界に登場する怪獣の声も同様に「鳴き声」と言う。
尚、人が涙を流して泣く時に出す声は「泣き声」と表記することで区別されることになるが、交互では同じ読みになるため区別出来なくなってしまう。そういうこともあって、動物の場合に「泣き声」という使われ方がされる場合がある。感情表現で泣いていることが確認できればこの表記も間違いではないが、「泣く」という感情表現を持っていない動物では誤用ということになる。→この物語では野鳥の声ということだったが、鳥であれば「泣き声」というのは基本的に誤用であって、「鳴き声」が正しいということになる。
英語では、鳥の場合は「Cry」と言い、虫の場合は「Chirp」、犬などの場合は「Bark」と言い、鋭く鳴く場合は「Scream」と言うように使い分けられている。また、ドイツ語では「Schrei」、フランス語では「Cri」、イタリア語では「Uggiolare」、スペイン語では「Lamento」、ポルトガル語では「Grito」、中国語では「鳴聲」と言う。
「分析」:ある物事や物質を分解して、それを成立させている成分や要素、側面を明らかにすることを言う。また、化学の分野では、物質の鑑識、検出を行ったり、化学的組成を定性的に、または定量的に識別することを言う。また、論理的な思考を行う際、概念の内容を構成する諸徴表を各個別に分けて明らかにすること、若しくは証明すべき命題から、それを成立させる条件へ次々に遡っていく証明の手順、技法のことを言う。更に、学問の世界では、特にその内容を詳しく分けて調べることを指す。
この物語では、野鳥の鳴き声が対象であったということで、学問的にその内容を詳しく調べる、ということでした。
英語では「Analysis」、ドイツ語では「Analyse」、フランス語では「Analyse」、イタリア語では「Analisi」、スペイン語では「Análisis」、ポルトガル語では「Análise」、中国語では「分析」と言う。
「ウグイス」:スズメ目ウグイス科ウグイス属に分類される鳥である。「ホーホケキョ」と鳴くことで知られている鳥である。大きさは小さく、雀と同じ程度の大きさで、15cm程度あり、背中は褐緑色、腹の部分は白く眉斑がある。
主に東アジアに分布していて。低山帯から高山帯の森林地帯に生息している。(日本では全国的に分布している。)また、冬になるとより暖かい方に移動し、市街地にも現れることがある。食性は雑食であるが、夏は主に虫を、冬は植物の種子なども食べるということで知られている。
声が綺麗なことで知られていることから、電話交換手や女性アナウンサーなどのアナウンスを行う女性のことを「ウグイス嬢」と言う。
別名としては「春告鳥」「花見鳥」「歌詠鳥」「経読鳥」「匂鳥(にばひどり)」「百千鳥(ももちどり)」などがあり、「黄鳥」と記して「うぐいす」と読むこともある。尚、俳句の世界では「ウグイス」「鶯」をはじめ、別名も全てが春の季語である。
英語では「Bush Warbler」特に日本のウグイスは「Japanese Bush Warbler」、ドイツ語では「Bush Grasmücke」、フランス語では「Bague la Fauvette」、イタリア語では「Bush l'usignolo」、スペイン語では「Bush el Warbler」、ポルトガル語では「Bush Pássaro Canoro」、中国語では「鶯」と言う。
「ラジオレポーター」:「レポーター」(「リポーター」ということもある。)は取材場所に行って取材を行い、その報告をする人のことである。新聞や雑誌では「記者」や「ルポライター」と言うこともあるが、放送番組(テレビやラジオ)では基本的に「リポーター」と読んでいる。
「ラジオレポーター」は、取材した内容をラジオ番組で報告する人のことである。尚、時にはテレビ番組でも同じ内容の報告が行われることもあるが、基本的にはラジオ番組のみである。
テレビ番組では、取材の様子ほ撮影するために、スタッフが同行するのが一般的であるが、ラジオ番組の場合はテレビ番組のような取材チームということで行くこともあるが、チームではなくて個人で取材に行くということが多い。これは、取材の音声を記録するのは簡単に(一定クオリティ以上の音質で誰でも)行うことが出来るためである。→この物語では、野鳥の鳴き声の録音という特別なことをしていたため、チームを組んでいたが、このようなことはそう多くはない。(ラジオの取材の場合は、ディレクターやプロデューサが1人で行く場合もあるぐらいである。)
英語では「Radio Reporter」、ドイツ語では「Funke Reporter」、フランス語では「Envoie par Radio le Journaliste」、イタリア語では「Radiotrasmetti Reporter」、スペイン語では「Reportero de la Radio」、ポルトガル語では「Repórter de Rádio」、中国語では「收音機報告人」と言う。
「停電」:配電が一時的に停止すること、またはそのために電灯などが消えることを言う。
原因としては様々な理由があるが、大別すると、意図的に行われるものと、自然災害によって意図せずに起こるもの、システムの障害によって意図せずに起こるもの、更に需要が供給を上回ったことで発生する意図しないものとに分類される。
意図的に行われるものは「計画停電」と呼ばれ、予め使用者に通知されて行われる停電である。これには電気工事によるものも含まれる。また、需要が供給を上回ることによって起こる大規模停電を回避するために一部地域を停電させるものとがある。(一定時間ごとに地域を変更する「輪番停電」もこれに含まれる。)
一方、意図しない停電は、自然災害(自身、カミナリ、台風、水害、雪害など)によるものは発電所、送電線、変電所などの施設がダメージを受けた場合に起こることになる。システムの障害によるものは、発電所や送電線、変電所のシステムにトラブルが生じて発生するものや、事故や火事によってそれらの施設がダメージを受けた場合、更に家庭で過負荷になってブレーカーが落ちた場合などが該当する。
日本では停電は殆どないが、これは世界でも他に例がないほどである。発展途上国の一部では、配電システムが未整備であったり、施設の老朽化などのために1日の内、半分以上の時間が停電しているという所もある。また、毎日決まった時間帯に停電を行っているような所もある。
英語では「Blackout」、ドイツ語では「Stromausfall」、フランス語では「Trou de Mmémoire」、イタリア語では「Interruzione di Corrente」、スペイン語では「Corte de Corriente」、ポルトガル語では「Blecaute」、中国語では「停電」と言う。
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