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「THE DARK ANGEL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1935年のアメリカ映画「ダーク・エンジェル」である。日本では劇場未公開となったが、'30年代を代表するメロドラマである。尚、同じ邦題のアクション作品が1990年に製作されているが、そちらの原題には定冠詞の「THE」が無いということで、原題では区別出来る。(邦題では区別が出来ない...)尚、内容は全く関係ない別作品である。

作品データを記しておくと、時間は106分、白黒作品である。原作はガイ・ボルトン、監督はシドニー・フランクリン、脚本はリリアン・ヘルマンとモーダン・シャープの2人、撮影はグレッグ・トーランド、音楽はアルフレッド・ニューマンである。そして出演は、フレデリック・マーチ、マール・オベロン、ハーバート・マーシャル、ジャネット・ビーチャー、ジョン・ハリデイ、たちである。尚、本作はアカデミー賞に3部門ノミネートされたが、その内、1部門(美術賞)を受賞している。(M・オベロンの主演女優賞、と録音賞は受賞とはならなかった。)

幼少時から、従兄のアランとジェラルドのいる伯母の家を何度も訪れていたキティは、アランとは相思相愛の仲であった。が、ジェラルドも彼女のことが好きだった。そんな3人も成長するが、第一次大戦という影が迫ってくる。アランとジェラルドは召集されて、戦場に向かうことになった。それから1年弱が流れ、アランとジェラルドは久しぶりに帰郷してきた。しかし、休暇は1日だけで、翌日には戻らなければならない。アランはキティにプロポーズをして、急いで式を挙げようとしたが、式を挙げることは出来ず、そのまま帰隊していったアラン。が、アランは戦場で被弾して行方不明となった。一方、ジェラルドは無事であって、戦争が終結すると除隊して戻って来た。アランは誰もが死んだ者と思い、キティも気持ちの整理が付き、ジェラルドと婚約した。が、アランは生きていた。戦場で受けた傷によって彼は失明していて、人生に絶望していた。で、名前を隠して童話作家となって暮らしていたのだった。そして、運命はそんな彼らを再び接近させて...

メロドラマとしては王道すぎる展開で物語は進んで行く。そして、登場人物に起こる出来事もメロドラマの定石通りである。ということで、展開としては新鮮さは無いが、教科書通りの展開ということで、「メロドラマ」初心者には教科書となるような作品と言うことが出来る。キャスティングも考えられていて、みんながはまり役である。

ということで、メロドラマとは?というような肩の教科書とするのに最適な作品である。また、製作されたのが1930年代ということで、当時も結構メロドラマが製作されていた時期であるが、数多いメロドラマの中でもアカデミー賞に絡んでいる秀作であるだけに、見ておくだけの価値はある作品である。

 

↓ビデオです。

ダーク・エンジェル【字幕版】 [VHS]

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ケータイ刑事銭形海26話(2nd.13話)[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形海」の第26話(2nd.13話)「さよなら五代さん! ~恐怖の神経ガス殺人事件」の裏ネタ編・増補の6回目となる今回は、東京タワーから戻ってきたちゃんたちの前に現れた宮本に絡んだ物から、「三角フラスコ」について、「ドアノブ」について、「ロープ」について、「付け髭」について記します。尚、「ドアノブ」は「・7話[裏ネタ編]PART 6」て、「ロープ」は「・11話[裏ネタ編]PART 4」で、「付け髭」は「・25話[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/9/28付です。

三角フラスコ」:「フラスコ」とは、ガラス製の容器であって、化学実験で使用する実験器具の一つである。硬質ガラスであり、耐熱性ガラスで出来ていて、首の長い容器である。(形状としては様々な物がある。)尚、「フラスコ」とは元々はポルトガル語(「Frasco」)である。

「三角フラスコ」は、いくつかある「フラスコ」の一つであって、「平底フラスコ」に分類されるフラスコの一つである。

「平底フラスコ」は文字通り、底面が平になっているフラスコであり、机上に置いた場合、とても安定している。(「丸底フラスコ」は机上に置くことが出来ず、補助具が必要になる。)そのため、フラスコの中でも広く使用されるものである。

「三角フラスコ」は、底面が平になっており、胴の部分が円錐形になっているフラスコである。そのため、側面から見ると三角形に見えるため、この名前がある。また、首が細いため、揮発性の液体を入れても、外部に揮発ガスが出て行きにくいという特徴がある。また、他の液体を加えて混ぜた場合でも、液が外に飛び跳ねることが少ないという特徴がある。

それ以外の「フラスコ」としては、「メスフラスコ」(液体の体積を正確に計量できる。)、「丸底フラスコ」(底が球の形状をしているため、圧力に強い。)、「ナスフラスコ」(「肩」と呼ばれる部分がない形状をしている。)、などが広く使用されている。(それ以外にもいくつかあるが、省略する。)
基本的にフラスコは無色透明であるが、遮光性が必要な資料を扱うために、褐色のものも存在している。

英語では「Triangle Flask」、ドイツ語では「Dreiecksflasche」、フランス語では「Flacon du Triangle」、イタリア語では「Fiasco di Triangolo」、スペイン語では「Frasco del Triángulo」、ポルトガル語では「Frasco de Triângulo」、中国語では「三角燒瓶」と言う。

ドアノブ」:「ドーノブ」または「ドアハンドル」と呼ばれることもある。ドアを開閉させるために、ドアに設置された取っ手のことである。機能的には、ドアを開閉する時にこれを握り、これを回転させることでラッチを解除して、ドアを開けることを可能にするものである。

機能が単純なものであるため、現在では部屋(ドア)のインテリアとしてデザインされているものが多く、握る部分(握り玉)が丸い形状のものだけではなくて、レバーのような形状になっているものも広く用いられている。また、車のドアの場合には前述の2つには属さないで、ラッチを解除するテコのような形状のものもある。(室内ドアにはこのタイプは殆ど用いられないが、冷蔵庫、収納棚などの扉には用いられることもある。)

現在のドアノブは、機能性では大差がないこともあって、正にデザインの見本市のようになっている。そのため、デザインが優先して設計されているため、素材としても実に様々なものが存在している。(金属製が中心であるが、木製、樹脂製など様々であり、凝ったものだとガラス、陶器などを用いたものもある。更に、樹脂製であるが、金メッキを施したようなものもある。)

機能的にはドアノブの役割は1つであるが、住宅の玄関扉用のものと、室内ドア用のものとでは、侵入者防止という防犯上の重要度の違いがあって、玄関扉用のものの方が頑丈に作られている。→破壊しなくても、モンキーレンチなどがあれば、例え施錠されていても、鍵が無くても簡単に施錠解除出来てしまうような回転シリンダー式のドアノブを玄関扉に使うようなことはしない。また、玄関扉はドアノブ部以外に、別の鍵を設ける二重の鍵を用いるのが当たり前になっているが、室内ドアであれば施錠できないタイプのものでも問題なく使用できる。→玄関扉用のドアノブの選択には注意が必要であるが、それ以外のドアノブであれば、デザイン重視で特に問題はない。

また、病院では引戸が用いられることが多いが、開閉ドアも使用されている。その場合、使用されるドアノブは感染防止効果のある抗菌処理を施されたドアノブが用いられている。

英語では「Doorknob」、ドイツ語では「Türklinke」、フランス語では「Poignée de Porte」、イタリア語では「Pomello」、スペイン語では「Manija」、ポルトガル語では「Maçaneta」、中国語では「門把手」と言う。

ロープ」:「綱(つな)」または「縄(なわ)」と言う場合もある。(人によっては「紐」と言うこともあるが、ロープの場合はこの言い方は一般的では無い。)物を縛ったり、牽引したりするのに使用するものであって、繊維や針金などの細いものを撚り合わせ、太く作られた細長い紐状のものである。役割としたら「糸」「紐」「繩」などと同じような役割をするものであるが、それらと比べると「ロープ」と呼ばれるものは、より太いものであり、使用対象もより大きなもの、重量物が対象となっている。

ロープが使用されるものとして典型的なものは、船舶が停泊中に流されないようにつなぎ止めるのに使用したり、登山で岩場を登る時に転落防止の目的で使用したり、目標地点に向けて登るのに使用されるものである。(尚、登山用具の場合は「ザイル」と言うこともあるが、これはドイツ語の「Seil」から来ている。)また、牽引ということでは、馬車に荷車を繋いだり、車が悪路に陥って動かなくなってしまった場合、他の車とこれを使って繋ぎ、引っ張って貰う時などに使用される。また、吊り橋を造るのにも利用されている。(この場合は金属繊維を用いたものが使われることが一般的である。)

素材はいくつかのものがあるが、大別すると3種類ということになり、天然繊維、化学繊維などの合成繊維、金属繊維に分けられる。(当然、撚ったものであるため、複数の素材のものを使うこともある。)

天然繊維を使ったものとしては、シュロや麻を使ったものがよく知られている。また、藁を使ったもの、綿を使ったものもある。が、これらの天然素材を使ったロープは、繩の延長線上にあるものであって、「太めの繩」という程度のものが一般的であり、「ロープ」の中では細い部類のものと言うことになる。そのため、強度の点ではそれほど強くない。

化学繊維を用いたものは、天然繊維では強度が弱いと言うことで、強度を上げるために開発されたものである。(現在では、ある程度の強度があり、かつ軽い素材である化学繊維を使ったロープが一般的になっている。)使用される化学繊維は、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレンなどであって、特にナイロンを素材にしたロープは強度が強く、伸びにくく、衝撃にも強いため、幅広く使用されている。(ポリエチレン・ロープは安価、軽量であるが熱に弱い。)また、近年ではナイロンよりも強度の高い高分子素材を使ったロープ(スペクトラロープ)も登場している。(他の素材もそれぞれ長所があるため、用途に応じて使い分けをするのが常識となっているので、使用用途に応じてロープの素材を選んで使い分けましょう。

金属繊維を使ったものは、更に強度を高めたものであって、超重量物に対して用いられるものである。(例えば、吊り橋、大型船舶の係留用など。)金属繊維というのは、針金などのように金属を繊維状にしたもののことである。というのは、針金を太くしただけであれば、重量の割りに強度が強くないが、細い針金を多数撚り合わせてロープにした方が、単線よりも強度は強くなり、太さの割りに高い強度のものが得られるようになる。(当然、重量も単線よりも軽くなる。)→太い金属棒などよりも軽く、柔軟性がある。また、これには金属繊維(針金)だけによるロープと、化学繊維とのハイブリッドの構造としたロープとがある。

人の日常生活の範囲では、天然繊維を使ったものと化学繊維を使ったものであれば使用されることもあるが、そう多く使用されるものでは無い。(「紐」と呼ばれるものはよく使われているが、「ロープ」と呼ばれるものはそう多くは使用されていない。)

英語では「Rope」、ドイツ語では「Seil」、フランス語では「Corde」、イタリア語では「Corda」、スペイン語では「Cuerda」、ポルトガル語では「Corda」、中国語では「繩」と言う。

尚、「ロープ」と言うと、ボクシングやプロレスのリングに使われているものもある。これらのロープは、選手がリングから転落するのを防止する目的で用いられるものであって、リングの外周部に張ったものである。しかしこれは「ロープ」と呼ばれているが撚り線というよりも、内部に金属線が入った「ワイヤー」と言った方が正しいものである。また、プロレスでは、時にはロープ以外の「有刺鉄線」をロープの代わりに張った試合が行われることもある。(これは「転落防止目的」ではなく、「デスマッチ」ということを強調する演出の一つである。)

付け髭」:人工的に作られた髭のことであって「作り髭」という言い方もある。髭のない人が髭があるように見せかけるために付けるものである。基本的には毛で作られたものである。尚、墨で描いた髭に関しては、「作り髭」の一つとされるが、これは付けたものでは無くて描いたものであるため、「付け髭」とは呼ばれない。

映画やドラマ、舞台などでは出演者が役に分するために使われるものの一つであり、かつらと共に無くてはならないものの一つである。(これが無ければ、例えば聖徳太子、伊藤博文、リンカーン、関羽たちのように「髭」がトレードマークとなっている人物では、不自然すぎてしまい、誰もがその人物とは思えなくなってしまう。よって、髭がトレードマークとなっている人物を演じる役者は付けることになる。→付け髭が無いと、実際にそのように髭を役者にヒゲを生やさざるを得ないことになるが、現在のテレビドラマの製作体制ではそんなことまでやっているような時間はないですし...→ハリウッド映画の場合では、役者にそこまでやらせる場合も珍しくありませんが...)

現在では、元々髭を蓄えている人が少ないため、一般的にはそれほど広く普及しているものではないが、宴会芸で使用したりする小道具として、パーティグッズの一つとなっていたり、ファッション・アイテムとなっている。尚、髭があることが一つのステイタスになっていた時代(日本では、戦国時代や明治時代など)では、誰でも髭を伸ばすことを行っていたものの、人によってはヒゲが薄い人もいて、そういう人が付け髭を用いていたことで知られている。

「ケータイ刑事」では、「・2nd.5話」でちゃんが「名探偵エルキュール・ホールです」と言ってポアロを真似て扮している時に付けていたことがありましたね。また、岡野さんも怪人5面相の事件で誤って片側を剃ってしまったため、その後は付けていましたね。

英語では「False Moustache」、ドイツ語では「Falscher Schnurrbart」、フランス語では「Fausse Moustache」、イタリア語では「Baffi Falso」、スペイン語では「Bigote Falso」、ポルトガル語では「Falso Bigode」、中国語では「帳單鬍鬚」と言う。

 

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DIANA ROSS『DIANA ROSS』(1976) [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1976年に発表された彼女の7枚目のソロ・アルバムである。発表年を括弧付きにして記したのは、1970年に発表された彼女の1st.ソロ・アルバムもセルフ・タイトル・アルバムであるため、同名であるためである。尚、本アルバムは、彼女のソロ・スタジオ・アルバムの中では、イギリスでチャート成績が最も良いアルバムということになった。(アメリカでは1980年の11th.アルバム「DIANA」がチャート成績が最も良いアルバムになった。)チャート成績は、アメリカでは最高位5位を記録して、1976年のBillboard年間アルバム・チャートでは41位にランクインしている。また、イギリスでは4位、カナダとオランダでは2位、豪州では39位を記録している。

収録曲は以下の全9曲である。『Theme From Mahogany (Do You Know Where You're Going To)』『I Thought It Took A Little Time (But Today I Fell In Love)』『Love Hangover』『Kiss Me Now』『You're Good My Child』『One Love In My Lifetime』『Ain't Nothin' But A Maybe』『After You』『Smile』。

尚、2012年には9曲のボーナス・トラックを追加し、更に14曲と彼女のインタヴューを収録した2枚組となった「EXPANDED EDITION」もリリースされている。(詳細は省略します。)

この中からシングル・カットされたのは4曲である。本アルバムよりも先に、映画主題歌ということでリリースされた『Theme From Mahogany (Do You Know Where You're Going To)』は1週のみとはいうものの、Billboardで1位を獲得して、彼女のソロとして3曲目の全米No.1ソングとなった大ヒット曲である。カナダとオランダでは4位、イギリスでは5位を記録する大ヒットになり、豪州では38位ほ記録している。続く『I Thought It Took A Little Time (But Today I Fell In Love)』はアメリカでは47位、イギリスで32位、カナダでは53位を記録している。3rd.シングルとなる『Love Hangover』はBillboardで2週連続の1位を獲得して、4曲目の全米No.1ソングとなり、カナダで9位、イギリスで10位、オランダで18位、豪州では67位を記録している。そして、4th.シングルの『One Love In My Lifetime』はカナダで24位、アメリカで25位を記録している。

お薦め曲は、全米No.1ソングとなった『Theme From Mahogany (Do You Know Where You're Going To)』と『Love Hangover』は当然過ぎる所であり、更にシングル曲の『One Love In My Lifetime』、それ以外からは『Kiss Me Now』と『Smile』をピックアップしておく。

ソロとしてのキャリアも重なり、円熟期に突入した作品であり、傑作がたっぷりと詰まった内容のあるアルバムである。ソウルフルが掛かり、安心して聴いていることが出来るアルバムである。

が、本アルバムの唯一の欠点というのがあって、それは収録時間が約33分という時間の短さである。カントリーのアルバムでは30分程度というのが当たり前であったが、ソウル系のアルバムでは35分から40分ぐらいというのが当たり前であっただけに、33分は短く感じてしまう所である。(あと1曲は言っていたら良かったのですが...)→ただ、2012年になって、2枚組になっているとはいうものの、たっぷりと聴くことが出来るようになったことで、その不満は解消することになりますが...

彼女の代表曲、全米No.1ソングが2曲も収録されているアルバムであるだけに、聴いておいて当たり前というアルバムである。ノリも良くいて、ソウルフルに聴かせるところはしっかりと聴かせているだけに、聴いておきましょう!

 

Diana Ross (1976

Diana Ross (1976

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Hip-O Select
  • 発売日: 2012/02/21
  • メディア: CD

Diana Ross

Diana Ross

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Motown
  • 発売日: 1992/02/10
  • メディア: CD

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その262) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「変わった銃弾」です。(普通の銃弾ではない特殊な銃弾ということになります。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.24話(アナザー・ストーリー2話)」、「007」からは「007は二度死ぬ」と「黄金銃を持つ男」の2本です。

ケータイ刑事」:「・2nd.24話(アナザー・ストーリー2話)」。「アナザー・ストーリー シベリア超特急刑事」という副題があり、「第三帝国からの挑戦状 ~アドルフ・ヒトラーを迎撃せよ!」という物語である。

第三帝国日本支局にやってきたちゃんと柴田さん。(一応、第三帝国作戦司令室ということになっている。)そして、第三帝国日本支局・宣伝課長の世是不・月経流巣(ヨゼフ・ゲッヘルス→巧みな日本語を喋ることを見ると日本人のようですが...)がやってきて、ヒトラーのことを讃える話を自慢げにして、自己紹介をした。月経流巣は「異常はこれから起こります」と言うと、ヒトラーの写真の額の前に歩いていって「これより我が第三帝国の裏切り者を粛正します」と宣言した。ちゃんは「粛正するって、人を殺すってことですか?」と尋ねると、「その通りです」と答えた月経流巣。すかさずちゃんは「あなたを殺人未遂で逮捕します」と言った。(この時点ではまだ犯行予告であって、「殺人未遂」まで言っていないのですが...)月経流巣は更に続けて、事件は目の前で起こるが、犯行を実行するのは総統閣下ご自身なんだから、と言っていた。

月経流巣は更に続けて語り、柴田さんは「ナチスの超高度科学技術」を信じていたが、冷静なちゃんは「死んだ人間が人を殺すなんて、あり得ません」と切り捨てていた。

月経流巣はヒトラーの霊魂を呼び出し「私の体に、入るヒトラー!」と(ギャグなのか、呪文を)叫び、ヒトラーが乗り移ったようになった。柴田さんは「これ以上訳の分からないことを言ったら...ヒトラーを引っ捕らえる」というギャグを噛ましていたが、ちゃんには呆れられ、月経流巣には「不快なジョークだ」と言われて撃沈した。

月経流巣は演説をしてから儀式を行うと宣言し、「裏切り者ルドルフ・ヒスの処刑を執り行う」と口にして、拳銃を取り出す素振りをした。で、引き金を引く格好をして、「裏切り者は死んだ」と口にした。これに柴田さんは「まさかぁ」と声を発したが、ちゃんは何も言わなかった。そうしていると「警視庁から入電中」とちゃんの携帯に事件を知らせる入電が入り、港区にあるミハエル・バラック公園で射殺事件発生ということだった。

ミハエル・バラック公園に移動したちゃんと柴田さん。胸に一発銃撃を受けて即死したのはルドルフ・ヒスという男だった。そして、死亡推定時刻はヒトラーが処刑を行った時刻とほぼ一致ということ、更に付近で犯行に使われた銃が発見されたが、被害者の体内から銃弾を発見できず、ということだった。が、銃弾は貫通したのではなかった。柴田さんは「物理学の常識からしてあり得ない」と信じられないという顔をしていた。公園にやってきた月経流巣は「ナチスの科学力は偉大だ!」と言って、ナチスの科学力を誇示していた。

鑑識結果から、銃に付着していた指紋はアドルフ・ヒトラーのものだったことから、柴田さんは「ヒトラー逃亡説」を語り始め、更には「ヒトラー・クローン説」まで語りだして、「消えた銃弾の謎は現代の科学では解き明かせない...」「ナチスの科学力は偉大だ」と繰り返していた。

そんな時、「大本営発表!」の着ボイスで、ちゃんの携帯に閣下からの着信が入り、ヒントが与えられる。で、ちゃんは「被害者が弾丸を隠した」と考え、弾丸は人間の体の一部になるように隠れている、と気づいた。

ちゃんは第三帝国日本支局に行って、月経流巣の前で、ヒトラーの犯行ではないとして、そのトリックの説明を始めた。月経流巣はまるでヒトラーの魂が乗り移ったかのように演じ、時間を見計らって別の人物がアドルフ・ヒトラーに変装してヒスさんを殺した。しかも、ヒトラーが実際に使用して指紋が付いている銃を使った。また、使用した銃弾は特殊なものであって、豚の骨で作った銃弾を使ったと説明した。豚の細胞は人間に一番近いため、それを弾丸に加工して被害者に撃ち込むと、銃弾は体内で粉々になって被害者の体内に飛散する。しかも、それは人間の細胞に近いため、粉々になった人間の骨のように見せかけることが出来る。で、これが銃弾が消えたトリックだつ結論づけた。

すると、月経流巣は「なかなか日本の警察もやるねぇ。同盟を結んだだけのことはある」と言って、ちゃんの説明を評価した。しかし、「だが君たちの推理はしょせん推理だ。それだけの証拠では私を逮捕することはこの国では出来ない」と、まだまだ余裕があるところを見せた。(ちゃんもそのことは分かっていた。)

その後、第二の殺人(毒殺)をまたも不可能のような状況で行った月経流巣だったが、そのトリックもちゃんは見破った。月経流巣は「全て私の超人的な犯罪なのだ!」と言っていたが、科学的な証拠を積み重ねて説明したちゃんは、ヒス殺害の実行犯と第二の被害者のトリックと謎を全て解き、「あなたの野望は打ち砕かれたんです。アドルフ・ヒトラー。いえ、世是不・月経流巣」と引導を渡す言葉を口にした。流石の月経流巣も、「第三帝国はまたしても敗北いたしました...」と観念した。

豚の骨で作った銃弾という、誰も考えつかないような銃弾を使ったところがこの物語のポイントでした。

007」:「007は二度死ぬ」。1967年のシリーズ第5作で、初代ボンドの第5作である。'60年代の作品であるものの、時代錯誤をしたような日本が出てくるという所も楽しい物語である。特に、「忍者」の取り上げ方がユニークであって、とても東西冷戦かの時代とは思えない秘密兵器が登場しているのはご愛敬といったところですかね...

日本の秘密情報部のボス・タイガー田中は忍者部隊を持っていたが、その装備として手榴弾をも発射することが出来るライフルを装備していた。(また、簡単に分解できる構造でもあった。)また、秘密兵器も開発していた。それは見た目はタバコであるが、フィンジェット・ロケットを持った銃弾を発射することが出来る「タバコ型小型ジャイロ銃」であった。普通のタバコの様に火を付けると、暫くしてフィンジェット・ロケットを持った銃弾が飛び出すことになる。(狙いを付ける必要があるものの、普通にタバコを指に挟んで持っているというにしか見えない状態で発射できる。)

タイガー田中はもその小型ロケットは27m先までは正確に狙うことが出来る、と語っていた。で、この秘密兵器をボンドに与えていた。ボンドは、敵・スペクターの火山を隠れ蓑としたロケット基地で捕らえられ、ブロフェルドの前で最後にタバコ(当然、普通のタバコではなくてタバコ型小型ジャイロ銃である。)を求めた。で、火を付けて貰い、一服した後、狙いを付けて、火山基地の屋根を制御するオペレーターを撃ち、屋根を少しの間であったが開けさせ、タイガー田中の忍者部隊を侵入させて、基地を潰す決戦に繋げたのだった。

普通の銃弾ではなく、フィンジェット・ロケットが就いている銃弾であるため、発射されたあと、更に加速して標的に飛んでいくことになる。当然のことながら、威力もアップするが、威力がありすぎることから、銃弾が消えるどころか、標的が爆発してしまうぐらいの威力がある銃弾である。

007」:「黄金銃を持つ男」。1974年のシリーズ第9作で、3代目ボンドの第2作である。日用品(シガレットケース、ライター、カフスボタン、ペン(万年筆))の組合せで銃になったり、自動車に翼を付けて飛行機になるなど、遊び心に満ちたギミックが楽しい作品であって、「秘密兵器」の概念を変えることになった作品でもある。

殺し屋スカラマンガは黄金で出来た銃を愛用していた。しかもその銃は、黄金製のシガレットケース、ライター、カフスボタン、万年筆を組み合わせることで出来るものであるため、ばらしていればそれが銃ということは誰も気づかないというものである。また、銃弾も黄金製である。金は金属としては柔らかい者であるため、それが標的に命中すると、潰されることになるため、殺傷能力が高くなる。(使用が禁止されているダムダム弾(鉛を使ったものですね。)に近い効果がある。)

スカラマンガは、以前に、MI-6の002・ビル・フェアバンクスを黄金銃を使って射殺している。そしてその時に使用した黄金の銃弾は、ベイルートのベリーダンサーであるサイーダが、「お守り」として自分のへそに埋めていた。銃弾としては消えてはいないが、変形していて、しかもそれが「お守り」として使われていた。

スカラマンガから「007」の名前が入った黄金の銃弾が届いたボンドは、スカラマンガの五所を調べるため、ベイルートに飛び、サイーダに接触した。そして、サイーダのへそにあった黄金の銃弾を歯で挟んで取りだすのに成功した。が、その直後にボンドはスカラマンガの手下に襲われて頭を殴られた時、その銃弾を呑み込んでしまった...→薬にもならないですね...

共通点は、いずれもが特別製の銃(「ケータイ刑事」では特別製の銃である必要性は無いものの、ヒトラーが使用した指紋が付いている銃という特別な銃を使っていたので「特別製の銃」ということになる。)を使い、それとセットで使用される銃弾であること、及び、それを用いて殺人が行われているということである。(「007は二度死ぬ」では任務を遂行するためであるが、殺人は殺人である。)

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では犯行を誤魔化すための細工として使われたものであって、仕事とは関係ないものであったが、「007」ではいずれもが仕事上での使用であって、犯行を誤魔化す必要がなかったということである。(「黄金銃を持つ男」では、スカラマンガは殺しを請け負う殺し屋であるため、殺人は仕事ということになり、「007は二度死ぬ」のボンドは任務上でのことであるため、仕事である。)

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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