宇崎竜童『ブルースで死にな』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2008年にリリースされた彼のベスト盤である。デビュー35周年という節目の年に、自身の作品、他のシンガーへの提供曲、ライヴで定番カヴァー曲をブルース調にアレンジした曲をたっぷりと聴かせる2枚組のアルバムである。(ブルース調になっているところがポイントである。)
収録曲は、DISC 1が15曲、DISC 2が16曲である。DISC 1の収録曲は以下の通りである。『ブルースで死にな』『レイジー・レディー・ブルース』『待ち呆けのブルース』『沖縄ベイ・ブルース』『アンタがいない』『あゝ ブルース』『バッカス・ブルース』『横浜ホンキートンク・ブルース』『うらぶれた部屋で』『BUBBLE UP BOOGIE』『ララバイ・オブ・ユー』『新宿レイニーナイト』『腕(かいな)』『石榴(ざくろ)』『竹田の子守唄』。
DISC 2の収録曲は以下の通りである。『魂の1/2』『哀愁のブルー・ノート』『哀しみの河』『アイム・ジャスト・ア・フーチークーチー・マン』『EVERYDAY,LONESOME BLUES』『ええねん』『おまえの為のブルース・シンガー』『一番星ブルース』『夜霧のブルース』『マッカーサーのサングラス』『ベースキャンプ・ブルース』『知らず知らずのうちに』『I SAW BLUES』『B級パラダイス』『DON'T LOOK BACK』『RESPECT -偉大なる神々に捧ぐ-』。
ギターとボーカルだけというシンプルな曲からビッグバンド編成という大編成による曲まで、幅広い曲が収録されているが、いずれの曲も、彼のソウルフルな魂の叫びとでも言ったようなボーカルが渋さを出していて、たっぷりと聴かせてくれている。
彼は、実に多作の作曲家でもあって、幅広いジャンルの曲を提供しているが、本アルバムのように「ブルース」というように特定のジャンルに絞っている(アレンジしている)ということで、とても纏まった印象が持てるの良いところである。
その一方で、もう少し派手な所も欲しいという気にもなりますが...→これはこれで、ダウンタウン・ブギウギ・バンドのアルバムを求めればという道があるだけに、選択の幅を広げているという解釈で宜しいかと...
グラスを片手にじっくりと聴き込んでしまいたくなるベスト盤である。
梅沢富美男『決定版 梅沢富美男』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2005年にリリースされたベスト盤である。(2007年にジャケットを変更して、同名タイトルでリリースされたものと同一内容である。)「下町の玉三郎」と呼ばれて特定の方に人気の高い彼のこれぞという曲を集めたベスト盤である。(ただ、彼の場合は、「全曲集 20XX」という形で、殆ど同じ楽曲のベスト盤が毎年リリースされていることもあって、ベスト盤と言っても珍しくなく、価値は既にあって無いようなものに近いですが...)
収録曲は以下の全16曲である。『夢芝居』『恋暦』『たそがれに燃え』『帰りゃんせ』『逢いたいよ』『思い出温めて』『いろはにほへと』『淋しくてたまらない』『誰かに抱かれたね』『恋曼陀羅』『演歌みたいな別れでも』『あいそづかし』『泣いちゃだめ』『命散らせて』『色が舞う』『愛の夜明け』。
演歌の世界は1曲当たれば一生大丈夫と言われるような所があるが、まさに彼はその言葉を証明している存在と言って良い。オリコンで最高位8位を記録した『夢芝居』は、彼の代表曲であると同時に、「大衆演劇」を語る場合には、それを象徴する曲となっているだけに、(サビの部分などは)現在でも耳にすることが多い。(ただ、全曲はと言うことは少ないですが...)
それだけに、一度は全曲を聴いてみるということで、他のいくつか知られている曲と共に聴いてみるのも宜しいかと...
ただ、レコード会社に対しては、同じ内容ではなく、アレンジを変えたセルフカヴァー集にすると言うような工夫をして貰いたい所であって、ちょっとぼろい商売をしすぎているんじゃないか、と文句を言いたくなるところであります。
DURAN DURAN『BIG THING』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1988年に発表された彼らの5枚目のスタジオ・アルバムである。第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの中心にいて、デビューから大ヒットを連発した彼らも、'80'sも終盤になると、流石にその勢いも落ちてたが、それでもそれなりのヒットになるのは時代を築いた彼ららしいところである。(が、本作は失敗作という声の方が多いですが...)チャート成績は、本国イギリスでは15位、イタリアで5位、オランダで16位、アメリカでは24位、カナダで29位、(西)ドイツで31位、ニュージーランドで34位、豪州で46位を記録している。(イタリアでは大ヒットになった。)
収録曲は、オリジナル盤では全12曲であったが、2006年に再発された時に1曲のボーナス・トラックが追加されて13曲になっている。収録曲は以下の通りである。『Big Thing』『I Don't Want Your Love』『All She Wants Is』『Too Late Marlene』『Drug (It's Just A State Of Mind)(Original Mix)』『Do You Believe In Shame?』『Palomino』『Interlude One』『Land』『Flute Interlude』『The Edge Of America』『Lake Shore Driving』。(以下、ボーナス・トラック)『Drug (It's Just A State Of Mind)(Daniel Abraham Mix)』。
また、2010年には2枚組となったDELUXE EDITIONがリリースされている。DISC 1はオリジナルの全12曲の収録で、ボーナス・ディスクとなるDISC 2の収録曲は以下の13曲である。『I Don't Want Your Love (Shep Pettibone 7" Mix)』『All She Wants Is (45 Mix)』『I Believe / All I Need To Know (Full Version)』『The Krush Brothers LSD Edit』『Palomino (Edit)』『God (London)』『This Is How A Road Gets Made』『Big Thing (7" Mix)』『I Don't Want Your Love (Big Mix)』『All She Wants Is (US Master Mix)』『Drug (It's Just A State Of Mind)(Remix)』『Big Thing (12" Mix)』『All She Wants Is (Eurohouse Mix)』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『I Don't Want Your Love』はイタリアで1位、アメリカで4位、アイルランドで8位、オランダで11位、ニュージーランドで12位、イギリスで14位、フィンランドで17位を記録している。2nd.シングルの『All She Wants Is』はイタリアで4位、イギリスで9い、アイルランドで10位、アメリカで22位を記録している。そして3rd.シングルの『Do You Believe In Shame?』はイタリアで7位、アイルランドで17位、イギリスで30位、アメリカで72位を記録している。
お薦め曲は、シングル曲の『All She Wants Is』『I Don't Want Your Love』『Do You Believe In Shame?』と、『Drug (It's Just A State Of Mind)(Original Mix)』『Palomino』をピックアップしておく。
3人構成になったこともあって、パワーダウンしていると感じてしまうのだが、その中では頑張っている方である。ゲストとして参加しているミュージシャンたちもなかなかの顔ぶれであって、結果的に'80'sのラスト・アルバムとなった本アルバムで維持を示したと言ったところである。
彼らのアルバムの中では優先度の低いアルバムであるが、一応は聴いておいたらというアルバムである。が、そんなアルバムが2010年にDELUXE EDITIONとしてリリースされるとは、イタリアならば理解できないでも無いのだが、驚いたリリースでした。(コアなファンで無ければ、従来版で十分だと思いますけど...)
↓2枚組のDELUXE EDITIONはこちら
BIG THING (2CD & DVD LIMITED EDITION) - NTSC
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: EMI
- 発売日: 2010/09/27
- メディア: CD
ケータイ刑事銭形海29話(3rd.3話)[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形海・裏ネタ編」の増補作業は、3rd.3話(通算では29話となる)「ザバーンザバーンは異国の香り! ~プリンセス暗殺計画」に突入です。で、今回は、サブタイトルにある言葉から、「異国」について、「香り」について、「プリンセス」について、「暗殺」について、「計画」について記します。尚、「香り」は「結・7話[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースにして加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/10/18付です。
「異国」:「外国」の事である。特に、風俗や習慣、文化が異なる外国のことを指す。(近隣の他国も「外国」であるが、隣国であれば風俗、習慣が似ていることも多々あることで、「外国」と言うが「異国」とは言わないのが一般的である。)また、「異邦(いほう)」と言うこともある。
日本を基準にすると、日本以外の国は全て「外国」であるが、東アジア諸国(韓国、中国など)は風俗や習慣が近いこともあって「異国」とは言わないが、アメリカ、欧州、アフリカ諸国であれば「外国」と言うだけでなく「異国」と言うこともある。(南洋諸国であれば雰囲気が違うため「異国」ということもある。)また、欧米諸国を基準とすると、特に欧米の他国については「異国」とは言わず、主にアジアやアフリカ諸国の国々であれば「異国」ということもある。
英語では「Foreign Country」、ドイツ語では「Fremdes Land」、フランス語では「Pays Étranger」、イタリア語では「Paese Straniero」、スペイン語では「País Extranjero」、ポルトガル語では「País Estrangeiro」、中国語では「異國」と言う。
「香り」:「薫り」と表記することもある。「かおり」と読むが、「香」は「か」と読む場合もある。
良い匂いのことを言う。匂いには良いものと悪いもの(好まれるものと嫌われるもの)とがあり、前者のことを「香り」、後者のことを「臭い」と言う。
尚、匂いに関しても人によって好き嫌いがあるが、「香り」と呼ばれるものと「臭い」と呼ばれるものはほぼ誰でも共通している。(特に「臭い」に入るものを「香り」と呼ぶ人は殆どいない。逆に「香り」と呼ばれるものでは「臭い」に含める人は結構いるものである。(例えば、香水でもその香りが強すぎると「臭い」となってしまう。))
「香り」はよい印象を与えるものであるため、利用も色々あって、お香、アロマテラピーなどは「香り」を利用したものである。(天然のものを利用したものが基本である。)また、芳香剤もその仲間であるが、これは化学的に作り出して人工の匂いを使っていることもある。
また、このことから派生して、芸術品などが周囲に良い印象を与える場合、「香りが高い」などと言うこともある。
英語では「Fragrance」、ドイツ語では「Duft」、フランス語では「Parfum」、イタリア語では「Fragranza」、スペイン語では「Fragancia」、ポルトガル語では「Fragrância」、中国語では「香味」と言う。
「プリンセス」:王族の女子であって、男子の「プリンス」に対応する地位にいる女性の称号として用いられている言葉である。日本語では「王女」「皇女」「公女」「女公」「内親王」「姫」などと呼ばれることもある。
または、「プリンス」の称号を持つ王族男子の妻のこともこの言い方をする。(日本語では「妃」と言う。)
また、別の意味としては、ある集団の中、特定の業界の中で、将来が有望な女性の若手であって、容姿や言動などが魅力的でカリスマ性のある人物のことを、その業界のプリンセスと言うことがある。(男子の場合には、同様に「プリンス」と言うが、その女性版である。)
英語では「Princess」、ドイツ語では「Prinzessin」、フランス語では「Princesse」、イタリア語では「Principessa」、スペイン語、ポルトガル語では「Princesa」(但し、発音は異なる。)、中国語では「公主」と言う。
「暗殺」:密かに狙って人を殺すことである。そのターゲットとなる人は、社会に何なりかの影響を与えている人となることが一般的であって、所謂「要人」と呼ばれる人たちである。(一般人をターゲットとした場合は「暗殺」とは言わず、単なる(怨恨などが原因の)殺人ということになる。)
その多くは政治目的であり、または宗教的な理由である。基本的に思想が対立している相手を非合法な方法で殺害してしまい、対立する事を排除しようという考えの元で行われるものである。よって、政治的な要人を暗殺した場合は、政権交代(転覆を含む)などを狙ったクーデターとなることも多い。ただ、要人となると、やはり警護も厳しくなるので、緻密な計画(捜査当局から見ると稚拙な所があっても、実行犯にしたら緻密に計画を立てている。)の元、不意打ちのような形で行われるのが一般的である。
歴史的には古代の政権からあるものであって、政治的な権力が生まれたときから存在しているものでもある。現代では暗殺は警備の方が向上したこともあって、未遂に終わることが多くなっているが、現代でもまだ残っているものでもある。
英語では「Assassination」、ドイツ語では「Mord」、フランス語では「Assassinat」、イタリア語では「Assassinio」、スペイン語では「Asesinato」、ポルトガル語では「Assassinato」、中国語では「暗殺」と言う。
「計画」:物事を行う際、そのやり方、方法、手順などを予め考えたり、それを決めておくこと、またはそうやって決められた手順、方法のことを言う。
尚、「計画」と言った場合は、その内容については特に良い行い、悪い行いに関係なく言うが、類義語として「企て」と言った場合は、悪い内容の計画のことを言う。(この物語のサブタイトルにあるように、「暗殺」ということでは「暗殺計画」と言うだけでなく「暗殺の企て」と言うが、ピクニックに行くことは「ピクニックの計画」と言うが、「ピクニックの企て」とは言わない、その一方で、イタズラをしようとしている場合は「企て」と言う。)
組織で物事を行う場合(会社、行政なども含まれる。)は、しっかりとした計画がある事が前提であって、それに従って動いていくことになる。特に行政では、予算から全て計画されているものであって、計画が無いものは全く動かないものとなる。
その一方で、行政では、一度計画されたものは途中で(中止を含む)計画変更というような見直しが行われない事が問題となっている。
英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語では「Plan」(但し、発音は異なる。)、イタリア語では「Piano」、ポルトガル語では「Plano」、中国語では「計劃」と言う。
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