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「DEMENTIA 13」 [映画(洋画)]

表題の作品は1962年のアメリカ映画「ディメンシャ13」である。日本では劇場未公開であるが、現在は巨匠監督として知られるフランシス・F・コッポラ監督の劇場用作品の第1作ということで、知る人ぞ知る作品として一部では有名になっている。(当時、彼は24歳であって、ロジャー・コーマンの門下生であった。)現在のコッポラからは考えられないであろうが、本作は低予算のホラー・サスペンスであって、カルト的な作品として知られている。

作品データを記しておくと、時間は75分、白黒作品である。製作はロジャー・コーマン、監督は脚本はフランシス・フォード・コッポラ、撮影はスチュアート・オブライエン、音楽はロナルド・スタインである。そして出演は、ウィリアム・キャンベル、ルアナ・アンダース、バート・パットン、ピーター・リード、メアリー・ミッチェル、パトリック・マギー、バーバラ・ドゥリング、イースン・ダン、たちである。

アイルランドのハロラン城に住むジョンと、その遺産目的で結婚したルイーズは夜の湖にボートで出掛けた。ジョンの妹・キャサリンは、城の池で死に、彼女のために遺産を全て寄付するという話をしていると、ジョンは死んでしまう。ルイーズは、遺産をもらえず、ジョンの遺体を始末して彼はニューヨークに行ったことにした。ジョンの兄とその婚約者、弟、母などがやってくる中、ルイーズは何とか遺産を手に入れるために策を練っていた。しかし、そのルイーズが何者かに殺されてしまった...

低予算作品で、限られた予算の中、巧みな演出とアイデアでそれらをはね除けて、面白い物語にしているのは、コッポラの力量とR・コーマンの力が生きていると言うことであって、上手く仕上げられている。また、城轆轤映像という所が、逆に本作では光トカゲの描写として、心理描写を上手く引き出すことになっている。

大作と呼ばれる作品と比べると、予算的な限界があるが、製作費を注ぎ込んだ大作で無くても、アイデアと巧みな演出によって、十二分に楽しめる作品になると言うことを教えてくれる作品である。B級映画の範疇に入る作品であるが、作品の出来はA級作品である。

ただ、コッポラ監督作品を見たいという方は、後のイメージがあるでしょうから、それらを捨ててから見た方が良いですよ。逆に、ホラーものがお好きな方は、コッポラ監督と言うことを忘れて見た方が良いかも...

 

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ケータイ刑事銭形海28話(3rd.2話)[裏ネタ編]PART 9 [ケータイ刑事]

銭形海」の第28話(3rd.2話)「吸われる魂! ~血を吸うカメラ殺人事件」の裏ネタ編・増補は今回限りとなります。で、被害者はこれと言うことから「落ち目」について、松山さんはこれだから招待したということから「黒光り」について、『血を吸うカメラ』の話を聞いて松山さんが口にした「呪い」について、「迷信」について、血を吸うカメラを手にしてこう言っていたことから「シミュレーション」について記します。尚、「呪い」は「・19話(2nd.6話)[裏ネタ編]PART 2」で、「迷信」は「・27話(2nd.14話)[裏ネタ編]PART 11」で、「シミュレーション」は「・21話[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/10/11付です。

落ち目」:落ちぶれかかった状態のこと、下り坂の局面のこと、ピークの時点を越えて先細りとなって回復しない状態のことをいう。(あくまでも、まだ残っている状態であって、その世界から撤退してしまった場合は「落ち目」とは言わない。)

特に、かつて人気を誇っていたものが、ブームの終焉と共に見向きされなくなってこの状態になるというは多い。(ブームはピーク時は凄いが、ピークを過ぎて下り坂になると、忘れられるのも早いだけに...)

英語では「Decline of Fortune and Power」、ドイツ語では「Rückgang von Vermögen und Macht」、フランス語では「Déclin de Richesse et Pouvoir」、イタリア語では「Ribasso Della Fortuna ed il Potere」、スペイン語では「Declive de Fortuna y Poder」、ポルトガル語では「Declínio de Fortuna e Poder」、中国語では「敗運」と言う。

黒光り」:真っ黒くて艶があること、その様子のことを言う。黒いものは様々なものがあるが、単にそのものの色が黒いだけで、艶、光沢がないものは「光っている」とは言えないので「黒光り」とは言わない。

具体的なものとしては、ピアノのボディがある。また、ボディが黒であって鏡面処理をしてあるものは該当することになる。(黒色ボディの車も含まれる。)

英語では「Black Luster」「Shine Black」「Jer-Black」などと言い、ドイツ語では「Schwarzer Schimmer」、フランス語では「Éclat Noir」、イタリア語では「Splendore Nero」、スペイン語では「Lustre Negro」、ポルトガル語では「Lustre Preto」、中国語では「黑亮」と言う。

呪い」:「詛い」と表記することもある。(「鈍い」も「のろい」と読むが、これは「動作が遅いこと」という意味であって、全く別の意味である。)

相手に対して禍害を及ぼすことを意図して、思念して行われる呪術的な行為のことである。一般的には霊的な手段にすがり、祈祷を行ったり、呪文を唱えることで行われる。そのため、呪術や魔術などに繋がり、邪道とされる宗教(密教)のように発展したものもある。(俗に「黒魔術」と呼ばれているものがこれに該当する。)そういうものの中には神霊を召還して(悪意を持った)願いを祈祷するというものもある。

これは世界共通で、古くからあるものである。但し、宗教や文化的な違いから、そのスタイルは異なっているが、恨みを含めて、何らかの悪意を持って相手が不幸になることを祈祷する、ということで、世界で共通している。そして、それが「呪術」というものとして生まれ、西洋ではこれが悪魔崇拝も生まれている。(悪魔崇拝は、悪魔の力にすがり、その強大な力を借りて(悪意に満ちた)思念が成就するように祈祷するものである。)日本でも「呪いの藁人形」や「丑の刻詣り」という形の呪いが生まれている。

尚、神霊が行う似たものとして「祟り」と呼ばれるものがあるが、「祟り」は神霊が人間に対して禍を与えること、またはその災いのことであって、人が祈祷を行ったり、呪文を唱えて行うものではない。(あくまでも、神霊の方から一方的に与えられるものである。)

また、「呪術」は一般的には悪意は関係なく、良いことが起こるように祈祷するもの(例えば「雨乞い」や「おまじない」と呼ばれるものには悪意は全くなく、良いことが起こるように祈るものである。)も含まれるが、「呪い」には「悪意」があることが前提であるため、「呪術」の中でも悪意のあるものに限られる。

ところで、全く意味の違う「呪」という漢字と「祝」と言う漢字には共通点がある。字形を見ると「つくり」が「兄」というのが同じであるが、元々はこの2つの言葉は「人が神前で祈りの言葉を唱えること」という意味である。(「のりとを告げる」という意味である。)(→単語家族とよばれているものであって、「呪」と「祝」は兄弟文字である。)が、「祝」は「幸い」を祈る場合にのみ使われるようになり、「呪」は「不幸」を祈る場合にのみ使われるようになって、全く異なる意味を持つようになった。

また、神話、童話、物語などの世界にも「呪い」は色々な形で登場している。ギリシャ神話などに登場する異形の怪物は、神の怒りに触れて異形の怪物にさせられた(呪いを掛けられた)というものが多く存在している。また、童話の世界では魔法使いによって姿を変えられたり、眠らされたりするというものが多数ある。(物語の世界では、やはり洋の東西を問わず、多くの例がある。有名なのは「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「白雪姫」などが知られている。)

英語では「Curse」または「Malediction」という言葉で呼ばれる。(「Malediction」には「呪いの呪文」という意味もある。)また、ドイツ語では「Zauberspruch」、フランス語では「Charme」、イタリア語では「Incantesimo」、スペイン語では「Hechizo」、ポルトガル語では「Feitiço」、中国語では「詛咒」と言う。

迷信」:道理に合わない言い伝え、迷妄と考えられている信仰、科学的な根拠のない事象として語り継がれていること、である。基準となるのは相対的なものであって、古い宗教上の信仰の一部が断片的に語り継がれ、それが時代と共に改変されたものであったり、信仰の一部だけが一人歩きしたものであったり、民間伝承として信じられてきたことなどである。現代の科学では、伝えられてきたことに対して明確な説明が出来ないもの、または不合理と考えられるものでもある。

科学的に説明できないことであるため、「俗信」の一つとされることもあって、内容的には信じられていないというものが殆どであるが、その一部分だけは頑なに信じられていたり、また、部分的には噂のように変形されて受け継がれているものもある。

様々なことが迷信として語り継がれているが、現在でも広く知られているものとしては、丙午(ひのえうま)、妖怪伝承、幽霊話、民間療法の一部などがある。また、これらの殆どは、不吉なこと、災いが起こる、というものが多い。(例えば「13日の金曜日」もその一つである。)

また、この英単語から思い出されるのが、1972年のSTEVIE WONDERのヒット曲『Superstitin』(邦題は文字通り「迷信」である。)や1988年のEURPOEのヒット曲『Superstious』である。(前者は全米No.1ヒットとなり、後者はノルウェーとスウェーデンで1位を獲得したヒット曲である。)また、1991年にイギリスのバンドであるSIOUXSIE AND THE BANSHEESが発表した彼らの10枚目のスタジオ・アルバムのタイトルでもある。(イギリスで最高位25位、アメリカで最高位65位を記録している。)→題材にもしやすいというものでもありますね。

英語では「Superstition」(「迷信的な」と言う形容詞は「Superstitious」と言う。)、ドイツ語では「Aberglaube」、フランス語では「Superstition」、イタリア語では「Superstizione」、スペイン語では「Superstición」、ポルトガル語では「Superstição」、中国語では「迷信」と言う。

シミュレーション」:物理的なこと、生態的なこと、社会的なことのシステムをモデル化して行う模擬実験のことてある。特にコンピュータの発展と共に広く行われるようになったものであって、現在では様々な分野で行われている。(技術開発、製品設計にも応用されている。また、自然現象などにも行われる。)

これは、あくまでもある仮定の下で、計算的にどうなるのかを算出したものである。膨大な計算を行うことになるため、ものによってはスパコンを使っても数ヶ月もかかるような莫大な量の計算行うこともある(そのため、より速度の速いスパコンが求められることにもなる。)

英語、ドイツ語、フランス語では「Simulation」、イタリア語では「Simulazione」、スペイン語では「Simulación」、ポルトガル語では「Simulação」、中国語では「模擬」と言う。

 

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DREAMS SO REAL『FATHER'S HOUSE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。オルタナ系のバンドとして大成することは無かったものの、R.E.M.のギタリストであるピーター・バックがプロデューサを務めたことで、何かと期待されていた彼らの待望のフル・サイズのアルバムが本アルバムである。'83年の結成、'85年にミニ・アルバムを発表していて、第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの後のUS勢の巻き返しと共に大きく期待される新進のバンドとなったが、その期待に応えられなかったのは残念な所であった。残念ながら本アルバムは、チャート成績の方も特に記録されていない。

収録曲は以下の全10曲である。『History』『Heaven』『Drifting Away』『The Tower』『Father's House』『Maybe I'll Go Today』『Capitol Mall』『Up To Fate』『Birds Of A Feather』『Canadian Girl』。

お薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーの『Father's House』と、『History』『Maybe I'll Go Today』『Birds Of A Feather』という所をピックアップしておく。

サウンドの方は、特に変わっていると言うことも無く、当時のサウンドとしては平均的なロックである。聴きやすく、アルバムとしては纏まっているということで、悪くは無いのだが、それだけで完結してしまっていているのが残念な所である。もう少し派手な所があったり、これは、と思わせるところが出ていれば良かったのですが...

内容的には特に可もなく不可もなしということになっているので、聴いていて大きな不満も生むことも無いのだが、次作を期待しようという気にもなれない平凡すぎるアルバムに纏まっている。まあ、USの'80'sサウンドがお好きな方であれば、聴いておいてもというアルバムである。が、現在では聴こうとしてもものが無いということで、中古のLPを探すしか無いというのは...

 

↓本アルバムが入手出来ないので、彼らの別のアルバムを拾っておきます。

Gloryline

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Rough night in Jericho

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Rough Night

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  • 出版社/メーカー: Arista
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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その267) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「地下室」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.7話」、「007」からは「ゴールドフィンガー」です。

ケータイ刑事」:「・1st.7話」。「時に愛は命を奪う ~恋愛小説殺人事件」という物語。流行っているものに関しては敏感なちゃんという所が上手く活かされている物語である。また、本放送が2004/2/15ということで、1日遅れのバレンタインデーということになったが、バレンタイン・ネタも当然取り入れ、更に2月というと、芥川賞と直木賞のその年の下半期の受賞作が発表される時期でもあって、それらを混ぜたような作家「芥川三十五」(芥川龍之介、直木三十五の苗字と名前を使っている。)が被害者として登場しているもの面白い所である。(「ケータイ刑事」として中興の祖となった「銭形泪」であるだけに、シリーズとしても並に乗っていて勢いのあった時期の作品でもある。)

「恋愛マスター」と呼ばれている恋愛小説の大家・芥川三十五のヒット小説「時に愛は命を奪う」(略して「トキウバ」)を涙を流して読んでいたちゃんだったが、その芥川三十五が毒殺されたという入電が入り、ちゃんと五代さんは世田谷区成城の芥川の自宅に向かった。

現場には、読者から届いたチョコレートの山が、「一般読者より」「熱烈読者より」「一日恋人より」「ストーカー読者より」「元・恋人より」「現・恋人より」と6つの箱に分けられていて、チョコが山のようにあった。そしてそこには「銭形泪より愛をこめて」というメッセージの付いたハート型のチョコが「熱烈読者より」の中にあった。ちゃんはこの事件に対してはいつも以上に気合いが入っていた。

第一発見者である芥川の妻・知帆に事情を聴くと、10日前から彼女はフランスに旅行に行っていて、帰ってきたら夫が死んでいたのを発見したというのだった。また、毒はチョコレートの中に入っていたということで、心当たりを問われると、夫には50人の恋人がいて、もめ事が絶えなかったと証言した。芥川は様々な職業の女性とつきあっていたが、それは(恋愛)小説を書くためで、本当に愛していたのは自分だけだと分かっていたと知帆は言った。また、芥川のスケジュールは知帆が完全に管理していた。

また、チョコレートで「うま」と書かれたダイイング・メッセージが残されていたことから、五代さんは、芥川の恋人の中で馬に関係する女性が怪しいと睨んだが、ちゃんは知帆が怪しいと睨んでいた。

まずは女性ジョッキー・馬場あさみの所に行ったが、五代さんは弄ばれたこともあって犯人と決めつけたが、ちゃんは「違うと思います」と完全否定した。しかも馬場が犯人ならばダイイング・メッセージがおかしいと指摘した。

五代さんは「「うま」と言うのは「あま」の間違い」と考えて、芥川の恋人の中から該当者を探すが、ちゃんは「絶対違うと思う」と断言した。五代さんは続けて「うば」と言い、ちゃんは完全に呆れてしまった。

そんな所に柴田さんが検死報告をして、被害者の体内から微量の睡眠薬が検出されたこと、胃の内容物はチョコレートだけだったこと、芥川の袖には黴が付着していたことを伝えられると、ちゃんは地下室を見せて貰うように知帆に言った。

で、地下室に行って調べる。が、知帆は地下室には入ろうとはしなかった。ちゃんは地下室の中で、割れたワインの瓶の側に黴を発見し、トリックに気づいた。そして、ダイイング・メッセージについても閃いた。ということで、知帆を確保してトリックを語り始めた。

知帆は、フランスに行く前に芥川に睡眠薬を飲ませ、地下室に運び込んで閉じ込めた。そして、毒入りのチョコと普通の他のチョコ4個を置いておいた。意識をとり戻した芥川は空腹を満たすにはそのチョコを食べるしか無く、やがて毒入りのチョコを食べて死んだのだった。更に、ダイイング・メッセージの「うま」というのは紙を折って「私を殺したのはちほ」と書き、折ったのを開くと「ちほ」が「うま」に成るように書いたのだった。そして、そう記したことで、第一発見者となる知帆は、それがダイイング・メッセージになるとは面輪が、そのまま残されると考えたと説明した。そして、芥川の袖に黴が付いていたこと、更に知帆の服の裾にも黴が付いていて、先ほどは地下室に入らなかったことから、今朝、芥川の死体を地下室から運び出した時に付いたと指摘した。で、知帆は観念せざるを得なかった。

芥川は、地下室に放置され、そこにあったチョコレートを食べて殺されたが、真犯人に対して、トリックを用いたダイイング・メッセージを残して、犯人に復讐を果たしたのだった。

007」:「ゴールドフィンガー」。1964年のシリーズ第3作であって、初代ボンドの第3作である。こ作品にはボンドの宿敵スペクターは登場しないが、前作で好評だった秘密兵器がパワーアップして、ボンドカー(アストンマートンDB5)が登場し、派手な秘密兵器もシリーズの看板となった作品である。

スイスからアメリカに運ばれたボンドは、ケンタッキーのゴールドフィンガーの牧場に連れてこられた。そしてまずは地下にある独房に閉じ込められた。が、黙ってじっとしているボンドではなかった。

一方、ゴールドフィンガーは、「グランドスラム作戦」を着々と進めていた。(フォート・ノックス周辺に神経ガスを散布して、警備の軍を全滅させ、金の保管庫に核爆弾を仕掛けて爆破させ、保管している金を放射能汚染させる。すると世界の金相場は上昇し、自分の持っている金を売れば大儲けできる、という算段である。)で、アメリカの様々なギャング団に、それを実行するのに必要となる資材の調達を頼んでいて、そのギャングたちのボス連中を集めて、美味しい話を持ちかけた。それは、今日、取引の金を受け取るか、作戦に乗って後日、10倍の金を受け取るかと言うことを話し、グランドスラム作戦について説明し始めた。

ボンドは独房から抜け出して、グランドスラム作戦の詳細を何としても掴もうとしていた。で、ボンドが潜り込んだのは、ゴールドフィンガーがギャングのボスたちを集めて語っている大広間の真下の空間だった。ゴールドフィンガーは、グランドスラム作戦を説明するために、フォート・ノックスの周辺地域の模型を用いて説明していて、ボンドはその模型の中央にあったフォート・ノックスの金塊保管所の建物の模型の真下にいて、保管所の模型の窓の隙間からゴールドフィンガーが語るのをじっと聴いていたのだった。で、大体の話は聞いたが、そこをプッシー(=ボンドガール)に発見されてしまい、窮地に陥った。

ゴールドフィンガーは100%成功するとして、自信満々に語った。が、ギャング団のボスの中の1人は、その話を聞いても、それに加わることを拒否して、直ちに取引の金を払うように求めた。で、ゴールドフィンガーは、そのボスと交渉するために席を外した。残されたボスたちは、互いにグランドスラム作戦に乗るかどうかを考える。が、突如、大広間内に神経ガスが噴射されて、一同は全滅してしまったが、これはゴールドフィンガーの策略で、ギャング団との取引の金を支払わないようにしたのだった。

一方、1人、拒否したボスに対しては、支払いを金塊で行い、空港まで送る、と言って、部下のオッド・ジョブに任せた。が、空港には向かわずに、オッド・ジョブは途中でボスを殺し、車はプレス工場に入り、金塊を乗せたままプレスして、その小さな固まりを用意してあった別のトラックの荷台に載せて、ゴールドフィンガーの牧場に戻って行った。

ボンドは、プッシーにグランドスラム作戦の恐ろしさを語り、寝返るように説得をするのだったが...

共通点は、地下室(「ケータイ刑事」ではワインセラーをはじめとする倉庫として利用されており、「007」では独房として利用されている)に人が閉じ込められたということ、そして地下にいる間に起こっている計画(「ケータイ刑事」では自分の殺害計画、「007」ではグランドスラム作戦)を閉じ込められた人物が知るということである。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では閉じ込められた人物は殺されたが、「007」では閉じ込められた人物は殺されずに自力で脱出しているということ、「ケータイ刑事」では起こっている計画通りに事が進んだが、「007」では計画を後で潰すことに成功している、ということである。(これは、「ケータイ刑事」では閉じ込められたのが主人公ではなく、「007」では主人公だったという違いが影響しているいうことにもなる。)

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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