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「右門捕物帖」(その1) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローシリーズの第63弾として取り上げる作品は、佐々木味津三原作の時代劇ヒーローであって、江戸・南町奉行所同心の近藤右門(「むっつり右門」の異名がある。)が活躍する捕り物シリーズの「右門捕物帖」シリーズです。(佐々木味津三は1934年に没しているため、著作権は消滅しているので、原作小説は「青空文庫」から無料でDL出来ます。)

佐々木味津三というと、「旗本退屈男」と「右門捕物帖」で知られていて、どちらも映像化作品゛多数ある、人気時代小説家である。また、「右門捕物帖」は、戦前から嵐寛寿郎主演で映画化されている人気時代劇シリーズであり、戦後も嵐寛寿郎主演のシリーズと、大友柳太朗主演のシリーズがある。また、これまでに4度のTVドラマ化(1957年の1969年の中村竹弥主演シリーズ、中村吉右衛門主演シリーズ、1974年と1982年の杉良太郎主演シリーズ)があることでも知られている。

嵐寛寿郎主演のシリーズは、1929年から1943年までの戦前の時代に23本、戦後の1949年から1955年にかけて12本の、合計35作(全て白黒作品である。)が製作されている。(但し、戦前の作品については、資料が殆ど無いのが現状である。)その後、1959年から1963年にかけて、東映京都が大友柳太朗の主演で、カラー作品として全7作が製作されている。

これだけ製作されているとなると、完全に時代劇の定番と言うことが出来るが、そういう作品として広く知られている作品である。(映画化されたものと同じ原作を使ったTVドラマもあることもあって、お馴染みのストーリーと言うことも出来る。)

尚、嵐寛寿郎主演の戦前の作品群は、資料としてあるのは4作品のみであり、19作品は残念ながら不明である。ということで、その部分は分かっている範囲のみとします。

初回となる今回は、シリーズ作品のおさらいということで、映画化された順番にタイトルを記しておきます。

戦前作品は23作製作されているが、資料があるのは以下の4作です。嵐寛寿郎主演シリーズ第1作「右門一番手柄 南蛮幽霊」(1929年)、嵐寛寿郎主演シリーズ第2作「右門六番手柄 仁念寺奇談」(1930年)、嵐寛寿郎主演シリーズ第19作「右門捕物帖 拾万両秘聞」(1939年)、嵐寛寿郎主演シリーズ第23作「御存じ右門 護る影」(1943年)。

以下、嵐寛の戦後の作品です。嵐寛寿郎主演(戦後)シリーズ第1作「右門捕物帖 謎の八十八夜」(1949年)、嵐寛寿郎主演(戦後)シリーズ第2作「右門捕物帖 伊豆の旅日記」(1950年)、嵐寛寿郎主演(戦後)シリーズ第3作「右門捕物帖 片眼狼」(1951年)、嵐寛寿郎主演(戦後)シリーズ第4作「右門捕物帖 帯とけ仏法」(1951年)、嵐寛寿郎主演(戦後)シリーズ第5作「右門捕物帖 緋鹿の子異変」(1952年)、嵐寛寿郎主演(戦後)シリーズ第6作「右門捕物帖 謎の血文字」(1952年)、嵐寛寿郎主演(戦後)シリーズ第7作「右門捕物帖 からくり街道」(1953年)、嵐寛寿郎主演(戦後)シリーズ第8作「右門捕物帖 妖鬼屋敷」(1954年)、嵐寛寿郎主演(戦後)シリーズ第9作「右門捕物帖 まぼろし変化」(1954年)、嵐寛寿郎主演(戦後)シリーズ第10作「右門捕物帖 献上博多人形」(1955年)、嵐寛寿郎主演(戦後)シリーズ第11作「むっつり右門捕物帖 鬼面屋敷」(1955年)、嵐寛寿郎主演(戦後)シリーズ第12作「右門捕物帖 恐怖の十三夜」(1955年)。

そして、東映・大友柳太朗主演シリーズ第1作シリーズ第1作「右門捕物帖 片眼の狼」(1959年)、東映・大友柳太朗主演シリーズ第2作シリーズ第2作「右門捕物帖 地獄の風車」(1960年)、東映・大友柳太朗主演シリーズ第3作シリーズ第3作「右門捕物帖 南蛮鮫」(1961年)、東映・大友柳太朗主演シリーズ第4作シリーズ第4作「右門捕物帖 まぼろし燈籠の女」(1961年)、東映・大友柳太朗主演シリーズ第5作シリーズ第5作「右門捕物帖 卍蜘蛛」(1962年)、東映・大友柳太朗主演シリーズ第6作シリーズ第6作「右門捕物帖 紅蜥蜴」(1962年)、東映・大友柳太朗主演シリーズ第7作シリーズ第7作「右門捕物帖 蛇の目傘の女」(1963年)。

次回からは、各作品について、年代順に記していくことにします。(まずは、戦前の嵐寛寿郎主演シリーズからと言うことにします。)

 

↓原作はこちら(「青空文庫」にいけば、無料でDL出来ますけど...)

右門捕物帖 (1) (春陽文庫)

  • 作者: 佐々木 味津三
  • 出版社/メーカー: 春陽堂書店
  • 発売日: 1982/09
  • メディア: 文庫

右門捕物帖全集〈第2巻〉 (1956年)

  • 作者: 佐々木 味津三
  • 出版社/メーカー: 鱒書房
  • 発売日: 1956
  • メディア: -

右門捕物帖全集〈第1巻〉 (1956年)

  • 作者: 佐々木 味津三
  • 出版社/メーカー: 鱒書房
  • 発売日: 1956
  • メディア: -
右門捕物帖 天の巻

右門捕物帖 天の巻

  • 作者: 佐々木味津三
  • 出版社/メーカー: 広済堂出版
  • 発売日: 1971
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
↓TVシリーズですが...
右門捕物帳 DVD-BOX

右門捕物帳 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: エムスリイエンタテインメント
  • メディア: DVD
時代劇スペシャルセレクション右門捕物帳ボックスセット [DVD]

時代劇スペシャルセレクション右門捕物帳ボックスセット [DVD]

  • 出版社/メーカー: video maker(VC/DAS)(D)
  • メディア: DVD

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「DOLLAR」 [映画(洋画)]

表題の作品は1938年のスウェーデン映画の「ドル」である。日本での劇場公開は1989年12月というように、製作から50年の歳月が流れてからの劇場公開となった。スウェーデン時代のI・バーグマン主演のコメディ作品であって、キャリアの浅い時期の作品でもある。彼女のコメディということで、現在では珍しい作品と言うことが出来る。

作品データを記しておくと、時間は78分、白黒作品である。原作はヤルマール・ベルイマン、監督はグスタフ・モランデル、脚本はスティナ・ベルイマンとグスタフ・モランデルの2人、撮影はオーケ・ダールクイスト、音楽はエリック・ベントソンである。そして出演は、イングリッド・バーグマン、ヨールイ・リンデベルイ、エルザ・バーネット、エドヴィン・アドルフソン、コティ・シャーベ、トッタ・ロルフ、たちである。

実業家・クルトの妻・ユーリアは、友人の借金を払うために夫の会社の株を売却してしまった。これによって株式市場ではちょっとしたパニックが起きてしまう。そんな彼女は、夫がアメリカ人の金持娘のメアリーと浮気しているのではないかと疑った。2人のいるスキー・ロッジに向かい、浮気を確かめようとするが、そうではなかったことを発見して安心し、クルトとユーリアは仲直りた。一方、メアリーはスキー場の医師と恋に落ちてしまう。ユーリアが何かをすると、それが連鎖的にトラブルに発展していって...というコメディである。

バーグマンのコメディエンヌぶりを見られるということで、知られている作品であるが、コメディとしては平凡な作品の一つでしかない。(派手という訳でも無く、大爆笑を誘うというものでもなく、ライト・コメディである。)そのため、コメディ好きな片には物足りなさを感じてしまう作品でしかない。が、バーグマンのスウェーデン時代のコメディということで、希少価値のある作品と言うことが出来る。この点だけでチェックしてみる価値はある。これは、作品を楽しむと言うよりも、希少性ということに主眼を置くことになるが、時にはこういう見方も宜しいかと...

 

ドル [レンタル落ち] [DVD]

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  • 出版社/メーカー: Blowout Japan
  • メディア: DVD

ドル [VHS]

  • 出版社/メーカー: NECアベニュー(ビジュアル)
  • メディア: VHS

ドル [Laser Disc]

  • 出版社/メーカー: NECアベニュー(ビジュアル)
  • メディア: Laser Disc

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FOR AGAINST『DECEMBER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1988年に発表された彼らの2nd.アルバムである。ポスト・パンクの路線であるサウンドは様々な名称で呼ばれていて、彼らのサウンドは「ドリーム・ポップ」と呼ばれているが、オルタナ系の聴きやすいものである。ただ、パンクを意識している所もあって、単なるポップな範疇には留まっていない。特にチャートの点では大きな記録を残していない。

収録曲は以下の全9曲である。『Sabres』『Stranded In Greenland』『Svengali』『They Said』『The Effect』『December』『The Last Laugh』『Paperwhites』『Clandestine High Holy』。

尚、2005年に再発された時には、ボーナス・トラックとして『Autocrat』『Echelons』がマルチメディア・トラックとして追加収録されている。

お薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーの『December』と『Sabres』『The Effect』『Paperwhites』という所をピックアップしておく。

サウンドとしては聴きやすいものであるが、色々と実験的な試みを行っていることもあって、なかなかユニークなところがある。この点では型にはまらないところとなって、面白い所である。とは言っても、派手な花火のような所が無いのは前作と同様であるため、メジャー系では広く受け入れられるサウンドではないですね。まあ、おとなしいものの、聴きやすいサウンドということで、時々耳を傾けてみるということで宜しいかと...

 

December

December

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Words on Music
  • 発売日: 2005/10/18
  • メディア: CD

December

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Words On Music
  • 発売日: 2005/08/30
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形海33話(3rd.7話)[裏ネタ編]PART 10 [ケータイ刑事]

銭形海」の第33話(3rd.7話)「BS初!ついにやるのかフィギュア劇!? ~銭形海、世界を駆ける!」の裏ネタ編・増補の8回目となる今回は、世界を回るところに登場したものから「地球儀」について、ここにも行ったことから「南極」について、そこに出てきた「アザラシ」について、「ペンギン」について、これで連絡してきたことから「伝書鳩」について記します。尚、「地球儀」は「・10話[裏ネタ編]PART 3」で、「南極」は「・12話[裏ネタ編]PART 10」で、「伝書鳩」は「・35話(2nd.22話)[裏ネタ編]PART 8」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/11/15、18付です。

地球儀」:地球を模った模型のことである。球体の表面には陸地と海が色分けして記されており、更に、赤道や経緯度線(日付変更線も含む。)なども記されている。また、陸地では国の名前や主な都市名などが、海では海の名前などの文字情報も記されているのが一般的である。

紙(平面)の地図と違って立体であるため、方角、角度、距離、面積がほぼ正確に記すことが出来る。(このため、「立体地図」ということになる。但し「儀」とは天文や地理に関わる器械や模型という意味であり、「立体地球地図」とか「球状世界地図」などと呼ばずに「地球儀」と呼ぶのは表意文字である漢字を使っている日本語らしいところであって、上手く命名されたものである。)

また、地球の大きさは定まっているため、縮尺を決めると球の大きさも決まることになる。→当然、直径の大きい方が縮尺が小さいことになるが、地球は半径が約6300kmもあるため、普通のサイズの地球儀(直径30cm程度のものが一般的である)の縮尺というのはもの凄い縮尺率(4200万分の1)と言うことになる。

尚、立体である地球儀は、北極と南極を結ぶ軸を中心に回転できるようになっているが、この軸は地球の赤道傾斜角と同じ角度(約23.5゜)傾けられているのが一般的である。そのため、北極圏や南極圏での白夜なども再現しやすくなっている。

地球儀には、完全な球形のものと、山脈などを立体的に再現したものとがある。しかし、地球の直径は約12600kmであり、最も高い山(エベレスト/チョモランマ)でも高さは9km弱(8848m)であるため、高さ方向はかなり大きく強調して再現されていることになる。→直径が30cmの地球儀では、エベレストの高さは約0.2mmにしかならず、これでは誤差の内に入ってしまうような値である。→高低が分かるように地球儀の直径を数十mにする方法もあるが、直径を30mでもエベレストは2cmにしかならない。が、そんな大きなものを設置できるような場所は何処になるのですか...?

地球儀が最初に登場したのは、紀元前150年頃に哲学者のクラテスによって作られたものとされている。しかし、その当時の地球というのは、陸と海の形が正しく知られていなかったので、球形であるが、陸地の形は現在の地球儀と大きく異なっていた。その後、イスラム世界を中心にして地球儀は作られ続けた。現存している最古の地球儀としては、1492年にドイツのマルティン・ベハイムが製作したものとなっている。(径は507mmである。これも陸地の形は十分に正確とは言えないものである。)

近年では、電子回路を内蔵していて、(地球儀の表面を)タッチすることで、そのタッチした部分に該当する国の様々な情報(その情報もインターネット経由で更新可能となっている。)を音声で提供することが出来る地球儀が登場するというように、単なる「模型」という範疇から進化した地球儀も登場している。

また、月の模型である月球儀と地球儀とを組み合わせた「二球儀」(地球儀と天球儀を組み合わせた「二球儀」もある)や、地球儀、月球儀と日球儀若しくは天球儀と組み合わせた「三球儀」と呼ばれるものもある。→これらはそれぞれの相互の関係も同時に分かるようになっている。

英語では「Globe」、ドイツ語では「Globus」、フランス語では「Globe Planétaire」、イタリア語では「Globo」、スペイン語では「Globo Terráqueo」、ポルトガル語では「Globo Terrestre」、中国語では日本語と同じ「地球儀」という。

南極」:南極大陸とその周辺地域のことを言う。世界地図では地図の一番下のところに変な形(球形の地球を地図という平面上に記すため、そのしわ寄せが全て集まっている大陸である。)で記されているため、その形は意外と知られていない。→地図で採用されている図法によって形が変わるためであり、球の表面を平面上に記すことの限界でもある。ということで、南極を中心とした地図でその形を見ることをお薦めする。結構丸くて、なかなか面白い形をしています。

南極大陸を中心とした地図でその形を見ると、南米大陸と距離的に近いということは良く分かるが、同時にオーストラリア大陸とも意外と近いということが分かる。(尻尾のように出っ張った南極半島に向かい合うのが南米大陸である。→アルゼンチンが領有権を主張するというのも理解出来ますね...)また、普通の世界地図ではバラバラに分布しているように思える島々が結構綺麗に並んでいることも分かる。

南極大陸の面積は約1300万~1400万平方キロで、面積が最大の国であるロシアの国土の約80%という広さになり、国土面積2位のカナダの約1.4倍の面積がある。(日本の面積の約37倍になる。)但し、その面積ははっきりとした数字が出ていないのは、地表が大陸氷に覆われていて、その厚さは平均で2000mに達しているので、海岸線が不明であること、沿岸の棚氷も厚さがあって溶けずに陸地のようなものになっているところが多々あるため、正確な面積を算出できないためである。(棚氷の部分を加えると、面積は約1400万平方キロ以上となり、小さく見積もって1300万平方キロ以上とされている。(日本の国土の2倍半ほどの面積の誤差があるとされているのもまた凄いところである。)

南極大陸は南極点を含む大陸であり、そのため全ての経度が存在することになる。(北極(点)は氷であり陸地では無いので、全ての軽度が存在する陸地ということでは地球上で唯一となる。)地理的には東経の範囲と西経の範囲の2つに分けられていて、それぞれを東南極と西南極と呼んでいる。(尚、東南極の方が面積は大きい。)

また、「南極圏」と言う言葉があるが、これは南緯66゜33'より南の範囲の全てであって、白夜/極夜になることがある地域のことである。(円形の地域となる。)また、南極条約では南緯60度より南の地域を「南極地域」と呼んでいる。(南極地域の方が南極圏よりも広い。)

南極条約は1961年に発効した条約であって、南極地域(南緯60度よりも南の地域であって、南極大陸の全てが含まれる)の領有権は凍結されている。そのため、南極大陸はどの国にも属さない土地である。また、南極条約は、平和的利用(軍事的利用の禁止)、核実験、核廃棄物処分の禁止、科学的調査の自由と国際協力などが定められていて、現在、この条約を締結している国は46ヶ国である。

しかし、南極条約を締結した国の中でも、オーストラリア、アルゼンチン、ニュージーランド、イギリス、フランス、ノルウェー、チリは領有権を主張している。(南極大陸の全てではなく、南極大陸の一部の地域の領有権の主張である。)また、アメリカとロシアは領有権の主張を保留している。(それぞれの国がその根拠とする理由もそれぞれ異なっていて面白い所である。)

南極大陸にも動物は生息しているが、北極圏のように数や種類は多くない。内陸部には陸生動物は存在せず、沿岸部にペンギンなどが、海岸部にアザラシやクジラなどが生息している程度である。また、植物も同様であって、地衣類を除いては存在しない。また、人間も、各国の観測基地に少人数がいるので、ゼロではないが、ごく少数の人が期間限定でいるだけで、永住者はいない。ということで、雪と氷に閉ざされた世界である。

英語では「南極(大陸)」のことを「Antarctica」、ドイツ語では「Antarktische」、フランス語では「Antarctique」、イタリア語では「Antartico」、スペイン語、ポルトガル語では「Antártico」、中国語では「南極」と言い、「南極点」のことを英語で「South Pole」、ドイツ語では「Geographische Südstange」、フランス語では「Südlicher Polarkreis」、イタリア語では「Polo Meridionale e Geografico」、スペイン語では「Polo sur Geográfico」、ポルトガル語では「Poste sul Geográfico」、中国語では「南極点」と言い、南緯66゜33'より南の南極圏のことを「The Antarcitic Circle」、ドイツ語では「Südlicher Polarkreis」、フランス語では「Antarctique」、イタリア語では「Cerchio di Antartico」、スペイン語では「Círculo Antártico」、ポルトガル語では「Círculo Antártico」、中国語では「南極圏」と言う。

アザラシ」:漢字では「海豹」と記す。アザラシ科の哺乳類の総称である。10属19種が知られているが、日本近海(北海道周辺)では5種(ゴマフアザラシ、ワモンアザラシ、ゼニガタアザラシ、クラカケアザラシ、アゴヒゲアザラシ)が見られる。→時々、アザラシが迷い込んできた、というニュースを耳にすることがありますね。

オットセイに似ているが、アザラシには外耳が無いことが特徴であって、これによって区別できる。寒帯の海に棲息していて、特に氷のある所にいる。それが流氷になって流されてくることもある。また、モンクアザラシ亜科に属する種は主に南半球、アザラシ亜科に分類される種は主に北半球に分布している。

体長は1~2mであるが、大きい種は6m程度まで成長するものもいる。普段は陸上にいるが、陸上での移動はゆっくりしている。泳ぎが得意であり、海で魚や烏賊などを捕食する。

日本では、かつては捕獲されて、毛皮や保革油として、また肉は食用として利用されていたが、現在ではそのような利用もなく、種の保護もあって、商業利用は無い。一応、有害獣駆除目的で、極一部で捕獲されている程度である。

英語では「Seal」、ドイツ語では「Versiegelung」、フランス語では「Cachet」、イタリア語では「Sigillo」、スペイン語では「Foca」、ポルトガル語では「Selo」、中国語では「海豹」と言う。

ペンギン」:漢字では「人鳥」と記す。(和名が「人鳥」であることから、そのまま使われるようになった。)鳥類ペンギン目に属する海鳥の総称である。現在は6属19種がいることが分かっているが、過去には更に多くの種が存在したとされている。主に南半球、南極を中心としたその周囲にに生息している。(ガラパゴス諸島には固有種のガラパゴスペンギンが生息している。)

鳥であるが、空を飛ぶことは出来ないが、海中を自在に泳ぐ能力を有している。(翼が小さく、それが鰭のようになっているため、飛べないが泳げる。)また、陸上歩行する能力もある。(但し、早くは歩行できない。)

体長は50~100cm程度、体は紡錘型である。群棲していること、餌は海で魚などを補食することが知られている。また、卵は1個~3個を産み、オスとメスで抱卵をすることで知られている。

英語では「Penguin」、ドイツ語では「Pinguin」、フランス語では「Pingouin」、イタリア語では「Pinguino」、スペイン語では「Pingüino」、ポルトガル語では「Pingüim」、中国語では「企鵝」と言う。

伝書鳩」:鳩の中でもカワラバトを改良した鳩であり、翼長は20cm~25cm程度である。鳩には帰巣本能が高いという性質があり、これを訓練で鍛えることで、遠隔地から元の鳩舎に戻るという性質を利用したものである。また、鳩の飛翔能力が高いことも利用される利用の一つである。特に帰巣本能については、1000km以上離れていても巣に戻ることが出来る、と言われており、そういう実例がたくさん報告されている。

鳩の寿命は10~20年と言われているが、伝書鳩はそれよりも短いと言われていて、軍用でよく働いた伝書鳩は5~6年で死んでしまったと言われている。(→人間でいったら20代後半から30代前半で死亡と言うことが言えるが、これは過労死ということかもしれません。)

使い方は、通信文を紙に記し、それを書簡と呼ばれる小さな金属製の筒に入れ、それを伝書鳩の足に取り付ける。また、マイクロフィルム、薬と言った小物であれば、鳩の背中に持たせて運ばせるということも行われた。

一般的には100~200km程度離れた距離から放つというのが一般的な利用のされ方であった。(100kmならば2時間もあれば十分到着し、200kmでも3時間程度で到着する。)但し、途中で猛禽類などに襲われて、戻ってこない場合もある。(第二次大戦で、イギリス軍が大量の伝書鳩を使っていたが、ドイツ軍はそれに対抗するため、猛禽類の鳥(鷹)を使って伝書鳩を襲わせている。)

伝書鳩の歴史は古く、古代エジプトやギリシャで、通信用として使用されていた記録が残っている。また、ローマ帝国でも利用していた記録が残っている。古代国家だけでなく、その後も軍事用の通信手段として利用されるということが長く続いていて、19世紀には通信手段の主役という存在になる。また、その利用は無線が発明されてからも使われていて、第二次大戦でもかなりの伝書鳩が利用されていた。(特に、書面での通信だけでなく、マイクロフィルムや薬と言った小物の運搬可能という無線には無い特徴を有していたことも、長く利用されていた理由である。)

日本での利用は江戸時代の後半になってからであり、ヨーロッパで改良された伝書鳩が輸入されて、京阪神での商業連絡用として利用されていたという記録が残っている。本格的に利用されたのは。明治以降で、軍用鳩として利用されて、品種改良なども行われていた。(軍には専任の鳩の飼育係がいた。)また、同時に、報道機関でも伝書鳩を利用していた時期があった。

戦後は、電気通信網の発達もあって、伝書鳩の利用は減少し、現在では使われることは無くなっているが、それと同時に伝書鳩を使った「鳩レース」が行われよう用になって、「レース鳩」として使われるようになっている。(レース鳩も伝書鳩と同様に訓練された鳩であって、ドバトとは品種が異なっているのは言うまでもない。また、レース鳩は鳩舎でしか餌を食べることを知らないため、鳩舎に戻れなかったら飢え死にする。)→数少ないレース鳩を取り上げた漫画として飯森広一の「レース鳩0777(アラシ)」という作品(1878年~1981年、チャンピオン・コミックスでは全14巻)があるが、これを読むとレース鳩についてや鳩レースについて、または日本軍が使っていた伝書鳩に関しても少しであるが理解することが出来ます。

英語では「Carrier pigeon」、ドイツ語では「Botentaube」、フランス語では「Pigeon du porteur」、イタリア語では「Piccione di corriere」、スペイン語では「Paloma mensajera」、ポルトガル語では「Pombo de portador」、中国語では「信鴿」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE (講談社文庫)

地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE (講談社文庫)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/03/15
  • メディア: 文庫

地球儀N26-5WII

地球儀N26-5WII

  • 出版社/メーカー: 帝国書院
  • メディア: おもちゃ&ホビー

しゃべる国旗付き地球儀

しゃべる国旗付き地球儀

  • 出版社/メーカー: レイメイ藤井
  • メディア: おもちゃ&ホビー

CRYSTOCRAFT 地球儀 850-600

CRYSTOCRAFT 地球儀 850-600

  • 出版社/メーカー: 茶谷産業
  • メディア: ホーム&キッチン

世界一空が美しい大陸 南極の図鑑

世界一空が美しい大陸 南極の図鑑

  • 作者: 武田康男
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2010/07/22
  • メディア: ハードカバー

地球環境を映す鏡 南極の科学―氷に覆われた大陸のすべて (ブルーバックス)

地球環境を映す鏡 南極の科学―氷に覆われた大陸のすべて (ブルーバックス)

  • 作者: 神沼 克伊
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/11/20
  • メディア: 新書

南極大図鑑

南極大図鑑

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/09/23
  • メディア: 大型本

どうぶつの赤ちゃん アザラシ (ちがいがわかる写真絵本シリーズ)

どうぶつの赤ちゃん アザラシ (ちがいがわかる写真絵本シリーズ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 金の星社
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 大型本

ペンギンガイドブック

ペンギンガイドブック

  • 作者: 藤原 幸一
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 単行本

ペンギン図鑑

ペンギン図鑑

  • 作者: 上田 一生
  • 出版社/メーカー: 文溪堂
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 大型本

伝書鳩―もうひとつのIT (文春新書)

伝書鳩―もうひとつのIT (文春新書)

  • 作者: 黒岩 比佐子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2000/12
  • メディア: 新書

戦争と伝書鳩 1870‐1945

戦争と伝書鳩 1870‐1945

  • 作者: 吉田 和明
  • 出版社/メーカー: 社会評論社
  • 発売日: 2011/08
  • メディア: 単行本

レース鳩0777  【コミックセット】

レース鳩0777 【コミックセット】

  • 作者: 飯森 広一
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • メディア: コミック


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