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「DEUS E O DIABO NA TERRA DE SOL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1964年のブラジル映画「黒い神と白い悪魔」である。英語タイトルは「BLACK GOD, WHITE DEVIL」、日本での劇場公開は1985年11月であった。ブラジルのシネマヌーヴォ「シネマ・ノーボ」の旗手とされているG・ローシャ監督の代表作の一つで、長編としては第2作ということになる。また本作は、受賞こそならなかったが、カンヌ国際映画祭でパルムドールにノミネートされた作品の一つであった。また、サンフランシスコ映画祭では大賞を受賞している。

作品データを記しておくと、時間は110分、白黒作品である。監督と脚本はグラウベル・ローシャ、撮影はヴァルデマール・リマ、美術はパウロ・ジル・ソアレス、音楽はビーヤー・ロウヴォウスとJ・S・バッハである。そして出演は、ジェラルド・デル・ヘイ、オートン・バストス、イオナ・マガリャンエス、アントウニオウ・ピントウ、リーディオウ・シルヴァ、マウリシオ・ド・バーレ、たちである。

大地主制度によって、民衆が虐げられている時代のブラジル。ブラジル東北部で牛飼をしているマヌエロは、貧しいながらも妻・ローサーと老母の3人で細々と暮らしていた。ある日、彼が地主のムーライス大佐の所に行き、牛運びの金を受け取ろうとしたが、その時に酷い仕打ちを受け、それに反発して大佐を殺してしまった。追っ手は彼の老母を殺し、マヌエロはローサーと共に山へ逃れていく。そして山中で、大勢の信者たちと暮らしている狂信的な黒人神父・シバスティアンの仲間に入った。神父の元には次々と人が集まってきて、やがて神父は、信者を率いて地主や政府軍に立ち向かっていく。地主たちは、神父の一団を倒すために殺し屋の死に神・アントニオを雇い、神父を殺しに向かわせた。しかし、アントニオがそれを果前のある日、大事な赤ちゃんを信仰の犠牲にされたことから、ローサが神父を刺し殺した。そんな所に現れたアントニオは信者たちを皆殺しにした。辛うじて生き残ったマヌエロとローサーは、コリスコウ大尉が率いる義賊集団に出会って、その一団に入り、アントニオと政府に復讐しようとする。が、アントニオが追ってきた。大尉はアントニオと対決しようとするが、マヌエロとローサは逃げる方が良いとして、アントニオと大尉の対決の合間に逃げて行く。そして、大尉の一団はアントニオによって全滅したのだった...

白黒画面ということを利用しての描写が印象的であるのと、エネルギーに満ちていることがビシビシと伝わってくる。ただ、内容としては、当時のブラジルは軍政時代であったが、かなり政治的に強烈なメッセージを込めているため、半歩退いてしまう所があるのも事実ですが...

 

↓ビデオですが...

黒い神と白い悪魔 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

 


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ケータイ刑事銭形海33話(3rd.7話)[裏ネタ編]PART 12 [ケータイ刑事]

銭形海」の第33話(3rd.7話)「BS初!ついにやるのかフィギュア劇!? ~銭形海、世界を駆ける!」の裏ネタ編・増補の10回目となる今回は、この物語のポイントになっていたとから「暗号文」について、「チャールズ・リンドバーグ」について、これで連絡が入ったことから「国際電話」について、「弁慶の泣き所」について、松山さんが口にした「禅問答」について記します。尚、「暗号文」は「・21話(2nd.8話)[裏ネタ編]PART 7」で「暗号」として、「チャールズ・リンドバーグ」は「・33話(3rd.7話)[裏ネタ編]」で「リンドバーグ」として、「弁慶の泣き所」は「・2話[裏ネタ編]PART 6」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/11/15、18付です。

暗号文」:その内容を第三者に分からないようにするために、当事者の間だけで了解できるように取り決められた特殊な記号や言葉のこと、またはその規則に則って作られた文のことを「暗号」というが、「暗号文」とは、暗号によって作られた文章のことを言う。(単に「暗号」と言う場合もある。)また、暗号は文字を使わずに数字や記号のみによってのものもあるが、「暗号文」と呼ばれる者は基本的に文字を使って、(それなりの)文章になっているものを指す。但し、誰にでも解読できるもの(例えば一般の言語など)は「暗号」とは言わない。これは、その言語話者以外には例え分からなくても、その言語を母国語とする人には分かるためであり、「暗号」の条件を満たしていないことになる。

暗号は、その規則を知っている者だけが内容を理解できるものであるため、秘匿性が必要な内容をやりとりする場合に、古くから使われていたものである。古代でも、秘匿性のレベルは現在と比べると低いものの、暗号が使われていた記録が多数ある。歴史上では紀元前5世紀の古代ギリシア(スパルタ)でスキュタレーという棒が使われていた。(現在では、これは容易に解けてしまうものであるが、それを知らない者にとっては、やはり内容は分からず、一応、暗号としての役割は十分果たしていることになる。またこれは戦争で暗号が使われていた記録でもある。)

その後、時代と共に様々なものが考案されて、より複雑なものに発展していく。(当然のことながら、従来のものは解読されて、完全に秘匿性を失ってしまったため、新たな暗号が必要になる、という繰り返しである。)15世紀には2枚の回転式円盤を組み合わせて暗号を作り出すというものが登場した。(これは19世紀のアメリカ南北戦争でも使用された記録が残っている。)その後、カード式、乱数表を使った表式などが登場し、一応、人間が作り、解読するものであった。が、20世紀になると、ドイツの「エニグマ」、日本の「パープル」、アメリカの「SIGABA」、スイスの「NEMA」、イギリスの「TypeX」などの機械式暗号装置が登場するようになって、人ではなく、機械が暗号を作るものが登場した。これは、技術の進歩によって、これまでに生まれた様々な暗号では秘匿性が低くなったためで、より複雑なものを簡単に作り、または解読するために生まれたものである。これらは第二次大戦の時に、各国で活躍することになる。(当然、解読機が漏れていて、暗号としての秘匿性が無くなっていたものもある。)戦後、更に暗号は複雑になり、コンピューターの登場で、一段と複雑怪奇なものが登場している。

ある意味では、戦争というものが、暗号を発展させてきた、といってもよい。敵に作戦を知られないようにするには秘匿性の高いものが必要であるが、当然のことながらスパイが暗躍し、暗号の解読を専門に行う部門が出来、更に複雑な暗号の開発を、というイタチごっこであった。

また、現在ではデジタル符号に置き換えて情報伝達が行われているが、これもある意味では「暗号」である。見ただけでは単なる「0」と「1」だけの羅列であるが、フレームや同期信号、制御コードなどが決められていて、これらによって「0」と「1」の数字が意味のある配列になり、更にそれぞれに対応した意味が出てくるためである。(しかも、文章になるだけでなく、音声、画像にもなり得るのですから...)

現在、暗号は当たり前のように使われている。インターネットで使われる「SSL」も「暗号」の一つであって、現代では身近なところにある暗号と言っても良い。

「暗号」のことは英語、ドイツ語、フランス語では「Code」(但し、発音は異なる。)、イタリア語では「Codice」、スペイン語では「Código」、ポルトガル語では「Código」、中国語では「密碼」と言い、「暗号文」のことは英語では「Cryptogram」、ドイツ語では「Kryptogramm」、フランス語では「Cryptogramme」、イタリア語では「Crittogramma」、スペイン語、ポルトガル語では「Criptograma」、中国語では「密碼文」と言って、使い分けられている。

チャールズ・リンドバーグ」:Charles Lindbergh。1902年2月4日にアメリカ・デトロイトで生まれ、1974年8月26日、ハワイのマウイ島で死去。享年72歳。

飛行家であり、ハーモン・トロフィーと名誉勲章の受賞者でもある。1927年に「スピリット・オブ・セントルイス号」(単葉単発単座のプロペラ機)で、ニューヨークからパリへと飛び、大西洋単独無着陸飛行に初めて成功した人物として世界的に知られている。尚、この時の飛行距離は5810kmで、飛行時間は33時間29分30秒だった。更に、1931年には北太平洋横断飛行を成功させている。

余りにも有名な大西洋単独無着陸飛行では、パリの上空に辿り着いた彼が「翼よ、あれがパリの灯だ!」と叫んだとして知られているが、この有名な台詞は実際にその時に彼の口から出た言葉ではない。後に出版した彼の自伝の中にフィクションとして脚色されたものである。で、その自伝は1953年に出版され、1954年のピュリッツァー賞を受賞した。そして、1957年に映画化された。(邦題「翼よ!あれが巴里の灯だ」、原題「THE SPIRIT OF ST. LOUIS」、ビリー・ワイルダー監督、ジェームズ・スチュワート主演。)

その後、彼は子供が誘拐されたことでも知られている。(1932年の「リンドバーグ愛児誘拐事件」。)当時、1歳8ヶ月の息子・ジュニアが自宅から誘拐されて、10週間に及ぶ探索と誘拐犯人との身代金交渉か行われたが、5月に遺体で発見された。尚、この事件に関しては、捜査当局が犯人を特定し、逮捕して裁判が行われ、有罪/死刑判決が出て、執行されたが、被疑者は無罪を主張し続けていて、事件当日のアリバイがあるとされている、証拠となる出勤簿が紛失していることなどから、現在でも冤罪/陰謀説がある事件でもある。(真実は闇の中ということになっている...)

また、この事件はアガサ・クリスティの名作「オリエント急行の殺人」の序盤で語られる誘拐事件のモデルとされている。(映画ではこの事件の名前が出てきている。)

国際電話」:異なる国との間で行われる通話のことを言う。但し、国内通話であっても、回線が途中で外国を経由している場合は国際電話に含まれる。(国土が広い国、飛地を有する国などでは日常的に国内通話でも国際電話に該当することが多い。)また、携帯電話を使った場合では、国境近くの場所では海外経由となる場合がある。

現在は、一般加入電話からほぼ世界中の国に対して通話をすることが出来るようになっている。これは、国毎に「国番号」が設定されているため、通話先の国番号を頭に付け、電話番号をダイヤルすれば、(一部の国を除いて)繋がる。

世界で最初の国際電話は、1927年にイギリス・ロンドンとアメリカ・ニューヨークの間で行われている。日本では1934年に、東京とフィリピン・マニラ間での通話が可能となったのが最初である。(この時は無線国際電話であった。)その後、無線方式ではなく、海底ケーブルが設置され、それが利用されるようになった。(1964年に日本とアメリカの間で太平洋横断海底ケーブルが設置されている。)現在は基本的にケーブルが使われるが、一部の国との間では衛星回線が使用されることもある。(衛星回線の場合は、人工衛星経由となるため、衛星までの距離があるため、通話に遅延が生じる。)

英語では「International Call」、ドイツ語では「Internationaler Anruf」、フランス語では「Appel International」、イタリア語では「Chiamata Internazionale」、スペイン語では「Llamada Internacional」、ポルトガル語では「Chamada Internacional」、中国語では「國際電話」と言う。

弁慶の泣き所」:「向こうずね」のことである。この部位は、アキレス腱と共に急所の一つとして知られている部位であり、同時に「弱点」と同義語として使われる言葉でもある。

これは、武蔵坊弁慶のような豪傑であっても、この部位を打たれれば涙を流すほど痛がる、とされていることから、「向こうずね」のことをこのように言うようになったものである。

また、(足の)中指を第二関節で曲げ、力を入れても力が入らない部分である第1関節を含む中指の先の部位のことも言う。(これも、やはり豪傑の弁慶でさえも力を入れることが出来ない泣き所である、ということからこのように呼ばれるようになった。)

また、これらの意味が転じて、力を持っている人の、他人に触れられたくない弱点のことを指すようにもなった。

英語では「Achilles' Heel」、ドイツ語では「Achilles' Ferse」、フランス語では「Talon d'Achille」、イタリア語では「Tallone di Achilles」、スペイン語では「Talón de Aquiles」、ポルトガル語では「Salto de Sapato de Aquiles」、中国語では「強者的弱點」と言う。

ちなみに、「・2話」で高村さんが、これのことを「弁慶のクライング・スポット」と言っていたが、これは高村語であって、英語としては全く意味が通じないのは言うまでもない。(「弁慶の泣き所」と言う意味で言いたいのならば「Shin」または「An Achilles' Heel」と言えば良く、「泣き所」は「Weak Point」と言い、「クライング・スポット」って、小学生レベルの直訳です。)

禅問答」:「ぜんもんどう」と読む。本来の意味は、禅家に於いて、修行者が悟の境地に達するための修業のために感じる疑問を問い、師家がそれに答えるもののことを指す。が、そこから転じて、チグハグで分かりにくいことを言うようになった。(これは、修行者の問と師家の答えとがうまく噛み合わず、何度も問いかけ答えるというようなことを繰り返していることに由来している。)

英語では「Zen Koan dialogue」、ドイツ語では「Zen-Koan-Dialog」、フランス語では「Dialogue du Koan Zen」、イタリア語では「Dialogo di Koan di Zen」、スペイン語では「Diálogo del Koan Zen」、ポルトガル語では「Diálogo de Koan de Zen」、中国語では「禪問答」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 3

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改訂新版 暗号の数理―作り方と解読の原理 (ブルーバックス)

改訂新版 暗号の数理―作り方と解読の原理 (ブルーバックス)

  • 作者: 一松 信
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/09/10
  • メディア: 新書

クラウゼヴィッツの暗号文

  • 作者: 広瀬 隆
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1984/04
  • メディア: 単行本

 

翼よ、あれがパリの灯だ

翼よ、あれがパリの灯だ

  • 作者: チャールズ・A. リンドバーグ
  • 出版社/メーカー: 恒文社
  • 発売日: 1991/10
  • メディア: 単行本

週刊100人(WEEKLY THE 100 PEOPLE) No.062 チャールズ・リンドバーグ

週刊100人(WEEKLY THE 100 PEOPLE) No.062 チャールズ・リンドバーグ

  • 作者: 作成者
  • 出版社/メーカー: デアゴスティーニジャパン
  • 発売日: 2004
  • メディア: 雑誌

翼よ!あれが巴里の灯だ [VHS]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: VHS

理科系のための状況・レベル別英語コミュニケーション―国際電話・電子メールから海外ポスドク面接試験まで

理科系のための状況・レベル別英語コミュニケーション―国際電話・電子メールから海外ポスドク面接試験まで

  • 作者: 廣岡 慶彦
  • 出版社/メーカー: 朝倉書店
  • 発売日: 2004/02/27
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国際電話の英会話

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  • 作者: ランデル 洋子
  • 出版社/メーカー: 三修社
  • 発売日: 2005/08/01
  • メディア: 単行本

国際電話英会話の決まり文句

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  • 出版社/メーカー: 南雲堂
  • 発売日: 1993/07
  • メディア: 新書

D&M すね・足の甲 シンインステッププロテクター ブラック  547

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自分をみつめる禅問答 (角川ソフィア文庫)

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  • 作者: 南 直哉
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2011/12/22
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禅問答入門 (角川選書)

禅問答入門 (角川選書)

  • 作者: 石井 清純
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2010/05/25
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FOUR PENNIES『VERY BEST OF FOUR PENNIES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1996年にリリースされた彼らのベス・アルバムである。'60年代中盤にいくつかのヒット曲を放ったポップなグループであるが、活動期間は短く、2枚のアルバム、4枚数のミニ・アルバム、9枚のシングル(別名義でそれ以外に2枚のシングルがある)しか発表していないが、全英No.1ヒット(『Juliet』)を生むなど、親しみやすいフォーク系のポップなサウンドを聴かせているグループである。本アルバムは、そんな彼らのベスト盤であって、2枚のアルバムからと、アルバム未収録の楽曲を含む主だった曲を集めたものである。

収録曲は以下の全20曲である。『Juliet』『Black Girl』『Keep The Freeway Open』『I Found Out The Hard Way』『Tell Me Girl (What Are You Gonna Do)』『Till Another Day』『If You Love Me (I Won't Care)』『Miss Bad Daddy』『You Went Away』『Running Scared』『Love's Journey』『No Sad Songs For Me』『Square Peg』『Sweeter Than You』『The Way Of Love』『Trouble Is My Middle Name』『Now We Are Through』『San Francisco Bay』『Do You Want Me To』『Until It's Time For You To Go』。

全英No.1ヒットの『Juliet』、TOP 20入りしている『I Found Out The Hard Way』『Black Girl』『Until It's Time For You To Go』など、9枚のシングル曲は全て収録されており、2枚のアルバムからもバランス良く選曲され、そして、アルバム未収録のミニ・アルバムからの楽曲もあるだけに、タイトルの「VERY BEST」の名前に恥じない内容となっている。(これ以上のものを求めるとなると、ミニ・アルバムを含む全アルバムとシングルの全曲集しかなく、2枚組にならざるを得ない。)1枚もののベスト盤ということでは、主だった曲はしっかりと収録されているため、特に不満は無い。(強いて言うと、発表の年代順に収録して欲しかったということですかね...)

フォーク系の優しいサウンドであるが、ポップな要素に満ちているため、聴きやすく親しみやすい差ウントである。また、当然のことながら'60'sらしい独特の雰囲気を持ち合わせている。

ここに収録されている楽曲は、発表から50年弱という曲ばかりであるが、全く色褪せることの無い'60'sの息吹に満ちたものである。ときにはこういう'60'sサウンドも宜しいかと...

 

Very Best of

Very Best of

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Spectrum Audio UK
  • 発売日: 1996/10/17
  • メディア: CD


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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その278) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「怪しげな研究所」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.9話」、「007」からは「女王陛下の007」です。

ケータイ刑事」:「・1st.9話」。「狼男は見た!? ~死体のない殺人事件」という物語。この次の第10話と、ゲストが全く同一であるが、全く別物語(配役も、被害者、犯人も入れ替えている。)ということで、普通ではないことを行う「ケータイ刑事」らしい所が出ている物語である。

岡野さんが「不老不死検定4級」の試験問題集を開いて勉強している所にちゃんがやってくると、いつものようにコントの様な会話をする。(この時、岡野さんは「(不老不死になって)壮大な野望があるんだ...」と言っていた。)そんな所ら事件を知らせる入電が入る。それは、港区赤坂にある不老不死研究所からの通報で、殺人事件が発生したということだった。で、ちゃんと岡野さんは早速現場に向かった。

「不老不死研究所」にやってくると、岡野さんは「ここはね、不老不死研究家にとっては聖地なんだよ」と説明したが、ちゃんはいきなり「何か怪しくないですか?」と言っていた。しかし岡野さんは、聖地にやってきたということで、嬉しさのあまり興奮していた。

中に入っていったが、誰もいる様子は無く、特に殺人事件らしいものは発生した様子はなかった。岡野さんは部屋の中をキョロキョロと見回していて、ドラキュラの棺桶を発見して興奮し、狼男が寝ているのを発見して喜んでいた。その狼男(狼田洋(おおかみだ・よう)という男)が目を覚まし、警察ということが分かると、自分が人を殺したと言い出し、逮捕してくれと言った。

そんな所に、怪しげなマントに身を包んだ死神博士(日本が世界に誇る不老不死界のカリスマだそうです。)がやってきた。ちゃんはいきなり「不老不死なんて、あるわけ無いじゃないですか」と冷めていた。が、博士は事件のこと否定した。更に、狼田が言う死体のある場所に行くが、死体はそこにはなかったことから、狼田は二ヶ月も徹夜していたことから来る疲労で幻覚を見た、とされた。

そんな時、狼田は心臓発作を起こし、休ませることにした。が、その狼田の悲鳴が上がり、駆けつけると死んでいた。疲労からの自然死という死神博士に、ちゃんは徹底的に調べることを告げ、色々と調べていくと、99.9%のフェルマーの最終定理が仕掛けられたと気づいた。

また、ドラキュラの棺桶の中を見たい岡野さんが、それを開けると、そこに狼田が殺したといった不乱健(ふらんけん)の死体が出てきた。ということから、ちゃん死事件のトリックを見破った。

結局、死神博士が、研究費を得るために生命保険を掛けた狼田が自然死となって、掛けた保険金が下りることを目指しての犯行だった。

この研究所では「不老不死」の研究という怪しげな研究をしていたものの、研究資金が掛かり、それが欲しかったということだった。ちゃんは呆れ気味だった。

007」:「女王陛下の007」。1969年のシリーズ第6作て、唯一の2代目ボンドの作品である。本作では、プレイボーイのボンドが本気で一人の女性に惚れたという作品であって、シリーズの中でも異色中の異色作となった。また、1979年のシリーズ第11作「ムーンレイカー」もSF色が強すぎる作品となったことで、製作年の下一桁が「9」の年の作品は異色作ということが定着するみとになった。(更に、1989年の第16作「消されたライセンス」での私恨に橋目ボンド、1999年の第19作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」もやはり「異色作」と呼ばれている。尚、209年にはシリーズ作品は製作されていない。)

スイスのアルプス山中のピッツ・グロリアにあるブルーシャン・アレルギー研究所。ここはバルタザール・デ・ブルーシャンと名乗る伯爵の爵位を申請している人物の研究所だった。何らかのアレルギーを持っている若い女性たちを世界中から集め、その研究と治療をしていた。が、それは表向きのことであって、バルタザール・デ・ブルーシャンとは、ブルーシャン伯爵の爵位を得るためのブロフェルドだった。また、実際に行われていた研究は、細菌兵器の開発と、催眠術によって人を操る手法の研究であって、開発した細菌兵器(病原菌)を世界にばらまくための作戦を進めている秘密基地だった。

ブロフェルドが爵位を申請しようとしていることを知ったボンドは、紋章院のヒラリー卿になりすまし、研究所にやってきて調査をすることにした。
乗り込んできたボンドは、集められた美女たちに鼻の下を伸ばしながら、この研究所でブロフェルドが企んでいることを知る。が、夜、患者の1人のルビーの部屋に忍び込んだところを捕らえられてしまう。難とか脱出し、アルプス山頂にある研究所からスキーで脱出する。この時、ボンドのことが気になる婚約者のトレーシー(=ボンドガール)にも助けられて、無事に脱出したとおもったが、追ってきたブロフェルドが引き起こした雪崩に巻き込まれ、トレーシーはブロフェルドに連れ去られてしまった。

ボンドはMI-6に、研究所の攻撃を求めるが、拒否され、トレーシーの父・ドラコの協力を得て、攻撃隊を組織して、研究所に突撃し、トレーシーを救出し、研究所を爆破してブロフェルドの野望を阻止した。

その後、トレーシーと結婚式を挙げたボンドだったが、生き延びていたブロフェルドの襲撃で、新婚僅か数時間のトレーシーが殺されてしまった...

表向きはアレルギー研究所であるが、実際は細菌兵器の開発と、世界を壊滅させる恐ろしい計画の秘密基地ということで、これ以上怪しげな研究所はないですね。

共通点は、怪しげな研究をしている研究所で、首謀者(「ケータイ刑事」では死神博士、「007」ではブロフェルド)が壮大な野望(「ケータイ刑事」では不老不死になる、「007」では世界征服)を持っていると言うこと研究所内で殺人が行われていること(「007」では攻撃の時にブロフェルドの手下が戦いの中で死んでいる。)、首謀者の野望は失敗したものの生き延びていること、そして首謀者は偽装工作を行っていること余りにもせこい行動(「ケータイ刑事」では研究費欲しさの保険金殺人、「007」では計画失敗の恨みで結婚式後のボンドを襲い、新妻の殺害)をしていることである。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では都会の真ん中に研究所があったが、「007」ではアルプス山頂の僻地に研究所があったということ、そしてその研究所は「ケータイ刑事」では特に破壊されることも無かったが、「007」では爆破されているということである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

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女王陛下の007 (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

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