KISS THE GIRLS(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の映画は1997年のアメリカ映画「コレクター」である。この邦題を耳にすると、1965年のウィリアム・ワイラー監督、テレンス・スタンプ主演の「コレクター」(原題:THE COLLECTOR)の方が頭に浮かぶが、原題から分かるように、全く関係ない別物である。(ジャンルとしたら同じ所に属するので、安易に邦題を付けたと思われる。)連続猟奇殺人事件を追っていく犯罪心理学者の物語で、サイコ・サスペンスである。ホラー作品では無いが、「怖さ」ということはそれなりに感じる事が出来る作品でもある。
作品データを記しておくと、時間は116分、原作はジェームズ・パターソン、監督はゲイリー・フレダー、脚本はデヴィッド・クラス、撮影はアーロン・シュナイダー、音楽はマーク・アイシャムである。そして出演は、モーガン・フリーマン、アシュレイ・ジャッド、ケイリー・エルウィズ、アレックス・マッカーサー、トニー・ゴールドウィン、ジェイ・O・サンダース、ビル・ナン、ブライアン・コックス、リチャード・T・ジョーンズ、ロマ・マフィア、ジェレミー・ピヴェン、ジーナ・ラヴェラ、ウィリアム・コンヴァース・ロバーツ、ヘレン・マーティン、ハイジ・シャンツ、ミーナ・スヴァーリ、デボラ・ストラング、ビリー・ブランクス、たちである。
アメリカ・ノース・カロライナ。女子大生ばかりが狙われる連続誘拐事件が発生する。被害者は直ぐには殺されず、監禁され、恐怖を楽しんでから殺していた。そんな中、犯罪心理学の専門家でもある刑事・クロスの姪が・ナオミが誘拐されたと知り、現地へ向かう。そして地元警察と一緒になって捜査に当たる。既に8人が誘拐され、3人が死体で発見されていることから、地元警察は猟奇的殺人と断定するが、が、クロスは、長年の勘から、犯人は女性を監禁して収集するコレクターだと判断する。そんな中、9人目の被害者であるケイトが自力で犯人の元から脱出し、生還する。で、ケイトに力を借りたクロスたちは犯人の隠れ家に突入、捕らわれていた女性たちを救出する。が、自宅に戻ったケイトの元に訪ねてくる者がいて、ケイトが襲われた...
アイデアの根底には1965年の「コレクター」があることが分かるが、本作はサイコ・サスペンスということに重きを置いていて、犯人捜しとしての楽しみもある。が、犯人が分かってからの展開はちょっと頭を抱えてしまう。それまでが良かっただけに、ちょっと残念な所であった。また、ケイトが余りにもタフで強い女性として描かれているが、ちょっと違和感を感じてしまう。時代と共に強う女性が出てくるのも理解できるが、ちょっと度を超えていると印象が...
そんな中、音楽の方は悪くない。こういう物語だと、音楽の出来不出来が物語に直結するだけに、重要となるのだが、サスペンスとしての緊張感、息詰まる感じ、そしてサイコ的に恐怖の表現は良くできている。物語の結末にちょっと頭を抱えてしまうと頃があるが、音楽がそれを救ってくれている。ということで、本作映画を見たら、サントラ盤の方も味わって貰いたいところである。(時間的にもそんなに長くないので、よろしいかと...)
最後に、サントラ盤の収録曲を記しておく。(収録曲はスコアであるので、タイトルはあっても無いようなものですけど...)収録曲は以下の全9曲である。『Dimples』『Atom Bomb』『I Need Money』『Goodnight Irene』『Kiss The Girls』『Collector』『Hejira』『Casanova』『To Cross The Rubicon』。
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漫画喫茶都市伝説 呪いのマンナさん #10 [ドラマ]
今回から最終エピソードに突入です。で、サブタイトルは「44号室」。あの漫画喫茶の部屋番号ですね。いよいよマンナさんの秘密が明らかになるのでしょうが、「ホラー」と言っているのだから、もっと怖がらせて貰いたいところです。
最終エピソードは前のエピソードからの繋がりも一段と強くなっているということもあって、今回は前回までのあらすじが今まで以上に長くありました。(逆に、それだけ今回の本編時間が短くなるということである。)
例の漫喫でマサトを探すリョウコ。44号室であの赤い漫画本を見つけると、それを手にする。幼い頃に出ていった母親に会いたいリョウコだったが、シズカの言葉を思い出し、漫画本を開くことを躊躇い、結局、元の場所に置いて飛び出していった。
カムイの所で、サヤカが援交していた事実を知り、更に孤独だったことを知るシズカとリョウコ。しかし、シズカはそれを受け入れられなかった。で、シズカとリョウコは喧嘩別れをしてしまう。で、リョウコはあの漫喫に向かう。
一方、シズカはカムイから、サヤカの真の友達だったと聴かされると、リョウコの後を追う。で、あの漫喫にやってくる。が、その時リョウコは44号室で赤い漫画本に母親に会いたいと願いながら、読み始めていた。シズカは「赤い漫画本を読むと死ぬ」と改めて言うが、リョウコはどうしても母親に会いたくて、例え死んでも会いたい、と言う。そして、シズカは親友だと言い残すと、飛び出していく。
44号室に一人となったシズカだったが、身体に異変が現れて金縛り状態になってしまう。そして、そこにマンナさんが...
以前からシズカには死亡フラグが立っていたが、いよいよという感じになってきました。また、リョウコにも死亡フラグが立ったということで、この感じだと全員死亡ということになりそうな感じが... でも、それでは余りにも単純だし...
だけど、今回も背筋が凍るような怖さは無いし、予想された通りの展開で、しかも時間の関係もあってか、思った以上に話が進んでいない。残り2回だが、この様子だとサプライズもなく、それなりの終わり方を迎えそうですね。(シズカにマンナさんが乗り移っていたとか、カムイがマンナさんの生まれ変わりだったとか、そういうものが欲しい...)
↓今回からはこれに収録されます。
↓8/16発売。(だけど、2巻に分けるって、内容を考えたら資源の無駄遣いと思えるだけです。)
BEST HIT USA 2008[2008/8/5] [音楽(etc.)]
今週もいつものように、一番早い放送である火曜日夜のBS朝日の放送において、ON AIR曲と「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心に記します。最近の番組の質の低下に伴って、必要情報はそれなりに、そうでない部分はより簡単に記すことにします。(今回はTMの情報の中にもいい加減なものが含まれるということで、もうボロボロでした。)
時間の無駄使いOPのPVは、ALICIA KEYSの『Fallin'』、CMが入ってのOPの挨拶に続いて、「ゲストです」ということでKARL WOLFがスタジオに登場。インタヴューと『Africa』でした。(最近にしては珍しく、ラストまで流れました。)
続いては「HOT MENU」のコーナーで、長い解説があってからJAKOB DYLANの『Something Good This Way Comes』が途中で打ち切られ、「COUNTDOWN USA」の20位から11位までの発表へ移行。そして今週のURBAN AC CHARTのTOP 10がALICIA KEYSの『Teenage Love Affair』(今週の5位)をバックに紹介されました。
CMを挟んでから、「STAR OF THE WEEK」のコーナーで、KRYSTAL MEYERSでした。インタヴューと『Make Some Noise』。やはり、良い所でインタヴューの続きに切り替われました。続いて「C/D USA」の続き(10位から4位)の発表と、今週のACTIVE ROCK CHARTのTOP 10がのAVENGED SEVENFOLD『Afterlife』(今週の10位)をバックに紹介されました。
CMを挟んで、38分になって、ようやく「TIME MACHINE」のコーナーです。(余計なものが頭に入るから、肝心のここがこんなに後ろになってしまうのですよ...)いきなり8/5ということで、以下の5件が紹介されました。
1962年:MARILYN MONROEがハリウッドの自宅ベッドで受話器を握ったまま死亡しているのが発見された。享年36歳、1966年:BEATLESのアルバム「REVOLVER」がイギリスで発売になる。ジャケットに初めてイラストが使われた、1992年:TOTOのドラマー・JEFF PORCAROが自宅の庭で殺虫剤を散布中に倒れ、死亡した。視点は殺虫剤アレルギーによる心臓麻痺。享年38歳、2001年:'N SYNCのアルバム「CELEBRITY」が全米1位を獲得、3週連続1位となる。→Billboardの2001年8月5日付けチャートはありません。8/11付けで1週だけ1位(2001年の年間アルバム・チャートでは9位)になっているので、これはBillboardではない他のチャートということになる。(このコーナーでは、アメリカ・チャートはBillboardでのチャート成績を取り上げているのに、今回はちょっといい加減になってきている...)、2005年:BOB DYLANの『Like A Rolling Stone』が、イギリスの音楽雑誌「UNCUI」が行った「世界を変えた音楽、映画、書籍、テレビ番組」の投票で1位に輝いた。
また、8/5が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の2人でした。DEAD OR ALIVEのPETE BURNS(1959年生まれ)、BEASTIE BOYSのMCA(ADAM YAUCH)(1964年生まれ)。
このコーナーからは、当然の如く、BOB DYLANの『Like A Rolling Stone』が選ばれて、1994年のライヴが流れました。でも、「8分ぐらいある中のほんの一部」という断りを入れて、約2分だけの放送でした。→冒頭の時間の無駄遣いが無ければ、3分ぐらいになったのに...
続いて「C/D USA」のTOP 3の発表があってから、最後のリクエストのコーナーへ。今回は1997年のSAVAGE GARDENの『Truly Madly Deeply』でした。→良い曲ですけど、筆者の期待している期間の者でないので、ノーコメントです。
次回は、EPGの番組情報によると、ゲストにはアクセントの名前があります。内容説明の方は、今回はストレンジャー30周年ということで、ビリー・ジョエルを大特集!さらにスタジオには10代に絶大な人気を誇るアクセントが初登場!とあります。
CAT STEVENS『TEASER AND THE FIRECAT』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1971年に発表された彼の5枚目のアルバムである。'60's後半にデビューして、シンガー・ソングライターとして活躍していた彼が、前作のヒットでブレークし、注目される中で発表し、更に評価を高めることになったアルバムである。本アルバムには『Morning Has Broken』や『Peace Train』という大ヒット曲が収録されていることもあり、彼の代表作の一つである。本アルバムは、イギリスでは最高位3位、アメリカではBillboardのアルバム・チャートで最高位2位を記録して、1972年の年間アルバム・チャートでは堂々の4位にランクインしている。
収録曲は以下の全10曲である。『Wind』『Rubylove』『If I Laugh』『Changes IV』『How Can I Tell You』『Tuesday's Dead』『Morning Has Broken』『Bitterblue』『Moonshadow』『Peace Train』。
この中からシングル・カットされてのは3曲で、いずれもがヒットを記録している。最初にシングル・カットされた『Moonshadow』はBillboardのシングル・チャートで最高位30位を記録、続いて『Peace Train』が最高位7位を記録。そして『Morning Has Broken』は最高位6位を記録すると共に、1972年のBillboard年間シングル・チャートでも44位にランクインしている。(前2曲は年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『Morning Has Broken』『Peace Train』『Moonshadow』という誰もがピックアップする3曲(特に『Morning Has Broken』は、彼と言ったらこの曲を外すことは出来ませんから...)と、『Wind』『Rubylove』をピックアップしておく。
曲の方は、アコースティック・ギターを中心にしたシンプルな曲ということで、派手な所は無いが、とても聴きやすくいものである。また、そのシンプルさは誰もが安堵の気持ちを持つものであり、時代を越えたエバーグリーン・ミュージックがここにある。アルバムの収録時間が短めであるが、シンプルなサウンドがそのことを忘れさせてくれる。
1978年、突如彼はイスラム教徒に改宗し、名前の方もユスフ・イスラム(YUSUF ISLAM)と変えたことで、「CAT STEVENS」の名前での活動は無くなったが、彼が残した名曲は不滅である。シンプルなサウンドというのは、日常いつも聴いていたいというものではなく、時々聴きたくなる、というようなものであるが、その都度彼の曲を聴いても全く飽きることはなく、心を洗ってくれるものである。手元に置いておきたいアルバムの1つである。
Teaser and the Firecat (Limited Edition Digi-Pak)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Polygram
- 発売日: 2000/05/23
- メディア: CD
↓こういう名盤は当然のようにゴールドCDとしてもリリースされています。