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篤姫#31 [ドラマ]

人員整理が進む中、今回は幾島の退場の物語です。(次が桜田門外の変で、その次からはいよいよ和宮登場ということで、遂にの姉妹が出そろうことになります。)これまでの退場劇でも、篤姫の影となって共に歩んできた幾島はやはり別格扱いということで、たっぷりと見せ場がありましたね。(前回に続いて、篤姫がサブという感じになっていた...→これも、が揃うまでのつなぎということで...)

井伊の安政の大獄はより厳しくなり、近衛家老女・村岡が詮議を受けることになった。このことで将軍・家茂に助けを求めようとした天璋院。が、(今やマリバロン・本寿院チームから銭形愛・天璋院チームに移籍した)滝山が諫めた。→ここのところ、滝山の存在感が大きくなってきている。逆に、本寿院は、朝のお祈りの所にちらっと出ていたものの、相変わらず天璋院のことを良く思ってないような所を見せていたが、存在感が無くなっちゃいました...

中盤からは幾島の花道のためと言ったらいいのか、幾島が中心になっていく。何か、天璋院付きの隠密くノ一が最後のご奉公という様な感じに見えましたけど... で、村岡の元に赴き、篤姫が婚礼の時に着た白い衣装を届け、村岡は厳しい詮議を切り抜けた。

そして、いよいよ今回のメイン・イベントで、幾島と天璋院の別れのやりとりへ。何だかんだで、これまで一緒にいただけに、全て分かっていた二人。見応えがありました。回想で、鶴丸城でのあの奇声がまた見られたのはちょっと嬉しい所だったが、こうして見ると、幾島って、いつも篤姫に対してお小言を言ってたんですね。で「私がお教えすることは、もう何一つ残っておりません。私の務めは終わったのでございます」と言った幾島。まあ、これまでのことを考えて、涙の別れというのは本作らしい所でした。ただ、「そなた、酷い顔じゃぞ」と言う天璋院の言葉に「天璋院様こそ、私の他に見せられぬお顔にございます」としっかりと返していて、漫才コンビということではこれで解散というのは実に惜しいところです。

そんな中、今回は薩摩では斉興の死があったが、これも人員整理の一つだったと言って良いでしょうね。で、代替わりした薩摩ということが描かれていたけど、この部分は余計な感じがしました。

次回はいよいよ桜田門外の変です。ここの所は幕末の動乱期を描いたドラマのような緊張感が出ていて、「篤姫」らしくない物語が続いているが、その「篤姫」らしくない物語のクライマックスでしょうか。(その次からは、和宮登場となり、またまた作風が変わるはずですから...)

 

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2008/06/30
  • メディア: ムック

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)

  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/15
  • メディア: 文庫
篤姫―NHK大河ドラマ歴史ハンドブック (NHKシリーズ)

篤姫―NHK大河ドラマ歴史ハンドブック (NHKシリーズ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本
↓予習はこちらで
天璋院(てんしょういん)と和宮(かずのみや) (PHP文庫 (う19-1))

天璋院(てんしょういん)と和宮(かずのみや) (PHP文庫 (う19-1))

  • 作者: 植松 三十里
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2008/02/01
  • メディア: 文庫
最後の大奥天璋院篤姫と和宮 (幻冬舎新書 す 2-1)

最後の大奥天璋院篤姫と和宮 (幻冬舎新書 す 2-1)

  • 作者: 鈴木 由紀子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 新書
桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫)

桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫)

  • 作者: 吉村 昭
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1995/03
  • メディア: 文庫
桜田門外ノ変〈下〉 (新潮文庫)

桜田門外ノ変〈下〉 (新潮文庫)

  • 作者: 吉村 昭
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1995/03
  • メディア: 文庫
↓まもなく長女と三女が...
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

TBはhttp://meichiku-et.seesaa.net/article/104113943.html を参照されたし。(本ブログは現在、スパムTBが多いので、全TBを受信拒否しています)

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TwellV・神宮前名画座「YOU CAN'T TAKE IT WITH YOU」 [映画(洋画)]

今週の神宮前名画座は、1938年のアメリカ映画「我が家の楽園」でした。126分の作品であるため、30分拡大しての放送でした。(でも、約20分の余りがあるので、15分拡大で十分なのに...)この作品はブロードウェイでヒットした舞台劇を映画化した作品であり、キャプラ監督の代表作になり、アカデミー賞で作品賞と監督賞を受賞した作品である。物語は風刺の効いたコメディであり、傑作として名高い作品である。

作品データを記しておくと、時間は126分、白黒作品である。原作はジョージ・S・カウフマンとモス・ハート、監督はフランク・キャプラ、脚本はロバート・リスキン、撮影はジョセフ・ウォーカー、音楽はディミトリ・ティオムキンである。そして出演は、ジェームズ・スチュワート、エドワード・アーノルド、ジーン・アーサー、ライオネル・バリモア、アン・ミラー、ミシャ・オウア、スプリング・バイイントン、ドナルド・ミーク、ハリウェル・ホッブス、ダブ・テイラー、サミュエル・S・ハインズ、ハリー・ダヴェンポート、ウォード・ボンド、たちである。

物語は、大富豪カービーと、奇妙な一家との間で繰り広げられる物語であるが、色々と楽しい仕掛けも用意されているコメディ仕立ての物語である。最後の楽観的なオチが時代を感じさせてくれるものの、安らぎ感を感じるところである。

実業家で大富豪のカービーは、軍需工場を作るための用地買収を進めていたが、その土地の持主の中の一人ヴァンダホフ一家の反対にあって、話が進んでいなかった。一方、副社長であるカービーの息子・トニーは秘書のアリスと恋仲になり結婚を考えていた。が、アリスがヴァンダホフの孫娘ということが分かり、猛反対にあう。アリスは何とか気に入って貰おうと、カービー夫妻を自宅に招くが、それは約束の日の前日のことであり、突然の来客という形になり、ヴァンダホフ一家の真の姿を目にすることになったカービーは...

資本主義の鬼のようなカービーと、余生を送る金があることから引退して好きなことをやっているヴァンダホフ。いくつかの騒動を通して、人生に必要なものは何かということを語りかけてくれる物語は、アカデミー賞を獲得したのも納得できる内容である。

また、キャスティングの方も、オールスター・キャストということで、実に豪華な顔ぶれが集まっていて、たっぷりと見せてくれている。

現実のコセコセした生活を忘れて夢のような世界に浸ることもでき、更に大切なことを思い出させてくれるということで、これはなんとしても見ておきたい作品である。

次回8/9&10は「市民ケーン」(1941年)が、やはり30分の拡大枠での放送となります。これも見ておかなければならない名画です。その後は、8/23「ローマの休日」(1953年)、8/30「黄昏」(1952年)と続き、やはり30分拡大しての放送です。(8/31は通常の2時間枠となって「ジェーン・エア」の再放送です。)

 

 

我が家の楽園

我が家の楽園

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • メディア: DVD

我が家の楽園

我が家の楽園

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD
世界名作映画全集121 我が家の楽園

世界名作映画全集121 我が家の楽園

  • 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
  • メディア: DVD
我が家の楽園

我が家の楽園

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテイメント
  • メディア: DVD
我が家の楽園

我が家の楽園

  • 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
  • メディア: DVD

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ゴルゴ13#17 [アニメ]

今回の物語は、ゴルゴの犯行と睨んだ定年間近の元敏腕FBI捜査官とゴルゴ13とのやりとりを描いた物語。それにしても、派手なところが全くない地味な物語で、ここのところ、今ひとつという出来の物語が続いているなぁ...

ハワイのワイキキビーチでシカゴ・マフィアのボス・ゴメスが狙撃されて死亡した。護衛たちはボスの仇を取るために躍起になる。一方、警察も動き始めるが、どこから狙撃したのか分からず、手掛かりを得られない。そんな中、FBI捜査官のレオンは、その状況からゴルゴ13が犯人だと直感し、遠くのホテルから狙撃したものと判断した。が、警察はそれはあり得ないと否定的な見解だった。レオンは6年前にサンフランシスコで発生した事件でゴルゴと接触していた。ゴルゴが犯人として検挙したが、FBIはゴルゴに依頼する仕事があって取り引きをした。レオンは上層部に何度も異議を唱えたが、それによってハワイに飛ばされていた。レオンはゴルゴと接触すると、このまま島から去るように言う。が、聞き入れないゴルゴだった。そんなゴルゴは地元のチンピラが絡んできた喧嘩によって警察に連行された。が、レオンはそれを見逃して、ゴルゴに再び島から出ていくように念を押した。そんな中、警察の中でも、ゴメスの狙撃犯としてゴルゴに目を付ける者が現れた...

もう少し、レオンとゴルゴの絡みや、レオンと警察との絡みを描いて貰いたかった所である。過去にゴルゴとの接点があったレオンが、ただの定年間近の事なかれ主義の老捜査官というだけになっていて、せっかくの人物設定が死んでしまっている。

第2クールに入って、完全にレベルが低下してしまっているが、何とかして貰いたい所である。1年続ける予定だそうだが、ここの所の体たらくだったら、2クールで打ち切りでもいいかも。兎に角、この調子だったら、土曜深夜のテレビ大阪での放送ではなくて、日曜深夜のBS-JAPANでの放送で見ることに切り替えようかしら...

この物語の収録は「SPコミック収録巻数:15巻」↓です。

ゴルゴ13 (15) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: コミック

 

↓はっきり言って、ここのところはこっちの方がより面白い!

ゴルゴ13 九竜の首

ゴルゴ13 九竜の首

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • メディア: DVD


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東京少女・岡本杏理#1「川の匂い」 [ドラマ]

今月のヒロインは岡本杏理。これまでの4人よりも年齢が下であるが、演技の経験ということでは2005年からやっているということもあって、キャリアでは逆転する。(主演ということでは「恋日・3rd.~三姉妹」と「東京少女・セピア編」の「新聞少女」ぐらいですけど...)「牙狼」で三神官の一人、ベルを演じていたのが頭に残っている筆者です。(但し、声は吹き替えられていたので、彼女の声ではなかったですけど...)→彼女が「銭形」を襲名することになるのなら、「牙狼」繋がりで雨宮慶太監督に「ケータイ刑事」に参加して貰いたいと思う所である。(が、BS-iの予算と、雨宮監督の凝った映像作品ということを考えたら、1クール分の予算を1、2本で使いきってしまいそうな気がするので、やっぱり無理でしようね...)

主題歌は主演が歌うというのが本作であるが、今月の主題歌は『ひとりぼっちのランナウェイ』。勿論、歌うのは岡本杏理である。アップテンポで元気が出てくる歌ですね。(5月・水沢エレナの挿入歌『翼』と同じような雰囲気を持った曲です。)→4月からの『イケナイ恋』『蕾』『翼』『恋はみぢかい』『トウキョウノウタ』、そして今月の『ひとりぼっちのランナウェイ』と来月9月の瓜生美咲の歌う曲を合わせて、CDリリースして欲しいところですけど...

携帯電話が出てきたので、21世紀の現代の物語ということになるが、下町を舞台にした物語であって、ノスタルジックな雰囲気(豚の蚊取り線香置が出ていたのが、そう感じさせてくれます。)があっただけに、昭和40年代から50年代の物語にしても良かったように思えました。(が、スポンサーが許してくれないでしょうけど...)→「新聞少女」の岡本杏理であるだけに、悪くないアイデアだと思うんですけど、やっぱりスポンサーは神様ですからね...

また、理容店が舞台ということで、思い出したのは「恋日・3rd.21話」の「近くて遠い恋」と、「東京少女・セピア編」の「さよなら少女」でした。(とは言っても、繋がりがある訳ではありませんが...)

中学生の斉藤杏理。家は東京の下町で理髪店を営んでいる。杏理は友達と電話で話していて、靑山のカリスマ美容師の店に行く約束をしていた。家が理髪店だからといって、いつまでも父に髪を切って貰うことが嫌だった。(気持ちは良く分かります。)

また、父・裕の友人の子供、小学生のケンを預かっていた。最初は弟が出来たと喜んでいた杏理だったが、無口なケンのことを疎ましく思うようになっていて、存在感がないなど、友達にぼやいていた。

母・朋子が、ご飯が出来たと言って杏理を五月蠅く呼び、仕方なく電話を終えて降りていく杏理。で、ケンと共に4人で食卓を囲む斉藤家。そんな中、杏理の髪をいつ切ろうかという話になる両親。

風呂上がりで部屋に戻ってきた杏理。ケンは杏理の足音を聞くと、本を読むのを止めて寝たふりを。部屋の灯を消してスタンドを点けた杏理は日記を書き始める。最初は嬉しかったが、随分と酷いことを書いていた杏理だった。(「はっきり言って、渡しはケンを好きになれない」「一人っ子が良い」と書いていた。)

夏休みと言うことで、宿題を殺っている杏理。が、色々とぼやいていた。が、ケンがいることを忘れていて、思い出したように呟くが、ケンは黙って本を読んでいた。そんな所に母がやってきて、杏理に、夕飯で使う豆板醤を買ってきてくれ、と頼まれる。また、朋子はケンと一緒に行って、「(ケンには)お菓子を買って貰うのよ」と言って杏理と共に行くように言う。で、杏理とケンは買い物に出掛けた。

杏理とケンが一緒に出掛けるのは、ケンがやってきたとき、東京タワーや上野動物園に言った時以来だった。色々と喋る杏理だったが、ケンは何も言わなかった。「弟のように思ってるし...」と言う杏理だったが、ケンは突然走り出していってしまった。で、杏理はケンを追いかけていく。

ケンがやってきたのは川だった。追いついた杏理に「川」とだけ言ったケンだったが、それ以上は何も言わない。杏理が「いい景色。川なんて久しぶりに来た」と言うと、「匂いがする」と言うケン。で、杏理も「川の匂いだ」と言い、少しは打ち解けたようだった。

夜、麻婆豆腐を作った朋子。(「東京少女・セピア編」の「麻婆少女」でも麻婆豆腐が出てきたが、全く違う形で、今回は母の得意料理と言うことでした。)が、ケンはやはり何も喋らない。「何で喋らないの。さっきは笑って喋っていたでしょう」と言う杏理だったが、「いいのよ」と朋子。杏理は喋らないケンを不思議に思わない両親のことに疑問を持ち、麻婆豆腐はいつもと同じだが、気分は最悪だった。(ここでAパート終了。経過時間は約11分ということで、少し短めのAパートでした。で、Bパートは約15分ということになります。)

食事が終わり部屋に戻った杏理は靑山の美容院に行く計画を友達と電話で話している。で、ギブ・アンド・テイク作戦を実行することにした。が、自分を見ていたケンに「こっち見ないで」と冷たくする杏理。日記には自分がどんどん冷たい人間になっていく気が...でも、それはケンのせいで...と書いていたが、ケンの蒲団を直してあげたりと、お姉さんらしいところを出していた。で「寝てる時は可愛いのに」と言っていた。

次の日、杏理は朝から店の掃除をしていた。「夏休みだから、たまには店の手伝いを」と言っていたが、食事の時、母は「お父さんに何かお願い事があるの?」と見透かされていた。が、「何でそんな風に言うの。何で私の気持ち踏みにじるの?」と返す杏理。母は「杏理は成長したんだよね」と言っていた。が、ケンが何も言わずに杏理を見る目が...

店の手伝いをしていて、お客さんが帰ると、来週祭があり、それにみんなで行こうという話になるが、その日は月曜ということで「私、約束があるから、一緒に行けない」と言う杏理。杏理の気持ちを察した両親だったが、これから杏理の髪を切ろう、という話になる。これに杏理は、月曜日に友達と青山の美容院に行く約束をして、お金が欲しいと言う。これに父は「俺だったらタダだぞ」更には「杏理の友達も一緒にカットしても...」と言う。すかさず「もう嫌なの、お父さんに切って貰うのは」と行って自分も友達みたいに美容院に行きたい、と気持ちを言う。そしてケンのことを持ち出して、「お姉ちゃんにならないから」「ケンなんていない方がいいよ」と口に出した。が、ケンはそれを聴いていて、黙って部屋に戻って行ってしまった。母は「ケンちゃんに謝ってきなさい」と言うが、杏理は両親がケンに甘いことの不満を言い「絶対に謝らないから」と言うと部屋に戻った。

部屋ではケンがショックを受けて落ち込んでいた。杏理は日記が出ていて、それをケンが読んだことを確かめると「ここ、私の部屋なの。出てって」とケンに言った。で、ケンは黙って出ていったが、家から飛び出して行ってしまった。追いかけていく母の声が届くが、杏理は「勝手に人の日記を読む方が悪い」と思っていた。

そんな所に父がやってきた。父は「美容院代」といって封筒を杏理に渡した。「もう」中学生だもんな。父さんの専属モデル、卒業祝いだ」と言って、美容院に行くことを許してくれた。そんな父は腰を下ろすと、ケンのことを話し始めた。

ケンの父親は自分と同じ理容師だが、今、重い病気を患っていて、母が尽きっきりで看病している。で、ケンの面倒を見きれなくて、預かって欲しいと頼まれた、と告る。また、ウチに頼んだのは、ケンの家と同じ理容室だからで、ケンの家の近くには大きな川が流れている。少しでも馴染んだ環境の方がケンにも良いということだった。また、ケンに「ここがお前の家だという場所」を与えてやりたかった、とも言ったが、それが浅はかだったと後悔していた。そして「近いうちに迎えに来ることになった」と伝えた。杏理は「じゃあ、ケンのお父さんは?」と尋ねるが、父は俯いて何も言わなかった。で、杏理も察したようだった。

そんな所に母が戻ってきた。「ケンは?」と父が尋ねると首を振って「追いかけたんだけど、見失っちゃって...」と母。これに杏理は立ち上がって「多分あそこだと思う。私、探してくる」と言って、飛び出していった。

杏理が向かったのは川だった。で、ケンはその場所にいた。杏理はケンの横にやってくると、「ケンの家の近くには、川が流れてるんだ。この川とも繋がっているかも知れないね」と言うと、「さっきは出ていけなんて言ってゴメンね」と謝った杏理。これにケンも「ごめんなさい。勝手に読んで」と日記を読んだことを謝った。これに杏理は首を横に振りながら「うんうん、あんな所に出しといた私がいけないの。あの日記、嘘だからね。私、ケンのこと好きなんだから」と言って笑顔を見せる。そして「帰ろう。お母さん、美味しいご飯作って待ってるよ」と言うとゆっくりと歩き出した。

ケンは杏理を追いかけ、エプロンを掴むと抱きつく。そして「匂いがする」と言う。「何の匂い?」と尋ねる杏理。ケンは「家の匂い」と言った。それは理容室の匂いだった。で、テオ繋いで仲良く帰って行く杏理とケン。

ケンは夏休みの終わりを待たず、また父が楽しみにしていた夏祭にもいけないまま、家へと帰っていった。

月曜日、定休日の店にいる父。そこに客がやってくる。「すいません、今日お休みで...」と言うが、それは杏理だった。杏理は鞄から、父から貰った美容院代の袋を取り出して父に渡すと「予約していないけど、私の髪、切ってくれないの」と言うと、理容椅子に座った。「切るに決まってるだろう」と父は嬉しそう。で、父は杏理の髪を切る。

夕方、浴衣に着替えた両親と杏理は祭に向かった。杏理はケンが教えてくれた川の匂いを思い出していて、川が須口格にあることを忘れていた自分に気づいた。そしてケンは今どうしているのだろうと思いを巡らせていた。ケンと一緒に、この川のこの道を歩いたことが随分昔のことのように思えていた。

『ひっとりぼっちのランナウェイ』が流れ、エンドロールは夕景に染まった川辺の景色でした。

次回の物語は、16歳・福永マリカの脚本家としてのデビュー作となる「家出のススメ。」という物語です。(主演の岡本杏理よりも福永マリカの方に注目が集まっているという逆転現象が起こっているのですけど...)「恋日・文學の唄」の1&2話の「蒲団」以来となる佐野史郎さんがゲストというのも注目点の一つです。家出をした少女・杏理と、途中で出会った佐野史郎とのやりとりは面白そうです。

「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせは、下町を舞台にしていたということで、ちょっとは期待したのだが、その期待も虚しく、基本となる「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。

物語としたら、一番複雑な頃の少女の気持ちを描いていて、いい感じにまとまった物語でした。ただ、途中でケンのことをボロクソに言う杏理に、「牙狼」での悪のイメージが甦る所があったのだが、中学生ということを考えたら、杏理の気持ちも良く分かりました。

派手な所は無いが、心のドラマということでは良いものでした。また、今回は直接的には語られていないが、東京の下町を舞台にしていて、それらしく「東京」ということも描かれていたので、「東京少女」と言うタイトルに一応偽りはなかったですね。でも、「川」が鍵となる物語だったら、水の都・大阪でも全く問題が無く展開できますし、ケンの実家は琵琶湖周辺、杏理の家は淀川近くということの方が、より「川」に対する思いが深くなったのでは、と思ったところでした。(30分枠でそこまで描くのもまた大変ということは分かりますけど...)

 

↓岡本杏理はこれの一員でもあります。

@me. (Angel Works)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: SDP
  • 発売日: 2007/03/24
  • メディア: 大型本

↓岡本杏理出演作品

恋する日曜日 アニソンコレクション DVD BOX 2

恋する日曜日 アニソンコレクション DVD BOX 2

  • 出版社/メーカー: キングレコード
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牙狼<GARO> 1

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  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
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牙狼<GARO> 2

牙狼<GARO> 2

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(中略)

牙狼<GARO> 6

牙狼<GARO> 6

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牙狼<GARO> 7

牙狼<GARO> 7

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↓一応、こういうものを...

あなたの髪がもっとキレイになる本―間違いだらけのヘアケアと美容室選び

あなたの髪がもっとキレイになる本―間違いだらけのヘアケアと美容室選び

  • 作者: マスター・カトウ
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 単行本


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ケータイ刑事銭形海18話(2nd.5話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]

今回の「銭形海[裏ネタ編]」は、2nd.シリーズ第5話「おしどり夫婦の悲劇!? ~立てこもり殺人事件」についてです。サブタイトルにもある「おしどり夫婦」について、劇中に登場した「夫婦茶碗」について、懐かしのギャグ「だっちゅーの」が登場しているので、その「だっちゅーの」について記すことにする。

尚、BS-iの本放送の時に記した長文&ネタバレあり版は「ここをクリック」してご覧下さい。(放送直後に記した感想版もここを経由してください。)

おしどり夫婦」:仲の良い夫婦のことをこのように言う。これはおしどりはいつも雄と雌が一緒に泳いでいることから、おしどりが仲の良いことの象徴として扱われているためである。

が、劇中で海ちゃんが語っているように、おしどりは繁殖期以外は雄と雌は別行動であり、毎年雄はパートナーとなる雌を変えている。子育ても、雌が行うのが普通である。ということで「おしどり夫婦」というのは、仲の良い夫婦のことを言うのは、語弊があると言って良い。→おしどりの生態について詳しく分かったからこそ言えることでもありますけど...

夫婦茶碗」:同じ柄で2個1組になった茶碗のことである。普通は大小があり、これが夫婦に見立てられる。
「夫婦(めおと)」という言葉には、夫と妻という一組の男女という意味だけでなく、(夫婦のように)一組になったもの、という意味があり、そういうものを「夫婦○○」と言うことがある。「夫婦茶碗」もその一例である。

例えば、三重県にある夫婦岩、男女を一緒に一ヶ所に葬った夫婦塚、男女一対の夫婦雛、夫婦のように寄り添いあった2本の松の木の夫婦松、2つ続けれて作られた夫婦窓(連双窓ともいいますけど...)など、夫婦のように一組と見なされたものには「夫婦○○」と言われるものがある。

だっちゅーの」:グラビア・アイドルとお笑い芸人の(アイノコのような)折衷型の女性2人組のパイレーツのギャグで、1998年にブームとなったものである。(1998年の新語流行語大賞を受賞した。→これを受賞すると、不思議と翌年には死語となるものが殆どで、翌年には殆ど聴かなくなりました。)

第2回ミス・ヤングマガジンで準グランプリとなった浅田好未と、第6回全日本国民的美少女コンテストに出場した西本はるかの2人組で一世を風靡したが、結局は一発屋という形になって消えていった。(グラビアにしても、お笑いにしても、それぞれの素養が十分ではなく、中途半端でしたしね...。まるで瞬間最大風速は強烈な台風が上陸し、あっという間に通り過ぎたという感じでした。)

一応、この2人のコンビで2001年9月まで活動していたが、西本が女優になるということで解散した。その後、浅田は宇恵さやかと組んで新生パイレーツを結成したが、お笑いをすることなく、グラビアだけの活動をしていたが、殆ど鳴かず飛ばずで、2004年に解散している。尚、(浅田、西本、宇恵)それぞれ現在でも活動をしているようだが、殆ど目にすることがないのですけど... →やはり、それだけの素養がないということなんでしょうね。「昔の名前で出ています」ということも出来ない二流だったということでしょうか。→最近、最近「おバカ」を売りにしてブレークしている芸人たちがいるようだが、10年前のパイレーツの再現という気がするのですけど...(ちょうどあれから10年ですし...)

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

おしどり夫婦 (光文社文庫 い 37-7 光文社時代小説文庫)

おしどり夫婦 (光文社文庫 い 37-7 光文社時代小説文庫)

  • 作者: 稲葉稔
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2008/04/10
  • メディア: 文庫

オシドリは浮気をしないのか―鳥類学への招待 (中公新書)

オシドリは浮気をしないのか―鳥類学への招待 (中公新書)

  • 作者: 山岸 哲
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 新書

夫婦茶碗

夫婦茶碗

  • 作者: 町田 康
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1998/01
  • メディア: 単行本

たち吉 和草 夫婦茶碗

たち吉 和草 夫婦茶碗

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九谷焼 夫婦茶碗 「銀彩」 陶器,ペア,和食器

九谷焼 夫婦茶碗 「銀彩」 陶器,ペア,和食器

  • 出版社/メーカー: 九谷焼 【和座の蔵】
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九谷焼 夫婦茶碗 「流線文」 陶器,ペア,和食器

九谷焼 夫婦茶碗 「流線文」 陶器,ペア,和食器

  • 出版社/メーカー: 九谷焼 【和座の蔵】
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九谷焼 夫婦茶碗 「赤椿」 陶器,ペア,和食器

九谷焼 夫婦茶碗 「赤椿」 陶器,ペア,和食器

  • 出版社/メーカー: 九谷焼 【和座の蔵】
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九谷焼 夫婦茶碗 「あざみ」作家 東孝子 陶器,ペア,和食器

九谷焼 夫婦茶碗 「あざみ」作家 東孝子 陶器,ペア,和食器

  • 出版社/メーカー: 九谷焼 【和座の蔵】
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九谷焼 夫婦茶碗 「吉田屋ぶどう」 陶器,ペア,和食器

九谷焼 夫婦茶碗 「吉田屋ぶどう」 陶器,ペア,和食器

  • 出版社/メーカー: 九谷焼 【和座の蔵】
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九谷焼 夫婦茶碗 「染吹椿」 陶器,ペア,和食器

九谷焼 夫婦茶碗 「染吹椿」 陶器,ペア,和食器

  • 出版社/メーカー: 九谷焼 【和座の蔵】
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浅田好未写真集 「A」

浅田好未写真集 「A」

  • 作者: 野村誠一
  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2007/06/23
  • メディア: 大型本


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