SSブログ

「SCANNERS III: THE TAKEOVER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1991年の映画「スキャナーズ3」である。第1作が1981年で、第2作が1990年ということで、立て続けに製作された作品である。ブラックのセンスは光るものがあるものの、それだけということになっていまい、第1作の持っている独特の世界観が失われているのが残念な所である。やはり「続編は...」という、一般的に言われている通りの内容に収まってしまった。(といいつつ、更なる続編が製作されることになる。→そちらはもう勘弁して、という内容になっちゃいました。)また、ホラー作品の要素が残っているものの、ホラー作品というよりは、超能力者のバトルというアクション作品といった方がいい内容になっている。

作品データを記しておくと、時間は101分、原案はデヴィッド・クローネンバーグ、監督はクリスチャン・デュゲイ、脚本はB・J・ネルソン、ジュリー・リチャード、デヴィッド・プレストンの3人、撮影はヒューズ・デ・ヘック、音楽はマーティ・サイモンである。そして出演は、スティーヴン・パリッシュ、リリアナ・コモロウスカ、ヴァレリー・バロア、ダニエル・パイロン、たちである。

ヘレナとアレックスの姉弟は生まれながらのスキャナーだった。2人は隔離されて育てられ、スキャナーの研究者であるモネ博士に引き取られていた。ある日、アレックスはその能力によって誤って友人を殺してしまい、自分をコントロールする力を得るためにタイで修行を始める。一方、ヘレナは、モネ博士が開発したEPH‐3という試薬を無断で使い、スキャナーとしての新たな自分の能力に目覚め、世界支配を謀むようになった。で、自分の邪魔になる人間を次々と始末して、世界征服の未知を進んで行く。そのヘレナの敵となるのは、もはやアレックス一人となってしまう。で、アレックスが姉の野望を阻止するために立ち向かって行く...

雰囲気は前作よりも第1作に近い所があるものの、第1作のあの世界観の再現とはなっていない。ブラックな所があるので巣くわれるが、アクション作品ということではやっぱりB級作品という範疇である。

ここまでのシリーズ3作を考えると、度肝を抜く残酷描写などで、やはり第1作が一番良いのだが、第2作、第3作共に、前作の世界観とパターンを受け継いでいるので、作品世界に入っていくには分かりやすいということになるので、接しやすい作品ではある。この後、主人公を変えて、超能力を持った警官が主人公になる新シリーズが2作製作されているが、「スキャナーズ」シリーズと呼べるのは本作までである。(原題も変わり、B級作品の世界へ突き進んでいるだけです。)

 

↓シリーズ3作セットです。

スキャナーズ DVD-BOX デジタルニューマスター版

スキャナーズ DVD-BOX デジタルニューマスター版

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

「SCANNERS II: THE NEW ORDER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1990年の映画「スキャナーズ2」である。前作から9年ぶりに制作されたシリーズ第2作である。但し、本作からはカナダではなくてアメリカ映画と言うことになり、同時にD.クローネンバーグの名前は無い。が、作風には第1作を思わせる所があって、これは嬉しい所である。ただ、SFホラーとはいうものの、前作以上にバトル・アクションという要素が強くなっている。

作品データを記しておくと、時間は104分、監督はクリスチャン・デュゲイ、脚本はB・J・ネルソン、撮影はロドニー・ギボンズ、音楽はマーティ・サイモンである。そして出演は、デヴィッド・ヒューレット、イヴァン・ポントン、デボラ・ラフィン、トム・バトラー、イザベル・メジア、ラオール・トゥルヒロ、ヴラスタ・ヴラナ、たちである。

スキャナー(超能力者)を使って都市の征服を企む警察官・フォレスター。彼は街でスキャナーを発見すると、スキャナーを無理矢理自分傘下の精神病院に送り込む。普通の生活を営んでいたデイヴィッドは、ある日、付き合い始めたばかりのアリスと買い物をしていると、強盗に遭い、アリスが人質に取られてしまい、超能力を使ってしまう。これをフォレスターが見逃すはずは無く、接触する。その力を理解するフォレスターに従うデイヴィッドだったが、やがて彼は、スキャナーを利用するだけのフォレスターのやり方を嫌って脱出する。当然、秘密を知るデイヴィッドはフォレスターからの追っ手に追われることになる。故郷に帰った彼は、両親から出生の秘密を聞く。デイヴィッドはスキャナーであるベイルとキムの間に生まれた子供であり、本当の両親は若きフォレスターに殺されていたのだった。また、彼には姉・ジュリーがいることも分かり、姉の元を訪ねる。が、その間に育ての両親は殺されてしまう。怒りが爆発したデイヴィッドは、姉・ジュリーの力を借りてフォレスターたちに立ち向かって行く...

本作の主人公・デイヴィッドは、前作の主人公ベイルとキムの息子ということで、前作と繋がるものの、やはり前作とはかけ離れたものである。また、前作にあった衝撃的なシーンは影を潜めてしまい、物足りなさがある。そんな中、SFXについては前作からの時間経過による全体的な技術レベルの向上があるため、技術は上がっているが、ただそれだけと言った感が否めない。

前作が良かっただけに、大きな期待をすると、物足りなさがあるが、「続編」ということではそれなりの出来の作品である。で、翌年に、更なる続編として第3作が製作されることになる。(本シリーズはそこまでですね...)

 

↓シリーズ3作のセットです。

スキャナーズ DVD-BOX デジタルニューマスター版

スキャナーズ DVD-BOX デジタルニューマスター版

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ケータイ刑事銭形泪6話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

今回の「銭形泪[裏ネタ編]」は1st.6話の「牛、熊、鮭、強いのは誰だ? ~動物奇想天外殺人事件」の2回目です。今回は、この物語が証券会社が舞台になっているということで、「証券」について簡単に記すこととして、更に、劇中、及び鑑識メモでも説明があった証券用語の3つについて(「ブル株」「ベア株」「ダックス」)について記すことにする。

尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記したこの物語の本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

証券」:財産法上の権利や義務に関する記載をした紙片のことである。有価証券と証拠証券とに分けられる。前者の有価証券とは、株券や債券、社債などを指し、後者の証拠証券とは、受取証書や借用証書などである。(領収書も後者に含まれる。)

狭義で「証券」というと、前者を指す。有価証券は財産となる権利が表章されているものであり、その権利の移転や権利行使はは証券によって行われる。証券会社はこのような有価証券を業として扱うのが証券会社であり、証券取引法に従って登録制となっている。(1998年11月以前は免許制であった。)

ブル株」:劇中で五代さんが説明してくれている(牛は強気を意味する。相手にしたから突き上げることから上昇をイメージさせることから上昇株)ように、「上昇株」を意味する証券業界用語である。が、五代さんの説明以外にも、アメリカのトレーダーが売買を行う場合、「買い」の時に手を手前から後ろに動かすが、この動きが雄牛が角を突き上げる動作に似ていることから、牛(ブル)が「強気」を表す、という説もある。尚、「牛が角を突き上げて戦う動きから上昇や強気のイメージ」というのは一般的にも知られていることでもある。

株(上昇株)の場合は「ブル株」と言われるが、「ファンド」の場合でも「ブル・ファンド」と呼ばれるものがあり、やはり株と同様に上昇のイメージということで、上昇ファンドを意味する言葉である。

ベア株」:劇中で、五代さんが説明してくれている(クマは弱気を意味する。最初は立ちはだかるが相手にドーンと覆い被さることから下落をイメージさせることから下落株)ように、「下落株」を意味する証券業界用語である。が、五代さんの説明以外にも、アメリカのトレーダーが売買を行う場合、「売り」の時に手を上から下に振り下ろすが、この動きが熊が手を振り下ろす動作に似ていることから、熊(ベア)が「弱気」を表す、という説もある。尚、「熊が爪を振り下ろして戦う動きから下落や弱気のイメージ」というのは一般的にも知られていることでもある。

株(下落株)の場合は「ベア株」と言われるが、「ファンド」の場合でも「ベア・ファンド」と呼ばれるものがあり、やはり株と同様に下落のイメージということで、下落ファンドを意味する言葉である。

ダックス」:鑑識メモで柴田さんが説明するように、ドイツ株価指数のことであり、正式名称は「Deutsche AktienindeX」といい、その略称として「DAX」と言われる。

尚、「株価指数」とは、株式相場の状況を示すために使われる統計的指数であり、基準時点の水準を「100」として算出される。(基準値を「1000」とするものもある。)算出方法にはいくつかの方法があって、単純総和法、加重総和法、フィッシャー算式、時価総額方式などがある。(このため、世界各地の「○○株価指数」同士は算出方法が違っているため、単純比較はできない。)「統計的指数」なので、あくまでも一つの目安になる数字である。

で、「DAX」であるが、これはフランクフルト証券取引所で取引されるドイツの主要30企業から構成される時価総額加重平均型の株価指数である。

30企業の中には、スポーツ用品で有名な「ADIDAS」、以前はカセットテープを日本でも発売していた(現在は撤退している)化学メーカーの「BASF」、医薬品メーカーの「バイエル」「メルク」「フレゼニウス」、車の「BMW」「ダイムラー」「フォルクスワーゲン」、タイヤや自動車部品の「コンチネンタルAG」、電機メーカーの「シーメンス」、家庭用品の「ヘンケル」、航空の「ルフトハンザ航空」、通信の「ドイツテレコム」、半導体の「インフィニオンテクノロジーズ」、金融・証券会社5社など、ドイツの一流企業が名前を連ねている。

最後にお断りしておくが、株の世界に手を出して、儲けが出ることに関しては特に何も言わないが、大損をした場合も全ては自己責任である。(欺されて買ったというのも、最終的に購入を決めたのは自分と言うことになるので、やはり自己責任である。)投資に手を出す場合は、れなりのリスクがあることをお忘れないように...

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓参考まで

<業界の最新常識> よくわかる証券業界 (業界の最新常識)

<業界の最新常識> よくわかる証券業界 (業界の最新常識)

  • 作者: 山崎 元
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2006/03/16
  • メディア: 単行本

新・証券市場 2008 (2008)

新・証券市場 2008 (2008)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 中央経済社
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 単行本

証券取引法読本

証券取引法読本

  • 作者: 河本 一郎
  • 出版社/メーカー: 有斐閣
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本

証券取引法

証券取引法

  • 作者: 神崎 克郎
  • 出版社/メーカー: 青林書院
  • 発売日: 2006/02
  • メディア: 単行本

株価指数の徹底活用術

株価指数の徹底活用術

  • 作者: デビッド・M.ブリッツァー
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 単行本

株価指数入門―正しい理解と利用のために

株価指数入門―正しい理解と利用のために

  • 作者: 宮川 公男
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 単行本


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。