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篤姫#32 [ドラマ]

確かに、今回の物語には「桜田門外の変」が描かれているが、相変わらず各回のサブタイトルに誤りがある展開ですね。後半の重要人物・和宮が登場するまでのつなぎという感じで、そこまでにやっておかなければならないことを詰め込んだという感じでした。よって、今回は主眼が何かがはっきりしないものとなり、人員整理が更に進んだというものに収まってしまいました。

まずは、幾島が大奥から下がる日がやってきて、幾島との別れが描かれる。でも、何も今回にこの部分を引っ張る必要があったのか、疑問である。→前回の最後で下がった方が、いい感じの別れになったでしょう。

続いては、咸臨丸の話から、勝麟太郎の登場と、実に久しぶりとなったジョン万次郎が登場。ここに来て「於一」とか「尚五郎」の名前がまたも出てきたが、これって、今回の物語に本当に必要だったのか疑問がある。まあ、ミシンの話を出したかったということは分かりますけどね...

薩摩での動きは、桜田門外の変に繋がる部分であるので、ここは良いのだが、帯刀がもはや人格者になっていて、ジョン万次郎が口にした「尚五郎」から随分と成長していましたね。この対比をより鮮明にするためにジョン万次郎が一役買っているのも事実ですけど...

で、尚五郎に代わってヘタレ・キャラの地位を受け継いでいた大久保も遂にそれから脱却した所を見せてくれました。(でも、他にも色々とありすぎて、霞んでしまったのが残念。)

今回のメイン・イベントである「桜田門外の変」の前に、井伊と対面する天璋院。人間としてのふれあいを大事に描いているという所が本作の良い所であり、これは本作らしいところである。

そして桜田門外の変。本作にしたら珍しく、それなりのアクションがありましたね。(普通の大河ドラマで考えたら、この程度だったら「アクション」と言えないでしょうが...)大奥での桃の節句を祝う天璋院たちの姿を挟みながらという演出は本作らしい所であって、ホーム・ドラマを前面にしているだけに、暴力的な描写を少しでも和らげることは成功していました。

で、(今や完全に銭形愛チームの重臣になった)滝山から、井伊が暗殺されたこと、更に首を取ったのは薩摩の者ということが伝えられた...

「桜田門外の変」という歴史上重要な事件がある以上、これに触れない訳にはいかない。が、他にもここまでにやって置かなければならないことと同列に扱われ、それらを一気に詰め込んだために、それぞれがぼけてしまい、今回の主題がはっきりしなかったのが残念な所でした。が、「暗殺」という思い事柄が重くなることがなかったのは、ホームドラマとしたら正解なんでしょうね。

今回は、今ひとつでどちらかというとつまらない物語でした。でも、次回からはいよいよということになるので、それを迎えるための残務整理ということで、仕方ないことだったということで...

次回から、遂に「篤姫」は「銭形」の姑-嫁バトルの物語に衣替えです。(この日がくるのをドレだけ待ったことか...)でも、またも大挙して新たな登場人物が出てくることにも向きあわなければ...「匂う、悪の香り」「うずく、悪の予感」。何か小ネタで良いので、1つでも出てきたら嬉しいんですけど...(NHKだから、そこまで期待していませんが...

 

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

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  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2008/06/30
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新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)

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  • 作者: 宮尾 登美子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/15
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↓愛ちゃん、もとい天璋院さまにこれを献上しましょうか...
はじめてのミシンソーイング―ミシンの基本操作から作品づくりまで、詳しくレッスンします!

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ゼロからはじめるミシン生活―いちばんやさしいソーイング入門

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職業用ミシンの操作と調整法

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  • 出版社/メーカー: 文化出版局
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いよいよですね、長女vs三女のバトルは...
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

TBは http://meichiku-et.seesaa.net/article/104523295.html を参照の上お願いします。

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TwellV・神宮前名画座「CITIZEN KANE」 [映画(洋画)]

今週の神宮前名画座は、1941年のアメリカ映画「市民ケーン」でした。この作品は映画史上に残る大傑作として、歴代世界映画の第1位にも選ばれた作品であり、余りにも有名な作品である。よって、見ていて当然という作品である。(今回、久しぶりに見た筆者だが、何度目になるかな~?2桁には乗っていないと思うが、少なくても片手では数えられないのは確かです。)

ということで、この枠でいつ登場するのかと思っていた作品であり、ようやく登場となりました。ただ、この作品は119分の作品であるのだが、ON AIRされたものは117分でした。「神宮前名画座」は、映画本編の途中にCMは入らないが、始まる前に3分のCMと30秒の番組タイトルがあるので、3分半は喰われてしまう。よって、2時間以内の作品でも2時間枠では放送できないことが起こる。(民放地上波の2時間(114分枠)だと、本編は92~93分のため、確実に2時間半枠が必要となるのだが、BSはCM占有率が低いので、本編時間がながくなります。)今回は20秒ぐらいが2時間に入らなかったのだから、5分の枠拡大で十分なのに、30分拡大するのだから、29分半強という時間が余ってしまことになったが、こういう所がTwellVらしいところでした。(終了後にもCMがあるが、それでも27分ぐらい余ることになる。)

作品データを記しておくと、時間は119分、白黒作品である。製作と監督はオーソン・ウェルズ、脚本はハーマン・L・マンキウィッツとオーソン・ウェルズの2人、撮影はグレッグ・トーランド、音楽はバーナード・ハーマンである。そして出演は、オーソン・ウェルズ、ジョセフ・コットン、ドロシー・カミング、エヴェレット・スローン、アグネス・ムーアヘッド、ルース・ウォリック、ジョージ・クールリス、ウィリアム・アランド、レイ・コリンズ、たちである。また、本作はアカデミー脚本賞を受賞している。

物語の方は、余りに有名なものであるので、今更記す必要もないでしょうが、簡単に記すと、新聞王ケーンが「バラのつぼみ」という言葉を残して死んだ。記者たちはこの言葉からケーンの生涯を解く鍵になると思って、生前のケーンを知る人物たちにあって取材を開始する。そして、新聞王ケーンという男の実像が解き明かされていく。

本作は、脚本の巧さ、演出力、撮影技法、そのいずれもが完璧なものである。製作から60年以上の歳月が流れているが、全く色褪せておらず、歴史に残る傑作中の傑作である。映画ファンであれば見ていて当たり前という作品である。

次回は8/23(土)となります。(来週は土日のいずれもお休みです。)放送される作品はA.ヘプバーン主演の「ローマの休日」(1953年)です。やはり30分拡大枠での放送だが、本編は118分なので、28分強余るということになっちゃいますね... 尚、24日(日)はお休みです。その後は8/30が「黄昏」(1952年、30分拡大枠)、8/31「ジェーン・エア」(1944年)(これは7/19に一度放送されています)と続きます。

 

市民ケーン

市民ケーン

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • メディア: DVD

市民ケーン

市民ケーン

  • 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
  • メディア: DVD
市民ケーン

市民ケーン

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー
  • メディア: DVD
市民ケーン

市民ケーン

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: DVD

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ゴルゴ13#18 [アニメ]

ここのところ今ひとつという物語が続いていたが、今回はプロのゴルゴらしい一面がしっかりと描かれていた物語となっていました。また、体面を重んじるばかりの国家機関の腹黒い所が描かれていたのは良い所でした。

イギリス国防省から仕事の依頼を受けるゴルゴ。ターゲットはスタインベック三世で、彼は世界の要人の健康カルテを売る機関MC130のボスであり、二重スパイだった。国防省でけでも暗殺は可能と言うが、政府間取引でスイスに退去させることになり、その護衛を命じられたため、国防省としては対面を考えて暗殺は無理で、第三者の手で暗殺されなければならない、と言う。で、仕事を引き受けたゴルゴはスタインベック三世を監視する。彼は要塞のようになった古城に住み、家族はいない。執事と共に住んでいて、外部との接触は週に一度の外出だけで、決まった時間に郵便を届ける郵便配達人が屋敷に郵便を届けるだけだった。また、外出の際は装甲車のような完全防備のリムジンで移動していた。スイスに退去する日が近づくなか、パーティに出席するために外出したスタインベック三世。その帰り道、車が襲われた。シークレット・サービスが守る中、襲撃者たちは退散していった。その時、スタインベック三世が車から降りてきて無防備な状態となる。ガードをしていたリチャードはここぞとばかりに話を延ばしてスタインベック三世が無防備な状態というのを作り、ゴルゴに狙撃させるつもりでいたが、ゴルゴはこの絶好のチャンスに手を出さなかった。で、無事に城に戻ったスタインベック三世。明日、スタインベック三世がスイスに向かう日となる。そんな中、いつものように郵便配達人が郵便物を届けた。が、郵便物を落とし、それを拾うために身を屈めた。その時、一発の銃弾が放たれた。郵便物を拾った配達人はいつものように待つが、執事の反応がない。で、覗き込むと悲鳴を上げた。直ぐにシークレット・サービスが駆け寄ってくる。執事が狙撃されて死んでいた。そんな中、執事の手からベルが落ち、それに反応するスタインベック三世。それを見たリチャードは、MC130のボスはスタインベック三世ではなくて執事だったと知った。ゴルゴは誤った以来にも関わらず、真のボスを始末していたのだった。

真のボスを見抜いて、そちらを始末したゴルゴ。プロの本物を見抜く眼力がイギリス国防省を上回っていたということだったが、政府(組織)の本音と建て前という二面性、腹黒さがあるからこそ、闇の世界のスナイパーたちの存在があるということを語っていて、ブラックと言い切れない所が微妙な物語でした。

↓この物語は、SPコミック68巻に収録されています。

ゴルゴ13 (68) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 1988/07
  • メディア: コミック

 

↓最近発売された最新巻

ゴルゴ13 149 (149) (SPコミックス)

ゴルゴ13 149 (149) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2008/07
  • メディア: コミック


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東京少女・岡本杏理#2「家出のススメ。」 [ドラマ]

今回の物語は、福永マリカの脚本家デビューということの方が大きく取り上げられた物語である。また、監督が若松孝二監督ということで、BS-i作品では「恋する日曜日」の1st.の1&2話、「恋日・文學の唄」の1&2話(これには佐野史郎さんも出演していました。)、13話に続いてということで、地上波ドラマだったらあり得ない顔合わせの監督&脚本でした。佐野史郎さんって、やっぱり上手いですね。また、滝本ゆにさんがまたも声だけの出演というのもありました。

笑いは出来る限り抑えたシリアスな物語であり、しかも中学生が抱えていそうな悩みをテーマにして、上手く描いていた物語でした。でも、ちょっとラストが簡単に纏まってしまったというように、詰めが甘い所もありました。が、脚本家・福永マリカ、今後が楽しみです。

一応、主人公は東京からやってきた少女ということで、「東京少女」と言っても良いものの、最近の作品は本当に「東京」ということに関しては等閑になってますね。(これは脚本ではなく、企画やシリーズ構成の問題でもありますけど...)今回も「東京」でなくても全く問題のない物語でした。

尚、今回の物語はバスの中でのやりとりが中心となったものであったが、「・5話」や「・1st.22話」のことは全く頭に浮かびませんでした。また、田舎のバス路線を使ったことで、エキストラの乗客を動員する必要もなく、こういう所は(製作上の)上手い所でもありましたね。

今回は、色々と考えさせられる内容でもあり、また色々と頷く所も、反論したくなる所もあって、真剣に考えさせられることが語られていました。それらを記していこうとすると、細かく記す必要もあり、「ケータイ刑事」のように長くなるのは必至なので、簡単にすることにします。

内房線・富浦駅。列車が到着して、サングラスを掛けた派手な格好をして、大きなバッグを背負った少女・杏理が降りてきた。駅から出てくると携帯で電話をして「今、駅。新宿。もう塾だから、切るよ」と言って電話を切る。その声をたまたま耳にしたサラリーマン・田邊は「新宿?」と呟き、怪訝そうな表情で駅名を確認すると、バスに乗り込んだ。バスには杏理と田邊の2人の乗客しか乗っていなかった。

最初は杏理の様子を見ていた田邊だったが、服装や荷物から家出少女だと察し、席を移動すると「ちょっと君、ここは新宿ではないが...」と杏理に声を掛ける。が、杏理は何も言わない。田邊は「君、家出したのか」と問うがやはり何も答えない杏理。田邊は「無視か」と呟く。すると「て言うか。無視とかしてないし。東京から来たんだし」と口を開く杏理。これに「何だ、その口の利き方は」と田邊。(こういう口うるさいおじさん、最近では全く見かけませんね...)そして田邊は家に帰るように促すように語り始めるが、(口で)反抗する杏理。やがて田邊が見た目で判断したことから自分はただの真面目ちゃん、と口にすると「そういうのに疲れたから...」と言って悩みを語り出した。

田邊は杏理を励まそうとするが、杏理は「自分の意思をどんどん失っていくのが怖い」と言い、悩みを遠回しに語る。で、田邊は「一体君が何に悩んでいるのか、話を聞いてやろうじゃないか」と言って相談に乗ることにした。

杏理は「友達」と言って人間関係の悩みを語った。「ちゃんと話せば良いんだよ、直接」とアドバイスする田邊だったが、「面と向かってぶつかってこない相手に、こっちから勝手にぶつかっていってもしょうがないじゃん」と言う杏理。その時、メールが届き、携帯を開く杏理。(母からで、塾に行くように、という内容だった。)田邊は「ちゃんと目と目を向かい合わせて、はっきりと言いなさい」と言うが杏理は「そんなの私が一番よく分かってる」と言う。メールの内容にうんざりという杏理はサングラスを外すと、「おじさん」と言って問いかけようとする。これに「私は田邊だ」と言う田邊。杏理は「すいません」と言うと、ここから先は「田邊さん」と呼ぶようになった。

子供の事を問うと。「大学2年生になる娘が一人ね」と答える田邊。ここから田邊の娘の話になり、杏理が色々と尋ね、田邊が答えるようになるが、上手く答えられなくなった田邊は「だから何だよ」とキレる。すると「やっぱり。分かってない」と言う杏理。ここでは先ほどまでの2人の立場が入れ替わりました。田邊は「関係ないだろう」「君に何が分かるんだ。分かる訳がないだろう」と言うが「田邊さんだって、一緒じゃないですか。向きあってない」と言う杏理。田邊は反論するが、杏理は自分がこれまでしてきた努力が嫌になっていた。(Aパートは12分強で終了、Bパートは13分半強となります。)

あるバス停に到着したバス。そこには杖をついた一人のおばあさんがいて、バスに乗ってくる。それに気づいた杏理は立ち上がると「どうぞ」と手を伸ばす。「頼んでないよ」と言うおばあちゃんだったが、杏理の手につかまり、席に座り、杏理はその隣に座る。で、バスが動き出す。

おばあさんは黒飴を出して口に入れる。それを見た杏理は黒飴の話を始め、語り出す。やがて「誰も相手にしてくれない」とおばあさんが口にしたことで田邊も話しに入ってくる。(ここでは若い杏理の立場、年を取ったおばあさんの立場、中年の田邊の立場、それぞれの立場と視点で、上手く描かれていました。)

やがてバスは「七島橋」というバス停に到着。おばあさんが降りる。(杏理はここでも手を貸していた。)田邊も「お元気で」と言って見送っていた。

再び走り出したバス。杏理と田邊の話は続く。そんな中、杏理は突然立ち上がると「すいません、運転手さん。ちょっと止めて下さい」と運転手に言った。すかさず「ちょっと君、タクシーじゃないんだから」と田邊のツッコミが入った。杏理は「海、綺麗だし」と景色に引かれていた。

バスから降りた杏理は海岸に駆けてきた。そして「潮のいい匂い」と海を感じていた。(前回は「川」だったが、またも自然の匂いという所がありました。→でも「匂う、悪の香」という台詞は今回は頭に甦りませんでした。)

杏理は携帯で家に電話を掛けた。母が出ると「直ぐ帰るから。帰ったらちゃんと話す」と要件だけ伝えると電話を切る。尚、母は塾のことだけを注意していた。それからの杏理は吹っ切れたようになって、海に向かって「言ってやったよ!」と叫ぶ。そして思っていたもやもやを続いて叫ぶ。

一方、バスは(バス停でもないのに)停まっていて、田邊が出口に立っていて「君、早く戻ってきなさい、迷惑だろう!」と叫んでいた。が、杏理は続いて叫んでいた。(いちいちそれにツッコミを入れる田邊が漫才をやっているようでした。)最後に「みんな、バカ野郎!」と叫んだ杏理はすっきりしていた。

バスに杏理が戻り、再び走り出す。杏理は家出したことを「よかった」と言っていたが、田邊は色々と杏理に文句を言っていた。そして「少しは謙虚になれ!」と起こった。これに「五月蠅い」と叫んだのは運転手だった。これに「運転手のくせに生意気な」と田邊。が、「運転手だからこそ喋りたいことがたくさんあるんだ」と叫び「言っちゃうぞ」と運転手も心に溜まっていたことを口にした。

『ひっとりぼっちのランナウェイ』が流れる中、エンドロールが始まると、バスは富浦インターチェンジから富津館山道路に入って行き、高速を走っていった。やがて夜になり、首都高の臨海副都心出口を通過して都心方向に走っていった。

次回の物語は、「私の唇バニラ味」という物語です。久しぶりに小山田サユリさんが登場ということになります。4&5話が前後編の物語でもある事を考えたら、次が今月のコミカル編ということでしょうね。アイスクリームという、この時期にはピッタリということに拘りのある物語のようです。

「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせは、いつもの通り「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。(今回は最後の首都高というのもあり得たかもしれませんが、それを期待するのは無理でしょうね。)

前回と同様に、一番複雑な年頃の少女の気持ちを描いた内容で、しかも誰もが一度や二度は思ったことを描いていたので、分かりやすい物語でした。でも「海に向かって叫んで解決」というのはありきたり過ぎたという気もしました。(「夕陽に向かって走る」とならなかったのは集団青春ものではなかったからでしょうかね。)細かい所は色々と気になる所があったが、シリアス系の物語としたら、笑いのポイントも上手い所にありましたし、杏理と田邊のかみ合わない掛け合いが面白く描かれていました。が、最後(エンドロールに差しかかった所)、田邊までノリノリになってしまったのには、もう少し工夫が欲しかったところでもありました。(が、福永マリカの処女作ということでは十分に合格ラインをクリアしている内容でした。)

 

↓原作ノベライズはこちらです。

台所のすみで、わずかに漏れる泣き声を聞く。 (リンダブックス 東京少女 5)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/08
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↓こういうものを...

内房線へようこそ―木更津回り海と花を眺めて安房鴨川行き (Rail graphic gallery)

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  • 出版社/メーカー: 光書房
  • 発売日: 2000/01
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首都高速便利ガイド 3版 (GIGAマップル) (GIGAマップル)

首都高速便利ガイド 3版 (GIGAマップル) (GIGAマップル)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 昭文社
  • 発売日: 2007/12/10
  • メディア: 大型本

↓岡本杏理出演作品

砂時計 ツイン・エディション (初回生産限定)

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
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砂時計 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
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牙狼<GARO> 1

牙狼<GARO> 1

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
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牙狼<GARO> 2

牙狼<GARO> 2

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: DVD

恋する日曜日 アニソンコレクション DVD BOX 2

恋する日曜日 アニソンコレクション DVD BOX 2

  • 出版社/メーカー: キングレコード
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ケータイ刑事銭形海19話(2nd.6話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]

今回の「銭形海[裏ネタ編]」は、通算では19話、2nd.シリーズの第6話「出た! 骨董マニアの亡霊!? ~ノロイのヨロイ殺人事件」についてということになります。今回は、劇中に出てくる「宝石鑑定」について、「本能寺の変」について、そしてサブタイトルにもあり、劇中にも登場した「ヨロイ」について、それぞれ記すことにする。

尚、BS-iの本放送の時に記した長文&ネタバレあり版は「ここをクリック」してご覧下さい。(放送直後に記した感想版もここを経由してください。)

宝石鑑定」:「鑑定」とは、物の真偽や良否、または品質を見定める行為のことである。英語では「Judgment」と言う。また、「宝石」とは鉱物の中でも希少性が高く美しい外観を有する石のことである。尚、中には鉱物ではなく、珊瑚や真珠のような生物が生み出すもの、琥珀のように樹脂が化石化した宝石もある。無機質(鉱物)であっても有機物であっても、色彩が綺麗とか、希少性があるという感傷的な価値があるとか、財産的な価値があることが宝石には求められる。そのため、ニセモノが出回ることも多い。

ということで、宝石が本物であるかどうかを第三者の立場でょうめいすることが求められ、それが「宝石鑑定」が必要な理由である。ということで、「宝石鑑定」とは、各種宝石の真偽や質を見定めることである。これを行う人を「鑑定人」といい、鑑定を行った内容を記したものが「鑑定書」である。また、鑑定した宝石が本物であることを保証する証明書でもある。

本能寺の変」:日本史を習うと必ず出てくる事変であり、誰もが知っていることである。織田信長が家臣の明智光秀によって、京都の本能寺で討たれた事変である。

本能寺は、現在の京都市中京区にある法華宗本門流の本山である寺である。この時に消失し、1589年に現在の位置(京都市役所の向かいの位置。現在は繁華街の側である。)に移転した。境内には織田信長の供養塔がある。創建されたのは1415年で、日隆が五条に創建した。尚、創建時は本応寺という名称であった。1433年に六角大宮に移転して本能寺と改称した。1536年に法華一揆によって焼失、復興されたものの、1582年の本能寺の変で全焼し、現在の位置に1589年に移転して復興したという歴史を持っている。

時は天正10年(1582年)の6月2日(現在の西暦に直すと6月21日になる。当時はユリウス暦でしたから。)、備中高松城包囲中の羽柴秀吉(説明の必要はないが、後の豊臣秀吉)を援助しようとして本能寺に宿泊した際、先発隊であった明智光秀が謀反を起こして信長を襲い、自害させた。これによって天下統一目前だった信長に代わって光秀が天下をほぼ手中にするも、この知らせを受けた秀吉は、毛利氏と和睦して戻って来て、11日後、山崎で光秀を討ち、信長の後継者として天下統一の基礎を固めることになった。

まあ、日本人であれば誰でも知っていることですよね。

ヨロイ」:漢字で記すと「鎧」である。戦闘の際に、戦士が自分の身体を敵の攻撃から保護するために着用する衣類、武具である。洋の東西を問わず、古くからあるものであり、共通しているのは、身体の中でも大事な胸(要するに心臓ですね)の部分を守るのが主な目的である。当然、人間だけでなく、戦闘に参加する馬用のヨロイもある。

また、戦闘時でもない平時の時でも用心のために着用したり、儀礼の場に出席する時にも着用されることがある。

素材は様々なものが使われていて、青銅や鉄という金属のものから、布、革も使われている。また、金属も、鉄板などの板状のものだけでなく、鎖状や繊維状に加工したものも使われている。

一般的には、頭部を守るものを「兜」、身体を守るものを「鎧」という。そして、これらをまとめて「甲冑」と呼ぶ。

古くは、背と腹に青銅の板を付けてその下に板金の着いた布を纏っていたヨロイと、ヘルメット状の頭部を守る兜が時代と共に発展していった。その中でも、兜には威厳を持たせたり、より強く相手に見せるために様々な装飾が付けられるようになる。特に日本の戦国時代の武将たちが使用したカブとはその典型的な例である。

今回の物語に出てきたヨロイは、プレートアーマーと呼ばれる西洋のものである。これは15世紀になってから生まれたものである。防具としてよりも、威厳を持たせたり、階級が上ということを象徴するように装飾が施されるようになったものでもあるが、これは日本の戦国武将の兜と同じである。

尚、鉄砲や大砲の登場によって戦場における武器がより強力なものになっていくことで、弓矢に対しては無敵だったヨロイも無意味なものになっていった。そのため、近代になると甲冑は衰退していくことになる。(→銃で簡単に撃ち抜かれるような鎧は役に立たないですし、そうなると逆に動きにくくなるだけですからね。)が、使われなくなっていくことで、逆に飾り物としての価値が生まれるようになっていくことになる。→骨董品となった。(「骨董品」には、希少価値、あるいは美術的価値のある古道具、という意味と、「古いばかりで役に立たないもの」という2つの意味があるのが面白い所である。→人によっては価値を感じる物でも、別の人にとってはただのガラクタということでもある。)

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

 

↓高価な宝石も、こういうものでならいつでも見ることが出来ます。(触れませんけど...)

完璧版 宝石の写真図鑑―オールカラー世界の宝石130 (地球自然ハンドブック)

完璧版 宝石の写真図鑑―オールカラー世界の宝石130 (地球自然ハンドブック)

  • 作者: キャリー ホール
  • 出版社/メーカー: 日本ヴォーグ社
  • 発売日: 1996/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

プロが本音で語る新宝石の常識―魅惑の貴石20完全ガイド (双葉社スーパームック)

プロが本音で語る新宝石の常識―魅惑の貴石20完全ガイド (双葉社スーパームック)

  • 作者: 岡本 憲将
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2006/06/03
  • メディア: -

宝石とジュエリー事典―105の美しい宝石の特性・意味・パワーが詳しくわかる!

宝石とジュエリー事典―105の美しい宝石の特性・意味・パワーが詳しくわかる!

  • 作者: 斎藤 貴子
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 単行本

 

↓「本能寺の変」に関して

謎とき本能寺の変 (講談社現代新書)

謎とき本能寺の変 (講談社現代新書)

  • 作者: 藤田 達生
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/10/20
  • メディア: 新書

「本能寺の変」本当の謎

「本能寺の変」本当の謎

  • 作者: 円堂 晃
  • 出版社/メーカー: 並木書房
  • 発売日: 2005/05/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

「本能寺の変」はなぜ起こったか―信長暗殺の真実 (角川oneテーマ21 B 103)

「本能寺の変」はなぜ起こったか―信長暗殺の真実 (角川oneテーマ21 B 103)

  • 作者: 津本 陽
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 新書

図説 西洋甲冑武器事典

図説 西洋甲冑武器事典

  • 作者: 三浦 権利
  • 出版社/メーカー: 柏書房
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: 単行本

西洋甲冑ポーズ&アクション集 European Armour in Various Scene

西洋甲冑ポーズ&アクション集 European Armour in Various Scene

  • 作者: 三浦 権利
  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本

マイスタージャパン 戦国武将 ARMOR SERIES フィギュア 織田信長 Bタイプ

マイスタージャパン 戦国武将 ARMOR SERIES フィギュア 織田信長 Bタイプ

  • 出版社/メーカー: マイスタージャパン
  • メディア: おもちゃ&ホビー

マイスタージャパン 戦国武将 ARMOR SERIES フィギュア 明智光秀 Bタイプ

  • 出版社/メーカー: マイスタージャパン
  • メディア: おもちゃ&ホビー

勇敢な騎士 大人用ハロウィンコスプレ衣装 XLサイズ Valiant Knight Adult

勇敢な騎士 大人用ハロウィンコスプレ衣装 XLサイズ Valiant Knight Adult

  • 出版社/メーカー: California Costume Collections
  • メディア: おもちゃ&ホビー

プレイモービル 中世 鎧騎士 3890

プレイモービル 中世 鎧騎士 3890

  • 出版社/メーカー: アガツマ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

中世の騎士 ハロウィン コスチューム XLサイズ Renaissance Knight Adult

  • 出版社/メーカー: California Costume Collections
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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