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「PET SEMATARY」 [映画(洋画)]

表題の作品は1989年の映画「ペット・セメタリー」である。S.キング原作の映画化作品であるが、完成から長い間風位化されていた物語の映画化ということで、S.キング自身が脚本を手掛けた作品である。(更に、少しだけ出演までしている。)

尚、本作がヒットした事から続編が3年後の1992年に製作されたが、そちらにはS.キングは関与していない。(よくある続編ということで、どうでもいい作品でした。)

作品データを記しておくと、時間は103分、原作と脚本はスティーヴン・キング、監督はメアリー・ランバート、撮影はピーター・スタイン、音楽はエリオット・ゴールデンサールである。そして出演は、デイル・ミッドキフ、デニース・クロスビー、フレッド・グウィン、ブラッド・グリーンクイスト、ブレイズ・バーダール、ミコ・ヒューズ、スティーヴン・キング、マイケル・ロンバード、たちである。

アメリカ・メイン州の田舎町ルドローにある大学病院の院長としてやってきたルイス・クリードは、妻・レイチェルと2人の子供・エリーとゲイジと共に引っ越してきた。一家の家の前にはトラックが盛んに行き交っている道路があった。で、向かいに住むジャドから、道路で轢かれたぺットを葬るペットセメタリーの存在を教えられる。家族がシカゴに言っている間に、エリーが可愛がっていた猫が車に轢かれて死んでいたので、ルイスはジャドの案内でペット・セメタリーの奥深くにある禁断の場所に埋めた。その翌日、その猫が生き返り、凶暴化して暴れたのだった。そんな中、ゲイジが大型タンクローラーにはねられて死んでしまう。嘆き悲しむルイスはあの例の場所にゲイジを埋葬しようとするが、ジャドは止めようとする。が、レイチェルとエリーが実家に戻ったある夜に、ルイスはゲイジをあの場所に埋めてしまった。異変を察したレイチェルが慌てて戻って来るが、蘇ったゲイジはジャドを殺し、母・レイチェルも殺してしまった。ルイスはゲイジを提示して息の根を止めたが、妻・レイチェルの死体をあの墓地に埋めようとしていた...

愛するものを失ってしまった男が、哀しみから禁断の行為を行い、狂気の世界に踏み込んでいく恐怖には、確かに戦慄の恐怖が感じられるのだが、演出の方がもう一捻り欲しい所があったのもまた事実である。ちょっとグロテスクな感じもあり、それなりに楽しめるのだが、レイチェルが殺された辺りからクライマックスにかけては、不気味さはあるが、もう少し芯が通った演出が欲しかった...

ホラー映画にもいろんなものが登場するが、こういうものがあってもいいでしょうね。モンスター映画やスプラッター映画とは違う、狂気の恐怖ということが出ているので、「恐怖映画」ということでは一応及第点です。

 


「昭和残侠伝」(その2) [映画(邦画)]

まずは、記念すべきシリーズ第1作についてです。本作品だけが、昭和初期を舞台にした本シリーズであるが、本作だけが唯一の戦後を舞台にした物語である。

シリーズ第1作昭和残侠伝」(1965年)
作品データを記しておくと、1965年の東映(東京)の作品で、時間は90分である。監督は佐伯清、脚本は山本英明と松本功、村尾昭の3人、撮影は星島一郎、美術は藤田博、音楽は菊池俊輔である。そして出演は、高倉健、三田佳子、池部良、菅原謙二、松方弘樹、梅宮辰夫、水上竜子、山本麟一、江原真二郎、室田日出男、中山昭二、水島道太郎、潮健児、伊井友三郎、三遊亭円生、八名信夫、河合絃司、梓英子、沢彰謙、亀石征一郎、植田貞光、岡野耕作、内藤正、打越正八、清水正、石島房太郎、小塚十紀雄、伊藤慶子、たちである。

戦後の混乱期の東京。浅草もこれまでの任侠道や社会道徳もすたれていて、浅草露天商は新興やくざ・岩佐の率いる新誠会の縄張りとなっていた。そんな中、由緒ある神津組二代目の源之助は現状を嘆きつつも、跡目を継いで欲しいと願う寺島清次をはじめ、未復員が多く、戦死した組員も多くて人材に困っていた。また、警察は新誠会の悪辣なやり方に親分衆に自粛を求めるが、物資搬入ルートを握っている新誠会に逆らう者はいなかった。そんな中、岩佐のやり方に反目する源之助が息子・輝男の前で射殺される。親分の死に憤怒して新誠会に殴り込みをとはやる中、兄貴分・江藤は騒ぎを起こすことを戒める。それから数日後、江藤の弟分・寺島清次が復員した。そして江藤の勧めもあって、源之助の遺言に従って三代目を継ぐ。江藤の協力もあって、露天商の商品集めに奔走する清次だったが、新誠会はそれを妨害する。で、政や五郎たちは遂に新誠会に殴り込むが、五郎は殴殺されてしまう。その頃新誠会は、搾取した金を使って新たな市塲を築いた。それに対抗するため、浅草の親分衆は団結して清次に市塲を造らせるために金策をして完成する。清次はこれを機に新たな取引きを始めて、商人は問屋と直接取引をするように改めようとするが、清次の市塲は不審火によって焼け落ちてしまった。これは新誠会の仕業と思った清次は新誠会に殴り込みをかけたが...

任侠映画としたら、ツボを抑えた展開であり、安心して見ていられる作品である。また、本作は最初からシリーズ化することが決まっていたということで、時代設定が本作よりも少し遡ることになる次作からのシリーズ作品に繋がるパターンもしっかりと用意されている。ということなので、本シリーズを見ていくには、やはり、一番最初に見ておきたい作品である。

 

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ケータイ刑事銭形泪5話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形泪・1st.5話」:「浦島太郎一族の悲劇 ~目撃者は亀!殺人事件」の裏ネタ編も、何だかんだで5回目になりました、今回は事件のトリックに関係する事柄について記すことで、この物語の「裏ネタ編」の最後とします。で、「イントネーション」「瓶(かめ)」「」についてです。尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

イントネーション」:言語音声を発声する時、その抑揚のことである。もしくは、声を上げ下げすることによって話す言葉に調子を付けことでもある。これによって、話者の感情や意思が発せられる言葉に入り、それが相手に伝わりやすくなる。(これは世界中の言語において、いずれの言語でも見られることである。)

イントネーションには、上昇調と下降調とがある。(これも世界の言語に共通している。)細かい所まで着目すると、上昇調と下降調とが入り乱れることになるが、基本的にはこの2つのパターンに分類できる。一般的に、上昇調になるのは疑問文で、下降調になるのは命令文である。(これも、世界の言語でほぼ共通している。)よって、同じ文章でも、上昇調と下降調とでは意味が変わることになる。

また、同じ言語でも、方言によっては異なっていることもあるが、これは「方言」の成り立ちを考えたら当然と言うことが出来る。

瓶(かめ)」:「瓶(びん)」は、液体を入れるための容器であり、ガラスや陶器で出来ている。また、最近ではペットボトルが普及しているが、これも立派な「瓶(びん)」である。(そもそも「ボトル」というのは英語で口の狭い瓶という意味です。)そのため「瓶(びん)」と言うと、上部にある口の大きさについては、特に関係なく使われる。

一方、「瓶(かめ)」となると「瓶(びん)」の中でも広口のものを言う。また、陶器製のものということで、「瓶(びん)」の中の一部ということになる。「瓶(かめ)」は「甕」と表記することもあるが、古来からそこの深い壺型の陶器であり、生け花をいけたりするのに使われている。(花を生けるものでも、口が小さいものは「瓶(かめ)」とは呼ばれずに「花瓶」と呼ばれているが、「花瓶」も「瓶(かめ)」の仲間である。)

」:中国や日本など、東アジア地域で使われる食事などの際に使われる物を挟み取るための道具である。また、2本1組となった棒状のものであり、材質は、木、竹、金属、プラスチックなどであり、中には象牙、銀のような貴重なもので造られたものもある。

英語では「Chopstick」という。最近では、日本食や中華料理が世界的に広まったことで、欧米でも箸を上手に使いこなせる人が増えてきている。尚、人口の多い中国など東アジア地域(地球人のおおむね2人に1人はアジア人である。)で使われていることから、使用している人の数は世界の1/3と言われている。

歴史は古く、約5000年前の中国で、煮えた鍋の中から食べ物を取り出すために2本の木の枝を使ったことが始まりとされている。そして、中国で普及し、それが周辺国に広がっていった。日本には、遣隋使が持ち帰り、7世紀から使われるようになった。(それ以前は、食事は手づかみだった。)

ところで、あなたは、正しい箸の持ち方をしていますか?正しい持ち方をしていないと、脳の発達などにも影響を与えるそうですし...

「瓶(びん)」(「亀」「噛め」などと比べてみましょう)と「箸」(「橋」「端」「梯」などと比べてみましょう)については、発音(記号)は同じでも、全く別の意味となるものであり、日本語が表意文字である、ということを改めて教えてくれるところである。発音が同じでも、イントネーションに違いがあることでその言葉の意味に違いがあるというのも、言葉の面白い所ですね。

 

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