THE GYPSY MOTHS(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1969年のアメリカ映画「さすらいの大空」である。スカイ・ダイビングに命を賭けた旅回りの一座の人間模様を描いたドラマである。また、原作小説はベストセラーとなっている。
作品データを記しておくと、時間は107分、原作はジェームズ・ドラウト、監督はジョン・フランケンハイマー、脚本はウィリアム・ハンリー、撮影はフィリップ・H・ラスロップ、音楽はエルマー・バーンスタインである。そして出演は、バート・ランカスター、デボラ・カー、ジーン・ハックマン、スコット・ウィルソン、ボニー・ベデリア、バーバラ・バブコック、シェリー・ノース、カール・レインドル、たちである。
アメリカ中西部の町を渡り歩くスカイ・ダイビングのショーを行っている一座のレティッグ、ブラウディ、マルカムたち。ある日彼らはカンサス州・ブリッジビルにやってきた、マルカムの伯母・エリザベスは3人を自宅に招待する。で、夫と上手くいっていないエリザベスとレティッグは、会った時から互いに強く惹かれ合った。レティッグは集会でスカイ・ダイビングの話をし、まもなく2人は愛を語り合うようになる。レティッグはエリザベスに一緒に来るように誘うが、エリザベスはそれを断る。そんな中、スカイ・ダイビングのショーの日がやってくる。町の人々はショーに熱狂する。そして呼び物のケープ・ダイビングが始まる。が、そこで悲劇が起こった。レティッグのパラシュートは開かず、彼はそのまま地面に激突して死んでしまった。翌日、レティッグの弔い合戦として、マルカムは見事にケープ・ダイビングを成功させた。しかしマルカムはこれを最後にスカイ・ダイビングを辞めることにした。また、ブラウディは映画のスタントマンになることにして西に向かった。マルカムも町を去り、町、そしてエリザベスは本の静かな日常生活に戻ったのだった。
本作出演時、40代後半になっていたデボラ・カーの全裸のベッドシーンが話題になった作品であるが、スカイ・ダイビングの迫力ある映像の前にはちょっと霞んでしまっている。(が、美しさはあります。)ドラマとしたら、哀愁感を漂わせるラストは味があり、秀作と言ったところである。
サントラ盤の収録曲は以下の全29曲である。(最後の1曲はボーナス・トラックである。)『Trio's Tricks With Banner』『Main Title』『Talk/Bridgeville』『Reunion』『Contact』『Sunset/To The Flame』『Into The Night』『And Later』『Big Stunt』『Mourning』『Malcolm's Feat/Going On』『Nightclub Rag』『Nightclub Rag [Alternate Take]』『J.B. No. 2』『J.B. No. 3』『Grind』『Crazy Browdy』『Tassle Time』『Swampy Funky』『Funky Paradise』『Water Wings』『Soaring March』『P.A. Waltz』『March Of The Moths』『P.A. No. 4』『P.A. No. 5』『That Old Black Cape Of Mine』『Capo』『Main Title [Film Version]』。
スカイ・ダイビングが劇中に登場する作品となると、そこが派手になる作品が多いが、本作はドラマがしっかりしているから、スカイ・ダイビングのシーンとのメリハリが付くことになり、そこが良い所でもある。ドラマとして見ておきたい作品の1つであり、サントラ盤とセットで楽しみたいところである。(ただ、映画の方はソフトに恵まれていないですが...)
The Gypsy Moths [Original Motion Picture Soundtrack]
- アーティスト: Elmer Bernstein,Elmer Bernstein
- 出版社/メーカー: FSM
- 発売日: 2005/01/04
- メディア: CD
↓輸入版ビデオです。(DVD化されていません。)
IGGY POP & THE STOOGES『STOOGES』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1969年に発表された彼らの1st.アルバムである。'60'sはサイケデリック・サウンドが大流行であったが、そういうサウンドのアンチテーゼとして、そして後に起こるパンク・ロックの起源とも言われるサウンドを引っさげて登場したIGGYのデビューということになったアルバムでもある。ただ、チャート成績ではBillboardで最高位106位記録しただけであった。
収録曲は以下の全8曲である。『1969』『I Wanna Be Your Dog』『We Will Fall』『No Fun』『Real Cool Time』『Ann』『Not Right』『Little Doll』。
この中からは、彼のテーマソングということになる『I Wanna Be Your Dog』と『1969』がシングル・カットされている。
お薦め曲は、言うまでもない『I Wanna Be Your Dog』をはじめ『1969』『No Fun』『We Will Fall』『Real Cool Time』という所をピックアップするが、捨て曲はなく、全ての曲が高いクオリティを持った秀作揃いであるので、全曲たっぷりと堪能したいところである。
'60'sに発表されたアルバムであるが、サウンドの方は'60'sのものらしくなく、場合によってはちょっと喧しく感じるかも知れないが、新たな予感を感じさせてくれるものがここにはある。'70'sのロック・シーンにおいて、パンク・ムーヴメントは大きなものであり、ファンも多いが、そういうパンク・ロックがお好きな方であれば、絶対に聴いておきたいアルバムである。ちょっと、登場したのが早すぎたという感じがするが、歴史に残るアルバムの一つである。
↓スペシャル・バージョン(2枚組)もあります。
ケータイ刑事銭形泪17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]
今週は、土曜夜のBS-hiの「名曲探偵アマデウス」が新作ではなくて再放送(ファイルNo.014)となるので、「銭形愛[裏ネタ編]」を日曜の1番に持っていくため、土曜の1番には「銭形泪[裏ネタ編]」を持ってきます。
今回の「銭形泪[裏ネタ編]」からは、2nd.4話(通算では第17話)の「高村刑事、絶体絶命! ~正しい日本語殺人事件」に突入です。この物語はたっぷりと笑わせてくれた後に感動の物語があるということで、ネタの方も満載なだけに、何回続くことになるやら...
今回は、初回ということでサブタイトルにある言葉から「日本語」について、そしてそれに対応する言葉であり、この物語の中で高村さんが使用禁止とされた「外国語」について、そして、この物語の中で泪ちゃんには2人(舞ちゃん以外にもう1人)の妹がいることが判明した(今では「零ちゃん」ということで、その後4代目になったが、この物語の本放送時には初めて明らかになったみとですから。)ということで「妹」について記します。
尚、約2年9ヶ月前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「日本語」:日本で使用されている言語であり、日本の国語である。形の上では日本における公用語であるが、日本の法律に於いて、「日本語を公用語とする」という条文は無い。(日本語が公用語として法律上で定められているのは、パラオ共和国のアンガウル州だけである。但し、パラオ語、英語と共に、公用語の1つとされている。が、現在はアンガウル州には日本語を使う住民はいない。)が、事実上の日本の公用語となっている。
日本語を話す人の数(総話者数)は約1億3000万人で、世界の言語の中では第10位である。世界には1000以上の言語が存在することを考えると、これは多い方である。
言語学において、日本語の系統は、朝鮮語と同系説や、アルタイ語族との親近性が語られているが、確定されていない。
語彙はそんなに多い方ではなく、古来から漢語、梵語が入って来ては増えるということで語彙が増えてきた。その後もポルトガル語、オランダ語から日本語になったものが多数ふり、明治以降は英語を中心として、更に多くの言葉が入って来て、語彙が増えた。現在、日本語の語彙の30%は外来語だとされている。
「外国語」:自国の言語ではなく、外国で使用されている言語のことである。よって、日本人については、「日本語」が国語であってそれ以外の言語は全て「外国語」ということになる。また、アメリカ国民であれば、アメリカ英語が国語となり、日本語も外国語になる。(イギリスで使われているイギリス英語も、アメリカ人にとって分類状は外国語ということになる。)
要するに、自国の言語に対して相対的な関係にあるものを指し示す言葉であるため、基準が変わればその中身も変わるということである。
「妹」:兄弟姉妹からみて、自分よりも年少の女の姉妹のことをいう。現在では「年少」という条件が付くが、古くは年上であっても「妹」と読んでいた。(但し「いもうと」ではなく「いも」と呼んだ。)
法律的な用語を使って語ると、本人から見て傍系2親等の年少の女性のことである。で、この場合は自分の弟と結婚した女性(弟嫁)も「妹」ということになるが、その場合も「いもうと」と言うが「妹」と記さずに「義妹」と記す。尚、「義妹」は自分よりも年下になるとは限らないが、それでも「いもうと(義妹)」と言う。(同様に、兄嫁は自分よりも年上になるとは限らないが、それでも「あね(義姉)」と言う。)
↓改めて学ぶのも良いでしょうね...