「FREDDY'S DEAD: THE FINAL NIGHTMARE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1991年の映画「エルム街の悪夢/ザ・ファイナルナイトメア」である。前作から2年ぶりに製作されたシリーズ第6作である。製作当時は「シリーズ完結編」として謳われたのに、1994年に番外編という扱いで「エルム街の悪夢/ザ・ファイナルナイトメア」が製作されることになったのが...(シリーズの続きではなく、シリーズの出演者やスタッフの回りで次々と奇怪なことが起こるという、シリーズ・ネタを受け継いだ内容である。)
作品データを記しておくと、時間は89分、原案と監督はレイチェル・タラレイ、脚本はマイケル・デ・ルカ、撮影はデクラン・クイン、音楽はブライアン・メイである。(QUEENのブライアンではなく、オーストラリア出身の映画音楽家で「マッドマックス」などがある。)そして出演は、ロバート・イングランド、リサ・ゼイン、ション・グリーンブラット、レズリー・ディーン、リッキー・ディーン・ローガン、ブレッキン・メイヤー、ヤフェット・コットー、エリノア・ドナヒュー、トム・アーノルド、ロザンヌ・バー、たちである。また、第1作に出演したジョニー・デップと、アリス・クーパー、ロザンヌ・バーが特別出演しているというのも、シリーズの完結編に相応しいものである。
原題にあるように、フレディが遂に最期を迎えるという物語である。今までのシリーズ作品とは少し雰囲気が違っていて、ミステリー仕立てなっているが、これは空回りしている所がある。で、その謎が解けてからは、今までのシリーズらしい雰囲気に戻って、いよいよフレディの最期の物語へと突入していく。
エルム街で起こった事件も風化したある日、更生施設のカウンセラーとして働いているマギーは、絶対に眠らないと言い張る少年・ジョンと出会う。ジョンは、かつてエルム街の悪夢を体験し、殺人鬼・フレディを目撃していた。で、その話を聞いたマギーは、自分が見た悪夢と似ていることに気づき、ジョンが話したスプリングウッドの町にやってくる。が、そこはフレディが作り上げた夢と現実のボーダーラインのない「地獄のナイトメア・ゾーン」だった。マギーはフレディを倒すために、現実世界におびき出そうとするが...
今回もSFXの方が目玉になっていて、「3D-SFX」ということが本作の売りであったが、この辺りは空回りしている。が、フレディの最期を迎えると言うことで、今までの作品を見ていたら見ておくべきであろうが、期待外れというところが否めない作品である。(それ故、番外編とはいうものの、3年後にシリーズ第7作が生まれることになろうとは、全く思わないところでした。)
エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア スペシャル・エディション
- 出版社/メーカー: アミューズソフト販売
- 発売日: 2004/03/26
- メディア: DVD
試験電波発射中 [ETC.(その他)]
BSデジタル放送が12月になると2チャンネル増える。(スター・チャンネルはSD放送だったのがHD化される。)ということで、HD放送のチャンネルが3つ増えるのだが、何気なく、新チャンネルに合わせてみたら、試験電波発射中ということで、放送が行われていた。(9/30まではNHkのアナログ・ハイビジョン(BS9)が放送されていた周波数が使われる。)
少し前から、EPGの方にも、番組タイトルは無いものの、出るようになっていただけに、いよいよ、という感じが強くなってきた。
まずは211ch(日本BS放送)の方であるが、こちらはカラー・バーが流れていた。音声の方は「ピー」というものであるが、時々「こちらは日本BS放送。BSデジタル放送。試験電波発射中です。」という声が流れていた。→如何にも「試験放送」という感じがする。
最近は、地上波放送も24時間放送が増えて、カラー・バーが流れることが少なくなっているが、カラーバーのチャートはTVの色、明るさ、コントラスト調整に何かと使うことが出来るので、実は貴重な放送である。ということなので、数分間だけHDDレコーダーに、DRモードで録画をしておいた。(右下の部分に注目してみたが、黒レベルが沈んでいることもなく、また浮いていることもなかったので、一応、ちゃんと調整できていることが確認できました。)
続いて222ch(ワールド・ハイビジョン・チャンネル)へ。こちらはテストパターンではなくて、環境ビデオという内容の町中の風景の映像が静かなBGMに乗って流れていた。時々「こちらは日本BS放送。BSデジタル放送です。ただいま試験電波発射中です。」という声が流れるものの、「BS11」よりは放送をしているという雰囲気があった。(その後、カラーバーも放送していたようですけど...)
で、こういう形で放送が始まったと言うことなので、リモコンのダイレクト選局で「11」と「12」をこれらの2つの放送局に修正することにした。(今までは、WOWOWのSD放送の時に合わせて「192ch」と「193ch」をセットしていた。)これでBSデジタルは12あるボタンが全て違うチャンネルとして埋まることになったが、スター・チャンネルの「200ch」(ダイレクトは「10」)は契約していないので意味がないと言えば意味がないのですけど...
12月まであと少し。チャンネル数の増加は歓迎であるのだが、問題なのは見たいと思う番組がどれだけあるかですね。尚、新チャンネルの2つは地上波に系列局を持っていないので、現在のBSデジタルの民放のように地上波で放送された番組のON AIRは基本的にはないと思われるだけに、(外国のTVドラマは放送するようですが...)注目はしているのですけど...
↓参考まで
テレビジョン技術のすべて―初期原理・方式からHDTV、黎明期のアナログは、DVD、MPEG圧縮のBS・地上波デジタルへ (ハイテクブックシリーズ)
- 作者: 原田 益水
- 出版社/メーカー: 電波新聞社
- 発売日: 2002/09
- メディア: 単行本
Test Signals on DVD ウォーターマーク版 [NTSC 4:3]
- 出版社/メーカー: 有限会社 K.M.Lab
- 発売日: 2005/10/25
- メディア: DVD
キューティーハニーTHE LIVE #7 [特撮]
今回はお楽しみのコスプレはなく、残念だったが、ハニーとミキ(明と暗)の対比がよく出ている物語で、今後の方向性を伺い知ることが出来た物語でした。また、パンサークローについても、ここまでのおさらいと言ったことがあって、いよいよこの作品の持ち味が出ていきそうな展開でした。ということで、今回のBGMはソウル・ミュージックの名盤であるビリー・ポールのアルバム「明暗の闘争」にしてみました。
また、他の3本の現役ヒーロー作品の内容のなさ、クオリティの悪さと、本作の楽しく明るい所と存在価値のある所が上手い形での対比になっていたようにも感じられたが、この作品はやっぱり大化けしましたね。
源さんの情報網でパンサークローには4つの部門があり、ギャンブル部門と医療部門の2つが分かるが、残る2つは分からない。それにしても源さんの情報網は凄いですね。とは言っても、医療部門については早見が足を突っ込んだと言うこともありましたけど...(その部門のボスまで分かるというのはやっぱりただ者ではない源さんですけど。)で、名前だけ出た田中と烏川というのが残る2つの部門のボスなのでしょうが、果たして何をしているのでしょうか?→ギャンブルと医療は「娯楽」「健康」ということで生活に繋がる物であるが、それを考えると、組織を大きくしていくために必要な「教育」と、活きていく上で必要となる「食」に関係する部門があるということでしょうかねぇ?
今回は、前回のラストでミキが転校してくる所から始まる。白薔薇学園は見た感じだと名門校のような感じがするが、一体どういうルートで、どいういコネがあってミキが転校してくることになったのか、何か秘密がありそうだが、果たして描かれるでしょうか?
いきなり転校生をいじめようとして、いじめのターゲットになるミキ。が、やっぱり更生施設にいたことを思えば、随分と微笑ましいイジメでした。が、オッパイ掴みであっさりと負けを知った夏ちゃんの今後の方が怖かったりして...(そういえば、夏ちゃんを演じる小松愛はいじめ問題をテーマにした映画「問題のない私たち」にも出演していましたね。)
携帯電話の試供品によって、自分は織田信長だと思いこみ、町で暴れたうだつの上がらないセールスマン。日頃から鬱積したストレスがあったら、だれでもこのように爆発しそうなだけに、ちょっと怖い展開でした。ただ、小さな携帯の何処に剣のようになる仕掛けがあったのかは突っ込まないことにしますが...
ハニーとミキの出合は、窮地に陥った早見の救出劇だったということを考えれば、早見のスケベな根性も何かと役に立っているのですね。
底抜けに明るいハニーと、心を閉ざすミキ。明暗両極端なこのキャラクターがうち解けていくのには時間がかかるだろうが、これはドラマとして描こうとしたら色々と出来るだけの物がある。そういう方向に行くのも悪くはないのだが、本作にはそういう方向には走って貰いたくない、やはり深夜枠らしいコスプレを中心とした楽しい世界にして貰いたい所である。
次回は、パンサークローの第3の部門が明らかになっていくということになるようだが、白薔薇学園にも何か大きな秘密がありそう。
↓これを記したから...
↓本作主題歌
↓暴れたセールスマンからこういうことが思い出される...
ここ一番、決断ができる人できない人―人生の明暗を分ける反常識のススメ
- 作者: 弘兼 憲史
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2001/04
- メディア: 単行本
チャーリーズ・エンジェル・1st.6話 [ドラマ]
第6話の今週は、いつもの深夜26:05のスタートでした。物語は「それは溺死体で始まった」(原題は「THE KILLING KIND」)である。物語は、チャーリーの友人の娘が溺死体として発見された。そこは高級リゾート地・ムーンシャドーの海岸であった。彼女はルポライターであり、ムーンシャドーについて何かを探っていた様子であり、調べたことを何処かに隠していた。で、事故死と考える警察を尻目にエンジェルたちが動き出す。潜入捜査をしたエンジェルたちは、ムーンシャドーの経営者はある議員と繋がっていて、強引な開発を行おうとしていたことを掴み、一味に立ち向かって行く、というものである。
今から30年前に、リゾート地の開発問題(環境問題、自然保護)をバックにした陰謀の物語があったということはある意味では先進性があったと言うことにもなる。それにしても、法を変えさせようと議員にまで働きかけていたというのは、ある意味では正論ではあるんですけどね。(働きかけ方の内容が違法か適法かということで、ここに問題があるからエンジェルが動き出すのである。)この辺りはアメリカらしい所でもある。
今回のコスプレは、ボスレーのタキシード姿があった程度であり、おとなしいところであった。エンジェルたちはいつものようにパーティ・ドレス姿を見せてくれていたし、ジルのテニスルックもあったから、こんなところでしょうね。
凄腕のエンジェルたちだが、ミスも犯す。(ここがスーパーヒーローと違って人間味のある所でもある。)今回は、サブリナがチャーリーの友人で盲目の依頼者と会う所で、サブリナらしくない初歩的ミスが見られたが、これは計算した上で敵を罠に掛けたとも言うことが出来る。何せ、カーチェイスとなればサブリナは得意でもあるだけに、見事にやっつけましたからね。
敵のアジトの牧場に潜入し、脱出の時に「馬を走らせちゃえ」というのは面白い所でもあった。こういう所もアメリカの作品らしい所である。(日本では、そもそも馬なんて簡単にはいないでしょうし、いたとしても後のことを考えて走らせないものでしょうし...)
※来週は30分繰り下がって、いつもの時間である26:35のスタートである。この時間だと、関西ではTV大阪の「キューティーハニーTHE LIVE」と「ウルトラセブンX」の両方にも被らない時間ということになる。ということなので、そのまま起きていてON TIMEで見ていたら、日曜日の昼間が楽になることになるが、果たして起きていることが出来るでしょうか...?
地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル コンプリート1stシーズン DVD-BOX
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2007/03/23
- メディア: DVD
↓参考まで
観光・リゾート開発の人類学―ホスト&ゲスト論でみる地域文化の対応
- 作者:
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 1991/07
- メディア: 単行本
ケータイ刑事銭形海20話(2nd.7話・感想)+21話(2nd.8話)予告 [ケータイ刑事]
二段構成で記している「ケータイ刑事 銭形海」。放送後の最初は、いつものように簡単な感想と次回予告について思ったことを記しています。今回の物語は、2nd.第7話「暗闇の殺人者! ~銭形海VS完全犯罪の男」である。(サブタイトルに「○○事件」と言う文字がないのは、シリーズ全体では1割程度ありますが、珍しいことです。「海」でも「1st.13話」以来となる2度目です。→次回・2nd.8話も「事件」の文字がありませんが...)
今回は、今や「ケータイ刑事」のエースとなっているKJ脚本ということで、ここのところ迷走気味になっていた「銭形海」も地に足を付けた面白い物語になりました。KJ、やっぱり「エース」と言われるだけのことはありますね。また、今回の物語だったら「シリアス路線」と言っても全く恥ずかしくない物語でした。(五代さんのギャグ、最後に「シェー」を一発決めたものの、全体的にギャグは無かったですからね。)
また、「雷・1st.17話」で殺された推理作家・江戸川散歩に繋がる所もしっかりとあったというのも、やっぱり色々と研究しているKJです。「江戸川散歩賞」というのは当然、推理作家の登竜門と言われている「江戸川乱歩賞」をパロッたものであるが、その江戸川散歩は「ケータイ刑事・ワールド」にもしっかりと登場して、しかも事件の被害者として殺されている。今回、こういう賞があるということが分かり、改めて「雷・1st.17話」を見直してみようと思います。→「雷・1st.17話」はKJが「ケータイ刑事」で初めて書いた脚本でした。また、監督は豊島圭介監督であり、今回の事件の登場人物の名前の出所となっている。
冒頭は、連続ひったくり事件の話をしていた五代さんと海ちゃんだったが、海ちゃんがやけに明るい登場をしている。「真面目」な海ちゃんもここのところのキャラの迷走ぶりで、ちょっと性格が変わったのかと思ったが、今回はどちらかというと重くなっていた海ちゃんということを考えたら、やっぱり何か感じる所があったということでしょうかね、予知能力みたいなものとして...(この明るさが、事件の謎が解けない海ちゃんの重さ、暗さと対比されることになって、良い所でした。)で、ひったくり事件をネタとして話していたが、冒頭で口にしたネタは何処かで捜査している事件に何らかの形のヒントを与えることになるのだが、やっぱり一つの鍵になっていましたね。ただ、この連続ひったくり犯は、ちょっと情けない形で決着してしまいましたけど...
今回は、五代さんが相棒だからこそ活きた物語でもありました。「刑事の価値は履き潰したスニーカーの数で決まる」と言っている五代さんだが、これは「愛」から「舞」「泪」「零」でも描かれていて、足を使った捜査を教えていたことでもある。今回、これが「海」にもしっかりと描かれたということで、これまでは頭で考えて事件を解決していた、という印象の強い「海」だったが、五代さんがシリーズに復帰した価値が出た物語でした。(ただ、マツは否定するでしょうけど...→海ちゃんとマツのコンビというのも見たくなりました。「海・3rd.」でトミーの復帰を期待している筆者であるが、先にマツとコンビを組ませて、トミーとコンビを組むのは「海・4th.」でという方が良いかもしれませんね...4th.までいくか分かりませんが...)
「ケータイ刑事」は優秀な女子高生刑事とおじさん刑事のコンビで、しかも階級は女子高生の方が上というコンビで繰り広げられる物語であるが、階級を意識した物語というのはあんまりない。今回はそれが協調されていて「警視正殿」「巡査部長さん」と言って、五代さんのことをちょっと小馬鹿にしたような容疑者の態度は面白い所でした。こういう所も「知能犯」という感じが出ていて良い所でした。そんな中、「(部下に)苦労する」と言われた海ちゃんだが、歴代銭形も同じような経験をしているが、ここまで言われたというのも無かっただけに、これも良い所でした。
今回、ちらっと登場した交番勤務の三宅巡査であるが、良いキャラをしているだけに、再登場して貰いたいところですが、無理でしょうね...
鎖に捉えられた真犯人の態度といい、罠にかかり、それが分かった後の犯人の態度といい、今回の犯人は「VS」とリーズの犯人らしいふてぶてしさと潔さがあって、ここのところの物語とはやっぱり一線を画した物語となっていて面白いものになっていました。
ということで、やっぱりKJ脚本は良いですね。林先生がいるものの、メイン・ライターに昇格させて、バンバンと書いて貰いたいところです。(そのKJ、今回が「ケータイ刑事」11本目となり、あと1本書くと怪人さんでお馴染みの渡辺千穂さんに、2本書くと中邨武尊さんの本数に並ぶことになります。)
次回・第21話(2nd.8話)の物語は「私を水族館に連れてって! ~シーパラ尾行大作戦」です。次回予告を見た範囲では、「愛・18話」に登場した鬼塚&福本のコンビのようだったが、出所してきたということなのか、「ケータイ刑事」ではこれもパターンになっている(それぞれの)弟が「二世」を名乗っているのか、それとも全く関係なくて、他人のそら似だけなのか、ちょっと楽しみです。しかも、「愛・18話」と言えば「泪・2nd.16話」でのリメイク編(「さそり」とのコラボ編でもありました)と共に、銭形が誘拐されるという事件で、面白い物語でしたからね。(ただ、シーパラダイスを舞台にするのだったら「恋日・3rd.11話」の「15才」が頭に甦ってきますけど...)そんな中、五代さんと一緒に遊園地で遊んでいる海ちゃんというところが、女子高生らしいとはいうものの、これまでの海ちゃんの雰囲気からはかけ離れたものであるだけに、ちょっと心配な所でもあります...(詳しくは、月曜にUPされる公式HPで確認し、火曜日にUPする方でもう少し述べることにします。)
鑑識メモは、本編の方がギャグを抑えていただけに、柴田さんらしいギャグをやってくれたということで、ギャグの方は今ひとつとはいうものの、全体のバランスとしては良かったんじゃないでしょうか。
↓「江戸川サンポ殺人事件」はこれに収録されています。
今回はこの雰囲気に近いものがありました。
↓最近の江戸川乱歩賞受賞作品
ケータイ刑事銭形雷31話(2nd.5話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
BS-iの再放送枠(毎週日曜日朝10時)に合わせて書いている「銭形雷[裏ネタ編]」。今回の物語は2nd.5話の「かなりバッチリナイスガイの高村さん ~「まだらの紐」殺人事件」である。この物語では「アナグラム」という言葉遊びが出てくるということと、「銭形泪・2nd.9話」からのネタがたっぷりと出てきて、しかも高村さんがシャーロキアンとして登場するということなので、今回は「アナグラム」と「シャーロキアン」について述べる。
尚、BS-iの本放送時に記した記事は「ここをクリック(本放送)」、MBS放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
アナグラム(ANAGRAM):劇中でもこの説明は行われているが、これは言葉の文字の順番を入れ替えて、別の単語を作ったり、別の言葉にする遊びのことである。作家のペンネームや小説に登場する地名や人名を作る時に、この手法はけっこう使われていることがある。また、言葉遊びということでは「ケータイ刑事」ではお馴染みの回文(文字列を逆順にしたもの。)と違って、並び替えた文字列に意味があるかどうかを調べる必要はないので、N文字の言葉からはNの階乗通りの並べ替えが存在することになる(同じ文字が含まれていない場合。)ので、その中から意味のあるアナグラムを見つけるのはけっこう難しい。それ故に、小説に出てくる地名や人名では使いやすいということもある。
尚、劇中では日本語のアナグラムが登場したが、当然のことながら、日本語以外の言語においてでも「アナグラム」はある。というより、全ての言語においてあり得るものである。(英語の例を1つ挙げると「EROS」→「ROSE」など)但し、日本語のアナグラムは文字を並び替えても音は変わらないが、英語のアナグラムでは文字を並び替えると音が変わることもあって、日本人にとっては難しいかも知れませんね...
シャーロキアン(SHERLOCKIAN):アーサー・コナン・ドイルが書いた小説・シャーロック・ホームズ・シリーズの主人公・シャーロック・ホームズの研究者と熱狂的なファンのことを指している。但し、イギリスではホームジアン(HOLMESIAN)と呼ばれている。また、ホームズの本国・イギリス(シャーロック・ホームズ協会→イギリスのクラブということで、女性は入会できないところが「伝統」を重んじているイギリスらしい所である。)をはじめ、シャーロキアンの組織は世界中にあり、アメリカ・ニューヨークのベーカー・ストリート・イレギュラーズが最も古いものである。(1934年に設立。)また、日本には「日本シャーロック・ホームズ・クラブ」が1977年に設立されている。(そのHPはここをクリックして下さい。)シャーロキアンであれば誰でも入会することが出来ます。
ホームズに関しては様々な研究がされている。(例えば、ホームズの年収は?ワトソンのミドルネームは?等)中には、ホームズは女性であったと主張する研究まである。→色々と研究対象はあるものです。→「ケータイ刑事」に関しても色々と研究対象となることもできますが、そういう「ケータイ刑事」ファンをなんて呼ぶのでしょうかねぇ?(単なる「ケータイ刑事・ファン」では面白くないですし、「ケー刑事アン」では語呂が今ひとつだし、何か良いものは無いですかねぇ...)
雷ちゃんはシャーロキアンではないが、シャーロキアンの銭形家の人間と言えば銭形泪ちゃんがいる。泪ちゃんも何かと研究していることでしょう。(柴田太郎さんもそうですが、今回の物語でシャーロキアンになっていた高村さんは研究はしていないように思えますが...)
また、シャーロキアンはホームズを実在の人物と見なし、物語の方はワトソンを実際の執筆者とみなし、コナン・ドイルはワトソンの出版エージェントと、またはゴーストライターと位置づけているが、こういう遊びがあるのもまたホームズの凄い所である。
↓「アナグラム」関係
サラダを作って国語力をきたえよう―漢字、外来語、回文、折り句、しりとり、アナグラム… (読み書きそろばん塾)
- 作者: 井上 浩子, 涌井 貞美
- 出版社/メーカー: グラフ社
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
ソシュールのアナグラム―語の下に潜む語 (叢書 記号学的実践)
- 作者: ジャン スタロバンスキー
- 出版社/メーカー: 水声社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
↓「シャーロキアン」関係
シャーロック・ホームズの事件簿 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
- 作者: アーサー・コナン・ドイル
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/10/11
- メディア: 文庫
シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
- 作者: アーサー・コナン ドイル, Arthur Conan Doyle, 日暮 雅通
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/01
- メディア: 文庫
シャーロック・ホームズ大人の楽しみ方―100回読んでもまだ面白い
- 作者: 諸兄 邦香
- 出版社/メーカー: アーク出版
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本