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「MACKENNA'S GOLD」 [映画(洋画)]

表題の作品は1969年の映画「マッケンナの黄金」である。劇場公開当時、シネラマで公開された作品であり、クライマックスの一大スペクタクルは、シネラマならではの迫力を楽しむことの出来る作品である。(現在、日本国内にはシネラマが上映できる映画館は存在していない。)アパッチ族が隠した黄金を巡る男たちの冒険アクション作品で、西部劇大作である。

作品データを記しておくと、時間は128分(劇場版)、原作はウィル・ヘンリー、監督はJ・リー・トンプソン、脚本はカール・フォアマン、撮影はジョセフ・マクドナルド、音楽はクインシー・ジョーンズである。そして出演は、グレゴリー・ペック、オマー・シャリフ、テリー・サヴァラス、キーナン・ウィン、カミラ・スパーヴ、リー・J・コッブ、レイモンド・マッセイ、バージェス・メレディス、イーライ・ウォラック、アンソニー・クエイル、エドワード・G・ロビンソン、シェリー・モリソン、ジュリー・ニューマー、テッド・キャシディ、ルディ・ディアス、たちである。

時は1872年。アメリカ南西部の荒涼たるキャニオンにある小屋に、インディアンが隠した黄金を探し求めている無頼漢・コロラド、騎兵隊上がりのディブス、黄金の谷への道を知って捕虜にされた保安官・マッケンナ、そしてそれに絡む男たちがいた。が、異様な雰囲気に包まれていた。彼らは古くからの因縁で繋がっていたが、今はインディアンが隠した黄金を捜すことが最優先となっていた。また、彼らにはアパッチ族がいつ襲ってくるか分からないという不安を共通していた。そんな一段の中では殺し合いがいつ始まってもおかしくない状況であった。そんな一段が冒険を続けて黄金を捜し続けるが、アパッチ族の襲撃を受けて、人数が減っていく。やがて、黄金のある場所に辿り着き、黄金を手にするが、その時地震が起こった。生き延びていたコロラドとマッケンナは遂に一騎打ちの時がやってきたが...

これぞ冒険アクション作品という展開であり、往年の「連続活劇」という言葉がぴったり合った作品であり、たっぷりと楽しむことが出来る。また、グランド・キャニオンの雄大な自然が人間の小ささを無言の内に描いていて、クライマックスの地震によって、自然は偉大という所を感じさせてくれる。娯楽作品ということでは全てが揃っている作品である。

ただ、シネラマで公開されることを考えて撮影されていることもあって、DVDソフトでは今一つその迫力が伝わってこないのが残念なところである。(まあ、これがDVDの限界というところですね。)と言っても、現在の日本にはシネラマを上映することが出来る映画館は存在していないので、どうしようもありませんが...

とは言っても、「連続活劇」という言葉が似合う作品ということでは外すことの出来ない作品であり、一度は見ておきたい作品である。また、現在では殆ど制作されない西部劇である、と言うところもポイントが高くなる所である。とにかく、たっりと堪能しましょう!!

 

マッケンナの黄金 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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ケータイ刑事銭形舞10話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]

銭形舞[裏ネタ編]」の第10話「まぎらわしい! ~警察隠語殺人事件」の「裏ネタ編」の増補は今回で打ち止めです。今回は前回の続きで、この物語の中で「隠語」として出てきた言葉の本来の意味を記していきます。で、文字に関することになる「ごんべん」「さんずい」「うかんむり」についてと、「アンパン」「フライパン」「コロッケ」について記します。

また、この物語について過去に記した記事(改訂版の方です)は「ここをクリック」してご覧下さい。

ごんべん」:漢字で記すと「言偏」と表記する。部首の一つであって、7画の部首「言」である。「ことばへん」という言い方もある。中国語では「言字旁」または「言字底」と言い、英語では「Speech Radical」と言う。

これが含まれている漢字は、主に言語によって人に何かを伝える、といった言語行動を意味するものが多い。(例えば、「語」「説」「話」「講」「調」「識」「謝」「註」「誤」「詞」「診」「評」「認」「詐」「記」「訓」「訴」「訟」「詠」「試」「詣」「謂」「諺」「謎」「談」「謳」「読」など、言葉に関係した事柄を表しているものが多いと分かるでしょう。)

さんずい」:漢字で記すと「三水」と表記する。部首の一つであって、3画の部首「氵」である。また「さんずいへん」「みず」「したみず」と言う言い方もある。英語では「Radical Water」と言う。

これが含まれている漢字は、水に関係したものを表している。(例えば「海」「河」「湖」「池」「沼」「沢(澤)」「泳」「浦」「瀬」「潮」「渦」「液」「滴」「波」「浪」「漁」「潜」「油」「酒」「沖」「港」「潟」「灘」「浜」「沿」「洗」「浴」「湧」「流」「洋」「淡」「汚」「汽」など、水辺に関した漢字や液体であるものを表しているものが多いのが分かるでしょう。)

うかんむり」:漢字で記すと「ウ冠」と表記する。カタカナの「ウ」の字に似ていることからこのように呼ばれる。3画の部首で「宀」である。中国語では「宝蓋頭」と言うが、これは「宝」という漢字の阿玉に使われていることから来ている。英語では「Radical Roof 」と言う。

これが含まれている漢字は、主に家屋や屋根に関係したものを表しているが、「宀」は家や家屋を意味している。(例えば「家」「宇」「安」「宅」「室」「窓」「宮」「客」「実」「寂」「宿」「寵」「宙」「窃」「宵」「富」「寝」等、を考えたら、確かに「家」に関係するものが多いことが分かるでしょう。)

アンパン」:中にあんこ(餡)が入った菓子パンのこと。明治初期に日本で開発されたパンである。英語では「Bean-Jam bun」と言う。

中に入っている餡は様々なあんこがあって、つぶあん、こしあん、白あん、うぐいすあんなど、現在では様々なものが使用されている。

1874年に木村屋(現在の木村屋總本店)の創業者である木村安兵衛と息子・木村英三郎が考案して売り出されたものであり、好評を博したとされている。また、翌年の4/4には明治天皇に献上され、これが新聞などで報道されたことから、「アンパン」と「木村屋」の名前は一起に全国的なものとなった。(4/4はこれを記念して「アンパンの日」となっている。)

その後、アンパンのバリュエーションと言ってよい色んなパンが登場している。それらの中でも「ジャムパン」を生み出したのは、木村屋の3代目木村儀四郎であって、1900年に登場している。(よって、ジャムパンはアンパンの従兄弟といって良いですね。)但し、当時は杏子のジャムが入っていた。(現在、「ジャムパン」と言うとイチゴジャムが一般的となっているが、イチゴジャムのジャムパンは昭和になってからである。)また、クリームパンは1904年に登場しているが、こちらは木村屋ではなくて中村屋が開発したものである。

フライパン」:長い柄の付いた平鍋であって、食材を炒めたり焼いたりするのに使用される鍋である。英語では「Frying Pan」と言うが、アメリカ英語では「Frypan」と言う場合もある。また、フランス語では「Poêle」と言う。(なぞなぞの「空を飛ぶ鍋は?」という問題の答えが「フライパン」とされているが、これは日本語の世界でこそ成立するものである。「Flying pan」(Flypan)という単語はありません。)

調理鍋の中では広く利用されているものである。色んな調理鍋があるが、これは浅いこと、直径が大きい、という特徴がある。また、蓋もあるが、調理の際にはそれが使われることが少ないのも特徴である。

鉄、またはアルミニウムを使ったものが一般的であるが、近年ではチタンを使ったものもある。家庭用としては、アルミニウム製のものが広く普及しているが、アルミのフライパンは焦げ付きやすいため、現在では表面をテフロン加工して焦げ付きにくくしたものが一般的となっている。(手入れが楽になっている。しかし、金属製のヘラや調理箸で強く擦ると、テフロン加工が剥がれる可能性がある。また、空炊きするとテフロン樹脂が分解する可能性があるので、注意が必要である。)尚、プロの料理人の世界では、熱容量の高い鉄製のものが広く利用されている。

コロッケ」:揚げ物料理の一つであり、潰したジャガイモを中心にして肉類や魚介類、他の野菜などを混ぜたものを小判状にして、小麦粉とパン粉で衣を付け、油で揚げた料理である。

言葉の語源はフランス料理の「Croquette」であり、これが転訛したものである。但し、「Croquette」という料理は茹でて潰したジャガイモに、ホワイトソース絡め、魚肉や鶏肉を混ぜたものを丸め、小麦粉、パン粉を付け、油で揚げたものであり、今風に言うと「コロッケ」と言うよりも「クリームコロッケ」と言った方がよい料理である。

「コロッケ」は明治初期に日本で生み出されたものであり、今風に言うと「ポテトコロッケ」になるものが登場した。安価であって栄養価も高いことから、洋食の代表的なものになり、広く普及する。また、1960年代には、精肉店などが店先で揚げたばかりのコロッケが、今風にいうとファーストフードのような感覚で、子どものおやつとして一般的なものになっていた。現在でも精肉店のコロッケは各地の商店街に於いて、名物になっているという所が多い。

コロッケの食べ方は、ウスターソースをかけるのが一般的となっていて、皿に盛るときには繊切りにされたキャベツを添えるというのが一般的なものとなっている。

「コロッケ」と言うと、基本はジャガイモであるが、ジャガイモの代わりにカボチャ、サツマイモなどを使う場合も珍しくない。また、潰したジャガイモにカレー味をつけるというような味を工夫したものも一般的になっている。また、ホワイトソースを使っていると「クリームコロッケ」と呼ばれていて、これがフランス料理の「Croquette」に相当したものとなっている。

現在では、数多い冷凍食品の中で、コロッケが売り上げ1位となっていることから、もはや日本を代表する国民食の一つになっていると言って良い状況である。

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

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部首のはなし―漢字を解剖する (中公新書)

部首のはなし―漢字を解剖する (中公新書)

  • 作者: 阿辻 哲次
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 新書

部首のはなし〈2〉もっと漢字を解剖する (中公新書)

部首のはなし〈2〉もっと漢字を解剖する (中公新書)

  • 作者: 阿辻 哲次
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 新書

図解 部首がわかる字源事典

図解 部首がわかる字源事典

  • 作者: 新井 重良
  • 出版社/メーカー: 木耳社
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本

銀座木村屋あんパン物語 (平凡社新書)

銀座木村屋あんパン物語 (平凡社新書)

  • 作者: 大山 真人
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 新書

あんぱんはなぜ売れ続けるのか

あんぱんはなぜ売れ続けるのか

  • 作者: 井上 昭正
  • 出版社/メーカー: 清流出版
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 単行本

やっぱり! フライパンだけレシピ

やっぱり! フライパンだけレシピ

  • 作者: 土屋 敦
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2008/10/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

フライパンおかず―炒める、焼くだけじゃない!フライパン1つで煮もの・揚げもの・スープまで

フライパンおかず―炒める、焼くだけじゃない!フライパン1つで煮もの・揚げもの・スープまで

  • 作者: ベターホーム協会
  • 出版社/メーカー: ベターホーム出版局
  • 発売日: 2006/03/01
  • メディア: 単行本

はじめての洋食―コロッケ、オムレツが上手に作れます

はじめての洋食―コロッケ、オムレツが上手に作れます

  • 作者: 浅田 峰子
  • 出版社/メーカー: グラフ社
  • 発売日: 2005/06
  • メディア: 大型本

おいしいコロッケ大百科 中食コロッケの秘密

おいしいコロッケ大百科 中食コロッケの秘密

  • 作者: 簗瀬 久
  • 出版社/メーカー: アイフォレスト出版
  • 発売日: 2008/10/04
  • メディア: 単行本

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カロリースリム・マーブル IH対応 フライパン 26cm SMR-3001

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  • 出版社/メーカー: 和平フレイズ
  • メディア: ホーム&キッチン

パール金属  軽いね ストロングマーブル フライパン 26cm H-3592

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  • 出版社/メーカー: パール金属
  • メディア: ホーム&キッチン

RIVER LIGHT 極 フライパン 26cm 12K26

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  • 出版社/メーカー: リバーライト
  • メディア: ホーム&キッチン

味道 鉄製厚底フライパン20cm AD-633

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  • 出版社/メーカー: 和平フレイズ
  • メディア: ホーム&キッチン


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ケータイ刑事銭形泪34話(2nd.21話)[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形泪・2nd.21話」(通算34話)の「殺しを語る肖像画 ~軽井沢夫人殺人事件」の「裏ネタ編」も3回目となるが、今回はこの物語では画家がポイントになっていたと言うことから、「画家」について、そして道具として出てきた「イーゼル」について、「」について、「パレット」について、「絵の具」について、「(絵の具の)チューブ」について記します。

尚、約3年1ヶ月前になるBS-i(当時)のこの物語の再放送時に記した記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

画家」:英語では「Painter」と言うが、「Artist」という言い方もある。(「Artist」は芸術家のことであるが、画家を指すことが多い。)絵を描くことを職業とする人のことである。また、「絵かき」と言うこともある。尚、「絵」と言っても色々とあるが、特に何かに限定されるというものでは無い。日本画/洋画などの描く絵の種類に関係無く、このように呼ばれるが、「漫画」を書く人については「漫画家」と呼ばれ、画家とは区別される。(「浮世絵」を書く人を「浮世絵師」と言うが、これは画家に含まれる。)

但し、近年ではコンピューターを使ってイラストを描くことが簡単にできるようになっているが、コンピューターを使って絵を描く人のことは「画家」とは呼ばない。

現代では「芸術家」として知られているが、その昔は儀式などに絵を描くと言うことがあって、職人の一つであった。現代のように芸術家として扱われるようになったのは中世以後であって、特にルネサンス期以降である。その後はアトリエを持つようになって、師弟関係で芸術を継承していく形が生まれ、今日に至っている。

イーゼル」:日本語では「画架」と言うこともある。絵を描くときにカンバスや画板などを立てかける台のことである。絵を描く時だけでなく、完成した絵を展示する際にも使用される絵画用具である。尚、英語では「easel」と言う。

3本の脚から構成される「三脚イーゼル」と呼ばれるものと、「H型イーゼル」と呼ばれるものとがある。前者は、カメラで使用することのある3本の脚から構成されていて、容易に持ち運ぶことが出来るものである。外に出て油絵を描いている画家であれば、広く使われているものである。一方、後者の方は、垂直の2本の支柱と、水平方向を向いている支持材とから構成されていて、角度を変えられるような構造をしている。こちらは室内での移動であれば出来るが、持ち運ぶということには不向きの大型のものである。尚、両者とも、主に木製であるが、金属材料(アルミや鉄など)を使った頑丈なものもある。

歴史は古く、古代エジプトで使用されていたことが分かっている。(数千年の歴史がある、ということになる。)画家がカンバスをこれに固定して絵を描くというのが一般的な用途であって、中世以降は一般的に使用されるようになる。現在では、ディスプレイ用途として、絵画に限らず、ちょっとした小物を展示するのにも使用されている。(例えば、飲食店が店の表に、本日のランチのメニューを記したミニ黒板にこれに乗せているというのはよくあることである。)そのため、単なる画架としてではなく、近年ではオシャレなものも登場している。

」:墨、絵の具、漆などを含ませて、文字や絵を描くのに使用される道具の総称である。竹や木製の軸の先端部に繊維を束ねた「毛」と呼ばれるものが取り付けられている。「毛」は動物の毛が使われているが、現在では化学繊維を使っているものもある。

一般に「筆」と言うと、書道で使用する「毛筆」のことを指していて、絵を描くのには使用される「筆」は「画筆」または「絵筆」と呼んで区別されるが、これらも単に「筆」と呼ぶこともある。尚、英語では「筆」は「Brush」と言い、毛筆、画筆、絵筆を含んでいる。一応、ペンキを塗るのに使用される「はけ」のことを「Paintbrush」と言い、絵筆はこちらに含まれることもある。(「絵筆」に関してのみ「Paintbrush」と「Brush」という2通りの言い方がある。)

「画筆」または「絵筆」は絵を描くのに使用されるものであり、文字を書くのに使用される「毛筆」よりも先端部の「毛」の部分の形は様々なものがある。「毛筆」は繊維を丸く束ねているが、「絵筆」は「毛筆」の様な形状のものから、平たくしたもの、扇形になっているもの、平たくして先端部を丸くしたものなどがある。様々な形があるのは、絵を描く際には細かい部分を描いたり、広い面積を塗りつぶすことなど、使い方が色々とあるためであって、それぞれの作業をしやすくするために、様々な形のものが生まれた。

毛の材質は、毛筆と同様に動物の毛を使ったものと、合成繊維を使ったものとがあって、硬さも様々で、柔らかいものから硬いものまで幅が広い。(一般的に、水彩画は毛先が柔らかいものを使用して、油絵では硬いものを使う。)特に水彩画では、毛筆では使用されない小動物(リスなど)の毛が好まれている。

ちなみに、絵筆(画筆)の毛として使用されている動物としては、豚、リス、イタチ、ポールキャット、マングース、アナグマ、タヌキ、ハクビシン、オロンピ、ウマ、ウシ、ヤギ、ジャコウネコ、ネコ、などであり、それぞれ、毛に硬い/柔らかいなどの特徴があって、使用する絵の具の種類、描く絵によって使い分けがされている。(毛筆として使用される毛は、ウマ、イタチ、タヌキ、ヒツジ、ネコなどが一般的である。)

パレット」:物流の分野で、貨物を運搬するために使用する木製のすのこ状の台のこと、色見本であるカラーチャートのこと、インデックスカラーのカラー画像データに於いてインデックスと色の対応を記述したデータのこと、古代エジプトの石板のこと、料理の世界(特にフランス)では豚の骨付き方バラ肉を指す、というようにいくつかのものがある。が、この物語では、画家が使用する道具で、絵の具を混合するために使用する板のことで「調色板」という言い方もある。(但し、日本語では「パレット」と同じであっても、英語では「Pallet」「Palette」というようにスペルが違っている。)

「調色板」とも呼ばれるバレットは「Palette」であって、元々はフランス語である。水彩画や油絵を描く際、絵の具の色はある程度限られているため、実際に使おうという色は画家が自分で作り出す必要がある。異なる色の絵の具を混ぜ合わせることによって、使う色を作り出すことになるが、その時に使用されるものである。

水彩画用と油絵用とでは根本的に異なった形をしているが、役割は同じであり、名称も同じである。が、画家が使用する「パレット」と言うと、イメージとしては油絵用のものを指している。

油絵用のパレットは、特に形や大きさに企画はないが、方形や楕円形というものが多く、平板である。また、保持することが出来るように、親指を通すことが出来る穴が1つ設けられている。一方、水彩画用のパレットは板状ではなく、低い壁で仕切られた小さな窪みが多数設けられたものである。そして、それぞれの中で色の調合を行う。→油絵は絵の具の粘性が高く、流れると言うことがないため、単なる平板であっても色を作るという目的は達成出来るが、水彩画では絵の具の粘性が低く、また水を使って混ぜるため、仕切りがないと流れ落ちる、他の色と混ざってしまうため、仕切りが設けられている。

尚、現在ではパソコンの各種ペイント・ソフトに於いて、色を作ったり、色見本の一覧として表示する小ウィンドウのことを「パレット」と呼んでいるが、これは画家が使用するパレットと同じような役割をすることから、このように呼ばれている。

また、水墨画を描く時には墨が使用されるが、使用する墨を作る道具は「硯(すずり)」と呼ばれている。水墨画を描く際にはパレットという役割と同様であるものの、「硯」は「硯」であって「パレットるとは呼ばれずに区別されている。(英語でも「硯」は「Inkstone」と呼ばれている。)→水墨画では基本的に様々な色の墨(=絵の具)を使用することはないので、パレットのように色を作り出す、ということが行われず、単なる絵の具を入れた容器という位置づけであるためである。

絵の具」:「絵具」と表記することもある。絵画を描く時に使用される材料の一つであり、色の元となるものである。英語では「Paint」「Color」「Coloring」などと呼ばれる。また、水彩絵の具は「Watercolor」と呼ばれることもある。

古くは、天然の鉱物を原料としていて、鉱物の粉末を溶剤に溶き、練り上げることによって作られていた。(当然、使用する鉱物の種類によって色が異なる。)また、それぞれの色の絵の具を混ぜることも可能である。現在では人工的に作り出した顔料を色素として使用した絵の具もある。

尚、水性、油性の違いは溶剤の違いであって、基本的には同じ構成である。一応、溶剤の違いによって、油性絵の具、水性絵の具があり、アクリル絵の具、クレヨンも絵の具に含まれる。

尚、絵の具の種類に関係無く、絵の具によって作り出される色は、全て減法混色である。(光の加色混色とは異なる。)そのため、三原色は「シアン」「マゼンダ」「イエロー」の3色であり、この3色を「色料の三原色」と呼んでいる。(カラープリンターと同じ原理で色を作り出すことになる。)この3色を混ぜると「黒」になり、「白」は絵の具を一切使わないことで生み出す。(→絵の具を一切使っていない状態の時のカンバスや画用紙の色が「白」ということになる。→一応「白」の絵の具も存在していますけど...)

尚、カラープリンターでは「シアン」「マゼンダ」「イエロー」の他に「黒」のインクがあるが、「黒」が独立して用意されているのは、3色を混ぜて「黒」を作るよりも、「黒」を最初から用意しておいた方が効率的に黒を表現することが出来るためである。(3色を混ぜ合わせるよりも少量のインクで済む。また、プリンターでは文字を印刷する際には「黒」が多く使われるため、「黒」が独立している方がランニング・コストも安くなる、という理由で「黒」も用意されている。)

(絵の具の)チューブ」:練ったものを入れた容器の一つである。中に入っているものを押し出して使用する小形の筒状で、中に入っているものを空気と触れさせることなく密閉することの出来るという特徴がある容器である。(空気と触れることで乾燥してしまうペースト状のものを入れるのに使用される容器である。)尚、英語では「Tube」と言う。

現在、これが使われているのは、絵の具の他には練り歯磨き剤がある。また、一部の菓子(チョコレートなど)がこれを容器に使用しているものもある。

「Tube」は「管」「筒」という意味であり、パイプ、ホースのことを指す。また、内部に空気を入れてタイヤの内側にはめ込んで使用するゴム製の管のことでもある。それ以外では、真空管のことをこのように呼んだり、ロンドンの地下鉄の別名でもある。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

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19世紀の画家たち―ゴヤ、ブレイクからゴッホ、ムンクまで 画家自身の言葉で綴る画文集

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 八坂書房
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 単行本

近代日本の画家たち―日本画・洋画美の競演 (別冊太陽 日本のこころ 154)

近代日本の画家たち―日本画・洋画美の競演 (別冊太陽 日本のこころ 154)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2008/07/23
  • メディア: 大型本

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

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  • 作者: ポール グレアム
  • 出版社/メーカー: オーム社
  • 発売日: 2005/01
  • メディア: 単行本

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木製イーゼル Mサイズ ダーク木目

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  • 出版社/メーカー: ナカバヤシ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

木製イーゼル Sサイズ ナチュラル木目

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  • 出版社/メーカー: ナカバヤシ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

木製イーゼル Hタイプ ダーク木目

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  • 出版社/メーカー: ナカバヤシ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ウィンザー&ニュートン エデン テーブル イーゼル

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  • 出版社/メーカー: Winsor & Newton
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ホルベイン 野外イーゼル 木製野外用イーゼル 5H ブラウン 123104

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  • 出版社/メーカー: ホルベイン画材
  • メディア: おもちゃ&ホビー

レンブラント アトリエイーゼル 188-N 487033

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  • 出版社/メーカー: ターレンスジャパン
  • メディア: おもちゃ&ホビー

キャムロンプロ 5本組セット◆アルテージュ

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  • 出版社/メーカー: アムス
  • メディア: おもちゃ&ホビー

水彩筆 ルーベンスNo.555 平筆 フル9本セット

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  • 出版社/メーカー: ルーベンスアートブラシ
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水彩パレット No.500

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  • 出版社/メーカー: ホルベイン画材
  • メディア: おもちゃ&ホビー

アルミ水彩パレット26色用

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  • 出版社/メーカー: ダイワオリジナル
  • メディア: おもちゃ&ホビー

クサカベ 木製パレット 小半(合板)

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  • 出版社/メーカー: クサカベ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

クサカベ 木製パレット 大半(合板)

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  • 出版社/メーカー: クサカベ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

エフ水彩ポリチューブ

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  • 出版社/メーカー: ぺんてる
  • メディア: おもちゃ&ホビー

アクリルカラー12色ラミネートチューブ入り

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  • 出版社/メーカー: サクラクレパス
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ホルベイン 透明水彩絵具 12色セット

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  • 出版社/メーカー: ホルベイン工業
  • メディア: おもちゃ&ホビー

クサカベ 専門家用油絵具セット A-17

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  • 出版社/メーカー: クサカベ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

クサカベ 習作用油絵具セット 5S-12

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  • 出版社/メーカー: クサカベ
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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