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ROBERTA FLACK『FIRST TAKE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1969年に発表された彼女のデビュー・アルバムである。彼女は何と言っても1973年の大ヒット曲『やさしく歌って』(原題:Killing Me Softly with His Song)で知られているが、本アルバムはデビュー・アルバムとして彼女のキャリアがスタートした原点でもある。ただ、ジャズ系のシンガーとしてR&Bの要素を取れ入れているということで、'70'sのヒット作とは少し毛色が違っているアルバムである。

本アルバムは1969年のリリース時にはそれほど大きなヒットにならなかったが、1971年製作の映画「恐怖のメロディ」(原題:PLAY MISTY FOR ME、クリント・イーストウッドの初監督作品で主演も務めたサスペンス映画である。)に、『The First Time Ever I Saw Your Face』(邦題:愛は面影の中に)が使われたことから、本アルバムが売れ始めるようになり、1972年の4月最終週から5月にかけて、全米アルバム・チャートを5週連続1位を獲得している。最初にリリースされたが1969年6月だったので、リリースから約3年かかってNo.1となった。しかし、チャートインしたのは英が主題歌として使われてからのことなので、チャートインしてからNo.1獲得までは3年弱という時間はかかっていない。

収録曲は以下の全8曲である。『Compared To What』『Angelitos Negros』『Our Ages Or Our Hearts』『I Told Jesus』『Hey, That's No Way To Say Goodbye』『The First Time Ever I Saw Your Face』『Tryin' Times』『Ballad Of The Sad Young Men』。

アルバムリリース時の1969年にシングル・カットされたのは『Compared To What』であるが、チャートインを記録していない。が、1972年になって、映画主題歌と言うことで『The First Time Ever I Saw Your Face』がシングル・カットされて、6週連続1位の大ヒットとなって、1972年のBillboard年間シングル・チャートでも1位に輝いている。また、イギリスでも最高位14位を記録している。(彼女は3曲の全米No.1ソングを放っているが、最初のNo.1ソングでもある。)

本アルバムからのお薦め曲は、全米No.1ソングの『The First Time Ever I Saw Your Face』もあるが、『Compared To What』『Angelitos Negros』『Tryin' Times』という所をピックアップしておくことにする。

全体的にはジャズのテイストがベースにあって、そこにR&Bやソウルのエッセンスが散りばめられているという内容であるが、歌が上手いことで安心して鑑賞することが出来るボーカル・アルバムとなっている。デビュー当時には殆ど陽の目が当たらなかったアルバムであるが、映画主題歌になったことで注目されると、全米No.1の座を獲得するアルバムになるのだから、完成度が高く、音楽的なクオリティも高かったことも証明されたことになる。(完全に後追いという形でしたけど...)ボーカル・ファンであれば、聴いておきたいアルバムの1枚である。

 

First Take

First Take

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea Germany
  • 発売日: 1995/10/13
  • メディア: CD

First Take

First Take

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 1995/09/19
  • メディア: カセット

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野球狂の詩#19「脅迫スリーラン」 [アニメ]

今回の物語は、シリーズ終盤で優勝争いをしているメッツとアパッチの優勝争うが繰り広げられる中、鉄五郎の孫、岩田清志の子・武司(平成版ではガメッツに入団してメッツにトレードされることになり、鉄五郎と同一チームに入団することになる。)が誘拐されるという物語。孫のことを考えて警察には通報せずに犯人の言いなりになる鉄五郎と清志という展開は、問題があるように感じられるのですがね... →10年前なら放送出来ず、ここ数年は「作品のオリジナルを尊重して…」ということで放送出来るということですかね...???

優勝争いをしていて、球状に向かおうとしていた鉄五郎と清志。そこに1本の電話が掛かってきて、岩田清志の息子、鉄五郎の孫の武司を誘拐した、と告げられた。鉄五郎は武司の命を尊重して、警察には通報せず、犯人の言いなりになることにした。

メッツは首位にいて、優勝間近であったが、それには今シーズン30勝5敗というエース・岩田清志の存在が大きかった。が、その日の岩田清志はボロボロで、初回からアパッチに滅多打ちを喰らっていた。そして完敗してアパッチが追い上げてきた。次の試合もメッツは苦戦し、リリーフで岩田清志を投入するもやはり打たれて敗戦。結局、メッツはアパッチと並ばれ、エースの岩田清志の調子が最悪で、アパッチの逆転優勝いうムードとなる。

そんな中、岩田家の異変に気づいた男がいた。それは清志と共に孤児院で育った鬼島だった。状況から武司が誘拐されたと感じた鬼島は、岩田家を尋ね、電話に盗聴器をこっそりと仕掛け、それによって事情を知った。が、派手に動くと武司が危険と感じ、1人で動くことにした。

最終戦、メッツとアパッチの優勝を賭けた一戦で、犯人の要求に従って登板した清志。試合は0-0のまま9回へ。犯人の要求は4番まで回すこと(当然、そこで打たれて、アパッチ優勝が目的)で、その時に武司の姿を見せる、と言う。それに従った清志だったが、肩を痛めて投げられなくなってしまった。それを見て鉄五郎が急遽リリーフした。犯人は武司を連れてバックスクリーンの中にいた。場内放送で、バックスクリーンから出るように注意されるが、武司の生きている姿は確認出来た。しかし、これは一人で張り込んでいた鬼島の計算違いだった。(鬼島はバックネット裏のスコアボード付近に現れると考えた。)

鉄五郎は打たれるつもりで必死になって投げるが、結果は三振で試合は続いた。そして、主砲国立のサヨナラホームランで、メッツの勝利と優勝が決まった。歓喜のメッツ・ナインだったが、胴上げの輪に鉄五郎と清志の姿はなく、結果的に犯人の要求に従わないことになったため、武司が生きていないのでは?と考えたためだった。が、ベンチの電話が鳴り、武司は無事に帰宅したと連絡が入った。また、犯人は鉄五郎と清志の前に現れて、目的を告げた。アパッチのファンの息子に手術を受けさせるためだったが、試合中に息子はよれよれで必死に投げる鉄五郎の姿を見て、鉄五郎ファンになったのだった。で、これからその手術の応援で、鉄五郎と清志は犯人と共に病院に向かい、警察には一切届けでなかった。

物語としたら、色々と問題があると思われる部分があるだけに、慎重に扱う必要がある。ただ、少なくとも警察に届け出ないと警察は動くことが出来ないだけに、結果的に武司は無事に帰ったため、これは何もなかったことになる。(警察の記録にも残らない。但し、岩田家の記憶には残る。)誘拐目的が金銭目的ではなかったものの、こういうのって、どうなのでしょうかね...

尚、この物語で岩田清志は孤児院で育ったと言うことが明らかになったが、詳しいところまでは述べられていない。平成版ではアメリカに移住したとなっているだけで、やはり詳しくは描かれていない。シーズンに30勝もするという現在では考えられない成績を残した大エースとしてら、ちょっと寂しいところでもありますね。(そもそも、30勝5敗って、最低でも35試合に登板する必要があるが、現在のプロ野球では先発投手は年間では30試合登板をするかしないかであるだけに、時代が完全に違いますね。)

今回の物語中のエラーは、やはりスコアボード関係にありました。アパッチとの最終戦で、試合は0-0で進んでいっているのに、ピッチャーが投げる所(ホームベースからのアングル)では、スコアボードの得点経過が無くなっていて、初回の状態になっているというところです。まあ、スコアボード関係のエラーというのは本作では当たり前になっているだけに...

次回の物語は「スチール100円」です。これはメッツ・ナインではなく、メッツの本拠地・国分寺球場でスリをしている親子の物語です。「100円」という所が時代を感じさせるが、現在なら500円という所ですかね?(小銭で最高額のものを1つしか盗まないということから...)

 

野球狂の詩 DVD-BOX

野球狂の詩 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: デジタルサイト
  • メディア: DVD

野球狂の詩 DVD-BOX[キャラクター編+水原勇気編]

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
  • メディア: DVD
↓今回は平成版を拾っておきます。
野球狂の詩平成編 (1) (ミスターマガジンKC (217))

野球狂の詩平成編 (1) (ミスターマガジンKC (217))

  • 作者: 水島 新司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1998/08
  • メディア: コミック
野球狂の詩平成編 (2) (ミスターマガジンKC (254))

野球狂の詩平成編 (2) (ミスターマガジンKC (254))

  • 作者: 水島 新司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: コミック
野球狂の詩平成編 (3) (ミスターマガジンKC (271))

野球狂の詩平成編 (3) (ミスターマガジンKC (271))

  • 作者: 水島 新司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: コミック

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古代少女ドグちゃん#8 [ドラマ]

今回の物語は、ちょっとシュールな物語になっていました。また、第1話の妖怪鯉びとの使い回しという造形は、鯉びとの兄・鯉しくて、ということで片付けていたが、こういう所もアイデア次第ということですね。それにしても、前回とは全く世界観が違う(と言うより、前回が余りにも異質すぎたと言った方が正解ですね。)ものの、結構身近な問題を取り上げていただけに、これはこれでよろしいかと...(前回と比べると、風刺度ということではちょっと物足りなさを感じましたけど...)

ドグちゃんの食事・木の枝が不味いということで、探しに活かされる誠。(この辺りは「僕」らしいところですね。)公園で捜していると、同級生・紀美香から相談を持ちかけられた。最近。母・美枝子の様子がおかしいということで、オシャレして何処かに出掛けているらしい。で、美枝子を一緒に尾行するように頼まれる。

一方、ドグちゃんは誠を探しにやってきて、誠と紀美香の様子を目にして「なんかムカつく」、ドキゴローは誠に対するドグちゃんのヤキモチを感じ、「恋」と言う言葉を口にすると、ドグちゃんは「恋って、子孫繁栄のための初期段階のこと」と、この割り切り方が凄いですね...

和服を着て出掛けた美枝子の尾行をする誠と紀美香。美枝子は料亭・鯉菜に入って行った。紀美香に「中を見てきて」と頼まれる誠は、その様子を見ていた。で、美枝子はウオヤという男と会っていた。そしてウオヤが美枝子を膝に乗せて、鯉の刺身を食べさせて貰うと、様子が変わった。

母のことが気になる紀美香は、美枝子が何をしているのかを見ていないのに、母に嫌悪感を抱くようになる。が、母は他界している誠は「どんなお母さんでもいるだけで幸せだろう」と言ったのは意味深ですね。

一方、ドグちゃんは誠に対する恋心を抱き始めたようで、「やっかいな気持ちにさせた罰として、コテンパンにしてやる!」と言って、誠を追った。

鯉の刺身を口にした美枝子はすっかり人が変わり、「ウオヤさんのためなら悪魔になれる」と口にした所でウオヤは正体を現した。そのは妖怪・鯉しくてだった。そして鯉しくてによって理性を失ってしまった美枝子。そんな母のことが気になる紀美香と誠の元にドグちゃんがやってきた。が、紀美香はドグちゃんを一蹴。そんな所に、ウエディングドレス姿になった美枝子が「第二の人生を始めるけじめを付けに行く」と言って誠に挨拶すると、家に帰っていった。しかし、この時、紀美香には全く気づかなかったことで、紀美香はショックを受けるも、後を追った。誠も後を追おうとするが、ドグちゃんに止められてしまう。そこにウオヤが介入し、ドグちゃんに恋を教えると言って洗脳しようとする。誠がウオヤを突き飛ばして、ドグちゃんを助けるが、ドグちゃんの様子はちょっとおかしかった。

家に戻った紀美香が目にしたのは、離婚届に判を応用に、父に強要する美枝子の姿だった。離婚場絶対に嫌と言って抵抗する父だったが、美枝子は力で判を押させようとする。(この時、昔のアイドル時代で、野球のユニフォーム姿の石野真子さんの写真がちらっと出たが、原案の井口昇監督の世代であれば、かつてはファンだったのでしょうね。)

紀美香も止めようとするが、止まらない。そんな所に誠に連れられたドグちゃんが登場。(それにしても「夫婦なんて、子孫を残すためだけの存在なんだから」と言うドグちゃん。今回はドグちゃんのブラック度が一番高かったですね。)美枝子に向かって行くが、美枝子に歯が立たず、「今までの妖怪で一番強い」と口にして失神してしまった。

更に、そこに妖怪・鯉しくてが登場。美枝子に離婚届を求める。ドキゴローが妖怪検索をして、鯉しくては鯉びとの兄で、離婚届をエネルギーにしている妖怪だった。そんな所に、離婚届を用意した(別の)主婦がやってきて、鯉しくてにそれを食べさせた。「夫婦の溝は美味い」と言った鯉しくてに誠と紀美香は激しい怒りを感じ、紀美香は側にあった布団叩きで立ち向かい、その隙に誠は気絶しているドグちゃんを連れて別の部屋に逃げた。ドグちゃんの目を覚まさせようとする誠を見た紀美香は、誠がドグちゃんのことが大好きだと感じ、家族写真を手にすると、再び布団叩きで立ち向かっていった。

鯉しくてと美枝子に対して、紀美香はこれまで言えなかったことを口にする。それに心が揺れる美枝子。また、意識を取り戻したドグちゃんも「参上!」そして紀美香の持っていた家族写真を破り、それをエネルギーとして吸収して、鯉しくてに立ち向かい、「ドキドキウェーブ」で鯉しくてを退治した。

すると美枝子は正気に戻り、父も今まで口に出来なかったことを詫び、家族愛によって家族の絆を取り戻した。

それを目にした誠も安心して、帰って行った。後日、ドグちゃんにこき使われて背負って学校まで連れて行かされている誠は、ゴミ捨てに出た美枝子の姿を目にしたが、つまらなそうな顔をしていた。これに誠は「幸せなんて案外退屈なものかな」と言うが、ドグちゃんは「誠に退屈なんて与えない」と言って玩具にしていた。

全体を通してシュールなブラック・ネタが繰り広げられていくが、ドグちゃんが誠に対して抱いた恋心と、紀美香に対するヤキモチと言う様に、妖怪ハンターとしてではないドグちゃんの姿は今までにないと頃でしたね。が、ドグちゃんの誠に対する気持ちって、やはり上から目線であり、これがどうなっていくのかが今後のポイントですね。

結局は「家族の絆」「家族愛」が一番強かった、ということで、物語としたら収まるところに収まったというものだったが、まさか石野真子さんのアイドル時代の写真まで登場するとは思いませんでした。

次回は妖怪肉食姉妹の登場で、ゲストが大沢逸美。やはり、井口監督の世代であれば、かつてファンだったと考えられるだけに、今回の石野真子と同様に、かつてのドラマでの姿(暴走族の頭を演じたり、不良少女などを演じていましたが...)を意識しているのでしょうね。

また、本作の高知と北海道の放送は来年になってからということだが、2/20からは東京で劇場公開も決定しいう。が、その劇場版って、TVシリーズが未放映の東京でというのなら、新撮ではなくてテレビ版を再編集したものになるのかも知れませんね...???

また、本作は全12話ということで、MBSは年内12/23深夜で終了です。

 

古代少女ドグちゃん ドキドキパック 上(期間限定版) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD
↓一応、こういうものを...(アイドル時代のものです。)

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ケータイ刑事銭形泪37話(2nd.24話・アナザーストーリー2話)[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

5回目となる「銭形泪・2nd.24話(通算では37話)」の「第三帝国からの挑戦状 ~アドルフ・ヒトラーを迎撃せよ!」の「裏ネタ編」ですが、今回はこの物語の劇中で、月経流巣が演説の際に口にした言葉から、「ベッケンバウアー」について、「ミハエル・シューマッハ」について、「ヨハン・セバスチャン・バッハ」について、「ジャーマンポテト」について、「ブンデスリーガー」について記します。それにしても、これがどうしてあの字幕の意味になるのか、言語学的には全く理解出来ません...ただ、「ドイツを代表するもの」ということでの繋がりはありますけど...

尚、約3年2ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)の前半は「ここをクリック」、後半は「ここをクリック」してご覧下さい。

ベッケンバウアー」:西ドイツ・ミュンヘン出身の元サッカー選手であり、引退後は指導者として活躍、2006年のFIFAワールドカップ・ドイツ大会では組織委員長を務めた人物である。1945年生まれであり、少年時代からサッカーを始め、バイエルン・ミュンヘンのユースチームに入団する。その後、1964年に下部リーグでデビューする。1965年にはブンデスリーガに昇格、またこの年には西ドイツ代表としてもデビューしている。

選手時代に華々しい活躍をして、ブンデスリーガーだけでなく、UEFA欧州選手権、ワールドカップに出場して、いずれも優勝を経験している。1977年に西ドイツ代表を引退し、北米リーグに移籍して、そこでも優勝を経験している。その後、一時西ドイツに戻り、再びアメリカでプレーして、1983年に選手として引退した。

引退後、1984年に西ドイツ代表監督に就任し、1990年のワールドカップ・イタリア大会で監督として優勝を経験する。その後、フランスのマルセイユの監督に就任するが、1992年にはバイエルン・ミュンヘンの会長に就任、一時は代理監督も務め、リーグ優勝を経験する。1996年に ドイツサッカー協会副会長に就任し、2000年にワールドカップ・ドイツ大会組織委員会委員長に就任し、2006年のワールドカップ・ドイツ大会を成功させている。

兎に角、選手としてだけでなく監督としてもリーグだけでなくワールドカップなどの国際大会でも優勝するというように、輝かしいキャリアを持っている。

フルネームはFRANZ ANTON BECKENBAUER(フランツ・アントン・ベッケンバウアー)であり、オーストリア皇帝フランツ1世と同じファーストネームであることから、皇帝「DER KAISER」と呼ばれるようになった。

ドイツ・サッカー界では正に神様であるが、現在は世界のサッカー界でもその手腕を高く評価されている人物である。選手として、監督として、組織の指導者として、そのいずれに於いても輝かしい実績を残した人物ということで、サッカーの歴史に名前を残す人物である。

この物語の放送当時(2004/9/12)は、2006年のワールドカップ・ドイツ大会に向けて、大会組織委員長として活動していたことになる。

ミハエル・シューマッハ」:MICHAEL SCHUMACHER、元F1ドライバーであり、7回のチャンピオン獲得をはじめ、歴代のF1ドライバーの記録では殆どが歴代1位となっているドライバーである。また、ドイツ人でドライバーズチャンピオンを獲得したことがあるのは彼のみである。

弟のラルフ・シューマッハも元F1ドライバーである。

1969年生まれで、幼少時にカートと出会い、カートのドライバーとなり、1984年と1985年のドイツ・ジュニア・カートチャンピオンになっている。その後、1987年にはドイツ・ヨーロッパ・カートチャンピオンとなり、F3に参戦することになる。1990年、ドイツF3王者となり、1991年7月、日本・菅生で開催された全日本F3000第6戦に参戦して2位となり、驚きを与えた。この年の残りもはF3000に参戦予定であったが、第11戦のベルギー・グランプリでF1に参戦する。(このレースは決勝進出するも0周リタイアで終わる。)しかし、次戦からのレギュラー・シートを獲得して、F1に常時参戦するようになる。

この後は2006年までF1に参戦し、1994年、1995年、2000年~2004年の7度のドライバーズチャンピオンを獲得したのを初として、数々の記録を残した。

引退した2007年以降はドライバーとしてレースに参戦していないが、何度か現役復帰を表明しつつも、それを断念するということが続いている。

彼が記録した歴代1位という記録は、通算記録に限っても、ドライバーズチャンピオン獲得回数(7回)、通算優勝回数(91回)、通算ポールポジション獲得回数(68回)、通算ファステストラップ獲得回数(76回)、通算ポールトゥウィン獲得回数(40回)、通算ハットトリック獲得回数(22回)、通算表彰台獲得回数(154回)、通算入賞回数(190回)、通算獲得ポイント(1369pt)、通算決勝完走回数(197回)である。また、通算決勝周回数の13908周は現在では2位となっているが、引退当時は歴代1位であった。(現在はルーベンス・バリチェロが歴代1位となっている。)

また、年間記録としても多くの記録を作っている。

彼のドライブは、何が起こっても冷静であり、性格であったことから「サイボーグ」(日本では「ターミネーター」)と呼ばれていた。歴史に残るF1ドライバーである。

ヨハン・セバスチャン・バッハ」:JOHANN SEBASTIAN BACH、「音楽の父」とも呼ばれるドイツの生んだ18世紀に活躍した偉大な作曲家である。バッハ家は音楽一家であり、彼以外でも音楽の世界に名前を残した人物がいるため、彼のことを「大バッハ」と呼んだり、名前を略して「J.S.バッハ」と呼ばれることもある。

1685年生まれで、亡くなったのは1750年である。特に、ベートーベン、ブラームスと共に「ドイツの三大B」と呼ばれている。(→「・11話」の音楽対決の課題曲が、バッハ、ベートーベン、と来て3曲目が「カルメン」になっていたが、何故ブラームスにしなかったのか、悔やまれるところである。)

彼は9歳の時に母を、10歳の時に父を亡くしているが、勉学に励み、1703年にヴァイマルの宮廷楽団に就職して、アルンシュタット新教会のオルガニストになり、音楽家としての道を進んでいくことになる。1708年にヴァイマルに移り、宮廷オルガニストとなる。そして多くのオルガン曲のさっきを句を行った。しかし、主家のお家騒動に巻き込まれ、投獄され、ヴァイマルを追放されることになる。

1717年にケーテンの宮廷楽長となり、幾多の名曲を生み出したのはこの時期である。1720年夏に妻が死去、翌年に宮廷歌手・アンナ・マクダレーナ・ヴィルケと再婚し、有名な「アンナ・マクダレーナ・バッハのためのクラヴィーア曲集」は彼女のために作られたものである。

1723年にライプツィヒの聖トーマス教会の音楽監督となり、宮廷作曲家としてカトリックのミサ曲などを作曲している。1736年にザクセンの宮廷作曲家に任命された。

1750年ら死去したが、彼のことが広く知られるようになったのはここからまだ先である。当時は作曲家としてはあまり有名ではなく、オルガン演奏家として知られていたに過ぎなかった。彼の息子や弟子たちが彼の作曲した曲を細々と受け継いでいたが、1829年にメンデルスゾーンのベルリン公演でバッハが再発見されて、高く評価され、一躍有名作曲家となる。

兎に角、バッハの作曲した曲は幅広いジャンルにわたっていて、当時の殆どの音楽ジャンルを網羅していたとされる。(作曲していないのはオペラぐらいであった。)そして数も多い。特に、初期の教会カンタータだけでも約200曲に達している。当然、ミサ曲、受難曲、歌曲、オルガン曲、クラヴィーア曲、リュート曲、室内楽曲、管弦楽曲それぞれにおいて、有名な曲がある。

彼の作曲した曲はシュミーダー番号「BWV」(「バッハ作品目録」(Bach Werke Verzeichnis)に整理されているが、2007年に完成した「新バッハ全集」には1100もの作品が収められている。

有名な曲名を記し始めるときりがないので、省略するが、を演じた黒川芽以さんが出演している「名曲探偵アマデウス」において取り上げられたバッハの曲はファイルNo.53(=2009/12末までの放送分)まででは「ゴールトベルク変奏曲」と「無伴奏チェロ組曲」の2曲だけであるが、今後も色々と取り上げられていくことでしょう。(→最多のベートーベンでも4曲であり、52曲で35人の作曲家が取り上げられている。)

尚、1931年に発見された小惑星に、彼の名前に因んで命名されたものがあり、「バッハ(1814 Bach)」という小惑星が存在している。これは小惑星帯にあるものであり、フローラ族のサブグループであるレギニータ族に属するとされている。ドイツ・ハイデルベルクのケーニッヒシュトゥール天文台でドイツの天文学者カール・ラインムートが発見したため、同じドイツの「近代音楽の父」の名前から命名したものである。→有名人の名前はたいてい、天体の名前になっています。

ジャーマンポテト」:ドイツ料理の一つであり、家庭料理として知られているものである。茹でたジャガイモを半月状にスライスしたものを、ベーコンやタマネギなど共に炒めた料理である。味付けには塩、胡椒が一般的であるが、家庭料理であるために、その他の調味料も適宜使われる。(当然、それ以外の野菜が加えられることもある。)→茹でたジャガイモ、ベーコン、タマネギが必須のようになっているようです。

ドイツ料理では、ジャガイモを使ったものが多いが、この料理もそんな料理の一つである。ドイツの中でもプロイセンは寒冷地であり、土地が痩せていたこともあって、食糧不足というのを何度か経験していた。そこで、荒れ地でも育てられるジャガイモの栽培に力を入れたことがその理由の一つとされている。特にフリードリヒ大王は栽培を奨励し、自らジャガイモを食べた普及させたとされている。そんなことで、家庭料理として定着したものであるため、絶対的な形が無いのも事実である。(日本でも、各家庭によって味噌汁の具が違っているのと同じである。)

日本では、酒(特にビール)の肴としても愛用されている料理の一つとしても知られている。→酒の肴の料理となると、冷めてから食べられることも多いが、酒の肴とする場合は、バターではなく、オリーブオイルを使った方が油が固まることが無く、より美味しく食べられますよ。(熱々のジャーマン・ポテトの場合はバターの方が風味が豊かで好まれますが...)

ブンデスリーガー」:ドイツのサッカー・リーグのことである。現地語では「Fußball-Bundesliga」(フースバル・ブンデスリーガ)と言う。1部、2部画18クラブと3部20クラブの56のクラブが所属しているが、一般に「ブンデスリーガー」と言うと、その中の1部を指して言うことが多い。尚、1部と2部の運営はドイツサッカーリーグ機構であるが、3部はドイツサッカー連盟の運営である。

歴史は意外と浅く、1963年に西ドイツの全国リーグとして創設された。それ以前は各地域リーグの優勝クラブの参加によるトーナメント戦(ドイツ・サッカー選手権)が行われていて、この大会で国内チャンピオン・クラブを決定していた。また、1990-1991シーズンまでは西ドイツに所属するクラブの参加だけであったが、1990年に東西ドイツが統一されると、旧東ドイツのクラブも1991-1992シーズンから参加している。

1部の下位2チームは2部に自動降格、16位のチームと2部の3位チームがホーム・アンド・アウェーの入れ替え戦を行う。また、2部の下2チームは3部に自動降格、2部の16位のチームと3部の3位チームがホーム・アンド・アウェーの入れ替え戦を行う。(2部の上位2チームは1部に自動昇格、3部の上位2チームは2部に自動昇格する。)また、3部の下位3チームは、その下のリーグであるレギオナルリーガー(4部に相当する)に自動降格する。

1977年から1986年に、日本人の奥寺康彦が在籍していたことで知られているが、当時は日本人選手が海外でプレーすることは希であった。しかし、21世紀になってからは日本人選手も海外クラブに所属することが増えていて、2003年からは日本人選手が誰かいるという状況が続いている。(高原、稲本、大久保、小野、長谷部が所属している。)→この物語の放送当時は2004-2005シーズンが始まった時期であり、当時は高原直泰がハンブルガーSVに所属していた。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

ベッケンバウアー自伝―「皇帝」と呼ばれた男

ベッケンバウアー自伝―「皇帝」と呼ばれた男

  • 作者: フランツ ベッケンバウアー
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 単行本
フランツ・ベッケンバウアー (football days)

フランツ・ベッケンバウアー (football days)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ぴあ
  • 発売日: 2006/02
  • メディア: 大型本
皇帝ミハエル・シューマッハの軌跡―Danke,Schumi!

皇帝ミハエル・シューマッハの軌跡―Danke,Schumi!

  • 作者: ZEITGEIST MEDIA
  • 出版社/メーカー: ブックマン社
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 大型本
シューマッハ-F1、プライベートのすべてを語る

シューマッハ-F1、プライベートのすべてを語る

  • 作者: ザビーネ・ケーム
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2003/07/05
  • メディア: 単行本
ミハエル・シューマッハ -皇帝の証 [DVD]

ミハエル・シューマッハ -皇帝の証 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東北新社
  • メディア: DVD
シューマッハ・コレクション(Amazon.co.jp仕様) [DVD]

シューマッハ・コレクション(Amazon.co.jp仕様) [DVD]

  • 出版社/メーカー: ユーロピクチャーズ
  • メディア: DVD
バッハ―生涯と作品 (講談社学術文庫)

バッハ―生涯と作品 (講談社学術文庫)

  • 作者: ヴェルナー フェーリクス
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/10
  • メディア: 文庫
J・S・バッハ (講談社現代新書)

J・S・バッハ (講談社現代新書)

  • 作者: 礒山 雅
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1990/10
  • メディア: 新書
バッハ (新潮文庫―カラー版作曲家の生涯)

バッハ (新潮文庫―カラー版作曲家の生涯)

  • 作者: 樋口 隆一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1985/04
  • メディア: 文庫
J.S.バッハインヴェンションとシンフォニア  全音ピアノライブラリー

J.S.バッハインヴェンションとシンフォニア 全音ピアノライブラリー

  • 作者: 市田儀一郎
  • 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
  • 発売日: 2005/04/19
  • メディア: 楽譜
ベスト・バッハ100

ベスト・バッハ100

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2007/03/21
  • メディア: CD
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年録音)

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年録音)

  • アーティスト: グールド(グレン),バッハ
  • 出版社/メーカー: SMJ(SME)(M)
  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: CD
バッハ:オルガン名曲集

バッハ:オルガン名曲集

  • アーティスト: ヴァルヒャ(ヘルムート),バッハ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2006/11/08
  • メディア: CD
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)

バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)

  • アーティスト: カザルス(パブロ),バッハ
  • 出版社/メーカー: TOSHIBA-EMI LIMITED(TO)(M)
  • 発売日: 2007/06/20
  • メディア: CD
J.S.バッハ:作品大全集(155枚組)

J.S.バッハ:作品大全集(155枚組)

  • アーティスト: J.S.バッハ,指揮者多数,演奏者多数
  • 出版社/メーカー: Brilliant Classics
  • 発売日: 2001/12/01
  • メディア: CD

ジャーマンポテトを食べた日の朝―磯群正志詩集 (1983年)

  • 作者: 磯群 正志
  • 出版社/メーカー: 編集工房ノア
  • 発売日: 1983/04
  • メディア: -

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