BILLY JOEL『SONGS IN THE ATTIC』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼の初のライヴ・アルバムである。収録されたのは前年の1980年のツアーからであるが、'70's後半の有名なビッグ・ヒット曲は外されていて、初期の4枚のアルバムに収録された曲が選ばれているということで、彼の初期作品に再びスポットが当たることになった。また、Billboardでは最高位8位を記録して、1982年のBillboard年間アルバム・チャートでは98位にランクインしている。また、イギリスでは最高位57位、日本では最高位3位を記録している。
収録曲は以下の全11曲である。『Miami 2017 (Seen The Lights Go Out On Broadway)』『Summer, Highland Falls』『Streetlife Serenader』『Angelenos』『She's Got A Way』『Everybody Loves You Now』『Say Goodbye To Hollywood』『Captain Jack』『You're My Home』『Ballad Of Billy The Kid』『I've Loved These Days』。
この中からは『Say Goodbye To Hollywood』と『She's Got A Way』がシングル・カットされているが、当然のことながらいずれもがライヴ・バージョンである。前者はBillbpardで最高位17位を、後者は同23位を記録している。
お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Say Goodbye To Hollywood』『She's Got A Way』と、『Miami 2017 (Seen The Lights Go Out On Broadway)』『Everybody Loves You Now』『Captain Jack』『Ballad Of Billy The Kid』をピックアップしておく。
前年の1980年に発表された全米No.1アルバム「GLASS HOUSES」の様な派手な所がないが、彼自身が言うように「屋根裏部屋の歌」に新たな形で光を当てる形になり、改めて彼のソングライターとしての素晴らしさを知らしめることになった。同時に、初期の4枚のアルバム(「COLD SPRING HARBOR」「PIANO MAN」「STREETLIFE SERENADE」「TURNSTILES」)の中でも発表当時はさっぱりだった「COLD SPRING HARBOR」にスポットが当たることになり、1984年になって再発されてそれなりのヒットを記録することにもなった。
ということで、本当に隠れていた名曲、アルバムタイトルにあるように屋根裏部屋にあった曲に改めて魂を吹き込むことになり、「名曲はいつの時代でも名曲である」ということを教えてくれたアルバムである。また、ライヴとしてもクオリティが高いのは言うまでもなく、じっくりと聴きたい所である。
ケータイ刑事銭形命12話[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形命・裏ネタ編]は第12話の「サマーパーティーは危険な香り! ~赤坂BLITZ殺人事件」に突入です。尚、この物語に関しては、サマーパーティーのDVDに(オマケのような形で)未公開映像が加わった「舞台完全版」(当然、メイキングもある。)がリリースされているが、あくまでもON AIRされた12話の方を元にして記します。
初回となる今回は、サブタイトルにある言葉から「パーティー」について、「赤坂BLITZ」について、この物語は警視庁主催のこれという位置づけでの物語だということで「チャリティー・ショー」について記します。
尚、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「パーティー」:いくつかの意味があるが、ここでの「パーティー」は社交のために行われる会合のことである。類義語としては「親睦会」「懇親会」「宴会」「コンパ」という言葉がある。但し、「宴会」や「コンパ」は基本的に酒が入った飲み会のことであり、「パーティー」の場合は酒が入らない場合もある。(子供が主役の誕生日パーティーの場合が該当する。)尚、英語では「Party」と言う。
世の中には様々なパーティーがあるが、身近なところでは「誕生日パーティー」というものであれば、子供の頃から(自分が主役の場合と、友人が主役の場合のいずれにも)誰でも経験したことがあるでしょう。
形式としては、いくつかのものがあって、立食形式のものから、披露宴などのように席を定めているものまで幅広い。また、屋内で行うものが一般的であるが、立食形式の場合では、屋外で行われるものもある。(「園遊会」は屋外で行われるパーティーの一つと言うことが出来る。)
パーティーの参加者は招待されるのが一般的であり、手ぶらで行くことがあるが、(披露宴などのようにご祝儀を持っていくのが暗黙の決まりではありますが...)政治家が政治資金を集めるために行う政治資金パーティーのように、ある程度の金額を支払って参加するパーティーもある。
他の意味としては、党、政党、部隊、組、一行、等の集団のことや、特に登山隊のことを指したり、関係者、当事者、という意味がある。(これらも英語では「Party」である。)
「赤坂BLITZ」:2008/3/20に開館したライヴハウスである。所在地は赤坂サカスである。(正確に言うと、1996年にオープンしたが、赤坂五丁目再開発プロジェクトのために2003年に一旦閉鎖され、2008年に再オープンしたということになる。)
(スタンディングでは)1000人を超える収容人員を誇っているということで、規模としては大きいライヴハウスである。(オールシートになると600人を超える程度となる。)但し、1996年にオープンした旧赤坂BLITZの方が収容人員が大きかった。収容人員が大きいため、大物ミュージシャンのコンサートが行われることも多い。(超大物ミュージシャンになると、万の収容能力を誇る武道館や国技館、更にはドーム球場などを利用する。)
運営は(現在は)TBS(テレビ)である。ここのところ、何かと不振続きであるTBSにとっては、赤坂サカスは貴重な収益源となっていて、赤坂BLITZもその一つとなっている。
「チャリティー・ショー」:「チャリティー」とは慈善、慈善事業のことである。英語では「Charity」という。慈善の精神に基づいて行われる公益的な活動であって、社会的弱者(災害被災者も含む)の支援のために行われることが多く、その時に募金活動なども行われるのが一般的である。
日本では、共同募金や歳末助け合い運動は、募金を募って支援するという形のチャリティーである。(尚、集まった募金から経費を引いて、支援団体などに寄付されるのが一般的である。)
「ショー」とは、舞台、演劇、コンサートなどの興行のことである。英語では「Show」という。(映画興行なども含まれる。)
「チャリティー・ショー」とは、慈善目的で行われる興行であって、チャリティー目的で行われる興行のことである。募金活動などだけでは人を集めることに弱いということもあって、興行の形を取ることで多くの人を集めるということから、近年ではよく行われるようになった。(特に、地震などの自然災害が起こると、被災者に対する支援目的の何らかのチャリティー興行が行われるようになっている。)→この有名なものとしては、1985年のアフリカ難民救済を目的として行われた「ライヴエイド」が有名である。(日本からの参加ミュージシャンもいて、一部は世界に放送されている。)
また、その興行を収録した映像ソフトや音楽ソフトの売り上げからも寄付が行われるのが一般的である。→前述のライヴエイドの映像ソフトや、1985年のUSA FOR AFRICAの『We Are The World』はチャリティー・ソングとして作られたものであって、これらの売り上げは多額の支援金を生み出している。また、『We Are The World』というと、2010年のハイチ地震によるハイチ救済目的で『We Are The World 25 For Haiti』が製作されたのは記憶に新しい所である。(奇しくも、今年が25周年ということになって、復活することになった...)
この物語では、「チャリティー・ショー」の一環として、オークションが行われていたが、これもチャリティー・ショーではよく行われているものである。基本的に、落札金額は全額寄付される。が、警視庁主催のチャリティー・ショーって、何の支援のための興行だったのでしょうか?今一つ、分からない所でありました。(胡散臭いとまでは言いませんが...)
歌だ!祭りだ!‾BS-TBSサマーパーティーin赤坂BLITZ!ファン感謝祭歌謡祭‾ [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: DVD
↓いくつか
Let’s haveハッピーキッズパーティー!!―はじめてママも楽しくおいしく! (主婦の友生活シリーズ―Comoブックス)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2003/05
- メディア: 単行本
男祭 2009 初陣 -2009年11月29日 赤坂BLITZ-(仮) [DVD]
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- メディア: DVD
スーパーロボット魂TOUR'99 春の陣 LIVE at 赤坂BLITZ [DVD]
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- メディア: DVD
Live Aid (4pc) (Dig) [DVD] [Import]
- 出版社/メーカー: WVI
- メディア: DVD
ライヴ・エイド・ハイライツ!-20 YEARS AGO TODAY [DVD]
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- メディア: DVD
Band Aid: Do They Know It's Christmas (Dol) [DVD] [Import]
- 出版社/メーカー: Standing Room Only
- メディア: DVD
We Are The World ザ・ストーリー・ビハインド・ザ・ソング 20th アニヴァーサリー・スペシャル・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: DVD
We Are The World: U.S.A For Africa
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Polygram
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
We Are the World: Instrumental to Michael
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Columbia River Ent.
- 発売日: 2010/01/12
- メディア: CD
ケータイ刑事銭形泪25話(2nd.12話)[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]
今週はショパンの生誕200年の特番で「名曲探偵アマデウス」はお休みだったので、ピンチヒッター泪ちゃんに登場して貰います。尚、来週は待望の新作となるファイルNo.063のシューマン「幻想曲 ハ長調」の放送となります。
「銭形泪・裏ネタ編」も今回からは通算では25話となる2nd.12話の「千里眼を持つ女 ~全てをお見通し殺人事件」に突入です。この物語の「裏ネタ編」は過去にはPART 7まで記している(2009/5/25、26、28、6/1、2、5、6日付けで記しています。)ので、PART 8からということになります。今回はサブタイトルにある言葉から、「千里眼」について、そしてこの物語のゲストであって、「雷・2nd.9話」ではこの物語で演じたキャラの妹を演じた「大西結花」について、そしてテレビでの放送では泪ちゃんがこのように紹介された「助手」について記します。尚、「千里眼」については「泪・25話(2nd.12話)[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースにして、「助手」については「泪・38話(2nd.25話・AS3話)[裏ネタ編]PART 9」で記したものをベースにして加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。
「千里眼」:遠隔地の出来事を、あたかもその現場にいるように直覚的に感知する神秘的な能力のこと、またはその能力を持つ人のことを言う。ということで、超能力の一つとしてされている。尚、仏教に於いては、この能力のことを「天眼通」と言う。
また、人の心を見通すことの出来るぬきんでた能力、眼力のことを指す場合もある。→これは中国の故事(北史の一節から来ているものである。)
英語では「Clairvoyance」と言うが、透視能力や予知能力という超能力の一種として認識されることもあって、英語では「Second Sight」と言う場合もある。また、千里眼の人」のことは「Clairvoyant」と言う。
尚、日本では、明治末期に「千里眼事件」と言われる騒動が起こっている。これは、当時23歳の御船千鶴子という女性が「千里眼」の能力の持ち主として注目されるようになり、彼女の能力を見出した義兄の清原猛雄と元で、千鶴子は千里眼による体内透視による治療を行うようになった。これを東京朝日新聞が取り上げ、千鶴子の透視能力の実験を行うことになった。最初の実験では、千鶴子の透視は高い的中率を誇ったが、それから二ヶ月弱の後、より厳重に封印されたカードを使っての再実験が行われた。この時、千鶴子は透視に失敗した。しかし、方法によっては的中したことで、脚光を浴びることになった。更に、少人数を集めて公開実験が行われたが、この時、千鶴子の得意な方法を用いると、投資に成功して的中したが、カードのすり替えが前に行われていたことが分かり、彼女の能力に疑問視する声が出た。結局、実験で千鶴子は千里眼の能力を証明することが出来なかった。翌年、千鶴子は自殺して、真相が明らかにされることはなかった。
また、「念写」を行う長尾郁子についても新聞が取り上げて報道された。で、こちらも実験が行われた。しかし、妨害工作があったとして、実験は成功せず、別の騒動になった。そして、これも「念写」を証明できないまま郁子が病死てしまったため、「千里眼は科学にあらず」とされて、真偽が解明されることはなかった。
これらの事件があったことにより、「千里眼」はインチキというレッテルが貼られ、仕掛けのあるマジックの一種と見なされるようになった。現在でもそれが覆されることはなく、千里眼事件によって定着した認識がされている。→マジックでは「千里眼」と言う言い方ではなくて「透視」と呼ばれるようになったのも、「千里眼事件」による負のイメージを嫌ってのことである。
「大西結花」:1968年、大阪出身の女優である。デビューは1984年で、ドラマ「家族の晩餐」である。翌1985年には歌手デビューも果たしている。(銭形姉妹を演じた中で最年長の愛お姉ちゃまこと宮﨑あおいさんが生まれる前にデビューしていることになる。)
彼女がブレイクしたのは1986年から1987年に放送された「スケバン刑事Ⅲ」で、主人公の姉(長女)・風間結花である。→何かと「スケバン刑事」と「ケータイ刑事」は比較されることがあるが、全くジャンルは異なった作品である。(乱暴に言うと、「スケバン刑事」はヨーヨーを振り回す女子高生刑事のアクションが見せ場となっている作品であって、派手な作の作品であるが、「ケータイ刑事」は暴力的な所は排除して、知的に謎を解くミステリー作品である。)
映画出演は1985年の「台風クラブ」が最初であり、その後も何本かの作品に出演している。1996年の「くノ一忍法帖 忍者月影抄」では主役を務めているが、主演よりも脇役での出演が多い。「スケバン刑事」の後も女優として活躍しているが、歌手としてもシングル15枚、アルバム14枚(ベスト・アルバムを含む)をこれまでにリリースしている。(但し、その殆どが90年代前半までにリリースされたものであり、'90's中盤には女優としての活動に絞って芸能活動を続けている。)
彼女というと、やはり「スケバン刑事」ということになるが、そんな彼女が「ケータイ刑事」にゲスト出演したというのは、心憎いキャスティングでもある。
尚、この物語では綾小路波子として出演したが、「雷・2nd.10話」では、その波子の妹・波江として再び登場というのも心憎い所である。(期待出来ない状況にあるが)8代目が登場したら、その波江の妹として再々登場して貰いたいところである。
「助手」:仕事の補助、手助けをする人のことである。英語では「Assistant」と呼ばれる。様々な所で仕事を助ける人は存在していて、「○○アシスタント」という名前で呼ばれているが、これらは全て「助手」ということになる。また、仕事内容から考えると、広義では「秘書」も「助手」に含まれることになるが、一般的には「秘書」は「秘書」として「助手」には含まない別の存在として扱われている。
また、大学などの教育機関に於いては「助手」という名称の学校職員がいる。(これは英語で「Reader」という。)大学に於ける「助手」の役職は、教授や助教授の職務を助けるのが職務である。(2007年の学校教育法の改正によって「助教授」が廃止され「准教授」が設置されることになったが、厳密には「助教授」が「准教授」という名称変更ではない。「助教授」は「教授の職務を助ける」ことが職務であるが、「准教授」の職務は「教授」と同じである。)当然、自分の研究を行うという職務もあるのは言うまでも無い。また、大学の授業を行う助手もいる。
それ以外でも、様々な職業で「助手」は重要な役割を担っている。(乱暴な言い方をすると、アルバイトで雇われる人も助手ということが出来る。)良く知られているのは、漫画家やデザイナーのアシスタントと呼ばれる人がいる。(彼らの仕事は、漫画家やデザイナーの仕事を助けるのが職務であるのは言うまでも無いが、同時に修行中の身であって、将来の独立を目指しているのが一般的である。)
その他の助手ということでは、一部の家が雇う家政婦やメイドなども該当することになる。(特に「お手伝いさん」と言われる人は典型的な(主婦の)「助手」と言うことが出来る。)尚、この家政婦やメイドといった「助手」の場合はも英語では「Helper」と呼ばれる。
そう言えば、泪を演じた黒川芽以さんは、NHKの「名曲探偵アマデウス」(最近では直ぐに終了してしまう番組が多い中、2008年4月のスタートで、現在3年目に突入しました。)では名曲探偵・天出臼夫(あまで・うすお)の助手・響カノン(ひびき・かのん)を演じている。劇中での役割は「ケータイ刑事」でいうと相棒刑事の立場を演じていることになるが、こういうキャスティングというのもまた面白い所ですね。尚、「名曲探偵アマデウス」はクラシックの名曲に秘められた謎を事件風にして解き明かしていくという内容であって、クラシック音楽に関する様々な知識を得ることが出来る番組である。
↓いくつか