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「BRUBAKER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1980年のアメリカ映画「ブルベイカー」である。日本での劇場公開は1980年11月であった。実話小説を映画化した作品て、腐敗した刑務所の不正を暴いた社会派作品である。

作品データを記しておくと、時間は130分、原作はトーマス・O・マートンとジョー・ハイアムズの2人、原案はW・D・リクターとアーサー・ロスの2人、監督はスチュアート・ローゼンバーグ、脚本はW・D・リクター、撮影はブルーノ・ニュイッテン、音楽はラロ・シフリンである。そして出演は、ロバート・レッドフォード、ヤフェット・コットー、マーレイ・ハミルトン、ジェーン・アレクサンダー、デヴィッド・キース、モーガン・フリーマン、マット・クラーク、ティム・マッキンタイア、リチャード・ウォード、ジョン・ヴァン・ネス、M・エメット・ウォルシュ、アルバート・サルミ、リンダ・ヘインズ、エヴェレット・マッギル、ヴァル・アヴェリー、ウィルフォード・ブリムリー、ジョー・スピネル、ジェームズ・キーン、ロイ・プール、ジョン・マクマーティン、たちである。

自治委員が選出した衆人によって管理されているウェークフィールド刑務所。が、実際はリンチや苛酷な労働などがはびこっていて、腐敗しまくっていた。この刑務所にブルベイカーという囚人が送られてきた。一方、黒人の囚人・ディッキーは待遇改善を計ろうとしていて、ブルベイカーは彼に共感したものの、前途多難と感じていた。建築業者のC・P・ウッドワードは、囚人たちをただで使うために自治委員のヒューイを買収し、その通りにこき使う。差に、自治委員に睨まれた若い囚人のラリーはリンチを受ける。が、ブルベイカーだけは彼に味方した。そんな中、ブルベイカーは自分の身分を明かした。彼は犯罪者ではなく、大学で犯罪学を研究していて、州政府の女性補佐官リリアンの依頼で、刑務所の実態を調査するために侵入した政府側の人間だった。そして所長となり、直ちに囚人の待遇改善と改革を始め、その成果も出て、囚人たちの労働は軽くなり、食事も向上した。が、自治委員は賄賂や収入が理、思い通りに行かなくなったことで苛立ちを感じるようになり、ブルベイカーに反感を持つことになった。そんな中、刑務所内の医師から、所内で大量虐殺が行なわれていると聞いたブルベイカーは、黒人の老囚・エブラハムからその事実を聴くが、自治委員はエブラハムが密告したとして、彼を感電死させ、見せしめに所内に死骸を吊した。そしてこの主謀者がヒューイであることを知ったブルベイカーは、ヒューイをラリーたちと共に追いつめた。しかし、ヒューイは銃を撃ち、ラリーは死んでしまう。で、ブルベイカーはヒューイを射殺した。しかし、管理委員のディーチ、そして買収されている上院議員・ハイトはブルベイカーに対して排除するように動く、遂にブルベイカーは刑務所から追われることになった。が、追放されるブルベイカーを格子越しに見守る囚人たちの姿は以前とは違っていた。そして後任の所長が赴任してきたが、囚人たちは新所長に反抗を示した。2年後、囚人たちの告訴で刑務所は閉鎖され、州知事は再選されなかった。

実話を元にしている作品であるが、腐敗と言うことはいつの世にもあって、根が深いことを教えてくれている作品の一つである。テーマがテーマであるが、じっくりと描かれていて、なかなか見応えのある作品である。

 

ブルベイカー [DVD]

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ケータイ刑事銭形舞12話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形舞」の第12話「金利・手数料は当方が負担します! ~通販番組殺人事件」の「裏ネタ編」の再増補の3回目となる今回は、実演しているところで出てきたものである「羊羹」について、「鰹節」について、ちゃんの再現実験で使われた「わさび」について、「辛子」について記します。尚、「羊羹」「鰹節」「辛子」は「・12話[裏ネタ編]PART 4」で、「わさび」は「・17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 8」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記した改訂版)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/28、2009/10/19,21,24付です。)

羊羹」:和菓子の一つであって、棹ものと呼ばれるものの一つである。基本的には、小豆を使った餡を寒天で固めた菓子である。主に、小麦粉をまぜて蒸し固めた「蒸し羊羹」、煮溶かした寒天を用いて固めた「水羊羹」、練り固めた「練り羊羹」がある。棹ものであるため、数える時は「1棹」「2棹」…、と数える。(数えるときの単位は「棹」であって、「本」や「個」ではない。)

元々は中国の料理であって、羊の羹(あつもの)であった。日本に入ってきたのは鎌倉時代から室町時代であって、禅僧が日本に持ち込んだものである。しかし、禅宗では肉食が戒律で禁じられていたこともあって、ヒツジの肉を小豆に変えて作られ、それが原形となった。また、甘みを付けるために甘葛が使われていた。尚、この時の羊羹は小麦粉を混ぜて作った蒸し羊羹であった。(更に、小豆を他の穀物に変えたものが「ういろう」となり、芋を用いたものが「芋羊羹」として誕生している。)

また、当時は貴重品であった砂糖を使ったものもあったが、これは高級品であった。やがて、江戸時代になって、砂糖(黒砂糖)が普及するようになると、砂糖を用いたものが一般的になって、甘葛は使われなくなった。

また、安土桃山時代には、寒天に小豆で作った餡を混ぜて、それを練り固めた「練り羊羹」が誕生している。更に、幕末になると、寒天を減らして水分を多くした「水羊羹」が生まれ、現在に至る3種類の羊羹が揃ったことになる。

基本は小豆を使ったものであるが、日本各地ではその土地の名産品を餡に混ぜた羊羹も生まれている。(例えば、栗羊羹、柿羊羹、ユリ羊羹など。)また、20世紀になってからは、果物を混ぜた羊羹も生まれている。現代では、砂糖を減らして甘みを抑えた羊羹も作られている。

以前は英語で「Sweet Bean Jelly」と言っていたが、和菓子が世界的に知られるようになったとから、現在では英語をはじめ殆どの言語で日本語をローマ字表記とした「Yokan」というようになっている。また、中国語では「羊羹」と言う。

鰹節」:カツオ(鰹)から作った保存食品である。だし汁を取るのに使用されたり、削ったものを他の食品に掛けて一緒に食べるのに使われる。

何種類かの鰹節があるが、基本は鰹の肉を茹で、それを乾燥させたものである。(製造工程の違いによって、異なるものになる。)茹でて乾燥させたものを「なまり節」、なまり節を燻製処理した「荒節」、荒節にカビを付けて水分を抜き、更に熟成させた「枯節」がある。また、最初に大きい鰹の肉を3枚におろし、更に二つ割りにするという処理を行うが、背側を「雄節」、腹側を「雌節」と呼び、小さい鰹を腹と背に割らずに二つ割りにしたものを「亀節」と言う。これらはある程度の大きさの固まりであるが、それほ薄く削ったものを「削り節」と言う。

荒節を削ったものをだし汁を取るのに利用するのが一般的であるが、高級料亭などでは「枯節」を削ったものをだし汁を取るのに使用しているところもある。

また、削り節を佃煮にしたり、醤油であえたものは「おかか」と呼ばれていて、おにぎりの具として古くから利用されているものである。

鰹節の歴史は古く、歴史は5世紀頃まで遡る。それ以前の縄文時代から、日本では鰹を食用としていた記録がある。(縄文時代の遺跡から出土している。但し、当時は鰹節に加工しておらず、魚の鰹を食していただけである。)鰹節のように鰹を加工して干したもの(干し鰹)が飛鳥時代には献納されていた記録がある。その後、室町時代になると、削り節が存在していたことが分かっている。(但し、今で言うなまり節である。)

荒節以降の鰹節は、江戸時代になってから登場している。まずは燻製方法が発明され、それによって荒節が登場した。また、土佐藩では鰹節にカビが生えることに悩まされていたが、そのカビを利用して乾燥させる方法が考案されて、枯節が登場した。(どうしても生えてしまうカビを逆に利用することで、これが味がよいとされて、高級品を生み出すことになった。→何が幸いするのか分からないものですね。)

以前は英語で「Dried Bonito」、ドイツ語では「Getrockneter Bonito」、フランス語では「Bonito Séché」、イタリア語では「Bonito Essiccato」、スペイン語では「Bonito Seco」、ポルトガル語では「Bonito Secado」、と言っていたが、近年では日本食の浸透によって、日本語をローマ字表記した「Katsuobushi」という言い方が一般的になっている。また、中国語では「乾製鰹魚」と言う。

わさび」:漢字で表記すると「山葵」と記す。アブラナ科の多年草で、日本が原産のものであり、ほぼ日本全土に分布している。食用となるものであって、古くから和食の香辛料として利用されているものである。渓流のほとり等に自生するが、食用利用されると言うことで、その多くが栽培されている。(野性のものも食用にされているが、水質の良い場所で育ったものに限られる。)

また、殺菌効果を持っていることから薬草としても使用されている草の一つでもある。(寿司にわさびを使うのは、魚の生身を使っているだけに、殺菌効果を利用しているものである。そのため、「サビ抜き」の握り寿司よりは「さびあり」のにぎり寿司の方が(目の前で握られた寿司でない場合は)安心できると言うことになる。)特に香辛料としては、日本食が世界でも浸透したこともあって、「Wasabi」という香辛料として知られるようになっている。

植物の山葵は、地下茎を持っていて、肥厚した円柱の形をしている。そして、この地下茎が香辛料として食用となる部分である。地上にある葉っぱはハート型をしていて、この部分も食用となる。花は白い色をしていて、4弁の小さなものが春になると咲く。

奈良時代には既に薬草としての利用があり、室町時代には薬味としての利用されていた。が、この時は自生しているものを利用するという形であったため、貴重品であった。江戸時代になってから静岡で栽培されるようになり、広く普及するようになり、寿司や蕎麦の薬味として一般的なものとして普及するようになった。

また、西洋では、東ヨーロッパが原産である「西洋山葵(セイヨウワサビ)」(または「ホースラディッシュ」とも言う。)が香辛料として用いられていて、ねりわさびや粉末わさびの原料として使用されている。日本にも明治時代に入ってきていて、こちらもわさびの原料として利用されている。

俳句の世界では、「わさび」「山葵」「土山葵「葉山葵」「山葵田」「山葵沢」などは全て春の季語である。また植物の「山葵」は、学名では英語を始め殆どの言語で「Wasabia Japonica」と言い、香辛料としての「わさび」英語を始め殆どの言語で日本語をローマ字表記にした「Wasabi」と言い、中国語では「山葵」と言う。

辛子」:「芥子」と表記されることもある。アブラナ科の一年草または二年草であるカラシナの種子から作られる香辛料のことである。尚、これには和辛子と洋辛子あって、日本では洋辛子のことを「マスタード」、和辛子のことを「辛子」と呼んで区別するのが一般的である。

カラシナは中央アジア原産であり、日本には奈良時代末期から平安時代初期に中国を経由して入ってきたものである。食用としても利用されていて、ザーサイ(これはカラシナの変種であり、仲間である。)はその一例であるが、日本では漬け物に加工されることが多い。また、種子は香辛料である辛子になる。尚、「芥子」と表記されることもあるが、「芥子」の元々の意味はカラシナの種子のことである。(「芥」は植物のカラシナを意味している。)尚、「カラシナ」「芥子菜」「芥菜」は全て春の季語である。

「辛子」と呼ばれる香辛料は、「和辛子」と「洋辛子」があるが、和辛子は種子の粒のままであって、すり潰して使用する。(水分を加えることで香と辛味が出る。)洋辛子は種子をすり潰した粉末に酢や水、小麦粉などを混ぜて練ったものである。また、カラシナの近縁の黒辛子、白辛子の種子を使うことが多い。また、マスタードとして販売されているものの中には、練り合わせるときに甘みを加えたり、加熱して辛味を抑えたものもある。

歴史は古く、洋辛子は中央アジアから広がり、古代エジプトやギリシャ、古代中国などの王国で既に利用されていた。エジプトでは種子を挽いて利用していて、ギリシャではすり潰して使用していた。これがローマに伝わり、蜂蜜や酢を使って練って利用されていた。また、薬用として湿布薬としての利用もされていた。

但し、香辛料として広く普及するようになったのは18世紀になってからで、油を絞ってから粉末にする製法が発明されてからであり、それ以前は主に王侯貴族のもの、または薬用としての利用であった。

日本では奈良時代末期に入ってきたが、当初はカラシナの葉を薬味として利用していた。種子を利用するようになったのは室町時代になってからのことである。

英語では「Mastard」、ドイツ語では「Senf」、フランス語では「Moutarde」、イタリア語では「Senape」、スペイン語では「Mostaza」、ポルトガル語では「Mostarda」、中国語では「芥末」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: TBS
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虎屋―和菓子と歩んだ五百年 (新潮新書)

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  • 作者: 黒川 光博
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 新書
アルタ 和菓子マグネット 5個入 和菓子詰合せ (桜・兎饅頭・栗羊羹・苺大福・桜餅) MGW005433

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  • 出版社/メーカー: アルタコーポレーション
  • メディア: ホーム&キッチン
男に生まれて 江戸鰹節商い始末 (朝日文庫 あ 27-2)

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  • 作者: 荒俣 宏
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2007/09/07
  • メディア: 文庫
チヨダ 和からし 400g

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  • 出版社/メーカー: チヨダ
  • メディア: 食品&飲料
ハウス 特選本香り和からし 42g×10個

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  • 出版社/メーカー: ハウス食品
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BLUE ÖYSTER CULT『CULTOSAURUS ERECTUS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼らの7枚目のアルバムである。アメリカのHR/HMバンドの祖となるバンドの一つとして知られている彼らであるが、本アルバムはそんな彼らのアルバムの中で、イギリスで最もチャート成績/セールスの良かったアルバムである。(アメリカでは別のアルバムですが...)チャート成績は、アメリカでは最高位34位、イギリスでは最高位12位、カナダでは最高位77位を記録している。

収録曲は以下の全9曲である。『Black Blade』『Monsters』『Divine Wind』『Deadline』『The Marshall Plan』『Hungry Boys』『Fallen Angel』『Lips In The Hills』『Unknown Tongue』。

この中からシングル・カットされたのは3曲であるが、1st.シングルは『Here's Johnny (The Marshall Plan)』というタイトルでシングル・カットされている。そして2nd.シングルが『Fallen Angel』、3rd.シングルが『Deadline』であった。尚、3曲ともチャートインを記録していない。
お薦め曲は、シングル曲の『The Marshall Plan』『Fallen Angel』『Deadline』と、『Black Blade』及び『Monsters』をピックアップしておく。

プロデューサにMARTIN BIRCHを迎え、ブラックサバスを意識した方向で製作された本アルバムはポップな方向に向いていた彼らのサウンドを再びハードな路線に戻すことになった。また、そのサウンドはイギリスで大きく評価されてヒットすることになった。当時は、アメリカではまだハードロックが市民権を得ていない状態であったが、イギリスでヒットしたことが、アメリカでもようやくHR/HMが浸透していくことに繋がることになるのである。ということで、USのバンドである彼らにしても、また、アメリカに於けるHRに於いても、重要な位置づけとなるアルバムであるだけに、HR/HMファンであれば聴いておくべきアルバムの一つである。('80's中盤にアメリカで市民権を得た後のHR/HMよりもハードなロックである。)

 

Cultosaurus Erectus

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  • 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
  • 発売日: 1988/09/27
  • メディア: CD

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Columbia Europe
  • 発売日: 1999/02/05
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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その248) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「大軍勢」です。(言うまでもなく、これは軍事的な軍団のことを指している。)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.9話」と「・2nd.10話」(この2本は前後編の物語となっているためです。)、「007」からは「ダイ・アナザー・デイ」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.9話」と「・2nd.10話」。前後編となった「ケータイ刑事百回記念特別企画 ウマと呼ばれた男! ~織田信長殺人事件」という物語で、9話がこの「前編」、10話が「後編」である。「銭形愛」から「」「」そして「」と続いて、通算で100話となったのが「前編」の方である。但し、「」で「前後編」の物語が1つあったため、話数では100であるが、事件としてはこの物語は99番目である。「ケータイ刑事」ではお馴染みのゲストを迎え、タイムスリップで戦国時代、桶狭間の戦いの時を舞台にした物語である。

五代さんが行方不明となったこと、五代さんの遺留品があり、その側にワームホールがあったこと、五代さんの持ち物が織田信長の鎧などと一緒に発見されたことなどから、五代さんは戦国時代にタイムスリップしてしまったと柴田(太郎)さんが推理した。ちゃんはワームホールが消え去るまでに五代さんを救いに行くことを決心した。で、柴田さんと共にワームホールを通って戦国時代に向かった。

到着したのは桶狭間の戦いの前日の1560年で、その桶狭間だった。織田軍には、3万の今川義元率いる大軍勢が尾張に向けて進撃中という知らせを受けていた。織田軍は多く見積もっても3000の兵力しかなかったことから、信長は「困ったなぁ~」と言い、「逃げよう」と結論を出した。が、五代さん(信長から「ウマ」と呼ばれていた。)は「ここは討って出るべきです」と言って、今川軍が桶狭間で休息している所を奇襲することを進言した。で、信長は出陣を決めた。

出陣したものの、明智光秀は今川軍に討って出ることに不安を感じていて、穏便に和議を結ぶことを信長に進言するが、ウマ(五代さん)はあくまでも今川義元の首を狙うことを進言した。信長はどうしようかと悩んでいたが、そんな所に木下藤吉郎が、「今川軍3万が消えて、たった2名の兵力になった」という報告を届けた。これを聞いた信長は、「天は我に味方した」と言い、敵が2人ならば自分で成敗すると言って出陣していった。

ちゃんと柴田さんは織田軍が待っていることも知らずに歩いていた。やがて2人はホラ貝の音を耳にした。「戦いの合図?」と言うちゃんの前に織田の軍勢が現れた。柴田さんは家紋からそれが直ぐに信長だと気づいた。信長はちゃんたちを見つけると「今川軍発見!攻撃!」と言って自ら矢を射って攻撃を始めた。

矢はちゃんの足下に突き刺さり、ちゃんは「本物ですよ」と言い、柴田さんは「洒落にならない。生まれる400年も前に殺されるんじゃあ...」と言っていた。

五代さんは目の前に居るのがちゃんと柴田さんと言うことに気づくと、信長に待ったを掛けて、「あの者たちは私の仲間の者でございます」と言って、攻撃を止めさせた。更に「私の配下の者でございます」と続け、ちゃんに挨拶するように告げた。で、信長はちゃんの挨拶の後の「レレレ」が気に入ったということで、ちゃんたちは織田家に迎えられた。

その後、戦国時代での事件を解決したちゃんたちは、無事に現代に戻って来た。そんなちゃんに入電が入り、「今川義元と名乗る男が3万人の不審者を引き連れてBS-iに乱入した模様。直ちに現場に急行せよ」と事件を告げた。戦国時代から消えた3万の今川軍は、ワームホールを通って現代に現れたのだった。が、五代さんは「ほっといてもいいんじゃないの。今川義元はアンドリウに任せて...」と言い、ちゃんも「ですよね」と同意したのだった。

007」:「ダイ・アナザー・デイ」。2002年のシリーズ第20作であり、5代目ボンドの第4作(最終作)である。また、シリーズ40周年ということになった作品である。

北朝鮮のムーン将軍は西側との友好を考えていたが、その息子のムーン大佐は、南北を武力で統一して超大国を作る野望を持ち、資金源としてアフリカ産の紛争ダイヤモンドの違法取り引きを行っていた。ボンドの任務は、ムーン大佐が取引をしているダイヤモンドの密売組織に潜入し、ムーン大佐を潰すことであった。で、ダイヤモンドの密売組織の人間に化けたボンドは北朝鮮に潜入し、ムーン大佐との取引の場を作った。(そして、その時にムーン大佐を始末する計画であった。)

ボンドの計画通りにことは進んだと思われたが、ムーン大佐の愛人となっていたMI-6のミランダがボンドの正体を、彼の盟友である殺し屋のザオに伝えていたため、ボンドの計画はムーン大佐には筒抜けとなっていた。で、ボンドは窮地に陥るが、目の前にある武器を使い、反撃を開始した。

一方、ムーン大佐は父のムーン将軍からこの事態のことを問われるのは明かであったため、ホバークラフトに乗り込んで逃走を図る。ボンドはそれに気づき、ホバークラフトを奪って逃走するムーン大佐を追った。こうして、ボンドとムーン大佐は、南北朝鮮を分ける非武装地帯で、ホバークラフトによるチェイスに発展した追っかけっこを展開する。

互いに火炎放射器を使い、雑木林に火を放ち、当は炎に包まれていき、その中をホバークラフトによるチェイスが続いていく。やがて、ボンドは接近戦を展開することにして、ムーン大佐のホバークラフトを止め、その操縦士を射殺して乗り移った。ボンドとムーン大佐の一騎打ちとなるが、火炎放射器を手にしたムーン大佐の攻撃を逃れるために身を隠すボンド。その隙にムーン大佐は停止しているホバークラフトのアクセルを踏み込み、ホバークラフトは再び発進した。が、そのホバークラフトの行く手には瀑布が待ち構えていた。そして、瀑布との分離壁にホバークラフトは激突し、ムーン大佐を乗せたまま瀑布の下に落ちていった。

一方、ボンドは転落していくホバークラフトから脱出し、そこにあった寺院から垂れ下がっていたロープにつかまり、辛うじて瀑布への転落から逃れて助かった。

が、余りにも派手な戦場となったことから、ムーン将軍は追っ手を出し、ボンドを追っていて、クフから逃れたボンドだったが、北朝鮮の大群に囲まれてしまい、抵抗することも出来ず、北朝鮮当局によって捕らえられてしまった。(この後、厳しい尋問が続き、14ヶ月にわたって拘束された。)

尚、滝壺に落ちたムーン大佐は、死んだと思われたが、実は生きていて、密かにキューバに運ばれ、DNA交換治療を受け、全くの別人に生まれ変わった。(アルゼンチン出身の孤児・グスタフ・グレーヴスと名乗った。)

共通点は、主人公(銭形/ボンド)は敵の軍勢(「ケータイ刑事」は織田軍、「007」は北朝鮮軍)と対峙する形になり、その軍勢から攻撃を受けているということ、及び、その軍勢に連れて行かれていることである。(但し、「ケータイ刑事」では招かれた客として連れて行かれているが、「007」では敵として拘束されの連行である。)

一方相違点は、「ケータイ刑事」では主人公が当初の敵の大群(=今川軍)と入れ替わる形となって現れたが、「007」ではではそのような入れ替わりは起こっていないということ、及び、「ケータイ刑事」では客人として招かれる形で軍勢と同行しているが、「007」では拘束され、逮捕されて連行されるということでその軍勢に同行することになったということである。

次回から、この連載も20クール目に突入しますが、特に特別なこととはせず、「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

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ダイ・アナザー・デイ [Blu-ray]

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007 / ダイ・アナザー・デイ [DVD]

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007 / ダイ・アナザー・デイ アルティメット・エディション [DVD]

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