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DURAN DURAN『DURAN DURAN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年にリリースされた彼らの1st.アルバムである。彼らは「第二次ブリティッシュ・インベージョン」の中心的なグループとして、絶大な人気を誇り、瞬く間に世界的なスター・グループになったが、まさにその日の出の勢いが感じられるエネルギッシュなアルバムである。特に、「ニュー・ロマンティック派」を代表するグループとして、サウンドだけでなくルックスにも注目されたが、サウンドの方も魅力に満ちたものであり、'70's終盤の世界的ディスコ・ブームの嵐が収まった中、'80'sの新しい息吹を感じさせるサウンドをたっぷりと聴かせてくれているアルバムである。

まずは『Girls On Film』でスタートする。カメラのシャッター音のイントロが斬新な雰囲気がするこの曲は、テンポがよい一曲であり、新しい時代のサウンドということをいきなり感じさせてくれるノリの良い一曲である。続いて大ヒットを記録した『Planet Earth』が続く。この曲は彼らの勢いを象徴する一曲でもあり、そのサウンドは新しいどだいの扉を開けることになった。続いては『Anyone Out There』『To The Shore』が続き、'70's終盤の世界的ディスコ・デー無の終焉を感じさせる雰囲気を持ったテンポの良いサウンドを聴かせてくれる。

続いては、これまたテンポの良い『Careless Memories』で再びトップギアに入り、エレクトリック・ロックというサウンドをたっぷりと聴かせてくれる。が、ノリの良い曲だけでなく、聴かせてくれる曲もちゃんと用意されていて、『Night Boat』『Sound Of Thunder』と続く。更には『Friends Of Mine』から『Tel Aviv』へと続くエンディングも新しい時代を予感させてくれるものであり、ニュー・スターの誕生を彩ってくれるサウンドを聴かせてくれる。

また、彼らを語るときに忘れてならないのは、ビジュアル面のことであり、MTVという新しいメディアが生まれたことから、ビデオ・クリップの方にも力を入れていたが、『Girls On Film』のビデオ・クリップが、その描写から「放送禁止」(流石に「BEST HIT USA 2006」でもON AIRはしてくれないでしょうね...)になったこともあり、一躍名前の方も広く知られることになった。(当時はMTVも草創期であり、何か話題になることがあれば、一気に知名度も上がる、という状況であった。数年後では別のイメージが広がることになるだろうが、「草創期」というのは何をやっても良い方向に転がるものでもある。→タイミングも実に良かったということになる。)

「ニュー・ロマンティック派」の旗手として、本アルバムは新しい時代('80's)を象徴するものでもある。彼らのアルバムでは後にも素晴らしいものがあるが、'80'sサウンドを語る上では本アルバムの存在を忘れることはできないものである。本アルバムを聴かないことには'80'sサウンドを語る資格はないですよ。

 

Duran Duran

Duran Duran

  • アーティスト: Duran Duran
  • 出版社/メーカー: EMI/Capitol
  • 発売日: 2003/08/05
  • メディア: CD


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SAZER X #35 [特撮]

「シャーク隊長が宇宙海賊の末裔?」ということから、今回はキャラの秘密が分かるという物語。しかも'70'sヒーローに多く見られた「自己犠牲型ヒーロー」という物語に益々突き進んでいきます。また、全38話なので、今回が終わるとあと3回ということもあって、クライマックスに向けてラストスパートです。ということでBGMだが、今回の物語は「生い立ち」ということがポイントなので、壮大なスペース・オペラである「スター・ウォーズ」でも出生の秘密ということが物語の縦糸になっていた「エピソード6 ジェダイの帰還」(公開当時は「ジェダイの復讐」というタイトルでした)のサントラ盤としてみました。

「宇宙海賊の末裔」ということを認め、「水属性の血が入っている」と語るシャーク隊長。未来が変わったら存在が消えてしまう、ということを知ってショックを受けるレミー。が、それは覚悟の上とシャーク隊長。(それにしても、シャーク隊長の死亡フラグがあまりにも強調されている。が、こうなってくるとクライマックスに用意された大ドンデンを隠そうというような気もしてきます...)

ダークアルマーの完成まであと2、3日。しかしネオデスカルはあと1日で完成させろと言う。で、サイクリードの存在が気になっている。そのサイクリードは安藤家の庭で、ブレちゃん&アクアルとの間で漫才トリオを再結成。春子さんと由衣ちゃんはお茶と団子でおもてなし。「お構いなく」と言うブレちゃんだけど、アンタが一番馴染んでいて、しかも仕切っている... 「ここなら、サイクリードは元に戻るかも知れない」とブレちゃん。「普通の家じゃない。何があると言うの?」とアクアル。そこからは漫才をやっているが、「私は、自分の居場所が欲しいだけよ」とアクアル。で、ブレちゃんとの会話は一転してシリアル路線に。が、サイクリードは洗濯物のシーツを被って「翼が欲しい!」ということで、この漫才トリオは完全にパワーアップです。

レミーは元気がない。拓人はシャーク隊長の使命に燃える気持ちも理解していて、レミーのことを心配するが、シャーク隊長が父親かもしれないと思っているレミーは、自分も消えるということを何処かで覚悟している様子。

味スタ(やっぱり今はサッカーなんですね。以前だったら野球だったのに...)に敵(ディバイダー)が出現。しかも同じ姿をした奴が大量にいる。が、分身ということを直ぐに見抜いたセイザー・チーム。しかし、本体を見抜けないで苦戦。が、レミーのおかげで分身は消えるが、レミーは負傷を...

安藤家、庭では漫才トリオが健在であり、相変わらず賑やかだが、それ以外はシリアス路線です。レミーは左腕を吊っていて、拓人から「何、無謀なことしてるんだ?」と責められている。が、「どうせ消えるんだから...」と達観した様子。が「お前は消えない」とシャーク隊長が現れ「お前の父親ではない」と言う。が、レミーは自分は誰なのか、もう限界に達していた。で、宗二郎が「話してやれ」ということで、今がその時だと言うが、「命だけは粗末にしないでくれ」と言うだけで話してくれない。

で、結局は宗二郎が口を開く。1960年にシャークと出会った時、幼いレミーが側にいた。戦艦が不時着した場所にいたということだったが、レミーはその山の中にある養護施設で暮らしていた。シャークに懐くレミーだったが、不治の病で余命は3年、その時代では絶対に治らない病気だった。で、未来に連れて行った。で、病気が治ったレミーが2005年に行く任務に志願してシャークの前に再び現れたということだった。(病気のために装着に耐えられない体になっていた、ということで、レミーの「装着」は無かったのでした。)ということで、レミーは地球人(しかも、これだったら、1950年前後の生まれということになりますね。→年齢的には拓人の親という年齢になっちゃいます。)
庭の漫才トリオはサイクリードの口を塞ぎながら、宗二郎の話を聞いていた。で「そもそも、宇宙海賊さえ来なければ...」とブレちゃんはお怒りモードになるが「あたしたちでしょ、それ」とアクアルもすっかり漫才トリオのメンバーに戻っていて、ツッコミを忘れない...

再び町に現れたディバイダー。分身の術で大量にいる。それに立ち向かうシャーク隊長は「お前らの目的はいったい何だ?」と言うと装着。で、バトル開始。そこに拓人たち3人も参戦し、本体を見抜き、一気に撃破。で「目的を達成するまで、命は大切にしてくださいよ。シャーク隊長」と拓人。→何だか、本当にいいチームになりましたね...

安藤家、ブレちゃんはいつものように洗濯物を相手にしている。そこにアクアルがやってきて「あんたは不器用ね」と言うと、洗濯物をたたみ始める。で、ブレちゃんの気持ちも少しは分かったと言うことで、完全に自分を取り戻している。ということで、今後は何だかんだで、洗濯係はアクアルの役目になるのでしょうね...

一方、ネオデスカルの方は、ダークアルマーが完成したということで、いよいよ最終決戦へと突入ですね。

セイザー・チームの結束は一段と強くなり、ヒューマン・ドラマをたっぷりと描いた今回の物語は、バトル・シーンが少ないこともあり、ちょっと異質な感じの物語だったが見所満載でした。(でも、「お涙頂戴路線」とするには一部の役者さんの技量が伴っていなくて...)が、漫才トリオ・宇宙海賊の完全復活&パワー・アップの方もしっかりとアピールしていて...

 

スター・ウォーズ 「ジェダイの復讐」

スター・ウォーズ 「ジェダイの復讐」

  • アーティスト: サントラ, ロンドン交響楽団, ジョン・ウィリアムズ
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 1997/05/21
  • メディア: CD

スター・ウォーズ エピソードVI ジェダイの帰還

  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2004/11/17
  • メディア: CD

 

スター・ウォーズ トリロジー リミテッド・エディション (初回限定生産)

スター・ウォーズ トリロジー リミテッド・エディション (初回限定生産)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: DVD

スター・ウォーズ コンプリート・セット (Amazon.co.jp仕様)

スター・ウォーズ コンプリート・セット (Amazon.co.jp仕様)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/05/26
  • メディア: DVD

↓先日発売になりました。

劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち

劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2006/05/26
  • メディア: DVD

超星艦隊セイザーX Vol.4

超星艦隊セイザーX Vol.4

  • 出版社/メーカー: マーベラスエンターテイメントLDC
  • 発売日: 2006/04/28
  • メディア: DVD

↓まもなく発売になるのはこちらです。

テレビ東京系特撮ヒーロードラマ 超星艦隊セイザーX 音楽集(下)

  • アーティスト: TVサントラ
  • 出版社/メーカー: マーベラスエンターテイメントLDC
  • 発売日: 2006/06/23
  • メディア: CD

超星艦隊セイザーX Vol.5

  • 出版社/メーカー: マーベラスエンターテイメントLDC
  • 発売日: 2006/06/09
  • メディア: DVD

超星艦隊セイザーX Vol.6

  • 出版社/メーカー: マーベラスエンターテイメントLDC
  • 発売日: 2006/07/14
  • メディア: DVD

超星艦隊セイザーX Vol.7

  • 出版社/メーカー: マーベラスエンターテイメントLDC
  • 発売日: 2006/08/04
  • メディア: DVD

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DARYL HALL + JOHN OATES『ULTIMATE』 [音楽(洋楽)]

ここ一週間、21時以降のSo-net Blogの重さは一体何なのだ。メンテから2週間で、元の木阿弥になってしまうなんて、何をやっているのか。記事をUPしようとしても、編集作業もまともに出来ないのだから...(編集作業中でもエラー続出であり、エラーが出ない確率の方が一桁小さいというのは「異常」としか言いようがない...)
結局、問題がない時間帯だったら3分あれば記事をUP出来るのに、この記事に関しては20分はかかってしまった...


表題のアルバムは2004年にリリースされた2枚組のベスト盤である。リリースこそ2004年ということで最近であるが、収録されている曲は'70'sから'80'sのヒット曲であり、たっぷりと全37曲(トータル時間は2時間半を越えている)を発表順に堪能できる構成となっている。'70's後半から'80'sのサウンドを語る上では欠かすことの出来ない彼らであり、これまでも何枚かのベスト盤がリリースされているが、1つのアルバムでたっぷりとそのサウンドを楽しむことが出来るということで、実に嬉しいベスト盤の登場である。

2枚組と言うことなので、まずはDISC 1から。こちらのDISCは、彼らのデヴューから、1982年の大ヒット曲までということで、スターダムになっていく過程の曲が20曲収録されている。(時間も78分弱ということで、CDの収録か能時間の上限にかなり近いものとなっている。)

まずは爽やかでシンプルなメロディの『She's Gone』でスタートとなる。この頃はハーモニーの美しさを売りの一つにしていたが、シンプルなメロディの聴かせてくれる一曲である。で、このシンプルな曲という路線が続き、『Las Vegas Turnaround』『When The Morning Comes』が優しく届く。それに続くのは爽やかな『Camellia』であり、'70'sの爽やかさを持っている。

続いては彼らの名前を一躍知らしめることになった『Sara Smile』のゆっくりとしたR & B調のボーカルを聴かせてくれる。そして『Do What You Want, Be What You Are』が続き、彼らのサウンドのルーツに浸ることが出来る。続いてはポップな要素を持ったヒット曲『Rich Girl』が爽やかで綺麗なハーモニーを聴かせてくれる。更に『Back Together Again』『It' s A Laugh』『I Don' t Wanna Lose You』と続き、'70'sらしさを感じさせるスケールの大きさポップで聴きやすい曲が続き、'70'sサウンドの良さを感じることが出来る。

続いては、ややスローなテンポでたっぷりと聴かせてくれる『Wait For Me』が満を持して登場する。ソウルフルでありながらもポップな要素を持ったとても聴きやすい一曲であり、'80'sの曲に突入することになる。更に『How Does It Feel To Be Back』『You' ve Lost That Lovin' Feeling』を挟み、全米No.1ヒットとなったテンポの良い『Kiss On My List』で一気に盛り上がる。更に『You Make My Dreams』もテンポ良く聴かせてくれる。

続いてはソウルフルでスローなテンポのコーラス・ナンバー『Everytime You Go Away』を挟み、全米No.1ヒットの『Private Eyes』と『I Can' t Go For That (No Can Do)』が流れてくると、つい口ずさんでしまいたくなってくる。更に『Did It In A Minute』と『Your Imagination』がこれに続いてくれて、DISC 1は終了である。

続いてDISC 2。こちらは1983年のヒット曲以降で、トップ・アーティストとしての彼らの放った楽曲が17曲、時間は約78分半収録されている。

まずはテンポの良い『Maneater』でスタート。この頃は彼らの全盛期でもあり、まさに大ヒット曲が次々と登場することになる。スローなテンポのレゲエ調のバラード・ナンバーの『One On One』、オリジナル曲とは随分と雰囲気が変わったカヴァー曲の『Family Man』、エフェクトがソウルフルな印象をより強くしてくれる『Say It Isn' t So』、レゲエ調のメロディが何とも言えない心地良さとなる『Adult Education』、ポップなメロディで聴きやすい『Out Of Touch』というように、お馴染みの曲が続く。

更にはソウルフルな曲に傾倒していき、『Method Of Modern Love』というボーカル・ナンバーから、ロックのエッセンスの利いた『Some Things Are Better Left Unsaid』、ジャジーなテイストのする『Possession Obsession』、聴かせてくれるボーカル・ナンバーの『Everything Your Heart Desires』、シンプルながらもハーモニーまでも聴かせてくれる『Missed Opportunity』、キャッチーなメロディの『Downtown Life』というように、ソウルフルな曲が続く。

更にこの後は、ややスローなテンポのボーカル・ナンバーの『So Close』、アコースティック・ギターの弾き語り、ピアノのメロディに乗った優しさを感じるシンプルな『Don' t Hold Back Your Love』、スローなテンポで、ちょっと不思議なメロディの『Starting All Over Again』、スローなレゲエ調のボーカル・ナンバーの『Promise Ain' t Enough』というように、色々な顔をした曲が続き、ラストはミディアム・テンポの聴かせる『Do It For Love』のソウルフルなボーカルをたっぷりと聴かせてくれて幕となる。

彼らのベスト盤はこれまでにもいくつか存在しているが、いずれもが特定の項目にスポットを当てたものであり、「帯に短したすきに長し」という感じであった。(要するに「ベスト盤」は存在したが、納得できない内容のものばかりであったということ。)が、彼らのキャリアを追った本ベスト盤はまさに「待望の」というものである。しかも、解説書には彼らの歴史、収録曲のデータの記載があり、しかも2枚組なのに通常のCDケースの厚さである「2 CD」仕様で収まっている。(筆者が所有しているのはUS盤であり、日本盤はどうなっているかは知りません。)3枚組だ、5枚組だというベスト盤ならば豪華BOXでもいい気がするが、2枚組でありながら、見た目は通常のCDと変わらないという奥ゆかしさがまた何とも言えないのである。いずれにしても、'70'sから'80'sにかけて、時代をリードしたサウンドが詰まっていると言うことで、資料としても価値のあるベスト盤である。'70's後半、'80's前半のミュージック・シーンを語るにはも本ベスト盤は所有していなければならない、と言っていいベスト盤である。

 

Ultimate Daryl Hall + John Oates

Ultimate Daryl Hall + John Oates

  • アーティスト: Hall & Oates
  • 出版社/メーカー: BMG Heritage
  • 発売日: 2004/03/16
  • メディア: CD


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