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DAN HARTMAN『INSTANT REPLAY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年にリリースされたものであり、'70's終盤の世界的なディスコ・ブームにおいて、彼の名前を広く知らしめることになったアルバムである。そのサウンドは「ディスコ」である。世の中は、映画「サタデーナイトフィーバー」によってディスコ・ブームとなり、ダンサブルなビートの音楽が氾濫することになったが、そんな中でも埋没することなく、明るく楽しいサウンドを展開してくれている。尚、本アルバムの収録曲数は全6曲であるが、収録時間の方は約39分半ということで、この数字は当時のアルバムとしたら標準的なものである。14分を越える超大作が1曲の他に、5分を越える曲が3曲もあり、大作指向のアルバムである。ということで、ダンス・ビートに乗って楽しむにはとてもいい構成である。

まずは『Instant Replay』でテンポ良くリズミカルに、そのサウンドが響き渡る。明るく楽しい'70'sディスコ・サウンドが展開されていて、元気が出る一曲である。続く『Countdown/This Is It』は14分を越える超大作であり、頭から最後までテンポ良く、リズミカルなディスコ・サウンドが心地よく繰り広げられる。ノリが良いことで、時間の長さを全く感じさせず、ラストまで元気に聴かせてくれている。

続く『Double-O-Love』はミディアム・テンポのディスコ・ナンバーであり、少しおとなしい感じがするものの、ビートは'70'sディスコ・サウンドのビートであり、こういう曲もやはり'70'sディスコ・サウンドである。続く『Chocolate Box』は3分弱という、本アルバムの中では最も短い一曲であるが、ミディアム・テンポのリズムに乗せて、ゆっくりながらもリズムを刻んでいる一曲で、コンテンポラリー系の血が流れているダンス・チューンである。続く『Love Is A Natural』はテンポの良いディスコ・ミュージックであり、印象的なブラス・サウンドが'70'sという雰囲気を醸し出している一曲である。ラストの『Time And Space』はボーカル・ナンバーであり、ミディアム・テンポのゆったりとしたメロディに乗せてじっくりと聴かせてくれる一曲である。が、サウンドの方は、ダンサブルではないものの、当時のディスコ・サウンドの特徴が出ていて、ちょっとメロディアスながらも抜けるような爽やかさを持ったメロディの一曲であり、やはり当時の時代のサウンドをしている一曲である。

本アルバムは、チャートの上では大きな記録を記録しているものではない。が、「ディスコ・サウンド」とはこれだ、というポイントをしっかりと押さえているアルバムであり、当時のサウンドがどういうものであるのかを知るにはいいアルバムである。また、'80's終盤から'90's序盤に流行ったダンス・ソングとは一線を画したサウンドが楽しめるということもあり、'90'sダンス・ソングがお好きな方にも一度は聴いていただきたいところであり、'70'sディスコ・サウンドがお好きな方には嬉しいサウンドの一枚ということで、そういう方にもお薦めです。

※現在8巡目に入っているアルファベット・ローテーションですが、今回は一つの文字で今まで以上の数を続けている(ちょっと狙っていることがありまして...)が、「D」もこれで10枚続いたと言うことで、次からは「E」にバトンを渡すことにする。

Instant Replay

Instant Replay

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2004/06/08
  • メディア: CD

Instant Replay

  • アーティスト: Dan Hartman
  • 出版社/メーカー: Sony Special Products
  • 発売日: 2001/01/01
  • メディア: CD
↓このオムニバス盤にも、本アルバムに収録されている彼の曲は収録されています。
ディスコ・ナイツ

ディスコ・ナイツ

  • アーティスト: オムニバス, アース・ウィンド&ファイアー, ワイルド・チェリー, ヒートウエイブ, シェリル・リン, ダン・ハートマン, オージェイズ
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2002/06/05
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形零25話(2nd.12話) [ケータイ刑事]

MBSの放送も、次回が最終回となる。今回はその一つ前の物語であり、お姉ちゃま()にもあった「冤罪事件」である。(それにしても、「」の物語はバラエティに富んでいますねぇ...)また、五代さんが良い味を出していて、愛お姉ちゃまからの長いつきあいもあって、銭形姉妹を守る「ナイト」ということも見せている。(やっぱり、四姉妹全員と組んでいる五代さんですね。)物語のサブタイトルは「銭形零の殺人!? ~警視庁密室殺人事件」ということで、事件は警視庁を舞台にした密室殺人のトリックを暴くという物語であるが、そのトリックも「ケー刑事」テイストの、あり得るの?と思われるものだが、それが現実味を感じるのも零ちゃんの持っている不思議な雰囲気のためなのだろうか。ということで、いつものようにいきます。

」と書かれた資料を一人で見ている零ちゃん。この時、バックに流れる音楽が「007」の雰囲気をもった曲でもあって、なかなか良い感じである。そこに「おい、中学生」と言って五代さんがやってくる。「また数学の勉強か?」と言う五代さんに「まあ、そんな所です」と、極秘任務を受けていると言うことで、それなりにお茶を濁そうとする零ちゃん。で、さりげなく見ていた書類を隠すが、五代さんはしっかりとチェックしていて、「見せなさい」と言うも、「何でもないです」と言う零ちゃん。すると「期末テストの結果悪かったから復習か?」と言いたい放題の五代さん。「違いますよ」と零ちゃんが言うも「じゃあ見せなさい」と、どうしても見たい五代さん。「絶対に見せることは出来ません」と零ちゃんが言うと「相変わらず頑固だね」と五代さん。(この言葉が出ると言うことは、あの台詞の登場か、と思っていたら、)「私は冷え性ではありません」と、先に言う零ちゃん。やはりある程度コンビを組んでいるから五代さんのことも十分に理解している零ちゃんです。

そんな零ちゃんは立ち上がると、「私は今、おじいちゃまに頼まれて、ある事件の極秘捜査中なんです。今回の事件は私一人で捜査に専念させてください」と五代さんに言う零ちゃん。すると、零ちゃんの目を見て何かを感じたのか「分かった」と言って零ちゃんの肩を軽く叩き「がんばれよ」と五代さんはエールを送ると諦めて出て行く。で、ホッとした零ちゃんは再び資料を取り出すが、五代さんがそれを奪い「まだまだ甘いねぇ」と、やっぱり五代さんは五代さんです。「返して」と言う零ちゃん。「本当に極秘捜査なの?一人でやらなきゃダメ?中見ちゃダメ?」と五代さん。(やっぱりパートナーなんですね。)が、零ちゃんは五代さんの手から資料を取り返すと「五代さんは私のこと信じてないんですね」と言い、資料の全てを手にすると「五代さんには失望しました」と言って、行き先は言えない、として出て行ってしまう。(お姉ちゃまだったら「うぇ~ん」といくでしょうが、零ちゃんは結構クールですね。)で、ただ見送るだけの五代さんは「マジ切れだわ...」(って、その原因はあなたでしょうが...)

警視庁の特別応接室。零ちゃんが話を聞いているのは警視庁総務課長の黒木智博だった。で、黒木は「根も葉もない噂ですよ」と零ちゃんの話を否定するも「残念ですが、あなたが深く関与しているということが分かっているんです」と零ちゃん。黒木はハンカチで額の汗を拭くだけ。零ちゃんは「全て正直に話してください」と言うも、黒木は何も答えない。

その頃、五代さんは応接室の前にいて「おじいちゃまからの極秘の捜査って、一体何だ?」と、零ちゃんのことが気になっている。そこに、応接室の隣の部屋から出てきた男が「何をしているんだ、五代君」と声を掛ける。彼は鳥白弁蔵(とりしら・べんぞう)監察官であり、五代さんの同期でもあった。「イヤな奴に会っちまった、今日は厄日だぜ...」とぼやく五代さんに「銭形警視は何処にいるか知らないかね」と尋ねる鳥白。で「中にいる」ということで零ちゃんを呼ぶ五代さん。すると、零ちゃんは応接室から出てくる。で、鳥白の側に行き「何ですか?」すると鳥白は「警視、あなたが解決した事件は、捜査の経緯が全く報告されていません。ちゃんとした報告書を提出する義務があることは、もちろんご存知でしょう」と、零ちゃんに注意をする。が、「捜査の経緯も何も、事件はあっという間に解決しちゃってますから」と零ちゃん。しかし、今後の捜査の重要な資料となるので、警視の零ちゃんが解決した事件でも例外ではない、とあくまでも注意をする鳥白。零ちゃんも「分かりました」と、すんなりと受け入れる。で、その場から去っていく鳥白。(でも、報告書って、五代さん(高村さん)が出しておくべきでは?→しっかりしている愛お姉ちゃまや泪お姉ちゃまだったら、しっかりと報告書を作成させて提出させているでしょうが、天才肌の零ちゃんは人的管理は苦手なんでしょうね。)で、五代さんに鳥白のことを尋ねる。

鳥白は応接室の扉の前にいて「ここで宿題でもやっていたんじゃないでしょうね」と言って中に入ろうとする。が、慌てて零ちゃんがドアの前に立ちふさがり「極秘捜査中なので、中を見せるわけにはいきません」と、鳥白が首を突っ込むのを拒否する。が「警視、さっきも注意したはずです。警視庁内の隠し事は厳禁ですよ」と言って、ドアを開けて中に入る。すると「銭形警視、あなた一体何をしたんです?」と鳥白が尋ねる。そこには黒木が床に倒れていた。しかも背中には犬のぬいぐるみが乗っていて、それをどけるとナイフが刺さっていて、黒木は死んでいた。で、「黒木さん、黒木さん、大丈夫ですか」と声を掛ける鳥白、反応がないので首筋に手を当てるが、「死んでいる...」と呟く鳥白。零ちゃんと五代さんが中に入ろうとすると「現状保存」と言って二人を追い出す鳥白。「直ぐに捜査を」と手袋を取り出す零ちゃんだったが、鳥白は五代さんに「銭形君の身柄を確保してくれ」と言う。「えっ?」と五代さん。しかし、ここは8Fであり、窓からの侵入は考えられず、この部屋に出入りしていたのは零ちゃんだけねということで、「殺人の容疑者だ、緊急逮捕だ」と言って零ちゃんは連れて行かれてしまう。また五代さんも「おい、待てよ」と後を追う。で、「警視庁から入電中」(が、零ちゃんの身柄が確保されたら、このメール誰が見るのでしょうか?)

取調室にいる零ちゃん。そこにカツ丼が出される。(やっぱりとはいうものの、お腹が空く時間なの?)で、鳥白が零ちゃんを問いつめる。「特別応接室で被害者と二人きりだったということに反論は?」と尋ねるが「ありません」と零ちゃん。が、鳥白は続ける。「何らかの事情により口論となりカッとなった君はナイフで黒木さんを刺し殺した」と鳥白は推理を口にするが「違います」と零ちゃん。で「部屋の中を見せるのを拒んだ理由は?」と尋ねられると「極秘の捜査だと言ったはずです」ということで、その内容は言えないと零ちゃん。(状況が状況ですが、秘密を守ろうとする零ちゃんです。)

その部屋の外では二人の刑事が囁き合っている。そこに五代さんと柴田さんが険しい表情をしてやってきた。二人の刑事は五代さんを阻止しようとするが「どけ」と五代さん。で、強行突破をしようとするが、阻まれる。で、一悶着蟻ながらも「入るぞ!」と言って五代さんは中に入ろうとする。すると、鳥白がドアを開ける。「取調中だ」と言う鳥白に対して「こいつは無実だ。」と五代さん。しかし「相棒を信じたい気持ちはよく分かる。だが、現場の状況が全てを物語っているじゃないか」と、零ちゃんが犯人だと決めつけている。が「銭形はそんなことをする奴じゃないんだよ!」と鳥白に食ってかかる五代さん。それを後ろから押さえようとする柴田さんは「落ち着いて五代さん。こんなことで五代さんが捕まっちゃったら、誰が零ちゃんを助けるんですか」と宥めようとする。が、「お子様との刑事ごっこももう終わりだ」と鳥白。熱くなり鳥白に殴りかかろうとする五代さん、それを必死で抑える柴田さん。「殴りたまえ」と鳥白は煽るが、五代さんはぐっとこらえてドアの方に移動して壁にパンチ!はらわたが煮えくり返っている五代さんだが「柴田、絶対に真犯人を挙げるぞ」と強い口調で言う。その迫力に「はい」と柴田さん。続いて「銭形、心配するな、直ぐに出してやる」と熱く言うと、「はい」と敬礼をして返事をする零ちゃん。そして五代さんは去っていった。(柴田さんも直ぐに後を追う。)また、この時の零ちゃんの表情がとても良い味を出している。

事件現場となった特別応接室は封鎖されていた。そこにやってきた五代さんと柴田さん。が、「ダメです」と捜査をしていた刑事が五代さんが中に入らないように立ちふさがる。「捜査だよ、捜査」と五代さんが言うも、「五代巡査部長と柴田さんは、捜査から外すように、と上からの命令が出ています」ということだった。で、テレビ電話で零ちゃんと連絡を取る五代さん。「完全に犯人扱いで...」ということで、不満の零ちゃん。捜査状況を尋ねるも、捜査から外されたことを伝える五代さん。で、もう一度捜査に戻れるようにおじいちゃまに頼んでもらえないか、と頼もうとするが、今おじいちゃまはスコットランド・ヤードに視察旅行に行っているということで、八方ふさがりだ、と五代さん。が、こんな時でも零ちゃんは事件の推理を行う。「死因は?」と尋ねると「出血死かショック死だろう」と五代さん。で、自分の背中をナイフで刺すことは出来ないので自殺はない、と零ちゃん。また、それに頷く五代さん。そこに、柴田さんが、ナイフを調べている鑑識の様子を見て、ウラリトマス試験紙が変色しているということで、ナイフには猛毒・ウラリが塗ってあり、即死ということを語る。「ということは犯人は少しでも彼に生きていられては困った」ということで、黒木は口を封じられたのでは?と零ちゃん。が、捜査をしている刑事に「捜査の邪魔だ」と追い払われてしまう五代さんと柴田さん。

零ちゃんは更に尋ねる。「覚えていませんか?被害者の背中に何かくっついていませんでしたか?」しかし、五代さんは「覚えていないなぁ」ということで、五代さんの珍推理が登場となる。「犯人は外から侵入したんじゃないかなぁ」ということで、推理を零ちゃんに伝える。(8Fでも、非常梯を使えば可能と五代さん。)が、外から不審な人物が侵入してきたのなら、普通は驚いて身構えるか逃げ出すかであり、背中を刺されるのはあり得ない、ということで一蹴する零ちゃん。すると、五代さんは「犯人は予め応接室に身を潜めていたのでは?」と第二の推理を口にするが「その可能性もありません」とこれもあっさりと一蹴。(事件直後、大騒ぎとなりその中を逃げ出すのは無理。)で、五代さんの推理はここで打ち止め、どうして黒木が殺されたのだろうか?と疑問を口にする。で「知り合いなんですか?」と零ちゃん。で、新人の頃、よく面倒を見てもらい、腰の低い礼儀正しい人だったと答える五代さん。が、その時零ちゃんは「レレレ」。で「その時計、変じゃないですか?」と指摘する。で壁に掛けられていた時計に目を移すと「時間が合っていません」と零ちゃん。で、自分の腕時計を見た五代さんは「ああ、今3時だもんな」ということで9:30を指している時計が狂っていることを確認する。が、その時、鳥白の足音を耳にした零ちゃんは、慌てて電話を切る。(でも、所持品をそのまま持たせたままで取り調べを行うなんて、鳥白も抜けているとしか...)

鳥白が段ボールを抱えて入ってくる。で、段ボールを机の上に置くと、最初はカツ丼に丼を見て「綺麗に食べたなぁ、カツ丼は好きなのか?」と言うも、出されればまず食べますよ。が、零ちゃんはこれには答えない。鳥白は「しかしなぁ、ご飯粒は残したらいかんなぁ、綺麗に食べなさい」と、こういう所は年配らしい所です。(昔は「米粒には神様が住んでいる、残したらバチが当たる」なんて云われたものです。)で、前置きはここまでで、段ボール箱から凶器のナイフを取り出し、「このナイフから君の指紋が出たよ。これで君の犯行は決定的なものになった」と言う。が「それは給湯室のナイフです。私おやつにリンゴを食べたんです。その時使ったナイフを真犯人が使った。そうすれば私の指紋が検出されてもおかしくないですね」と、反論するも「君が刺したナイフという証拠を覆す根拠にはならないあぁ」と聞き入れない鳥白。で、「部屋で話していたことは不正経理を注意されていたのではないか」と言って、「カッとして黒木さんを殺した」と、あくまでも零ちゃんが犯人だと言う。「私は犯人ではありません」と零ちゃんは言うも、「それじゃあ、黒木さんも浮かばれないよ」と鳥白。すると零ちゃんは黒木と仲が良かったのか?と尋ねる。しかし「別に親しい関係ではなかった」と答える鳥白。で、あの時の様子を思い出して考える零ちゃんは、黒木の背中に乗っていたぬいぐるみの「ポーピーくん」は何処に行ったのかを尋ねる。が「ポーピーくん、何のことだ?」と鳥白。更に、黒木との関係がどうかしたのか?と尋ねる。で、零ちゃんは「変ですよね」ということで、黒木があの部屋に呼ばれたことは誰も知らないはずなのに、またうつ伏せに倒れて顔も見えないのに黒木だと鳥白は言った、ということで、黒木と思った理由を尋ねる零ちゃん。鳥白は「髪型や体型に見覚えがあったから...」と取り繕うが、「親しい関係ではなかったんですよね?」と零ちゃんに追求されると、お腹をさすって「お腹が急に痛い」と言って、その場から退散してしまう。で、零ちゃんは「増せり、悪の数字

鳥白がいなくなると、零ちゃんは形態を取りだして五代さんに連絡を入れ「調べて欲しいことがあります」と伝える。で、「おじいちゃまの特命を受けて警視庁内のある捜査携わっていたんです。麻薬の横流しをしている刑事がいるという情報があって」と、「極秘」の内容を伝える。(やっぱり、このまま隠し通しておくことは無理だと考えたのでしょうが、五代さんに語ると言うことは、やっぱり信頼しているからのことですね。)で、それを聴いた五代さんは「何だって?」とちょっと驚いている。零ちゃんは更に続け、「犯人にとって生きていては困る相手、それが黒木だったらとして...」と伝える。で、五代さん戸畑さんは男子ロッカー室に潜り込み、鳥白のロッカーを調べようとする。鍵がかかっていたので、無理矢理力で開けようとする五代さんに対して、柴田さんは針金を出して鍵を開ける。(何にでも通じている柴田さんですが、そこまで通じているというのは...?やはり、泪ちゃんの時に、自分ははめなかったものの、爆弾入りの開運手錠を送られて走り回ったことなどの経験から、ピッキングも会得しておく必要がある、と判断したのでしょうか?でも、こういうやり方って、違法捜査なんですが...)で、「解除完了」で鳥白のロッカーを開ける二人。で、零ちゃんに電話を入れて報告するが「こんなもんしか出てこなかったぞ」と綿を見せる。すると零ちゃんは「そうか、分かった」と言い、その綿はポーピーくんの中に入っていたものであり、柴田さんに至急ポーピーくんを捜すように頼む。が、「ちょっと待てよ」と五代さん。そして「ポーピーくんは証拠物件として既に押収されているのでは?」と言うが、零ちゃんの目の前にある段ボール箱にはナイフと黒木のハンカチしか無かった。また、その時零ちゃんは段ボール箱の側に砂状のものがあることに気がついた。で、それを指に取ると「謎は解けたよ、ワトソンくん

「さあ、続きをやろう」と鳥白が戻ってくる。しかし、そこに零ちゃんの姿はなかった。「銭形くんは何処に行ったんだ?」と鳥白。すると「ななみとゆうこが一杯500円のカツ丼を食べて1000円払いました。おつりは幾らでしょう?」というナゾナゾが出題される。「カツ丼を食べたのは銭形くんでしょう」と鳥白。で、答えられなかったので鐘の音が響く。そしてストラップが飛んできて、チェーンになり鳥白を拘束する。「午前零時の鐘の声。…」零ちゃんの口上が決まり「わらわの暗算、解いてみよ」で確保へ。「黒木さんを殺したのはあなたです」と零ちゃん。が、鳥白は「ふざけるな、何を証拠にそんな...」と言うも「あなたはポーピーくんを使って殺したんですね」と零ちゃん。で、推理を語り始める。

ポーピーくんのぬいぐるみから綿を抜き出し、そこに大量の砂鉄を詰め込み、ポーピーくんにナイフを固定して、刃にウラリを塗った。そして、特別応接室の隣の部屋に身を潜め、強力な電気磁石をセットした。応接室が二人になったことを確認すると、出てきて零ちゃんを呼び出して黒木を一人にして、頃合いを見て電気磁石のスイッチを入れた。これによってポーピーくんが自然と黒木に飛んできた。次に「現場を保存する」と言って偽装工作をした。(ポーピーくんを窓から外に捨てる。)しかし、「あの部屋のどの椅子に黒木が座るか分からないのに、そんなトリック使える訳がない」と鳥白。しかし「分かるんです」と零ちゃん。それは、黒木が警視庁内でも腰の低い男と言うことで有名であり、その謙虚な性格から、黒木は下座に座ると把握した。で、麻薬の横流しの捜査をしていたことを語り、黒木には共犯者がいたことが分かっている、と言う零ちゃん。で、その共犯者が鳥白であり、黒木を殺して捜査を攪乱しようとした。鳥白はシブイ表情をして何も言わない。そこに五代さんがポーピーくんを持って現れる。で、鳥白のロッカーから出てきたポリエステルの綿はポーピーくんの中身の素材と完璧に一致した、と告げる。すると、急に立ち上がって逃亡しようとする鳥白。しかし五代さんがパンチ一発!「熱血刑事・五代潤をなめるなよ」と五代さん。(カッコイイ!)しかし「それだけの状況証拠で起訴できると思うなよ」と鳥白。しかし、零ちゃんは鳥白のズボンの裾を調べるように五代さんに指示を出す。で、五代さんが調べると砂状の粉末がこぼれてきた。磁石を出した零ちゃんはくっついたことから「これは砂鉄ですね」ということで、詰めるときにこぼしたものだと推理する。

そこに柴田さんからの着信が入る。ゴミ集積所で砂鉄入りのポーピーくんを発見したと言うことだった。で、鳥白も諦めたようで「どうして分かったんだ?」と尋ねる。すると零ちゃんは「あなたが電気磁石を仕掛けた部屋の時計が狂っていました」ということで、犯行時の強い磁力の影響によるものと言う。で「以上、Q.E.D.」そして、五代さんが鳥白に手錠を掛ける。で、「流石、君の相棒だな」と五代さんに言う鳥白だった。

事件解決後、警視庁を後にした零ちゃんと五代さん。「今日は本当に疲れたよ...」と零ちゃん。「まさか、殺人犯にされるとはねぇ」と五代さん。しかし「それもこれも、普段のあなたの行いが悪いからですよ」と五代さん。「そんなことありません」と零ちゃんは言うも「世の中、計算通りに行かないと勉強になったでしょう」と返す五代さん。「計算通りですよ」と零ちゃん。更に「五代さんの熱血刑事も見れたし、「銭形はそんなことするやつじゃない!」」と言うと、照れ笑いをする五代さん。そして「智恵子さんもロジータさんもきっと惚れ直しますよ」と零ちゃんが言うと、すっかりご機嫌な五代さんは「ビデオに録っておけばよかったなぁ~あれ~」とチョット悔しそう。しかし、「実はあの場面、動画で撮っておいたんですよ」と言って携帯を出す零ちゃんは「お姉ちゃまたちに一斉送信しちゃおう」「それは止めて、恥ずかしい」と五代さんは照れながら頼むが、零ちゃんは送信ボタンを押すと、「照れてる~、五代さんって可愛い~」と、零ちゃんの玩具もまんざらでもない、という表情の五代さんでした。(それを受け取ったお姉ちゃまたちですが、3人とも結局は冷やかしのネタに使うだけでしょうね。)

尚、今回登場した「ポーピーくん」であるが、これは1987年4月17日に誕生した警視庁のマスコット「ピーポくん」をもじったものである。でも、ピーポくんは複数の動物を組み合わせたデザインであるが、犬のぬいぐるみである「ポーピーくん」の方が可愛いな、と思います。

鑑識メモ。ナゾナゾの答え。問題は「七海とゆう子が、一杯500円の…」ということであり、「七海ちゃん」「ゆう子ちゃん」の二人がいたので、答えは「0円」ということでした。で、柴田さんは、今回の事件、凶器はポーピーくんということで、「背後に殺気を感じることはありませんか?」と尋ねる柴田さん。それはぬいぐるみかもしれない、というが、ポーピーくんが暴れ出して柴田さんに襲いかかって...

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD

↓「劇場版」がリリースされます。しかも2バージョン&HD-DVDの3パターン出ます。

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 (HD-DVD)

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
ヒコーキ雲

ヒコーキ雲

  • アーティスト: 黒川芽以, 丹羽多聞アンドリウ, 遠藤浩二, 沢田聖子, 林有三
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD
 
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本

ケータイ刑事マニアルBOOK

ケータイ刑事マニアルBOOK

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD

 ↓「冤罪」ということで

冤罪はこうして作られる

冤罪はこうして作られる

  • 作者: 小田中 聰樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1993/04
  • メディア: 新書

DNA鑑定―科学の名による冤罪

DNA鑑定―科学の名による冤罪

  • 作者: 天笠 啓祐, 三浦 英明
  • 出版社/メーカー: 緑風出版
  • 発売日: 2006/02
  • メディア: 単行本
日本の刑事裁判―冤罪・死刑・陪審

日本の刑事裁判―冤罪・死刑・陪審

  • 作者: 伊佐 千尋, 渡部 保夫
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1996/08
  • メディア: 文庫
 
↓「砂鉄」「磁石」ということで
砂鉄とじしゃくのなぞ

砂鉄とじしゃくのなぞ

  • 作者: 板倉 聖宣
  • 出版社/メーカー: 仮説社
  • 発売日: 2001/01
  • メディア: 大型本

磁力可動 マグネザウルス BOX

  • 出版社/メーカー: タカラ
  • メディア: おもちゃ&ホビー
磁気工学の基礎と応用

磁気工学の基礎と応用

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: コロナ社
  • 発売日: 1999/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
磁石と電気のしくみ

磁石と電気のしくみ

  • 作者: 高野 登久
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 1994/04
  • メディア: 単行本
ふしぎ!かんたん!科学マジック〈1〉磁石と電気のマジック

ふしぎ!かんたん!科学マジック〈1〉磁石と電気のマジック

  • 作者: 田中 玄伯
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 大型本
 
 

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DONALD FAGEN『THE NIGHTFLY』 [音楽(洋楽)]

今週の「銭形泪」と「銭形零」に挟まれるのは、'80'sに発表されたアルバムの中でも特に高い評価を得ている歴史的名盤「THE NIGHTFLY」の登場です。このアルバムは1982年に発表されたものであり、STEELY DANの一人であるDONALD FAGENの1st.ソロ・アルバムである。このアルバムは、1983年のBillboard年間アルバム・チャートでは99位、レギュラー・チャートでも最高位は11位ということで、セールスの方では超ヒットを記録した訳ではないが、その内容の高さは折り紙付きである。また、本アルバムの洗練されたサウンドは'80'sの音楽産業に一石を投じるものでもあり、何となくジャジーなテイストが何とも言えないスマートさも感じさせてくれる。LPの時代のアルバムと言うことで、収録曲は全8曲であるが、内容が高いだけに特に「少ない」というような不満は感じることはなく、とにかく聴かせてくれるアルバムである。

まずは『I.G.Y.』でスタート。とにかく、この曲のサウンドはどっしりと落ち着いていて、それでいて大きなスケールを感じ、あっという間にその虜になってしまう魅惑のサウンドである。続いては『Green Flower Street』が続き、大人の鑑賞に堪える味を出している一曲である。続く『Ruby Baby』から『Maxine』と続くと、ジャジーなテイストにA.O.R.とも違った大人のアーバンティックなスマートさを感じることになり、これは完全な芸術の世界である。

以下は、LPではB面に収録されている曲と言うことになるが、まずはテンポが良く、それでいて落ち着いた大人のサウンドの『New Frontier』が登場するが、LPであればA面とB面という二つの楽章を有することになるアルバムであるが、こちらのサイドも出だしから魅惑の世界に誘ってくれる。また、ちょっとジャジーな雰囲気がまた何とも言えない魅力を醸し出している。続いてはアルバム・タイトル・ナンバーである『The Nightfly』が颯爽と登場する。更に『Goodbye Look』『Walk Between Raindrops』と曲は続くが、いずれもが大人の渋さを垣間見せながらもスマートな所をさりげなく織り込んでいる珠玉の楽曲であり、とにかく唸らせてくれる。

本アルバムを発表後、彼は活動を休止(1993年に10年ぶりに2nd.ソロ・アルバムをリリースすることになりますが...)したこともあり、本アルバムと彼の名前はいつしか偶像化されることになり、'80'sの音楽シーンの伝説へとなった。また、本アルバムはこの後の'80'sサウンドにも大きな影響を与えており、'80'sを代表する傑作アルバムの一つである。しかも、本アルバムはDVD-AUDIO盤でもリリースされているので、音質追求派の方でも本作の高いクオリティをフルに堪能することが出来る。「聴きなさい!」と言うことしか出来ない時代に残る名盤である。(尚、筆者はLPで所有しているのだが、光DISCを購入するのならば、CDではなくDVD-AUDIOを選びたいが、SACDでのリリースは無理かなぁ~)

 

The Nightfly

The Nightfly

  • アーティスト: Donald Fagen
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

↓DVD-AUDIO盤はこちらです。(尚、再生には対応プレーヤーが必要で、普通のHDD/DVDレコーダーでは再生できません。)

The Nightfly

The Nightfly

  • アーティスト: Donald Fagen
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 2002/12/17
  • メディア: DVD Audio


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ケータイ刑事銭形泪22話(2nd.9話) [ケータイ刑事]

最初に、7月からの話題を一つ。この度、「ケータイ刑事 銭形雷」の第二シリーズが正式に発表された。相棒は高村さんがカムバックということで、雷ちゃんとの新コンビということになる。また、雷ちゃんの制服は夏服になるということで、TVシリーズでは「」に続いての2人目の夏服の登場ということになる。(劇場版でも夏服で登場したが、青りボン・長女の夏服は初めてですね。)また、同時に、これまでロングだった雷ちゃんが髪を切って、ショートカットになっているというのにはちょっと驚いた。21話で、フットサンの時に見せたポニーテールが良かったので、髪型は変わるだろうと予想はしていたが、カットするとは、予想を超えていました。尚、放送は7/1からということなので、「銭形雷」がこのまま続くことになる。また、放送回数は14話の予定というので、そうなるとこれまでのシリーズ最長・全39話の「銭形泪」を越えて、全40話ということになる。(7~9月は土曜日が14回あるため。)

で、ここからは泪ちゃんの方に。今回の物語は「シャーロキアンは知っている ~『赤毛連盟』殺人事件」ということで、元ネタはシャーロック・ホームズが活躍する「赤毛連盟」である。(この小説を読んでいれば、更に楽しさが広がります。読んでいないのであれば、これから読んでみることにしましょう。)ホームズの助手の名前が「ワトソン」であり、泪ちゃん(銭形姉妹)は「謎は解けたよ、ワトソンくん」と言うが、その関係は如何に?という謎もある(この謎は解明されませんが...)が、そういう所に繋がる物語となると、これはこれで実に嬉しいことになる。また、泪ちゃんがホームズばりの衣装で登場するというのも見所の一つでもあり、これまた人気の高い一編である。(「銭形泪」はいずれの物語も人気が高いのですが...)ということで、いつものようにいつもの如く、長文(でも「銭形泪」としたら、今回はこれでも少し短めです)&ネタバレありでスタートです。(BS-iの最初の放送から105週間(=2年と1週間)なので、「ネタバレ」と言うのは今更ですが...)

高村さんがノートに英単語を書いている。しかも、辞書に載っている単語を最初から写しているのである。が、「疲れた」と口にすると「こんなの書いて何の役に立つんだ?」とぼやいている。そこに、泪ちゃんと柴田さんがそっとやってきて、泪ちゃんが辞書を、柴田さんがノートを取り上げる。泪ちゃんは「本当にペッパーダイン大学卒業しているんですか?」といつもの口調でちょっと小馬鹿にしたような言い方をする。更に柴田さんは「辞書を頭から写すなんて、まるで『赤毛連盟』みたい...」と言うと、泪ちゃんも「本当」と同意するが、高村さんは「何だそれ?」と「赤毛連盟」のことを知らない。で「えっ?」と驚く泪ちゃんは「『赤毛連盟』を知らないんですか?」、柴田さんも「それはないでしょう...」と二人して高村さんをバカにする。で「ちょっと忘れたんだよ」と弁解する高村さんだが、「うわぁ、嘘ついてる...基本の基なのに知らないなんて...」と泪ちゃんは呆れ顔をし、柴田さんも「いろはの「い」なのに...」と泪ちゃんと一緒になって高村さんに口撃をする。が、高村さんもこのままやられっぱなしではおらず、しっかりと反撃に出る。

「それじゃあ銭形くん、「赤い」シリーズ、知っている?」と言うが「「赤い」シリーズ、何ですか、それ?」と泪ちゃん。すると「知らないの...」とさっきとは逆に泪ちゃんをバカにする高村さん。(尚、柴田さんはそっと「ギリギリ知っています」と言っている。)が、泪ちゃんは手を一回叩くと「あっ、分かった、高村さんの好きなものだ」と言い、笑顔を浮かべて思いつくものを口にする。「赤い薔薇、昔の赤いソーセージ、…」が「全然違う」とそれを遮る高村さん。「えっ?じゃあ何ですか?」と尋ねる泪ちゃんに「子供なんだから...」と高村さん。そして「「赤い」シリーズこそ基本の基、いろはのい、子供なんだから、やーい」とここぞとばかりに一気に攻めに回る。すると泪ちゃんは「うぇ~ん」と泣き始める。が、高村さんは「泣け泣け~」と煽るだけ。泪ちゃんは泣きながら「高村さんのケチ!教えてくれたっていいじゃないですか、べつに、うぇ~ん」と一段と激しく泣く泪ちゃん。が、高村さんはそれを見て笑うだけだった。→「赤い」シリーズとは、1974年~1980年にTBS系で放送されたドラマであり、「赤い迷路」から始まるタイトルが「赤い○○」という一連のシリーズである。「○○」には「迷路」「疑惑」「運命」「衝撃」「絆」などが入り、山口百恵主演作品と、彼女が出ていない「激流」「激突」「嵐」などがある。(いずれもが大映テレビの製作ですね。)尚、2005年に「疑惑」「運命」がリメイクされたのは記憶に新しい。が、泪ちゃんの年齢を考えたら、同じ大映テレビ製作の'80'sの「スチュワーデス物語」「不良少女と呼ばれて」「スクール・ウォーズ」等も知らなくて当然ですから、「赤い」シリーズを知らないというのは当然です。尚、この物語の最初の放送は2004年5月30日ですから、2005年のリメイクの話はまだ出ていません。(で、高村さんの方がよっぽど「子供なんだから...」)

泣き止んだ泪ちゃんだが、ちょっと拗ねている。で、高村さんが「ドラマだよ」とようやく教えてくれる。が、こういう説明はマニアの柴田さんの方が詳しい。「1970年代に大ヒットした…」と説明を始める柴田さん。プロデューサーの名前は出しましたが、出演者の名前は口にしない。(「赤い」シリーズの放送はTBS系ということなので、BS-iとしてら系列ですし...)でも、柴田さんのことだから、発売されているDVDは当然持っているのでしょうね... で、「赤いシリーズ」が分かった泪ちゃんは、急に笑顔になり、座っている椅子で一回転して、「なんだぁ~ドラマか...DVD借りて見てみよう!」と、「泣いたカラスがもう...」ということになりました。(また、2005年にリメイクされた時点で、トレンド・ハンターの泪ちゃんのことですから、しっかりとチェックをすることになっているでしょうね。)

すると、そこに赤毛をした男がやってきて、探して欲しい人がいる、と言って相談にやってきた。(泪ちゃんが素早くこれに応対する。)で、男は「赤毛連盟は解散する 2004年5月28日(金)」と書かれた紙を見せる。すると、柴田さんが彼を奥に案内し、「もしかしてあなた、「赤毛連盟」の募集の広告を見て面接に行き、合格して、8週間に渡り辞書を書き写し、今日そこに行ったらその紙が貼られていた、なんて言うんじゃないですよね?」と尋ねると、男は「なして知ってると?」と驚いた表情をする。泪ちゃんも「『赤毛連盟』と全く同じ...」と驚いている。が、「赤毛連盟」を知らない高村さん一人が蚊帳の外。で、泪ちゃんが、「アーサー・コナン・ドイルの書いたシャーロック・ホームズの短編小説赤毛連盟」のことですよ」と高村さんに教えてくれる。だけどこれだけで収まらず「それくらい勉強してくださいよ。英単語覚えるよりも大事なことなんですからね」と、形の上ではお説教だけど、しっかりとお返しをしています。で、男は「小説のことだったのか...」と、こちらも「赤毛連盟」について知ったようですが...

で、ここで泪ちゃんの携帯に「警視庁から入電中」ということで、事件を知らせるメールが届く。事件は、渋谷の居酒屋・ストランド(この名前もコナン・ドイルにしっかりと関係した名前です。最後に泪ちゃんが説明してくれます。)で変死体が発見されたというもので、被害者は従業員の土田直人ということだった。が、男が驚き、「ストランドはウチの店だ」と言う。で、みんなは現場に向かう。

事件現場となった居酒屋・ストランドにやってきた泪ちゃん。が、いつもの青葉台学園の制服姿ではなく、シャーロック・ホームズばりのコートを着て、ホームズばりの帽子を被り、手にはステッキを持っている。(で、いちいちポーズをとっている泪ちゃん。気分は完全にホームズです。→コスプレ・泪ちゃんも良いですね。黒川さんもノリノリです。)死体が発見された店の裏の倉庫にやってくると、店主の赤井(先ほど相談にやってきた赤毛の男です)に、「ここは何の部屋ですか」と尋ねる。その答えは「ただの倉庫」というものであり、何年も使っていないと言うことだった。で、被害者は土田に間違いないと確認する。土田は倉庫にあった大きな穴(赤井はこの穴を知らなかったと言う)に落ちて死んでいたのであった。そこに穴の中から柴田さんが出てくる。で、報告開始。被害者は深さ5mの穴に頭から真っ逆さまに落ちて死亡。また、穴の先はトンネルになっていて28m(出ました「28」という数字!)も続いているということだった。すると泪ちゃんは「そのトンネルの先って、もしかして?」と尋ねると「よつば銀行渋谷支店」と柴田さんの返事。「『赤毛連盟』そのものだ」と泪ちゃん。(今回は『赤毛連盟』を読んでいなければダメですね。これを読んでいたら28倍楽しめます。読んでいない方はこれから読みましょう!)更に「第一発見者は?」と尋ねる泪ちゃん。「近所の酒屋・三河屋」ということで、注文のあった酒を届けに来た時に発見したということだった。

居酒屋・ストランドの店内。今度は店内の様子を調べている泪ちゃん。(ホームズばりのコート帽子という衣装は変わらず、手には、ステッキに代わってパイプを持っている。(未成年の泪ちゃんです。当然、手に持っているだけです。))で、店に置いてある野菜を見て「この野菜、泥が付いてる。もしかして自家製なんですか?」と赤井に尋ねる。「ええ」と頷く赤井。すると「畑は何処にあるんですか?」とすかさず次の質問をする泪ちゃん。(ここまでは敏腕と言った感じですが...)「すぐ裏に借りてある」と赤井の返事に「新鮮で美味しそう...」と口にする泪ちゃん。(やっぱり最優先は「食い気」というのが泪ちゃんのようです。)

そこに柴田さんが検死報告をしに現れる。「死亡推定時刻は昨夜午前零時、死因は圧死。つまり、土が気管を塞いだことによる窒息死」ということだった、で、念のためにその時間の赤井のアリバイを確かめる泪ちゃん。「裏の畑で野菜を取っていた」と赤井。「でも、夜中にですか?」と泪ちゃんは直ぐに問い返す。が、「赤毛連盟の会員になってからは朝は時間がないから」ということで夜に畑作業をしているという赤井の返事だった。「それを証明してくれる人は?」と高村さんが尋ねると「畑の近くの焼鳥屋のおやじさんに会った」という赤井。で、泪ちゃんは「土田さんが亡くなった以外は『赤毛連盟』にそっくり」と呟くが、これに柴田さんが「きっと何のことだかさっぱり分かっていないよ。僕らのようなシャーロキアンじゃないからね」と高村さんのことを貶すように言うと、泪ちゃんはちょっと自慢げな表情をして胸を張る。(こういう所も実に表情豊かな泪ちゃんです。しかも、今回はホームズのコスプレ姿ですから...)「そのシャーロキアンって言うのは何なの?」と(予想通り)高村さんが尋ねると「シャーロック・ホームズのファン愛好家ということです」と赤井が教えてくれる。

泪ちゃんが「始めから話してもらえますか」と赤井に尋ねると、事件について、赤井が最初から語り始める。「今月もまた赤字」ということでぼやいている赤井。そこに従業員である土田が「親父さんのように本物の赤毛だったらな~」とボヤくが、その真意を尋ねた赤井は土田が手にしていたチラシを見せられる。「赤毛連盟」に1名欠員が出たので募集するということで、簡単な作業に対する報酬は1週間に10万円、赤毛の方だったら誰でも応募できる、というものであった。で、土田の強い薦めもあって赤井は土田と一緒にその面接に行った。で「見事な赤毛」ということで直ぐに「合格」となる。が「居酒屋があるので」ということで作業内容を尋ねたところ、「勤務時間は午前10時から午後2時までの1日4時間、外出は厳禁、週給は10万円」という回答だった。(作業内容については答えていないぞ...)で、土田が店の開店準備をすると言うことで、赤井は引き受けることにした。が、それ以降、管財人の姿を見ることはなかったと言う。しかし、週末にはちゃんと週給の10万円が置かれてあり、更に8週間通ったが、今日事務所に行くと張り紙が貼ってあったということだった。で、「「赤毛連盟」とは?」「管財人を捜して欲しい」ということで警視庁に相談に行ったということだった。

「なるほど、そういうことか」と高村さん。事情が分かった所で、今度は泪ちゃんからの質問が出る。「従業員を募集した時に、たくさんの応募の中から土田さんを選んだのは理由があるんですね?」と確認しようとするが、柴田さんが赤井が答える前に「将来居酒屋をやりたいから修行のつもりで働きます。だからお給料は人の半額でいいです」と語る。赤井は「その通りです」と答えるが「それも小説通りなんですか?」と続けて尋ねる。「ええ」と泪ちゃん。(だけど、人を雇う場合には最低賃金というものがあるので、「半分」ということで大丈夫なんでしょうか?場合によったらこちらの一件で摘発される可能性もありますね。)高村さんは、「給料半額、副収入10万円は美味しすぎる」と口にするが、泪ちゃんの無言の呆れたという目によって、慌てて作業内容を尋ねる。「英和辞典を書き写すんです」と赤井の答え。で、泪ちゃんと柴田さんは苦笑いするも高村さんは何のことか分からないでいる。(やはりこれも「赤毛連盟」なんです。)

続いて、事務所について尋ねる泪ちゃん。「ウイークリー・マンションだったみたいで、管理人にも「赤毛連盟」なんて知らない、と言われた」と赤井。で、泪ちゃんは高村さんに「土田さんが亡くなった以外はそっくりそのまま「赤毛連盟」の話と同じです」と言うが、小さな声で「あっ、そうなの。思い出せなくて...」とあくまでも強がりを言う高村さんを笑っている泪ちゃん。「赤毛連盟の目的は?辞書を写すのが目的ではないでしょう」と高村さんが言うと「そうです。赤毛の男に家を留守にすることが目的だったんです」と泪ちゃんは『赤毛連盟』の設定を話す。が、とにかく今回の事件とそっくり同じである。(赤毛の男の家は銀行の裏にあり、美味しい条件で雇い、家を留守にさせ、その間にトンネルを掘り、お金を奪おうとしていた。)で、柴田さんがこの辺りの町内マップを見せる。確かに、居酒屋・ストランドの向いには銀行がある。が、泪ちゃんは「今時、トンネルを掘って銀行強盗なんかするかなぁ?」と言う。この辺りは泪ちゃんらしい所でもあり、(トンネルを掘って)たどり着いたとしてもセキュリティがしっかりしているし、時代が違う、と言う泪ちゃんです。柴田さんも「赤毛連盟」は1891年に書かれた小説ということで、やはり時代が違うということで泪ちゃんの意見に同意する。→確かに日本では起こっていませんが、2005年8月ブラジルで80mものトンネルを掘って銀行の現金を奪った事件が発生しました。また、「セキュリティ」があると過信していると足下をすくわれることになりかねませんよ。

が、ここで柴田さんは「シャーロック・ホームズとジェームズ・ワトソンがあっという間に解決しちゃうけどね...」と言った所に泪ちゃんは「ジェームス?違いますよ、ジョン・ワトソンですよ」と、ここは論争があるところですが、しっかりとシャーロキアンらしい所を描いてくれています。(やっぱり、徹底的に拘る所は拘る「ケー刑事」らしい所ですね。)が、柴田さんは「ねじれた唇」で、ワトソンの奥さんが「ジェームス」と呼びかけていた、ということを口にする。(柴田さんも立派なシャーロキアンだということが分かりますが、この人、何にでも詳しすぎる...→やっぱり元クイズ王ということで、雑学の知識は本当にとても豊富です。)一方、泪ちゃんは後ろを向いて少し考えてから「潤む、悪の雫

警視庁。高村さんが「シャーロック・ホームズの冒険」という本を開いて「赤毛連盟」の物語を読んでいる。その横で泪ちゃんと柴田さんは二人でトランプ・ばば抜きをしている。(が、「JOKER」ばかりを引き合っていて、ちっとも先に進まない...→泪ちゃんの嬉しそう/悔しそうな表情の変化がまたまたとても豊かで、本当に感情表現の幅が広いですね。→黒川さんの上手いところでもあります。)が、ちゃんと事件のことも考えているところは泪ちゃんです。赤井のアリバイは、焼鳥屋のおやじさんが夜に野菜を収穫している赤井の姿を、また隣の駄菓子屋のおやじさんが毎朝出かけている赤井を目撃している、ウイークリー・マンションの管理人も毎朝赤井の姿を目撃している、ということで、完璧だった。ちなみに、ウイークリー・マンションの契約者の名前や住所はでたらめなもので、身分証明用の運転免許証も偽造だったことも判明する。で、高村さんは「これは事故だよ、銭形くん」という結論を導き出そうとしている。が「でもあまりにも「赤毛連盟」のお話にそっくりで...何か裏があるはず...」と泪ちゃん。(だけど、今は、頭の方はばば抜きが中心となっているような...)で、高村さんは自分の推理を口にする。「小説を読んでいた土田が居酒屋・ストランドに目を付けて潜り込み、赤毛連盟をでっち上げ、赤井が留守の間にトンネルを掘った」ここまでは泪ちゃんも分かったようですが、ばば抜きでJOKERばかりを引いているので、聞き流しているだけにも見えます。が、高村さんはそんなこととも知らずに話を続け、「土田は考えられないドジで、足を滑らして土に顔から突っ込んで窒息死。ということで、これは事故」という。が「でも、やっぱり引っかかるんですよね~」と口にする泪ちゃん。高村さんには事件のことのように受け取られるが、ばば抜きで柴田さんにJOKERを引かせるようにあれこれとしていることに柴田さんが引っかかってくれることを言っているのだと思います。「土田さんは何のためにトンネルを掘っていたのか、ということですよ」と泪ちゃん。が、またまたJOKERを引いて、「もういい」と言って柴田さんの手にあるトランプを全部取り上げて、ばば抜きの方は打ち切ってしまいました。

これに高村さんは「銀行だよ、銀行を狙っているんだよ」と言うが、携帯で事件の現場写真を見た泪ちゃんはおかしなことに気がつく。「あんなに大きなトンネルを掘るのに健康サンダルを履いている」ということで、糸口を見つけました。柴田さんも「普通はスニーカーぐらい用意する」と言う。が、高村さんは「彼は健康サンダルを履いていたから死んだんだよ」と言う。「穴を掘るのにスニーカーを履くような奴は滑らない。健康サンダルだったから滑って死んじゃった」というのが高村さんの考えだった。それを聞いているのかいないのか、泪ちゃんは更におかしなものを発見する。それは土田のズボンの裾に葉っぱがあったのである。ということで「謎は解けたよ、ワトソンくん」(ここで、高村さんが「そのワトソンって、ジョンか?ジェームスかい?」と突っ込むが、いかにも今読んだ本から得た知識だと言う感じがして...)

居酒屋・ストランド。野菜の皮むきをしている赤井。泪の雫が落ちてきて、赤井の額をかすめる。ストラップが飛んできて、それが赤い網に変わり、赤井を捕らえる。「泪の裏には悪の影。…」泪ちゃんの口上が決まり「私の泪で溺れなさい!」で確保へ。「赤井さん、あなたが土田さんを殺した犯人ですね」と、いつものように格好良く決めてくれる泪ちゃん。「犯人って?」と惚ける赤井。が、広告のチラシと「解散」と書かれた紙を手にした高村さんも「これもこれもデタラメだったんですね」と言う。が、赤井は赤毛連盟の事務所に通って辞書を書き写していたこと、隣の駄菓子屋、マンションの管理人にも挨拶をしていたことで、アリバイを主張する。泪ちゃんもこれには「確かにあなたの言う通りです」と言うも「でも、それは偽装工作の一環としてですよね」と、鋭く切り込んでくれる。が、惚ける赤井。「あなたの目的はただ一つ、土田さんを殺害すること。ただそれだけだった。そのために『赤毛連盟』の話を利用したんですよね」と泪ちゃんの追求が深くなるが、その言葉にも赤井は何一つ答えない。「あなたが私たちに話した土田さんとの話は全部作り話」ということで、設定(銀行、裏の倉庫、地面が土)を利用して土田を殺した、と泪ちゃん。しかし赤井は「証拠は?」「完璧なアリバイがある」と主張する。でも、泪ちゃんは「あなたが畑にいたのは犯人だからですよ」と切り返し「土田さんは畑で殺されたんです」と言い、土田のズボンの裾から見つかった葉っぱを証拠として見せ「これが何だか分かりますか?」と言う。しかし赤井は何も言わない。すると「大根の葉っぱです」と泪ちゃん、そして更に説明は続く。「土田さんを遺体が発見された倉庫で殺せば声が響いてしまう。だからあなたは自家製の野菜を作っている畑で殺したんです。例え畑の土で土田さんの体や洋服が汚れたとしても、トンネルで事故死したと思わせるには問題ないと思ったんです」とトリックを解き明かす。(この後、倉庫に土田の遺体を運んだが、その時に大根の葉っぱも一緒にくっついていったのであった。)

赤井は店の席に両肘をついて崩れ落ちる。泪ちゃんは更に「あのトンネルは、あなたが自分で掘ったものですよね」と続ける。そして柴田さんが現れると「土田が吸い込んだ土と野菜畑の土が一致した」と報告する。泪ちゃんは更に証拠として土田の保険証書を示し、身寄りのない土田の保険金の受取人が赤井になっていることを指摘し「保険金目当てで殺したんですね」と動機まで解明する。すると赤井は「ああ、そうたい」と犯行を認める。で、詳しく動機を述べる。最初は赤毛が珍しくて店に来る客もたくさんいて、店の経営は上手くいっていた。が、そのうち借金で苦しくなった、ということだった。で、高村さんが赤井に手錠を掛ける。更に、それを確かめた泪ちゃんは「許せない。シャーロキアンのあなたが、ではなくとして「赤毛連盟」を利用するなんて...」と、純粋なシャーロキアンである泪ちゃんらしいことを語ってくれる。で、その時の泪ちゃんの表情がまた沈痛な思いの表情をしている...(ここも泪ちゃんの魅力の一つですが、犯人逮捕の時、全てを解明した後に見せる泪ちゃんの表情を見ていると、とても辛くなってしまいます。)

事件解決後、泪ちゃんと高村さんが街中を歩いている。「何故、赤井がシャーロキアンだと分かったの?」と尋ねる高村さん。「居酒屋・ストランドって、店の名前ですよ」と泪ちゃん。これに高村さんは「コナンはそんな小説書いたの?」と(ホームズのことはやはり分かっていない高村さんです。)尋ねる。これに対して泪ちゃんは、丁寧に、しかもシャーロキアンだということを誇示するかのように答えてくれる。「小説の名前じゃありません。ストランドはコナンが発表したことのある雑誌の名前なんですよ」と教えてくれる。(しかも、柴田さんが口にした「ねじれた唇」の一節を語り、「あれは作者コナンの間違いなんですよ」と説明をしてくれる。ワトソンのファーストネームは「ジョン」なのに、その小説でだけ「ジェームズ」になっている。)で、その「ねじれた唇」が載っていた雑誌の名前が「ストランド」と言うんです。すると「流石マニア」と高村さん。「愛好家と言ってくださいよ」と泪ちゃん。(まあ、ものはいいようですが「マニア」でも「愛好家」でも、どっちでもいいような... →ちなみに泪ちゃんは「おじいちゃまのマニアです」と発言したことがあるので、「マニア」と「愛好家」という言葉を使い分けているのだということは分かります。)

で、高村さんは「いつも言っているワトソンって、そのジョン・ワトソンのことなの?」と尋ねるが、泪ちゃんは「あけすけに楽屋をさらけ出したんじゃあ、僕の名声とかいうやつも、やがて地に堕ちてしまうよ」とだけ言い残して、自転車に乗って走り去っていき「バイバイ!」。(要するに「秘密」ということです。)で、高村さんは「太宰治か」と言うも、これは太宰の言葉ではなく、ホームズの言葉です。(やっぱりシャーロキアン・泪です。→下の妹・零ちゃんは数学が得意な完全な理数系人間ですが、泪ちゃんは完全な文系人間ですね。(しかも「ミーハー」な...))

鑑識メモ。「ストランド」で柴田さんが辞書を書き写している。「メガネ連盟」に所属していると言っているが、「公務員だからお給料は頂けませんが、勉強になります。」と言っている。(確かに、辞書をじっくり見ると言うことは勉強になります。筆者も雑学の勉強のために時々やっています。)が、自分の家の周りには銀行など存在しません。だから「赤毛連盟」のように自分の家を悪用される恐れはありません。と言って安心している。が、そこに「警視庁から入電中」と、彼の携帯に事件を知らせるメールが届く。事件は、鑑識・柴田太郎宅で強盗事件発生、ということで「その手があったか...」と驚く柴田さん。→物取りであれば、何処でも事件現場になる可能性があるのは言うまでもありませんが、柴田宅に強盗って、何を盗んだのでしょうか?(変なものばかりで、結局、何も取らずに... という気がするのですが...)

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD
 
泪の海

泪の海

  • アーティスト: 黒川芽以, 丹羽多聞アンドリウ, 遠藤浩二, ASSASSIN, 古澤衛
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/04/20
  • メディア: CD
ヒコーキ雲

ヒコーキ雲

  • アーティスト: 黒川芽以, 丹羽多聞アンドリウ, 遠藤浩二, 沢田聖子, 林有三
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD
 
↓今回の元ネタです。(複数出ています。)
 

赤毛連盟

  • 作者: ドイル, 亀山 竜樹
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 単行本

なぞの赤毛連盟―ホームズは名探偵

  • 作者: なからい みつる, コナン ドイル
  • 出版社/メーカー: 金の星社
  • 発売日: 1992/02
  • メディア: 新書

赤毛連盟

  • 作者: 鈴木 幸夫, A・C・ドイル
  • 出版社/メーカー: 全国学校図書館協議会
  • 発売日: 1969/01
  • メディア: 単行本

赤毛連盟 シャーロック=ホームズ全集 (5)

  • 作者: コナン=ドイル
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1982/01
  • メディア: 単行本

赤毛連盟

  • 作者: コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 1981/01
  • メディア: -
↓高村さんが読んでいた「シャーロック・ホームズの冒険」です。
シャーロック・ホームズの冒険 新訳シャーロックホームズ全集

シャーロック・ホームズの冒険 新訳シャーロックホームズ全集

  • 作者: アーサー・コナン ドイル
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 文庫
 
↓「赤い」シリーズです。
 
赤い運命 DVD BOX

赤い運命 DVD BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2004/11/17
  • メディア: DVD

赤い疑惑 DVD BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2004/12/01
  • メディア: DVD
赤い衝撃 DVD BOX

赤い衝撃 DVD BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2004/11/17
  • メディア: DVD

赤い絆 DVD BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2004/12/01
  • メディア: DVD
↓その他の大映テレビ作品です。
 
大映テレビ ドラマシリーズ スチュワーデス物語 DVD-BOX 前編

大映テレビ ドラマシリーズ スチュワーデス物語 DVD-BOX 前編

  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2004/11/17
  • メディア: DVD
大映テレビ ドラマシリーズ スチュワーデス物語 DVD-BOX 後編

大映テレビ ドラマシリーズ スチュワーデス物語 DVD-BOX 後編

  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2004/11/17
  • メディア: DVD
大映テレビ ドラマシリーズ 不良少女と呼ばれて 前編

大映テレビ ドラマシリーズ 不良少女と呼ばれて 前編

  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2004/12/15
  • メディア: DVD
大映テレビ ドラマシリーズ 不良少女と呼ばれて 後編

大映テレビ ドラマシリーズ 不良少女と呼ばれて 後編

  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2004/12/15
  • メディア: DVD
大映テレビ ドラマシリーズ ポニーテールは振り向かない 前編

大映テレビ ドラマシリーズ ポニーテールは振り向かない 前編

  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/02/02
  • メディア: DVD
大映テレビ ドラマシリーズ ポニーテールは振り向かない 後編

大映テレビ ドラマシリーズ ポニーテールは振り向かない 後編

  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/02/02
  • メディア: DVD
大映テレビ ドラマシリーズ 少女に何が起ったか

大映テレビ ドラマシリーズ 少女に何が起ったか

  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/01/01
  • メディア: DVD
大映テレビ ドラマシリーズ 花嫁衣装は誰が着る DVD-BOX 後編

大映テレビ ドラマシリーズ 花嫁衣装は誰が着る DVD-BOX 後編

  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2004/11/17
  • メディア: DVD
大映テレビ ドラマシリーズ 乳姉妹 前編

大映テレビ ドラマシリーズ 乳姉妹 前編

  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/01/01
  • メディア: DVD
大映テレビ ドラマシリーズ 乳姉妹 後編

大映テレビ ドラマシリーズ 乳姉妹 後編

  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/01/01
  • メディア: DVD
泣き虫先生の7年戦争 スクール・ウォーズ(1)

(全9巻ですが、1巻を代表させておきます)

泣き虫先生の7年戦争 スクール・ウォーズ(1)

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2001/02/07
  • メディア: DVD
↓「シャーロキアン」ということではこういうものがあります。
 

エキセントリック・ゲーム―シャーロキアン・クロニクル〈1〉

  • 作者: 真瀬 もと
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 文庫

シャーロキアン・コンピュータ

  • 作者: 道原 かつみ
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 1993/06
  • メディア: 単行本

シャーロキアン殺人事件

  • 作者: アントニー バウチャー
  • 出版社/メーカー: 社会思想社
  • 発売日: 1995/01
  • メディア: 文庫
↓「最低賃金」について学びましょう
 
最低賃金決定要覧〈平成18年度版〉―全国で決定されている最低賃金額

最低賃金決定要覧〈平成18年度版〉―全国で決定されている最低賃金額

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 労働調査会
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 大型本
 
↓「健康サンダル」に絡んで、靴を考えてみましょう。
足のトラブルは靴で治そう―ようこそ足と靴の外来へ!

足のトラブルは靴で治そう―ようこそ足と靴の外来へ!

  • 作者: 塩之谷 香
  • 出版社/メーカー: 中央法規出版
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 単行本
はだしがいちばんきもちいい。

はだしがいちばんきもちいい。

  • 作者: 柴田 一
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2006/04/07
  • メディア: 単行本
健康になる靴病気をつくる靴―よい靴と正しい歩行が現代病を治す

健康になる靴病気をつくる靴―よい靴と正しい歩行が現代病を治す

  • 作者: 山名 敞, 健康シューズ研究会
  • 出版社/メーカー: 文化創作出版
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本
 
↓「劇場版」がリリースされます。しかも、2バージョンある上、HD-DVDでもリリースされます。
 

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 (HD-DVD)

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD

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