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「KRULL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1983年のアメリカ映画「銀河伝説クルール」である。アメリカ映画であるが、本作はヨーロッパ各地でロケを行っていて、ハリウッド製作のSF映画とは少し違う雰囲気がでている作品である。物語は、平和な惑星を狙う大魔王に掠われた姫を婚約者の王子が助けるために旅に出る、という、このジャンルでは王道を行くようなファンタジックSF作品である。欧州各地でロケをしたと言うことがアメリカ映画にない雰囲気を出していて、これがB級作品として捉えたら独特の世界を築き上げている。また、ロビー・コルトレーンリーアム・ニーソンが端役で出演しているという所も、現在では要チェック・ポイントである。

作品データを記しておくと、時間は121分、製作はロン・シルヴァーマン、製作総指揮はテッド・マン、監督はピーター・イエーツ、脚本はスタンフォード・シャーマン、撮影はピーター・サシツキー、特撮はデレク・メディングス、音楽はジェームズ・ホーナーである。そして出演は、ケン・マーシャル、リセット・アンソニー、トニー・チャーチ、フレディ・ジョーンズ、フランチェスカ・アニス、バーナード・ブレスロウ、ロビー・コルトレーン、リーアム・ニーソン、たちである。

物語は、双子の太陽が輝く惑星・クルールに大魔王ビーストが飛来した。ビーストはこの美しい惑星を手に入れようと企んだのだった。で、これまでは反目していたトゥロルド王とエイリグ王は、子供たちを結婚させて王国を統合し、ビーストに立ち向かうことにした。で、リサ姫とコルウィン王子の結婚式が行われることとなる。が、式の最中にビースト配下のスレーヤーズ軍団が襲撃してきて、リサ姫を連れ去って行った。そんな中、唯一人の生き残りとなったコルウィン王子の前に長老イニアーが現れ、「いにしえの名前を持つ乙女が女王となり、彼女の選んだ王がこの星を治めるであろう」という伝説を語る。で、コルウィン王子はリサ姫を救うべく旅に出る。旅先で仲間を集め、そしてビーストとの対決へ...

このジャンルの作品では、半ばお約束のような展開で、物語は進んで行く。そのため、予め予想した通りに物語が進んで行くので、これと言った強い印象は残らない。が、やや陳腐な特撮が逆に独特の世界観を醸し出していて、大作として制作されたのだが、B級作品として捉えると、思った以上に楽しむことが出来る。まあ、見方一つで作品はどうにでも変わる、ということを教えてくれる作品である。

 

銀河伝説クルール〈ワイド〉

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • 発売日: 1993/06/25
  • メディア: DVD

注目はリーアム・ニーソンですね。ということで彼の出演作をいくつか。↓

ラブ・アクチュアリー

ラブ・アクチュアリー

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2006/04/01
  • メディア: DVD

シンドラーのリスト スペシャルエディション

シンドラーのリスト スペシャルエディション

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2006/06/23
  • メディア: DVD

キングダム・オブ・ヘブン

キングダム・オブ・ヘブン

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2007/01/26
  • メディア: DVD

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2006/07/26
  • メディア: DVD

スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス

スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2001/11/08
  • メディア: DVD

プルートで朝食を

プルートで朝食を

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2006/12/22
  • メディア: DVD

ギャング・オブ・ニューヨーク

ギャング・オブ・ニューヨーク

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2003/08/08
  • メディア: DVD

↓もう一人の注目のロビー・コルトレーン出演作もいくつか。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット 特別版

ハリー・ポッターと炎のゴブレット 特別版

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/04/21
  • メディア: DVD

ハリー・ポッターと賢者の石

ハリー・ポッターと賢者の石

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/07/21
  • メディア: DVD

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 特別版

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 特別版

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2004/12/17
  • メディア: DVD

フロム・ヘル 特別編

フロム・ヘル 特別編

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2002/06/19
  • メディア: DVD

ヴァン・ヘルシング アニメーテッド

ヴァン・ヘルシング アニメーテッド

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2004/08/27
  • メディア: DVD


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ケータイ刑事銭形海16話(2nd.3話) [ケータイ刑事]

二段構成として記している「銭形海」。こちらの方は物語の中身を追っている長文&ネタバレたっぷり編です。今回の事件は久しぶりに港区赤坂でした。ネタは「超能力」でしたが、期待した「恋日・ニュータイプ」ネタはなしということで、少々期待はずれと言った部分もあったものの、「ケータイ刑事」としたら普通の物語でした。(ちゃん繋がりのネタがなかった。)また、後半になって突如「双子」が現れ、一気に事件解決というのは、予想はしたものの、もう一ひねりして欲しかったところでもありました。それではいつものように、ネタバレありの長文で、本編に行きます。(尚、放送直後に記した「感想+次回予告」版はここをクリックして下さい。)

ある港(前回から考えると、下北沢海岸か?)、自転車に乗ったちゃんが「急がないと始まっちゃう...」と言って急いでいた。で、やってきたのは「テレポーテーション実演会」の会場だった。超能力者・海老沢ほたる(えびさわ・ほたる)がやってくる、というのだった。で、「ギリギリセーフ」と言って安心するちゃんだったが、視界に五代さんの姿を発見、声を掛ける。声を掛けられた五代さんは体裁悪そうに「銭形、お前なにやってるんだ、こんな所で?」と問うが「五代さんこそ何やってるんですか?」と問われ、「俺は...」と隠そうとする五代さん。ちゃんは「五代さんって超能力とか興味ありましたっけ?」これに「全然ないね」と応える五代さん。すると「じゃあ、何で来たんですか?」と次の質問をするちゃん。五代さんは少し考えると「勉強だ」と言って会場に入っていった。→「・1st.2話」で似たようなことがあった五代さんですけど...

会場内の階段を上っていくちゃんと五代さん。五代さんは「俺達の仕事ってのは一に推理、二に推理、三四がなくて五に推理」「こういうイベントというのは大体インチキなんだ」と言うと、ちゃんが「超能力のトリックを見破って推理の腕を磨こうって訳ですね」と自分の考えていることと同じだと言う。で、五代さんは機嫌良く先輩ぶっていくつか言葉を口にした。→五代さんのプライドを傷つけないように、上手く言うものです。(ちゃんだったら、バッサリと切り捨てちゃうでしょうが...)

実演会場の教室(どうして教室なんでしょうか?体育館などのもっと広い場所、大人数が収容できる場所の方がいいと思うんですけど...→「ケー刑事」らしい予算の都合というやつですかね。)、ちゃんと五代さんも着席している。集まったのは約40人。(この中には海老沢ほたるのファンらしきグループもいた。)そんな中、ほたるが会場に姿を現し、拍手の中、舞台のマイクの前に立った。で、お辞儀をして話し始めようとするが、ここでハウリング。で、マイクを叩いて確認するほたる。そして「こんにちは、海老沢ほたるです」と話し始める。途中でほたるのファンのグループから声援が飛び、五代さんも「ほたるちゃ~ん」と声を飛ばしていた。更に五代さんは「可愛いよなぁ。今風じゃないのが良い。昭和の風情がありますなぁ~」と、ほたるのファンだということが丸わかりなことを口にする。で、ちゃんに「五代さん、推理の勉強だって言ってましたけど、要するにあの人が目当てだったんですね」と見抜かれてしまった。これに「そうだよ」と答えてしまった五代さんは慌てて「違うって、仕事できているんだよ、刑事...」と取り繕おうとするが「もういいですよ」とちゃんは呆れていた。

「では早速、最初の実演を始めたいと思います」とほたるが言い、手にした500円玉に触れることなく、離れた所にあるグラス(そのグラスを蓋するガラスケースの中に入っている)の中にテレポートさせる、と言う。で拍手が起こり、始めようとするほたる。が、「ちょっと待った!」と言う声がした。で、教室の後の扉が開いて、一人の男が入って来た。男は「その女はインチキです。騙されてはいけませんよ」と言う。で、舞台の方に向かう男。(お約束だが、途中でズッコケてくれました。しかも、丁度ちゃんが座っている横でした。)五代さんが「失礼ですが、あなたは一体誰ですか?」と問う。すると男は「言われて名乗るのもおこがましいが、物理学者・小槻山彦(こちき・やまひこ)、別名、インチキ超能力者バスター」と名乗る。彼は、自称超能力者たちのインチキを暴くため、日夜こうしたイベントにはせ参じている、ということだった。(伝説の超能力者・みのるも「世間にはニセモノが多いということじゃ」と言ってましたしね...(From「恋日・ニュータイプ」))→この名前は物理学者で早稲田の名誉教授である大槻義彦教授の名前をいじった物であるのは簡単に分かります。この時点ではそれだけでしたが、ここにもう一段、「山彦」&「海彦」というネタも仕込んであるということで、登場人物の名前遊びもますますエスカレートしますね。

小槻は舞台のほたるの横に移動すると、ほたるからマイクを奪い取り、早速イチャモンを付け始めた。(ほたるは小槻に対して(顔が)「近い」と言って嫌がっていた。)そして、手品まがいなことは止めて、自分が言うものを言う場所にテレポートするように求める。そして「出来るはずがない。何故なら彼女のテレポーテーションにはタネがあるからです」と言うと、マイクをスタンドに戻す。そして超能力の存在を否定し、グラスとガラスケースの乗った台車を「没収」と言って片付けようとする。これに「待ってください」とほたる。そして「何処に何をテレポートしたら良いんですか」と小槻の挑発に乗る。すると小槻は「それではこの私あの窓の外にテレポートしてください」と言い、更に「止めるんなら今の内ですよ」と挑発する。これに自信なさそうに「やります」とほたる。(「けど、近いっつうの」とやっぱり(小槻の顔を)嫌がっていた。)それを聴いた五代さんは「大丈夫かなぁ?」と漏らしていた。

「では、転送装置の中にお入り下さい」とほたるは言う。小槻は「転送装置ね」とバカにするように言うと、床に置かれた転送装置の輪の中に立った。(「転送装置」という札がついた、マジックで使うような普通の輪に布が付いているものなんですけど...)ほたるが転送装置を手に持って、小槻を隠そうとするが、「本当に良いんですか?」と確認する。これに「と言うと?」と逆に問う小槻。「私、人をテレポートしたことなんて無いですし、万が一、事故でも起きたら...」と自信なさそうに答えるほたる。すると「事故?」と小槻。ほたるはテレポーテーションの説明をして、「失敗したら死に至る危険が...」と言う、これに小槻はほくそ笑むと「皆さん、聴きましたか。今度は脅しだびっくりしたなあ、もう」と言う。(「びっくりしたなあ、もう」は、小槻を演じる三波伸一さんのお父さん・故・三波伸介さんの持ちギャグです。)するとほたるファンの一団からブーイングが起こる。

そんなことは気にしない小槻は「良いことを教えましょう」と言い「この国では超能力や霊能力で人を殺しても罪に問われることはない。だからもし実演中に私が死ぬようなことがあっても、あなたは無実と言うことになる」とほたるに向かって顔を近づけて続けた。(ほたるの反応は「近い...」)

それを聴いた五代さんはちゃんに「そうなのか?」と尋ねる。するとちゃんは「確かにそう言う事例はあります」と言って説明してくれる。(明治時代に丑の刻詣りで夫の愛人を呪い殺そうとした主婦の事例を取り上げる。これ以降、超能力が「脅迫」「詐欺」以外の罪に問われることはなくなった。)五代さんの想像は「牛が五寸釘で?」と言ってとんでもない方向に行くのはお約束です。(しかし、牛の格好をした主婦が公園で藁人形に五寸釘を打ち付けているけど、外の通りには平成の現在の車が通っていました...)

小槻は「さあ、早くしたまえ」とほたるを煽る。これに「テレポート先はあの窓の外でよろしいんですね?」と確認するほたる。小槻は「構わんよ」と答える。で、ほたるは転送装置を更に上にあげて小槻の身体を全て隠し、「1、2、3」と言って念じ、転送装置を手から放した。で、床に落ちる転送装置(ただの輪と布ですけど...)するとそこに小槻の姿はなかった。五代さんは「消えた...」と声を上げ、観客たちは驚きの声が上がり、続いて拍手が湧き起こった。これに笑顔を見せるほたる。五代さんは「やっぱり超能力は実在するんだ...」とちゃんに告げるが「さっきと言ってることが違うじゃないですか」とちゃん。五代さんは「どけ、外、外...」と言って小槻のテレポート先の外を見に行こうとしてちゃんを押しのけ、教室の後ろに回って窓に向かう。ちゃんは舞台で笑顔を見せているほたるをしっかりとチェックしていた。

窓にやってきた五代さんは「おい、銭形」と言ってちゃんを呼び寄せて、窓から外を見る。しかし、グランドには何もなかった。で「いる訳ありませんよ」と言うちゃん。そして二人は窓に背を向けて、窓から離れていこうとする。が、「ギャー」という悲鳴がして、小槻が青空から降ってきて、グランドに墜落した。(悲鳴を耳にしたちゃんと五代さんは窓からグランドを見る。)

ここで「警視庁から入電中」(経過時間は10分過ぎということで、今回は入電が遅く、ようやく事件となりました。)港区赤坂の旧多聞高校で物理学者の小槻山彦教授が変死した模様。直ちに捜査を開始せよ。

捜査を開始したちゃんたち。そこに柴田さんが駆けてきて「報告します」と言って死因について報告する。「死因は高所からの転落による全身打撲。ほぼ即死です」と告。今回は逆立ちもなく普通に報告したということで、五代さんは「どうしたの、逆立ち、今日ないの」と突っ込まれると、ゴリラ(キングコングと言ったらオーバーになります)のように胸を叩き始める柴田さん。これに五代さんは「ゴリさんの真似?」更には指を眉間に当て、更に前に突き出す柴田さん。で「山さん」と五代さん。(→ここは完全に「太陽にほえろ!」ネタですね。)

そういうコントをしていると、ほたるが「私のせいです。私の力が未熟なせいで教授が...」と言い、「刑事さん、私を逮捕してください」と言って柴田さんの腕を掴んで懇願する。これに五代さんが「彼は鑑識です。刑事は我々です」と言うと、「さっき」教授がおっしゃってた通り...」と言って、超能力による殺人は積にならないということを語り始める。(ちゃんの説明の受け売りです。)が、「明治時代、の刻詣りで...」と言ってしまう所は五代さんです。(すかさず「じゃないです。です」と正すちゃん。)→「牛肉/豚肉」という繋がりで間違えたと解釈しておきますが、方角や時刻を表す十二支に「豚」はありません...

ほたるは「この先、どうやって、どうやって生きていたらいいの...」と途方に暮れて泣き始め、倒れそうになる。それを「大丈夫ですか」と言って支える五代さんは「お連れしろ」と言ってほたるを保護しようとして連れて行った。→藤田瞳子さん、「・2話」の時の五代さんとの絡み(犯行を否定/逮捕してください)とは真逆になっていましたね。ショックを受けて呆然となる所は同じですが...

ちゃんと五代さんは教室に戻り、捜査を再開する。五代さんは小槻が煽ったのが悪いと言いだす。これにちゃんは呆れたように「何か、完全に超能力があるようになってますね」と口にするが「目の前で人が消えたんだぞ。信じるしかないだろう」と言う五代さん。→これだったら、マジック・ショーを見たら、五代さんはどうなることやら...そういえば「・9話」の時の五代さん、マジックを見て信じ込んでいましたね。

そんな五代さんは自ら転送装置を手にしていて「あっ!」と声を上げた。で「前言撤回。超能力など存在しない」と言うと、カメラ目線で「謎は解けたざんすよ、ジャクソンくん、シェー」というと、馬の駆けていく足音を残して何処かに言ってしまった。で、困惑した顔のちゃんは「ちょっと、何処に行くんですか...」と言って五代さんの後を追った。

ほたるは控え室(「応接室」がほたるの楽屋として使われていました。)にいた。そこに「危うく騙される所でしたよ」と五代さんが現れた。これに「どういうことでしょうか?」と問うほたる。「惚けちゃいけませんよ」と返し、五代さんは「さっきのテレポーテーション、インチキじゃないですか」と告げる。転送装置の裏側には切り込みが入っていて、小槻はそこから出ると幕の裏に入り込み、そのまま人目に付かないように会場を後にした、とテレポーテーションのトリックを見破ったことを自慢げに「どうだ、参ったか」と迫る。が、ちゃんに「その後は?」と問われ「???」ちゃんは「そこまでは私も分かったんですよ。問題はその後」と言って、小槻が会場を去った後のことを指摘する。で、その謎が分からず、考え込んでしまう。これにほたるは「用が済んだら出ていってもらえません。着替えたいんですけど...」と言って二人を追い出そうとする。すると「えっ?着替え」と反応する五代さんは直ぐに出ていった。ちゃんも出ていこうとするが、出ていく前に「見つけますよ、教授を殺害したトリック。だって、超能力なんて実在しないんですから」とほたるに言う。これにほたるは再度「出てって」と言うだけだった。ちゃんは部屋を出ると「寄せる、悪のさざ波」(ここでAパート終了、経過時間は15分を回った所でした。ということで、Bパートのドラマ部分は10分少しです。)

旧多聞高校を離れ、港で考えるちゃんと五代さん。五代さんは「やっぱり超能力は実在するのかなぁ?」と漏らすが、ちゃんは「いいえ、あれは絶対にトリックです」ときっぱりという。しかし、それが証明できない。そんな所に「鑑識から入電中」という柴田さんの着ボイスでちゃんの携帯に着信が入る。ちゃんが電話に出ると、柴田さんが「報告します」と言って報告する。バックステージ、舞台袖のドアノブまで、更には転送装置やマイクには、小槻の指紋は1個も検出されなかった、ということだった。で、「それは変だろう」と言って柴田さんに「お前、ちゃんと調べたのか?」と五代さんだった。(→こういう時、TV電話を使っていると、複数の相手にも一気に伝わり、便利ですね。)ちゃんは自分たちが教授の遺体に気を取られている隙に指紋を拭き取ったと考える。で、それが出来たのはほたるだけ。ちゃんはその理由が分からなかったこともあって、再びほたるに会いに行くことにした。

そこに「警視庁から入電中」と事件を知らせる入電が届いた。港区赤坂の旧多聞高校で、自称・超能力者の海老沢ほたるが自殺した模様。直ちに現場に急行せよ。

ほたるの控え室にやってきたちゃんと五代さん。そこでは、左手首をカミソリで切ったほたるが死んでいた。そして側には血の付いたカミソリがあった。ちゃんは「何で自殺なんか...」と呟き、五代さんは「これで事件は迷宮入りだな...」と諦めていた。が、ちゃんはほたるの死体を見て「あれっ?」と呟き、近寄って詳しく見てみる。そして「自殺じゃないみたいです」と告げた。五代さんは「どう見ても自殺だろう」と言うが、ちゃんは、出血しているのは左手首であって、左利きのほたるが利き手で手首を切って自殺する人はいない、と言って、ほたるは殺害されたと見抜いた。五代さんもちゃんの見解に納得するが「一体誰がそんなことを?」ちゃんはじっくりと観察して鏡に気づき、鏡を向かい合わせにして覗き込み、閃いた。「そうか。指紋も拭き取られたんじゃなくて、最初からついて無かったんだ」と言う。これに「はい?」と訳が分からなくなる五代さん。ちゃんは「謎は解けたよ、ワトソンくん

旧多聞高校の校舎の裏のゴミ置き場。そこに置かれていたゴミの袋を持ち上げて、その下に持ってきたゴミ袋を隠すように捨てる黒いコートを着た人影があった。で「これで完璧だ」という人影。そこに三味線の音が届いてきた。お馴染みの、岩に激しく打ち付ける波によって白波が飛ぶ。「大波小波かきわけて。…」ちゃんの口上が始まり、「私の碇で沈みなさい!」からストラップを投げるちゃん。「神奈川沖浪裏」の大浪がうねり、赤い碇が飛んで行く。そして地面に突き刺さると、鎖は黒いコートの人影を捕らえていた。ちゃんが鎖を引くと、人影は大回転し、頭からはかつらが飛び、ゴミの袋の上に倒れた。その人物は小槻だった。「何をするんだ」という小槻にちゃんが「真犯人はあなたですね」と言う。また五代さんは小槻の顔をじっと見て「瓜二つだな」と漏らす。で、ちゃんが「あなたは小槻山彦教授の双子の弟・小槻海彦(こつき・うみひこ)さんですね」と男の正体を口にして「これでテレポーテーションのトリックにようやく説明が付きます」と言って、トリックの説明を始める。

テレポーテーション実演会場に現れた教授は本物ではなくて海彦が化けたニセ者だった。(会場のどこからも教授の指紋が出なかったのは当然。)海彦とほたるは敵対しているかのような芝居をしたが本当はグルだった。転送装置の裏には切り込みが入っていて、客席から姿を見られずに会場の外に出ることは可能だった。海彦は屋上に移動して、予め呼び出していた山彦と合流し、山彦を屋上から突き落として殺害した。そして教授の遺体にみんなの目が集まっている隙に目立たないようにしてその場を立ち去った。

ちゃんの説明を聞いた海彦は「確かに俺は双子の弟だ」と双子であることは認めたが「だけど証拠はあるのか?俺が殺したっていう証拠は?」と証拠を求める。これにちゃんは「五代さん、その袋を開けてみてください」と言って、海彦が隠そうとしてゴミ袋を指差した。で、五代さんがゴミ袋を開けると、中からは水色のスーツ(会場に現れた教授が着ていた服)が出てきた。「これはあなたが教授に化けるために用意した服ですよね」とちゃんが言うが「たまたま同じ趣味だっただけかもしれないじゃないか。何しろ双子なんだからな」と開き直る。すると「じゃあ、これで納得しますか?」とちゃんは言うと、ポケットから指紋を出し「これは会場から検出された指紋です。あなたの指紋を調べれば一致するはずです。これはあなたがあの時、実演会場にいた何よりの証拠です」と告げた。すると海彦は観念した。

五代さんが「どうして教授を?」と動機を尋ねた。これに海彦は、去年資産家だった父が死んで、莫大な財産を相続することになったが、遺言には山彦と海彦が半分ずつ相続すると書いてあった。また、二人は生まれてからずっとバラバラに育てられていて、遺言を読むまで双子の兄がいると海彦は知らなかった。で、分け前が減るのが嫌で兄・山彦を殺したのだった。

ちゃんは「ほたるさんを自殺に見せかけて殺したのもあなたですね」と、ほたる殺害について問い糾す。海彦は遺産の分け前を与えることを条件に仲閒に入れたが、山彦を殺した時点で用済みであり、だから殺した、と自白した。で、五代さんが二人の殺害容疑で海彦の手に手錠を掛けた。

事件解決後の夜の町。ちゃんと五代さんが歩いている。五代さんは「結局超能力なんてさ、実在しなかったんだよな」とちゃんに確認していた。「そうですね」と返すちゃんに「最初からそんなのないって信じてたんだけどさぁ、信じた方が夢があるじゃん」と五代さん。ちゃんはこれに「またまた...」と笑っていた。(口では何とでも言えますからね...)そんな所に、馬の嘶く声の着メロで五代さんの携帯にメールが届いた。「誰だ?」と言って携帯を開く五代さんは「エリーゼちゃんだ」で、エリーゼさんとデートの約束があったことを思い出した五代さん。二時間遅れているということで「こんな時にテレポーテーションあったらいいのに...」と言う五代さん。ちゃんは「刑事は足だ。スニーカーを履き潰してなんぼ、っていつも言ってるじゃないですか」と返す。五代さんは「あの夕日に向かって突っ走るか」と前方を指差して言うが「夕日って、もうすっかり夜なんですけど」とちゃん。しかしちゃんの言葉は五代さんには届いていなくて「エリーゼ、待ってろよ」と言うと、馬のように走っていった。そんな五代さんに「あんまり無理しないでくださいね。もう若くないんですから」と声を掛けていた海ちゃん。で、カメラ目線で「私はテレポーテーションをして帰ろっ、えいっ」と言うと、ちゃんの姿が消えた。(自転車はそのまま残っていた。)が、自転車の位置から離れたカメラの手前に現れたちゃんは笑顔で「嘘だぴょ~~ん」と言って自転車の所に駆けていき、またがるとこぎ始めました。

次回、17話(2nd.4話)の物語は「明日のスターを目指せ! ~芸能プロダクション社長殺人事件」です。ゲストはホラー映画でお馴染みの三輪ひとみさん。「ケータイ刑事」では「・2nd.22話」の早島琴(はやしま・こと)以来となります。監督は「ケータイ刑事」最多登板監督の佐々木浩久監督がまたも記録を伸ばすことになります。(TVシリーズの20本目、「M1」と合わせると遭わせて21本目となる。)物語は、ちゃんが街角で芸能プロダクションにスカウトされる。しかし相手にしないちゃん。が、その芸能プロダクションの社長が殺された、ということです。(ちゃんとちゃんは喜んでスカウトを受けそうな気がしますが、ちゃん、ちゃん、ちゃんは相手にせず、ちゃんはどっちでしょうか?)次回予告でちゃんたちが捜査をしている部屋(芸能プロ社長の部屋だと思います)って、「恋日・ニュータイプ」の12話(津木野ユリ&怜奈先生が銭形ばりの活躍をした物語)の社長室のように見えたんですけど... で、予告の最後の部分のちゃんって、オーディションを受けているかのようにも見えるんですけど...

鑑識メモ。今回の物語に即した内容で、柴田さんが「鯰」と書かれたフリップを手に「皆さんは魚の超能力を信じますか?」と言って、今回の「さかなへんの漢字」の説明に入る。「さかなへんに「念ずる」と書いて「なまず」、地震を予知する魚として有名なんですが、私も予知能力が欲しい~」と言って念じ始める。すると鯰が柴田さんの肩に現れる。で、「来た来た来た、鯰の予知能力が私の身体の中に...」と言って鯰から読み取ったのは「あなたは来週も「銭形海」を見ることとなるでしょう」→「恋日・ニュータイプ」の『みのる超能力教室』ばりのネタでした。

今回の物語は、「超能力」ネタということで、「恋日・ニュータイプ」のちゃん繋がりのネタを期待したが、そちらは空振りでした。が、五代さんを中心にネタはそれなりに用意されていました。しかし、ゲストの三波伸一さんはともかく、お父さんの三波伸介さんのギャグを使うなんて、どれだけの人が分かったでしょうか。(丹羽Pの世代であれば分かるでしょうし、「分かる人だけ分かればいい」という姿勢は揺らいでいないということで、これはこれで良いんですけど...)

ところで、11/24に「ケータイ刑事 ゴルゴダの森文化祭」が東京・新宿のシアターアプルで開催されるが、それに参加するための応募方法がBS-iのHPに掲載されました。詳しくはここをクリックしてご確認下さい。

 

↓本文中に記した「ケータイ刑事」の物語が収録されているもの

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD
 
↓「双子」が登場した物語はこれにあります。
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD
 
↓「テレポーテーション」ということで
テレポーテーション 瞬間移動の夢

テレポーテーション 瞬間移動の夢

  • 作者: D・ダーリング
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/08/24
  • メディア: 単行本

別冊日経サイエンス 量子が見せる超常識の世界 テレポーテーションから量子コンピューターまで

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日経サイエンス
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 大型本

テレポーテーション―驚異の瞬間移動

  • 作者: 北園 哲也, 田中 三彦
  • 出版社/メーカー: 学研
  • 発売日: 1985/04
  • メディア: 新書

TELEPORTATION

  • アーティスト: PRINCESS PRINCESS, プリンセス・プリンセス
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 1992/07/15
  • メディア: CD
↓「丑の刻」ということで
丑の刻遊び

丑の刻遊び

  • 作者: 竹河 聖
  • 出版社/メーカー: 出版芸術社
  • 発売日: 1996/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

丑の刻参り―まろほし銀次捕物帳 (徳間文庫)

  • 作者: 鳥羽 亮
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 文庫
丑の刻参り―三人佐平次捕物帳 (時代小説文庫)

丑の刻参り―三人佐平次捕物帳 (時代小説文庫)

  • 作者: 小杉 健治
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 文庫

丑の刻 (1980年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1980/05
  • メディア: -
地獄少女藁人形根付(黒)

地獄少女藁人形根付(黒)

  • 出版社/メーカー: キューブ
  • メディア: おもちゃ&ホビー
↓思い出した作品

愛の陽炎

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 1986/06/21
  • メディア: ビデオ
↓参考まで

超能力・霊能力解明マニュアル

  • 作者: 大槻 義彦
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1993/08
  • メディア: 単行本
超能力ははたしてあるか―科学vs.超能力

超能力ははたしてあるか―科学vs.超能力

  • 作者: 大槻 義彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1993/07
  • メディア: 新書
「神秘と超能力」の嘘

「神秘と超能力」の嘘

  • 作者: 大槻 義彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1997/05
  • メディア: 単行本
 
↓三波伸介ということで
笑伝・三波伸介―びっくりしたなあ、もう

笑伝・三波伸介―びっくりしたなあ、もう

  • 作者: 西条 昇
  • 出版社/メーカー: 風塵社
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

NHK三波伸介の減点ファミリー〈1〉 (1980年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: サワズカンパニー
  • 発売日: 1980/02
  • メディア: -

三波伸介の凸凹大学校 (1978年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 広済堂書店
  • 発売日: 1978/10
  • メディア: -

お笑いオンステージ てんぷく笑劇場I

  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 2001/07/25
  • メディア: ビデオ
-40周年記念特別愛蔵版-笑点 大博覧会 DVD-BOX

-40周年記念特別愛蔵版-笑点 大博覧会 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: DVD
↓ゴリさん、山さんとくれば...

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「THE SUNDOWNERS」 [映画(洋画)]

先日亡くなったデボラ・カーさん関係でもう一本記しておきます。表題の作品は1960年のアメリカ映画「サンダウナーズ」である。この作品で6度目のアカデミー主演女優賞にノミネートされたデボラ・カーであるが、6度目も受賞出来なかった。また、この後は主演女優賞にノミネートされることはなかった。しかし、ニューヨーク批評家協会賞の方では、本作で4度目の女優賞を獲得した。(イギリス・アカデミー賞の女優賞は3度目のノミネートとなったが、やはり受賞は出来なかった。)物語は、オーストラリアを舞台にした親子3人の紅留を描いた人間ドラマである。

作品データを記しておくと、1960年のアメリカ映画で、時間は136分である。原作はジョン・クリアリー、製作と監督はフレッド・ジンネマン、脚本はイソベル・レナート、撮影はジャック・ヒルデヤード、音楽はディミトリ・ティオムキンである。そして出演は、デボラ・カー、ロバート・ミッチャム、ピーター・ユスティノフ、グリニス・ジョンズ、ダイナ・メリル、チップス・ラファティ、マイケル・アンダーソン・Jr.、ローラ・ブルックス、ウィリー・ワトソン、マーヴィン・ジョーンズ、ユアン・ソロン、たちである。

物語は、アイルランド系オーストラリア人のバディは妻子と共に草原の渡り鳥として暮らしている男である。そんな中、彼は1200頭の羊を400マイル離れたカウンドウェルに運ぶことになり、妻子とイギリス人のベネカーと共にその仕事をする。無事に到着した彼らであるが、妻のアイダはその町に定住することを提案する。で、バディも競馬大会に出場して、その賞金で農場を買うことを決意したが...

本作も派手な所は一切ない人間ドラマである。が、名優が集っていて、その人間ドラマをじっくりと見せてくれる。(が、デボラー・カー出演作ってもこういう作品が多いんですよね。)

本作は、キャストは結構な顔ぶれが集まっているが、地味な作品ということもあって、日本では冷たく扱われている作品の一つである。以前はLDでリリースされていたが、DVD化されていない。こういうハートフルな人間ドラマがリリースされていないのは、日本のレベルが低いとしか言いようがない。一刻も早くDVD化してもらいたい作品である。

 

↓本作のソフトは現在では日本版がない...

Sundowners

Sundowners

  • 出版社/メーカー: Warner Studios
  • 発売日: 1994/01/18
  • メディア: ビデオ

Sundowners

  • 出版社/メーカー: Image Entertainment
  • 発売日: 1992/04/06
  • メディア: DVD


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「網走番外地」(その9) [映画(邦画)]

今回は、1970年に製作された新シリーズの第4作(通算では第14作)と第5作(通算では第15作)の2本です。

第14作新網走番外地 大森林の決斗
作品データを記しておくと、1970年の東映東京の作品で、時間は105分である。原案は伊藤一、監督は降旗康男、脚本は村尾昭、撮影は林七郎、美術は藤田博、音楽は八木正生である。そして出演は、高倉健、星由里子、南利明、玉川良一、由利徹、山城新伍、諸角啓二郎、三島ゆり子、北村晃一、六本木お吉、室田日出男、上田吉二郎、山本麟一、今井健二、須賀不二男、宍戸錠、たちである。(本作から最終作までは全て降旗康男監督作品と言うことになる。)

物語は、少年院出身で、傷害の前科を持つダンプ運転手・末広勝治は、些細な交通違反から起こした公務執行妨害と法廷侮辱罪のために網走刑務所に送られる。末広と一緒に入った囚人の中には庄司という男がいたが、彼は受刑者のボス的存在の嵐田源二との因縁があり、嵐田は庄司の実家の木材店を狙うことを企む。何だかんだで嵐田の罠に落ちて殺される庄司。で、それに怒った末広が脱獄して庄司の仇を取ろうとする...

物語の展開はいつもの通りであるが、この頃になると、物語の方にもちょっと無理があるようにも感じてしまう。そんな中、本作では日活所属の宍戸錠がゲスト出演している所が見所である。

第15作新網走番外地 吹雪のはぐれ狼
作品データを記しておくと、1970年の東映東京の作品で、時間は107分である。原案は伊藤一、監督は降旗康男、脚本は村尾昭、撮影は林七郎、美術は藤田博、音楽は八木正生である。そして出演は、高倉健、谷隼人、岡田真澄、若山富三郎、ジューン・アダムス、南利明、由利徹、山本麟一、今井健二、ケン・サンダース、渡辺篤史、たちである。

物語は、九州若松組の末広勝治が、組のために体を張った傷害事件によって逮捕されて網走刑務所に送り込まれる。刑務所では看守・守田が囚人の一人である北海道の暴力団五十嵐組幹部・手塚と組んで豆の横流しをしていた。その事実を末広に知られたことを知った手塚は、裏山の作業場で末広を襲う。意識不明となる末広は巡回牧師・ウィリーに助けられる。で、末広は、身寄りのない少年院を出た少年たちを引き取って世話をしているウィリーを手伝うことにする。そんな中、ウィリーの施設の代表としてボクシングの試合に出場した少年が、八百長試合を拒否したことから殺される。で、これに起こった末広が立ち上がる...

少年の更生を手伝っている主人公という物語は、シリーズ第9作の「網走番外地 悪への挑戦」と同じ展開である。が、第9作の方が、ラストまで教訓めいた内容だったが、本作は一連の「新シリーズ」らしい方向の物語になっている。(内容は第9作の方が良いです。)ということで、本作はシリーズにおいてネタ切れを感じさせることにもなってしまい、あまり良い印象がない物語でした。

シリーズも6年目となったが、この年の2本は、「昔の名前で出ています」というような感じでシリーズが続いていたという印象を受けてしまい、色々とボロが目立つようになってきました。シリーズを全作制覇しようというのならば見なければならないが、そういう気がなければ、特に見なくてもよろしいかと...

 

新・網走番外地~大森林の決斗~

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 1990/01/26
  • メディア: ビデオ
↑ DVD化されておらず、ビデオです ↓

新網走番外地~吹雪のはぐれ狼~

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 1990/05/25
  • メディア: ビデオ
↓第9作はこちらです。
網走番外地 悪への挑戦

網走番外地 悪への挑戦

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 2004/12/10
  • メディア: DVD

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LOVERBOY『LOVERBOY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼らのデヴュー・アルバムである。彼らはカナダ出身のバンドである。'80's当初、第二次ブリティッシュ・インベージョンの波に乗って、イギリス勢のバンドが次々と大ヒットを放ち、アメリカ勢が小さくなっていたが、イギリスだけではなくて、カナダやオーストラリアのバンドも勢いが良かった時期があるが、彼らはそんな時代のカナダをリードするバンドとして世界に飛び出したバンドである。そして2nd.アルバムからは大きなヒット曲が生まれ、名実共に'80'sのカナダだけではなく世界のメジャー・バンドになったのはご存知の通りである。本アルバムからもしっかりとスマッシュ・ヒットが生まれていて、デヴュー時から将来の活躍を予感させてくれる内容のアルバムであった。尚、本アルバムは1981年のBillboard年間アルバム・チャートでは35位にランクインしていて、レギュラー・チャートでは最高位13位を記録している。

収録曲は以下の全9曲である。『The Kid Is Hot Tonite』『Turn Me Loose』『Always On My Mind』『Lady Of The 80's』『Little Girl』『Prissy Prissy』『Teenage Overdose』『D.O.A.』『It Don't Matter』。

この中からは、『Turn Me Loose』が1st.シングルとしてシングル・カットされ、Billboardのレギュラー・チャートで最高位35位を記録するスマッシュ・ヒットとなり、続いて『The Kid Is Hot Tonite』が2nd.シングルとしてシングル・カットされ、Billboardのシングル・チャートで最高位55位を記録している。(但し、2曲とも年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『The Kid Is Hot Tonite』『Turn Me Loose』『Little Girl』『It Don't Matter』という所をピックアップしておく。ノリの良い'80'sらしいパワフルで元気の良いロックをたっぷりと聴かせてくれているので、'80'sサウンドがお好きな方にもお勧めしたい所である。彼らのアルバムでは、やはり2nd.の「GET LUCKY」や3rd.の「KEEP IT UP」の評価が高いが、本1st.アルバムの内容もそれらのアルバムに負けるような物ではない充実したものになっている。(セールスの面では確かに2nd.や3rd.には及ばないですが...)じっくりと堪能しましょう!

 

Loverboy

Loverboy

  • アーティスト: Loverboy
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1989/09/06
  • メディア: CD


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チャーリーズ・エンジェル・1st.2話 [ドラマ]

先週は、TV大阪の「C.ハニー THE LIVE」とMBSの「ULTRASEVEN X」の放送される間の時間の放送であったが、今回は「C.ハニー」と同時スタートでした。(というよりも、今回の時間が定時放送枠であり、先週が特別に30分繰り下がっていただけです。)

第2話の物語は「白い粉!メキシコの誘惑」(原題は「THE MEXICAN CONNECTION」)というものである。物語は、メキシコ国籍のあるチャーター機がハイジャックされ、そして墜落した。墜落した機体からは大量のヘロインが発見された。唯一人の生き残りとなったパイロットにヘロイン密輸の容疑がかかるが、彼の依頼でエンジェルたちが動き出す。すると、ヘロイン密輸組織の存在が明らかになり、エンジェルたちは組織に挑んでいく。

サブリナはスチュワーデス(現在はキャビン・アテンダントと言うが、本作製作時に遭わせて「スチュワーデス」と記します。)として、ジルは水泳のコーチとして、ケリーは高校の女性教師として関係者に近づいて行くが、サブリナのスチュワーデス姿はありません。(ジルとケリーの水着姿はあったけど...)

「チャリ・エン」の魅力の一つであるエンジェルたちの潜入捜査はやっぱり楽しいものである。もう一つの見所である助手・ボスレーのコスプレは特にありませんでした。

今回の物語は、ヘロインの隠し方が一つのポイントになっていた。ある物に溶かして、というのは「007/消されたライセンス」でもあったが、そちらはガソリン、こちらはワインということで、それぞれの面白さはありました。(本作は1976年の作品なので、こちらが先で、「007/消されたライセンス」の方が後発作品です。)

そんな中、麻薬組織のボスとの最後の対決で、ジルがボートのオールでボスを海に叩き落とし、サブリナとケリーが側にあった網でボスを捕らえたのだが、網ということで「ケータイ刑事」・銭形泪ちゃんの逮捕劇を思い出させてくれます。(当然、本作・「チャリエン」の方が遙か昔の作品です。)が、本当に面白い作品、人気のある作品というのは、何処かで繋がっているかのように感じる、というのも、また面白い所である。

 

↓TV・1stシーズンはこちら

地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル コンプリート1stシーズン DVD-BOX

地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル コンプリート1stシーズン DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2007/03/23
  • メディア: DVD

↓2nd.と3rd.もリリースされています。

地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル コンプリート2ndシーズン DVD-BOX

地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル コンプリート2ndシーズン DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2007/06/06
  • メディア: DVD

地上最強の美女たち!チャーリーズ・エンジェル コンプリート3rdシーズンBOX (6枚組)

地上最強の美女たち!チャーリーズ・エンジェル コンプリート3rdシーズンBOX (6枚組)

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2007/09/05
  • メディア: DVD

↓本文中に記した他の作品。

消されたライセンス (デジタルリマスター・バージョン)

消されたライセンス (デジタルリマスター・バージョン)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2007/08/25
  • メディア: DVD

007 消されたライセンス アルティメット・エディション

007 消されたライセンス アルティメット・エディション

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD


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「ケータイ刑事」文化祭 [ケータイ刑事]

11/24(土)に、東京・新宿のシアターアプルで「ケータイ刑事 ゴルゴダの森文化祭」が開催されるというニュースが飛び込んできた。(情報源は本日のスポーツ報知。→「ケータイ刑事」に関する情報って、何故か報知かデイリーということが多いんですよね。)

BS-iのHPシアターアプルのHPには現時点(10/21)ではまだ出ていない。しかし、一般チケットの販売は行われず、BS-iに往復ハガキで申し込み、200人を無料招待する、ということなので、シアターアプルのHPに掲載されるかは分かりません。BS-iのHPの方は、22日の更新で「BS-iからのおしらせ」に追加されるのではないかと思います。

しかし、シアターアプルの客席収容人数は700人となっているのに、200人ということは、あとの500席は空席と言うことになるが、どういうことなんでしょうか?→「銭形海」のDVD-BOX2の特典映像として収録されることも考えられるため、一部の客席は撮影用カメラが陣取ることになるでしょうが、それでもまだかなり席はあると思いますが...

内容は、、五代、柴田束志のレギュラー陣を中心に、スペシャルゲストも登場して、ショートドラマや歌、ダンスなどが披露されると言うことです。→7月の舞台の時のように、後にTV放送されるかなぁ?されるとしたら、「・1st.9話」のようなノリになるかも知れませんね。

スペシャルゲストは、やっぱりクイーン・宝積さんが本命でしょうか。金剛地さんやジローさんも候補でしょうし、お馴染みのゲスト出演の多い人もあり得るでしょうね。尚、歴代銭形というのはやっぱり考えにくいでしょうが、「ゴルゴダの森文化祭」と銘打っていることを考えると、零の夏帆ポンと雷の早織ちゃんはあり得るかも...???(の3人はやっぱり無理でしょうね...)

それにしても、丹羽Pも色々と考えるものですね。「舞台」の後は7代目に向けて、「初」となる何かを考えているだろうとは思っていましたが、またも6代目の「海」でやってくれるとは...(7代目の人選も、丹羽Pの頭の中では既に行われていて、ほぼ決まっていることだと思いますけど...)

参加希望は、往復ハガキで応募することになっている。締め切りは11/10必着。往信の裏に「住所・氏名・年齢・代表者氏名・人数・電話番号」を、返信の表面に「自分の住所・名前」を記入して応募とのこと。(当選ははがきの発送で、ということは、返信がなかったらハズレということのようです。)また、応募先は、〒107-0052 東京都港区赤坂5の3の6 TBS放送センター15階 株式会社ビーエス・アイ 「ケータイ刑事 ゴルゴダの森文化祭」係

(10/22 15:30追記)
BS-iのHPに、「ご招待のお知らせ!」として(予想通り)UPされました。
ゲストとして「(予定)」とあるものの、金剛地さんの名前がありました。また「他」とあったので、現在スケジュールの確認などの作業中で、追加があるものだと思います。

ところで、往復ハガキの宛先として
「ケータイ刑事 ゴルゴダの森文化祭 A(TBS チャンネルをご覧の方)/B(BS-iをご覧の方)」係 と出ていますが、その下に「併せて200名の招待枠です。」と記されています。報知を見たら何もないため、「A/B/なし」の3つのハガキが届くことになるでしょうが、この意味って何かあるのでしょうか???

 

↓公開収録の「泪・1st.9話」はこちらに収録

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

↓「ゴルゴダの森」といえばこれです。(関連する物をピックアップ)

ケータイ刑事THE MOVIE2石川五右衛門一族の陰謀~決闘―+TVシリーズ雷★零

ケータイ刑事THE MOVIE2石川五右衛門一族の陰謀~決闘―+TVシリーズ雷★零

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本

ケータイ刑事 石川五右衛門一族の陰謀

ケータイ刑事 石川五右衛門一族の陰謀

  • 作者: 林 誠人, 加藤 淳也
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2007/02/22
  • メディア: 文庫

ケータイ刑事 THE MOVIE2 オリジナル・サウンドトラック・アルバム

ケータイ刑事 THE MOVIE2 オリジナル・サウンドトラック・アルバム

  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: BS-i
  • 発売日: 2007/02/28
  • メディア: CD
ケータイ刑事 銭形雷/小出早織style

ケータイ刑事 銭形雷/小出早織style

  • 出版社/メーカー: アルケミスト
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ケータイ刑事 銭形零/夏帆style

ケータイ刑事 銭形零/夏帆style

  • 出版社/メーカー: アルケミスト
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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今週のヒーロー作品(10/21放送分4作品) [特撮]

今週の4本は、面白かったのは1本のみで、それ以外の3本はゴミのような内容でした。特撮氷河期の現在、救いようのない酷い内容の作品も出てくるとは思っていたが、あまりにも無惨な状況でした。これではますます冷え込むだけですね。

まずは「キューティーハニー THE LIVE」#3
深夜枠ならではのお楽しみがたっぷり詰まった内容で楽しませてくれる。今回は、コスプレと言ったらやっぱりこれでしょう、というナース姿を披露してくれました。そして「特訓」と称してシゴかれるハニー。物語の展開の方では、まだ本筋に繋がるであろうキャラに伏線を張っているという訳が分からない状態になっている部分があり、粗がいくつかあるが、ハニーの活躍(?)がその粗から目をそらせることに成功している。

パンサークローの幹部らしき人物が動き出し、物語の方もいよいよ動いていきそう、という感じになってきたが、これにハニーのコスプレが絡むとなると、深夜枠のお楽しみとして楽しませてくれます。演技の方はまだまだの所があるけど、主演の原幹恵も頑張っているし、この作品は大化けしそうです。(他の3本よりも明らかに存在価値のある作品になっている。)

続いては「ULTRASEVEN X」#3
今回もセブンXが登場する必要は全くなかった物語である。「ウルトラQ」としても全く無理のない話であり、尺の関係もあって、やはり説明不足の所がありすぎる。

ということで、自由度の高い深夜枠だからと言ってもあまりにも酷すぎる。セブンも必要ないのに「ULTRASEVEN」の名前を付けているのは、広告塔というようにしか解釈できない。(TYOの子会社となった円谷プロに今後は望めそうもないということを予感させている...)こんな酷い内容の「ウルトラ」の物語なんて、駄作も良い所。企画ミスですね。→初回の時にも述べたが、本作はTV放送を考えないOV作品とするべきでしたね。これだと、少なくとも尺の問題からは解放されますし...

ゲキレンジャー」#34
こちらも白以外の4人は必要なかった物語。というよりも、白が一人で新しい玩具を売るためのプロモーション活動をしていて、しかもこれまでの物語が積み重ねてきた物を全て否定しただけ。早い話、白が番組乗っ取りに成功しただけ。これから発売になる製品寿命数ヶ月という玩具の宣伝であり、本作が終わったらゴミに成り下がる物語でした。

「今週の松元環季
前回に続いて、開店休業状態。それにしても、あまりにも酷いCG描写、何とかして~。更に、再来週は大学駅伝のためにお休みとなるので、次回は変な引っ張り方をする物語になるんでしょうね...

来週はこの4本の中で、少なくとも1本は見なくなっているでしょう。とにかく、「特撮氷河期」を象徴する低レベルで内容のない物語の連続でした。

 

↓これとは違ったお楽しみがあります。(C.ハニー)

キューティーハニー

キューティーハニー

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2004/12/22
  • メディア: DVD

↓この作品の名前を汚しているだけの「7X」

DVDウルトラセブン 全12巻セット

DVDウルトラセブン 全12巻セット

  • 出版社/メーカー: ピーディディ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD

↓東映よ、こういうのから学べ!!

蘇る封印映像幻の特撮&アニメ徹 (三才ムック VOL. 162)

蘇る封印映像幻の特撮&アニメ徹 (三才ムック VOL. 162)

  • 作者: 天野 ミチヒロ
  • 出版社/メーカー: 三才ブックス
  • 発売日: 2007/07/31
  • メディア: 単行本

紅一点論―アニメ・特撮・伝記のヒロイン像 (ちくま文庫)

紅一点論―アニメ・特撮・伝記のヒロイン像 (ちくま文庫)

  • 作者: 斎藤 美奈子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 文庫

 

’70年代特撮ヒーロー全集

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ
  • 発売日: 1998/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

3ds max アートワークガイド

3ds max アートワークガイド

  • 作者: eylogy Co. Ltd., ほんだ しょうこ
  • 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 単行本


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ケータイ刑事銭形海16話(2nd.3話・感想)+17話(2nd.4話)予告 [ケータイ刑事]

二段構成で記している「ケータイ刑事 銭形海」。放送後の最初は、いつものように簡単な感想と次回予告について思ったことを記しています。第3話となる今回の物語は「キミは超能力を信じるか? ~テレポーテーション殺人事件」ということで、頭に浮かんだのは「・1st.9話」と「恋日・ニュータイプ」である。「・1st.9話」は公開収録ということで、これはこれでまた色々とある物語である。(ここでは詳しく述べることは止めておきます。)一方、「恋日・ニュータイプ」は「超能力」をテーマにした物語であり、しかも、10話と12話にはちゃんが出演していたということで、ネタの方に期待していましたが、それはなかったですね。(古厩監督でもなく、脚本もKJじゃなかったですから、仕方のないところでしょうか。)

ゲストは「・2話」以来となる藤田瞳子さんでしたが、「」では「」や「」(=初期「ケータイ刑事」)の時にゲスト出演した人が次々と戻ってきますね。これからも誰がゲストとして登場するか、楽しみです。(流石に、愛を演じたあおいさんが、というのは無理でしょうけど、今後も期待したいところです。)そして、もう一人のゲストである三波伸一さんは、お父さんの三波伸介さんのギャグ(「ビックリしたなあ、もう」)をしっかりと言っていました。(→ネタとしてはちょっと期待はずれでした。)

「OP主題歌」の海ちゃんバンドの客席にクイーン・宝積さんと諏訪さんがいることに関しては、今回もこれは同じだったが、これは最後まで同じと思ったら良さそうですかね。(筆者としたら、他の常連さんも次々と登場するということで、毎回ここが変わっているということに期待したのですけど...)

物語の方では「・1st.9話」ではなく、「・2nd.3話」を思わせる所がけっこうあったが、全体的にはネタは控えめでした。→やっぱりシリアス路線ということを意識しているのでしょうかね。ネタの方は五代さんに任せたというような感じで、柴田さんも今回はおとなしかったですし... で、五代さんは「丑の刻詣り」で頭の中が暴走してましたけど、明治時代の話なのに、五寸釘を打っている主婦がいる公園の外を、現代の車が走っていたし、ほたるに説明する時には「豚の刻」と言ってましたし、「謎は解けたよジャクソンくん」から「シェー」もやっていましたからね。

今回の事件は、久しぶりに「港区赤坂」でしたが、事件現場となったのが旧多聞高校って、廃校になった学校ということなんでしょうか?それにしたら普段から使っているようで、きれいでしたけど...

で、その旧多聞高校の階段から廊下を五代さんと一緒に歩いているちゃんでしたが、この階段って、「恋日・3rd.26話」(やはりちゃんが出演していました)の昭和アニメ学園の階段でしたし、廊下は「恋日・ニュータイプ」のたけやす西高(怜奈先生や津木野ユリの学校)のように見えましたけど...→コッチの方で、過去のちゃん出演作のネタに繋がっている...

今回登場した物理学者の小槻山彦というのは、物理学者で早稲田の名誉教授である大槻義彦教授の名前をいじった物でしたね。大槻教授は「火の玉の物理学的研究」「超常現象の解明研究」で業績を上げているが、そこから小槻教授が「いんちき超能力者バスター」というのも笑わせてくれます。→小槻教授は、伝説の超能力者みのるとも関係があったりして...?何せ「ニセ者が多い」と嘆いていたみのるだったので、小槻教授が暴いていたのかも...?

それにしても、「双子」とはやってくれました。これまでに「ケータイ刑事」に登場した双子と言えば、やはり「・2nd.3話」の日本橋仙太・雷人がいるものの、禁じ手のようになっていて、出てきませんでしたからね。「・1st.24話」で岡野さんに化けた怪人5面相と本物の岡野さんを見て、迷探偵たちが「双子?」と首をかしげていたことはあったが、当然双子ではなかったですし...

今回のトリックとしては、ちょっとストレート過ぎました。海老沢ほたるがマイクで語りかけようとしていた所でハウリングを起こしていたが、これが何かのヒントになるのでは?と思ったんですが、そういうことも無く、海老沢ほたるも簡単に殺されてしまいましたし...

そんな中、ちゃんが「見つけますよ。教授を殺害したトリック」と口にした所は、やっぱり銭形一族の人間らしいところでした。

銭形海」は1st.の舞台編で力を使いすぎたのでしょうかねぇ。2nd.になってからはちょっとパワーダウンしているように感じます。ただ、「シリアス路線」に持っていこうとしていることは分かるが、ちょっと迷走していそうな感じにも受け取れる。こうなると、怪人さん(二世と名乗る弟)やドイルくん、そして睦月&愛犬・プン太でも登場させて挽回をということになるのでしょうか。また、「」では今のところ睦月さんが脚本を書いていないというのもちょっと気になる所です。

次回・第17話(2nd.4話)の物語は「明日のスターを目指せ! ~芸能プロダクション社長殺人事件」です。ちゃんやちゃんは「TVに出たい!」と発言していただけに、この事件を担当したら脱線しそうですが、ちゃんはそういう姿勢を出していないので、冷静に対応するでしょうが、弾けてくれないか、という期待も少しあります。(2nd.に突入して、少しパワーダウンしているような感じですし...)また、ゲストは三輪ひとみさんということで、「・2nd.22話」以来ということになります。監督は「ケータイ刑事」最多登板の佐々木監督ですから、これからの立て直しに期待します。(詳しくは、月曜にUPされる公式HPで確認し、火曜日にUPする方でもう少し述べることにします。)

鑑識メモの方は「恋日・ニュータイプ」の「みのる超能力教室」を匂わせる胡散臭いことをやっていた柴田さんでしたが、やはり「さかなへんの漢字」として「鯰」が登場した。が、思い出したのは「・5話」のアナグラムでした。(アナグラム変換で「ワタシノイナズマデシビレナサイ」→「タノシイワナマズデシビレナサイ」の所です。)

 

↓やっぱり泪ちゃんと雷ちゃんを...

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/12/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/01/26
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/05/25
  • メディア: DVD


↓藤田瞳子さんは「舞」以来でした。

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD

↓三波伸介ということで...

笑伝・三波伸介―びっくりしたなあ、もう

笑伝・三波伸介―びっくりしたなあ、もう

  • 作者: 西条 昇
  • 出版社/メーカー: 風塵社
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

俺の三波伸介―もうひとつのてんぷく人生

  • 作者: 伊東 四朗
  • 出版社/メーカー: 中央アート出版社
  • 発売日: 1983/01
  • メディア: -

三波伸介の凸凹大学校 (1978年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 広済堂書店
  • 発売日: 1978/10
  • メディア: -

↓一応、今回の元ネタになります。

大槻教授の反オカルト講座

  • 作者: 大槻 義彦
  • 出版社/メーカー: ビレッジセンター出版局
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 単行本

超能力・霊能力解明マニュアル

  • 作者: 大槻 義彦
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1993/08
  • メディア: 単行本

超能力ははたしてあるか―科学vs.超能力

超能力ははたしてあるか―科学vs.超能力

  • 作者: 大槻 義彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1993/07
  • メディア: 新書

超常現象を科学する―自然は不思議の遊園地

  • 作者: 大槻 義彦
  • 出版社/メーカー: 勁文社
  • 発売日: 1992/09
  • メディア: 単行本


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ケータイ刑事銭形雷27話(2nd.1話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]

BS-iの再放送枠(毎週日曜日朝10時)に合わせて書いている「銭形雷[裏ネタ編]」であるが、今回からは2nd.シリーズに突入と言うことで、残りは今回を含めて14話となったが、2nd.も最後まで是までと同様に記していきます。で、2nd.1話(通算では27話)の物語は「バーボン刑事、リターンズ! ~七夕クイーン殺人事件」である。BS-iの本放送時に記した記事は「ここをクリック(本放送)」、MBS放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。

「第1話」ということで、お約束がたっぷりの物語である。しかも、先日「銭形海」の2nd.がスタートしたばかりであり、その第1話でもしっかりとお約束を見せてくれていたので、「第1話」のお約束については簡単に触れるだけに留めておいて、今回は「七夕」をテーマと言うことにする。

「第1話」のお約束と言っても、「1st.」と「2nd.」の1話では少し違ったお約束がある。(当然、共通項目もある。)「2nd.」のお約束は、「」「」「」「」と言うことになるが、「・2nd.」は基本的に「・2nd.」に準じている。(「」は変形であり、「」は1st.のお約束に準じている。→4回中2回で「お約束」と言えるのかは議論の余地がありますけど...)

ここで言う「2nd.」のお約束は、相棒との顔合わせで警察手帳を見せる所において、相棒を逮捕することを指している。ちゃんとちゃんはしっかりと「公文書偽造で逮捕します」と言って相棒に手錠を掛けています。(1st.では相棒に手錠を掛けられるというのが「」からのお約束で、「」までしっかりと受け継がれている。)広く言えば、『警察手帳を見せようとして学生証を見せ、「公文書偽造で逮捕する」と言われて手錠を掛けられる』という「愛・1話」から受け継がれている一連のお約束の変形と言うことも出来るが、今や、「ケータイ刑事」のスタンダードということになった「銭形泪」の2nd.の形を考えて、一応は別扱いと言うことにしておく。→こうして考えると、「第1話のゲストはクイーン」というのも一緒にまとめことも出来ますから...

もう一つのテーマである「七夕」について。この物語の本放送は2006/7/1ということで、七夕の日付を考えたら、第2話の放送日となる7/8に放送された方が「七夕」により近いことになるが、「クイーン」と繋げるためと考えたら、7/1の放送というのにも納得は出来る。とは言っても、「七夕」は元々は陰暦の7/7に行われていた行事であり、現代では陽暦の7/7に行われている所が多いので、7/7の放送でないということで重箱の隅をつつくようなことをしてもあまり意味はないですけど...

ということで、本放送の時では、七夕が近いということで、タイムリーなネタの物語であったが、再放送では季節外れになってしまうというのは仕方のない所でもある。

「七夕」とは、日本や、中国、朝鮮などに伝わる節供、節日の一つである。旧暦の7/7の夜を指しているが、明治改暦以降の日本では月遅れの8/7に行われる所と、そのままの日付の7/7に行う所がある。(ちなみに、旧暦7/7というと、立秋の後なので、「七夕」という季語は夏ではなくて「秋」である。)

七夕伝説(織姫伝説)は有名で、こと座のベガが織姫星(織女星)、わし座のアルタイルが夏彦星(彦星、牽牛星)として知られている。織姫は天帝の娘で、機織の上手な働き者の娘、夏彦も働き者だった。天帝は2人の結婚を認め、夫婦となったが、2人は夫婦生活が楽しくて仕方がなく、織姫は機を織らなくなり、夏彦は牛を追わなくなった。このため天帝は怒り、2人を天の川を隔てて引き離した。しかし、1年に1度、7/7だけ会うことを許した。が、7/7に雨が降ると、天の川の水かさが増してしまい、織姫は天の川を渡ることができなくなり、牽牛もまた織姫に会うことができない。で、雨天の時の2人を哀れんで、どこからか無数のカササギが飛来してきて、天の川に自分の体で橋をかけてくれるという伝説がある。

但し、「七夕伝説」は各地で語り継がれてきたものであり、地方によってその内容に違いも見られることに注意されたし。

有名なのは、仙台の七夕まつりである。これは伊達政宗の時代(江戸時代初期)に起源があるとされている伝統行事であり、8/6~8/8に行われている。現在、日本各地の七夕まつりは仙台の七夕まつりをモデルにしているものが多いが、各地でも七夕まつりは行われている。(新暦の7/7に行う所と、旧暦の7/7に行う所がある。)

それにしても、このような日本の伝統行事に関することまでもネタにしてしまうところは、やっぱり「ケータイ刑事」である。で、これを良い機会と考えて、日本の古来から伝えられている伝統行事について、色々と調べてみるのもまたよろしいかと...(→色々と勉強させてくれるのも「ケータイ刑事」です。)

 

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/05/25
  • メディア: DVD

↓今回は「2nd.1話」が収録されているものだけとします。

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD

↓「七夕」ということで

ちりめん細工 季節のつるし飾り―雛祭り・端午・七夕・お正月

ちりめん細工 季節のつるし飾り―雛祭り・端午・七夕・お正月

  • 作者: 井上 重義
  • 出版社/メーカー: 雄鶏社
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 大型本

七夕星まつり―夏・7月の星

七夕星まつり―夏・7月の星

  • 作者: 藤井 旭
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 1993/06
  • メディア: 大型本

五節句を折る 改訂版―ひなまつり・端午の節句・七夕まつり・重陽の節句・お正月 英訳付 (おりがみ自遊帖)

五節句を折る 改訂版―ひなまつり・端午の節句・七夕まつり・重陽の節句・お正月 英訳付 (おりがみ自遊帖)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: エム・ピー・シー
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 単行本

おりひめとひこぼし―七夕に読む絵本

  • 作者: 矢部 美智代, 新野 めぐみ
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 1987/06
  • メディア: 大型本

中国ふしぎ話〈5〉

  • 作者: 趙 非
  • 出版社/メーカー: 舵社
  • 発売日: 1995/09
  • メディア: 単行本


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