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「EYE OF THE BEHOLDER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1999年のアメリカ映画「氷の接吻」である。サスペンス・スリラーであるが、本作は1983年のフランス映画「死への逃避行」(クロード・ミレール監督、イザベル・アジャーニ主演)のリメイク作品である。但し、物語の舞台はアメリカということで、置き換えられている。(アジャーニの様々に変わっていく姿と美しさに惚れてしまう作品である。)現実と幻想が入り交じったファンタジックな所もある作品である。

作品データを記しておくと、時間は107分、原作はマルク・ベーム、監督と脚本はステファン・エリオット、撮影はギイ・デュフォー、音楽はマリウス・デ・ヴリーズである。そして出演は、ユアン・マクレガー、アシュレイ・ジャッド、パトリック・バーギン、K・d・ラング、ジェイソン・プリーストリー、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、チャールズ・パウエル、たちである。

イギリス諜報曲の情報員・EYEは、ある任務を遂行中に、偶然にも殺人事件を目撃する。それ以来、彼はその犯人であるジョアンナに運命的なものを感じ、彼女を追跡するようになるる行く先々でジョアンナは、次々と殺人と強盗を繰り返していく。が、ジョアンナは寂しげな表情を見せ、EYEは彼女が辛い過去を背負っていることを知る。そして職務を忘れてジョアンナの虜になり、命令を無視して接近し、彼女を守ろうとするが...

本作では、A・ジャッドの美しさがあっての物語であり、その点に関しては特に申し分ない。が、やはりI・アジャーニの「死への逃避行」と比べてしまうことになり(これは、リメイク作品では仕方のないことですね。)、アジャーニには到底及ばないということも感じてしまう。(まあ、「死への逃避行」は1983年の作品で、アジャーニもノリに乗っていた時期でもあるだけに、比べてしまう方が可哀想でもありますけど...)そんな中、「死への逃避行」では、女を追っていくのが中年の私立探偵であるが、本作ではイギリス情報部員ということで、これはこれでよろしいかと...(美貌の女には、何だかんだで挽かれてしまうと言うのも男ですからね...)

サスペンスということではなかなかいい感じでストーリーが進んでいく。出来としたらなかなかのものであるが、1つだけどうしようもないのが、「氷の接吻」という邦題である。一体、何処をどうしたら、こういう(酷い)邦題になるのか、これだけは全く理解できない。(「氷の微笑」や「氷の仮面」という作品を意識して、そこから付けたのだろうが、本作には全く合っていない邦題である。→で、洋画の邦題は、原題を単にカタカナ表記したものが増えていくことになっていくのである。)

尚、本作を見たら、是非とも「死への逃避行」の方も見ておきたい所である。

 

氷の接吻

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↓1983年のI・アジャーニ主演「死への逃避行」はこちら

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「ESCAPE FROM L.A.」 [映画(洋画)]

表題の作品は1996年の映画「エスケープ・フロム・L.A.」である。1981年の映画「ニューヨーク1997」の続編が15年という時間をおいて製作されることになった。舞台は前作のニューヨークからロスに移ったが、基本的な設定は全く同じである。尚、物語の時代設定は、2013年ということになっていて、近未来を舞台にした所は同じであるが、大地震によって島になったということで、ちょっと強引な設定でもある。

作品データを記しておくと、時間は101分、監督はジョン・カーペンター、脚本はジョン・カーペンター、デブラ・ヒル、カート・ラッセルの3人、撮影はゲイリー・B・キッブ、音楽はシャーリー・ウォーカーとジョン・カーペンターの2人である。そして出演は、カート・ラッセル、ステイシー・キーチ、スティーヴ・ブシェミ、ピーター・フォンダ、ジョージ・コラフェイス、ブルース・キャンベル、ヴァレリア・ゴリノ、パム・グリア、A・J・ランガー、クリフ・ロバートソン、ミシェル・フォーブス、アル・レオン、ロバート・キャラダイン、たちである。

2013年。アメリカ大統領の娘・ユートピアが、政府が秘密裏に開発した新兵器ブラックボックスを持ってロスに逃亡した。ロスは2000年に起きた大地震によって陸の孤島になり、凶悪な犯罪者たちを収監する監獄島となっていた。ロスに君臨するペルーの革命家・クエボはユートピアを影で操っていて、ブラックボックスを手に入れた彼は、ロスの全囚人の解放を政府に要求した。これに対して大統領とポリス・コミッショナーのマロイは、15年前にニューヨークの監獄島から当時の大統領を救出した男・スネークをロスに侵入させて事態の解決を図ろうとする。で、スネークの体内に殺人ビールスを注入し、その解毒剤と引き換えにブラックボックス奪回を命じた。で、スネークはロスに潜入、行動を開始するが、スネークの前には様々な的が立ち塞がる。で、協力者も現れて、ブラックボックスを回収したスネークだったが、射たれたのは殺人ビールスではなくてただの風邪のビールスと教えられ、更に国への反逆罪としてユートピアを処刑しようとしていることを知ると...

前作と同様の展開で、前作を再現する所もあったりするが、前作「ニューヨーク1997」がカルト的な人気を得ていることを考えると、ファンをたっぷりと喜ばせてくれるのは嬉しい所である。また、衝撃のクライマックスも、近未来SF作品としたらかなり驚くものと言うことも出来る結末である。

 

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↓前作はこちら

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ケータイ刑事銭形泪12話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]

銭形泪・1st.12話」の「さて、問題です! ~嘘つきクラブ殺人事件」の「裏ネタ編」も今回で4回目となるが、今回はこの物語の神髄でもある面白いところから「正直者」についてと「自供」について、そして3人の容疑者のアリバイとなった「散髪」「モーニング」「歯科医」についてです。

尚、約2年8ヶ月弱前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

正直者」:心が正しくて素直な人、偽りのない人のことを言う。

その一方で諺にもいくつか使われていて、「正直の頭に神宿る」や「正直は一生の宝」というように「正直」は良いこと象徴としての意味を表す諺がある。が、「正直貧乏、横着栄耀」や「正直者が馬鹿を見る」と言うようにシニカルに語っている諺もある。

自供」:文字通り、自ら供述することを言う。犯人が自分の犯罪行為を自ら申し立てる場合にこの言葉が使われる。

尚、同じような意味を持つ言葉として、「自白」「白状」と言う言葉があるが、微妙にニュアンスが違っている。これらはいずれもが犯人が自分の罪を申し出る時に使われるが、「自供」は自らが進んで自分の犯した犯罪行為を述べる場合に言う。「自白」は相手が言う通りに自分が犯した罪を認める場合に言う。そして「白状」は隠していた事実を打ち明けることであり、犯罪行為ではない隠されていた事実を語る場合にも使われる。

よって、今回の物語においては、容疑者は自分から「殺しましたよ、会長を殺したのは私です」「会長を殺したのは俺だ」「私が会長を殺したんだもん」と言っているので、泪ちゃんが口にしたように「自供」という言葉がぴったりである。尚、真犯人に対して推理を語り、それを認めた逮捕劇の部分は「自白」という言葉の方がよいということになります。

散髪」:伸びた髪の毛を刈って(切って)形を整えることを言う。つまり、単に髪を切って短くしただけでは「散髪」とは言わない。(整えることまで行われて、その時にはじめて「散髪」ということになる。)「理髪」「調髪」と同じ意味である。→最近は駅前などに10分1000円とか、15分1000円というようなカットハウスがある。このような店では、髪を切った後、それなりに整えてくれるものの、「散髪」とは言いづらいような店があります。

モーニング」:英語の「Morning」、つまり「朝」という意味であるが、これらには幅広い意味がある。今回対象とするのは、喫茶店のモーニング・サービスである。が、喫茶店に限らず、早朝から午前中にかけて行われるサービスを一般的に「モーニング・サービス」と言い、それをいつしか「モーニング」と言うようになった。(「モーニング・サービス」は和製英語であり、英語では「Breakfast Special」と言う。)

早朝から午前の早い時間帯(10時頃)は、一般的な飲食店はまだ開店していないということもあって、夜勤明けの人や、早朝勤務の人、または学校のクラブ活動で早朝練習をする学生たちにとって、朝食を提供する飲食店というのは意外と無く、そういうニーズに対して喫茶店が、特定の朝食メニューを割安価格で提供するサービスが行われるようになり、これが定着したものである。

喫茶店のモーニング・サービスの発祥の地は名古屋とされていて、ある喫茶店が商談などで朝から集まった人にピーナッツやゆで卵を付けたのが最初とされる。更に、飲み物(コーヒーなど)にトーストや卵料理を付けて提供するようになり、これが定着した。一般的には、トーストなどを単品で注文するよりも割安価格に設定されているが、中には飲み物の価格と同一にしているような競争の激しい所もある。

歯科医」:歯、口、顎の疾患に対する予防、診断、治療を行う臨床医学の「歯科」の医者のことを言う。また、「歯科医院」のことも言う場合がある。

歯科医師は医師であるが、医師について定められた法律である医師法ではなく、歯科医師法の規定が適用される。よって、医学部を卒業しても歯科医師にはなれず、歯学部を卒業しないといけない。その後、国家試験に合格し、卒後臨床研修を受けるのは医師と同じである。

 

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日本の歯科医療政策

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