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WYNONNA JUDD『WYNONNA』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1992年に発表された彼女のソロ・デビュー・アルバムである。以前は母のNAOMI JUDDと組んで、THE JUDDSとして活動していて、カントリーの世界では大きなヒットを放っていただけのことはあって、その知名度もあって、ソロに転向しても大ヒットを記録し、'90's初頭のアメリカのカントリー・ブームを支える一人となった。本アルバムは、Billboardとカナダのカントリー・チャートでは1位を獲得し、Billboardのアルバム・チャートでは最高位4位を記録、1992年の年間アルバム・チャートでも29位にランクインし、カナダでも最高位43位を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『What It Takes』『She Is His Only Need』『I Saw The Light』『My Strongest Weakness』『When I Reach The Place I'm Goin'』『No One Else On Earth』『It's Never Easy To Say Goodbye』『A Little Bit Of Love (Goes A Long, Long Way)』『All Of That Love From Here』『Live With Jesus』。

この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルの『She Is His Only Need』と2nd.シングルの『I Saw The Light』はBillboardのHOT 100にはランクインしていないが、カントリー・チャートでは1位を獲得している。(カナダでもカントリー・チャートでは1位を獲得している。)3rd.シングルの『No One Else On Earth』もカントリー・チャートではアメリカ、カナダで1位を獲得し、BillboardのHOT 100では最高位83位を記録している。4th.シングルの『My Strongest Weakness』は、カントリー・チャートではアメリカ、カナダのいずれでも最高位4位、BillboardのHOT 100では119位を記録している。また、2nd.シングルの『I Saw The Light』はドイツでも76位を記録している。

お薦め曲は、シングル曲の『She Is His Only Need』『I Saw The Light』『No One Else On Earth』『My Strongest Weakness』と、『All Of That Love From Here』『Live With Jesus』をピックアップしておく。

ソロとしては初めてのアルバムであるが、母とのデュオで10年近くのキャリアがあっただけに、シンガーとしては既に完成しているため、安心して聴くことが出来る。また、内容の方も、派手な所は無いが、ボーカルを大事にしていて、じっくりと聴かせてくれているだけに、安らぎを感じられるものになっている。

尚、カントリーのアルバムというと、収録時間が短いということで知られているが、本アルバムの収録時間は37分弱ということで、ポップスやロックのアルバムと比べると時間的には短いのだが、「カントリー」ということでは長いということになる。

カントリーであるが、女性ボーカル・アルバムとして、じっくりと聴いてみるのも良いですよ。

 

Wynonna Judd

Wynonna Judd

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mca Nashville
  • 発売日: 1992/03/31
  • メディア: CD


ケータイ刑事銭形海3話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形海」の第3話「言いつけを守らなかった男! ~スッポンパパ殺人事件」の裏ネタ編・増補の4回目となる今回は、高村さんが劇中で「ロスと東京」の違いについて語っていたことから、「ロス」について、「東京」について、それを例えていたことから「例え」について、「東京駅」について、「八重洲」について、「丸の内」について記します。尚、「ロス」は「・16話(2nd.3話)[裏ネタ編]PART 8」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/4/20付です。

ロス」:アメリカ・カリフォルニア州の大都市であるロサンゼルス(「ロサンジェルス」という表記がされることもあるが、現在では希である。)のことであって、その省略した言い方として定着している言い方である。尚、これは英語では「Los Angeles」と言う都市名であるが、この中の最初の「Los」の部分を省略形として使用しているものである。(「Los」とはスペイン語の男性定冠詞である。)但し、英語での省略した言い方は「LA」であり、「ロス」という言い方は日本でのみしか通じない。そのため、和製英語と言って良い。また、漢字で表記すると「羅府」である。(中国語では「羅省枝利」と記すが、この中国語を省略したものである。)

ロサンゼルス市の人口は約385万人で、アメリカではニューヨーク市に次いで2番目に人口の多い都市である。また、周辺部の人口を加えたロサンゼルス都市圏の人口は1300万人弱となる。(更に拡大して5つの郡部まで含んだ場合は約1750万人となる。)参考までに、東京都の人口も約1300万人、横浜市の人口が約360万人、京阪神大都市圏の人口が約1850万人である。→ロサンゼルス市は横浜市よりもやや大きく、都市圏人口は東京都とほぼ同じ、更に5郡までの拡大都市圏は京阪神よりもやや小さいということになる。しかし、世界への情報発信ということでは日本よりも遙かに大きく、映画産業では世界の中心となっている。但し、その大都市であるロサンゼルスであるが、カリフォルニア州の州都はサクラメント(人口は50万人弱、都市圏人口も250万人である。)であって、カリフォルニアの政治的な中心地ではない。

尚、ロサンゼルスは意外と南にあり、東京よりも南に位置する。(東京は北緯35゜40'、大阪は北緯34゜40'であり、ロスは北緯34゜03'である。日本では徳島市が北緯34゜04'であり、ほぼ同じ緯度ということになる。)

元々はインディアン部族が住んでいた集落であったが、18世紀終盤にスペイン人が入植し、現在のロサンゼルス市の元となる村落が生まれる。その後、スペイン領となっていたが、メキシコ領になり、そしてアメリカ領になった。尚、大都市として発展したのは20世紀になってからである。スペイン領、メキシコ領という時代があったことから、ヒスパニック系の移民の多い都市でもある。(それだけでなく、移民の多い都市でもあって、日本人街(リトル・トーキョー)をはじめ、アジア系の移民街、そのたの移民街も多数ある。)

ロスは世界でも有数の自動車が中心の都市である。公共交通というとバス以外は殆ど無く、フリーウェーが縦横無尽に走っている都市である。が、人口増加によって車社会は大気汚染と交通渋滞を巻き起こすことになり、最近になって公共交通(地下鉄)が整備されるようになっている。が、それでも移動手段は車が中心であり、旅行者はレンタカーを利用するのが当たり前となっている。

また、世界の大都市の中でもロスの特徴なっているのは、主な産業である航空・宇宙産業と映画を中心とするエンタテイメント・娯楽産業の比率が高いことである。(特定分野の工業都市であるというのは珍しくないが、この2つの産業に於いては世界の中心でもあると言って良いだけに、その特徴が出ている。)

尚、日本の都市の中では名古屋市が姉妹都市を結んでいる。それ以外の姉妹都市を結んでいる都市としては、ベルリン、メキシコシティ、釜山、ムンバイ、台北、広州、アテネ、バンクーバー、サンクトペテルブルク、ジャカルタなどで、現在は25都市と締結されている。

東京」:日本の首都であり、地方自治体の一つである東京都のことでもある。特に特別区である23区の地域のことを「東京」と言う場合があって、「都市としての東京」と言った場合は23区のことを指す。

元々の意味は「東にある京(みやこ)」という意味であって、「江戸」と呼ばれた町の名前を1868年9月に「東京」と改めて、京都から遷都された・また、1889年には15区からなる東京市となり、1932年に隣接町村を併合して35区になり、1943年に東京府と東京市を統合して東京都となり、1947年に23区が出来た。

尚、元の意味(「東にある京」)では「とうけい」と読み、後漢時代の落陽県、五代の後晋の都・汴州のことであったり、朝鮮の慶州のこと、ベトナムのハノイを中心とする地域のことを刺す地名でもある。但し、日本では断りなしに「とうきょう」と読んで、元の意味で使われることは殆ど無いのが現状である。(上記の地名の場合は、現在の都市名で呼ぶのが一般的である。)

例え」:「喩え」または「譬え」という表記もある。他の物事に準えて言うことである。準えたものが上手い場合はそれだけ分かりやすいということになり、同時に表現力が豊かということになるが、準えたものが上手く言い表せていなかったり、捻っていたりした場合では、逆に何を言いたいのか分からないという事態に陥ることもある。

文学的なことや、物事の説明では「例え」は相手により深い理解を与えるものになるが、機械翻訳などのように豊かな表現に弱いものでは、チンプンカンプンということにもなりかねないものでもある。

英語では「Example」、ドイツ語では「Beispiel」、フランス語では「Exemple」、イタリア語では「」、スペイン語では「Ejemplo」、ポルトガル語では「Esempio」、中国語では「例」と言う。

東京駅」:JRの中心駅であり、日本の鉄道駅では列車の発着本数が最も多い駅として知られている。(但し、利用客数では日本の鉄道駅ではTOP 5に入っていない。)JRの中央駅であるため、路線の起点を示す「0キロポスト」が設置されている。また、地下鉄(丸ノ内線)にも東京駅がある。(異なる名称の地下鉄の駅は周辺にいくつかある。)

乗り入れている線も多いが、線路名称上で乗り入れているのは、新幹線では東海道新幹線と東北新幹線の2路線、在来線では東海道本線、東北本線、総武本線、京葉線の4路線である(中央本線はかつては東京駅が起点であったが、現在は神田駅が起点に変更されているので、路線名称上では東京駅には乗り入れていないことになった。)が、運転系統では他の路線の列車も乗り入れている。(新幹線では山形新幹線、秋田新幹線、上越新幹線、北陸新幹線が乗り入れていて、在来線では中央線、山手線、京浜東北線、横須賀線、総武快速線、武蔵野線の列車が乗り入れている。)

開業したのは1914年であるため、ターミナル駅だった新橋駅、上野駅と比べると新しい駅と言うことになる。実際、新橋と上野を結ぶ新線を作ることになり、その中間に中央駅を作ると言うことで建設された駅である。(当時は何も無い場所であった。)赤煉瓦の駅舎は東京駅の象徴でもあって、これも新しい中央駅に相応しい造りとしたものである。で、開業によって東海道本線の起点となった。以後、中央本線、東北本線が乗り入れるようになった。(新幹線は1964年、総武本線は1972年、京葉線は1990年に開業している。)

駅の西側の出口(皇居方面)を「丸の内口」、東側の出口を「八重洲口」と呼んでいる。つまり、東京駅を中心にすると、丸の内と八重洲は、複数ある駅の出口ということになる。

高村さんは、地球上の大都市であるロスと東京の位置は、宇宙人から地球を見た場合のロスと東京のように近いものということを、東京駅の東西の出口に例えたと言うことになる。海ちゃんは微妙だという反応をしていたが、上手いというか、中途半端というか、高村さんらしい例えでした。

八重洲」:東京都中央区の地名である。概略の位置は東京駅の東側である。昔は江戸城の外豪があった位置であった。また、江戸時代には北町奉行所があった位置でもある。

1914年に東京駅が開業してから発展していくことになる。外豪が地理的な制約になっていたが、これが埋め立てられ、外堀通りが設けられてから発展していくことになる。戦後になって再開発が行われたが、高度経済成長期に再開発された地区であるため、老朽化が進んでいた、21世紀になってから再開発が着手されるようになった。

丸の内」:地名である。特に断りがなければ、東京都千代田区にある地区を指す。(東京都千代田区以外にある「丸の内」としては富山県富山市、高岡市、石川県金沢市、山梨県甲府市、長野県松本市、名古屋市中区、三重県津市、名張市、岡山市北区、香川県高松市、高知県高知市などにもある。)

東京都千代田区の丸の内は、東京駅の西側に位置する地区であって、現在はオフィス街になっている所である。(三菱グループの本社ビルが多い場所である。)

この地区の最寄り駅はJRの東京駅であり、地下鉄では「丸の内駅」もある。で、東京駅には丸の内側にも改札口がある。

 

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るるぶロサンゼルス (るるぶ情報版海外)

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  • 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
  • 発売日: 2010/12/18
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B03 地球の歩き方 ロスアンゼルス 2011~2012

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旅行ガイドブック:ロサンゼルス・ラスベガス・サンフランシスコ (JALガイド)

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TRAVEL・STYLE東京 2012 (SEIBIDO MOOK)

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  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
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東京の歩き方2012 (地球の歩き方MOOK)

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  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2011/03/29
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東京駅はこうして誕生した (ウェッジ選書)

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  • 作者: 林 章
  • 出版社/メーカー: ウェッジ
  • 発売日: 2007/01
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東京駅―赤レンガの丸の内駅舎 佐々木直樹写真集

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  • 作者: 佐々木 直樹
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  • 発売日: 2008/12
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日本橋|東京駅|丸の内|銀座|有楽町ぴあ ’11-’12 (ぴあMOOK)

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「丸の内」の歴史 丸の内スタイルの生成と変遷

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  • 発売日: 2009/09/10
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「ACE VENTURA: WHEN NATURE CALLS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1995年のアメリカ映画「ジム・キャリーのエースにおまかせ」である。(日本公開は1996年5月であった。)前年に製作された「エース・ベンチュラ」の続編であるが、それと本作の間に製作された「マスク」でJ・キャリーは一気にスターダムにのし上がっていることもあって、本作は単なるコメディ作品ではなく、「クリフハンガー」等のパロディも取り込んでパワーアップした作品となった。(ただ、パロディになると、元ネタが分からないと今一つ笑えないという所もあって、日本では今一つでしたが...)尚、本作がゴールデン・ラズベリー賞では「ワースト・リメイク・続編賞」にノミネートされているという所もまた面白い所である。

作品データを記しておくと、時間は95分、監督と脚本はスティーヴ・オーデカーク、撮影はドナルド・E・ソーリン、音楽はロバート・フォークである。そして出演は、ジム・キャリー、イアン・マクニース、サイモン・キャロウ、メイナード・エジアシー、ボブ・ガントン、ソフィー・オコネドー、アドウェール、トミー・デイヴィッドソン、たちである。

エース・ベンチュラは今では世界で唯一人の動物レスキューになっていた。で、4 000mの山岳地帯に飛行機が墜落し、エースはただ一匹だけ断崖絶壁に放り出されてしまったアライグマの救出に向かった。が、善戦虚しく、アライグマを救うことが出来なかった。で、この惨劇で一生癒えることのない深い傷を心に受けることになったエースは、魂の救済を求めて秘境チベットの僧院に籠もった。が、そんなエースの元に、ボナイ国のイギリス領事館の使節・グリーンウォールがやってきた、で、エースに仕事の依頼をした。ということで、エースは相棒の猿のスパイクを連れて、アフリカのボナイ国に向かった。で、カドビー領事はエースに、何者かに盗まれたアフリカの平和なワチャタイ部族の聖なる動物である白いコウモリのシカカを捜し出すということを依頼した。というのは、ワチャタイの酋長の娘と、戦闘的なワチュトー部族の王の息子との結婚式が迫っていて、結婚式までにシカカを見つけなければ部族間の戦争がぽっ発するという状況になっているためだった。早速調査を開始したエースは、ガイドのアウダやグリーンウォールたちを連れて、野性の勘と天才的な探偵術、更には動物たちの助けを借りてジャングルの奥地を進んで行き、妨害する敵を蹴散らし、遂にシカカを探しだして救出した。そして、部族間の戦争を起こそうとしていた黒幕はガドビー領事であり、その陰謀を暴いたのだった。

エース・ベンチュラというキャラクターの活躍と言うことでは前作と同様であり、パワーアップしている所があるのだが、コメディと言うよりもパロディの色合いが強まったため、映画ファンには悪くないのだが、家族全員で楽しむことがしにくくなっているのが残念である。その大作として動物を出したと考えられるが、そうなるとパロディで殺っている所が浮いてしまい、物語としてはつまらなくするだけとなってしまった。

ということで、よくある「続編は転ける」ということの典型的な作品になってしまった。が、ゴールデン・ラズベリー賞でワースト・リメイク・続編賞にノミネートされたというのもネタと考えると、これはこれで狙っていたのですかね?と思いたくなるところである。

まあ、パロディの元ネタがどれだけ分かるのかということで、映画ファンであればそれを確かめてみたらどうですかね。(それ以外では、特に見所も無いですし...)

 

エース・ベンチュラ2/ジム・キャリーのエースにおまかせ! [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD


「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その223) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「歌手PART 1」です。尚、「歌手」ということでは結構数がいるので、今回はその1回目ということで「PART 1」ということにしました。(実際、複数のタイプの違う歌手がいるが、それぞれに共通している所があるので、それぞれを分けて記すことになります。)で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・21話」、「007」からは「ゴールデンアイ」です。

ケータイ刑事」:「・21話」。「ベルリンの壁殺人事件」という物語である。尚、本作はベルリンを舞台に下茂の語りではなく、登場人物が2人組のアイドル・パフィンクで、その2人の間の人間関係の間に壁があるということと、その内の1人がベルリンから帰国したということを「ベルリンの壁」という言葉に掛けたものである。が、芸能界という競争の厳しい世界でのドロドロの人間関係が出てくる物語でもあって、別の意味でも面白い物語になっている。

人気の2人組のアイドル・パフィンク(ナツミとマキの2人)は、マキを売り出すために結成されたグループて゜あったが、現在ではナツミの方が人気が上となっていた。また、ナツミは演技も出来、出演した映画で賞を貰うなど、評価されていた。一方、マキは演技も下手で、人気も低迷していた。が、パフィンクの結成はマキのためということもあって、2人の楽屋はそれぞれ別室になっていて、マキの方が広い部屋が与えられ、しかもマキの部屋からナツミの部屋には行くことが出来るが、その逆は出来ないような扱い(楽屋の間にある扉の鍵がマキの楽屋側にあるので、出入りが自由/制限される、ということである。)となっていた。

ちゃんは、五代さんが勝手に応募した映画のオーディションを受けに来たが、そこにパフィンクが来ていて、楽屋で接触することになる。で、五代さんはたまたま楽屋から出てきたナツミと接することになり、サインを求める五代さん。が、渡されたペンが書けないと言うことで、ナツミはちゃんと五代さんを自分の楽屋に入れたのだった。

ちゃんはやる気のなさを丸出しにして、監督に灰皿を投げられるということでオーディションに落ちて戻って来た。そんな所に、マキが楽屋で刺されて死亡しているのが発見された。凶器はナツミのドイツ土産のナイフだった。早速捜査を開始したちゃん。楽屋に出入りした不審な人物はおらず、身内の犯行と考えた。

第一発見者のマネージャー、被害者と関係があった監督が疑われるが、決め手はなく、凶器のナイフからはマキの指紋しか発見されなかった。で、五代さんは「自殺だ」と言い出した。そんな中、ちゃんは、パフィンクの結成の経緯、2人の確執と対立、現状を知ると、事件のトリックに気づいた。

犯行はナツミで、動機は人気のないマキのお陰でパフィンクの人気が中途半端になっていたことで、邪魔なマキを切り捨てようとしたのだった。凶器のナイフはドイツ土産のもので、それをマキの鞄に入れておいた。鞄にそんなナイフがあることを知ったマキは、嫌みだとして激怒し、ナツミの楽屋にやってきた。が、それを計算していたナツミはマキを殺害し、楽屋の間のドアを利用して遺体を運んだ。そして遺体が発見された時に、そのドアの鍵をこっそりと掛けて、自分は犯行が出来ないように見せかけたのだった。→ソロに転向するという道もあったと思うのですがね...

マキは、自分を売り出すために結成されたパフィンクであったのに、実力がなかったこともあって人気が低く、挙げ句の果てに、コンビを組んだ相方に殺されてしまったのでした。(ある意味では可哀想なことになってしまったのでした。)

007」:「ゴールデンアイ」。1995年のシリーズ第17作であり、かつ、5代目ボンドのデビュー作である。前作から6年のブランクが生じることになったが、これはシリーズの制作に関して裁判沙汰になったことが、制作が出来なくなっていたという裏事情があったためである。(そのため、3本製作されるはずだった4代目ボンドの契約期間が切れてしまい、5代目に代替わりすることになった。)

ロシアのマフィアのボスであるヴァレンティン・ズコフスキーは元KGBで、現在は武器の売買や違法な事業を犯罪組織のヤヌスと争っていた。また、彼は以前にボンドに右膝を撃たれていて、現在は杖がないと歩けない状況になっていた。現在はサンクトペテルブルグを拠点にしていて、愛人も抱えていた。

で、その愛人というのがイリーナという女であって、彼女はズコフスキーのクラブでカントリー・ミュージックの歌手をしていた。(3人のバックシンガーも従えている。)一応、美人シンガーとして知られていて、スタイルもルックスもよいのだが、シンガーとしては才能が全くなく、歌唱力と人気は無かった。オーナーであるズコフスキーの愛人ということでその地位にいたというようなシンガーだった。

そんな時、ボンドがアレック・トレヴェルヤン(ボンドの親友で、かつての006で、ヤヌスのボス)の情報を得るためにズコフスキーに接触してきた。それがズコフスキーのクラブであって、イリーナたちはショーのリハーサルをしていた。ということで、ボンドは彼女の歌を耳にしていて、イリーナの歌声に対して「猫の首を絞めているようだ」と言った。(それだけ酷かったということである。)ズコフスキーはボンドの言葉に対して怒り、「あれは俺の女だ」と言うと、ボンドの股間近くに銃を発砲した。が、ボンドは全く怯むことなく、「大した歌手だ」と返した。

ズコフスキーはイリーナに対しても「あっちに行ってろ」と言ってリハーサルを中断させて席を外させた。が、イリーナはこれに怒り、「ファック・ユー」というポーズをして、怒って席を外したのだった。

イリーナがどの程度の歌手なのかは不明であるが、レコード・デビューはしていないのは確実である。(マフィアのボスデアルズコフスキーの愛人として、そのクラブで歌っているだけでしょう。)歌も上手くないこと、(マフィアの)ボスの女ということでは人気は中途半端であると考えて問題無いでしょう。(人気が出るという要素は全くないが、ボスの女であるだけに、ボロクソに言うことも出来ず、おべっかを使って持ち上げないとイケナイでしょうから...)

共通点は、女性歌手であり、人気が中途半端なポジションにあるということである。特に、「ケータイ刑事」に登場した歌手をマキとすると、人気もなく、実力もないということも共通点と言うことになる。つまり、歌手としてのポジションが同じであると言うことになる。また、「ケータイ刑事」のパフィンクはマキのために結成されたグループであって、「007」のイリーナもボスの女ということでバックシンガーも従えており、グループとしても中心的な存在であることも共通点ということになる。

一方相違点は、「ケータイ刑事」ではパフィンクは事件の被害者と真犯人だったということでこの物語に大きく絡んでいたが、「007」のイリーナは、この物語ではボンドに情報を提供して取引をするマフィアのボス・ズコフスキーの愛人ということで、特にストーリーに絡んでいないという物語に於けるポジションの違いがあること、及び、歌手として共通点のある「ケータイ刑事」のマキはマキは殺されてしまったが、「007」のイリーナは生きているということも相違点ということになる。尚、「ケータイ刑事」ではナツミとマキは二人組の歌手であるが、「007」のイリーナは3人のバックシンガーがいるが、グループとなっているかは不明である。(バックシンガーの3人はグループになっているであろうが、イリーナはソロとして活動しているのか、イリーナと3人組としてまのグループなのか、4人組のグループなのか不明である。→ズコフスキーの言動を見ていると、イリーナはソロで、バックシンガーをしたが得ている、と考えるのが順当なところである。)

次回は今回の続きとして、別の歌手を取り上げて記す予定です。

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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