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毒姫とわたし#12 [ドラマ]

「昼ドラ」らしいドロドロとした人間関係が見えてきたが、その文、これまでにあったテンポの良さが無くなってしまって、平凡な「昼ドラ」になってしまったという印象が強くなった物語で、最初の勢いを失ってしまったようで、今一つということになっちゃいました...

一応、今回は、これまでの悪役的なポジションにいた君嶋社長が理解のあるいい人になっちゃった(裏では色々と計算深く考えていることでしょうけど...)のと、新たな悪役ポジションに哲也の母・鈴木佳子がその片鱗を見せたのと、これもまたそのポジションを狙えるエリカの母・みやびもそういう兆しを見せたことがあったが、主人公の周りに悪役というポジションのキャラがいるのは、当たり前すぎて...

小麦は結婚して専業主婦になると決心したが、美姫が第二作の担当を小麦がすると宣言してしまったことから状況が変わる。君嶋社長は、美姫はもはや看板作家であるということで、美姫の希望を叶えることにして、小麦の復帰と美姫を担当することを認めた。そして、美姫の担当だった佐伯は電子書籍部門の部長となって、小麦たちの上司になった。が、小麦の復帰を歓迎する一同は佐伯を無視するように喜んでいた。

しかし、鈴木佳子は、哲也と小麦の結婚を認めないと言い出した。この前は、「小麦が仕事を辞める」と言ったから認めたのであって、仕事に復帰するという状況が変わったため、態度が変わった。そして、小麦に仕事か哲也か、どちらかを選べ、と迫った。で、悩む小麦。

そんな中、エリカは天使園である出会いをする。そして、恋心を持った。美姫も兄・潤もそれを喜ぶが、母・みやびは、エリカが自分から離れていくように感じ、美姫がエリカを焚き付けているように思うようになる。美姫はエリカのことでみやびに言いすぎるほどの剛球・直球で言い放っていた。

小麦が美姫の所にやってきて、やはり哲也との結婚を選び、美姫の担当は出来ない、と告げて謝る。これに美姫は、自分だったら哲也も仕事も、両方を取る、と宣言し、哲也と会う約束の電話を入れていた。

美姫は天使園に哲也とやってきた。そして、そこでエリカが出会った男を見るが、その男は行方不明になっていた哲也の弟の友樹だった。

一方、小麦は鈴木佳子の元を訪れて、哲也と結婚する、と告げた。それを聴いた佳子は安心するが、小麦は美姫の言葉を受けて、仕事も辞めない、と宣言した。

本作の物語をテンポの良いものにしているのは、美姫の関西弁もどきのテンポのよい発言である。しかも、オブラートで包むこと無く、思ったことをストレートすぎる直球でぶつけてくるだけに、ちょっとキツく感じられるかも知れないが、マシンガンのようにテンポよく飛び出してくる言葉が作品にテンポを生み出している。しかし、今週は小麦のプライベートを中心にしたストーリーが進んで行くだけに、美姫のテンポの良い言葉が今一つ活きていないのが残念なところである。

小麦がミキの言葉によって動かされたところとか、エリカも美姫のように恋する心を持ったというように、期待できるところもあるが、あのテンポの良さが戻って来て欲しい所です。

 

毒姫とわたし (リンダブックス)

毒姫とわたし (リンダブックス)

  • 作者: 立見 千香
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2011/08
  • メディア: 文庫
↓主題歌
BONDS

BONDS

  • アーティスト: MAY’S,FALCO & SHINO
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2011/09/14
  • メディア: CD
BONDS(初回限定盤)(DVD付)

BONDS(初回限定盤)(DVD付)

  • アーティスト: MAY’S,FALCO & SHINO
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2011/09/14
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形海5話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形海・裏ネタ編」の増補作業は、第5話「本家VS元祖、女将の戦い! ~フグ毒殺人事件」に突入です。初回となる今回は、サブタイトルにある言葉から、「本家」について、「元祖」について、「フグ」について、そして「フグ毒」について記します。尚、「フグ」は「・5話[裏ネタ編]」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/5/4付です。

本家」:おおもとになる家筋のことである。「家元」または「宗家」という言い方もある。また、分家から見た場合は、その分家が出ることになった元の家のことを指すことになる。

また、歴史的に紐解くと、平安時代中期以後、寄進地系の荘園がの隆盛してから、最高の領有者のことを指した。(但し、全ての荘園に於いて「本家」があった訳ではない。)→「本所(ほんじょ)」という言い方もある。

「ケータイ刑事」では、舞零の姉妹が「本家」で、命結の姉妹が分家であるのはご存知の通りである。が、紅子(妹がいるのかどうかも不明)については、本家に対してどういうポジションなのかは不明である。→まさか、紅子の妹ということで新シリーズを始めたりして...(が、「結」の時で、既に「ケータイ刑事」ではなく「スマホ刑事」になっており、「ケー刑事」自身の賞味期限も過ぎてしまっているだけに、これ以上の新作製作は、もはや...)

英語では「Head family」または「Original House」、ドイツ語では「Leitende-Familie」、フランス語では「Famille de la Tête」、イタリア語では「Famiglia di Testa」、スペイン語では「Familia de Cabeza」、ポルトガル語では「Família de Cabeça」、中国語では「本家」と言う。

元祖」:ある物事を初めて行うようになった人のこと、または一家系の最所の人のことを言う。前者では「創始者」という言い方があり、後者では「一家の先祖」ということになる。また、共に「生みの親」と言う言い方がされることもある。

英語では「Ancestor」、ドイツ語では「Vorfahr」、フランス語では「Ancêtre」、イタリア語では「Antenato」、スペイン語では「Antepasado」、ポルトガル語では「Antepassado」、中国語では「始祖」と言う。

尚、「本家」と「元祖」はどちらがよいのか?ということは色々と言われることであるが、言葉の意味からすると、「元祖」が最初にそれを始めたことになり、「本家」の方は家系の主の流れをうけたものということになり、一概に比べられるものではない。(発明品でも、最初に開発されたものが最も良いとは限らず、それを改良したものが主流になることも当たり前のようにありますし...)

フグ」:漢字では「河豚」または「鰒」と書く。(後者の方は、この物語の「鑑識メモ」でも語られていました。)学術的に述べると、フグ科とその近縁の軟骨魚の総称であって200種類弱が含まれることになる。(近縁では、ハコフグ科、ハリセンボン科の魚である。)背びれは小さく、鋭い歯を持っている。攻撃を受けると腹部を膨らませるものものが多く、腹部には棘状の突起を持っている種類もいる。海水魚であるが、中には淡水の環境に生息する種類もいる。

体内に毒が溜まる種類がいて、それは食用には適さないが、全体的に内臓に毒を持つ種が多いのが特徴である。が、食用として利用される魚であって、トラフグ、マフグなどがその代表的なものである。また、食用が認められているのは17種名のフグ科の魚と4種類のハリセンボン科の魚、1種類のハコフグ科の合計22種類となっている。(但し、22種類の中でも、肉は全ての食用を認められているが、皮や白子の食用は禁じられているものもある。)

肉質は淡泊で美味とされている。(まあ、「美味」でなければ、現在まで食用にされ続けることはないでしょうが...)また、旬は冬であり、「フグ」は冬の季語にもなっている。

フグ料理としては、刺身(フグ刺し、関西ではテッポウ刺し、またはテッサとも言う)、鍋、唐揚げ、白子などが広く知られている。特に大阪を中心として、食用として広く利用されている。

フグを捌く時、毒を持つ部位と食用部位とを分離する作業は、「フグ調理師資格」を持った者が行うことが(都道府県条例で)定められている。つまり、素人がフグを捌くのは認められない。しかし、フグ調理師資格は都道府県で定めたものであるため、ある府県でその資格を持っていても、他府県に移るとそれが無効となる場合が多い。→時々、素人が捌いて中毒になったというニュースを耳にするが、素人のフグ調理は自殺行為です。

また、資格がいるのは、度に有毒部位の後処理という問題があるためである。(毒があるだけに、それを悪用されると危険であるため、施錠できる容器に保管し、また廃棄する場合も適切に廃棄しなければならないと定められている。ということで、安全を確保するために資格が必要ということになっている。)

英語では「Globefish」「Blowfish」「Swellfish」「Puffer Fish」などと言い、ドイツ語では「Kugelfische」、フランス語では「Tetraodontidés」、イタリア語では「Tetraodontidae」、スペイン語では「Tetraodontidae」、ポルトガル語では「tetraodontídeos」、中国語では「河豚」と言う。

フグ毒」:魚のフグが持っている毒のことである。「毒」は生物の生命維持に支障を与える物質のことであって、これが体内に入ると死に至る可能性の高い物質のことである。毒を持っている生物はそう多くはないが、陸上生物ではサソリ、(一部の)蛇、蜘蛛、そして魚類ではフグがその代表的な生物として知られている。(それ以外の魚ではハゼが、また、それ以外の生物としては、一部のイモリ、ヒトデなどが毒を持っている。)

フグ毒の成分は「テトロドトキシン」という物質であって、「TTX」と言う言い方もある。但し、この毒はフグ以外でもアカハライモリ、ツムギハゼ、ヒョウモンダコ、スベスベマンジュウガニなどの生物が持っている。

この毒が体内に入ると麻痺が始まり、24時間以内に死に至る可能性が高い。体内に入ると20分~30分で症状が現れる。シビレを感じるようになり、更に目眩や頭痛、腹痛などを起こす。そこから運動機能が麻痺していき、知覚麻痺、言語障害、呼吸困難に至り、血圧が下がっていき、やがて意識を失い、呼吸停止から死へと至る。

尚、この毒に関しては解毒剤が存在せず、特異療法もないので、これという対処方法も確立していない。強いて言うと、呼吸困難に繋がって障害を起こしていることから、人工呼吸などが良いとされている。尚、体内に入った毒物であるテトロドトキシンは、体内では代謝によって分解されて無毒化され、体外に排出されることになるため、身体維持機能(この場合は特に呼吸)が維持されていれば、理論上は助かることになる。(現実的には、麻痺状態になってから即座に人工呼吸に入ることは出来ても、それを維持し続けるということが難しい。)

尚、フグの毒に当たらない方法としては、フグを一切食べないという方法があるにはあるが、これは理論的な予防法でしかない。(テトロドトキシンはフグ以外にも有しているということ、絶対的にテトロドトキシンが他の食材に混ざっていないという保証はない(フグを捌いた包丁で、十分に洗浄しないで他の食材に触れたりしたら、毒が移ることになる。→これはフグ毒の食中毒を防ぐ目的の関連法案に違反していることになる。)ですから...)

尚、現実問題として、年間にフグ毒による食中毒は二桁の事故が発生している。(死者も0人ではない。)これらの事故は、家庭での素人によるフグ料理が原因になることが多い。→フグは素人が料理してはイケナイということである。

英語では「Globefish Poison」、ドイツ語では「Globefish-Gift」、フランス語では「Globefish Empoisonnent」、イタリア語では「Globefish Avvelena」、スペイン語では「Los orbes Envenenan」、ポルトガル語では「Veneno de Baiacu」、中国語では「河豚毒」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

江戸大名の本家と分家 (近世史)

  • 作者: 野口 朋隆
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2011/10/20
  • メディア: 単行本
ザ・フグ―フグの飼育と楽しみ方 (アクアリウム・シリーズ)

ザ・フグ―フグの飼育と楽しみ方 (アクアリウム・シリーズ)

  • 作者: 新川 章
  • 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
  • 発売日: 2009/06
  • メディア: 単行本
フグの飼い方―淡水フグから海水フグまで

フグの飼い方―淡水フグから海水フグまで

  • 作者: アクアライフ編集部
  • 出版社/メーカー: エムピージェー
  • 発売日: 2006/02/06
  • メディア: 単行本
かわいいミドリフグ―小型フグを飼う

かわいいミドリフグ―小型フグを飼う

  • 作者: 森 文俊
  • 出版社/メーカー: ピーシーズ
  • 発売日: 2009/06
  • メディア: 単行本
AQUA LIFE (アクアライフ) 2008年 10月号 [雑誌]

AQUA LIFE (アクアライフ) 2008年 10月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: マリン企画
  • 発売日: 2008/09/11
  • メディア: 雑誌
新 ふぐ調理師必携(全2巻)分売不可 上巻/知識篇・試験篇 下巻/料理篇

新 ふぐ調理師必携(全2巻)分売不可 上巻/知識篇・試験篇 下巻/料理篇

  • 作者: 海沼 勝
  • 出版社/メーカー: 柴田書店
  • 発売日: 2008/08/29
  • メディア: 単行本
フグはフグ毒をつくらない (ベルソーブックス)

フグはフグ毒をつくらない (ベルソーブックス)

  • 作者: 野口 玉雄
  • 出版社/メーカー: 成山堂書店
  • 発売日: 2010/07
  • メディア: 単行本
フグ毒のなぞを追って (ポピュラーサイエンス)

フグ毒のなぞを追って (ポピュラーサイエンス)

  • 作者: 清水 潮
  • 出版社/メーカー: 裳華房
  • 発売日: 1989/07
  • メディア: 単行本
フグはなぜ毒をもつのか―海洋生物の不思議 (NHKブックス)

フグはなぜ毒をもつのか―海洋生物の不思議 (NHKブックス)

  • 作者: 野口 玉雄
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 1996/05
  • メディア: 単行本

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(追悼)・CORA VAUCAIRE『LES MEILLEURS DE CORA VAUCAIRE』 [音楽(洋楽)]

「サン・ジェルマン・デプレの白い貴婦人」という異名を持つシャンソン歌手のCORA VAUCAIREが亡くなったと言うことで、追悼ということで彼女のアルバムを取り上げることにします。1999年に歌手を引退しているので、今回は久しぶりに彼女の名前を耳にしたことになったのだが、引退して12年にもなっていたのですね。筆者は、引退当時に80歳を超えていたと記憶しているので、現在は90歳は超えているはずと思って調べてみたら、引退時が81歳で、93歳で亡くなったということでした。(1918年生まれなので、日本では大正の生まれと言うことになります。)90歳を超えていると言うことでは、本当に長寿だったと言うことですね。

あらためて、ご冥福をお祈り致します。

で、取り上げるのはコンスピレーション・アルバムと言うことになる。邦題は彼女の代表曲である『枯葉』から、そのまま「枯葉」というタイトルが付けられている。また、リリースは1992年である。しかし、1941年から歌手として活動を始めている彼女にとったら、デビュー50年という時期にリリースされたことになるベスト盤ということになる。

収録曲は以下の全22曲である。(原題よりも邦題の方が分かりやすいので、邦題で記します。)『枯葉』『いつ帰ってくるの』『ソフィー』『三つの小さな音符』『ある日愛の終わりが』『つむじ風』『ルフラン』『グレゴリー』『学校の帰りに』『愛し合う子ら』『バルバラ』『二匹のかたつむり』『悪魔と奇蹟』『恋の痛手』『鯨捕り』『オーマルシェデュパレ』『さくらんぼの実る頃』『ルノー王の哀歌』『さようならエルネスト』『フレデ』『白いバラ』『モンマルトルの丘』。

代表曲の『枯葉』をトップに持ってきているのと。『モンマルトルの丘』を結びに持ってきているところは文句の付けようがないが、『さくらんぼの実る頃』と『三つの小さな音符』についてはもう少し良いポジションに収録されていても良いのではと思ってしまう。とは言っても、彼女のボーカルをたっぷりと堪能出来るということでは、内容もあるアルバムである。(曲順は、再生時にプログラムを組めば解決できますし...)

ところで、代表曲の『枯葉』であるが、オリジナルは彼女ではなく、歌手が歌ったものとしてはイヴ・モンタンがオリジナルと言うことになる。そしてジュリエット・グレコがカヴァーして大きなヒットとなった。それからまもなく、コラ・ヴォケールがカヴァーしている。特にコラ・ヴォケール版の評価が高いのは、彼女のボーカルによる解釈が優れていて、同時に「フランス語の美しい発音のサンプル」として使われているということが大きい。つまり、彼女はシャンソンの1曲としてだけではなく、「フランス語」という言語の見本にもなったのである。

そうなると、誰もが取り上げるようになるのは当たり前であって、現在ではフランスではスタンダード・ナンバーの中でも定番のスタンダード・ナンバーになっていて、シャンソンというと「枯葉」というようになっている。(それだけ素晴らしい曲であるということである。)

日本でシャンソンというと、名曲『枯葉』は知られていて、イヴ・モンタン、コラ・ヴォケール、ジュリエット・グレコのバージョンはいずれもが余りにも有名である。(三者三様の味があって、甲乙付けがたいですが...)それだけに、その『枯葉』を中心にして、じっくりと聴いてみるのも良いんじゃないですか。

 

Le Meilleur De Cora Vaucaire

Le Meilleur De Cora Vaucaire

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wagra
  • 発売日: 2006/03/07
  • メディア: CD

 

枯葉

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 株式会社EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1992/10/07
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形零23話(2nd.10話)[裏ネタ編]PART 9 [ケータイ刑事]

銭形零」の第23話(2nd.10話)「ケータイ刑事百回記念特別企画・ウマと呼ばれた男! ~織田信長殺人事件(後編)」の「裏ネタ編」の増補は今回限りです。で、信長・秀吉・家康というとこれということから「ホトトギス」について、現代に戻ってきてちゃんが口にした「ギネス」について、その後の入電にあった言葉から「不審者」について、「乱入」について、「鑑識メモ」での問題の解説の所に出てきた「グレゴリ歴」について記します。尚、「ギネス」は「・23話(2nd.10話)[裏ネタ編]」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/5/1付です。)

ホトトギス」:カッコウ目カッコウ科に属する鳥である。分類からわかる用に、カッコウに似た鳥である。(カッコウよりも小型である。)

翼長は20cm弱、尾羽は15cm程度というそれほど大きくない鳥であって、頭部と背中は灰色、翼と尾羽は黒褐色、胸と腹は白色で黒い横縞模様がある。また、目のまわりには黄色のアイリングがあることが特徴となっている。

分布は広く、アフリカ東部からマダガスカル、インドから中国南部、インドネシアなどにまでに分布している。また、そこから更に東の中国北東部や朝鮮半島、日本には5月頃に飛来してくる。(中国南部やインドなどに越冬で渡っていたものがやってくる。)

主に山地の林に住むが、自らは巣を作らず、ウグイスの巣など、他の鳥の巣に産卵する。そしてそこで抱卵して孵化させ、雛を育てる。(早い話、巣を乗っ取ってしまい、雛を育てることになる。)

鳴き声にも特徴があって、「てっぺんかけたか」「ほっちょんかけたか」などと聞こえるとして知られている。また、昼夜に関係なく鳴くことでも知られている。

日本では、夏になって飛来してくる鳥であるため、夏鳥としてしられていて、古くから和歌で詠まれたり、文学にも登場している。(夏の季語である。)

また、別名の多い鳥であって、「ホトトギス」の他にも「杜鵑(とけん)」、「時鳥」「子規」「不如帰」「杜宇」「蜀魂」「田鵑」「霍公鳥」「郭公」「沓手鳥」「夕影鳥」「夜直鳥」などと呼ばれることもある。(これらも基本的に夏の季語である。)

英語では「Grayheaded Cuckoo」、ドイツ語では「Grayheaded-Kuckuck」、フランス語では「Coucou Grayheaded」、イタリア語では「Cuculo di Grayheaded」、スペイン語では「Cuco de Grayheaded」、ポルトガル語では「Cuco de Grayheaded」、中国語では「杜鵑」と言う。

尚、植物で「杜鵑草」と記して「ほととぎす」と読む植物がある。これはユリ科の多年草であって山地に自生している。白色に紫色の半天のある花を咲かせるが、これが(鳥の)ホトトギスの腹の部分の斑紋に似ていることからこの名前が付いたものである。よって、一応(鳥の)ホトトギスと関連がある草ということになる。(あくまでも命名のことで関連しているだけですが...)

ギネス」:イギリスのビール会社である「ギネス社」のこと、または、各種世界記録を集めた「ギネス・ワールド・レコード」(2002年以前は「ギネス・ブック」の名前が使われていたが、以後は「ギネス・ワールド・レコーズ」(「ギネス世界記録」)に改称され、こちらの名前が使われている。)のどちらかを指す。日本では後者の方が有名であって、「ギネス世界記録」または「ギネス・ワールド・レコーズ」のことを指すのが一般的である。(前者を指す場合は「ギネス・ビール」と言うのが一般的である。)

前者は、アイルランドのビール醸造会社(創業は1756年という老舗メーカー)であって、黒スタウトを製造していることで知られている。

そのビール会社が1951年に初めて出版したものが後者である。「世界一速く飛べる鳥はヨーロッパムナグロかライチョウか」という議論になって、なかなか結論が出なかったことで、世界一を集めた本があれば、ということが元になり、1951年に諸藩が発効された。(運営の方は、ギネス社とは分離されていて、「ギネス・ワールド・レコード社」が発行している。)

ちなみに、11月の第二木曜日が「ギネス世界記録の日」と定められている。(第二木曜なので、毎年日にちは変わることになります。)

記録を申請すれば全て掲載されるというものではなく、事前連絡をして、送られてくる書類を整えて申請する必要がある。(当然、英語の書類である。)また、記録達成を証明する写真やビデオも必要であって、その費用もバカにならない。また、記録の方も倫理的、道義的に問題がないか、危険なものではないかという審査があって、これらをパスしないと、申請しても受け付けられない。

各地で(観光客誘致の)話題作りのためとして、「ギネスに挑戦」という催しがよく行われているが、「記録は破られるもの」であることをお忘れないように。

英語では「Guinness World Records」、ドイツ語では「Guinness-Buch der Rekorde」、フランス語では「Livre Guinness des Records」、イタリア語では「Guinness dei Primati」、スペイン語では「Libro Guinness de los Récords」、中国語では「吉尼斯世界記録大全」と言う。

不審者」:挙動が怪しく疑わしい人のこと、怪しい人のこと、胡散臭い人のこと、警戒を要する人のこと、嫌疑がある人のこと、いかがわしい人のこと、よく分からない人のこと、などをいう。

尚、「ふしん」というと「不審」以外にも「不振」や「不信」という感じがあるが、当然のことながら「不振」も「不信」も「不審」と意味が異なる。(「不振者」という言い方は無いが、「不信者」という言い方はあって、信用することのできない人のことを指し、「不審者」とは意味が異なるのは言うまでもない。)

不審者については、犯罪を引き起こす可能性があるということで注意が必要であるのは言うまでもないが、過剰になりすぎると、単に道を教えて欲しいと尋ねてきた人や、善意で高齢者に手を貸した人を不審者と勘違いするなど、錯誤による不審者(当然、「不審者」ではない。)もある。これが酷くなると、警察に通報されて、ということもある。

この物語では、現代に現れた今川義元のことを指していたが、鎧兜で兵隊を率いていたら、「怪しい」ということで不審者とされるのも仕方のないところですね。(武器を持っているのも明かであるだけに、凶器準備集合罪も適用出来ますし...)

英語では「Suspicious Individual」、ドイツ語では「Verdächtiges Individuum」、フランス語では「Individu Soupçonneux」、イタリア語では「Individuo Diffidente」、スペイン語では「Individuo Sospechoso」、ポルトガル語では「Indivíduo Suspeito」、中国語では「可疑者」と言う。

乱入」:乱暴に押し入ること、無法に押し入ることをいう。また、これで入って来た人のことを「乱入者」という。また、イベント会場などに入ってきて、そのイベントの進行を妨げたり、妨害することも「乱入」という。尚、普通に入って来て、何もしない(イベントの進行の邪魔をしない)場合は「乱入」とは言わない。

プロレスの会場では、現在進行中の試合と関係ないレスラーが海上に乱入してきて、パフォーマンスを行ったり、暴れて試合の妨害をすることがあるが、これは文字通りの「乱入」ということになる。

英語では「Intrusion」、ドイツ語では「Störung」、フランス語では「Intrusion」、イタリア語では「Intrusione」、スペイン語では「Intrusión」、ポルトガル語では「Intrusão」、中国語では「闖入」と言う。

グレゴリ歴」:「グレゴリー暦」「グレゴリオ暦」という言い方もある。現在使われている太陽暦のことてある。1582年に当時のローマ教皇であるグレゴリウス13世(第226代のローマ教皇である。)が制定した暦である。

それまで使用されていたユリウス暦を改訂したものである。ユリウス暦は、1年を365日として、4年に一度が366日になるというものであって、紀元前45年から使われていた。が、実際の1年は365.2422日であるため、ユリウス暦では1年が365.25日となり、その誤差が16世紀になると既に10日を超えていた。これを修正するため、1年を365日、4年に一度は366日とするが、400年間の間の閏年を97回にして、1年を365.2425日にしたものである。(→西暦が100で割り切れる年は閏年としないが、400で割り切れる年は閏年とする。)

計算したら分かるが、ユリウス暦では約128年で1日の誤差が生じるが、これを3330年で1日の誤差という所まで小さくなるようにしたのがグレゴリ暦である。

1582年に採用されたが、どのように暦を切り替えたかというと、1582年の10/4の次の日を10/15ということにして、春分/秋分がずれていたことを吸収した。(但し、全世界が同時に行ったのではなく、導入時期は国によってバラバラであった。)

最初に導入したのは、イタリア、スペイン、ポーランドなどであって、1582年10月15日からの導入である。16世紀に導入されたのは、他にはフランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、ハンガリーなどの欧州で、カトリック系の国々である。イギリスは1752年、日本が1873年、中国は1912年、ロシアは1918年から導入している。しかし、現在でもユリウス暦を採用している国もある。(フィンランドを除く正教会の国々である。)但し、現在でもユリウス暦が使用されている国も、基本的には修正されたユリウス暦が用いられている。

日本での1873年の太陽暦(グレゴリ暦)導入は、明治5年(1872年)の12/2をその年の大晦日とし、明治5年12月3日を「明治6年(1873年)1月1日」にするという形で導入された。

英語では「Gregorian Calendar」、ドイツ語では「Gregorianischer Kalender」、フランス語では「Calendrier Grégorien」、イタリア語では「Calendario gregoriano」、スペイン語では「Calendario Gregoriano」、ポルトガル語では「Calendário Gregoriano」、中国語では「陽暦」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

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  • メディア: DVD

啼かなくていいホトトギス

啼かなくていいホトトギス

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  • 出版社/メーカー: 中経出版
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  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
仰臥漫録 (岩波文庫)

仰臥漫録 (岩波文庫)

  • 作者: 正岡 子規
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1983/11/16
  • メディア: 文庫
郭公―日本の托卵鳥

郭公―日本の托卵鳥

  • 作者: 吉野 俊幸
  • 出版社/メーカー: 文一総合出版
  • 発売日: 1999/04
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ギネス世界記録2011

ギネス世界記録2011

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川マーケティング(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/11/17
  • メディア: 単行本
犯罪不安社会 誰もが「不審者」? (光文社新書)

犯罪不安社会 誰もが「不審者」? (光文社新書)

  • 作者: 浜井 浩一
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/12/13
  • メディア: 新書

不審者対策研修ハンドブック―安全な学校をつくる (教職研修総合特集)

  • 作者: 国崎 信江
  • 出版社/メーカー: 教育開発研究所
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本

グレゴリー暦の文化史的研究―現行暦の起源と普及および改良問題 (1959年)

  • 作者: 岡田 芳朗
  • 出版社/メーカー: 日本史攷究会
  • 発売日: 1959
  • メディア: -

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