毒姫とわたし#5 [ドラマ]
展開が早い物語が続いているが、今回もテンポよく物語が進んで行く。ただ、部分的には「?」という所が出てきたのもありましたけど...
また、今回は昼ドラらしい展開にもって行きかけているが、そうは問屋が卸さないのでしょうね。美姫が「恋愛する」と言い出すが、その相手の那珂川は「小麦が好き」と告白し、第1週の最後でドロドロの三角関係に突入か?と思わせて「来週へ」という展開では、そうならないのは分かってしまいます...
美姫は「良い小説を書くため」ということを口実にして、色々と行動するが、小麦は小麦で「美姫を売り出すため」ということで色々と行動していて、次元は違うものであるが、2人の主人公が同じ行動パターンで動いているのは面白いですね。
小麦の会社に顔を出した美姫。計算高いところを見せていて、那珂川をデートに誘うだけでなく、色々と情報を仕入れようとするのは凄いですね。また、手作りのクッキーを持っていったのも印象をよくする作戦だったということで、キャラが良く出ていると頃ですね。が、その計画を小麦にだけは話してしまうというところは、小麦に対する信頼感と、小麦には負けないという自負が出ていて、ここも面白い所でした。
更に、那珂川と「取材」ということでホテルのスイートに行って、というのも実に計算深いところでしたね。が、誘惑という所はまた、というのは、計算深いキャラとしたら良いところであるが、「昼ドラ」の展開としては物足りなく感じてしまったところでもありました。
会社と言うことでは、大手の君嶋出版が、小麦の出版社・文秀社を合併するということで動いていて、社長と小麦を呼んでの交渉をするが、小麦がはね除けてしまったのも「昼ドラ」らしい展開でした。
で、文秀社に残された時間は一ヶ月ということで、美姫の本の発売も一ヶ月という時間を設定したことで、テンポよく物語が進んで行くことになるだけに、次週も楽しみです。
ただ、それだけで「次週へ」というのでは物足りないのは誰でも思うところであるが、最後に那珂川が「小麦のことが好きだ」と告白させて、次々と波風が立ってテンポよく進んで行く物語が良い感じで続きました。(が、こういうところで出てきたことって、翌週になると意外と簡単に処理されてしまうのですが...)
尚、第1週には君嶋の妻・みやびは登場しなかったので、「不良少女とよばれて」の笙子・哲也コンビの再来はなかったのが残念...(そういえば、本作の那珂川の下の名前も「哲也」ですね...)一方、雷ちゃんは偶数話のみに登場したが、泪ちゃん・雷ちゃんの従姉妹の顔合わせはW車椅子ということで実現したが、更に絡んで欲しいところです。
※毎回記すつもりは無かったのだが、物語がテンポよく、切れ味もよく、色々と面白いと、色々と書きたくなるものです。第一週は期待以上に面白かっただけに、このテンポで続いて貰いたい所です。
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ケータイ刑事銭形海4話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形海・裏ネタ編」の増補作業は、第4話「炎天下の殺意! ~渚のお嬢様殺人事件」に突入です。初回となる今回は、サブタイトルにある言葉から、「炎天下」について、「殺意」について、「渚」について、「お嬢様」について記します。尚、「殺意」は「零・11話[裏ネタ編]PART 2」で、「お嬢様」は「泪・21話(2nd.8話)[裏ネタ編]PART 10」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/4/27付です。
「炎天下」:ギラギラと焼けるような強い太陽の日差しの下、ということである。尚、「炎天」は焼け付くような強い日差しの空のことを言う。
よくある誤用としては「炎天下のもとで行われた」という言い方である。「炎天のもとで行われた」というのであれば正しいが、「炎天下」は「炎天の下」という意味であるため、「炎天下のもと」と言うと「炎天の下のもと」ということになって、意味が重複してしまう。(「馬から落馬した」と同様の誤用ということになる。)
俳句の世界では、「炎天」も「炎天下」も夏の季語である。(説明の必要はないですね。)また、英語では「Under Blazing Heat」、ドイツ語では「Ein heißer Wetterboden」、フランス語では「Un Fond du Temps Chaud」、イタリア語では「Fondo di Tempo Caldo」、スペイン語では「Fondo de Tiempo Caliente」、ポルトガル語では「Fundo de Tempo Quente」、中国語では「烈日當空下」と言う。
「殺意」:人を殺そうという気持ち、心、意思のことである。誰から対してこの気持ちを持つことは、感情の範囲であり、誰でも経験があることであろう。また、感情の範囲であるため、この気持ちを持つことだけでは犯罪行為とはならない。が、この気持ちを実行しようとして準備をして、対象者に対してこの意思を実行すると、その正否にかかわらず犯罪行為になるのは言うまでも無い。(失敗して実「殺人未遂」になる。)
英語では「Murderous intent」、ドイツ語では「Mörderische Absicht」、フランス語では「Intention Meurtrière」、イタリア語では「Intenzione Criminale」、スペイン語では「Intento Asesino」、ポルトガル語では「Desejo Para Matar」、中国語では「殺機」と言う。
「渚」:「汀」という表記もある。(但し、「汀」は「なぎさ」と読むだけでなく「みぎわ」と読む場合もある。)川、湖、海などの波の打ち寄せる場所のこと、波打ち際のことである。基本的には砂浜となっている場所のことである。そのため「浜辺」「水際」と呼ばれることもある。
尚、「渚」の元々の意味は、河川の中に砂や流石が集まって出来た小島のような場所のことを指していて、そこから転じて「水際の地」という意味になった。一方、「汀」の元々の意味は、水が打ち寄せる平らな砂地を指していたが、そこから「水際の砂地」という意味になった。その後、「渚」と「汀」は同じものを指すように意味が広がった。(本来は、「渚」と「汀」は別ものであって、「渚」は石のある場所で「汀」は砂地であった。)
英語では「Beach」、ドイツ語では「Strand」、フランス語では「Plage」、イタリア語では「Spiaggia」、スペイン語では「Playa」、ポルトガル語では「Praia」、中国語では「渚」と言う。
「お嬢様」:敬称としての意味と、特定の女性を指す言葉としての2つの意味がある。(対称的な意味となっている所が面白いところでもある。)
敬称としての「お嬢様」は、他人の娘に対して使われる言葉であって、特に自分と相手との関係に関係ない場合には、尊敬の意味を込めて使われる。(「お嬢さん」よりも敬意が高い言い方である。)また、未婚の女性に対して呼びかける際にも使われることがある。
また、主従関係がある場合は、主従関係の主人の娘に対して使われる言葉となる。(この場合は「お嬢さん」という言い方がされることは少なく、「お嬢様」と言うのが普通である。)尚、未成年の女性主君に対しても使われることがある。
一方、特定の女性を指す場合は、相手との関係なしにも貴族や良家の娘に対して使われる言葉である。この場合は敬意を込めて使われるため、「お嬢さん」と言われることは少ない。
更に、それ以外の意味として、世間知らずで苦労知らずな女性のことや箱入り娘のことを指し、軽蔑した意味合いで使われる言葉でもある。(表向きには蔑視の言葉は出さないが、そのニュアンスが込められている。)
この物語では、「良家の娘」という意味での「お嬢様」という意味で使っているが、同時に世間知らずで苦労知らずな女性のことを指す意味としても兼ねて使われている。実際、お嬢様学校である内部生と、途中から入学してきた外部生との間での差別などがこの物語の事件の背景にあって、完全に世間離れした世界で怒った事件でもありましたからね...
尚、銭形姉妹は本家、分家も祖父が警視総監という良家の娘であることから、「良家の娘」と言う意味での「お嬢様」という言い方は該当することになる。しかし、全員が世間知らずということはなく、みんながみんな、変わった相棒(高村さんも五代さん、岡野さん、松山さん)と組んで苦労していることから、蔑視する意味での「お嬢様」ということにはならない。→それだけに「お嬢様」と言うよりは「お嬢さん」と言った方が良いように思います。(「M1」「M2」「M3」では難波副総監が銭形姉妹のことを「お嬢様」と呼んでいたが、この場合は銭形警視総監の孫娘ということから尊敬の意味を込めての使用であって、蔑視の意味は無いのは言うまでも無い。)
尚、英語では「Miss」「Sister」「Ma'am」などが使い分けられるが、「Miss」は日本語での「お嬢さん」という意味が強く、「Sister」はそれよりも少し砕けた言い方、「Ma'am」は使用人や召使いが女主人に対して使われる。また、ドイツ語では「Junge Dame」、フランス語では「Jeune Dame」、イタリア語では「Giovane Signora」、スペイン語では「Señora Joven」、ポルトガル語では「Senhora Jovem」、中国語では「小姐」と言う。
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WARRANT『DOG EAT DOG』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1992年に発表された彼らの3rd.アルバムである。LAメタルのバンドとして知られている彼らであるが、前作の大ヒットの後、音楽的な売れ線が変化したという逆風の元で苦戦したアルバムということになってしまったが、それでも本アルバムはBillboardで最高位25位を記録している。(次のアルバムからはチャートインしなくなる。)
収録曲は以下の全12曲である。『Machine Gun』『The Hole In My Wall』『April 2031』『Andy Warhol Was Right』『Bonfire』『The Bitter Pill』『Hollywood (So Far, So Good)』『All My Bridges Are Burning』『Quicksand』『Let It Rain』『Inside Out』『Sad Theresa』。尚、日本版にのみ『Lincolns, Mercurys And Fords』がボーナス・トラックとして収録されているため、日本版だけは全13曲の収録となっている。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Machine Gun』がBillboardのメインストリーム・ロック・チャートで36位を記録しているが、HOT 100にはランクインしなかった。(同時に、2011年現在、彼らのシングル曲で最後にチャートインした曲と言うことになっている。)また、2nd.シングルの『The Bitter Pill』、3rd.シングルの『The Hole In My Wall』はチャートとは無縁であった。
お薦め曲はシングル曲の『Machine Gun』と『The Hole In My Wall』、それ以外からは『April 2031』と『Hollywood (So Far, So Good)』、そして『Inside Out』をピックアップしておく。
アルバムとしての完成度は前作同様に高いのだが、LAメタルというもの自体が既に過去のものというように扱われるようになったという逆風の元では、評価が悪い方になってしまったのが残念なところであった。チャート成績やセールスが伸び悩んだという現実があるが、そんなに悪い内容ではない。それよりも演奏の質は前作からまた一段高いレベルに達している。(ということで、セールスとチャート成績がアルバムの内容に比例しないということが'90'sになっても当てはまると言うことを教えるアルバムの一つということになる。)
結局、セールスが伸びなかったことが「失敗作」という烙印を押すことになってしまったが、'80'sのロックがお好きな方であれば、その評価は間違っていると言うことが直ぐに分かる内容のあるアルバムである。→再評価されて良いアルバムなんですがね...
「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その224) [ケータイ刑事]
今回のテーマは「歌手 PART2」です。(前回に続いて「歌手」という括りで扱うことにするが、今回はこのテーマではなく、別テーマとしても良いような気もしますが...ただ、「3人組」ということでは、これはこれで他にも色々とネタがあるので...)で。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「命・10話」、「007」からは「ドクター・ノオ」です。
「ケータイ刑事」:「命・10話」。「美しき脚本家たち ~美脚連殺人事件」という物語。美人脚本家3人のユニットをフューチャーしての物語である。本放送当時であればともかく、本放送(2009/9/5)から2年も過ぎてしまえば、何だったんだ?という印象しか残らないというテレビらしい物語である。(「TVは時代を映す鏡」と言われているが、それだけで、映画のように時代に残るものとは区別されている...)
美脚連とは、丹羽Pが手掛けたユニットであって、「日本脚本連盟」(省略して「日脚連」と言う。)をもじった「美人脚本家連盟」を省略して「美脚連」としたものである。メンバーは中江有里、江本純子、篠崎絵里子の3人である。(中江は女優、江本は劇団主催をしているが、3人ともが脚本家としても活動している。また、中江と江本はCDをリリースした実績があり、篠崎は大学で音楽科に在籍していた。)ということで、3人とも本職の歌手ではないというメンバーである。
その美脚連がライヴを行うことになるが、それを中止しろという脅迫状が届いた。(差出人は「刺客連」とあった。)命ちゃんと松山さんは会場に行って、警備と捜査を始める。
開場2時間前にリハーサルが行われ、その後控え室で篠崎が殺され、中江が何者かに襲われた。更に、江本が屋上から転落して死亡してしまった。が、江本は中江を襲ったと思われる凶器のナイフを持っていたことから、江本が犯人と思われたが、命ちゃんは中江の話から不自然さを感じた。そして江本のノートに不自然なことがあったことから、そこに事件の謎を解く鍵があったことに気づいた。
ノートのページは破り取られていたが、筆圧によって下のページに書いた跡が残っていて、それを読み取り、中江が計画したものだった。
中江は16年ぶりに、ステージで歌を歌うことになったが、ステージに立つのであれば3人ひとまとめではなく、1人だけで立ちたく、そのために2人を殺害したのだった。
尚、物語の終わりに「この物語はフィクションです 登場した脚本家の皆さんは 本当は・・・いい人です」というテロップが表示された物語でした。
「007」:「ドクター・ノオ」。1962年の記念すべきシリーズ第1作である。(初代ボンドの第1作でもある。)当初は本作ではなくて「サンダーボール作戦」をシリーズ第1作として製作する予定であったが、権利上のことがクリアされず、本作が映画化第1作になったという経緯がある作品である。
本当は目が見えるのに、盲目ということを装った3人組の殺し屋たち。「3匹の盲目のねずみ」と呼ばれているが、これはそういうタイトルの音楽が彼らのテーマ曲として劇中で使用されているためである。また、盲目ということを装って、ソングラスをして、白い杖を手に持っているが、もう片方の手には空き缶を持っていて、一応は芸をして稼ごうという姿勢を見せている。(ということで、歌手に見えないこともないということで、「歌手」という扱いにする。→本職ではないですが...)彼らはドクター・ノオの配下の殺し屋であって、イギリス情報部のジャマイカ支部に駐在しているカリブ海地域担当の局長のジョン・ストラングウェーズが定時連絡のためにクイーンズ・クラブから出てきたところを射殺した。そしてストラングウェーズの秘書のメアリーも殺害した。この時、3人は盲目の路上生活者のふりをしていた。(物乞いといては、空き缶を手にしていて、実際にストラングウェーズはすれ違いざまに硬貨を入れていた。)
が、ストラングウェーズからの定時連絡がなかったことで、ジャマイカで何か起こったと判断されてボンドが派遣されてきた。ということで、今度はボンドを殺そうとする。
ミス・タロ(ジャマイカ総督の秘書であるが、実はドクター・ノオのスパイである。)がボンドを暗殺するために誘い、自宅に迎えに来るように仕組んだ。で、その途中でボンドを襲って消す、という計画を立てた。で、ボンドを襲うために、ストラングウェーズの暗殺の時に利用して、ストラングウェーズの死体を運んだ霊柩車でボンドを待ち伏せした。
ボンドは車を運転してミス・タロの家に向かう。で、途中から山道に入った。で、殺し屋たちはボンドの乗った車が通りすぎると、直ちに後を追い、山道を走るボンドの車に追いつき、ボンドを消そうとして襲った。が、ボンドの運転テクニックは、(舗装されていない山道で)砂煙を上げながら追っ手を躱し、道に停まっていたクレーン車の合間を巧みにすり抜けたが、霊柩車の方はそれを躱そうとしたが、ハンドル操作を誤り、道から外れて崖下に転落していき、爆発炎上し、3人ともお陀仏となった。(結局、ボンドは3人の殺し屋たちに対して直接手を下すことはしておらず、3人が勝手に運転を過って自滅したということになった。)
共通点は、3人組であるということ、本職の歌手ではないということで別の職業(「ケータイ刑事」では脚本家という共通点と、一部のメンバーは女優でもある。また、「007」では「殺し屋」である。)を持っているということ、そして、死者が出ているということである。(「ケータイ刑事」では1人だけ生き延びたが、犯人として逮捕されている。)また、結果的に自滅で身を滅ぼすことになった(「ケータイ刑事」では、証拠となるノートのページを破ったことから命ちゃんに疑問を持たせ、証拠を与えることになり、「007」では運転を過って勝手に崖から落ちていった。)というのも共通している。
相違点は、「ケータイ刑事」では1人が生き残っているが、「007」では全員死亡しているということと、「ケータイ刑事」では歌手としてライヴを行うということで、そのライヴは中止になったものの、リハーサルを行っていて、劇中でも歌っているが、「007」ではテーマ曲としての曲が流れているが、劇中では歌っていないという違いがある。
次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。
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