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「博奕打ち」(その5) [映画(洋画)]

今回は、前作がシリーズ最高傑作と言われた作品を受けて製作されることになった1968年3月に劇場公開されたシリーズ第5作についてです。
シリーズ第5作博奕打ち 殴り込み」(1968年)
作品データを記しておくと、1968年の東映京都の作品であって、時間は88分、監督は小沢茂弘、脚本は笠原和夫、撮影は赤塚滋、美術は井川徳道、音楽は津島利章である。そして出演は、鶴田浩二、加東大介、松尾嘉代、石山健二郎、名和宏、玉川良一、遠藤辰雄、山本麟一、待田京介、河津清三郎、汐路章、夢路いとし、喜味こいし、川谷拓三、桑原幸子、志賀勝、山岡徹也、丘路千、西田良、阿波地大輔、大木勝、野口泉、山田桂子、鶴久子、平参平、高並功、小山真士、蓑和田良太、浪花五郎、木谷邦臣、楠本健二、有川正治、郡須伸太郎、村居京之輔、唐沢民賢、林彰太郎、たちである。

大正末期、矢島組の客分・小嵐幸次郎は滝川組を壊滅させ、全ての罪を被って自首をした。しかし、この時、幸次郎の影で加勢していた三浦吉五郎という男がいた、吉五郎はその時に重症を負い、病院に担ぎ込まれていた。時が流れ、幸次郎は木戸源一家の若衆・昭一と共に出獄してくる。幸次郎は直ぐに吉五郎を探し始める。そんな彼は矢島一家の招きで金井会長を頭とする侠勇会の結成祝に顔を出し、吉五郎の行方を色々と尋ねるが、誰一人として知らなかった。ということで、幸次郎は川崎の木戸源一家を尋ねる。川崎では、土建屋あがりの石田三兄弟が率いる石田組が木戸源一家の縄張りを狙っていて、対立していた。石田組の挑発もあって、幸次郎は木戸源一家に草鞋を脱ぐ。そして幸次郎は年老いて半盲になった吉五郎を見つけ出した。吉五郎は昔の面影を無くしていたが、任侠道で死に花を咲かせたいという気持ちと、親子の名乗りが出来ない娘を女郎から救いたいという親心だけは残っていた。ある日、石田組が木戸源一家にダイナマイトを投げ込むという襲撃事件が起こる。報復をという木戸源一家だったが、幸次郎は無益な殺傷を避けるため、金井に仲裁を頼む。しかし、金井は石田組と結託していて、最低は石田組に一方的な内容だった。木戸源一家は不満から、一触即発状態になる。そんな中、吉五郎は娘の身請金を用意して、娘を保護しようとしたが、石田組に襲われ、幸次郎に娘のことを託すと息を引き取った。石田組の度重なる悪行に堪忍袋の緒が切れた幸次郎は木戸源一家を辞してから石田組に殴り込み、石田三兄弟を倒し、金井をも倒したのだった。

前作が良かっただけに、期待してしまうが、本作はごく普通の任侠映画の範疇に収まっている作品である。まあ、任侠映画を楽しむのならば可もなく不可もなしということで良いのでしょうが、もう一つ何かが欲しいと思ってしまう作品でした。

 

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「CAPTAIN BLOOD」 [映画(洋画)]

表題の作品は1935年のアメリカ映画「海賊ブラッド」である。日本では1936年に劇場公開されている作品である。'30年代のアクションスターとして大人気を得たE・フリンを一躍スターにした作品であって、これぞ「冒険活劇」という作品である。

作品データを記しておくと、時間は劇場公開時は119分、現存するものでは99分、原作はラファエル・サバティーニ、監督はマイケル・カーティス、脚本はケイシー・ロビンソン、撮影はアル・モーアとアーネスト・ホーラーの2人、音楽はエリッヒ・ウォルフガング・コルンゴルトとレイ・ハインドルフの2人である。そして出演は、エロール・フリン、オリヴィア・デ・ハヴィランド、ベイジル・ラスボーン、ライオネル・アトウィル、ロス・アレクサンダー、ガイ・キビー、ヘンリー・スティーヴンソン、ロバート・バラット、ホバート・カヴァナ、ドナルド・ミーク、ジェシー・ラルフ、フォレスター・ハーヴェイ、フランク・マクグリン・シニア、ホームズ・ハーバート、デイヴィッド・トーレンス、J・キャロル・ナイシュ、ペドロ・デ・コルドヴァ、ジョージ・ハッセル、ハリー・コーディング、レオナード・ムーディー、アイヴァン・F・シンプソン、コリン・ケニー、メアリー・フォーブス、たちである。

アイルランドの開業医・ピータ・ブラッドは国王ジェームズ2世に対する反乱で負傷したギルドイ卿を治療したことを理由として逮捕され、西インドに奴隷として流刑されることになった。彼と共に流された中には、政治犯のダイク卿、ウォルヴァートン、ジュレミイ・ビット、バグソープ、オーグル僧正という人物たちもいた。ジャマイカに到着すると、ピーターは非道なことで知られている農園主ビショップ大佐の姪・アラベラに買われた。そして、痛風の知事・スティードの治療に当たることになり、その後、知事から公爵に命じられることになった。また、その時、ジャマイカはドン・ディエゴに率いられたスペイン海賊に荒らされていた。ピーターは仲間たちと共に夜の闇を利用して脱出し、海賊船を占領し、海賊船を奪い、海賊となる。そしてフランスの海賊・ルヴァッスウルと盟約を結ぶが、ルヴァッスウルが襲ったイギリス船にアラベラと新国王・ウィリアムの代表者・ウィロビイ卿がいて、それを救った。ウィロビイ卿はピーターに、海軍士官として新国王に仕える様に勧める。その頃、イギリスとフランスの間で戦争が起こり、ピーターもイギリスのために活躍をしていくことになる...

「海賊」と言うと現在では悪名高い存在となっているが、本作の海賊は「義賊」であって、悪辣な海賊行為を行う者ではない。そして冒険活劇として、ヒーローとして活躍する物語である。ストーリーとしては主人公にとってハッピーすぎる展開であるが、だからこそ往年の冒険活劇ということにもなる。

特撮技術などは現在とは全く比べものにならないが、だからこそ手作りのアクションということになっていて、古き良き時代の作品と言うことも伝わってくる。

現在の技術に頼ったアクション映画とは対極にある作品であり、やはり一世を風靡したスターの主演作品であるだけに、映画史に残る作品の一つとして、また、80年近く昔(日本では昭和初期ということになる。)の技術を知る上でも、そして娯楽作品として、一度は見ておくべき作品である。

 

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CHICKEN SHACK『O.K. KEN?』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1969年に発表された2nd.アルバムである。イギリスを代表するブルース・バンドである彼らであるが、初期メンバーとして、後にFLEETWOOD MACのメンバーとなって大活躍をすることになるCHRISTINE McVIE(但し、当時はCHRISTINE PERFECTという名義であった。)がキーボードとボーカルとして参加しているが、彼女が所属している時の最後のアルバムでもある。(彼女はその後、ソロになり、そしてFLEETWOOD MACに加わることになる。)ということで、とても貴重なアルバムである。また、本アルバムはイギリスでは最高位9位を記録するというヒット・アルバムにもなっている。

収録曲は以下の全11曲である。『Babys Got Me Crying』『The Right Way Is My Way』『Get Like You Used To Be』『Pony And Trap』『Tell Me』『A Woman Is The Blues』『I Wanna See My Baby』『Remington Ride』『Fishing In Your River』『Mean Old World』『Sweet Sixteen』。

お薦め曲としては『The Right Way Is My Way』『Tell Me』『Remington Ride』『Mean Old World』『Sweet Sixteen』という所をピックアップしておく。ブルース・ロック・バンドである彼ららしい路線のアルバムであって、オーソドックスなブルース・ロックを聴かせてくれるアルバムである。また、曲間には彼ら独特のDJによる喋りという遊びが入っているという所も特徴となっていて、レコードを聴いていると言うよりもFM放送を聴いているような気にもなる楽しい所があるのも特徴である。

CHRISTINE PERFECT(CHRISTINE McVIE)のボーカルもなかなか魅力的であって、聴かせてくれている。

後のFLEETWOOD MACはポップなバンドに変身したが、'60'sのMACと並ぶブルース・バンドの大家であるのが彼らであるだけに、初期のMACを聴く方は彼らもしっかりと聴いておくべきである。内容も良いだけに、じっくりと楽しめるアルバムである。

 

Ok Ken

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  • 出版社/メーカー: Columbia Europe
  • 発売日: 1999/05/04
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O.K.ケン?(紙ジャケット仕様)

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  • アーティスト: チキン・シャック
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/11/23
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ケータイ刑事銭形愛2話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形愛・裏ネタ編」の増補は第2話の「死者からの伝言 ~天才物理学者殺人事件」に突入です。(以前にPART 4まで記しているので、PART 5からということになります。)で、サブタイトルにある言葉から「死者」について、「伝言」について、「天才」について、「物理」について、「学者」について、そして「物理学者」について記します。尚、「物理学者」は「・5話[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。また、この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2009/1/5、8、10、13付です。

死者」:死んだ人のこと、死人のことである。類義語としては「死人(しにん)」「死人(しびと)」「故人」「亡き者」「物故者」等がある。あくまでも人間に対して言うことであるため、人間以外の動物に対しては「死者」とは言わない。

英語では「Dead Person」または単に「Dead」、ドイツ語では「Tote Person」、フランス語では「Personne Morte」、イタリア語では「Persona Morta」、スペイン語では「Persona Muerta」、ポルトガル語では「Pessoa Morta」、中国語では「死者」と言う。

伝言」:人に頼んで用件を伝えること、またはその言葉のことを言う。または「伝達事項」という意味もある。「ことづけ」または「ことづて」と言うこともある。

良くある間違いとしては、「伝言を伝える」と言う言い方がされているが、「伝言」という言葉に「伝えること」という意味があるため、この言い方は重複した言い方となるため、正しい言い方では無い。(「馬から落馬する」と言うのと同じである。)→「言葉を伝える」「メッセージを伝える」という言い方であれば問題はない。

英語では「Message」、ドイツ語では「Mitteilung」、フランス語では「Message」、イタリア語では「Comunicazione」、スペイン語では「Mensaje」、ポルトガル語では「Mensagem」、中国語では「口信」と言う。

天才」:天性の才能のこと、生まれつき備わっている優れた才能、非凡な才能のこと、またはそれらの優れた才能を持っている人のことをいう。または、その分野に於いて、革命的な業績を残した人のことも言う。

特に、幼少期に子供離れした優れた能力を発揮する子供は「天才児」と呼ばれて天才として扱われることが多い。(が、その人が成長して大人になってもその才能を発揮出来るとは限らない。→「天才とは1%の閃きと99%の努力」と言われていて、努力が無ければただの人になってしまう、とも言われている。(「十で神童、十五で才子」という言葉があるが、この続きとして「二十歳過ぎればただの人」という言葉もありますし...))実際、スポーツ選手でも「天才」と呼ばれる人はいるが、やはり努力があります。才能だけでは大成しないと言うことですね。

英語では「Genius」、ドイツ語では「Genie」、フランス語では「Génie」、イタリア語、スペイン語では「Genio」(但し、発音は異なる。)、ポルトガル語では「Gênio」、中国語では「天才」と言う。

物理」:「物理学」の省略した言い方である。自然現象を支配する法則を発見し、その帰結を体系化することで自然現象を解明する学問と、それらを応用する道を開く学問である。前者を「基礎物理学」、後者を「応用物理学」と言う。また、「基礎物理学」には「古典物理学」と呼ばれるものが含まれていて、力学、熱力学、電磁気学などの基本的な分野のものがある。後者はそれらを組み合わせたものや、他の分野と融合して発展しているものがある。(例えば、宇宙天文学、量子力学、生物物理学などが該当する。)

また、理論を中心とした「理論物理学」と、それらを実証するために実験を行い、その理論が正しいことを証明することを中心とした「実験物理学」とに分類することもある。

また、この分野は、法則に基づいて体系化される分野であるため、数学とも深い関連がある。「○○の法則」と呼ばれるものは基本的に数学の方程式で表されることになる。よって、物理学の発展は同時に数学の発展と共存関係にあって、そうやって発展してきた学問でもある。(微積分は力学には必要不可欠である。)

ただ、現在では、基礎的な分野から応用分野まで、余りにも学問の領域幅が広がりすぎていること(=応用分野が多岐にわたりすぎている、ということである。)もあって「物理学」という言い方ではなく、もう少し内容を語った言い方である「○○物理学」と言うことが増えている。

英語では「Physics」、ドイツ語では「Physik」、フランス語では「Physique」、イタリア語では「Fisica」、スペイン語では「Físicas」、ポルトガル語では「Físicas」、中国語では「物理」と言う。

学者」:その学問を専門的に研究する人、その学問を専門職とする人のことである。主に大学を中心とする学術研究機関に所属するか、企業の研究部門である研究所に所属していることが多い。(高校や中学校の教師に対してはこの言い方はされないが、大学教授(准教授を含む)の場合は「学者」とされている。)

また、研究をしていることから「研究者」と呼ばれることもあり、「専門家」という言い方をされることもある。

英語では「Scholar」、ドイツ語では「Gelehrter」、フランス語では「Savant」、イタリア語では「Studioso」、スペイン語では「Estudioso」、ポルトガル語では「Estudante」、中国語では「學者」と言う。

物理学者」:自然科学の一分野である物理学の研究を行っている人のこと、研究者、学者のことである。(物理学に科刑する分野の研究者、学者のことである。)

しかし、現在では、「物理学」の範囲が応用分野を中心に広がりすぎていることもあって、より専門分野が分かりやすいように「○○物理学」と言うことが増えているので、学者に対しても「物理学者」と言う大まかな言い方と、「○○物理学者」という専門分野を強調する言い方とが使い分けられるようになっている。また単に「物理学者」というと古典物理学の学者のことを指すことが多い傾向がある。

英語では「Physicist」、ドイツ語では「Physiker」、フランス語では「Physicien」、イタリア語では「Fisico」、スペイン語では「Físico」、ポルトガル語では「Físico」、中国語では「物理學家」と言う。

 

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物理学とは何だろうか〈上〉 (岩波新書)

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物理学 (新物理学ライブラリ)

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