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BOSTON『DON'T LOOK BACK』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼らの2nd.アルバムであり、衝撃のデヴュー・アルバムから2年という期間をおいて、満を持して発表されたアルバムである。待たされたこともあってか、前作同様のクオリティの高いアルバムを期待通りにリリースしてくれた。で、当然のようにヒットを記録して、本アルバムは全米No.1の座を獲得している。(通算で2週間1位に輝いた。1週1位を獲得後、「GREASE」に2週間1位を譲り、返り咲いてまた1週間。)尚、1979年のBillboard年間アルバム・チャートでは72位にランクインしているが、これは本アルバムの発売時期の関係であり、'78年の年間チャートでは期間が短すぎてTOP 100に入らず、'79年の年間チャートでもヒットの時期が前年にも分割されるため、年間チャートでは位置が低くなっている。が、チャートというのはあくまでも参考データであって、アルバムの内容に関係するものではない。

収録されているのは以下の全8曲である。『Don't Look Back』『The Journey』『It's Easy』『A Man I'll Never Be』『Feelin' Satisfied』『Party』『Used To Bad News』『Don't Be Afraid』。この中からは、大ヒットを記録した『Don't Look Back』に触れない訳にはいかない。この曲は1978年のBillbpard年間シングル・チャートでは93位であるが、レギュラー・チャートでは最高位4位を記録している。(これも、最高位の割に年間チャートの位置が低いのは発売時期の関係であり、チャートインしていた時期は'78年と'79年の年間チャートの期間にまたぐため、このような結果になった。)期待を裏切ることなく、いかにも'70'sのロック・サウンドという曲である。その他の曲も素晴らしいものばかりであり、捨て曲は無く、じっくりと彼らのサウンドに陶酔できるものとして仕上がっている。

本アルバムが発表された頃は、世界的なディスコ・サウンドのブームにより、シンセサイザーが音楽の世界に浸透し始めた時期でもある。当時、シンセを前面に出したものは「テクノ」や「ニューウェーブ」と呼ばれて新しいサウンドだと言われていたが、そういうジャンルに入らないものでもシンセサイザーの使用が着実に広がっていたが、('80'sサウンドになると、シンセはもはや必要不可欠になる。)そういうニュー・テクノロジーに頼らない彼らの音作りは広く支持されることになった。(ファンというのは意外と保守的なものです。)そのサウンドはいかにも'70'sのロックというものであるが、シンセサイザーなどのエレクトリック・サウンドに馴染んでいる耳には逆に新鮮なものとなるだろう。じっくりと聴き込んでもらいたいアルバムです。

 

Don't Look Back

Don't Look Back

  • アーティスト: Boston
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2006/06/13
  • メディア: CD


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BILLY JOEL『COLD SPRING HARBOR』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1971に発表されたBILLYの1st.ソロ・アルバムである。それまではHASSLESなどで活動していたBILLYであるが、本アルバムによって「ピアノの吟遊詩人」と言われた彼のキャリアが始まることになる。が、本アルバムは当時は大したセールスも記録することはなかった。(後に彼がビッグになってから、再リリースされて注目されることになり、再評価され、今では高い評価を得ているアルバムである。)ピアノを中心としたサウンドは、派手さはないが、心に落ち着きを与えてくれるしっとりとしたものであり、直接心に届く優しいものである。

収録されている曲は以下の全10曲である。『She's Got A Way』『You Can Make Me Free』『Everybody Loves You Now』『Why Judy Why』『Falling Of The Rain』『Turn Around』『You Look So Good To Me』『Tomorrow Is Today』『Nocturne』『Got To Begin Again』。この中で秀逸なのは『She's Got A Way』である。ピアノのサウンドを中心としたしっとりとした曲であるが、後のアルバム「SONGS IN THE ATTIC」で再度取り上げられているが、オリジナルは本アルバムである。(やはり、名曲はいつの時代でも名曲である、ということを教えてくれている。)聴き比べるをしても良いし、それぞれをじっくりと聴き込むのも良いし、たっぷりと堪能したい所である。また、『Everybody Loves You Now』や『Turn Around』『Nocturne』などもピアノ・サウンドの良い味が出ていて、お薦めである。

尚、本アルバムでの彼の声が、後のアルバムでの声と大きく違うのは、本アルバムをレコーディングしたマスター・テープをリマスタリングする際に、通常よりもテープのスピードが速く再生されたため、声が高くなってしまった、というのは有名な話です。(後に、わざとこのようにして声を高くするという手法を用いたアーティストがいましたね...)現在だったらデジタル・レコーディングのため、こういうことはあり得ませんが、アナログ・レコーディング時代の逸話としたら面白いものです。

BILLYは、ソロになってからしばらくは芽が出ず、NYに移ってからブレイクすることになるが、ブレイクしたからこそ、ブレイク前の作品も現在では再評価されて高い評価を受けているが、こういうケースは非常に珍しいことである。(ブレイクしても、以前のアルバムは再評価されないことが多い...)特にBILLYの初期アルバムと接すると、他の多くのアーティストの初期作品についてもしっかりと聴いて、再評価を行ってもらいたい、という気になってくる。BILLYの初期アルバムはそれだけの内容があったためであるが、そういうことまで思わせてくれるBILLYのアルバムは、やはりサウンドだけでなくそれだけの内容があったということである。じっくりと聴き込んでもらいたいアルバムである。

 

Cold Spring Harbor

Cold Spring Harbor

  • アーティスト: Billy Joel
  • 出版社/メーカー: Sony Japan
  • 発売日: 1998/10/20
  • メディア: CD


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BONEY M『OCEANS OF FANTASY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表されたものであり、当時流行っていたディスコ・サウンド全開のアルバムである。とにかく、当時は映画「サタデー・ナイト・フィーバー」の影響で世界中がディスコ・サウンドの大ブームとなり、それまではディスコ・サウンド(ダンス系ミュージック)と縁がなかったアーティストまでもがディスコ・サウンドのアルバムをリリースするというような状況になったが、そういうグループのサウンドとは違って、彼らはポップでノリの良いダンス・チューンを奏でてきたこともあって、ご機嫌のサウンドを聴かせてくれる。(やはり、彼らもこの時代を代表するグループである。)収録されているのは以下の全13曲である。『Let It All Be Music』『Gotta Go Home』『Bye Bye Bluebird』『Bahama Mama』『Hold On! I'm Comin'』『Two Of Us』『Ribbons Of Blue』『Oceans Of Fantasy』『Lute』『No More Chain Gang』『I'm Born Again』『No Time To Lose』『Calendar Song』。この中では、ディスコ・サウンドとしたら少しテンポが遅い感じのする『Bahama Mama』が面白い存在の曲となっていて、他の曲とは違うサウンドを聴かせてくれる。全体的にはテンポが良く、リズミカルでダンサブル(ディスコ・サウンドで「ダンサブル」でない曲というのにお目にかかりたいところではあるが...)な曲は、自然と体が動いてくることになり、十二分に楽しませてくれるものである。多少、テクノっぽい所もあったりするが、やはり当時の王道を行くサウンドである。

ディスコ・ブームも既に四半世紀以上前の出来事であり、当時のサウンドを楽しむには各種オムニバス盤が多数リリースされているし、彼らのような時代をリードしたグループであればベスト盤もいくつかリリースされている。これから当時のサウンドを楽しもう、という方には、そういうオムニバス盤やベスト盤の方が幅広く知ることが出来るので、そちらをお薦めするが、ディスコ・サウンドを少しでも聴いたことがある方には、そういうオムニバス盤やベスト盤ではなく、本アルバムのように、ディスコ・ブームの真っ直中に発表された本アルバムのようなオリジナル・アルバムを聴くことをお勧めする。「ディスコ・ブーム」は一つの時代が要求したムーブメントであり、それに応えた形のものといえば、やはり当時のオリジナル・アルバムが一番だからである。とりあえずはベスト盤から入るのがいいだろうが、彼らのサウンドはベスト盤ではなくオリジナル・アルバムで堪能してもらいたいところである。(そして、たっぷりと堪能しましょう!)

 

Oceans of Fantasy

Oceans of Fantasy

  • アーティスト: Boney M.
  • 出版社/メーカー: Hansa/BMG Ariola
  • 発売日: 1998/06/30
  • メディア: CD


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ART GARFUNKEL『SCISSORS CUT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表されたものであり、S & G解散後、ソロ・アーティストとして活躍していた彼が久しぶりに放った秀作アルバムである。(本アルバムを発表した直後、S & Gはニューヨーク・セントラル・パークでコンサートを行い、その模様はライブ盤としてリリースされていて、翌年にリリースされることになる。)ということで、音楽活動の方は順調に見える彼であったが、当時は恋人が自殺するというショッキングな事件を経験して、相当参っていた所があった。そんな中で発表された本アルバムは、その恋人に捧げられている。

収録されているのは以下の全10曲である。『Heart In New York』『Scissors Cut』『Up In The World』『Hang On In』『So Easy To Begin』『Bright Eyes』『Can't Turn My Heart Away』『French Waltz』『In Cars』『That's All I've Got To Say』。尚、筆者が所有しているものはUS版であり、収録曲は上記の構成であるが、本アルバムは日本版では1曲が別の曲になっている。(『Bright Eyes』が別の曲になっている。尚、筆者は日本版は持っていないので、それが何だったかまでは覚えていない。)

全体を通して、じっくりと聴かせてくれるボーカル・ナンバーが並んでいて、じっくりと聴き込むことが出来るボーカル・アルバムとして仕上げられているが、この中からは、アルバム・タイトル・ナンバーである『Scissors Cut』、『Hang On In』、『French Waltz』をお薦め曲とする。特に、アルバム・タイトル・ナンバーである『Scissors Cut』は絶妙のバラード・ナンバーであり、聴いているとちょっとゾクゾクするものである。また、『Heart In New York』はいかにも彼らしい楽曲であり、この後のS & Gの再結成となるセントラル・パークのコンサートでも取り上げられ、新たなS & Gの世界にも繋がっている。尚、『Bright Eyes』も素晴らしい曲であるが、これは他のアルバムにもあるので、本アルバムにおいては、あえて触れないことにしておく。

彼の歌声は「天使の歌声」と言われていた時代があるが、本アルバムではそれが成熟した大人のボーカルになり、繊細なところが少し影を潜めているが、それでも彼の歌声・ボーカルはじっくりと聴かせてくれる。ゆっくりと聴いて欲しいアルバムである。

 

Scissors Cut

Scissors Cut

  • アーティスト: Art Garfunkel
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1990/05/29
  • メディア: CD


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ALLMAN BROTHERS BAND『ENLIGHTENED ROGUES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表されたものである。本アルバムは、解散した彼らが新メンバーを集めて再結成して発表したものであり、'69年のデヴューから'70's前半に一世を風靡した彼らの爽快なサザン・サウンドが新たな形で甦っている。彼らには「悲運」がつきまとい、幾多の苦難の道のりを歩んでおり、特にグレッグが他のメンバーから一緒にプレイするのを拒否された時には、まさか再結成があるとは考えられなかったのだが、突如再結成をしたということは大いに驚かされたものである。本アルバムでは、かつてのサウンド、スケールの大きな爽快なサウンドは健在であった。そして、とても聴きやすいアルバムとなっている。が、かつての名声を取り戻す所までは行かなかった。本アルバムは1979年のBillboard年間アルバム・チャートでは76位、レギュラー・チャートでは最高位9位を記録しているものの、'70's前半の彼らの勢いを知っていれば、どこか物足りなさは拭いきれなかった。(その後、1981年に再び解散してしまった。で、その後は1989年の再々結成を待つことになる。)ということで、本アルバムは再結成をした彼らの発表したアルバムであり、彼らの軌跡を振り返る上では重要なアルバムである。(もっと評価されても良いアルバムだと思うのだが...)

収録されている曲は以下の全8曲である。『Crazy Love』『Can't Take It With You』『Pegasus』『Need Your Love So Bad』『Blind Love』『Try It One More Time』『Just Ain't Easy』『Sail Away』。この中の筆者のお気に入りはインスト・ナンバーの『Pegasus』である。サザンの一つの特徴である軽快で爽快感を与えてくれるサウンドは聴いていても心地よくなるのだが、このインスト・ナンバーはまた格別なのである。(もちろん、他の曲も好きなんですが...)

サザン・ロックといえば、'70'sの時代では彼らをはじめ、いくつかのビッグ・ネームのバンドが活躍していたが、'80'sの声を聴くと殆ど壊滅状態になってしまったのがとても残念な所である。.38 SPECIALやZZ TOPが80'sに入っても気を吐いていました(でも、'83年以降のZZは、サザンとは言っても随分とサウンドが変わってしまいました)が、 これというビッグ・ヒットは皆無に等しいし... ということを考えたら、本アルバムは、サザンの雄であった彼らが、サザンの終幕のタメに発表したアルバムに(結果論だが)なったということになる。が、爽快感のあるサザン・ロックは、ウエスト・コースト/イースト・コーストのサウンドとは違う独特の香りがするものであるだけに、もっと広く聴いてもらいたいと思っているのだが... とにかく、聴いてください。

 

Enlightened Rogues

Enlightened Rogues

  • アーティスト: The Allman Brothers Band
  • 出版社/メーカー: Universal Special Products
  • 発売日: 1997/10/14
  • メディア: CD


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ANNE MURRAY『NEW KIND OF FEELING』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表されたものであり、前年に発表してヒットを記録した「LET'S KEEP IT THAT WAY」に続いて発表されたものである。(先にこのアルバムを取り上げたが、amazonで調べたら、そのアルバムは本アルバムと一緒になった「2 in 1」のものしか無かったので、本アルバムについても取り上げることにした。)本アルバムは、先のアルバムのヒットも冷めやらない内に発表されたが、その勢いもあってか、1979年のBillboard年間アルバム・チャートで98位(レギュラー・チャートでの最高位は23位)にランクインした。発売時期の関係もあって、前作「LET'S KEEP IT THAT WAY」も1979年の年間チャートにランクインしているが、同一アーティストの2枚続いての新譜('80's終盤から'90'sになると、同時に2枚のアルバムを発表したアーティストがいますが、このような同時発売というのはここでは含めない。)が同一年にランクインするのは珍しいことでもある。(たいていは間に1年をおいて発表していますからね...)本アルバムも、前作同様に、大人のべー狩るをたっぷりと聴かせてくれるアルバムとして仕上がっている。

収録されている曲は以下の全10曲である。『Shadows In The Moonlight』『You've Got What It Takes』『I Just Fall In Love Again』『Take This Heart』『Yucatan Cafe』『For No Reason At All』『Raining In My Heart』『That's Why I Love You』『(He Can't Help It If) He's Not You』『Heaven Is Here』。この中からは『I Just Fall In Love Again』がシングル・ヒットを記録していて、1979年のBillboard年間シングル・チャートの72位、レギュラー・チャートでは最高位12位を記録している。

本アルバムからのお薦め曲は、シングル・ヒットを記録した『I Just Fall In Love Again』は当然であるが、それ以外には『Shadows In The Moonlight』『Yucatan Cafe』『Heaven Is Here』という所をピックアップしておく。いずれも、じっくりと聴かせてくれるボーカル・ナンバーであり、歌をたっぷりと聴かせてくれる。やはり、ボーカル・アルバムというのは、心を洗ってくれるところがあり、聴き込めば聴き込むだけその味が分かってくるところである。じっくりと聴いてください。(尚、本アルバムは単独でもリリースされていますが、これから購入されるのであれば「LET'S KEEP IT THAT WAYと一緒になった「2 in 1」の方が絶対にお得である。)

 

New Kind of Feeling

New Kind of Feeling

  • アーティスト: Anne Murray
  • 出版社/メーカー: Green Line
  • 発売日: 1995/11/01
  • メディア: CD

↓「2 in 1」はこちらです。

Let's Keep It That Way/New Kind Of Feel

Let's Keep It That Way/New Kind Of Feel

  • アーティスト: Anne Murray
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2001/08/28
  • メディア: CD


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ANNE MURRAY『LET'S KEEP IT THAT WAY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表されたアルバムであり、彼女の最大のヒット曲『You Needed Me』(邦題:辛い別れ)が収録されているアルバムである。本アルバムは、じっくりと聴かせてくれるボーカル・ナンバーが集まっていて、なかなか聴き応えのあるアルバムである。また、本アルバムは1979年のBillboard年間アルバム・チャートでは60位(レギュラー・チャートでは最高位12位)となるヒットを記録している。

収録されている曲は以下の全10曲である。『Let's Keep It That Way』『Walk Right Back』『Just To Feel This Love From You』『We Don't Make Love Anymore』『I Still Wish The Very Best For You』『You Needed Me』『You're A Part Of Me』『Hold Me Tight』『Tennessee Waltz』『There's Always A Good-bye』。

やはり、この中では『You Needed Me』である。この曲はbillboard誌で全米No.1の座を獲得するヒットとなり、彼女の代表曲である。(1978年の年間シングル・チャートでは63位、レギュラー・チャートでの1位の座は1週間である。)じっくりと聴かせてくれるボーカルと共に、その綺麗なメロディ・ラインも素晴らしく、エヴァー・グリーン・ミュージックとして現在までも語り続いている名曲である。この他の注目曲はスタンダード・ナンバーである『Tennessee Waltz』をカヴァーしている所、更には『You Needed Me』と同様にたっぷりと大人の女性の心を歌った『Just To Feel This Love From You』や『You're A Part Of Me』をお薦め曲としてピックアップしておく。

彼女のオリジナル・アルバムを何か一枚ピックアップしろ、と言われたら、またがいなく本アルバムをチョイスすることにするが、本当に本アルバムはそれだけ内容のあるアルバムである。ベスト盤で彼女のボーカルを堪能するのもよいが、本アルバムも一緒にピックアップされることをお薦めする。尚、amazonで本アルバムを探してみたら、なんと本アルバム単独では現在は無く、本アルバムの次のアルバムと一緒になった「2 in 1」というアルバムがリリースされていた。確かに、次のアルバム(「NEW KIND OF FEELING」)も良いアルバムであるが、とへうして本アルバムのような素晴らしいアルバムを単独でリリースしないのであろうか?(が、購入する立場で考えたら、実にお買い得である、ということになりますが...)

 

Let's Keep It That Way/New Kind Of Feel

Let's Keep It That Way/New Kind Of Feel

  • アーティスト: Anne Murray
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2001/08/28
  • メディア: CD


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ANDY GIBB『SHADOW DANCING』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼の最高傑作と言われているアルバム(2nd.アルバム)である。この年の彼の活躍は目覚ましく、BEE GEESとしても大ヒットを放ち、ソロとしても大ヒットを放つという八面六臂の大活躍をした年でもある。(1978年のBillboard年間シングル・チャートでは、彼のソロが2曲、BEE GEESも2曲の合計4曲がTOP 10にランクインしている。)本アルバムは「SATURDAY NIGHT FEVER」のヒットの中、リリースされたもので、発売時期の関係もあって、同年の年間アルバム・チャートでは71位であるものの、レギュラー・チャートでは最高位7位を記録している。

収録されているのは以下の全10曲である。『Shadow Dancing』『Why』『Fool For A Night』『An Everlasting Love』『(Our Love) Don't Throw It All Away』『One More Look At The Night』『Melody』『I Go For You』『Good Feeling』『Waiting For You』。

この中では、1978年のBillboard年間シングル・チャートで堂々の1位に輝いた『Shadow Dancing』(レギュラー・チャートでは7週連続1位を獲得した。)と『An Everlasting Love』(1978年の年間シングル・チャートでは45位、レギュラー・チャートでは最高位5位)というビッグ・ヒットが生まれているが、それ以外の曲もクオリティが高く、捨て曲なしの傑作アルバムである。サウンドは、時勢を反映していて、ディスコ調となっているが、それでいて聴かせる曲はたっぷりと聴かせてくれるボーカルを披露している。(特に、『(Our Love) Don't Throw It All Away』は秀逸である。)

それにしても、本アルバムのような素晴らしい作品を残したアーティストが若くして他界してしまうのはどういうことなのだろうか。(何故か、音楽史に残る「傑作」を発表したアーティストはこういう傾向がある。(だからといって、早死にしなかったアーティストの作品は「傑作」ではないということではありません。))が、彼の残した素晴らしいサウンドはしっかりと語り継がれている。特に『Shadow Dancing』は'70'sを代表する名曲であり、発表から四半世紀以上が経過した現在でも全く色褪せてはいない。本アルバムが発表された1978年と言えば、まさに「ディスコ・ブーム」の到来によってサウンドはディスコ調一辺倒になっていくが、当時のサウンドはディスコ・サウンドだけではない、という所をしっかりと確認できる。ディスコ・サウンドがお好きな方だけでなく、特に(男性)ボーカルがお好きな方は、本アルバムは聴いておかなければならないアルバムである。

 

Shadow Dancing

Shadow Dancing

  • アーティスト: Andy Gibb
  • 出版社/メーカー: Polygram
  • 発売日: 1998/01/13
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形舞6話 [ケータイ刑事]

MBSの再放送の方も中盤に差し掛かり、今回は第6話「闇の暗殺者! ~皆殺しの砦殺人事件」の登場である。この物語は「ケー刑事」全体の中でも珍しいハードボイルド寄りの物語であり、いつもの物語とは雰囲気が全く違ったものである。(それでも、いつもの「舞&五代」コンビという所もありますが...)半年のブランクから復活した「ケータイ刑事」であるが、これまでの「銭形舞」はどうも小さく纏まっていたが、前回のシベ超とのコラボの物語から「銭形愛」では見られなかった新たな一面が出てきて、これから「銭形舞」が面白くなっていきます。また、真希ちゃんも最初の頃と比べると、演技の方も確かに上手くなってきたことが良く分かります。(こういう部分が楽しめるのは「」と「」であり、「」と「」では味わうことが出来ない所である。)物語の方はいつもとは違うタッチですが、こちらの方はいつもの調子で、長文&今更ながらのネタバレありで行きます。

最初に「警視庁から入電中」ということで、今回の物語の展開が語られる。「27件の殺害事件に関与し、長年逃亡を続けてきた袴田権四郎(はかまだ・ごんしろう)、通称モリアーティが静岡県内にて確保された。本庁への被疑者護送のため、直ちに現場へ急行せよ」ということで、舞ちゃんと五代さんは凶悪犯の護送の任務に就いた。(「27件」ということは、「ケー刑事」ではお馴染みの数字である「28」に1つ足りません。今回、28件目を?ということを期待させてくれる設定です。)被疑者の身柄を受け取る際、舞ちゃんは「凶悪犯の護送だなんて、ちょっと緊張しますよね」と口にするが、五代さんが「警視殿、ひょっとしてビビッておられるのですか?」と突っ込んでくる。「ま、まさか...。私は平気ですよ、全然平気!」と強く言う舞ちゃんは「こんな任務、お茶の子さいさいです」と言い切る。が、五代さんもまた自分のことを「百戦錬磨のスーパー刑事」と、言うのは自由ですが、言うところはしっかりと言ってくれます。が、舞ちゃんはちょっと疑問を...

舞ちゃんは、権田が「モリアーティ」と呼ばれていることに関して「どうしてモリアーティなんてあだ名がついているんですかね?」と尋ねる。で五代さんが、「謎の多く奴で、30歳前の経歴が空白だ」と言うが、これは「シャーロック・ホームズの謎 ―モリアーティ教授と空白の三年間」を読みなさいということなんでしょうか。(「モリアーティ」というのは、シャーロック・ホームズの宿敵の名前です。)で、拳銃を確認して「気を抜くな」と舞ちゃんに言って、自分も気合いを入れる五代さんでした。

護送車(ワンボックス・カーです。)が道ばたに止まっている。運転席には五代さん、助手席に舞ちゃん。(舞ちゃんは16歳ですから、まだ車の免許を取ることは出来ません。よって、このようになるのは当然ですが、それにしては警備がゆるゆるです。)何故道ばたに止まっているのかと言えば、これは五代さんらしい理由でした。「畜生、ナビがついていたらなぁ...こんなことにならなかったのになぁ...」と言って運転席で地図を広げている五代さん。そうです。道に迷ったのでした。で、舞ちゃんは「気、抜いてんじゃん。道迷ってるし...」と呆れ顔。で、その五代さんは腕時計を見てはやたらと時間を気にしていた。で、舞ちゃんが怪訝そうな顔をして尋ねる。「この後、何かあるんですか?」「何かって?」と惚ける五代さんの顔色から「アニータさんとデートでしょう」と舞ちゃん。顔がにやけている五代さんは何も言わない。「じゃあ、ついて行っちゃおうかなぁ...」と舞ちゃんが言うと、「ダメダメ」と五代さん。今日はアニータの誕生日であり、今夜は朝まで二人っきりで、ということを考えていたのでした。で、舞ちゃんに「子供は帰って漢字ドリルでもやっていなさい」と言ってタバコをくわえ、ライターで火をつけようとすると「喫煙者の肺ガン発生率は、非喫煙者のおよそ9倍だ」と後部座席で鎖で拘束されているモリアーティが言い、「人間、誰しもいつかは死ぬ。そんなものでわざわざ寿命を縮めることはない」と続ける。五代さんは「連続殺人鬼が長生きしろってか。笑えるなぁ」と言うだけ。が、舞ちゃんは「どうしてモリアーティと呼ばれているんですか?」とここぞとばかりに尋ねる。が、「そのうち教えるよ」と言って語らない。「そのうちって、いつですか?」と尋ねる舞ちゃん(意外とせっかちです。)に「君が死ぬ時だよ、お嬢ちゃん」とだけ言う。そうしていると、「ようし分かったぞ」と、五代さんは道が分かったようで、車は走り出す。

ここで、今回のサブタイトルが出て、続いてテロップで「今回の「ケータイ刑事 銭形舞」は、趣向を変え、全編ハードボイルドタッチでお送りします。」と出る。で、護送車は高速を走っていて、そこに、出演者の名前(真希ちゃん、山下さん、金剛地さん、織本さん)がローマ字で出て、雰囲気を盛り上げてくれる。→ここからはいつもとは違うタッチになります。(でも、いつものような所もしっかりとありますが...)

突然、モリアーティが「刑事さん、すまんが...」とトイレに行きたいと言い、車は急停車。で、たまたま側にあったファミレスに入っていく。で、車からモリアーティを降ろして、ファミレスに入っていこうとする五代さん。その時、舞ちゃんが車に積んであったあるものを見て「なんですか、これ?」と五代さんに尋ねる。「アニータへの誕生日プレゼント」と答える五代さんに「こんなものあげるんですか?」と舞ちゃん。しかし「彼女、パリっ子だからね...」と五代さんが言うも「えっ、そうなの?」と舞ちゃん。これに「いいから、いいから」と五代さん。「意味分かんないんですけど...」と言う舞ちゃんですが、他人へのプレゼントにそんなことまで考えないでいいと思いますけど... ところで、アニータさん、最初はスペイン人だと言っていたら実はイタリア人でしたが、それも違っていて実はフランス人だったんですね...

モリアーティを連れてファミレス(店の名前は「Locset」)に入った五代さん。「すいません、警察ですけど、ちょっとトイレをお借りできないでしょうか」と言うも、何の反応もない。で、入口の側のレジのカウンターにある呼び鈴を鳴らし「すいません、どなたかいらっしゃいませんか?」しかし、それでも反応はない。(第一、客は一人もいない上、照明も点いていないという状況なんですが...)その間にモリアーティは店の時計をじっと見ていた。(時刻は15:54を回ったところであった。)で、五代さんがそれに気づいて声を掛けるも、無視されて、結局は再び「どなたかいらっしゃいませんか?」。モリアーティは「全て予定通りだ」と呟き、何かを企んでいたのだった。

その頃舞ちゃんは、車の脇にいて、携帯を見ていた。で携帯を閉じるとコートのポケットにしまい、そのコートを脱いで車の中に置き、ホッとしたのか、軽く伸びをしていた。(まあ、任務の最中とはいうものの、一応は気が抜ける所ですからね...)

店内では、五代さんが相変わらず呼び鈴を鳴らし続けていた。(それにしても、しつこいというか、状況をもっと考えなさい)が、突然、奥の方から物音がして、それを見に行く五代さん。照明の点いていない厨房に入り、中の様子をゆっくりと確かめていると、突然照明が点き、五代さんは悲鳴を上げる。それは車の所にいる舞ちゃんにも届き、舞ちゃんは慌てて駆けていき、「どうしたんですか?」と言って厨房にやってくる。

厨房の棚の中に、このファミレスの店員と思われる男が死んでいた。で、これは殺人事件だと判断した五代さんは連絡をしようとして自分の携帯を取り出そうとするが、無かったので「携帯貸せ」と舞ちゃんに言うも、「あっ、コートごと置いてきちゃった」と舞ちゃん。で「何やってんだよ...」と言う五代さんでしたが、あなたも持っていなかったではありませんか...(しっかりしているようで、どことなく抜けたところがあるのもまた舞ちゃんです。)で、五代さんはモリアーティの手錠を側にあったパイプに繋ぎ、電話をかけにレジの所に行って連絡しようとする。が、電話は切られていて通じなかった。で、「車に行って無線を入れてくる」と舞ちゃんに告げて厨房から出て行こうとするも、モリアーティが五代さんの手を掴み、睨みつける。

そうしていると「五代さん」と舞ちゃんが呼ぶ。男の死体の右手には丸めにれた紙があり、それを広げると、血で「シマル」と書かれてあり、これをダイイング・メッセージと判断する。が、意味が分からない。で、五代さんの頓珍漢な推理が炸裂する。(「戸が閉まる」「店が閉店」ということを言うが、結局は「そんなことないか」で、一人漫談でした。)そうしていると、舞ちゃんが店員の名札を拾い、死体の男を「この人、店員じゃないかもしれません」と言い、名札を見せる。名札は「ホールスタッフ・亜蘭墨史」とあり、顔写真はこの男とは別人だった。→「亜蘭墨史(あらん・すみしー)→「アラン・スミシー(ALAN SMITHEE)」」という名前、映画ファンであれば耳にしたことがあるだろうが、映画監督としてクレジットされる名前である。が、この名前は実在の人物ではなく、製作者などにより自分の作品が意図と異なる作品になった場合に監督が全米監督協会に申請することでクレジットされる実在しない監督名である。(さりげない所にも拘りがある「ケー刑事」らしい所です。)1968年の「夏の日にさよなら」でジャド・テイラー監督が使ったのが最初であり、これまでに30本ちょっとの作品において使われている。(他には、「ハートに火をつけて」、「デューン スーパープレミアム 砂の惑星特別編」、「ヘルレイザー4」など)また、実在しないこの名前を逆手に取り、アラン・スミシーという名前の監督が実在したら、というネタでハリウッドの内幕を暴露した1997年の「アラン・スミシー・フィルム」という作品も製作されている。

名札の写真の人は何処にいるのか?、この人は誰?ということで、舞ちゃんは「うずく、悪の予感」。が、突然、モリアーティが「刑事さん、銃は携帯しているのかね?」と尋ねる。「じきに必要になる」と言って危機感を煽るが、五代さんは「何か企んでいるんじゃないだろうな」と疑うが「それが無理になったから言っているんだ」と言うモリアーティは事態が分かっていた。すると、突然厨房の照明が消えて暗くなる。が、五代さんは「とにかく、本庁に連絡してくる。気をつけろよ、銭形」と言って車の所に。また、これを耳にして、モリアーティは「銭形の孫か...」と、舞ちゃんのことも分かったようです。

車に戻り、無線を使う五代さんだったが、無線が通じない。配線が何者かによって切断されていたのであった。で、周囲の様子を探ろうとする五代さんだったが、突然銃声が響き渡った。舞ちゃんは五代さんのことが心配になって、様子を見に行こうとして厨房から出て行った。そして、店の入口から車の方を伺うと、五代さんが車の影に隠れていて、銃撃戦が展開されていた。舞ちゃんも直ぐに周囲の様子を探るが、相手の姿は見当たらない。で、五代さんの所に駆け寄ろうとする舞ちゃんだったが、「銭形、来るな」と五代さん。「でも...」と言う舞ちゃんは、五代さんが右足を撃たれていたのに気づく。銃撃戦は続き、(でも、考えたら、白昼の街中で銃撃戦って、一般市民が巻き込まれてもおかしくないですよ...)五代さんの拳銃はいつしか弾が切れてしまった。それを見た舞ちゃんは、ファミレスから飛び出して五代さんの側に駆けていく。が、今度は舞ちゃんに向かって撃ってくる。その中を何とかして車にたどり着いた舞ちゃんは「早く、捕まって」と言って五代さんに肩を貸して、再びファミレスの方に走っていく。(車の中の携帯が入ったコートを取るまでの余裕はありませんでした。)

ファミレスの中に入った舞ちゃんと五代さんは何とか危機からは脱したものの、事態が分からなかった。そうしていると、突然側の扉が開いて、その中から店員の亜蘭が上半身裸の姿で倒れかかってきた。直ぐにこの男が店員だと言うことに気づいた舞ちゃんだったが、銃撃者の弾が再び襲ってきた。で、舞ちゃんと五代さんは奥の方に逃げていき、厨房に入っていく。五代さんは右足を撃たれていたが、その傷が痛む。それを見たモリアーティは「それで縛るんだ」と舞ちゃんに指示をする。で、舞ちゃんは制服のリボンをほどき、それで五代さんの右足を縛る。ということで、ここからは100本を越える「ケータイ刑事」の物語(「」~「」)の中でも、唯一のリボンなしの制服姿を見ることが出来ます。(「制服姿」と記したのは、数は少ないものの、青葉台学園の制服以外を着ている銭形姉妹の姿があるため)そうしていると、狙撃者からメッセージを書いた紙が投げ込まれた。それを手にして広げる舞ちゃん。「モリアーティをわたせ」(いつものように舞ちゃんはしっかりと声を出して読んでくれます。)と書かれていた。また、その様子を見ていたモリアーティは、完全に事態の全て分かったようであった。

舞ちゃんはモリアーティに対して「どういうことですか?」と問いただす。すると、「こいつ(厨房で死んでいる男)は私のかつての仲間だ」ということで、彼を奪還するためにこのファミレスに待機していたのだった。しかし、廊下の方の男(亜蘭)については知らず、舞ちゃんたちの想像通りで、この店の店員だろうと言う。が、彼は死んでおらず、なりすまそうとしたかつての仲間によって眠らされているだけと言う。で、五代さんが狙撃者のことを尋ねるが、仲間ではなく、自分を殺しに来たことだけは確かだと言う。で、舞ちゃんは、仲間の男は殺される直前に狙撃者の顔を見て、それを伝えるためにメッセージを残したと考えるが、「シマル」という言葉の意味は皆目見当が付かないと言うモリアーティ。その間、「シマル」と書かれたダイイング・メッセージを色々な角度から見ていた舞ちゃんは正しいメッセージに気がつき、「謎は解けたよ、ワトソンくん

で、舞ちゃんの説明が始まる。「これは人の名前です」と言うが「シマルという名前の奴なんているわけないだろう」と五代さん。で、「シマル」と書かれた紙を裏返す舞ちゃん。すると「ツムラ」と読むことが出来る。で「外から私たちを狙っているのがツムラという人なんです」と舞ちゃん。で、モリアーティはこの名前を知っていた。五代さんが問うと、「知っている。凄腕の殺し屋だ。奴に狙われて生き残った者はいない」と言う。が、それと同時に再び銃弾が飛んでくる。「どうすればいいんだ?」と言う五代さんに「死にたくなかったら、今すぐこれを外すんだ」と、手錠を解くことを要求するモリアーティ。が「バカ野郎、そんなこと出来るか」と五代さん。「このままだと、3人死ぬことになるよ」とモリアーティ。で五代さんに決断を迫る舞ちゃん。「出し抜くんじゃないぞ」と言うと、舞ちゃんに手錠の鍵を手渡す五代さん。で、舞ちゃんが手錠を解く。するとモリアーティは直ぐに厨房から出て行った。で、後を追う舞ちゃん。モリアーティは店の入口にあった時計の所に行くと、その時計の裏に隠してあった拳銃を手にする。で、銃口を舞ちゃんに向ける。「止めて」と言う舞ちゃんだったが、モリアーティは銃を舞ちゃんに向けたまま。で、覚悟を決めたのか、舞ちゃんは目を閉じる。すかさず銃を引くモリアーティ。が弾は舞ちゃんではなく、狙撃者を狙ったものだった。で「さあ、手伝ってくれ」と舞ちゃんに言い、椅子やテーブルで店の入口にバリケードを作る。

銃撃が止んだことから「行っちゃったのかなぁ?」と舞ちゃんが漏らすが「奴は、必ず戻ってくる。一度狙った獲物は決して諦めない」とモリアーティ。これに「しつこい男って最低」と舞ちゃん。(何だかんだで、余裕がある舞ちゃんです。)が、五代さんは傷が痛むようで、うめき声を上げる。このままでは五代さんもまずく、救援を呼ばなければ、と言うモリアーティ。が、どうやったらいいのか分からない舞ちゃん。(で、舞ちゃんとモリアーティは策を練る。)

モリアーティが援護する中、舞ちゃんがファミレスから飛び出して車に向かって走る。で、車にたどり着いた舞ちゃんはコートから携帯を取り出して連絡しようとする。が、今度は銃弾が舞ちゃんを襲ってくる。車のガラスは破られ、とっさに身を伏せる舞ちゃん。そんな中、舞ちゃんは一つの策を思いつく。

日は暮れてきて、当たりは薄暗くなっていた。ファミレスの入口ではモリアーティが身構えている。そんなとき、一発の銃声が轟いた。で様子を見ると、車の脇に舞ちゃんが倒れていた。で、「銭形ぁ~!」と何度も叫んで飛び出していきそうになる五代さん。それを止めようとするモリアーティ。そんな二人の背後から人影が迫ってきた。が、それに気づいたモリアーティは銃を向けて反撃しようとしたが、火を放った狙撃者のライフルによって拳銃をはじき飛ばされてしまう。が、その時、狙撃者に光が差し込み、ストラップが飛んできて、それが赤いリボンとなり、狙撃者を拘束する。「この世にはびこる悪の舞。…」舞ちゃんの口上が始まり「正義の舞様ステップ、受けてみな!」で、拘束へ。(今回は大回転はありませんでした。)が、ここからちょっとしたエラーが一つ。それは舞ちゃんが再び赤いリボンを付けているのである。五代さんの怪我の止血のために外し、車の所に行った時もリボンはなかったのに、口上から後は再びリボンをしているのである。(口上の部分は毎回同じものを使っているので、目をつぶるとしても、その後の舞ちゃんはしっかりとリボンをしているのである。いつの間にリボンを?→あおいちゃん芽以ちゃんだったら、こういう所は台本を読んだ時点でしっかりと気がつきます(特に芽以ちゃんは、誰も気づかなかった台本上の矛盾点に気がつき、それを指摘して台本が修正されたということがありました。)が、この時点での真希ちゃんはまだ経験も浅いですし、仕方がないのかもしれませんが... でも、スタッフの誰かが気づかなければ...)

舞ちゃんの姿を見て五代さんは「銭形、お前生きていたのか」と片足でケンケンしながら「良かった」と言って抱きつく。が直ぐに「でも、お前、撃たれたんじゃあ?」と尋ねる五代さんに舞ちゃんは笑顔を浮かべる。で、柴田さんが登場して、「撃たれたのは舞ちゃんではありません。この方です」と言って、マネキン人形を抱えている。「えっ?」と言う五代さんは「これはアニータへの誕生日プレゼントじゃないか...」と大あわて。(五代さんのプレゼントがマネキン人形だったなんて、舞ちゃんでなくても「意味分かりません。」)

狙撃犯を逮捕して一件落着し、負傷した五代さんを収容する救急隊も到着した。が、五代さんは担架には乗せられずに2人の救急隊員に肩を支えられて連れて行かれようとしていた。で、文句を言っている五代さんに「文句を言わないの」と舞ちゃん。で五代さんはモリアーティに一つ尋ねる。「当初の計画通りことが進んでいたとしたら、俺と銭形をどうしていた?」「もちろん、殺していたさ」と答えるモリアーティ。(ということで、やはり「28件目」になるところだったんですね。)で、後を舞ちゃんに頼んで、五代さんは救急隊員に連れられていった。

舞ちゃんとモリアーティ。言葉を交わさなくてもお互い何を言いたいのか分かり合っていた。で、そっと素直に両手を出すモリアーティ。目を見て頷いてから舞ちゃんはモリアーティに手錠を掛ける。で、モリアーティはこの場に応援に来た刑事に連れられていった。が、ファミレスを出る直前に舞ちゃんが尋ねる。「あだ名のこと、まだ聞いてなかった。どうして「モリアーティ」って呼ばれているんですか?」と尋ねる。すると、舞ちゃんの方を振り返り、帽子を脱いでモリアーティは答える。「銭形くんに聞いたら分かるよ。君のおじいちゃんにね」で、「おじいちゃまを知ってるの?」と言うことで、何らかの因縁があったということですね。(舞ちゃんのことが「銭形」と分かった時点から、モリアーティの様子が変わりましたから、銭形警視総監に何らかの恩義がある、ということなんでしょうね。)

鑑識メモ。柴田さんが「ザ・シャーロキアン・柴田太郎です」と言っている。(この設定、「・2nd.9話」に繋がりますね。)で「モリアーティ教授」について説明をしてくれる。ホームズに出てくるワトソンくんの親友であり、シャーロック・ホームズの宿敵。表の顔は優秀な数学者であるが、裏の顔は犯罪者。で、私の場合、表の顔は鑑識官、しかし裏の顔はダーク・柴田。ということで、ダーク柴田を...

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 発売日: 2004/04/23
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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

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  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
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ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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ケータイ刑事マニアルBOOK

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  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本
 
↓モリアーティ教授が関係した作品です。

ヤング・シャーロック・ホームズ~対決!モリアーティ教授~

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2006/04/26
  • メディア: DVD

シャーロック・ホームズの謎―モリアーティ教授と空白の三年間

  • 作者: マイケル ハードウィック
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 1995/08
  • メディア: 単行本
ヤング・シャーロック ピラミッドの謎

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  • 発売日: 2006/07/07
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↓アラン・スミシー名義の作品
ヘルレイザー4

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
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ハートに火をつけて

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↓こちらもどうぞ
 
アラン・スミシー・フィルム

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
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AGNETH FALTSKOG『WRAP YOUR ARMS AROUND ME』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表された彼女の英語での1st.ソロ・アルバムである。彼女はABBAのメンバーの一人であり、前年にFRIDAが発表したソロ・アルバムがヒットしたのに続いてリリースしたものである。当時、ABBAは既に解散状態になっていたが、彼女はABBAはABBAとして活動し続けるものと思っていたこともあって、ABBAのサウンドとは意識して違うものとして、良質のポップスを聴かせてくれている。(が、FRIDAのアルバムほどヒットはしなかった。が、1983年というのは、実にクオリティの高い作品が大量に発表された年であり、「ABBA」という看板があってもやはり厳しいということでした。)で、彼女もまたソロ・シンガーとしての道を歩み始めることになった。

収録されているのは以下の全12曲である。『Heat Is On』『Can't Shake Loose』『Shame』『Stay』『Once Burned, Twice Shy』『Mr. Persuasion』『Wrap Your Arms Around Me』『To Love』『I Wish Tonight Could Last Forever』『Man』『Take Good Care Of Your Children』『Stand By My Side』。

この中では、シングル・カットされてヒットを記録した『Can't Shake Loose』がテンポが良くノリの良い曲であり、大人の女性の魅力に満ちたこの曲はABBAのサウンドとは全く違うサウンドということで注目された。(一応、全米TOP 30内には入ったが、同年のBillboard年間シングルTOP 100には入っていない。→1983年の年間チャートは、いつもの年以上に秀作が目白押しである。)その他の曲も、良質のポップスが集まっていて、とても聴きやすいアルバムとなっている。

本アルバムのリリースは、ABBAが終焉を迎えた後に発表されたため、After ABBAとしてソロに転向した彼女が「脱・ABBA」を目指したアルバムとして捉えられているが、それは結果論であり、グループとソロとは別物として考えた彼女のサウンド指向はそれはそれで大いに評価できるものである。ABBAの数多くのアルバムでは味わうことのない楽しいポップスがここにはあり、こういうのもまた「音を楽しむ」音楽の良いところである。セールス的には大したことはなかったものの、FRIDAの前年のソロ・アルバム「SOMETING GOIN' ON」と共に忘れてはならないアルバムの一枚である。(で、こういうアルバムを「隠れた名盤」というのである。)

 

Wrap Your Arms Around Me

Wrap Your Arms Around Me

  • アーティスト: Agnetha Faltskog
  • 出版社/メーカー: Polygram International
  • 発売日: 1998/06/30
  • メディア: CD


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