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「THE AWAKENING」 [映画(洋画)]

表題の作品は1980年のアメリカとイギリスの合作映画「ピラミッド」である。1955年のアメリカ映画「LAND OF THE PHARAOHS」の邦題と同じ邦題が付けられているが、'55作品は古代エジプトを舞台にしたファラオの物語だったが、本作は、古代エジプト王朝の遺跡発掘を続ける現代の考古学者の身辺で起こるミステリー・ホラー作品であり、全く違うジャンルの作品である。

作品データを記しておくと、時間は101分、原作はブラム・ストーカー、監督はマイク・ニューウェル、脚本はアラン・スコット、クリス・ブライアント、クライヴ・エクストンの3人、撮影はジャック・カーディフ、美術はライオネル・カウチ、音楽はクロード・ボランである。そして出演は、チャールトン・ヘストン、スザンナ・ヨーク、ジル・タウンゼント、ステファニー・ジンバリスト、パトリック・ドルーリー、ブルース・マイヤーズ、ナディム・サワルハ、たちである。

考古学者のコーベックは、古代エジプトの謎の王女とされている王妃・カーラについて調査を進めていて、身重の妻・アンのことを放り出して、カーラの墓を探しだそうとしていた。王妃カーラは、美しさとは裏腹で、父の愛人を殺し、その父と通じ、やがて闇に葬り去られた悲劇の王妃である。カーラの墓を発見したコーベック。が、妊娠8ヶ月のアンが急に激痛に襲われ、出産する。が、死産と診断された赤ん坊が、コーベックがカーラの棺を開けた瞬間、生き返った。

それから18年、今はアンと離婚したコーベック、アンに育てられた赤ん坊・マーガレットは美しく生長した。マーガレットの18歳の誕生日プレゼントとしてカーラの手鏡を送ったコーベック。が、これを契機としてコーベックの周囲で不吉な出来事が起こり始める。そんな中、マーガレットに会ったコーベックは、マーガレットがカーラに似ている事に驚く。更に、不吉な出来事は広がっていく。カーラは4000年の眠りから甦り、マーガレットに乗り移ろうとしていた...

古代エジプト王家の発掘では、関係者が謎の死を遂げたことから「王家の呪い」と言われたが、それを取り入れたミステリーとホラーの要素が面白い作品である。原作が「ドラキュラ」の生みの親であるブラム・ストーカーというだけあって、ベースとなる物語はしっかりしている。(脚本に「?」という所が多少あるものの、悪くはない。)また、古代エジプト王朝の遺跡や宝物が垣間見られるということで、目の保養にもなる作品である。

ただ、'70'sの時代に流行してたくさん登場したオカルト・ホラーの流れを受け継ぐ作品としたら、ちょっと時期遅れだった感がするのもまた事実である。(ホラーという要素は薄い。)ミステリーの延長線上にあると思うのがよろしいかと...

 

ピラミッド

ピラミッド

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • メディア: DVD


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漫画喫茶都市伝説 呪いのマンナさん #6 [ドラマ]

2つ目のエピソード・「ビューティサプリ」の完結編。ということで、マンナさんによって犠牲となる直子ということで予定が達成された結びでした。(あまりにもストレートすぎて、もう少し捻りが欲しい...)

直子の体調はドンドン悪くなる。ということで、再びネットでビューティサプリを購入しようとするが、アクセスしても「閉鎖しました」と出て、追加購入することが出来ない。(「閉鎖しました」という文字が出るものですかねぇ???これで「閉鎖した」と言えるのか疑問が...「販売終了しました」で良いと思うんですけどねぇ...)そんな直子は精神的にもおかしくなっていく。

響也とデートで待ち合わせ場所に行くが、響也は頭から直子のことを忘れていて「誰?」という有様で、別の女性と待ち合わせをしていて、その女性とデートへ。

一方、サヤカの死の謎を調べているシズカとリョウコは、今回もシズカばかりが動いていて、例の漫喫にやってきたシズカはそこで響也と出会い、声を掛ける。そして「赤い漫画本」の事を知った。

響也が実に酷い男ということ(直子とのデートで、食欲が無くてクレープを食べない直子から「食べる?」と渡されると、他人の食べかけなんて食えるか、と言ってゴミ箱に捨ててしまった。ということで、直子は完全な遊びだということ丸出しでした。→食べ物は大事にしなきゃ...)、直子が精神的におかしくなり、犠牲になること、シズカがマンナさんの核心に迫ってきたということぐらいで、大体予定されていたことが描かれただけで、これというものはなかったですね。

シズカの首の傷に気づいたリョウコはともかく、1シーンだけ登場したカムイは別に出さなくても問題なし。(メイドカフェの店長は姿さえ現さなかったが、それならカムイも欠席で十分。)登場人物は多くないが、それでも持てあましている様な感じでした。

おかしくなった直子が例の漫喫の44号室に引き寄せられ、姿を現したマンナさんの力に操られて、自分で自分の身体を赤い糸で縫っていくが、恐怖感を殆ど感じなかったんですけど...(縫い針を刺している所とか、縫った糸を見せればいいのに、それをしないから怖さが十分伝わっていない。→何のための深夜枠なのでしょうか?ゴールデンの放送ではないし、地上波ではないのだから、もっと突っ込んだ演出が出来るのに、これではねぇ...)

次回からは第3のエピソードの「午前二時の出会い」に突入です。(DVDは第3巻に収録。)今度は響也の先輩ホストのマサトが犠牲者になるようですけど...

前回がいい感じになってきただけに、良い方に転がってくれたらと思ったが、そうはならず、やっぱりということになってしまいました。一応「ホラー」と言う看板を上げているのだから、もっと怖がらせて欲しいところである。せめて、怖くない物語の「怪談新耳袋」のレベルになって欲しいが、このレベルだったら「ホラー」と言うのは偽りで、単なる(都市伝説)ミステリーの範疇です。

それにしても、ここまでの物語が2巻のDVDとして発売されるなんて、資源の無駄遣いですね。6話まででDVD1巻に収録ということで十分(これでも「ホラー」という言葉に偽りを感じる...)でしょう...

 

↓相変わらず第1巻のジャケット画像が無いamazon

漫画喫茶都市伝説 呪いのマンナさん 第一章

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  • 出版社/メーカー: エースデュースエンタテインメント
  • メディア: DVD

漫画喫茶都市伝説 呪いのマンナさん 第二章

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  • 出版社/メーカー: エースデュースエンタテインメント
  • メディア: DVD

↓1話5分だけど、これは「ホラー」です。これに迫って欲しいのだけど...

怪談新耳袋 百物語 DVD BOX

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  • 出版社/メーカー: キングレコード、ビーエス・アイ
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BEST HIT USA 2008[2008/7/8] [音楽(etc.)]

いつものように、一番早い放送である火曜日夜のBS朝日の放送において、ON AIR曲と「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心に記します。以前からそうだったが、PVに対しての扱いがここの所急に酷くなったが、何とかならないの???

今回は、いつもと違う形でスタートとなり、OPのタイトルの前に、いきなりJASON MRAZの『The Remedy[I Won't Worry]』が少しだけ流れるという変則フォーマットでスタートし、途中まででいつものOPタイトルが始まりました。で、CMがはいってからいつものOPへ。

で、今年1月にアルバムを出したという話からLENNY KRAVITZの話題になり、今年2008年1月のライヴで『I'll Be Waiting』がON AIRとなりました。

続いて話題のアーティストを紹介する「HOT MENU」のコーナーになりました。で、紹介されたのはCAZALSで、インタヴューに続き、『Life Is Boring』がON AIR。(でも、またも無残な形で、途中までで追加説明という事になりました。)

続いて「COUNTDOWN USA」の20位から11位までの発表で、「TOP 40」ということをしっかりと言ってから始まりました。(→「TOP 40」と言うのなら言う、言わないのなら言わないということで、統一するべきであって、言ったり言わないと言うのが一番見苦しい!)

CMを挟んでからは、「STAR OF THE WEEK」のコーナーとなって、冒頭に流れたJASON MRAZということで、少し説明があってからインタヴューへ。そしてオランダ・アムステルダムでのライヴでの『I'm Yours』が流れ、途中でカットされるとPVのものと差し変わり、インタヴューの続きが被るという酷い扱いになりました。

続いては「C/D USA」の続き(10位から4位)の発表。それに続いて、今週のAC CHARTのTOP 10紹介が、今週のこのチャートの22位のBRYAN ADAMSの新曲『I Thought I'd Seen Everything』に乗せて紹介されました。

CMを挟んでから「TIME MACHINE」のコーナーへ。7/8ということで、以下の4件が紹介されました。

1967年:MONKEESがイギリスで29日間のツアーを開始、前座にJIMI HENDRIX EXPERIENCEが起用されたがMONKEES・ファンの10代の客に相応しくないとして、8つのコンサートが終わった時点で降板させられた、1972年:BILL WITHERSの『Lean On Me』が全米シングルNo.1となる。3週連続となり大ヒットとなる。(1972年のBillboard年間シングル・チャートでも7位に入る大ヒットとなった。)、1978年:THE CLASHのJOE STRUMMER(Vo.)とPAUL SIMONON(B)の2人がスコットランド・グラスゴーで泥酔して大暴れをして逮捕された、JOEは25ポンド、PAULは50ポンドの罰金を払って釈放された、1985年:MADONNAの無名時代のヌード写真を掲載した「プレイボーイ」が発売された。

また、7/8が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の3人でした。JAI JOHANNY JOHANSON(1944年生まれ)、ANDREW FLETCHER(1961年生まれ)、BECK(1970年生まれ)。

この中からは、BILL WITHERSの補足説明があってから、1972年のサタデー・ナイト・ライヴに出演した時のライヴで『Ain't No Sunshine』がON AIRされました。続いて「7/8が誕生日の人がいました」ということで、1994年のBECKの『Loser』が流れました。(が、PVということで、やはり途中でぶち切られてしまいました。)

続いて「C/D USA」のTOP 3の発表を挟んでから、リクエストのコーナーへ。今回のリクエスト曲は2005年のWEEZERの『Perfect Situation』でした。→リクエスト・コーナーで取り上げるには新しすぎるということで、ノーコメントです。(こんなに新しいのは、リクエストで取り上げるな!!)

次回は、EPGの番組情報によると、ゲストはリル・ママ、ソーホードールズの名前があります。そして説明文の方は、ヒップホップの新デーヴァのリル・ママが登場!さらにUKのセックスシンボルとして大ブレイク中のソーホードールズがスタジオに!、とあります。

 

Waiting for My Rocket to Come

Waiting for My Rocket to Come

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Elektra / Wea
  • 発売日: 2003/05/20
  • メディア: CD

It Is Time for a Love Revolution

It Is Time for a Love Revolution

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 2008/02/05
  • メディア: CD

What of Our Future

What of Our Future

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: TRAFFIC / kitsune
  • 発売日: 2008/05/21
  • メディア: CD

We Sing, We Dance, We Steal Things

We Sing, We Dance, We Steal Things

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atlantic/WEA
  • 発売日: 2008/05/13
  • メディア: CD

I'm Yours

I'm Yours

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 2008/05/19
  • メディア: CD

11

11

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: POLYDOR UK
  • 発売日: 2008/03/17
  • メディア: CD

サタデー・ナイト・ライブ コンプリート・ファースト・シーズン

サタデー・ナイト・ライブ コンプリート・ファースト・シーズン

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

Mellow Gold

Mellow Gold

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen Records
  • 発売日: 1994/03/01
  • メディア: CD

Make Believe

Make Believe

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • 発売日: 2005/05/10
  • メディア: CD


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CARS『PANORAMA』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼らの3rd.アルバムである。前作までのロック路線から代わり、実験的な試みが多数行われ、賛否両論あったアルバムである。そのため、チャート成績の方も今ひとつというところがあった。それでもBillboardのアルバム・チャートで最高位5位を記録している。(発売時期の関係もあってか、年間アルバム・チャートの方では1980年と1981年に分断されることになり、TOP 100にはランクインしていない。)が、彼らのキャリアを語る上では忘れてはならないアルバムである。

収録曲は以下の全10曲であるる『Panorama』『Touch And Go』『Gimme Some Slack』『Don't Tell Me No』『Getting Through』『Misfit Kid』『Down Boys』『You Wear Those Eyes』『Running To You』『Up And Down』。

この中からシングル・カットされたのは3曲であるが、『Touch And Go』がBillboardのシングル・チャートで最高位37位を記録(年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない)しただけで、『Don't Tell Me No』と『Gimme Some Slack』は鳴かず飛ばずという状況であった。(それだけ本アルバムのサウンドの変化には理解されなかったということでもある。)

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、シングル・ヒットを記録した『Touch And Go』と言いたい所であるが、それよりもアルバム・タイトル・ナンバーである『Panorama』、『Gimme Some Slack』『Misfit Kid』『You Wear Those Eyes』という所をピックアップしておく。

本アルバムの実験は彼らの思惑とは逆の結果となって、アルバム・セールスが伸び悩んだことから、彼らのサウンドはポップで聴きやすいものへと変わっていくことになり、'80'sらしいノリのサウンドとなってしまう。確かに、セールスを考えたら仕方のない所もあるが、彼らの試みた実験が中途半端になってしまったことが残念で仕方がない。もう1枚、この路線を続けて、最終的な結論をだして欲しいところであった。

ということで、本アルバムは'80'sサウンドということからはかけ離れた所があって、聴きにくい所があるのもまた事実である。しかし、CARSを語る上では忘れてはならないアルバムであり、彼らの試みに接して貰いたい所である。決して否定されるようなものではないと思うんですけど...

 

Panorama

Panorama

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Elektra
  • 発売日: 1987/07/07
  • メディア: CD


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