「野良猫ロック」(その5) [映画(邦画)]
懐かしの邦画ヒーローの第10弾として取り上げいる「野良猫ロック」シリーズも今回がラストとなりました。WOWOWが2夜で全5本を放送したが、これはコレクションするにはとても良いのだが、見る方は結構辛い所があるものです。(5本でトータル約7時間となります。)で、シリーズ最後の1本は1971年の「野良猫ロック 暴走集団'71」である。(撮影は1970年に行われているが、公開は'71年になり、タイトルにもその年が入っている。)シリーズ作品であるが、やはりこれまでの4作品とは独立した別の物語である。
まずは作品データをしるしておく。本作は1971年のホリプロと日活の作品ということで、両社の名前が入っている。時間は87分である。監督は藤田敏八、脚本は永原秀一と浅井達也の2人、撮影は萩原憲治、美術は千葉和彦、音楽は玉木宏樹である。そして出演は、梶芽衣子、原田芳雄、藤竜也、司美智子、夏夕介、地井武男、郷鍈治、青木伸子、高野沙里、小磯マリ、久万里由香、鈴木利哉、たちである。
物語は、新宿を寝座とする奇抜で陽気なフーテンの若者たち。彼らはピラニアをリーダー格にしてレモン、シンコ、振り子、隆明、マッポたちがメンバーである。ある日、振り子と隆明は早朝にじゃれていると、ミリタリー・ルックのブラックSSという一団が現れて絡んでくる。抵抗した隆明はブラックSSの一人を刺してしまうが、ブラックSSに連れ去られてしまう。が、ブラックSSはある地方都市の有力者の息子である隆明を連れ戻しにやって来たのだった。一方、振り子は隆明が刺した男を殺した罪を被って逮捕され、刑務所に送られる。が、妹と一緒に脱走した振り子は隆明のいる町に向かい、妹の知らせを受けてピラニアたちも振り子を守るために、隆明のいる町に向かった。振り子は隆明の父の芽以を受けた配下の男たちに拉致されて地下室に監禁されてしまう。ピラニアたちはそれを聞きつけると、町外れの空いている別荘をアジトにして振り子を救い出そうとするが、町の住民たちがピラニアたちを追放しようとする。そんな中、振り子への愛が甦った隆明は振り子を連れて脱出してピラニアたちがいる鉱山跡地へと向かう。が、そこから町の住民たちを巻き込んで、ピラニアたちとの間で壮絶な戦いが始まる...
本作では、梶芽衣子さんは振り子を演じているが、あんまり見せ場がない。(フーテンの一段にいるとはいっても、みんなのヒロインという感じで、お嬢さんと言った感じである。→こういう梶さんというのもまた別の意味で良いのですけど...)冒頭でいきなり捕まり刑務所へ。で、脱走するが、この部分は後の「女囚サソリ」シリーズに繋がることを思えばちょっと面白い。
ピラニアたちの一段は、当時の世相を反映したスタイルであり、'60's終盤から'70's初頭という時代を知る上では楽しい所である。また、地方の町に向かうのに5人乗りの自転車を使うなど、生活を楽しんでいるというスタイルもまた面白い。クライマックスの対決は、ウエスタン村が舞台になるが、これはまた日活が得意とした無国籍アクション作品の雰囲気があって、ちょっとワクワクしてくる所である。(その分、色々と突っ込んで下さい、と言っているようでもある。)
クール・ビューティの梶芽衣子さんを期待すると肩すかしを食らうことになるが、今までの4作とは違ったセクシーな所を魅せてくれていて、抑える所はしっかりと抑えていてくれてます。
それにしても、梶芽衣子さんや藤竜也といった面々は「'70's」という独特の時代には見事にマッチしているということを大きく感じさせてくれました。
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↓参考まで
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ケータイ刑事銭形海12話 [ケータイ刑事]
二段構成として記している「銭形海」、こちらの方は物語の中身を追っている長文&ネタバレたっぷり編です。4回に渡る舞台編も終了し、元の形に戻ったが、高村さんとのコンビもあと僅か。今回は高村さんとの別れとなる1つ前の物語の第12話「ほんなこつ、このバカちんが! ~方言教室殺人事件」である。ネタは「方言」であるが、出演者の出身地になぞった所を上手く取り入れた物語でした。ただ、こういう物語の場合は、「字幕スーパー」を入れるのが「ケー刑事・テイスト」のはずなのに、それが無かったのがちょっと残念な所でした。
それではいつものように、ネタバレありの長文で、本編に行きます。(尚、放送直後に記した「感想+次回予告」版はここをクリックして下さい。)
警視庁。海ちゃんが(手作り弁当を広げて)「我ながら美味しそう...」と言うと、早速「いただきま~す」と言っておかずのウインナー(のタコ→これがちゃんと物語の後ろに繋がっているという実に無駄のない展開というのはいつもと変わらない。)を口に運ぼうとする。そこに高村さんの笑い声が届き、「ワシよ、高村よ」という声がした。海ちゃんはウインナーを口に運ばず「ワシ?」と首を傾けていた。高村さんは携帯で誰かと通話をしていて、小倉弁丸出しで喋っていた。海ちゃんは「何故に鉄矢?」と言っていました。(草刈さんの娘さんが10月からの「3年B組金八先生」に出演するということで、系列局であるだけに、ここは先制口撃(攻撃)といった所でしょうか?)更には「意味不明だし...」と全く理解できなかった。で「このバカちんが!」と言う高村さん。相手に誤解されたようで、電話が切れてしまう。で、海ちゃんが「誰と話していたんですか?」と尋ねると「田舎の幼友達」と答える高村さん。で、高村さんの出身は小倉(福岡県)と言うことが判明しました。(演じる草刈さんが福岡県小倉市(現在の北九州市小倉北区、または小倉南区)の出身ですから、そのままということになります。)
そうしていると「警視庁から入電中」と、事件を知らせる入電が入るが、今回はこれが最後まで訛っています。「世田谷区下北沢のマンションで女性の変死体が発見された模様。直ちに現場に急行せよ」これを受けて高村さんは「麻耶ちゃん、故郷どこね?」と呟いていたが、海ちゃんは「ばってん、急ぎましょう!」と言って現場に向かった。(ちなみに、入電ボイスの声の主・マヤヤは東京都の出身です。)
現場のマンション・ゴールドコート谷原にやってきた海ちゃんと高村さんは早速捜査を開始する。被害者は旭川晴海(あさひかわ・はるみ)22歳、赤坂にある英会話スクールの学生だった。柴田さんの報告で、死因は服毒死で、ペットボトルからウラリが検出されたと言うことでした。(ペットボトルは「赤坂の雫」という「ケー刑事」ではお馴染みの水ですが、これだったら製造上のミスでウラリが混入していた、ということもありそうな気がするのですけど...→無差別大量殺人というもの凄い事件になっちゃいますが、販売地域は港区赤坂だけでしょうから、意外と被害者は少ないかも...?)更に遺書が見つかったということで、柴田さんがそれを高村さんに手渡す。
高村さんが遺書を開いて声を出して読んでくれる。「私は本当に不運に人間だ。3日前、カラスにフンを落とされた。2日前はライターで前髪を燃やした。そして昨日はタコを釣ってしまった。最悪だ。私はこの先、生きていく自信がない。さようなら」という文面だった。海ちゃんは「これ」、本当に本人が書いたものなんですか?」と疑うが、「筆跡鑑定の結果、本人のものと断定」と柴田さん。すると高村さんは「じゃあ自殺に間違いない訳だ」と決めつけた。
しかし海ちゃんは、テーブルの上に置いてあったペットボトルをチェックして、ペットボトルが置かれていたレポート用紙(便箋というには罫線だけですから...)が濡れていないことを見て「変だ」と呟き、冷蔵庫に移動して扉を開けて中身をチェックする。そして3本の「赤坂の雫」が冷えているのを確認すると「待って下さい。これは自殺じゃないかもしれませんよ」と言う。高村さんは「理由は何?」と問うが「結露です」と素早く答える海ちゃんは、「結露」の説明をする。そしてペットボトルが置かれていたレポート用紙には結露で濡れた跡がないことから、冷蔵庫で冷やしたペットボトルにウラリを入れて呑んだとしたらおかしい、と言う。更に、犯人はウラリを入れた時、ペットボトルを触ったのかもしれず、自分の指紋を拭き取るためにペットボトルを拭き、その時結露も一緒に拭き取られた、と考えた。しかし、遺書は本人のものということで、「その遺書、書かれている内容も含めて、もっと調べた方が良さそうですね」と言い、晴海が通っていた英会話スクールに向かった。
英会話スクール(字幕が「英会話スクール」とだけ出たものの、校名は出ない→「英会話スクール」という校名としたら実に分かりやすいネーミングですけど...)にやってきた海ちゃんと高村さんは、いきなり廊下で泣いている2人の男の姿を目にする。二人は晴海が死んだことを知っていて泣いていたのだった。で、二人とも方言丸出しで泣きながら語っているが、海ちゃんは首をかしげて「何言っているんですか?」と全く理解できなかった。一方、高村さんは「半分分かるけど、半分は全然分からん...」と言っていた。そこに「お待たせしました」と言って、このスクールの講師・鮭久保真由美(さけくぼ・まゆみ)がやってきた。で、真由美から話を聞く海ちゃんと高村さん。
晴海は先月北海道から出てきたばかりで、標準語と英会話を同時にマスターしたい、ということでこのスクールに入学した。(このスクールは、東京に出てきた地方出身者のために標準語と英会話を教えていた。→この設定に関して、後述しておくことがあります。)真由美は「せっかく英会話をマスターしてバイリンガルになっても、標準語が話せないんじゃ意味がないでしょう」と言う。これに高村さんは「つまり、トリプルリンガルを養成しようと?」と尋ねるが「トリリンガルですね」と真由美。更に海ちゃんが「三ヶ国語を話せる人はトリリンガルって言うんです。知らなかったんですか?」とツッコミを入れる。(「まさか...」と高村さんは取り繕うが、これはいつもの通りでした。)→泪ちゃんが高村さんによく「知らないんですか?」と言ってましたが、海ちゃんも言ってくれました。→この言い方だと、方言1つが一ヶ国語になってしまい、誰でも「バイリンガル」になっちゃいますね。
海ちゃんは最近、晴海に変わったことはなかったかを尋ねる。これに真由美は「晴海さん、この頃何だかとても元気がない様子でした」と言い、元気を付けようとして昨日タコ釣りに誘った、と語る。これは遺書に書いてあったことと一致するので、海ちゃんはタコ釣りに関して更に問う。が、特に気になるようなことはなかった、と答える。また、明太子さんと笹釜さんも一緒だったと証言する。で、海ちゃんたちは二人に話を聞くことにした。
まずは小倉出身の(晴海の)クラスメート・明太子博(めんたいこ・ひろし)に話を聞く。が、彼は小倉弁で語る。(高村さんが小倉弁で色々と問う。)明太子は、晴海は結構楽しんでいる様で、タコを釣れたのは晴海だけだったと言い、「これで不運続きの毎日とおさらばできる」と晴海が言っていたことを証言する。で「不運続きの毎日?」と海ちゃんが尋ねる。すると、3日前に明太子は晴海を映画に誘い、マンションに迎えに行ったが、その時おでこにカラスのフンを落とされたのだった。(カラスのフンと言えばやっぱり「M2」を思い出しますね...)で、遺書の内容と一致するということで、2日前の出来事を確認することにした。
柴田さんが走って英会話スクールにやってきた。高村さんの顔を見ると「呼びました?」と口にするが、「あっ、通り過ぎちゃった」と小ネタをやることも忘れなかった束志さんでした。高村さんは「柴田くん、仙台出身でしょう。助けてよ、訳分かんないんだ...」と言い、柴田さんにヘルプを求めたのだった。(これで柴田束志の出身地が宮城県仙台ということが判明しました。が、演じる大堀さんは宮城県の出身なので、そのままでもあります。)
柴田さんを加えて、仙台出身の(晴海の)クラスメートである笹釜仙一(ささかま・せんいち)に話を聞く海ちゃんたち。が、笹釜の強烈な方言のため、柴田さんが方言で話をして、海ちゃんと高村さんは静観していた。まずは出身地の話をする束志。で、二人は隣町の出身ということが分かり、盛り上がる。高村さんに注意をされると、柴田さんは晴海がライターで前髪を燃やしたことについて尋ねる。で、その時の様子を語る笹釜。(蚊がいる、ということで「蚊取り線香をつけたら」ということで晴海がライターを使って火を付けようとしたが、炎が大きくなっていて、点火した時に前髪を燃やしてしまったのだった。→都合良く蚊取り線香(ちゃんと豚の置物とセットになっている)があるなんて、持ち歩いているの?(持ち歩くなら携帯用の電子蚊取りだと思いますけど...))また、元気がなかったことはなく、自殺する様子はなかった、ということだった。(柴田さんが通訳して語ってくれました。)
スクールを跡にした海ちゃんと高村さんは公園の池の端を歩きながら話していた。「どうやら君の推理には翳りが出てきたなぁ」と高村さんは言うと、遺書の内容(タコ、カラス、ライター)は実際に起こったこと、しかもカラスは明太子だけ、ライターは笹釜だけが目撃しているので、2つの出来事の全てを知っているのは晴海しかおらず、「今一度、自殺説に立ち返れ、ってことだよ」と言って、自殺に持っていこうとする。しかし海ちゃんは「そんなこと、いくらでも書かせることが出来るじゃないですか」と言ってあっさりとかわしてしまう。(その説明に「なるほど」とあっさりと納得してしまう高村さんも高村さんですけど...)海ちゃんは「そんなことより、私、ずっと気になっていることがあるんです」と言い、3つ目の「タコ」の何処が最悪なのか?ということで「タコはもう一度洗った方がよさそうですね」と漏らす。(高村さんは「塩で揉んだ方が良い」とボケを口にしていた。)
再び英会話スクールにやってきた海ちゃんと高村さんは、真由美にタコ釣りの時の様子を詳しく尋ねる。晴海がタコを釣り上げた時(釣り竿でタコって釣れるものなの?それに、釣れたタコって、ゆでタコのように見えるのですけど...→釣れたのはアンドリウ鮹ということですが、ゆでタコのような種族というように解釈すればいいのかも...→「教えて!海先生!」とお願いしたくなります。)、とても楽しそうにしていた。真由美は「だけどあんまりはしゃぎすぎて、その後一人になった時、急に寂しさがこみ上げてくるっていうのもあるんじゃないかしら」と言い(「確かに...」とまたもあっさりと納得してしまう高村さんでした。)授業があるから、と言って立ち去ろうとする。海ちゃんは「もう1つだけ」と言って、タコ釣りに誘ったのは真由美だが、「どうしてタコ釣りだったんですか?」と尋ねる。(他にも励ます方法はあるという考え。)これに「晴海さんがタコ釣りが好きって聞いたからよ。だから成城の海岸に誘ったの」と答える。(成城に海岸なんかあった?→港区赤坂だけでなく、時空の歪みは世田谷区成城や下北沢周辺にまで確実に進行しています。)その時、授業開始のチャイムが鳴り、真由美はそのまま教室に向かった。それを見送った海ちゃんは考え始め、「寄せる、悪のさざ波」(ここでAパート終了、経過時間は15分半強でした。よってBパートは10分弱になります。)
池の畔で考えていた海ちゃんは口を開く。「高村さん、彼女、嘘をついています」と言い、成城の海岸ではアンドリウ鮹は捕れない、ということを語る。(潮の関係で今年の夏から下北沢海岸に全部移動したみたいということでした。→こういうことはその分野によほど精通していないと言うことは出来ません。やっぱり海ちゃんは銭形一族の人間ですね。最先端の動向までしっかりと把握しているのは凄いとしか言いようがない...)で、「どうして釣れるはずがないタコが釣れたのか?」と考え始め、言葉に詰まってしまう海ちゃん。これに高村さんが「よ~し、もう一度現場に戻ってみよう。現場ワンハンドレッド、何か取りこぼしているかも知れない」と言う。(高村さんらしいジャパニーズ・イングリッシュですね。)すると笑顔に戻った海ちゃんは「ですね」と言って、二人は再び晴海のマンションに向かった。
晴海のマンションであるゴールドコート谷原の前にやってきた二人。が、高村さんが突然変な顔をした。「どうしたんですか?」と海ちゃんが尋ねたら、高村さんの足は落とし水たまりに填っていて、それを嘆いたのだった。が、それを見た海ちゃんはふと気づき、見上げる。すると、その場はマンションの防犯カメラの画角内にあることに気づいた。で「高村さん、犯人分かるかも知れませんよ」と言う。これを聴いた高村さんも見上げると、防犯カメラに気づき「よ~し、必ず捕まえてとっちめてやる」と言ってやる気を取り戻した。(海ちゃんは晴海殺害犯人のことを言っているのは当然だが、高村さんは落とし水たまりを作った犯人のとこを言っているのは言うまでもない。)
防犯カメラの撮影画像を記録したビデオテープを借りてきた海ちゃんは、警視庁に戻ってそれを見始めた。高村さんは「さあ出てこい、水たまり泥棒!」と燃えていたが「泥棒じゃないし...」と海ちゃん。で、暫く見ていたら、手にバケツをもった人影が現れた。で、海ちゃんは「まさか...」と言って携帯を開き、現場写真と比べると「分かった、そういうことか」と呟くと、笑顔で「謎は解けたよ、ワトソンくん」
英会話スクール。真由美が授業を終えて廊下に出てきた。三味線の音を耳にした真由美は立ち止まる。(7話以来の5週ぶりに登場となった)岩場に砕け散る白波から「大波小波かき分けて。…」海ちゃんの口上が始まり、「私の碇で沈みなさい!」と共に「神奈川沖浪裏」の波がうねり、赤い碇が飛び、床に突き刺さると、鎖が真由美を拘束していた。海ちゃんが鎖を引くと、大回転してその場に倒れる真由美。直ぐに立ち上がる真由美だったが、海ちゃんが立ち塞がる。海ちゃんに対して「一体どういうこと?弁護士呼ぶわよ」と合う真由美。(インテリ系の人って、何故か「弁護士」って言うんですよね...)海ちゃんは「晴海さんを殺したのはあなたですね、真由美さん」と言うが「何、バカなことを...」と真由美。で、海ちゃんは説明を始める。
真由美は晴海にある英文を訳すように宿題を出した。(「こう書かれていました」と言って英文を口にする海ちゃん。ここではちゃんと日本語の字幕が出ました。(英文の字幕は出ず。→「M1」では日本語を語る外人さんの言葉に対して、その外人さんの国の言葉での字幕がありましたが、今回の字幕はこの英語だけということで随分と真面目というか、ケチっているというか...))海ちゃんが最後まで言うと、真由美の表情が変わり、海ちゃんから目をそらしてしまった。海ちゃんは説明を続ける。真由美はそこに書かれた出来事を次々起こして遺書に信憑性を持たせようとした。(スポイトでカラスのフンを落とし、ライターの炎の調節を大きくした。)そして仕上げは水たまりだった。水たまりを作った真由美だったが、晴海の訳してきた文章によって計画に狂いが生じた。それは「昨日は水たまりを分で靴を汚してしまった」という部分を「昨日はタコを釣ってしまった」と訳していた。で、晴海が書いたようにせざるを得ず、真由美は晴海をタコ釣りに誘った。赤い釣り竿にタコを繋ぎ、そのタコを海に投げ入れた真由美は、晴海と釣り竿を交換した。(晴海が青い釣り竿を使っていたが「今日は青がラッキーカラーだ」と言った真由美。で、それに応じた晴海。)海ちゃんは「あなたはそんなことをする必要は少しもなかったんです」と言う。これに「何が言いたいの?と言うより、あなたが言おうとしていることが私にはさっぱり分からないわ」と真由美は開き直る。
海ちゃんは真由美の前に座ると、説明を続ける。晴海は宿題を間違えることなく、ちゃんと訳していた、と言う。というのは、晴海は北海道出身であり、北海道で「タコを釣る」というのは「水たまりを踏んで靴が汚れる」と言う意味だと語る。(そうなの?そんなの分かりません。一応、絢ちゃんは北海道出身だし、信じるとしましょう。)真由美は「嘘?」と言うが、高村さんが真由美の耳元で「とうとうボロを出しましたね」と囁く。が「証拠はあるの?私がやったっていう?」と真由美。すると海ちゃんは「証拠はこれです」と言って携帯を開いて、マンションの防犯カメラが写していた映像を見せた。その映像は、真由美が水たまりを作っている姿を写していた。(最近は街中にカメラがたくさんありますし、ロンドンに行ったら、カメラに写らないようにしようなんてことはまず無理ですからね...)すると真由美は観念して「だから方言は嫌いよ」と口にした。
海ちゃんは晴海の殺害動機を尋ねた。すると「明太子くんと笹釜くん。あの二人をあの女は虜にしたの」と言うと、自分は二人にふられたことも語り、そんなことは許せなかったということで殺害したのだった。(ふられたって、それだけで殺すなんて...)すると海ちゃんは「どんなに綺麗な標準語を使っても、心が綺麗じゃなきゃ、私は意味がないと思います。」と良いことを言ってくれました。(こういう名言は泪ちゃんがたくさん口にしていて、雷ちゃんも結構言っていました。)
その様子を聴いていた明太子と笹釜が泣きながら真由美の元に駆け寄ってくると「なして殺したんだ、このバカちんが」「本当はあんたのことば好いとったに...」と言うと、真由美は「ほんま?ほんまなん?」と口にした。(これに海ちゃんは「京都弁?」と突っ込んでいた...→真由美を演じた原史奈さんは東京都出身であって、京都は関係ありません。)で、高村さんが真由美に手錠を掛けて逮捕した。
事件解決後の夜の街。海ちゃんと高村さんが並んで歩いている。高村さんが「だけど、方言にも色々あるもんだねぇ~。同じ言葉でも地方によって全然意味が違ったりさぁ」と素直な感想を口にする。これに海ちゃんは「私も高村さんの相棒だから、小倉弁を覚えちゃいました」と言うと「いいと、あんしゃんええらしい人やけど、黙っちょると、もっとばりやらしかね」と早速口にする。が、高村さんは「えっ?何て言ったの?」と全く分からなかった。これに「秘密です」と言う海ちゃんは自転車にまたがり、「お先に~」と帰って行ってしまった。高村さんは「秘密って、全然通じとらんじゃないの、銭形しゃ~ん」と叫んでいました。で、海ちゃんは最後に「ほんなこつ、ええらしいおじさん」と言ってました。
次回は高村さんとの別れの物語となる第13話「さよなら相棒! 銭形海VS高村一平」です。次回予告を見た限りでは、高村さんの幼なじみが登場する様ですが、ひょっとしたら今回の物語の冒頭で高村さんが電話していた相手ということかも知れませんね。で「捜査に私情を挟むのは禁物ですよ」と注意する海ちゃんに「挟んでいない」と対立する高村さん。コンビに分裂の危機があるようですが...また、「もうすぐコンビ解消ですね」と口にしていた海ちゃんですが、おじいちゃまから高村さんの栄転話を聞いたと考えて良いのでしょうね。(シベリア、パリ、ロスに続いては何処に行くのでしょうか?もしやフィンランドのムーミン谷署の雷ちゃんが呼んだとか...???)
(9/26 00:00 追記)
高村さんが海外への出向が決まったということですが、果たして何処に出向するのでしょうか?シベリア、パリ、ロスこれまではということで、泪ちゃん、零ちゃん、雷ちゃんとの別れになりましたが、果たして?(公式HPでは行き先までは記されていませんでした。)また、入電ムービーに夜と、事件は「世田谷区下北沢」ということです。また、ゲストの黒田福美さんと高村さんは旧知の仲らしいということで、12話の冒頭の高村さんの電話と繋がるかも知れません。ただ、13話の脚本はKJということで、12話の林先生ではないので、繋がることはないと思いますけど...
その次からは「2nd.シリーズ」に突入すると同時に、制服も冬服になり、髪型も変わる(ポニーテールです)海ちゃん、ということを考えたら、OPの映像もやっぱり変わるのでしょうね。(主題歌の歌詞は多分2番に変わるものと予想できます。)ということで、次回は海ちゃんの夏服姿の(とりあえずの)見納めになります。(おそらく映画「M3」で再び夏服姿を、となると思いますけど...)
鑑識メモ。これまでの「鑑識メモ」に戻ったものの、柴田さんが険しい顔をして「迫りつつ、アンドリウ鮹の恐怖~!!」といって「アンドリウ鮹」と書かれたフリップを見せる柴田さん。(今回は「さかなへんの漢字」とは言うものの、完全に「ケー刑事・ワールド」です。)そして口調は怪談を語るものとなって、「あのアンドリウ鮹が成城の海岸から下北の海岸に大移動したのは、もしやプロデューサの丹羽多聞アンドリウ氏が下北に引っ越したことと関係があるのかもしれません...」と言うと、柴田さんの方に、額に「ア」と書かれた鮹が現れ、それに驚く柴田さんは「アンドリウ鮹が出たぁ~、僕に迫っている~、チュウしようとしている~」とパニックに陥りました。
今回の物語は、方言を取り入れたもので、これまでにもトリックに使われたことがあったが、日本には数多くの方言があり、その全てを理解しているなんて言語学者であってもかなり難しいと思えば、今後もまたまた登場しそうなネタですね。ただ、こういうネタの場合はご丁寧に「字幕スーパー」を入れるのが「ケー刑事・テイスト」なんですが、英語に対してのみだったのは何か考えがあるのでしょうか?(先のものでは「標準語の字幕スーパー」と記したが、「共通語の字幕スーパー」と訂正します。)
役者の出身地を登場キャラクタの出身地にしてしまうことを考えたら、雷お姉ちゃまは京都、海ちゃんは北海道、本家の四姉妹は全員東京出身ということになるのでしょうね。(→伝説の四姉妹のお父さんは現在は海外勤務らしいが、四姉妹が生まれた当時は東京で仕事をしていた(多分警視庁)と考えれば納得できますし、分家、雷ちゃん/海ちゃんのお父さんは、雷ちゃんが生まれるときは京都府警に、海ちゃんが生まれるときは北海道警に出向していたと考えれば説明が付きます。また、五代さんは山口県出身、柴田太郎さんは神奈川県出身、岡野さんは京都府出身と言うことになりますけど、それで良いんでしょうか?)
最初にウインナーのタコをお箸で摘んだ海ちゃんでしたが、事件解決のヒントに鮹(アンドリウ鮹)が絡んでいたというのは、やっぱり「ケー刑事」らしい繋がりがありました。また、次回予告(13話)を見た所では、高村さんの電話相手が次回の物語に何となく繋がっていそうな気がしますが、そういう仕掛けまで仕込んでいるのでしょうか?(脚本が林誠人先生だったらあり得ると思いますが、果たしてどうか...?)
では、先に「後述する」と記したことについて述べることにする。物語では「方言」に対して「標準語」という言葉が使われていたが、第二次大戦後は全国で広く理解されうる言葉として「共通語」という概念が広がっていて、現在は「方言と共通語の共存」が目指されている。つまり、今回登場した英会話スクール(真由美)の考えは第二次大戦以前の古い考えということになる。現代社会では「共通語」という概念で捉え、「共通語と方言の共存」を目指すべきであり、「日本語」の中でも共通語とある特定の方言を話すことが出来るというのは理念に対しては良い方向である。また、この概念の元では、共通語と方言は同じ「日本語」という言語に属するものとなるので、複数の方言を話す事が出来ても「バイリンガル」と言えないのは明白である。
参考までに記しておくと、「標準語」とは「一国の規範となる言語として、公用文や学校・放送・新聞などで広く用いられるもの」のことである。日本語では、明治以降の教育で、山の手の東京語が教えられたため、これが広く普及していて「標準語」と呼ばれている。一方、「共通語」とは「いくつかの言語や地理的方言をもつ言語社会において、その全域にわたって通用する言語や方言のこと」を言う。
今回の海ちゃんCMは、第9のバージョンとなる「公園のベンチ編」でした。今回はスポンサーである「DoCoMo」の名前が出てくるものの、ロゴやテロップも出ず、更には製品も写りませんでした。(→やはり「インフォマーシャル」と言うのには語弊がありますね...)ある公園のベンチで小冊子に目を通している海ちゃん。(何か分からないが、ここはDoCoMo携帯の総合カタログと考えるのが妥当でしょう。)突然閃いた様に笑顔で「謎は解けたよ、ワトソンくん」と口にする。(ここで1分のCMが入る。)読んでいた小冊子をベンチに置いて立ち上がる海ちゃんは「この携帯に決~めた。DoCoMoショップに行こう」と笑顔で言ってました。(→携帯の機種変更をしようというのでしょうか。おじいちゃまから受け取った携帯を勝手に機種変更して良いのでしょうか?→FOMAカードを入れ替えるだけで済むことであり、元に戻すのも簡単だから、自分で機種変更してもいいとは思いますけど...)
↓本家・伝説の四姉妹
↓雷お姉ちゃま
↓「方言」ということで
「県民性」なるほど雑学事典―出身県でわかる人柄から、食、方言、おもしろデータまで
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水が招く建築トラブル解消術―事例に学ぶ「雨漏り」「結露」の予防と対策 (日経BPムック)
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最新版 この本を読んでから建てよう―「断熱」「防音」「結露」、現場からの真実
- 作者: 山本 順三
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海の幸―さかなBEST95・たこ貝BEST35・かにえびBEST20
- 作者: 山口 昭彦, 木原 浩, 落合 慎一
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- 発売日: 1987/07
- メディア: 単行本
初めてのイカ・タコ釣りまるわかり大全―グニュッと熱いぜ (BIG1シリーズ (80))
- 作者:
- 出版社/メーカー: 海悠出版
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- メディア: 単行本
磯の生きものの飼いかた―ヤドカリ・タコ・ヒトデほか (飼ってみよう!海べの生きもの)
- 作者: 松久保 晃作
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2000/07
- メディア: 大型本
Tri-lingual words book―Sinhala,Japanese,English
- 作者: ウダガマ スマンガラ
- 出版社/メーカー: くさか基金
- 発売日: 1990/01
- メディア: -
HELP!(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1965年の映画「HELP! 四人はアイドル」である。これはビートルズりメンバーが主演した映画の第2弾であり、ビートルズのメンバーがトラブルに巻き込まれるという内容のファンタジック・コメディの冒険活劇である。当然の如く、ビートルズの音楽をたっぷりと聴くことが出来る楽しい作品である。しかもビートルズの代表的な曲をたっぷりと堪能することが出来るということで、映画も、サントラ盤も人気の高い作品である。サントラ盤の方はBillboardのアルバム・チャートで9週連続1位の座を獲得し、1966年の年間アルバム・チャートでも27位にランクインしている。
まずは映画データを記す。時間は90分、製作はウォルター・シェンソン、原案はマルク・ベーム、監督はリチャード・レスター、脚本はマルク・ベームとチャールズ・ウッドの2人、撮影はデヴィッド・ワトキン、音楽はケン・ソーンである。そして出演はザ・ビートルズ(ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリソン、リンゴ・スター)、エレノア・ブロン、ヴィクター・スピネッティ、レオ・マッカーン、ロイ・キニア、パトリック・カーギル、アルフィー・バス、たちである。
物語は、ビートルズの4人の身辺で奇怪な事件が連続する。原因はリンゴがはめている新しい指環らしい。リンゴは指環を返そうとするが指から抜けなくなってしまう。この指輪は中近東の宗教・カイリ党にとっては大切な指環であり、この指輪をはめている者は即座に生贄にされるという掟があった。そして指輪を奪おうとする科学者、カイリ党の一味がビートルズに絡んでドタバタの大騒ぎになる...
「007」のパロディもあって、とにかく楽しい作品である。そして大ヒットを記録したサントラ盤の方も大注目であり、オリジナル・アルバムとは異なるバージョンの曲が収録されていると言うこともあって、やはりBEATLESの音楽を楽しむ上では欠かすことの出来ないアルバムである。
収録曲は以下の全14曲である。『Help!』『Night Before』『You've Got To Hide Your Love Away』『I Need You』『Another Girl』『You're Gonna Lose That Girl』『Ticket To Ride』『Act Naturally』『It's Only Love』『You Like Me Too Much』『Tell Me What You See』『I've Just Seen A Face』『Yesterday』『Dizzy Miss Lizzy』。
ヒットを記録した曲も何曲もあって、馴染みやすいのだが、注目は『I've Just Seen A Face』『Dizzy Miss Lizzy』である。アコースティック調のアレンジがまた違ったビートルズの一面を出していて、なかなかのものである。
映画は映画としての楽しみ方が出来るが、サントラ盤だけでもじっくりと楽しむことが出来るアルバムであり、じっくりと聴きたい所である。
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ヘルプ!/4人はアイドル[決定版] [DVD] (1998)〜 ザ・ビートルズ
- 出版社/メーカー: Japan (Megaphon Importservice)
- 発売日: 1998/03/21
- メディア: DVD
「野良猫ロック」(その4) [映画(邦画)]
今回はシリーズ第4弾となる「野良猫ロック マシン・アニマル」です。この作品は1970年の作品であって、本シリーズとしてこの年に4本目となる作品である。シリーズ作品であるが、物語は全く独立した別物語りであるのはこれまでと同様である。
作品データを記しておくと、1970年の日活作品で、時間は82分である。監督は長谷部安春、脚本は中西隆三、撮影は山崎善弘、美術は佐谷晃能、音楽はたかしまあきひこである。そして出演は、梶芽衣子、藤竜也、岡崎二朗、范文雀、郷鍈治、黒沢のり子、高野沙理、大橋由香、市川魔胡、牧まさみ、山野俊也、たちである。尚、本作では歌の方で、主演の梶芽衣子の妹・太田とも子が出演している、というところが注目点の一つである。また、口髭がトレードマークの藤竜也は、本作では口髭がないという所も要チェックである。
舞台は横浜。港に背を向けた町の一角に、マヤという少女が率いる不良少女グループと、佐倉という男が率いるドラゴンという名の不良グループが群れをなしている。ある日、ノボ、サブ、チャーリーの3人が乗ったボロいワゴン車がこの町にやってきた。3人は、アメリカ軍の脱走兵であるチャーリーをスウェーデンに逃がすという目的で、アメリカ軍基地のある岩国からやってきたのだった。そんな中、この3人に目を付けたマヤは、3人が500錠ものLSDを持っていることを知り、それを奪う。が、それはチャーリーの逃亡資金に使うということを知ったマヤは、LSDを3人に返し、協力することを約束する。マヤはLSDをさばくことを佐倉に持ちかけるが、ふとしたことからそのLSDが佐倉の手に渡ってしまった。そして、マヤたちと佐倉たちとの間でLSDの争奪戦が始まる。一方、MPもチャーリーを追いかけていて...
設定上は「不良少女グループ」と言うことになっているが、本作の梶芽衣子さんは、世話好きのお姉ちゃんといった感じがする。(しかし、仲間達に命令する所など、貫禄はあります。)クール・ビューティといった雰囲気は薄いのだが、それでもやっぱりカッコイイ!!
劇中では、歌の登場シーンも何回かあるが、この部分は'70'sという時代を感じるものであって、少しサイケ調な所もあったりして、現在では死語となっている「ゴーゴー・バー」という言葉がピッタリ似合います。(或いは「昭和歌謡曲」と言ったらいいでしょうかねぇ...)
本作は横浜が舞台となっているが、やはり何処かに無国籍アクション作品の雰囲気があって、これもまた'70'sという時代の作品らしいところであって、楽しい所である。シリーズ全5作の中では重い所が少なく、娯楽色が一番強い作品でもあって、とても見やすい作品である。
↓シリーズ全5作のDVD-BOX
↓こちらも如何...
IRENE CARA『ANYONE CAN SEE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1982年に発表された彼女のデヴュー・アルバムである。(1980年に『Fame』のシングル・ヒットを放っているが、彼女名義のアルバムとしたら本アルバムが初である。)元々は子役として芸能活動を行っていたが、彼女をスターにしたのは1980年の映画「フェーム」の主題歌『Fame』の大ヒット(最高位4位)であるが、それから満を持して、待望のアルバムということになった。豊かな声量とパワフルなボーカルでたっぷりと聴かせてくれるが、バラード系の曲もしっかりと聴かせてくれる。歌唱力があると、安心して聴くことが出来ます。
収録曲は以下の全10曲である。『Reach Out (I'll Be There)』『My Baby (He's Something Else)』『Anyone Can See』『Don't Throw Your Love Away』『Slow Down』『Whad'ya Want』『You Hurt Me Once』『Thunder In My Heart』『Why』『True Love』。
この中からは、アルバム・タイトル・ナンバーである『Anyone Can See』がシングル・カットされて、Billboardのチャートで最高位42位を記録するヒットとなった。(年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)
この中からのお薦め曲は、『Reach Out (I'll Be There)』『My Baby (He's Something Else)』『Slow Down』『True Love』、そしてシングル・ヒットした『Anyone Can See』というところをピックアップしておく。特に、名曲のカヴァーである『Reach Out (I'll Be There)』はちょっと新鮮な所もあって、じっくりと聴いてもらいたいところである。
本アルバムはデヴュー・アルバムであり、その前にシングル・ヒット曲『Fame』を放っている彼女であるが、その大ヒット曲は映画関係ということもあってか、本アルバムでは取り上げていないが、これはシンガーとしての意気込みの表れでもあって、好感が持てるところである。そして、この後(翌1983年)、やはり映画「フラッシュダンス」の主題歌である『What A Feeling』の大ヒットを生み出すことになる。
パワフルであり、それでいて繊細な所がある彼女のボーカルはなかなかの迫力があるものであり、たっぷりと聴かせてくれる。'80's前半の女性ボーカルということでは彼女の名前は欠かすことが出来ないが、2曲の大ヒット・シングルの間に挟まって隠れがちのアルバムであるが、じっくりと聴いてもらいたいところである。
「HALLOWEEN III: SEASON OF THE WITCH」 [映画(洋画)]
表題の作品は1983年に製作されたシリーズ第3弾となる「ハロウィンIII」である。しかしこの作品はマイケル・マイヤーズが登場しない物語であって、狂気に取り憑かれた男がハロウィンのマスクを利用して世界征服を企む、という内容のシリーズとは別物という番外作品である。(本作は、当時、路線を変更して制作されたが、興行的に失敗し、5年後の1988年にマイケル・マイヤーズを復活させてシリーズが継続することになった。)
作品データを記しておくと、1983年の作品で、時間は91分である。製作はデブラ・ヒルとジョン・カーペンター、監督&脚本はトミー・リー・ウォーレス、撮影はディーン・カンディ、音楽はジョン・カーペンターとアラン・ハワースである。そして出演は、トム・アトキンス、ステイシー・ネルキン、ダン・オハーリヒー、マイケル・カリー、ラルフ・ストレイト、たちである。尚、シリーズの第1作と2作に出演しているジェイミー・リー・カーティスがカメオ出演している。
ある病院で、ある患者を残忍な方法で殺して闘争した犯人だったが、逃走中の駐車場で爆死してしまった。それらの一部始終を目撃していた医師が事件を追っていくと、そこにはハロウィンのマスクを作る邪悪な野望を持った男に突き当たった。彼は世界征服を企んでいた...
本作は、日本では劇場未公開であるが、この内容であったらそれも当然であろう。シリーズ第1作と同様なB級作品というテイストはあるが、全く別物の、単なるホラー作品である。本作はタイトルから「HALLOWEEN」(邦題の場合も「ハロウィン」)を外して別のタイトルの作品とした方が良かったですね。「ハロウィン」シリーズの作品としてマイケル・マイヤーズが登場することを期待する方は、本作は見ない方が良いでしょう。(「2」の後に見るのは1988年の「ハロウィン4/ブギーマン復活」で問題ないです。)それよりも、本作はB級ホラーがお好きな方だけが見ると言うことでよろしいかと...
iしたい。[9/23・30分バージョン]+松元環季 in 電王#34 [アニメ]
今週は二つをまとめてしまいます。最初の挨拶で「今日は秋分の日です」とあったが、そうなんですよね。最近、日が暮れるのが随分と早くなってきたと感じていたが、これからは昼間の時間の方が短くなっていきます。(まだ熱い日は続いているのだけど...)
今回は、いつも以上に海外ドラマの紹介が行われていたが、いつものレギュラーである「銭形海」の次回予告30秒バージョン(正確には27秒ですが...)と、「2nd.8話」をベースとした「銭形雷」(再放送)の予告はありました。(現在は「1st.シリーズ」の再放送中ですが、まもなく「2nd.」に突入です。→「2nd.」に突入したら、「1st.」をベースとしたものに変わったら面白いのだけど...)
そんな中、今週の映画で「不毛地帯」が放送される(29日の25:00~28:30)のだが、「不毛地帯・前編・後編」とテロップが出ていたが、どうして「前編・後編」という文字が必要なんでしょうか?181分を79分+102分に分けて先日放送したのだが、それならば分かるが、続けて放送するのだったら「不毛地帯」で良いと思うのだけど... ただ、いつもと違うのは「完全版」という文字が無いことである。(「完全版」というのは、途中にCMが入らない形で、ノーカットでの放送を行う、という意味である。)先日、前編と後編に分けて放送しているが、前編+CM+後編、と言う形で、途中に1回だけCMが入る、ということなんでしょうかねぇ??
ところで、よくよく考えたら、日曜の「iしたい。」ではアニメ番組の紹介が行われない。(他の所では、15秒または30秒の番宣はある。)特に、再来週(10/7(日))からは日曜朝の「ガンダムW」と「ラブ★コン」の放送時間が入れ替わり、更にその後に「コードギアス」が始まり、10:30~12:00がアニメ枠になるので、何らかのお知らせが必要だとは思うのですけど...
尚、木曜深夜のアニメ枠(地上波よりも少しだけ遅れている)は、「おお振り」「怪物王女」は10/11で終了、18日深夜は「ひだまりスイッチ 特別編」が放送され、25日深夜から「逮捕しちゃうぞ フルスロットル」と「CLANNAD」になります。
今週の松元環季。前回の様な見せ場はなく、可もなく不可もなしだったが、微妙な表情をしっかりと出していて、存在感はしっかりと示していた。この番組の出演者の中では演技は一番上手いですね。が、「彼女のキャリアの中で汚点となる」という方向に益々突き進みそうなのが...(ハナは時間の歪みに巻き込まれて消滅、誰の記憶の中にも残らなかった、ということで退場した方が「悲劇のヒロイン」として残り、良かったんじゃないの...)
それにしても、相変わらずCGのレベルは酷いに尽きる。下手なアニメの方がよっぽど良くできている。もう少し効果的な使い方、表現の工夫をしないと...(やっぱり東映は映画「デビルマン」の頃からどこかネジが外れているなぁ...)
再来週から、関西では日曜の未明(=土曜深夜)に「キューティーハニーTHE LIVE」と「ウルトラセブンX」の放送が始まり、土曜夜の「ケータイ刑事銭形海・2nd.シリーズ」もあるのだから、「スパヒロ」のレベルの低さがますます目立つのは確実ですね。
※今週は「アニメ」情報が中心になったため、カテゴリーは「アニメ」ということにしました。
↓映画、アニメのDVDをいくつか
新機動戦記ガンダムW メモリアルボックス版 Part.I (初回限定版)
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2007/08/24
- メディア: DVD
新機動戦記ガンダムW メモリアルボックス版 Part.II (初回限定版)
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2007/09/25
- メディア: DVD
新機動戦記ガンダムW メモリアルボックス版 Part.III(初回限定版)
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2007/10/26
- メディア: DVD
ラブ★コン DVD BOX volume.1 (完全生産限定版)
- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2007/08/22
- メディア: DVD
ラブ★コン DVD BOX volume.2 【完全生産限定版】
- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2007/10/24
- メディア: DVD
コードギアス 反逆のルルーシュ volume09 (最終巻)
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2007/09/25
- メディア: DVD
怪物王女 vol. 1 9巻収納デジパック付き 【初回生産限定】
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- 発売日: 2007/10/11
- メディア: DVD
ケータイ刑事銭形海12話(感想)+13話予告 [ケータイ刑事]
二段構成で記している「ケータイ刑事 銭形海」。放送後の最初は、いつものように簡単な感想と次回予告について思ったことを記しています。4回に渡って放送された舞台編も終わって今回からは元に戻ったが、今回の物語は第12話「ほんなこつ、このバカちんが! ~方言教室殺人事件」です。方言が色々と鍵になった物語でしたが、こういう場合は「標準語共通語の字幕スーパー」を出すのが「ケー刑事・テイスト」のはずなんですけねぇ。真犯人を前にした所での海ちゃんが口にした英語にはしっかりと「日本語字幕」が出ましたけど、柴田さんを(方言の)通訳に使うということをしているのなら、やっぱり「標準語共通語の字幕スーパー」は出すべきだったと思います。
また、今回のゲストの中に、「ウルトラマンネクサス」で野々宮瑞生を演じた宮下ともみさんがいましたね。(被害者の役でしたけど...)
まずは、海ちゃんの鞄のイルカ・マークについて。結局、鞄のイルカ・マークが写っている所がなかったので、数は確認できませんでした。今回の物語では8個になっているはずですが、次回でこれが9個あるかどうかを確認するしかないですね。(でも、「2nd.」に突入したらリセットされるでしょうから、次回に写らなかったら誤魔化されたことになってしまう...)
今回は、警視庁撮影班もしっかりと仕事をしていて、「入電ムービー」もいつものように登場しましたが、アナウンス部の小林麻耶巡査の入電ボイスが訛っているということで、笑わせてくれました。(流石に、今回の訛った「警視庁から入電中」という着ボイスのDLは出来ないでしょうね。出来るようにしてもらいたい所です。(但し、DoCoMo携帯でないとDL出来ない。))
今回は、高村さんと柴田束志さんの出身地が分かったという美味しい所がありました。でも、結局は演じている草刈さんと大堀さんの出身地と同じではないですか。また、そういうことだったので、今回の劇中に小倉出身の「明太子」さんと、仙台出身の「笹釜」さんが登場したということだったんですね。また、被害者の旭川さんが北海道出身というのは、絢ちゃんが北海道出身ということに合わせたということでしょうね。(まさか、銭形海の出身地も「北海道」という設定にはしないでしょうね?いや、海ちゃんのお父さんは色々と全国を転勤していて、雷お姉ちゃまは京都府警に出向している時に生まれたので京都出身、海ちゃんは北海道警に出向していた時に生まれたので北海道出身ということも可能ですけど... →こうすれば演者の出身地と一致させることが出来る。)
またも登場した「赤坂の雫」という水。何度も出てくるとなると「零・2nd.2話」の時のインチキ・ダイエット水というのは、ケー刑事・ワールド・赤坂ではポピュラーな水の名前を語ったということで、港区赤坂では大ヒット商品と考えるのが妥当でしょうね。
被害者が通っていた英会話スクールでは、標準語と英会話を教えている、というのはアイデアとしては面白いですが、現実ではどれだけ需要があるのか、ちょっと興味を持ちますね。が、方言と標準語、そして英語がしゃべれるということでトリリンガル(高村さんは「トリプルリンガル」と言って、海ちゃんに美味しく突っ込まれていました。「知らなかったんですか?」と言うのは泪ちゃんのようですね。)、「三ヶ国語を話せる」って、方言と標準語はどちらも「日本語」であって、「外国語」とは違うと思うんですけど...(→例えば、標準語、関西弁がしゃべれたら、それだけで「バイリンガル」になってしまいますけど...)
「鮹釣り」に行ったのが成城海岸で、そこで釣った鮹というのが「アンドリウ鮹」で、それは成城海岸にはいなくて下北沢海岸にいる、って、生態系の細かい変化も知っている海ちゃんはやっぱり凄いでする。でも、成城と下北沢にも海岸があるって、港区赤坂だけでなくで、時空の歪みは確実に世田谷区成城、下北沢にも広がっているんですね。(下北沢には下北沢湖もありますし...)
前回まで4回続けての舞台だったので、東映映画のOPを思わせる岩に砕け散る白波、「神奈川沖浪裏」の口上というのも久しぶりでした。「2nd.シリーズ」になると冬服になるので、この部分も少しだけ変化すると思えば、次回は見納めですね。
今回の動機は、人を殺害する動機としたら分からないでもないが、それだけで用意周到に準備して計画的に殺人を実行してしまうという犯人の行動の方に怖さを感じました。(今回のような嫉妬が動機だったら、逆上して、ついカッとして...という無計画な殺人だったら十分分かりますけど...→やっぱり「ケー刑事・ワールド」ですね)
海ちゃんが「どんなに綺麗な標準語を使っても、心が綺麗じゃなきゃ、私は意味がないと思います。」と口にしたが、こういう名言を言うのは、やっぱり同じ緑リボン・次女の泪ちゃん譲りですね。
それにしても、良いコンビぶりを発揮するようになった海ちゃんと高村さんのコンビが、次回で終わりって、もったいないですね。
次回・第13話の物語は「さよなら相棒! 銭形海VS高村一平」です。ということで、「銭形海・1st.シリーズ」の最終回である。で、「泪」「零」「雷」に続いて高村さんとの4度目のお別れとなる物語である。これまでの「さよなら高村さん」の物語はいずれもが佐々木浩久監督であったが、佐々木監督のブログを見た感じでは、どうやら佐々木監督ではなさそうです。(佐々木監督、次は「海・2nd.4話」のようです。)シベリア、パリ、ロスへ栄転することになって銭形と別れることになった高村さんであるが、今度は何処に栄転となるのか、ちょっと楽しみです。(そして再来週からは「銭形海・2nd.シリーズ」に突入して、五代さんが戻ってきます。「エリーゼのためにならない殺人事件」「脚本家・石原武龍殺人事件」「テレポーテーション殺人事件」「芸能プロダクション社長殺人事件」と続いていきます。(それぞれのサブタイトルは一部を省略していて、更新部分のみを記しています。))次回予告では、海ちゃんが「もうすぐコンビ解消ですね」と言っていましたが、昨晩、おじいちゃまから高村さんの栄転の話を知らされたということでしょうかねぇ?(泪ちゃんは高村さんの栄転のことは何も知らなかったということもあってか、零ちゃん、雷ちゃんはおじいちゃまから教えられていました。)これまでの相棒との別れの物語と言えば、爆弾事件が主でしたが、どうやら今回は少し違うようですね。(火曜一番にUPする方に、火曜の夕方に公式HPが更新されてから追記する予定です。)また、黒田福美さんが出ていましたが、今回が「ウルトラマンネクサス」で次は「チェンジマン」ということで、「ウルトラ」と「戦隊」出演経験者が続くんですね。(「ライダー」からは誰か出ないのでしょうか?)
鑑識メモは、今までの「鑑識メモ」に戻り、「さかなへんの漢字」ネタがあったものの、「ケー刑事」らしいネタに走っていました。でも「鮹」という漢字はあまり使わず、一般的には「蛸」を使うと思うんですけど...(→「鮹」という漢字のお勉強になります。)「ウラリ○○」という毒を持った動植物は今までにも色々と登場しましたが、「アンドリウ○○」というのも登場と言うことになると、ますます独自の世界を突き進んでいきますね。(だから「アンドリウ蛸」ではなくて「アンドリウ鮹」ということなのか...)
途中の海ちゃんCMは、AパートとBパートの間だけに流れました。今回は第9のバージョンとなる「公園のベンチ編」でした。一応「DoCoMo」の名前を口にしていた海ちゃんですが、そのスポンサーのロゴや商品は登場していませんでした。(→やはりこれでは「インフォマーシャル」と言うのには語弊があります。)→詳しくは火曜一番にUPする方に記すことにします。
↓高村さんとの別れの物語をおさらいしておきましょう。
全国方言談話データベース 日本のふるさとことば集成〈第3巻〉宮城・山形・福島
- 作者:
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
ケータイ刑事銭形雷23話[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
BS-iの再放送枠(毎週日曜日朝10時)に合わせて書いている「銭形雷[裏ネタ編]」であるが、今回は第23話「時間を操る美女 ~大学教授殺人事件」である。今回の被害者はまたも大学教授ということで、「ケータイ刑事」では大学の先生が被害者というものが何本もある(犯人という場合も勿論あります)が、またもである。しかもこの物語は、「雷・1st.5話」に次いで「雷」では2度目となる「大学教授殺人事件」という文字がタイトルに含まれている。これは、前後編は別とすると、同一作品では初めてのことである。
また、この頃は映画のパロディがやたらと多かった「銭形雷」であるが、今回の元ネタは映画「時をかける少女」と「日本沈没」である。この物語のBS-iの本放送は2006/6/3であって、当時はまもなくアニメの「時をかける少女」とリメイク版の「日本沈没」が封切られる(共に、2006/7/15封切り)という時期であった。(が、「時かけ」といったらやはり1983年の原田知世主演、大林宣彦監督作です。)いくつかはこの作品に出てきた設定が使われている。丹羽Pの世代を考えれば、これはこれで納得である。(1964年生まれの丹羽Pは1983年の「時かけ」公開時は大学生です。)
ということで、今回は「ケータイ刑事」シリーズにおいて、大学教授が犯人という事件について述べることにする。(尚、「○○大学」の教授でなくても「○○研究所」の博士や、大学教授に準ずる社会的地位を持つ人物についても含むことにする。)
尚、BS-iの本放送時に記した記事は「ここをクリック(本放送)」、MBS放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
最初に大学教授が殺されたのは「愛・2話」である。被害者は天才物理学者で、犯人は教え子であった。そして「愛・4話」では関東美術大学の教授が教え子に殺されている。「舞」では9話で大江戸女子大の教授が学部長を争う同僚の教授に殺害され、「泪」になると「1st.8話」で全日本国際ミイラセンターの教授(ゴッド・ハンドと呼ばれていましたね。)が古美術商に殺されている。更に、「教授」という肩書きは無いものの、「2nd.3話」では波動砲研究所(怪しい研究所です...)の所員(研究者の双子の弟)が兄によって殺されている。
そして「零・1st.1話」では、やはり「教授」という肩書きではないが、日本科学技術大学の助教授(数学クイーン)が教授によって殺されている。そして「1st.8話」では大学ではなくて忍塾(しのびじゅく)の塾長(「忍術」ということでは一応は「教授」格と言うことが出来る。)が忍者に殺されている。
そして「雷」になると、前述の「1st.5話」で尾恵巣合大学の教授が教え子によって殺され、「1st.10話」では、「教授」ではないか、国際蚊取りセンターの国際的に有名な博士が同僚によって殺害されている。そして今回が「雷」において3度目ということになる。
こうして振り返ってみると、3クールの「泪」では2度であったが、ほぼ1クール(13話)に1度ぐらいのペースで大学教授は殺されているということになる。(結局、「雷・2nd.」では被害者にならなかったことを考えると、「泪」が1回足りないものの、1クールに1度のペースが続いている。尚、「海」においては、「1st.11話」までの間では大学教授、もしくはそれに準ずる社会的地位の人物は殺害されていないが、「海・2nd.」もあるので、そこで2度殺されるという期待(?)を持つとして、1クールにほぼ一人のペースで被害者が生まれている。→「ケータイ刑事」ワールドでは、学者というのは命の危険がある職業ということなんですね。(但し、犯人という教授も複数いるだけに、ちょっと恐ろしい世界と言うことになります...)
日本沈没 スペシャル・コレクターズ・エディション (初回限定生産)
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2007/01/19
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日本沈没 TELEVISION SERIES プレミアム・ハザードBOX
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2006/07/07
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10月からのMBSのBS-i作品放送+α [ETC.(その他)]
10月の月刊TV誌の情報が入ったので、それに関してまとめておく。(いつもは24日発売であるが、今月は22日発売です。)今回は、基本的に関西での情報が中心です。
まずはMBSの「ケータイ刑事」などのBS-i制作作品の放送について。9月は去年と同様に調整月だったMBSの火曜深夜26:15~26:45、と水曜深夜26:30~27:00のBS-iドラマの放送枠であるが、10月からはこの枠が1つになっちゃいます。9/26(水)深夜に「恋する日曜日・3rd.」がスタートするというのは予想通りであるが、その次の週からの放送は、火曜深夜に移動しての放送となる。(10/2は26:10~、10/9は26:30~、それ以降は26:25~)→結局、「恋日・3rd.」は「銭形雷」の後番組という形になるということです。が、BS-iでの本放送を考えたら、この順番というのは十分納得できることである。(BS-iでは「銭形雷」の後は「恋日・ニュータイプ」、「恋日・3rd.」と続きましたし、MBSの「恋日・ニュータイプ」の放送は先日終了しました。)これによって、「恋日・3rd.」の後番組は「銭形海」となると思われるが、年末年始のお休みがあることを考えると、「恋日・3rd.」全26話の終了は、来年の4月になってからとなり、「銭形海」は4月中旬から下旬にスタートと予想される。(但し、「銭形海」が3クールまでで終了した場合であって、もしもシリーズ初の4クール目に突入となったら、7月スタートになると思われる。)→「恋日・2nd.」は後ろの7話を放送しなかったことを考えると、「恋日・3rd.」も後ろのいくつかを放送しないことをするかも知れない...(ちゃんと最後まで放送しろよ、MBS)
一方、水曜深夜の枠がどうなるかであるが、こちらは27:00、27:30から放送されているアニメがそれぞれ30分ずつ繰り上がっての放送となる。そして、27:30~28:00の枠にはアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の再放送と言うことになっている。(27:00~ が「銀河鉄道999」だから、松本零士のアニメが2本続くことになる。しかし、どちらも元々は他局の系列で放送された作品ということを考えたら...)
ということで、これまで週に2本あったBS-i作品が1本だけになっちゃうというのが残念でならない。メイン・ストリームとなる「ケータイ刑事」と「恋日」はともかく、それ以外の作品も色々と良いものがあるのだから、ちゃんと放送してもらいたいのだけど...(「佐藤四姉妹」は放送されたが「愛の道 チャイナロード」「スパイ道」「怪談新耳袋」などは無視され続けているし、「先生道」も放送は望めないでしょうね。)→やはりBS-iの視聴を可能にしておかないとダメということでする。
それ以外では、やっぱり土曜深夜が特撮作品の集中放送になるということが挙げられる。共に10/6(土)深夜スタートで、26:05~ テレビ大阪で「キューティーハニー THE LIVE」、27:25~ MBSで「ウルトラセブンX」が始まる。(前者は全25話の予定なので、来年の春まで、後者は全12話なので年内の放送ということになる。)
そして「パセリ」(全12話)はサンテレビが10/4(木)深夜24:040~、KBS京都は10/5(金)22:30~ 、テレビ和歌山は10/5(金)22:00~、奈良テレビは10/2(火)18:30~、びわ湖放送は10/4(木)深夜24:35~(次週からは24:20~)の放送です。
そして外せないのは、10/1スタートで、月~金の関西テレビ13:30~ の帯枠で放送される「愛の迷宮」ですね。
※時間に関しては、急な繰り下がりがあって放送時間に変更がある可能性があることを忘れないようにしましょう。
ところで、12月からはBSデジタルで放送局が増えることになる。1つは「スターチャンネル」がHD化されるということなので、実質的には放送局の増加にはならないが、あと2つの新しいチャンネルが出来る。とはいっても、BS9chのアナログ・ハイビジョンが終了して、その周波数を使っての放送だから、試験電波はもう少し先にはなります。ただ、流れている情報からは気を引かれるような番組が殆ど無いのですけど...
↓参考まで
テレビ大革命!BSデジタル放送徹底解剖―21世紀本格的デジライフ始動!
- 作者: 石井 清司
- 出版社/メーカー: エキスプレス
- 発売日: 2001/03
- メディア: 単行本