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「ガメラ」(その3) [映画(邦画)]

今回は、WOWOWの全12作一挙放送の4日目に放送された2作品(シリーズ第3作と4作)についてです。「ガメラ」シリーズは1965年の第1作から毎年1本のペースで製作されているが、人気が爆発したこともあって、この辺りの作品は、色々とアイデアを盛り込んで、大いに楽しむことの出来る上質の娯楽作品に仕上がっている。『ガメラの歌』が第3作で、『ガメラマーチ』と『ぼくらのガメラ』が第4作で登場することになるが、これもその1つである。但し、第1作の様にガメラが恐怖の対象になるという所が完全に無くなっていているのは、果たして良かったのか、悪かったのか...?まあ、子供から大人まで揃って楽しめる娯楽作品になったということで、良かったと言うことになるでしょうけど...

シリーズ第3作大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」(1967年)
作品データを記しておくと、1967年の大映作品で、時間は86分である。製作は永田秀雅、監督は湯浅憲明、脚本は高橋二三、撮影は上原明、美術は井上章、音楽は山内正である。そして出演は、本郷功次郎、上田吉二郎、笠原玲子、阿部尚之、丸井太郎、蛍雪太郎、北原義郎、夏木章、大山健二、伊東光一、遠藤哲平、ジョー・オハラ、三夏伸、小山内淳、丸山修、森矢雄二、村上不二夫、仲村隆、河島尚真、たちである。

物語は、富士火山帯の活動が活発となって、富士山が噴火した。火を好むガメラはその噴火に導かれて姿を現し、火口に消える。一方、富士山の周辺では日本縦断高速道路の工事が進められていたが、地元の金丸村長の指導によって、土地を高く売るために工事を反対する村人たちと道路公団とが対立していた。そんな中で富士山噴火の調査団を乗せたヘリコプターが山中から発射された謎の光線によって墜落し、死体は出なかった。村長の孫・英一はコウモリのような翼を持つ怪獣と遭遇しピンチに。それをガメラが助けた。英一が、「ギャオー」と哭くことから「ギャオス」と怪獣の名前を付け、ギャオス退治が始まる。が、超音波メスであえなく敗退、ガメラも敗北を喫する。そんな中で名古屋に現れたギャオスが大暴れ。ガメラも現れて対決となるが、大苦戦。辛うじて、夜明けになったことでギャオスが苦しみだし、ギャオスの弱点が分かることに繋がる。紫外線に弱いことが分かったギャオスだったが...

人気怪獣ギャオスの登場と、ユニークなガメラのアクションによって大人気となった「ガメラ」シリーズであるが、ツッコミ所は満載で、実に楽しい作品である。それにしても「回転作戦」とか「山火事作戦」とか、子供のアイデアがギャオス退治の作戦としてあっさりと採用されてしまう所が微笑ましくなってくる。シリーズが新たな次元に突入することになった作品である。

シリーズ第4作ガメラ対宇宙怪獣バイラス」(1968年)
作品データを記しておくと、1968年の大映作品で、時間は82分である。製作は永田秀雅、監督は湯浅憲明、脚本は高橋二三、撮影は喜多崎晃、美術は矢野友久、音楽は広瀬健次郎である。そして出演は、本郷功次郎、高塚徹、カール・クレイグ・ジュニア、八重垣路子、渥美マリ、八代順子、ピーター・ウィリアムス、藤山浩二、北原義郎、高田宗彦、メリー・ムロース、橋本力、豪健司、夏木章、中原健、山根圭一郎、篠田三郎、船田精二、稲妻竜二、たちである。また、「ナレーター」として若山弦蔵の名前がクレジットされているが、ナレーターというよりも、敵のボスの声を担当している。

宇宙から謎の円盤が地球に飛来してくる。宇宙船1号は地球を目前にして現れたガメラによって破壊された。続いて宇宙船2号がやってきて、地球征服作戦を開始する。まずはガメラの過去を調べる。(過去3作の映像がたっぷりと出てくる。)で、ガメラは子供に弱いことを知る。一方、茅ヶ崎海岸ではボーイスカウトのキャンプが行われていて、悪戯好きの正夫とジムがいつものように振る舞っていた。潜水艇で二人はガメラと出会い、遊んでいると、ガメラが光のドームに閉じこめられてしまった。それは宇宙船が放ったスーパーキャッチ光線だった。また、正夫とジムも捕らわれてしまう。ガメラは脳波コントロール装置を埋め込まれて、操られる。地球は正夫とジムを人質に降伏を要求される。で、国連は降伏することを決定するが...

子供でも分かるというストーリーであるが、これによって「ガメラ=子供の味方」という図式が完全に定着することになる。そのためか、アイデアの方も子供向けのネタが満載となっているが、これによって家族みんなで楽しむことが出来る娯楽作となった。イカのようなバイラス星人のユニークな姿もその一つである。また、過去3作の映像を使って、これまでのガメラの過去を見ることが出来るのもサービスである。(但し、第1作の映像部分は白黒作品だったので白黒のままであり、この部分だけがちょっと残念な所でもあった。→現在だったら着色処理もそう難しくないものの、仕方のない所か...)娯楽作品としたら、十二分に楽しむことが出来るが、本作からは予算が削減されたことで、その点が実に残念な所でした。

今回の2本は、シリーズの方向が変わり、新たな路線で製作された作品である。科学設定をリアルにしたり、特撮に力を注ぐという方向も一つの方向であるが、「ガメラ」シリーズは子供をターゲットとして、子供の目線でのアイデアを盛り込んだことで、親しまれるキャラクターになったが、これも確かに一つの道である。最近はCGを多用して「リアル路線」を目指す作品が多いが、CGに頼りすぎで疑問符が付くような質の低い作品が次々と生まれているが、考え方を変える必要がありますね。

 

大怪獣空中決戦 ガメラ対ギャオス

大怪獣空中決戦 ガメラ対ギャオス

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2007/10/26
  • メディア: DVD

ガメラ対宇宙怪獣バイラス

ガメラ対宇宙怪獣バイラス

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2007/10/26
  • メディア: DVD
ガメラ THE BOX 1965-1968

ガメラ THE BOX 1965-1968

  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 2001/10/11
  • メディア: DVD

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BEST HIT USA 2007[2007/12/25] [音楽(etc.)]

いつものように、一番早い放送となる火曜日夜のBS朝日での放送において、「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心にON AIR曲と共に記します。今回は「BEST HIT USA 2007」としては最後になります。(次からは「BEST HIT USA 2008」となる。)

最初は、「今日は、最初はゲストが登場します」ということで、ALEC EMPIREがスタジオに登場しました。で、ゲスト・コーナーとして今回はスタートして、インタヴューと称して、ニュー・アルバムの事から戦争の話まで色々と語っていました。で、ON AIR曲は5年前(2002年)の『Addicted To You』でした。尚、インタヴューの途中に「地震速報」が出て、PVの後半には各地の震度や震源地までを含めた「地震速報」が出ました。(放送法で決まっているので仕方のないことです。尚、PVを録画していると言う方は、金曜深夜のBS朝日の再放送、または地上波での放送で録画し直しということをするのでしょうね...)

結局、10分ちょっとも時間を取ったので、話題のアーティストを紹介する「HOT MENU」のコーナーはまたもお休みでした。(このコーナー、結局半分以上はお休みしていない?)で、「COUNTDOWN USA」の20位から11位までの発表、CMを挟み「STAR OF THE WEEK」のコーナーとなりました。今回の「S.O.W.」はRADIOHEADということで、ロンドンでのインタヴューが流れました。兎に角、ネットでDLして値段はユーザーが決めるという話題のリリース形態となったニューアルバム(CDの発売は年末ですが、これは客が値段をつけるという形ではありません。)について語っていました。また、ON AIR曲は『Bodysnatchers』でした。

続いて「C/D USA」の10位から4位の発表と、今週のRHYTHMIC CHARTのTOP 10が紹介され、CMを挟んでから「TIME MACHINE」のコーナーです。今回の「TIME MACHINE」のコーナーは、12/25ということで、以下の4件が紹介されました。

1967年:PAUL McCARTNEYが女優のジェーン・アッシャーと婚約する。(しかし、この年の5月にリンダと出会ったPAULは翌年7月に婚約を解消する)、1970年:JOHN LENNONPLASTIC ONO BAND名義で2枚目のソロ・アルバム「PLASTIC ONO BAND」(邦題:ジョンの魂)をリリース(このアルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位6位、1971年の年間アルバム・チャートでは84位にランクインしている。)、1977年:多岐にわたる活躍をしたCHARLIE CHAPLINがスイス・ローザンヌの自宅で死去、享年88歳、1981年:MICHAEL JACKSONPAUL McCARTNEYが『The Girl Is Mine』を共同制作した。(MICHAELのアルバム「THRILLER」に収録されている。)この曲は翌年3週連続2位となる大ヒットとなった。

また、12/25が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の3人でした。O'KELLY ISLEY(1937年生まれ、享年48歳)、ANNIE LENNOX(1954年生まれ)、DIDO(1971年生まれ)。

このコーナーからのON AIR曲は、当然というばかりにJOHN LENNONの曲が選ばれて、1970年の『Love』がON AIRされました。

「C/D USA」のTOP 3の発表があってから、ラストのリクエストのコーナーへ。今回のリクエスト曲は、1983年のQUIET RIOTの『Cum On Feel The Noize』でした。SLADEのカヴァー曲であるこの曲は、当時大ヒットを記録して、ヘビメタのバンドとしては初のBillboardのシングル・チャートのTOP 5入りをするという快挙を達成、アルバムも全米No.1を獲得しました。バンドに不幸があった後でもあり、もの凄いドラマでしたね。で、これ以降、ヘビメタがアメリカでも市民権を得るようになった歴史に残る一曲です。

次回は、大晦日の23:00から6時間の生放送で「年越しRock時間 生スペシャル」と題して放送されます。(記すとしても、元旦の午後になっちゃいますけど...)

 

The Golden Foretaste of Heaven

The Golden Foretaste of Heaven

  • アーティスト: Alec Empire
  • 出版社/メーカー: Eat Your Heart Out
  • 発売日: 2008/01/21
  • メディア: CD

Addicted to You

Addicted to You

  • アーティスト: Alec Empire
  • 出版社/メーカー: Digital Hardcore
  • 発売日: 2002/04/01
  • メディア: CD
In Rainbows

In Rainbows

  • アーティスト: Radiohead
  • 出版社/メーカー: Xl
  • 発売日: 2007/12/31
  • メディア: CD
In Rainbows

In Rainbows

  • アーティスト: Radiohead
  • 出版社/メーカー: XL
  • 発売日: 2008/01/01
  • メディア: CD
イン・レインボウズ

イン・レインボウズ

  • アーティスト: レディオヘッド
  • 出版社/メーカー: Hostess Entertainment
  • 発売日: 2007/12/26
  • メディア: CD
John Lennon/Plastic Ono Band

John Lennon/Plastic Ono Band

  • アーティスト: John Lennon
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 2000/10/10
  • メディア: CD
Metal Health

Metal Health

  • アーティスト: Quiet Riot
  • 出版社/メーカー: Sony/Columbia
  • 発売日: 2001/08/28
  • メディア: CD

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STEVIE NICKS『THE OTHER SIDE OF THE MIRROR』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼女の3年半ぶりとなる4枚目のソロ・アルバムである。FLEETWOOD MaCのメンバーとしても、ソロとしても、'80'sは大活躍だった彼女であるが、その'80'sも幕が下りようという時期に、しっかりとしたアルバムを発表してくれたのは嬉しい所であった。内容としても、色々とあった彼女の'80'sの有終の美を飾るという素晴らしいものとなった。英米でもヒットを記録して、イギリスでは最高位3位を獲得し、アメリカではBillboardで最高位10位、1989年の年間アルバム・チャートでは85位にランクインしている。

収録曲は以下の全12曲である。『Rooms On Fire』『Long Way To Go』『Two Kinds Of Love』『Ooh My Love』『Ghosts』『Whole Lotta Trouble』『Fire Burning』『Cry Wolf』『Alice』『Juliet』『Doing The Best I Can (Escape From Berlin)』『I Still Miss Someone (Blue Eyes)』。

この中からシングル・カットされてヒットを記録したのは『Rooms On Fire』である。英米ともにシングル・チャートで最高位16位を記録している。(Billboardの年間シングル・チャートTOP 100にはランクインしていない。)また、イギリスだけでシングル・カットされた『Long Way To Go』は最高位60位を、『Whole Lotta Trouble』は最高位62位を記録している。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、シングル・ヒットを記録した『Rooms On Fire』と『Two Kinds Of Love』『Ooh My Love』『Whole Lotta Trouble』『Cry Wolf』『I Still Miss Someone (Blue Eyes)』という所をピックアップしておく。

ソロとしては、MACとは違う一面を見せている彼女であるが、本アルバムもやはりそういう路線である。力強くてパワフルな所は変わっておらず、健在ぶりを示しているのだが、大ヒットを記録したアルバム「BELLA DONNA」や「THE WILD HEART」と比べると、随分と丸くなって、円熟した大人の魅力を出している。前作からの3年半の間には色々なことがあった彼女であるが、「妖精」とも「小悪魔」とも言われる彼女の歌声もやっぱり少しは変わっていくものです。ロック・ファンだけでなく、ボーカルがお好きな方にも聴いてもらいたいアルバムである。

 

The Other Side of the Mirror

The Other Side of the Mirror

  • アーティスト: Stevie Nicks
  • 出版社/メーカー: Modern
  • 発売日: 1989/05/18
  • メディア: CD


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「ガメラ」(その2) [映画(邦画)]

今回は、WOWOWの一挙放送の3日目に放送された1966年のシリーズ第2作の「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」です。前作は白黒作品であったが、ここからカラー作品になります。前作のヒットを受けて制作された作品であり、「ガメラ」シリーズの中では子供が登場しないという、少し雰囲気の違う作品に仕上がっている。

まずは作品データから。1966年の大映作品で、時間は101分である。製作は永田雅一、監督は田中重雄、脚本は高橋二三、撮影は高橋通夫、特撮監督は湯浅憲明、音楽は木下忠司である。また、ナレーターは若山弦蔵、そして出演は、本郷功次郎、江波杏子、夏木章、藤山浩二、早川雄三、見明凡太朗、伊東光一、高村栄一、菅井一郎、藤岡琢也、北原義郎、若松和子、谷謙一、原田該、北城寿太郎、ジョー・オハラ、星ひかる、たちである。

物語は前作の続きである。ガメラを乗せた火星行きのZプランのロケットが隕石と衝突し、ガメラは自由の身になる。で、地球に戻り、電力を捕球するために黒部ダムを襲う。一方、第二次大戦でニューギニアに出生していた平田は、当時、現地で発見した大きなオパールをジャングルの奥地に隠していて、それを回収する計画を立て、知り合いの小野寺と川尻、弟の圭介が現地に向かった。3人は原住民の制止も無視して奥地に向かい、洞窟を発見、オパールを発見する。が、川尻がサソリに刺されて死亡、一人占めを狙った小野寺は圭介を洞窟に閉じこめ、一人で帰国する。帰途の船中でそのオパールは医療用の赤外線を浴び、孵化した。それはオパールではなくてバラゴンという怪獣の卵だった。神戸港に到着したが、そこでバラゴンが急成長して暴れまくることになる。自衛隊は何も出来ず、バラゴンは進撃する。やがて、火災の炎にガメラがやってきて、大阪城公園で一騎打ちに。が、バラゴンの冷凍液によってあえなく敗退するガメラ。その頃、原住民に助けられた圭介が、原住民の娘・カレンとともに帰国。伝説に従ってバラゴンを退治する作戦が開始される。それは、水に身体の細胞が溶けてしまうというバラゴンを巨大なダイヤの光で琵琶湖に誘導して、琵琶湖に沈めてしまうというものだった。が、小野寺がそのダイヤの強奪に現れて...

タイトルこそ、ガメラとバラゴンの対決を大きく謳っているが、バラゴンが中心となった物語で、バラゴンの復活、対決、退治を描いたような作品であり、ガメラの登場は意外と少ない。本作からガメラは人類の味方になったと思われているが、本作でのガメラは、本能のままに現れて、自分のためにたまたまバラゴンと対決して、最終的に退治したということで、人類の味方ということは出来ない。こういう部分は、改めて作品を見ることで確認できることでもある。

製作から40年以上が流れた現在、色々と突っ込みたくなる所も多いのだが、それは自粛しておくことにする。(一応、どうして琵琶湖なの?淀川でも十分だと思うんですけど...と言うことだけ記しておく。)ただ、40年以上も前の作品とは思えないほど、密度の高い作品である。

 

大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン

大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2007/10/26
  • メディア: DVD

ガメラ THE BOX 1965-1968

ガメラ THE BOX 1965-1968

  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 2001/10/11
  • メディア: DVD

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「ガメラ」(その1) [映画(邦画)]

WOWOWが年末のスペシャルとして、シリーズ全12作の一挙放映ということで、1週間の間に「小さき勇者たち ~ガメラ~」から始めて、昭和ガメラの全8作と平成3部作の放送をするということで、このシリーズを取り上げることにする。(放送順ではなく、年代順に記していく。)一応、懐かしの邦画ヒーローの第15弾として扱う。→とはいっても、見る時間が...(まあ、近い間にリピート放送もありますけど...)

その1回目となる今回は、簡単なシリーズのおさらいと、第1作についてです。

まずはシリーズのおさらいから。このシリーズは東宝の「ゴジラ」のヒットを受けて、他社も怪獣映画に参入した(結構コケたものもありました。)が、そんな中、大映が製作した初の怪獣映画である。ガメラの持つユニークなキャラが受け入れられて、「ゴジラ」に続く人気シリーズになったのはみなさんご存知の通りである。

シリーズは、昭和の間の8作と、平成三部作と言われる3作がある。尚、WOWOWはシリーズ作品として扱った「小さき勇者たち ~ガメラ~」は大映の作品ではないので、正しくはシリーズには含まないが、番外作品として最後に扱うことにする。

作品群は以下の通りである。第1作「大怪獣ガメラ」(1965年)、第2作「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」(1966年)、第3作「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」(1967年)、第4作「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」(1968年)、第5作「ガメラ対大悪獣ギロン」(1969年)、第6作「ガメラ対大魔獣ジャイガー」(1970年)、第7作「ガメラ対深海怪獣ジグラ」(1971年)、第8作「宇宙怪獣ガメラ」(1980年)、平成シリーズ第1作「ガメラ 大怪獣空中決戦」(1995年)、平成シリーズ第2作「ガメラ2 レギオン襲来」(1996年)、平成シリーズ第3作「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」(1999年)。また、「小さき勇者たち ~ガメラ~」は2006年の作品である。

シリーズ第1作「大怪獣ガメラ
海外にも輸出された本作は、英語のタイトルが「GAMMERA THE INVINCIBLE」と付けられている。作品データを記しておくと、大映の1965年の作品で、時間は79分の白黒作品である。製作は永田雅一、監督は湯浅憲明、脚本は高橋二三、撮影は宗川信夫、音楽は山内正である。そして出演は、船越英二、姿美千子、霧立はるみ、山下洵一郎、北原義郎、内田喜郎、浜村純、吉田義夫、左卜全、北城寿太郎、藤山浩二、大川修、小山内淳、中田勉、森矢雄二、大山健二、村田扶実子、高田宗彦、たちである。

白黒作品ということで、これが陰影をうまく使っていて、迫り来るガメラの恐怖を上手く描くことに成功している。また、1965年(昭和40年)の製作ということだが、特撮の方は時代を感じるところがあるが、なかなかのレベルを確保している。特に、最近では何でもCGに頼り切る傾向があるが、ミニチュアを使った手作りの味が出ている。

物語は、北極海上で原爆を積んだ国籍不明の航空機の編隊が米軍機によって撃墜されて、氷山に墜落した。搭載していた原爆は爆発し、氷山に閉じ込められていたエスキモーの伝説の怪獣・ガメラが蘇った。隊長60mという巨大な亀怪獣のガメラはその後姿を消し、世界中では謎の空飛ぶ円盤が目撃されるようになる。世界中は空飛ぶ円盤の方に関心が移る中、北海道にガメラが現れ、地熱発電所を襲った。で、自衛隊が出動してガメラに対峙する。高圧電流や冷凍弾でガメラを退治しようとするが、ことごとく失敗。が、何とかガメラをひっくり返すことに成功し、勝利を確信する。が、頭と手足を甲羅に入れたガメラはジェット噴射をして飛び立っていき、姿を隠した。その姿は世界中で目撃された謎の空飛ぶ円盤であり、円盤の小隊はガメラだと言うことが分かる。そんなガメラは東京に現れ、町を炎で包み込む。対策本部はガメラが熱エネルギーをエネルギーに変えていることに気づき、世界の国々の協力で、伊豆大島にあるZプランの設備を急遽完成させ、ガメラを伊豆大島に誘導した。そしてガメラとの最終決戦へ...

劇場作品ということでは時間は短めであるが、なかなかスピーディな展開で進んで行く。展開は怪獣映画の定番を行くものであるが、白黒映像の持つ味とスピード感溢れる演出によって、一気にクライマックスまで見せてくれる。

最後は、火星行きロケットにガメラを閉じこめて宇宙に追放してしまうということで、ガメラの脅威を取り除くことになったが、本作製作時には宇宙に対する夢も色々と満ちあふれていた物でした。

製作から40年以上が経過していることで、現在の知識からは色々とツッコミ所も満載であるのだが、そういうことがあまり気にならなかったのは、作品の展開が良かったからですね。今回、改めて本作を見て、強く感じたところでした。

 

大怪獣ガメラ

大怪獣ガメラ

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2007/10/26
  • メディア: DVD

ガメラ生誕40周年記念 Z計画 DVD-BOX

ガメラ生誕40周年記念 Z計画 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2006/08/31
  • メディア: DVD
Official File Magazine 特撮ヒーローBESTマガジン VOL.4 (Kodansha official file magazine)

Official File Magazine 特撮ヒーローBESTマガジン VOL.4 (Kodansha official file magazine)

  • 作者: 講談社
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/11/06
  • メディア: ムック
大怪獣ガメラ秘蔵写真集

大怪獣ガメラ秘蔵写真集

  • 作者: 湯浅 憲明
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 大型本

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ケータイ刑事銭形海25話(2nd.12話) [ケータイ刑事]

二段構成として記している「銭形海」。こちらの方は物語の中身を追っている長文&ネタバレたっぷり編です。(と言っても今回も文章にするのに辛い所がある...)今回の物語は2nd.12話(通算では25話)の「歌だ!祭りだ!芸術だ! ~ケータイ刑事文化祭 in ゴルゴダの森(後編)」です。前回の続きとなる「シンデレラ」と、その他ということで、やっぱりたっぷりと楽しませてくれるものでした。文字にしにくい所がありますが、長文&ネタバレありで記していきます。尚、放送直後に記した「感想+次回予告」版はここをクリックして下さい。

今回はOP主題歌がなく、いきなり開演ブザーが鳴る。マヤヤの声が「今回のケータイ刑事は「ケータイ刑事文化祭」と称しまして、こちらゴルゴダの森署ステージからの中継でお送りいたします」と言い、舞台にちゃん、五代さん、柴田束志さんの3人が登場する。「こんにちは」とちゃんが切り出し、五代さんが「警視庁の文化祭へようこそ」と挨拶をする。(あれっ?前回の冒頭部分と同じ?と一瞬思ったら...そうではなくて...)「ゴルゴダの森文化祭、後半戦に突入です」とちゃん。(やっぱり、使い回しではありませんでした。)そして「引き続き、皆さんのご案内をする警視正・銭形海です。よろしく御願いします」と言って、警察手帳を見せて敬礼するちゃん。(今回は、青葉台学園の学生証ではなくて、ちゃんと警察手帳でした。)そして五代さんも続く。

ちゃんが「ところで五代さん。五代さんは文化祭と言えば何を思い浮かべます?」と前回と同じ質問をする。これに五代さんは「思い出すねぇ、焼きそば作っていたけいこちゃん」と前回とは違う回答をする。で、色々と長く語り始める。で、ちゃんは「またまた話が長くなりそうなんで...」と遮ると「みなさん、始めましょうか」と進行させようとする。すると「ちょい、ちょいちょい、待って下さい。誰か忘れてませんか?」と柴田さんが割って入る。で、逆立ちをして自己紹介をさせてもらう。で、ちゃんが「それでは「ゴルゴダの森文化祭」、後半戦に突入で~す!」と、まとめた。(ここで、いつもの赤い碇をバックにしたスポンサー部分の映像が入る。)

「警視庁推薦 よいこのためのケータイ刑事劇場 シンデレラ」とマヤヤの声が紹介して、前回の続きのスタートです。

腕組みをしているシンデレラはパンプキンに文句を言う。「でも、どうして私が事件を解決しなきゃいけないんですか。そんなの、警察の仕事ですよ」これにパンプキンが「だから、あなたは今、刑事なんですよ」と言うが「それは、魔法使いさんが勝手にやったことで...大体、私に事件が解決できる訳ありません」と反発するシンデレラ。すると「それは大丈夫なんです。魔法が利いている間は、あなたは、IQ180の才女ですから」とパンプキン。「本当ですか?」と目を丸くするシンデレラ。で、「ちょっと質問してみましょうか」とパンプキンは問を出す。「かぼちゃとヤンバルクイナの共通点は?」これにシンデレラは「どちらもピアノが弾けません」と元気よく答える。「ピンポン!」と大正解。すると「本当に頭が良くなっている...」と大感激のシンデレラだった。すると天の声(マヤヤの声)が「まあ、本人がそう思っているなら、それで良としましょう...」(ヤンバルクイナは天然記念物で絶滅危惧種の鳥ですね。1981年に沖縄島北部で発見されたクイナの一種です。ちなみに漢字では「山原水鶏」と書きます。)

パンプキンは「事件を解決したら、あなたの夢が叶うかも知れませんよ」と言って、コンゴー王子の事を口にする。するとシンデレラは「王子様が...」と舞い上がる。で、ビデオテープの巻き戻し映像風に回転しながらコンゴー王子が登場すると「ニワタモン」(パンプキンの通訳は「君が事件を解決したのかい」)、シンデレラは「ウイ、アンドリウ」と返す。(通訳は「ええ、私が事件を解決したんですわ」)コンゴー王子は求愛のポーズをして「ウラリハソッコウセイ」(通訳「僕と結婚してくれたまえ」)。シンデレラは「ウイ、オズマゴロシハチコウセイ」と返す。(通訳「その言葉をどれだけ待ったことでしょうか。私はその言葉を待つ度に首を長くして待っていたんです。その首が1m、2m、3m…」)が、コンゴー王子が「そんなに喋ってねえよ!」と言ってパンプキンを突き飛ばした。(で、ビデオの早送り再生風に回転しながら消えていった。)

シンデレラは「分かりましたかぼちゃさん。絶対にこの事件を解決して見せます。正義のために」と力強く言う。が「いやいや、自分のためにでしょう」と突っ込むパンプキンだった。

そうこうしていると、時計の鐘が鳴り、時間は11時になった。あと1時間で魔法が消えてしまう、ということで、シンデレラは「事件の詳細を確認しましょう」と言って、推理を始める。(ビデオの間は戻し映像風に、パパイヤ国王が回転しながら登場し、事件の再現ドラマへ。)

舞踏会の最中に突然苦しみだした国王。(ネタをたっぷりやってから倒れる。)で、パンプキンは「鑑識柴田、鑑識に入らせていただきます」と言って作業を始めようとする。シンデレラは国王の椅子の回りを一人で調べ始める。するとプロンプターの警官がギターを持ってきて、それを柴田さんに渡す。ギターを方から下げると「鑑識柴田、歌わせていただきたいと思います」と言って、お馴染みの「鑑識柴田の歌」(「♪死体は語る...」)を歌い始める。(撲殺、絞殺、刺殺、銃殺と歌ってましたけど、流石に「悩殺」というのは外したということなんですかね?)

歌い終わると「鑑識、終了しました」と報告する。(何を調べていたの?というツッコミはここでは自粛。)シンデレラは国王が口にしたグラスを手にしていて「このグラスの中身は?」と尋ねる。これに「致死量の猛毒が検出されました」と報告する。で、国王は毒殺されたと思われたが、「それだけじゃないんです」と言って鑑識結果の報告を続けるパンプキン・柴田。「首を絞められた痕が見つかったんです。」「それから胸にはナイフで刺された傷が見受けられました。」ということで、「被害者の死因は毒殺であり、絞殺であり、刺殺であるということなんです」と結論を出す。これにシンデレラは「えっ!!??」

シンデレラは「一体誰が国王陛下を殺害したんでしょう?」と考えていた。これにパンプキンが「じゃあ、こういうのはどうでしょうか?」と言ってヒントを出す。「国王陛下が死んで一番得をする人物は誰なのかを考えてみては...」これにシンデレラは「もしかして...」で、浮かんだのはコンゴー王子だった。(で、コンゴー王子が登場。)国王が死ねば、次の国王は自分になる。ということで「王様誰だ?」と王様ゲームのノリの王子だった。シンデレラは「そんなぁ...」と言うと「王子様が犯人なんてあり得ません」と言う。で、混乱して色々と(訳の分からないことを)語るシンデレラだった。(「・2nd.」ではないものの、五代さんは美女を前にすると「○○さんは犯人ではない」と「」や「」では言っていましたが、それをちゃん(シンデレラ)がやっている所は楽しい所です。)

「どうしたらいいの?」と取り乱すシンデレラに「落ち着いて下さい」と宥めるパンプキンは「王子様は犯人じゃないと思いますよ」と言う。すかさず「どうしてですか?」と尋ねるシンデレラ。これにパンプキンは「国王が死んだときに、王子様とあなたは踊っていたじゃないですか、一緒に」と説明する。すると「そうか、そうか」と納得して安心するシンデレラだった。

王子が犯人でなければ誰が犯人か?、それを考えるシンデレラ。たくさんの人がいた中で毒殺、絞殺、刺殺を一度に行うことは可能なのか?という疑問を口にすると「とても人の仕業だと思えませんね」とパンプキン。するとシンデレラは閃いた。笑顔になると「そうか、そういうことか」から「謎は解けたよ、ワシントンDCくん。もとい謎は解けたよ、ワトソンくん

で、口上を(1st.の舞台の時と同様に)主題歌に乗せて歌い、「その名も人呼んで、ケータイ刑事・シンデレラ。私の怒りで沈みなさい!」

すると赤い碇に繋がった鎖に拘束された魔法使いがプロンプターの警官に連れられて姿を現した。「何だよ」と文句を言っている魔法使い。シンデレラが鎖を引くと、(一応)回転した魔法使い。(CGが使えない以上、苦労があるものの、これもローテク&アイデア次第です。)

「何なんだよ」と魔法使いが文句を言うと「国王陛下を殺害したのは、あなたですね」とシンデレラ。「何を言ってるんだ。ふざけるな」と魔法使い。これに「いいえ、あなたは嘘をついています」とシンデレラが言うと、「よいこのための」という言葉に沿うように「嘘つきは泥棒のはじまり」(テロップ&会場のみんなで唱和する。)魔法使いは「五月蠅いな、証拠はあるのか」と突っぱねる。するとシンデレラは「国王陛下が倒れたとき、この人を見ましたか?見た人は手を上げて下さい」と会場に問う。(このノリは舞台だからこそのものですね。)で、殆どということで、その時その場にいたことを認める魔法使い。が「オレが国王を殺したという証拠はないでしょう」とあくまでも惚ける。するとシンデレラは説明を続ける。「この事件は毒殺、絞殺、刺殺がいっぺんに行われました。とても人の仕業とは思えません。つまり、魔法使いであるあなた以外に犯行は不可能なんです」(すかさず「こりゃまた随分強引な推理ですね~」とパンプキン。→確かに。でも、こういう「文化祭」という名前の素人っぽさがこれを許してくれます。)

すると魔法使いは泣き出して「すいません。僕が殺りました」と自白した。シンデレラは「どうして国王陛下を?」と動機を尋ねる。すると、王子が生まれた時に僕だけパーティに呼ばれなかった、と言い「そんなのって凄く苦しいでしょう。たまりにたまったんだ」と言い訳をする。(ここも凄く強引ですけど...)

シンデレラは「手錠、お願いします」と手を上げて言うと、プロンプターの警官が手錠を持って登場し、魔法使いを逮捕した。で、無事に事件を解決したシンデレラは「早く王子様ら知らせなきゃ」と口にするが、その時も12時の鐘が鳴った。鐘が鳴り終わると魔法が解けてしまうと言って、早く帰ろうとするパンプキン。シンデレラは「ちょっと待って下さい」と言うと上着の内ポケットから携帯を取りだし、それを足元に置くと「よし」と口にする。パンプキンは「携帯、忘れるなと言われたでしょう」と注意をするが「いいのいいの」とシンデレラ。で、帰って行った。

そんな所にやってきたコンゴー王子は携帯に気づくと、それを拾う。で、携帯を持ってポーズすることを忘れなかった。(「」の時からの夢でしょうしね。「芽以style」では(ちゃんの)口上を何度も言ってましたけど...)

翌日、自宅で掃除をしているシンデレラ。(元のみすぼらしい姿に戻っている。)12時の鐘が鳴り終わり、元の姿に戻り、かぼちゃも元のカボチャに戻ったと説明する。が、置いてきた携帯を頼りに王子様がここにやってきて、お城に連れて行ってくれる、と信じていた。すると、その通りにコンゴー王子がやってきた。携帯を手にして「これはあなたのものですか?」と尋ねる。シンデレラは「はい、そうです」と言うと王子の手から携帯を手にすると、手に持ってポーズをとる。で「ほら、ピッタリ!」と笑顔で言うシンデレラ。(王子のツッコミがあったのは言うまでもない。)王子は「昨夜の国王の殺害事件を解決したのはあなたですね」と確認する。シンデレラは乙女チックに「実は、大きな声じゃ言えないんですけど...」とはにかむと「そうなんです!」と笑顔を浮かべて大きな声で答えた。すると「じゃあ、私と一緒にお城まで来てくれるね」と王子。シンデレラは「この瞬間をどれだけ待ち望んだことか...」と感激し「はい、喜んで」と答えた。すると王子は「実は、今度は女王様が殺害されたんだ。早速事件の捜査に当たって欲しい」と言った。「でも私、もうケータイ刑事じゃないんですけど...」とシンデレラ。が、王子はシンデレラの手を取ると「さあ、早く」と言って連れて行こうとする。シンデレラは「ちょっと待って下さい」と言うと、側にあったかぼちゃに向かって「かぼちゃさん、どうしたらいいんですか?」と尋ねる。が、これに「今の私はただのかぼちゃですから、話しかけても無駄ですよ」と答えた。(「もう、答えているじゃないですか」というシンデレラのツッコミあり)王子はかぼちゃと話しているシンデレラに対して「早く」と言って先に表に飛び出していく。すると車のクラクション、急ブレーキを踏む音がして、王子の悲鳴が届いた。シンデレラは「横断歩道は右を見て左を見て もう一度右を見てから渡りましょう」(テロップ&「ご一緒に」)と言ってから王子を追いかけていった。

マヤヤの声が「こうしてシンデレラは、その後もゴルゴダの森で一番の刑事として活躍しましたとさ。ちゃんちゃん」で、終幕でした。(ここでAパート終了。経過時間は15分に僅かに足りないところでした。Bパートは10分半強になります。)

CM明けの最初は柴田束志/太郎さんの声で「警視庁推薦 韓流スターを招いてつづる 恋のケータイ刑事劇場」ということで、寸劇に、声は朗読で演者とは別人がという、ちょっと面白い試みが行われたものでした。(時間的には約8分)柴田太郎/束志のW柴田は共に鑑識の制服姿ということで椅子に座って台本を手にしているが、TVシリーズではともかく、「M3」ではW柴田を見たいところでもあります。また、柴田太郎さんが出てきて「韓流スター」と言うと、どうしても「・1st.10話」のゴ様の事が思い出されてしまいます。(が、ここに登場するのはゴ様というようなパロディではなく、シン・ドンウクです。)

「はじまり、はじまり」ということで、ちゃんが登場。(ちゃんの声は柴田束志さんです。)→この前の「サイレント」や「・1st.12&13話」の活弁を思い出させてくれますね。(このコーナーも、文字にするには難しい所があるので、簡単にします。)

ちゃんのラブ・ストーリーということで、恋する乙女になっているちゃん。そんな所に白いタキシード姿のシン・ドンウクが登場。(彼はソウル市警に勤めるちゃんの彼氏で、タキシード刑事。声は柴田太郎さん。→「こち亀」に登場しそうな名前という気もします...)

久しぶりに会ったちゃんは舞い上がっている。(ラブ・ラブ・モードのちゃんです。)そんなちゃんにタキシード刑事はプレゼントを。それは幻の魚・シーラカンスの魚拓だった。更に、もう一つ贈り物がある、ということで、それを内ポケットから取り出す。回ちゃんは「給料の三ヶ月分」と思い、受け取ろうとする。が、そこに「ちょっと待った!」と五代さんが現れた。(声は林和義さん)「純な心で愛を説く。…」五代さんのあの口上から「尾行検定8級」という2nd.8話のネタ(文化祭の開催日に放送された物語です。)まで登場。五代さんを「お父さん」と言うタキシード刑事。(ちゃんやちゃんが五代さんを「パパ」と言っていたことがあったのを思い出します。)

そんな五代さんは二人の仲を認めない。挙げ句の果てには「実の兄妹なんだよ!」これにちゃん(とシン)の「ガチョーン」が飛び出すサービスぶり。(五代さんの「シェー」も当然出てくる。)

何だかんだで、シンの第二の贈り物を受け取るというちゃん。(当然、婚約指輪だと思っている...)で箱を開けたちゃんは、中にあった折りたたまれたメモ紙を取り出し、広げて目を通す。「相棒をご用命の際は、是非タキシード刑事に」ということでした。

海ちゃんは「やっぱりこんなオチなのね。ケータイ刑事初のラブストーリーだと言うから、5時起きした私の立場は...」と嘆いていた。→3rd.シリーズの海外&フィギュア劇に、ひょっとしたら「タキシード刑事」を登場させるという伏線だったりして?(どう考えても、TVシリーズにタキシード刑事を引っ張るのは無理でしょうから...)

3つ目のコーナーは「警視庁推薦 銭形海の歌謡ショー」とマヤヤの声。(画面には「ケータイ刑事歌謡ショー ゴルゴダの森」と、作詞 丹羽多聞アンドリウ 作曲 遠藤浩二 ということで、「警視庁推薦」の文字はない。)で、二人の婦警姿のバックダンサーを従えたちゃん(青葉台学園の制服姿)が歌う。曲の方はテンポの良いアイドル路線という雰囲気の一曲であるが、歌詞の方は結構意味深な物である。歌詞に「ゴルゴダの邱」と出てくるが、イエスのことを多少は意識しているのか、それに繋がるような単語がいくつか出てきていたが、今後(特に「M3」)への伏線があるのかも?ただ、歌うことについては、カラオケ好きで歌が上手いお姉さんの範囲(下手なアイドル歌手よりはずっと上手いですけど...)から抜け出せていないので、CD化する迄にもう少し練習しておいて下さいね。(上達できる素質は感じますので...)

尺の関係もあってか、曲の途中でちゃん、五代さん、柴田束志さんのスリーショットに切り替わる。(曲の方はバックで続いている。)「お疲れ様でした」ということで、締めの感想を語るちゃん。(出演、スタッフのテロップはここで流れるが、やっぱり「・1st.9話」のスタイルの再現という形となりました。)で、「それではまた機会があったら、こういう文化祭を開きたいと思います」とちゃんが言うと「バイバイ~」そして映像の方は歌の最後の部分に変わり、とろけそうな笑顔で「みなさん、どうもありがとうございました」とお辞儀をするちゃんでした。→「銭形海」ではともかく、丹羽Pのことだから、7代目以降で再び開催すると思いますけど...(学校行事としたら、「体育祭」が残っているけど、そういうこともあり得るかも...?)

次回は2nd.シリーズの最終回となる2nd.13話(通算では26話)となる「さよなら五代さん! ~恐怖の神経ガス殺人事件」です。次回予告では、ちゃんが「五代さん、死んじゃ嫌っ!」と口にしていましたが、「・13話」や「・2nd.13話」のような雰囲気になるのでしょうか?また、相棒との別れの物語ということで、一応は「シリアス路線」ということになると思われるが、果たして?また、相棒との別れの物語といえば「爆弾事件」が多いのに、「・1st.13話」と同様に爆弾事件ではないんですね。が、「毒ガス」も「爆弾」と同様に大量無差別殺人事件に発展する可能性が高いだけに... (公式HP更新後、更に「追記」として記します。)

(12/26 13:00追記)
次回の物語は、防衛省科学研究所で保管されていた神経ガスが盗まれた、ということで、「ケータイ刑事」としたらスケールの大きな事件です。(1年前の「
恋日・ニュータイプ・13話」では「防衛庁」だったが、今年の初めに「防衛省」に昇格したこともしっかりと入っています。)盗まれたガスは「国家機密」の情報という事になっているが、泪ちゃんが「(何人姉妹なのかは)最高国家機密です」と「・2nd.21話」で言っていたのを思い出します。それにしても、「」のときからずっとそうですが、各シリーズの最終話は本当にスケールの大きな物語となる「ケータイ刑事」ですね。

鑑識メモ。シアターアプルの客席から柴田太郎/束志のW柴田さんが出てくる。(手には花束を持っている。)で「終わりましたね」と感無量の様子の2人。(二人がお互いに「柴田さん」と言い合っているのが面白い所でもある。)そんな中、太郎さんが「やっぱりケータイ刑事シリーズはね、我々柴田がいないとね、始まらないし、終わらないんですよ」これに束志さんが「本当、それ実感しました」と返す。で、それぞれが手にしている花束を交換という形で渡しあいする二人でした。→「銭形愛」の最初の頃はともかく、「」の後半以降は、確かに柴田さんの存在は「ケータイ刑事」には必要不可欠です。銭形家の姉妹の人数まではいかないにしても、柴田家の更なる人物の登場も期待します。

今回の物語は、前回の続きと言うことであったが、「ケータイ刑事」における舞台版の元祖となる「・1st.9話」の公開収録に倣った形で、OP主題歌が無くまとめたというのは良い所でした。(まあ、尺の関係もあったのは言うまでもないですが...)途中のCMも、コーナーが変わるということだったらOKなので、フォーマットについては良かったですね。(「・1st.」の4話連続の舞台では、途中のCMが気になりましたし、「・13話」や「・1st.9話」で途中にCMを入れない形も実際にやっているので、不可能ではないはず。→「・3rd.」の舞台の放送の時に活かしてもらいたいところである。)

そんな中、ふと思ったことが一つ。「ケータイ刑事」を見続けている者にとったら、「文化祭」はサービス満載でたっぷりと楽しむことができる内容であるが、前回の放送、または今回の放送で「ケータイ刑事」を初めて見たという人がいたら、どういう感想を持ったでしょうか?(おそらく、全くついて行けないでしょうし...)TVシリーズとしても、今回で169話となるシリーズであるだけに、バラエティに富んだ内容になるのも当然でしょうけど... 締める所はしっかりと締めて下さいね。(次回は五代さんとの別れの物語なので、節目となるので、しっかりと締めてくれるでしょうけど...)

 

やっぱりこれらを

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD

シンデレラ

シンデレラ

  • 出版社/メーカー: コスモコーディネイト
  • 発売日: 2006/12/14
  • メディア: DVD

シンデレラ スペシャル・エディション

シンデレラ スペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2005/10/21
  • メディア: DVD

ジェーン・バーキン in シンデレラ

ジェーン・バーキン in シンデレラ

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2006/12/22
  • メディア: DVD

 

↓「シンデレラ」をベースとした作品をいくつか

エバー・アフター (ベストヒット・セレクション)

エバー・アフター (ベストヒット・セレクション)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2007/11/21
  • メディア: DVD

シンデレラ・ストーリー 特別版

シンデレラ・ストーリー 特別版

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD
 
↓参考まで
南の島の自然破壊と現代環境訴訟―開発とアマミノクロウサギ・沖縄ジュゴン・ヤンバルクイナの未来

南の島の自然破壊と現代環境訴訟―開発とアマミノクロウサギ・沖縄ジュゴン・ヤンバルクイナの未来

  • 作者: 関根 孝道
  • 出版社/メーカー: 関西学院大学出版会
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本

沖縄の野鳥たち ヤンバルクイナの見た夢は

  • 作者: 金城 吉男
  • 出版社/メーカー: 琉球新報社
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 大型本
なぜ起こす交通事故―運転席の安全心理

なぜ起こす交通事故―運転席の安全心理

  • 作者: 小林 実
  • 出版社/メーカー: 中央労働災害防止協会
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 単行本
警察白書〈平成17年版〉特集:世界一安全な道路交通を目指して

警察白書〈平成17年版〉特集:世界一安全な道路交通を目指して

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ぎょうせい
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 大型本

交通事故防止マニュアル

  • 作者: 労働基準調査会
  • 出版社/メーカー: 労働基準調査会
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

↓参考になる???(ならない...)

ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座 (徳間文庫)

ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座 (徳間文庫)

  • 作者: 井沢 元彦
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 文庫

イエスの生涯 (新潮文庫)

イエスの生涯 (新潮文庫)

  • 作者: 遠藤 周作
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1982/05
  • メディア: 文庫

↓シン・ドンウク関係

銭の戦争 DVD-BOX 1

銭の戦争 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2008/02/22
  • メディア: DVD

シン・ドンウク/セカンドDVD「S・W・E・E・T!」(初回生産限定版)

シン・ドンウク/セカンドDVD「S・W・E・E・T!」(初回生産限定版)

  • 出版社/メーカー: 株式会社デジタルチェック/Jakore
  • 発売日: 2008/01/25
  • メディア: DVD

シン・ドンウク/ファーストDVD「F・R・E・S・H!」(初回生産限定版)

シン・ドンウク/ファーストDVD「F・R・E・S・H!」(初回生産限定版)

  • 出版社/メーカー: 株式会社デジタルチェック
  • 発売日: 2007/11/23
  • メディア: DVD

悲しみよ、さようなら パーフェクトBOX Vol.1

悲しみよ、さようなら パーフェクトBOX Vol.1

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2008/02/08
  • メディア: DVD

雲の階段 DVD-BOX

雲の階段 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2007/07/20
  • メディア: DVD

Loving You DVD-BOX I

Loving You DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2006/07/19
  • メディア: DVD

卓上 シン・ドンウク

卓上 シン・ドンウク

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: Hagoromo co.,ltd.
  • 発売日: 2007/11/23
  • メディア: カレンダー

シン・ドンウク 2008カレンダー

シン・ドンウク 2008カレンダー

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ハゴロモ
  • 発売日: 2007/11/27
  • メディア: カレンダー


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共通テーマ:テレビ

「REDS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1981年の映画「レッズ」である。この作品はロシア革命に立ち合い、歴史的なルポルタージュである『世界をゆるがした十日間』を著したジョン・リードの生涯を描いた伝記映画である。3時間を越える大作としてたっぷりとジョン・リードを描いている。

尚、現在だったら「レッズ」と言えば、サッカーの浦和レッズや、アメリカ大リーグのシンシナティ・レッズのことを思い浮かべるかも知れないが、それらではなく、「共産主義者」という意味である。(20世紀の歴史を紐解けば、この言葉は20世紀の社会では重要なキーワードでもあります。)

作品データを記しておくと、時間は196分、製作総指揮はサイモン・レルフ、製作、監督、脚本、主演の四役をウォーレン・ベイティが務めた。(脚本はウォーレン・ベイティとトレヴァー・グリフィスの共同執筆である。)撮影はヴィットリオ・ストラーロ、音楽はスティーヴン・ソンドハイムとデイヴ・グルーシンである。そして出演は、ウォーレン・ベイティ、ダイアン・キートン、ジャック・ニコルソン、エドワード・ハーマン、イエジー・コジンスキー、ポール・ソルヴィノ、モーリン・ステイプルトン、ニコラス・コスター、ジーン・ハックマン、ウィリアム・ダニエルズ、マックス・ライト、M・エメット・ウォルシュ、イアン・ウルフ、ベッシー・ラヴ、ジョージ・プリンプトン、ドルフ・スウィート、ジョセフ・ソマー、R・G・アームストロング、たちである。また、アカデミー賞では、モーリン・ステイプルトンが助演女優賞を獲得し、監督賞と撮影賞の3部門を獲得している。

ハーバード大学を卒業してジャーナリストの道に入ったジョン・リード。第一次世界大戦の時にヨーロッパで火の手が上がった国際労働者同盟の闘争に接した彼は、この時初めて政治運動に目覚める。アメリカがこの戦争に参戦すべきかどうかと議論される中、彼は「断固反対」の態度をとり続けていて、雑誌『民衆』にも寄稿を続けていた。そんな彼は人妻であるルイズ・ブライアントと知り合った。彼女は女性解放問題を抱えていた。2人は互いの立場を尊重しあうという合意の下で同棲生活に入る。ジョンは一段と反戦運動に力を入れるようになり、ルイズと共に革命勃発直後のロシアに渡る。そして彼は目にした革命の熱気と興奮を『世界をゆるがした十日間』という体験記として記す。この書はセンセーショナルな話題となるが...

本作を見るには、ロシア革命とその後の共産主義に対する弾圧の歴史までも知っておいた方が良いのは言うまでもない。時間も3時間を越える作品であるだけに、見ようとするのには気合いが必要となる。が、そういう堅苦しいことを忘れて、ロシア革命などについて知らなくても、社会運動に参加する男女の愛のドラマとして堪能することは十分可能である。(で、そこからロシア革命などについて学んでいけばよい。)肩肘を張らずに気楽な姿勢で見るのも悪くはない作品である。(が、見たら、ロシア革命についてだけでも学習するのをお忘れなく。)

 

レッズ スペシャル・コレクターズ・エディション

レッズ スペシャル・コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2007/05/25
  • メディア: DVD

↓参考まで

世界をゆるがした十日間

  • 作者: ジョン リード
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1992/09
  • メディア: 文庫


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共通テーマ:映画

「忍びの者」(その7) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローの第14弾として記している「忍びの者」シリーズも、今回が最終回となる。最後は1966年の「新書・忍びの者」である。この作品の主人公は、武田信玄と徳川家康の戦いの中、父を殺された忍者・霞小次郎となっていて、これまでのシリーズ作品には登場しなかった忍者が主人公となった。(主役はシリーズ通して市川雷蔵ということで、変わっていない。)

作品データを記しておくと、1966年の大映作品で、時間は92分である。監督は池広一夫、脚本は高岩肇、撮影は田中省三、美術は太田誠一、音楽は渡辺岳夫である。そして出演は、市川雷蔵、安田道代、富士真奈美、伊藤雄之助、石山健二郎、五味龍太郎、井上昭文、島田竜三、須賀不二男、内藤武敏、たちである。

物語は武田勢と徳川勢が反目を続けている時代ということで、これまでのシリーズ作品では描かれなかった舞台となっている。

20年前、3人の忍者に父を殺された霞小次郎は、その仇を討つために甲斐の黒戸左太夫の元に急いでいた。で、更に忍術を磨く小次郎。やがて、京の町に入った小次郎は、偶然にもある研ぎ屋で父を殺した鎖鎌を見つけた。で、ここから第一の仇の相手が分かり、復讐を果たす。その後、左太夫の元で修行を続ける小次郎。そんな中で信玄と家康が合戦になる。左太夫たちは信玄の側に付くが、忍者を犠牲にしようとした信玄の作戦に復讐を誓い、左太夫と小次郎は信玄を襲って傷を負わせ、同時に小次郎は、左太夫から父の第二の仇が徳川方の忍者・夜叉丸であると知らされる。小次郎は夜叉丸に立ち向かうが、重傷を負ってしまう。更に、小次郎を看護してくれた千歳が犠牲になり、再度夜叉丸と対決した小次郎。左太夫がとどめを刺す形で第二の復讐を果たすが、この時小次郎は微かな疑問を持つ。その後、信玄の宿舎に忍び込み、毒矢で信玄に復讐を果す。が、その時小次郎は第三の仇が誰なのかを知る...

これまでのシリーズとは直接的には繋がらない物語であるが、たっぷりと忍者アクションを見せてくれるということは変わらない。いや、それ以上に娯楽作品としては色々な要素を取り入れていて、ある意味ではシリーズの中では最も派手な仕上がりともなっている。史実にフィクションを加えてたっぷりと楽しむことが出来る本シリーズの幕を飾るにピッタリの作品である。たっぷりと堪能しましょう!

 

新書・忍びの者

新書・忍びの者

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • 発売日: 2003/04/25
  • メディア: DVD

忍びの者全集・天之巻

忍びの者全集・天之巻

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • 発売日: 2002/07/25
  • メディア: DVD

↓まもなく再発されます。

新書・忍びの者

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2008/01/25
  • メディア: DVD


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侍ショートフィルム#2「勘違い」 [ドラマ]

BS-iとBS-FUJIによる「68FILMS」というショート作品集の2回目の放送(BS-i)は「勘違い」というサブタイトルでまとめられ、3作品が放送されました。放送されたのは「侍ショート」から「PARKING」、「美少年Hi」から「APRIL FOOL」、「東京少年/東京少女」から「彼女の告白」という3本でした。尚、この3本の時間を積み重ねると、地上波だったらNHKならともかく、民放ならば30分枠には入らないというような30分に近いことになるのだが、BS-iはCMの時間を短くしてまでも、30分枠でしっかりと放送してくれました。

それでは放送順に簡単に。まずは「侍ショート」からの「PARKING」。
仕事明けで帰宅するために、コイン・パーキングに駐めてある車を取りに言った茂。精算をしようとしたら「1800円」と出た。まずは1000円札を入れ、続いて財布から100円玉を入れていく。が、1700円しかなかった。1万円札と5000円札は使えない。仕方なく、車に行って小銭を捜す。500円玉があったと言うことで再び精算を。が、新500円硬貨は使えなかった。仕方なく、その500円を使ってドリンクの自販機ハンキで飲料を買い、お釣りで精算しようとする。が、その間に料金は「2100円」に跳ね上がっていた。ドリンクを買ったため、380円しかなく、お金が足りない。とりあえず300円を入れ、再び車に戻って100円玉を手にする茂。が、それを落としてしまって、車の真下に転がってしまう。何とか苦労してその100円玉を拾って、ようやく精算完了をした茂だった。

これに似た経験は誰にでもあるのではないか、と思ったら、大笑いも出来なくなってしまうのだが、何度も「そうそう」「うんうん」と頷きながら見ていました。

2本目は「美少年Hi」からの「APRIL FOOL
春、無事に大学に入学した雄馬と家庭教師の藍子が再会する。雄馬は大学生となるが、藍子は春からは就職浪人ということで無職になってしまうということで、立場が逆転することになる二人。雄馬の部屋で語り合う二人だったが、ベッドで寝ころんでいた藍子がフリーターにならないか、と誘う。戸惑う雄馬だったが、「フリーターになってもいい」と答える。それからじゃれている二人だったが、ベッドに倒れ込んでしまう。雄馬を誘う藍子。ようやくその気になった雄馬がキスをしようとするが、藍子の手がそれを制し、笑う藍子。手には桜の花びらがあった。そんな藍子は「結婚」を口にするが、雄馬はようやく気づいた。今日は4/1、エイプリル・フールだということを。で、「嘘つき」と口にするのだった。

ネタが分かればたわいもない話であるが、大学に進学が決まった雄馬にしたら、そんなことに気づく余裕が無い、ということで、これも若者らしい所を描いた一編でした。

最後は「東京少年/東京少女」からの「彼女の告白
久しぶりに子どもが里帰りをするということで、ちょっと緊張気味の両親。娘が帰ってきたが、両親はそれが誰か分からなかった。子供は男の子だったのに、どうして女の子が?彼女は告白する。父はそれ(女装)を認める。彼女はもう一つ告白することがあると語り、「結婚を前提として付き合っている彼がいる」ことを口にする。が、父はこれに猛反対。普通の男の子になれなかったことを謝る彼女だったが、父は気持ちを理解すると、「わしの血を引いているから」と言い出して、重大な告白をした。「父さんは女だ」両親は正式な夫婦ではなくて内縁関係であり、女同士恋に落ちたというのだった。更に、生んだのは父だと告る。これにショックを受けて何も返せなくなる彼女だった。そんな所に1本の電話が入った。母が出ると、それは息子だった。彼女は夫婦の息子ではなくて本当の彼女であり、自分がニューハーフになったというギャグであった...

普通の里帰りの物語と思ったら、大きなどんでん返しが用意されていて、更にラストにもう一段のどんでん返しが用意されているという、実に衝撃の物語でした。(主演の岡田めぐみ、なかなか可愛いのだけど...最近は全く姿を見ない...)

次回は30日に放送される。サブタイトルは「対決」となっています。何が放送されるのかは公式HPで確認してから追記するとします。一応、「美少年Hi」からは「ロストタイムライフ」と「侍ショート」からの「キラー・ジョー」のようです。この2本だったら時間的に考えると「東京少女」からは「臭いものには蓋の日」か「東京防衛少女紅子」でしょうか?(1/6は「東京少年/東京少女」から「寄生木」「東京タワー少女」の2本に何かがくっついて放送されますけど...)

(12/25 14:45追記)
公式HPで確認しました。次回(12/30)の放送は、やはり3本立てです。放送されるのは「侍ショート」からの「キラー・ジョー」、そして「美少年Hi」から「ロストタイムライフ」と「最先端恐怖ショウ」です。(「東京少年/東京少女」からは放送なし。→1/6は「寄生木」と「東京タワー少女」の2本があります。)注目は何と言っても「最先端恐怖ショウ」です。これは「恋日・3rd.26話」の元になっているといってもいい作品であり、パパイヤ鈴木とおやじダンサーズ、電撃チョモランマ隊が登場します。

30分枠の放送で、途中のCMが1分、番組終了が10:59:50ということで、30分の枠の中で本編が28分50秒ということで、なんとCM率は3.9%という異常な低さでしっかりと放送してくれたのは嬉しい所でした。(民放・地上波だとCM率は16~20%が一般的で、一桁というのはまずあり得ません。)こういうところはBSデジタル放送の良い所でもあります。

 

↓岡田めぐみ出演作品

集団殺人クラブ

集団殺人クラブ

  • 出版社/メーカー: ケイエスエス
  • 発売日: 2003/07/25
  • メディア: DVD

HEAT-灼熱-(1)

HEAT-灼熱-(1)

  • 出版社/メーカー: ケイエスエス
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD
日常劇場 オモヒノタマ 念珠 DVD-BOX

日常劇場 オモヒノタマ 念珠 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • 発売日: 2004/10/23
  • メディア: DVD
ナースマン VOL.1

ナースマン VOL.1

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2002/06/21
  • メディア: DVD
ナースマン スペシャル

ナースマン スペシャル

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2004/08/25
  • メディア: DVD

↓参考になりますかねぇ???

タイムズ・パーキング革命―「パーク24」クルマ社会への挑戦

  • 作者: 鶴蒔 靖夫
  • 出版社/メーカー: IN通信社
  • 発売日: 1995/04/14
  • メディア: -

パーキング便利ガイド京阪神

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 昭文社
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 大型本
パーキング便利ガイド東京

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 昭文社
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 大型本

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Girl's BOX [ドラマ]

2005年の作品で、去年DVDがリリースされた本作をBS-iが放送してくれたので、それについて記します。1話25分の4つのクリスマスをテーマにした物語のオムニバス作品である本作は、「恋日」のように派手な所はなく、ちょっぴり幸せな気分になる物語である。一応、『Giant X’mas ~友情にリボン~』という曲が主題歌になっているので、「恋日」の番外編と言ってもいいでしょうね。以下、放送順にそれぞれの作品について簡単に記します。

箱入り娘のクリスマス
主演は星井七瀬、筧昌也監督、脚本は「恋日・2nd.」で脚本家としてもデヴューした中江有里さん。女子高生の心を描いた佳作です。(こういう物語、中江さん、得意としていますね。)クリスマスの日に家出をした未来(みき)。クリスマスは自分の誕生日であり、更には母の命日でもある未来。何処に行く訳でもなく街を歩いていると、怪しいスカウトの男に声を掛けられる。男の話に舞い上がる未来だったが、それは詐欺だと言って、レンという少女に助けられる。やがてうち解け合った未来とレン。未来は家出の理由をレンに語り始めた。自分の誕生日であり、クリスマスであり、更に母の命日なのにケーキを買ってお祝いをしようという父にショックを受けて家出したという未来。そんな未来をレンはある場所に連れて行く。そこは、母のお墓だった。命日に初めて母のお墓を訪れた未来だったが、母に話すことは何もなかった。そんな未来を見て、レンは色々と語りかけ、心を開いた未来。そんな所に父が現れて、母が生前に残した手紙を受け取り...

少女の心を上手く描いていたハートフルなとても良い物語でした。

サンタの涙
主演は嘉陽愛子、鈴木浩介監督で脚本は千葉雅子。温水洋一と緋田康人の兄弟が面白おかしく絡むコメディ・タッチの物語です。

35歳と30歳になっても彼女の一人も出来ない靖史と清司の兄弟。毎年クリスマスイブになるとふさぎ込む二人の兄に色々と不満を言うアイ子。そして口喧嘩に発展し、清司はアイ子に一発ビンタを入れてしまった。険悪なムードは更に進展し、一人になったアイ子は部屋で兄たちに用意したクリスマス・プレゼントのマグカップを割ってしまい、泣き始める。そんなことは知らずに清司は尋ねてきた中井という男と怪しげな話を始める。一方、アイ子を慰める靖史だったが、「彼女は?」という話から「好きな人が出来た」と口にしたことから、アイ子は靖史を彼女の所に連れて行こうとする。で、靖史は好きになったという光子とデートをすることになったが...

サンタクロース協会がどうの、というような怪しげな所や、ドタバタした所があるが、アイ子は全てを知っていた上で、ということがその笑いの部分と上手く融け合って、ちょっと言いお話になっていました。

クリスマスのゆくえ
監督は安藤尋、脚本は「恋日」で何本も良い物語を書いている渡辺千穂さん。主演は長澤奈央。OLの桃子は、会社帰りの道で出会ったストリート・ミュージシャンの祐一にクリスマスを一緒に過ごそうと言われ、曖昧な返事をしたことから「彼氏がいない」と言ってしまい、そこから祐一との関係が生じてしまう。桃子には婚約者がいて、結婚式も近かった。で、婚約者から婚約解消を言われ、祐一との関係もおかしくなってしまい...

「ふたまた」がばれてしまったら、よくある展開の物語であり、4本の中では可もなく不可もなし、と言った感じでした。

いもうと
これも渡辺千穂さんの脚本で、監督は篠崎誠、主演は長谷部優。明日はクリスマスで、姉・今日子と允の結婚式の日という明日香。両親が事故でなくなってから5年、「箱入り娘」と言われた仲良だった姉妹だったが、明日香は姉の結婚を喜んでいられなかった。というのは、3年前、同じバイト先で働いていた允と先に知り合ったのは明日香であったが、いつしか允は今日子を好きになっていたのだった。その夜、今日子はホテルに泊まることになり、家には明日香と允の二人だけとなった...

気まずい雰囲気の中、語り合った明日香と允。それによって明日香の恨みは晴れて、姉の結婚を祝うことが出来るようになった、ということで、「恋日」らしい雰囲気の幸せな気分になることの出来た物語でした。

いずれもが「恋日」テイストの物語であるが、丹羽Pのプロデュース作品らしい所がしっかりとあった物語ばかりでした。しかもクリスマス直前のこの時期に放送するというで、やっぱりDVDの売り上げを伸ばそうという考えもあったんでしょうね。(既に2年前の作品であり、DVDの発売からも1年が経過していますから...)が、派手さはないが、ちょっぴり幸せになることが出来る作品って、やっぱり見終わった後もハッピーになれるので、良いものですね。

 

Girl's BOX 箱入り娘の4つのX'masストーリー

Girl's BOX 箱入り娘の4つのX'masストーリー

  • 出版社/メーカー: エースデュースエンタテインメント
  • 発売日: 2006/12/16
  • メディア: DVD


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