TwellV・神宮前名画座「MIRACLE ON 34TH STREET」 [映画(洋画)]
今週の作品は1947年の「三十四丁目の奇蹟」でした。(邦題だが、現在は「三十四」と漢数字表記となっているが、かつては「34」というように算用数字の表記でした。)クリスマス目前という今の時期を考えたら、実にタイミングの良い放送でした。
白黒作品で、本編の時間が96分という作品を、2時間枠で、しかも途中にCMを入れないノーカットでの放送(音声は二ヶ国語、但し日本語字幕スーパーはなし)なので、20分強が余ったという形の放送だったが、途中にCMが入らないというのは大歓迎である。しかも、音声を日本語吹き替えの第一音声で録画しておけば、子供からお年寄りまで、家族みんなで楽しむことが出来る作品であり、夢のある作品である。また、子役時代のナタリー・ウッドが出演していると言う所も本作のポイントの一つである。(有名な所ですけど...)
一応、作品データを記しておくと、時間は96分の白黒作品である。原作はヴァレンタイン・デイヴィス、製作はウィリアム・パールバーグ、監督と脚本はジョージ・シートン、撮影はチャールズ・クラークとロイド・エイハーンの2人、音楽はアルフレッド・ニューマンである。そして出演は、エドマンド・グウェン、モーリン・オハラ、ジョン・ペイン、ナタリー・ウッド、ジーン・ロックハート、ポーター・ホール、ウィリアム・フローリイ、セルマ・リッター、ジャック・アルバートソン、ジェフ・コーリイ、たちである。また本作は、アカデミー賞で、助演男優賞(エドマンド・グウェン)、脚色賞、原案賞の3部門を獲得している。
物語は、感謝祭のニューヨーク。NY一の百貨店であるメイシーは三十四丁目でクリスマス・パレードを行うことが慣例となっていててる。8頭立てのトナカイが引くそりに乗るサンタクロースは人事課長・ドリスが新たに雇ったクリス・クリングルという白髭の老人であった。クリングルのサンタは評判を呼んだ。が、ドリスの8歳になる一人娘・スーザンは彼のことを本物のサンタクロースだと信じ込んでしまう。これに、自分は本物のサンタクロースだと主張するクリングル。それからクリングルは偏執狂だと誤解され、精神科医に診てもらうことになる。そこで医者を殴ったことから事件へと発展して...
派手な所は無いが、心温まるストーリーであって、見終わるとちょっと幸せな感じになれる作品である。(「恋する日曜日」のような所があります。)
また、1994年にはリメイクされている(原題は同じ、邦題は「34丁目の奇跡」)本作であるが、やはりオリジナル作品の方が出来が良い。(やはり、リメイクはオリジナルに及ばないという例の一つでもある。)
丁度クリスマスになるということで、家族みんなで見て、温かい心に浸りましょう!
また、神宮前名画座は、来週もしっかりと放送があります。放送されるのは1932年の「グランドホテル」です。この作品は、限られた時間と場所に様々な人たちを登場させる作劇法である「グランド・ホテル形式」の語源となった作品であり、映画ファンであれば見ておかなければならない作品である。年が明けると、1月のラインナップは「桑港」(1936年、C.ゲーブル、S.トレーシー主演)、「サンセット大通り」(1950年、B.ワイルダー監督作品)、「巴里のアメリカ人」(1951年、G.ケリー主演)、「オール・ザ・キングスメン」(1949年、R.ロッセン監督作品)というように、これぞという名作が続きます。
↓本作のカラー・バージョンもあります。
↓廉価版など
↓リメイク版はこちら
特撮ヒーロー作品5本立て [特撮]
今週は、酷い内容の作品が多かったので、5作品全部まとめて簡単に済ませます。とにかく、現役作品で一番面白いのは「銭形海」であり、それに続くのが30年前の「チャーリーズ・エンジェル」、4年前の「侍ショートフィルム」(68FILMS)の短編作品という状況となっているのだから、「特撮氷河期」は更に進んでいると強く感じさせることになった「週に5作品放送」の最後となりました。
放送順に「ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル」#4 から
今回は、怪獣オタク・オキが活躍しただけで、それ以外の取って付けたような物語は邪魔なだけだった。そんな中、ゴモラが敗れそうになったのは救いだった。(連戦連勝では面白くない。でも、ゴモラにも飽きてきた...)それにしても、リトラを含むCGの酷さは何とかならないの...
「キューティーハニーTHE LIVE」#12
物語としたらそれなりのお楽しみがあるのだが、今回の物語はちょっと酷かったですね。「仮面ライダーBlack」の45話をベース(声楽ってそのまんまじゃない...)にして、いくつかのヒーロー作品でよく見かける、敵女幹部の顔に傷が付き、更に復讐心を燃やすという定番の物語であるだけに、もっと工夫をしないと... とにかく、ストーリーに関しては封印したくなるような酷さでした。
そんな中、救いだったのは、ハニーが目の前で、ミキが「ハニーフラッシュ」するのを見た時の反応だけ。「同じだ」と喜ぶ底抜けに明るいハニーのはしゃぎっぷりだけが浮いた感じになっていて良かっただけでした。
この作品、深夜枠らしい楽しいものであり、現役ヒーロー作品の中では一番面白いのだが、当たり外れの差がちょっと大きすぎる所が問題ですね...
「セブンX」#12(最終回)
やっぱり、この企画自体が失敗だったということを示す終結だった。セブンとセブンXが同一人物で、ダンとアンヌを引っ張り出してくるなんて、完全に過去の遺産に頼り切ったあまりにもお粗末な内容でした。結局、第1話と11、12話だけで1時間ぐらいの作品に編集し直せばそれで済んでしまうような物であった。(2話~10話は完全にタイトルに偽りがあるため、タイトルを変えて構成し直すべき。)とにかく「セブン」の名前に泥を塗った駄作でした。(こんなのをそのままDVD化したら、詐欺と言って良いですね。)
「ゲキレンジャー」#43
年内最後と言うことで、クリスマス・ネタのドタバタ・コメディ編。上手く持っていったらいい話になるのに、もはやこの枠ではお馴染みの女装や、CGを多用しすぎた戦闘シーンが全てをダメにしている。ストーリーもクリスマスに合わせただけで中身が全くない薄っぺらいものだったし、地に堕ちたどころか、地面に深くめり込んでしまいました。こんな内容だったら、メレの可愛いサンタ姿も防波堤にはならず、はっきり言って時間の無駄でした。
「電王」#46
残りは最終3部作のみ。結局、またも最後の3部作だけで成立する物語を作ろうとしている反省と進歩のない時間潰しになっただけ。そんな中、派手なクリスマス商戦向けの(グッズの)PRが無かったのは、出来の悪すぎるCGによる描写や、ケバケバのあまりにも節操のないデザインの玩具ばかりなので、既に始まっている叩き売りを止めることも出来ない、と諦めたんでしょうね。
この5本の中で、「ウルトラギャラクシー」と「C.ハニー」は来週も放送があるとはいうものの、ここまで酷い物語の揃い踏みになったということは、「朝日ソノラマ」が解散したという特撮ワールドの衰退・低迷の2007年を象徴する幕締めとなったのが面白い所でした。
↓こちらの方が遙かに面白い!(「銭形海」はまだですが...)
地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル コンプリート1stシーズン DVD-BOX
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2007/03/23
- メディア: DVD
↓これはマシとは言っても...
チャーリーズ・エンジェル・1st.11話 [ドラマ]
今回は26:20のスタートでした。今回の物語は第11話「怪盗伝!死霊が囁く」(原題は「THE SEANCE」)である。1st.シーズンは全22話であるが、丁度半分まで年内の放送となりました。(次回は1/12深夜ということで、年末年始のそれぞれ1週ずつ、合わせて2週間お休みです。)物語は、未亡人・グレース夫人の高価な宝石が何度も続けて盗まれる、という事件が発生。依頼を受けたエンジェルたちが調査を開始する。手口から身近な人物の犯行と睨み、マークをするエンジェルたち。夫人の相談相手という霊媒師・マダム・ドリアンの元を訪れたジルとケリー。助手の男がケリーの診断をするが、そこからケリーの様子がおかしくなった... 要は、催眠術を使って人を操っていた男の犯行だったということで、霊媒師も利用されていたということでした。
調査のためとはいうものの、催眠術にかかって、おとり捜査であること、更には雇い主(チャーリー)の名前まで口にしてしまうケリー。ケリーたちが私立探偵だと知ると、犯人は催眠術を使ってジルとケリーを事故に見せかけて殺そうとし、自分はマダム・ドリアンを殺害してトンズラしようとする。
催眠術や超能力の類は「非科学的」ということで、日本では敬遠されるが、アメリカでは真面目にそれを研究していて、捜査の一手法として利用することもある。(どこまで信用するかはまた別問題ですが...)そういう背景を知っていたら、ちょっと怖くなる物語でもありました。
今回のコスプレは、エンジェルたちは特になし。ボスレーがおとり捜査のために運転手に扮するというのがあったが、この点ではおとなしい物語でした。
クライマックスの犯人を追いつめた所では、ケリーの(迫真の)演技によって、それを恐れた犯人が自白してしまい、無事に解決ということになったが、サスペンスの要素が強く出ていた物語でした。で、思い出したのが「ケータイ刑事銭形泪」の2nd.22話や「恋日・ニュータイプ」の12話でした。(共に、催眠術を駆使する犯人が登場した物語でした。)→「催眠術」を使った手口というのは、昔から色々とあり、珍しいものではない。「銭形泪」も「ニュータイプ」も、「催眠術」を利用した犯人が事件を起こす物語であるが、共にオリジナルのしっかりとした部分があるから面白いのだが、オリジナルの部分がない駄作が多いから...
現在だったら、携帯電話を上手く利用することで、エンジェルたちのピンチを回避できるだろうと思う所がいくつかあるが、本作は'70'sの作品ということで、当時はまだ「携帯電話」が無い時代だったので、そう感じるのも仕方のない所でしょうね。が、世の中が便利になることで物語の広がる世界が狭くなってまうと感じるところでもある。
※次回は1/12深夜のスタートで、第12話と言うことになります。(年末年始はそれぞれお休みです。)
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↓「霊媒師」ということで
↓「銭形泪・2nd.22話むはこれに収録されています。
ケータイ刑事銭形海25話(2nd.12話・感想)+26話(2nd.13話)予告 [ケータイ刑事]
二段構成で記している「銭形海」。放送後の最初は、いつものように簡単な感想と次回予告について、思ったことをそのまま記しています。(やっぱり文章にするのは難しい...)今回の物語は、2nd.第12話「歌だ!祭りだ!芸術だ! ~ケータイ刑事文化祭 in ゴルゴダの森(後編)」ということで、前回の続きである。(11/24に新宿・シアターアプルで行われた「ゴルゴダの森文化祭」の模様を収録したもの。→それを2回に分けて放送するって、ある意味では「番組製作の手抜き」となるが、別の意味ではイベントも大事にしているということにもなります。)
ちょっと意外だったのは、OP主題歌が無かったということでした。尺の関係もあったということが分かるが、放送された物としての雰囲気は「泪・1st.9話」の公開収録のような感じがありました。(「ケータイ刑事」での舞台の元祖は「泪・1st.9話」の公開収録ですからね。)
いきなり開演ブザーがなり、マヤヤの声で「今回のケータイ刑事は、…」と入り、海ちゃん、五代さん、柴田束志さんのトリオの挨拶で始まった。まさか、前回と同じものか?と思ったが、別物になっていました。(やっぱり、そうしますよね。)海ちゃんは同じ質問をしていたが、五代さんの回答は別になっていました。ただ、展開は前回と全く同じで、柴田さんの逆立ちまであったけど、自己紹介が長すぎるように思ってしまいました。
今回の内容は、前回の続きの「シンデレラ」の後編、そして「恋のケータイ刑事劇場」、海ちゃんの歌でした。
「シンデレラ」は、舞台で「ビデオの巻き戻し」を再現する演出があったが、やっぱり「ケータイ刑事」らしいところでした。ただ、物語の展開は(予想していたが)あまりにも強引な展開で進んでいって、無理矢理犯人を仕立てたというものとなった。これが有料の舞台とか、映画館に見に行った映画だったら「あまりにもお粗末な結末」ということになり、呆れかえるだけで「金返せ!」となるのは確実であるが、「文化祭」という言葉が、どことなく素人風の手作りの様な雰囲気を醸し出していて、これが「ケー刑事」のポップな世界と融け合って、「お祭り」なんだから良いんじゃない、と許せてしまう。(これは傑作を生み続けてきたシリーズだから(特別に)許せる所でもあります。)
「シンデレラ」としてのオチは、「世の中、甘くない」ということで、(予想した範囲内であったが)まあ良かったんじゃないですか。(やっぱり「文化祭」という言葉の持つイメージに合ったものでした。)
「恋のケータイ刑事劇場」は演者と声を分けるという試みがされていたが、先日の「サイレント」や「活弁」という雰囲気があって、これはこれで面白いものでした。(ノリはやっぱり「文化祭」のイメージであったが、こういう方が良いですね。)
海ちゃんの歌『ゴルゴダの森』って、この文化祭のために作った曲なんでしょうね。まさか、「M3」も「ゴルゴダの森」を舞台にするということまで考えているなんてことは...(丹羽Pの事だから、あり得るかも...???)→やっぱりこの曲もCD化というのは期待できないのでしょうね。「愛」からの「サントラ・完全版」のリリースを期待していますけど...
「銭形海」のスタート時は「シリアス路線」ということを謳っていたが、その面影も無くなり、完全にポップな世界になっちゃいましたね。(こうなるということは予想してたけど、こういう路線は嫌いではないですし...)「文化祭」というイベントとしては、いつものTV作品とは違う雰囲気があり、しかも大人も子供も楽しむことが出来るように垣根が全くなく構成していたというのは、やっぱり上手い所でした。「ケータイ刑事」はTPOもバッチリということで、今後、益々その世界は広がっていきそうですね。
次回は2nd.13話ということで、五代さんの最後の物語と言うことになる。物語は「さよなら五代さん! ~恐怖の神経ガス殺人事件」ということだが、海ちゃんと五代さんとの別れがどういう形になるのか楽しみでもある。監督が佐々木浩久監督ということで、泪ちゃん、零ちゃん、雷ちゃんと高村さんとの別れの物語、更に零ちゃんと五代さんとの別れの物語を監督してきただけに、期待します。次回予告では、海ちゃんの「五代さん、死んじゃ嫌っ!」という台詞がありましたが、この台詞がようやく登場ということになりました。(この台詞、「泪・2nd.4話」の泪ちゃんがもの凄く強烈に残っていますけど...)で、物語の方は、やっぱり「舞・13話」や「零・2nd.13話」という五代さんがある程度活躍するようなものとなるか、ちょっと楽しみです。(高村さんの「栄転」とは違う形で、海ちゃんと別れることになりそうな五代さんですね。)→詳しくは公式HPで確認してからと思いますが、今度は月曜が休日なので、公式HPの更新は火曜日となるはず。いうことなので、火曜日にUPする方で、火曜の餘目か水曜の一番にでも「追記」という形で記すことにします。
鑑識メモの方は、やはり当日収録したもので、またまたダブル柴田での鑑識メモでした。で、ふと思ったのは、相棒は1クールで交代していくが、鑑識もローテーションを導入して、柴田太郎さんの復帰もあって良いと思うんですけど...(時には、柴田二朗にも登場願う、ということで...)
ところで、12/10に記した「銭形海」の番組プレゼント(DoCoMoのモバイラーズ・チェック1000円分)の当選の件だが、21日に物が届きました。(過去2回の当選は、宛名の都道府県名と、名前の最後の「様」の文字だけが漢字で、あとは全て平仮名(iアクセスでの応募だったため)でしたが、今回は(漢字で登録したから)漢字になっていました。)同封されていたレターの方は、過去2回は「「番組名」番組プレゼント」という見出しで、黒文字だけのものだったが、今回のは「「番組名」番組プレゼント」という部分が文字ではなくて「銭形海」のロゴ画像となっていて、しかも一応カラー画像となっていた。(ちょっとだけ進化しましたね。)尚、文面の方は、番組タイトルが「ケータイ刑事銭形海」になった以外は全く同じでした。(まあ、定型文書ということですね。)
↓やっぱり「舞台」といえばこれを。
↓泪ちゃんの迫真の涙が見られる「泪・2nd.4話」はこちら
↓こちらの「オペラ編」も舞台の雰囲気があります。
↓やっぱり「シンデレラ」を
↓シン・ドンウク関係
シン・ドンウク/セカンドDVD「S・W・E・E・T!」(初回生産限定版)
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ケータイ刑事銭形雷36話(2nd.10話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
BS-iの再放送枠(毎週日曜日朝10時)に合わせて書いている「銭形雷[裏ネタ編]」。残りも1割となり、大詰めが近づいてきました。今回の物語は通算では36話となる2nd.10話(2nd.も遂に大台に乗りました。)「帰ってきたアイツ! ~銭形雷襲撃事件」である。この物語は「泪・2nd.12話」の続編でもあり、「雷・1st.11話」の続編という所もある。ということで、「ケー刑事・ワールド」がより膨らむ物語である。
で、今回は劇中で赤坂刑務所が「日本のアルカトラズ」と言われている、とあったことから、「アルカトラズ刑務所」についてを記す。また、ゲストの大西結花さんは「ケー刑事」には2度目の登場と言うことで、少しだけ書いておくことにする。
尚、BS-iの本放送時に記した記事は「ここをクリック(本放送)」、MBS放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
アルカトラズ刑務所:アメリカ・サンフランシスコ湾内にあるアルカトラズ島にあった刑務所であり、断崖の小島であることから「ロック」とか「監獄島」と呼ばれている。
古くは、アメリカ西海岸初の灯台が造られたこの島は、軍の重要な施設が作られた島であった。やがて、軍の収容所が作られ、インディアン戦士、南北戦争や米西戦争の捕虜、第一次世界大戦時の反戦活動家らが収容された。1906年のサンフランシスコ大地震で、町の刑務所にいた一般受刑者が移され、この時から軍の刑務所ではなく、一般の刑務所になった。連邦刑務所が開設されたのは1934年のことである。アル・カポネ、ロバート・フランクリン・ストラウド、アルヴィン・カーピスという矯正不可能とみなされた者が主に服役していた。1963年に当時の司法長官・ロバート・ケネディによって閉鎖が決定され、刑務所としての歴史に幕を下ろした。1972年からはゴールデンゲート国立公園の一部となり、国立公園事務所の管理下に置かれることになった。翌1973年からは一般公開されるようになり、現在は観光地となっている。
アルカトラズ島の周辺は潮流が早いということで、この島からの脱出は不可能とされているが、実際は脱獄した囚人が3人いる。(よって、「不可能」とは言えないが、確率を考えたら「ほぼ不可能」と言って良いことに変わらない。)特に、映画「アルカトラズからの脱出」は、島から脱走したフランク・モリスたちの実話(1962/6/11に発生)を描いた作品である。
また、1996年の映画「ザ・ロック」では、物語の舞台となったが、刑務所時代の物語ではなく、かつての刑務所として、観光客たちを人質に立てこもる場所として登場している。
日本では、脱獄が難しい刑務所と言えば「網走刑務所」であるが、こちらは現在では観光地にもなっているが、刑務所の方も閉鎖されずに存在している。(映画「網走番外地」シリーズがあるように、やはり映画の題材になっている所は面白い所である。)
大西結花:1986年の「スケバン刑事Ⅲ」でブレークしたが、1984年のドラマ「家族の晩餐」でデヴューし、1985年には、『アラベスク・ロマネスク』という曲で歌手デヴューをしている。映画の方でも1985年の『台風クラブ』でスクリーン・デヴューを果たしている。その後、主演ということは殆どないが、バイプレーヤー女優としてコンスタントに活動を続けている。
「ケータイ刑事」へは2004年の「銭形泪・2nd.12話」が最初であり、今回の「銭形雷・2nd.10話」が2度目となった。これまでに複数回ゲストとして「ケータイ刑事」に出演している人は何人もいる。怪人○面相のように同じキャラクターの再登場ということもあるが、基本的には全く別のキャラクターを演じることになる。そんな中、大西さんの再登場は、「別キャラ」ではあるものの、「泪」の時に演じたキャラの妹ということで、これによってこれまでの物語と一段と繋がりが深くなり、世界観を大きく膨らませることになった。→銭形姉妹が「四姉妹」なので、綾小路姉妹にも更に妹がいて、ということで大西さんの三度目の登場があるかも知れませんが、果たして...?→同じ人が姉妹の全てを演じるというのも、また面白いところである。が、二人姉妹ではその面白みも今ひとつ。やはり四姉妹として、四人とも演じて貰いたい所です。(こういう遊びがあるのも「ケータイ刑事」ですからね...)
↓参考まで
↓大西結花さん関係
「ROMEO AND JULIET」('1968/'1996) [映画(洋画)]
今回は、「ロミオとジュリエット」と言えばこの作品だというほど有名な、1968年のF.ゼフィレッリ監督、O.ハッセー出演作品と、映画では最も新しい(現代に置き換えた大胆な翻案作品ですけど...)1996年のディカプリオ出演作を取り上げる。
1968年の「ロミオとジュリエット」(イギリス、イタリア)
作品データを記しておくと、イギリスとイタリアの合作映画であって、時間は138分、原作はウィリアム・シェイクスピア、製作はジョン・ブラボーンとアンソニー・ハヴロック・アランの2人、監督はフランコ・ゼフィレッリ、脚本はフランコ・ゼフィレッリとフランコ・ブルサーティの2人、撮影はパスクァリーノ・デ・サンティス、音楽はニーノ・ロータである。そして出演は、オリヴィア・ハッセー、レナード・ホワイティング、マイケル・ヨーク、ミロ・オーシャ、ブルース・ロビンソン、ジョン・マケナリー、パット・ヘイウッド、たちである。本作はアカデミー賞では撮影賞と衣装デザイン賞を獲得している。
とにかく、この作品は説明不要でしょう。映画「ロミオとジュリエット」といえば、多数の作品があるが、大抵はこの作品を指しているのですから。本作は、当時15歳で、史上最年少でジュリエットを演じたO.ハッセーに尽きる。大役に抜擢されると、期待に応えて、可愛く、見事に演じきった。で、一躍人気がでた。(その後、作品に恵まれず、話題になったのは「復活の日」と布施明と結婚(後に離婚)した時ぐらいですが...)また、ロミオを演じたレナード・ホワイティングと共に、「青春」という所を出していて、これぞ「名作」という作品になった。「ロミオとジュリエット」と言えば、やはりこの作品を見ておかなければなりません。
続いて、1996年のアメリカ映画の「ロミオ&ジュリエット」について。
原題は「WILLIAM SHAKESPEAR'S ROMEO & JULIET」である。作品データを記しておくと、時間は120分、原作はウィリアム・シェイクスピア、製作はガブリエラ・マルチネリとバズ・ラーマンの2人、監督はバズ・ラーマン、脚本はクレイグ・ピアースとバズ・ラーマンの2人、撮影はドナルド・マカルパイン、音楽はネリー・フーパー、主題歌はガービッジが歌った。そして出演は、レオナルド・ディカプリオ、クレア・デインズ、ジョン・レグイザモ、ポール・ラッド、ハロルド・ペリノー、ダイアン・ヴェノーラ、ポール・ソルヴィノ、ブライアン・デネヒー、クリスティナ・ピックルズ、ミリアム・マーゴリーズ、ピート・ポスルスウェイト、ダッシュ・ミホク、ジェイミー・ケネディ、エドウィナ・ムーア、ザック・オース、ヴィンセント・ラレスカ、たちである。
設定を現代に置き換えるという大胆な翻案が成された作品であるが、有名な台詞はそのまま使うということで、「ウエストサイド物語」のような翻案作品とはまた異なる「ロミオとジュリエット」となっている。ある意味では斬新な「ロミオとジュリエット」であるが、評価が大きく別れるのは仕方のない所でしょうか。映画としたら、色々と面白みがあるのだが、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」として捕らえると、ちょっと...(だからこそ、ディカプリオを主演に据えた?)
「ロミオとジュリエット」の映画はこの他にも、1964年のイタリアとスペインの合作で、リカルド・フレーダ監督、ジェロニモ・メニエルとローズマリー・デクスター主演の作品や、1966年のイギリス作品で、パウル・ツィンナー監督、マーゴット・フォンテーンとルドルフ・ヌレエフ主演の作品などがある。(当然、TVムービーも多数ある。)これらの作品も一度は見てみたいところであるが、「ロミオとジュリエット」と言えば「O・ハッセー」ということが定着しているだけに、見ようと思ってもなかなかチャンスがないのが...
↓やっぱりこれでしょう。(O.ハッセー出演作)
↓そのサントラ盤
↓ディカプリオ主演作
↓そのサントラ盤
- アーティスト: サントラ, マンディ, レディオヘッド, スティナ・ノーゼンスタン, ワナディーズ, クインドン・ターバー, ガービッジ, エバークリア, ギャビン・フライデー, ワン・インチ・パンチ, デズリー
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1997/03/05
- メディア: CD
「忍びの者」(その6) [映画(邦画)]
今回は、再び主役に戻って来た(初代)霧隠才蔵が主人公の物語である1966年のシリーズ第7作「忍びの者 新・霧隠才蔵」です。前作では主人公が息子である2代目・霧隠才蔵になったが、再び(初代)才蔵が主人公になった。尚、演じたのは市川雷蔵であり、こちらは変わっていない。尚、物語は第4作「忍びの者 霧隠才蔵」の続編という位置づけであり、第5作とは別の物語である。
シリーズ第7作「忍びの者 新・霧隠才蔵」
作品データを記しておくと、1966年の大映作品で、時間は87分である。監督は森一生、脚本は高岩肇、撮影は今井ひろし、美術は太田誠一、音楽は斉藤一郎である。そして出演は、市川雷蔵、藤村志保、楠侑子、千波丈太郎、五味龍太郎、内田朝雄、田村高廣、佐々木孝丸、小沢栄太郎、たちである。
大阪夏の陣も終り、家康は将軍職を秀忠に譲り、自らは駿府に引き籠って睨みを利かしていた。が、伊賀忍者の恐しさを知る家康は、武田信玄に仕えた風魔一族を幕下に加えて、伊賀忍者の絶滅を命じた。一方、伊賀忍者の生残り、霧隠才蔵、音羽弥藤次、鴉佐源太たちは家康への復讐を誓い、家康謀殺の機を狙っていた。ある日、くノ一・あかねが入手した城内の見取図をたよりに、才蔵は部下の小六と共に家康の寝所に忍び入る。が、才蔵たちの動勢を察した風魔一族の首領・大十郎が立ち塞がって、家康暗殺は失敗し、小六は殺され、才蔵は大奥の女主人・弥生に助けられた。弥生は家康に滅ぼされた長曽我部盛親の姪で、千姫の供として城に身を寄せているが、家康を倒そうとそのチャンスを狙っていた。で、才蔵の紹介で正式に伊賀一族に会い、家康謀殺への協力を誓う。そして弥生の手引きで家康暗殺を実行しようとする才蔵たち。が、この計画は事前に敵方に知れていて、才蔵たち窮地に立たされる。左源太たちは仲間に裏切者がいると考え、城内に出入りするあかねを疑う。これにあかねは身の潔白を晴らそうとして、病床の家康の元に駆けつけた秀忠の行列に独りで斬りこみ、大十郎らの罠にはまって捉えられる。このあかねの行動に才蔵はあかねを助け出そうとして、大十郎のいる洞窟を襲う。なんとかあかねを助け出すことに成功するが、佐源太は殺されると共に、弥生が裏切り者だったことが分かる。それから間もなく家康は病死した。才蔵に恋しているあかねは、これを機に才蔵が忍者の世界から抜けだすことを願うも、これを拒んだ才蔵は、大十郎と勝負を決すべく、箱根に向う...
シリーズの中ではパラレル・ワールドという感じになるが、忍者同士のアクションは迫力があって見所満載である。第5作とは全く違う展開であるが、こういうのもまた面白い所であり、良いんじゃないでしょうか?
↓まもなく再発されます。
STEVIE WONDER『MY CHERIE AMOUR』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1969年に発表されたアルバムである。彼は'70'sになってからはセルフ・プロデュースするようになるが、本アルバムは'60'sのアルバムであって、セルフ・プロデュースはしていない。が、後の彼のスタイルを垣間見ることが出来るアルバムである。本アルバムは、アメリカではBillboardのアルバム・チャートで最高位34位を記録し、イギリスでは最高位17位を記録している。
収録曲は以下の全12曲である。『My Cherie Amour』『Hello, Young Lovers』『At Last』『Light My Fire』『Shadow Of Your Smile』『You And Me』『Pearl』『Somebody Knows, Somebody Cares』『Yester-Me, Yester-You, Yesterday』『Angie Girl』『Give Your Love』『I've Got You』。
この中からシングル・カットされたのは、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『My Cherie Amour』と『Yester-Me, Yester-You, Yesterday』の2曲であり、前者は全米、全英ともにシングル・チャートで最高位4位を記録する大ヒットとなり、1969年のBillboard年間シングル・チャートでは32位にランクインしている。また、後者も全米では最高位7位、全英では最高位2位を獲得している。(Billboardの年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーであり、大ヒットを記録した名曲『My Cherie Amour』は外せない所であるが、ちょっと面白いのはDOORSの『Light My Fire』をカヴァーしているところである。オリジナルのDOORSとはまた違った味わいがある。それ以外では、『Hello, Young Lovers』『Shadow Of Your Smile』『Yester-Me, Yester-You, Yesterday』『I've Got You』という所をピックアップしておく。
10代前半でデヴューした彼も、キャリアを重ねて青年となり、'70'sに向けて大きく飛躍することを予感させた'60'sの最後のアルバムである本アルバムをじっくりと聴きましょう!
「ROMEO AND JULIET」('1936/'1954(UK&IT/USSR)) [映画(洋画)]
表題の作品は、これまでに何度も映画化されているシェイクスピアの有名戯曲の映画化作品である「ロミオとジュリエット」であり、その中から1936年のジョージ・キューカー監督のアメリカ製作のものと、戦後初の作品である1954年のイギリスとイタリアの合作作品、ソ連製作の3作について取り上げる。(それ以外はまた別の機会に述べる。)物語の方は、あまりにも有名であるので、内容については多くを語ることはしない。同じ作品でも監督の違い、脚色の違いによって随分と雰囲気が違ってくるものであり、見比べてみるというのも面白い所である。
まずは1936年の作品から。邦題は「ロミオとジュリエット」である。作品データを記しておくと、時間は126分、アメリカ。MGMの製作である。原作はウィリアム・シェイクスピア、製作はアーヴィング・サルバーグ、監督はジョージ・キューカー、脚本はタルボット・ジェニングス、撮影はウィリアム・H・ダニエルズ、音楽はハーバート・ストサートである。そして出演は、ノーマ・シアラー、レスリー・ハワード、ジョン・バリモア、エドナ・メイ・オリヴァー、ベイジル・ラスボーン、C・オーブリー・スミス、アンディ・ディヴァイン、レジナルド・デニー、ラルフ・フォーブス、たちである。
MGMが得意とする豪華なセットと衣装を使い、豪華キャストが結集したことが特徴となっている作品である。ロミオとジュリエットを演じた二人(L.ハワード、N.シアラー)は当時40代前半と30代前半であり、そんな二人が10代のロミオとジュリエットを演じている。が、特に年齢のことが気になるような所はない。逆に、脇を固める俳優たちとともに、演技の方がしっかりしているだけに、安心してみることが出来る。
続いて、1954年のイギリスとイタリアの合作作品について。邦題は「ロミオとジュリエット」である。作品データを記しておくと、時間は140分、原作はウィリアム・シェイクスピア、監督と脚本はレナート・カステラーニ、撮影はロバート・クラスカー、音楽はロマン・ヴラドである。そして出演は、ローレンス・ハーヴェイ、スーザン・シェントール、フローラ・ロブソン、マーヴィン・ジョーンズ、ジョン・ギールグッド、セバスチャン・キャボット、ノーマン・ウーランド、ビル・トラヴァース、たちである。
本作はヴェネチア国際映画祭でグランプリ(金獅子賞)獲得している。ジュリエットを演じたスーザン・シェントールは公募で選ばれた人であり、彼女の演技が絶賛された。(が、彼女の映画出演は本作だけということもあって、伝説になっている。)イタリアのネオ・リアリズムを取り入れた演出が見所の作品である。
最後は、1954年のソ連製作の作品について。この作品の邦題は「ロメオとジュリエット物語」となっている。また、ソ連でのタイトルは「ROMEO I JULLIETTA」、英語圏でのタイトルは「ROMEO AND JULIET」である。
作品データを記しておくと、時間は80分、原作はウィリアム・シェイクスピア、監督と脚本はレフ・アルンシュタムとレオニード・ラブロフスキーの2人、撮影はA・シェレンコフとチェン・ユーランの2人、音楽はセルゲイ・プロコフィエフである。そして出演は、ガリーナ・ウラノワ、ユー・ジダーノフ、S・コーレン、A・エルモラーエフ、たちである。
本作はカンヌ映画祭で抒情詩映画賞を受賞しているが、ソ連の映画ということで、知名度は他の作品よりも低いのが残念な所である。が、本作はバレエ映画ということで、他の作品とはまた違った所が味わえる。こういう作品もまた良いものである。
↓有名すぎる原作
ロミオとジュリエット (対訳・注解 研究社シェイクスピア選集)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 研究社
- 発売日: 2007/01/10
- メディア: 単行本
ロミオとジュリエット―Shakespeare’s Romeo and Juliet 【講談社英語文庫】
- 作者: ウィリアム・シェイクスピア, William Shakespeare, ステュウット・アットキン
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 1994/02
- メディア: 文庫
- 作者: シェークスピア
- 出版社/メーカー: フロンティアニセン
- 発売日: 2005/02/01
- メディア: -
- 作者: シェイクスピア
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/06/25
- メディア: 文庫
- 作者: W. シェイクスピア, William Shakespeare, 松岡 和子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1996/04
- メディア: 文庫
↓1954年のイギリス+イタリア版
↓1954年のソ連版
↓やっぱり、O.ハッセ版か、ディカプリオ版と言うことなんでしょうね...
RISKY BUSINESS(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1983年の映画「卒業白書」である。T.クルーズがブレークするきっかけになった作品でもあり、'80'sに量産された青春映画の一つである。一応、青春コメディということに分類されているが、ドタバタとしたコメディ作品ではなく、「ユーモアが利いた」程度であり、「恋する日曜日」のような雰囲気のある青春映画である。(音楽の使い方も上手くて、ここも「恋日」に通じる所がある。)
作品データを記しておくと、時間は100分である。製作はジョン・アヴネットとスティーヴ・ティッシュの2人、監督と脚本はポール・ブリックマン、撮影はレイナルド・ヴィラロボスとブルース・サーティースの2人、音楽はタンジェリン・ドリームである。そして出演は、トム・クルーズ、レベッカ・デモーネイ、カーティス・アームストロング、ブロンソン・ピンチョット、ラファエル・スバージ、ジョー・パントリアーノ、ニコラス・プライアー、ジャネット・キャロル、リチャード・メイサー、ケヴィン・アンダーソン、たちである。
シカゴの郊外のハイスクールの3年生である17歳のジョエルは、大学で経営学専攻を目ざしていて、一流大学に入り一流企業で働きたいと望んでいた。が、成績は今ひとつで、いつもモヤモヤした気分で白日夢ばかり見ていた。そんな時、両親が休暇旅行に出かけることになって、その留守を任されることになる。広い家で、父のステレオでロックを大音量で流し、酒を飲み、父親のポルシェを乗り回すジョエル。そんな所に既にハーバード大学に進学が決まっているマイルズが出前サービスの娼婦を呼び、ゲイの黒人がジョエルを訪ねてくる。有金の75ドルで引き取ってもらうが、その黒人が残していったメモにあった勧めという女性・ラナに電話してしまうジョエル。で、ラナと関係を持ったジョエルだったが、お金を要求されて...
('80'sの)当世学生の気質をユーモラスに描いているが、底抜けの明るさという所がなく、青春映画としたらちょっと異質の雰囲気がある。'80'sのヒット曲のいくつかがあるが、T.ドリームの音楽(スコア)が独特の世界観を出していて、そこが本作の特長となっている。
サントラ盤は'80'sの豪華アーティストたちが集結したものと、従来のサントラらしいサントラ盤のあいのこという感じであるが、スコアが良い味を醸し出していて、聴き所である。
そのサントラ盤の収録曲は以下の全11曲である。『Old Time Rock And Roll』『The Dream Is Always The Same』『No Future (Get Off The Babysitter)』『Guido The Killer Pimp』『Lana』『Mannish Boy (I Am A Man)』『The Pump』『D.M.S.R.』『After The Fall』『In The Air Tonight』『Love On A Real Train (Risky Business)』。
サウンドの方は、如何にも'80'sというサウンドとなっていて、'80'sという時代を大いに感じさせてくれるものである。若き日のT.クルーズの姿を見ることが出来る作品であり、その点でも'80'sを感じるが、サントラ盤によって、よりいっそう'80'sということを感じることになる。映画と共にサントラ盤の方も堪能したい作品である。
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