AMITYVILLE: DOLLHOUSE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1996年の映画「悪魔の棲む家・最終章/ザ・ポルターガイスト」である。シリーズ第7作で、(現時点では)一応シリーズ最終作となっている。(→2005年の「悪魔の棲む家」は1979年のシリーズ第1作のリメイク作品である。)原題の方はまだいくらでも製作されるような感じのタイトルであるが、邦題の方は遂に「最終章」という文字を使ってしまいました。ただ、また3、4年したら製作されるのではと思っていたが、本作から12年となるが、更なる続編は製作されていない。
作品データを記しておくと、時間は98分、監督はスティーヴ・ホワイト、脚本はジョシュア・マイケル・スターン、撮影はトム・キャラウェイ、音楽はレイ・コルコードである。そして出演は、ロビン・トーマス、スター・アンドレフ、レイチェル・ダンカン、アレン・カトラー、ジャレット・レノン、たちである。
物語は、悪魔が家に宿っているのではなく、人形の家に宿っている…というものであり、これはシリーズの途中から定番となった展開である。以前の作品よりもSFXの技術が進歩していることもあって、それなりに見ることが出来るのだが、「悪魔の棲む家」シリーズの作品というよりは「ポルターガイスト」の出来損ないではないか、と感じてしまうようなものである。(この点では、「ザ・ポルターガイスト」という邦題は上手く名付けられている。)
マーチン一家は郊外に家を建てて、その新居に引っ越してきた。どこにでもいるようなごく普通の幸せに暮らしている家族である。ある日、主人のビルは、家の側にある古ぼけた納屋で人形の家を見つけた。数日後に娘の誕生日が迫っていると言うことから、ビルはその人形の家をプレゼントすることにする。が、ビルは恐ろしいその人形の家について何も知らなかった。人形の家には数多くの人間を殺戮してきた悪魔が宿っていた。で、それ以来、マーチン一家には恐ろしい出来事が起こるようになった...
悪魔が宿っている物と被害者の設定が変わっているものの、展開はシリーズ第4作の「悪魔の棲む家・完結編」と特に大きく変わらない。ということで、またも同じ展開で、ということになるが、本作はSFXに関してだけは、過去の作品よりも格段に進化している。(でも、'90'sも半ば過ぎではCGが取り入れられるようになっていて、それを謳い文句にした作品と比べると、それなりということになってしまいますが...)ということで、「ホラー」作品らしく、それなりに恐怖を見せてくれる。
でも、目新しい所は何もなく、「またも」というシリーズ作品に終わってしまった。ただ、いずれ更なるシリーズ作品が製作されるだろう、と思われたが、それだけは今のところ実現していない。が、はっきり言って、これ以上のシリーズ作品は不要ですけど...(2005年に製作されたのはリメイクなので、新たな作品ではない。)
一応、最終作になっているということで、本作のサントラ盤をピックアップしておく。一応、本作のサントラ盤と言うことになっていて、シリーズ全体のサントラ盤ではない。特に素晴らしいというものでもないが、凡作というものでもない。それなりに恐怖感を感じさせてくれるスコア集というものである。(一時期の酷さからは戻ったと言って良いが、まあそれなりという範疇ですけど...)
収録曲は以下の全21曲である。『Main Title』『Dana/Dead Dad』『Todd's Photo』『Seance』『Wasp』『More Dead Dad』『Battle』『I Had A Dream』『It's Alive』『Bill's Dream』『You Did This』『Father』『Claire's Fantasy』『Monster Mouse』『Dana 451』『Shed』『Dig We Must』『Rotten Day』『Dad Again』『Along Came A Spider』『Epilogue』。
暑くなる夏にホラー映画をたくさん見よう、と思うのであれば、映画本編とともに楽しんでおいたらよろしいかと...
Amityville Dollhouse [Original Motion Picture Soundtrack]
- アーティスト: Ray Colcord,Ray Colcord
- 出版社/メーカー: Citadel
- 発売日: 2005/08/23
- メディア: CD
↓ビデオです。(しかも輸入版です。)
↓こちらは日本語吹き替え版のビデオです。
ケータイ刑事銭形舞11話[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
今回の「銭形舞・裏ネタ編」は第11話「コンビ解消の危機! ~小学生検事誘拐事件」についてです。この物語は「ケータイ刑事」で初めて、前作に登場したキャラクターが再登場した物語である。(多摩川ドイル、「愛・16話」に登場)また、展開は「愛・18話」(これは「泪・2nd.16話」や「海・2nd.8話」に受け継がれます。)の愛ちゃんと五代さんの立場を入れ替えたものである。
今回は、劇中で出てきた地名である「板橋」と「御茶ノ水」について簡単に触れておくのと、「雷・5話[裏ネタ編]」の時に記した「多摩川ドイル」について、少し追加修正しておくことにする。
尚、約2年半前のBS-iでの再放送時の時に記したものは「ここをクリック」、2年弱前にMBSでの再放送の時に記した改訂版は「ここをクリック」してください。
「板橋」:一般名詞では、(文字通り)板で作られた橋のことである。(五代さんがドイルくんの作った板橋を見て口にしていた通りです。)
しかし、「板橋」というのは地名であり、日本人であればこちらの認識が先に来るでしょう。「板橋」という地名は、各地に存在するが、自治体名となっているのは東京の特別区の「板橋区」だけである。また、日本の地名であるということは、姓としても実際に使われている。
板橋区。23の特別区の一つであり、北西部にある。北に位置する荒川が県境となっていて埼玉県と隣接している。面積は約32平方キロで、人口は約53万人である。
古くは、日光街道の最初の宿場町であった。その板橋宿を中心に発展していくことになる。1932年に板橋町、上板橋村などの9つの町村が東京市に編入されて「板橋区」となる。何度か境界変更があり、1943年に東京都と東京市が合併したことによって東京都板橋区となる。1947年に22の特別区の1つになり、更に、練馬区の分区によって、一部が練馬区になった。
尚、今回の物語において、「板橋」=「い」+「「柴田」の反対」 ということが出てきている。「「柴田」の反対」は「たばし」ということで、「雷」から登場する鑑識・柴田束志の名前のアイデアの原点がここに登場していたと考えて良いでしょうね。
「御茶ノ水」:「御茶の水」、または「お茶の水」と表記することもある。地名であり、東京都文京区湯島から千代田区神田に至る付近の千代田区神田駿河台を中心とした一帯の地域名である。いくつかの大学や予備校があり、学生街である。
尚、JRと丸ノ内線の駅名は「御茶ノ水」駅、地下鉄千代田線の駅名は「新御茶ノ水」駅というように「の」はカタカナ表記であるが、「お茶の水女子大」の「の」はひらがな表記であり、「お」もひらがな表記である。(お茶の水女子大はこの地にはありません。念のため。)
江戸時代、この付近に合った高林寺境内の断崖から湧出した水を将軍のお茶用の水としたことが地名の由来とされている。
尚、JR御茶ノ水駅には、総武線の「0キロポスト」があるが、特に凝ったデザインのものではなく、ごく普通のキロポストである。
また、やはり地名だけでなく、姓にもあるが、「鉄腕アトム」のお茶の水博士が一番有名でしょうね。
「多摩川ドイル」:「ケータイ刑事」に登場したのは、「海」終了時点で4回である。(「愛・16話」「舞・11話」「零・2nd.11話」「雷・1st.5話」)結局、「泪」と「海」には登場しなかった。→このため、多摩川ドイルには現在、「緑が嫌いな色」「野菜嫌い」という疑惑がある。
多摩川ドイル、11歳。法務大臣・多摩川五男(たまがわ・ごなん)を祖父に持ち、現役小学生にて検事正である。設定上、年を取らないということになっている。もの凄い合理主義者である。銭形姉妹に挑んでは、その度敗れている。愛ちゃんに敗れた時は涙を見せ、舞ちゃんには誘拐された所を助けられることになる。で、零ちゃんには数学選手権のライバルとして自信満々で現れるが、やはり敗北した。更に従姉妹の雷ちゃんにも結局返り討ちにされた。尚、気に入った相手のことを呼び捨てにする癖がある。
で、多摩川ドイルの「緑嫌い」「野菜嫌い」ということに関して述べておく。(以前に筆者がこのことを記したが、それ以降、多摩川ドイルは「ケータイ刑事」に登場していないので、ますますこの疑惑は強くなるばかりである。→渡邉睦月さんが「ケータイ刑事」の脚本を書いていないだけであるが、ちゃんと説明して貰いたいところである。)
「緑」というと、泪ちゃんと海ちゃんのリボンの色である。そして、この色と日常生活においての接点と言えば、野菜というものが一番身近なものになる。ドイルが挑んだ銭形は、愛ちゃんと雷ちゃんの青リボン、舞ちゃんと零ちゃんの赤リボンの4人であり、緑リボンの泪ちゃんと海ちゃんには挑まなかった。では、何故、泪ちゃんと海ちゃんに挑まなかったのか?という疑問が浮上する。(「海」には渡邉睦月さんが脚本を書いていないから、ということで片付けられるが、これでは面白くない。また、そうなると泪ちゃんに挑まなかったことの説明は出来ない。「泪」に睦月さんは脚本を書いている。)
愛ちゃんと舞ちゃんに挑んだドイルは、当然のように泪ちゃんに挑むはずであるが、それをすることなく、零ちゃんに挑んだ。ということは、ドイルは泪ちゃんを避けたということになる。特に、零ちゃんには「味噌っかす」とバカにしていただけに、それなら何故、泪ちゃんに挑まなかったのか。
それは、泪ちゃんのリボンの色・緑が嫌いだからである。天才的な頭脳を持つ多摩川ドイルも11歳の子供である。子供は特定の野菜(特にピーマンやセロリ)が嫌い、というのが多い。で、ドイルもそのように、ピーマンやセロリという緑黄色野菜が大嫌いで見たくもないのである。よって、緑黄色野菜と同じ色のリボンをしている泪ちゃん(海ちゃんも同じ)の顔は見たくないのである。下手に泪ちゃん(海ちゃん)に挑んでも、緑リボンを目にすると怯えるなど、自分の弱点を露呈してしまい、とても勝負にならない、と思って勝負を避けたのである。(ある意味では「腰抜け」ということになる。)
海ちゃんに挑んでいたら、緑リボンを目にしての反応次第で「緑嫌い」そして「野菜嫌い」に関して釈明できることもあるが、海ちゃんに挑まなかったということで、この疑惑はもはや疑う余地はなく、確定したと言って良い。
赤リボンの7代目、8代目に挑んだら挑んだで、「緑/野菜嫌い」は確定となるし、挑まなければ、臆病風を吹かして逃げたということで「腰抜け」ということになる。(ただ、ドイルのことだから、泪ちゃんと海ちゃんに挑まなかったのは、その時は「海外留学していた」とか、「担当事件から手が離せなかった」というような適当な言い訳をするでしょうけど...→憎たらしさ度もアップするでしょうね。)
ということで、睦月さん、丹羽Pさん。こういうことでよろしいですよね???
↓参考まで
江戸四宿を歩く―品川宿・千住宿・板橋宿・内藤新宿 (江戸・東京文庫)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 街と暮らし社
- 発売日: 2001/12
- メディア: 単行本
江戸・東京 歴史の散歩道―江戸の名残と情緒の探訪〈4〉豊島区・北区・板橋区・練馬区 (江戸・東京文庫)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 街と暮らし社
- 発売日: 2002/09
- メディア: 単行本
お茶の水女子大学附属小学校・東京学芸大学附属竹早小学校入試問 (2009) (有名小学校合格シリーズ)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 伸芽会
- 発売日: 2008/03
- メディア: 大型本
↓多摩川ドイル登場物語が収録されているもの(「舞」は上にあります。)
↓勝負を避けられた緑リボンの泪ちゃん&海ちゃん
ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~
- 出版社/メーカー: ハピネット
- メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形海 夏舞台完全版 BS初!ついに舞台だ!~超豪華!演劇者殺人事件
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: DVD
ゴーオンジャー#19 [特撮]
今回の物語は、次週がお休みになるということで、終わりの所にはしっかりと引っ張るためのネタを仕込んでいたが、これまでの作りからは浮いてしまってるんですけどね...メンバーの方も、いたのかはっきり分からないような色もいましたし...
「プロ」/「アマ」ということからのドタバタ劇だったが、そんなのは別にどうでも良いんですけどね。(ある意味、赤の発言は正しい)ただ、「プロ」と言うとしたら、キャンピングカーで生活していて、これという支援組織もなく、完全に私的集団であるゴーオンジャーには全く似合いません。「プロ」と言うには、やはりそれなりの支援組織があってこそである。戦隊では「ゴレンジャー」「バトルフィーバーJ」「チェンジマン」「オーレンジャー」というミリタリー戦隊ならばともかく、それ以外は「プロ」という言葉は全く似合いません。そもそも、携帯サイトの人気投票に浮かれているゴーオン・メンバーには、あのままの「アマチュア」っぽさが良いんですけど。
自分より背の高いものを斬り倒すというノコギリバンキ。こういう怪人は典型的な昭和ヒーローに登場する怪人である。(突っ込み所満載というのも実に楽しい所である。)しかも、声が2代目バル・イーグル(「太陽戦隊サンバルカン」)という、狙ったキャスティングがされている。(でも、「カクレンジャー」の時のように姿を見せてくれなければ...)尚、「サンバルカン」と言えば、岸田森に曽我町子というように、実に凄い顔ぶれがレギュラーだった作品ですね。そして、唯一のレッド交代劇(戦士ではなくて転任でした。)があった作品である。→メンバーが多すぎるゴーオンジャーに対してちょっとシニカルなメッセージを伝えているような気が...
そして、それに応えるような緑の囮作戦。やはり昭和ヒーローの世界である。で、そういう世界観には「プロ」という言葉は全く似合わない...
次回は映画「悪魔のいけにえ」を思わせるようなチェーンソーバンキの活躍を期待したいところであるが、新しい玩具のプロモーションのようになっちゃいそうだし、その次の21話は「ゴレンジャー」から数えて「戦隊」通算1600話となるのだが、大きな期待は抱かない方が良さそう...新メンバーが加わったばかりなのに、もう中だるみが見られるし...
悪魔のいけにえ スペシャル・エディション コンプリートBOX(3枚組)
- 出版社/メーカー: ビデオメーカー
- メディア: DVD
- 出版社/メーカー: 東映ビデオ
- メディア: DVD ↓「チェーンソー」は正しく使いましょう
House Of Horror - Mini Bust: Texas Chainsaw Massacre - Leatherface
- 出版社/メーカー: ジェントルジャイアント
- メディア: おもちゃ&ホビー
Videogame Masterpiece バイオハザード4 ガナード チェーンソー (1/6スケールモデル)
- 出版社/メーカー: ホットトイズ
- メディア: おもちゃ&ホビー
Cult Classics - Box Set: Texas Chainsaw Massacre - The Beginning
- 出版社/メーカー: ネカ
- メディア: おもちゃ&ホビー
ムービー・マニアックス シリーズ7 「悪魔のいけにえ」レザーフェイス 12インチ・フィギュア
- 出版社/メーカー: McFARLANE TOYS
- メディア: おもちゃ&ホビー
漫画喫茶都市伝説 呪いのマンナさん #4 [ドラマ]
今回から「ビューティサプリ」ということで新たなエピソードに突入となり、新たな登場人物が顔を出した。でも、あじゃって、あのヤマンバ・メイクやスケバン・メイクなどをしていないと、誰だか分からない...
漫画喫茶でリョウコが手に入れた「願いがかなう本 マンナ」というメモから、カムイは都市伝説として語られていることを思い出し、シズカとリョウコはサヤカの死の謎を調べ続ける、というこれまでの流れの方は、今回はシズカもあの漫喫に行ったということぐらいですかね。(本当にのんびりした展開です。→12話まで引っ張るとしたら急展開は無理なんでしょうけど...)
新たな登場人物(新たな犠牲者になるのでしょうけど...)は受付嬢をしているOLの直子。自分の容姿にコンプレックスをもっている。そんな彼女が漫喫で見かけた男に一目惚れ。そんな所に、願いが叶うというあの赤い本が目の前に現れた。で、目を通すと綺麗になるサプリの物語があり、その漫画の内容通りにネットで検索をする。すると、漫画の通りに「究極のビューティサプリ」の販売サイトが出てきた。で、購入することにした。
内容的には薄い本作だが、満喫内で本を捜すシズカ、リョウコ、直子の描写は、それぞれの性格を上手く描いていて、少しは期待できるという所を見せてくれました。シズカは指で書棚に並んでいる本の背表紙をなぞりながらタイトルを確認するように丁寧に探しているが、リョウコは指を使ってはいるものの、適当にと言う感じで流しているし、直子に至っては、臆病に視線が定まらずにキョロキョロしていて、本を捜すには非常に効率の悪いことをやっていた。3人のキャラをしっかりと出していて、これはなか良い所でした。(やっぱり主役(シズカ)は優等生タイプなんですね。)
次回予告では「あんた、本当に直子なの?」という台詞が出ていたが、ということはビューティサプリを買った直子がそれを飲むと、全くの別人のような容姿になったということですね。演じる役者も別の人ということで、容姿だけでなく性格の変化を描くのには手っ取り早い方法であるが、何処かに同じ人物と思わせる描写があるといいんですけど...(珈琲に砂糖を入れすぎるというのがその伏線か???)
新たなエピソードの序章と言うことだったが、相変わらず「ホラー」という怖さが全くなく、(サヤカの死の)謎解きミステリーとしても殆ど進展がない。「新感覚ホラー」と謳っている本作だが、その「新感覚」というのがまだ理解できないでいる。また、少しは「この後の展開は?」と興味を引く部分があったというのが今までとの違いでした。
尚、シズカとリョウコのメイド喫茶でのメイド姿はやはりサービス・ショットということで、ちゃんと用意されていたが、そのメイド喫茶の店長(「店長」というだけで、名前の設定はない。演じているのは「ウルトラマンメビウス」のコノミ隊員・平田弥里)の扱いは、どうでも良いというように格下げされてました。漫喫の店長(こちらも「店長」というだけで名前の設定はない。演じるは清水昭博)は不気味さを感じさせる存在感があったんですけど...(→同じ準レギュラーでも、ストーリーへの絡み方が違うと、扱いまで変わるって、正直ですね)
次回からは放送時間が23:30に戻る。ということは「ベストヒットUSA」の後半とかぶることになる。リアルタイムでは見ないが、一応録画予約の方は残しておくことにして、今回限りの離脱はしないことにしました。
↓DVDが8月に発売になります。(各3話収録)でも、どうして「1」ではなくて「2」だけに画像があるの?(> amazonさん)
BEST HIT USA 2008[2008/6/24] [音楽(etc.)]
いつものように、一番早い放送である火曜日夜のBS朝日の放送において、ON AIR曲と「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心に記します。EPGで「貴重映像を大放出!」とあっただけに、またも酷い形になるのでは?と思っていたが、やはりその通りでした。→最近はちょっと詰め込みすぎていて、PVに関してはスタボロ状態で、ちょっと酷すぎる状態が続いています。
最初は、1980年代の中頃に結成された、最近8枚目のアルバムを出した、ベストアルバムを出した時にこの番組に登場した、日本で大人気などと言うことが語られたのはTHE OFFSPRINGでした。で、メンバーのインタヴューが少しだけ流れると、左がPV、右がCDに入っているフリーの映像というこの番組独自の形で2つの映像を一度に流すという形で『Hammerhead』がON AIRされました。(が、途中からまたもインタヴューを被せ、途中でブチ斬りとなりました。)
続いて話題のアーティストを紹介する「HOT MENU」のコーナーで、イギリスのTHE HOOSIERSが取り上げられました。彼らの簡単な紹介に続き、彼らのインタヴューが少しだけあり、それに続いて『Goodbye Mr. A』が流れました。(が、途中からインタヴューが被せられ、途中で切られました。)そして「COUNTDOWN USA」となり「TOP 40フォーマット」と言ってから20位から11位までの発表があり、AC CHARTのTOP 10の紹介がEAGLESの『Busy Being Fabulous』(今週14位ということでした)に乗せて行われました。
CMを挟んでからは、「STAR OF THE WEEK」のコーナーとなって、FLO RIDAが取り上げられました。ある程度の説明があってからインタヴューがあってから、FLO RIDA featurin T-PAINの『Low』がON AIRされました。(やはり、途中からインタヴュー画面が右半分を占拠して、そこからインタヴューの続きへとなっちゃいました。)そして「C/D USA」の続きで、10位から4位の発表があり、更に今週のALTERNATIVE CHARTのTOP 10紹介がSEETHERの『Rise Above This』(今週の3位)に乗せて行われました。
CMを挟んでから、待望の「TIME MACHINE」のコーナーとなったが、今回も前振り無しでいきなりスタートしました。6/24ということで、以下の4件が紹介されました。
1965年:JOHN LENNONの2冊目の本「A SPANIARD IN THE WORKS」が発売になる、1989年:SOUL II SOULのシングル『Back To Life』が全英1位を獲得、4週連続1位となり、イギリスにグラウンド・ビート・ムーヴメントを起こすきっかけとなる、1995年:サンフランシスコで行われたPEARL JAMとNEIL YOUNGのジョイント・コンサートで、ステージ中にボーカルのEDDIE VEDDERが倒れステージを降りた。ブーイングの中、NEILがP. JAMの他のメンバーと2時間にわたってパフォーマンスした、2004年:ERIC CLAPTONがニューヨーク・クリスティーズのオークションに愛用のギター56本を出品した。れはドラッグ中毒患者のリハビリ施設へり資金捻出のためで、1956年のフェンダー・ストラトキャスター・BLACKIE95万9500ドル(約1億1200万円)で落札されて世界中で最も高価なギターとなった。
また、6/24が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の3人でした。MICK FLEETWOOD(1942年生まれ)、JEFF BECK(1944年生まれ)、TEARS FOR FEARSのCURT SMITH(1961年生まれ)。
この中からは、JEFF BECKが誕生日ということで、THE YARDBIRDSの1966年のライヴの『Happenings Ten Years Time Ago』(白黒映像でした)が流れました。(ここはまともに流れました。)続いて、J. BECKが流れたらCLAPTONも、ということで1988年のライヴからERIC CLAPTONの『Crossroads』が流れました。(が、これは途中でブチ斬りされました。)
続いて「C/D USA」のTOP 3の発表を挟んで、最後のリクエストのコーナーへ。今回は1987年のFLEETWOOD MACの『Big Love』でした。これも誕生日繋がりから選ばれたということですかね?(時間の関係もあって、フェードアウトするような形で終わりました。)この曲がヒットした当時は、MACは色々とあった時期でしたね。この曲が収録されているアルバム「TANGO IN THE NIGHT」のリリースは実に嬉しいことでした。
次回は、EPGの番組情報によると、ゲストはギャヴィン・デグロウ、ジョン・ウェットン(エイジア)の名前があります。そして説明文の方は、NYが生んだ天才シンガー、ギャヴィン・デグロウがスタジオに初登場!となっています。
ライズ・アンド・フォール、レイジ・アンド・グレイス(初回生産限定盤)(DVD付)
- アーティスト: オフスプリング
- 出版社/メーカー: SMJ(SME)(M)
- 発売日: 2008/06/11
- メディア: CD
- アーティスト: フロー・ライダー,ヤング・ジョック,トレイ・ソングス,リック・ロス,T-ペイン,リル・ウェイン,ティンバランド,ショーン・キングストン,バードマン,ウィル・アイ・アム,ブリスコ
- 出版社/メーカー: Warner Music Japan =music=
- 発売日: 2008/04/09
- メディア: CD
BOB MARLEY『LEGEND』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年にリリースされたアルバムである。彼は1981年に亡くなったが、それからベスト盤という形でまとめられたアルバムである。今日のレゲエを隆盛は彼がいなければあり得なかったものであり、レゲエを聴くのであれば、絶対に外すことの出来ない彼のベスト盤ということで、聴いていなければレゲエ・ファンとは言えません。
本アルバムは、'84年のリリース時はLPであり、A/B面に7曲ずつの全14曲が収録されていたが、後にCD化された時にボーナス・トラックとして、LPのA/B面それぞれの最後に1曲ずつ、合計2曲が追加されて全16曲収録となった。また、2002年には「DELUXE EDITION」という形の2枚組(1枚はオリジナルの14曲+ボーナス・トラック1曲)もリリースされた。ということで、これから入手使用というのであれば、絶対に「DELUXE EDITION」をお薦めする。
収録曲は、オリジナル盤(全14曲)では以下の通りである。『Is This Love』『No Woman No Cry』『Could You Be Loved』『Three Little Birds』『Buffalo Soldier』『Get Up Stand Up』『Stir It Up』『One Love / People Get Ready』『I Shot The Sheriff』『Waiting In Vain』『Redemption Song』『Satisfy My Soul』『Exodus』『Jamming』。
尚、2曲のボーナス・トラックが追加されたものは、全16曲となるが、上記の『Stir It Up』と『One Love / People Get Ready』の間に『Easy Skanking』が入り、一番最後に『Punky Reggae Party』が追加されている。
また、「DELUXE EDITION」のDISC 1には『Easy Skanking』は収録されていない。(全15曲となっている。)そしてDISC 2は以下の全13曲が収録されている。(別バージョンである。)『One Love/People Get Ready (Extended Version)』『Waiting In Vain』『Jamming』『Three Little Birds/Three Little Birds (Dub Version)』『Could You Be Loved』『No Woman No Cry』『Coming In From The Cold』『Buffalo Soldier』『Jamming』『Waiting In Vain』『Exodus』『Lievely Up Yourself』『One Love/ People Get Ready (Dub Version)』。
全14曲のオリジナル盤と「DELUXE EDITION」では、収録曲数が数の上では2倍になるが、リミックスされた別バージョンということなので、これらが無くても問題はない。しかし、これから入手するのであればやはり「DELUXE EDITION」でしょう。
本アルバムはベストアルバムであり、しかもROLLING STONE誌が最も素晴らしいアルバムの古今500の中に選ばれている(46位)アルバムであると言うことから、お薦め曲はピックアップしない。(全部と言うことになるのは当然ですから。)また、本アルバムは彼の発表した曲の中でも美味しい所ばかりを集めたものであるので、レゲエを、彼のサウンドをこれから聴こうという入門者向けの教科書という位置づけにして、彼の発表したオリジナル・アルバムの方に進んでいって貰いたい所である。
また、彼のファンにとっては、手頃に代表的な曲を聴くためと、コレクションを充実させるためという点で、必携である。(彼の熱心なファンであれば、オリジナル・アルバムからお気に入りの曲を集めて、CDに焼いていることでしょうが...)
↓「DELUXE EDITION」はこちらです。
「AMITYVILLE 1992: IT'S ABOUT TIME」 [映画(洋画)]
表題の作品は1992年に製作されたシリーズ第6弾の「アミティヴィル1992」である。実は、1993年製作の「AMITYVILLE: A NEW GENERATION」(邦題:「真・悪魔の棲む家」)よりも先に製作されているのだが、本作はTVムービーということ(「真・…」は劇場公開作品である)や公開(TV放映)が遅れたこともあって、こちらの方が「悪魔の棲む家」シリーズでは後という位置づけになっている。また、当然の如く、本作は日本では劇場未公開であり、ビデオ・ソフトとしてリリースされた。→と言っても、もはや「悪魔の棲む家」の名前が原題にあるだけで、本作は、邦題にも「悪魔の棲む家」の名前が消えてしまった。もはや「AMITYVILLE」という部分でしか繋がっていない安易な作品に落ちぶれている。これまでのシリーズを1本たりとも見ていなければ、完全に無視して良いでしょう。が、見ていたら、形だけでも見ておいた方が...(はっきり言って、ここまできて「未見」という穴が空くことを避けるためだけに見るようなものです...)
作品データを記しておくと、時間は95分、原案はジョン・G・ジョーンズ、監督はトニー・ランデル、脚本はクリストファー・デファリアとアントニオ・トロの2人、撮影はクリストファー・テイラー、音楽はダニエル・リットである。そして出演は、スティーヴン・マクト、ショーン・ウェザリー、ミーガン・ウォード、ニタ・タルボット、デイモン・マーティン、ジョナサン・ペナー、ディーン・コクラン、テリー・スネル、ディック・ミラー、たちである。
物語は、1989年のシリーズ第4作「悪魔の棲む家・完結編」の焼き直しといったものである。(悪魔が乗り移ったものが電気スタンドではなくて時計に変わっている。)で、古時計に乗り移った悪魔がお馴染みの展開で次々と人を殺していく。(ただ、本当にこれってホラー作品なの?と言いたくなるような笑うにも笑えない殺し方が出てきます。→だからと言って、コメディ作品ということにはなっていない。)また、悪魔が時計に乗り移っていると言うことで、時間を逆行させるというとんでもないことをするが、それって(悪魔にとったら)かえってヤバくなるんじゃない?とツッコミたくなりました。
一応、ホラー作品であるが、突っ込み所満載ということで、違った見方をして楽しむのがよろしいかと... で、ここで打ち止めとはならず、更にシリーズ第7作が1996年に製作されることになります。(やはり相変わらずという内容だが、ここまできたらそれについても記すことにします。)
↓DVDはありません。共にビデオです。
「AMITYVILLE: A NEW GENERATION」 [映画(洋画)]
表題の作品は1993年の映画「真・悪魔の棲む家」である。1989年に「悪魔の棲む家・完結編」で幕を下ろしたと思われたが、それから4年、シリーズ第5作として本作が製作された。尚、日本では、本作はシリーズ第1作に続いて劇場公開されたシリーズ2本目の作品となった。
作品データを記しておくと、時間は92分、監督はジョン・マーロウスキー、脚本はクリストファー・デファリアとアントニオ・トロの2人、撮影はウォーリー・フィスター、音楽はダニエル・リッチである。そして出演は、テリー・オクィン、ジュリア・ニクソン、デヴィッド・ノートン、リチャード・ラウンドトゥリー、ロバート・ラスラー、リン・シェイ、トム・ライト、たちである。
若手アーティストのキイズは、ある日、ホームレスの老人から鏡を貰った。が、それ以来、彼は毎日見る夢に悩まされることになる。その夢は、見知らぬ家族が食事をしている夢であり、いつも同じ夢を見ていた。そんな中、彼のアーティスト仲間のスーキーがその鏡に興味を持ち、キイズから借りて自室に置いた。するとスーキーの恋人が鏡の前で幻覚を見て自殺してしまい、スーキーも首を吊った。キイズは鏡に何者かが潜んでいると思い、鏡を譲り受けた老人について調べ始める。するとその老人は彼の父であり、鏡を使うことで悪霊と交霊していたのだった。また、父はかつて、食事中にある一家を殺し、精神病院に入院していたことがわかり、キイズが見た夢はその時の惨劇の様子だった。やがてキイズは、過去の惨劇を自分の芸術作品として再生し始めて...
展開は、「完結編」の延長線上にあるものであり、実話を元にしていると言うことと、あの悪魔が乗り移っている鏡が出ているが、シリーズ作品と言うよりは別物と思ったほうがいいでしょう。まあ、それなりの作品ということで、シリーズを継続させる必要があったのかは疑問である。
で、今度こそ打ち止め(リメイク作は別とする)と思われたが、この後もまだシリーズは続くのである。(当然、マンネリという事で続いていく...)
↓流石に日本盤DVDはありません。このDVDはリージョンコード「1」です。
↓ビデオはこちら(日本盤/輸入盤)
ダビング10は7/4 4:00から [科学/技術]
あれだけ揉めて、空中分解しそうだった「ダビング10」が7/4(金)の午前4時開始と発表された。ということで、業界は期待しているようだが、こんな欠陥規格を遂に導入しちゃうなんて、本当に酷いですね。総務省の体面を立てて、互いに反発していた業界も仕方がない、ということで観念したようだが、メーカーにしても、あれだけ「周知期間が」とか「ダビング10」に関するマニュアル配布は?とか、色々とヘリクツを言っていたのに、掌返したようになっちゃうし、補償金問題という難題を切り離してしまったために、この決着という難問は先送りしただけだし...
HDDレコーダーに録画したものをDVDにダビング出来る回数が緩和されるということでは、確かに良くなったように思える。事実、現在のコピー・ワンスだと、ダビングに失敗した場合、DVDにも残らず、HDDから消えてしまう場合が確かにあったので、これに関しては改善されることになる。が、それ以上は何も変わっていない。(DVDにダビングしたものは、そこから更にコピーをすることは出来ない。)
そもそも、現行DVDの規格では「コピー可/不可」の2つに1つしかコードがないというのが、大きな問題であり、これが欠陥を生むことになっている。DVD-Rであれば、「コピー不可」にしても良いと思うが、RWとRAMのように書き換え可能な規格であれば、全て「ムーブ」に対応させるべきであろう。(DISCからHDDにダビングしたらムーブとなり、DISCのデータは消去されることになる。)現在のRWとRAMは単にビデオテープと同様に、何度も記録/消去が可能というだけになっていて、持っているパフォーマンスが殺されている。
単にTV放送を録画して、それを保存するだけという人には関係ないが、映像を色々と編集して楽しむという人にとっては、現在のシステムはその楽しみを奪っている欠陥規格でしかない。この欠陥が何の改善も行われずに「ダビング10」にそのまま継承されているというのは、欠陥が受け継がれたのと何ら変わりない。よって「ダビング10」も欠陥規格でしかない。
尚、TV放送を録画して、ダビングを重ね、再編集し、それを残して楽しむという行為は、そうやって作成したものを商業的に利用する(販売、レンタルは勿論、上演なども含む)と著作権法違反となるが、個人の範囲で楽しむ分には著作権法でも認められている私的利用の範囲内であり、違法性はない。よって、「コピーワンス」(ダビング10も含む)は法律が認めている範囲を出来ないようにしているだけである。
「ダビング10」によって、一旦RW/RAMにコピーしたものを再度HDDにコピー出来れば、同じシーンを繰り返すように編集するとことが出来るようになり、法律で認められている楽しみが少しは出来るようになるのに...
まあ、編集して楽しむという人がどれだけいるのか、ということで片付けちゃうのでしょうが、それって「少数切り捨て」を進める政府のやり方そのままである。
「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉があるが、世の中にまた一つ欠陥品がはびこることにしかならないのだから、困ったものである。
ところで、地デジは導入賛成派で、BSデジタルは消極派、有料放送局は否定派だったが、どこまでの放送局が「ダビング10」に移行させるのでしょうか?また、本当に7/4にスタート出来るの?暫くは色々と問い合わせやクレームが来て、メーカーの方も大変なことになりそうだし...
だから ↓ こういうものがはびこるのである。
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ケータイ刑事銭形舞10話[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
今回の裏ネタ編で述べる物語は2桁に乗り残りも少なくなってきましたが、第10話「まぎらわしい! ~警察隠語殺人事件」です。
この物語では警察隠語がたくさん出てくるということで、知識を得るのにはピッタリという物語である。で、今回は「隠語」について、そして五代さんが口にしていた「アベベ」について、劇中で柴田さんがたっぷりと(ピザに)タバスコをかけていたということから「タバスコ」について記すことにする。
尚、約2年半前のBS-iでの再放送時の時に記したものは「ここをクリック」、2年弱前にMBSでの再放送の時に記した改訂版は「ここをクリック」してください。
「隠語」:簡単に言えば、特定の仲間の間だけで通用する特別の言葉、単語のことである。尚、よくある間違いとして「陰語」と書く人がいるが、これは誤字である。「韻語」だったらば有益が、これは韻を踏んだ文章(詩)という意味であり、「隠語」とは全く別物である。
また、「隠語」は特定の集団の間だけに通じる言葉であるが、専門用語とは違って公式な言葉とはされない。
隠語が生まれたのは、その集団においての言葉遊びという所があるが、特定の世界では、部外者に内容が分からないようにするために、一般的に使われている言葉を変えて生まれたというものがある。今回の物語に出てくる「警察隠語」も、部外者に理解されないようにするという暗号として生まれたものである。(このように、専門家集団が部外者には分からないようにする目的で生まれた隠語というのは、大抵の分野に存在している。)
隠語の多くは、元になる単語の音節をひっくり返したもの、短縮したもの、またはその両方をしたものが多い。それ以外には、比喩的表現から転じたものというものがある。
ただ、警察隠語に関しては、多くの刑事ドラマなどに出てくることから、元々は警察隠語であるが、現在は一般的な言葉として認識されているものも結構ある。尚、今回の物語に出てこなかった警察隠語としては「マル○(漢字1文字が多い)」というものがあり、「マル暴」などがその例である。(しかし、「マル暴」はもはや一般的な単語になっているという気がします...)
「アベベ」:アベベ・ビキラ。1932年生まれ、1973年没。エチオピア出身のマラソン選手であり、オリンピックで史上初のマラソン2連覇を達成した。(1960年のローマオリンピック、1964年の東京オリンピック)しかも、この2度の優勝は、共に当時の世界最高記録を更新するというものである。ちなみに、その記録は、ローマでは2時間15分17秒、東京では2時間12分11秒である。(現時点でのマラソンの世界記録は、男子が2007年9月のベルリンマラソンで記録された2時間4分26秒、女子は2002年10月のシカゴマラソンで記録された2時間15分25秒である。→女子の現在の記録がローマオリンピック当時の男子の記録とほぼ同じという所まで延びているというのもまた凄い。)
ローマオリンピックで、彼は靴が壊れたために新しい靴を買おうとしたが、合うものが無く、裸足で出場した。当時は全くの無名選手であったが、世界新記録で優勝したことから「裸足の王様」と呼ばれるようになり、一躍英雄になった。特に母国エチオピアでは、軍隊で将校に昇進した。
尚、この時、アベベは高地トレーニングを積み重ねていたということで、これ以後、「高地トレーニング」が広く広がり、現在では当たり前のようになった。
また、1896年から2004年の北京までの近代オリンピックにおけるマラソンで2連覇したのはこのアベベと、1976年のモントリオール、1980年のモスクワで連覇した東ドイツのワルデマール・チェルピンスキーの2人しかいない。また、オリンピックのマラソンで世界新記録を出したのは、女子マラソンを含めてもアベベの2回だけである。
「タバスコ」:唐辛子(タバスコペッパー)をすりつぶし、それに塩と酢を加え、長期間発酵熟成させて作られたピリッと辛いソース(調味料)である。色は赤であるが、近年は青唐辛子を原材料にした緑色のものもある。尚、「タバスコ」はアメリカのマキルヘニー社の登録商標である。
手軽な調味料として、ピザやスパゲティなどのイタリア料理に使われる事が多いが、本国イタリアではピザやパスタにタバスコを振りかけることはしない。日本をはじめとするいくつかの国で行われているにすぎない。(世界的にはレアケースである。)特に、ピザにタバスコをかけるのは世界でも日本人だけである。
栄光なき天才たち マラソン円谷&アベベ編 (SHUEISYA HOME REMIX)
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