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「VIVA MARIA!」 [映画(洋画)]

表題の作品は1965年のフランスとイタリアの合作映画「ビバ!マリア」である。日本公開は1966年4月であった。フランスを代表する女優であるが、全くタイプの異なるBBとJ・モローの共演による異色のお色気たっぷりの革命物語である。

作品データを記しておくと、時間は122分、製作、監督はルイ・マル、脚本はルイ・マルとジャン・クロード・カリエールノ2人、撮影はアンリ・ドカエ、音楽はジョルジュ・ドルリューである。そして出演は、ブリジット・バルドー、ジャンヌ・モロー、ジョージ・ハミルトン、グレゴール・フォン・レッツォーリ、ポーレット・デュボスト、クラウディオ・ブルック、カルロス・ロペス・モクテスマ、たちである。

マリーはアナーキストの父を助けて破壊活動を続けていたが、その父が死んでしまい、彼女は一人になってしまう。警察に追われる彼女は逃げている内に、ある小さな町に辿り着く。その町では旅芸人ノロドルフォ一座が開演中であったが、花形・マリアとコンビを組んでいた相棒が自殺してしまい、困っていた。こんな所にマリーが転がり込んできた。で、一座はマリーをスペイン語式に読ませて「マリア」として、マリアとマリアのコンビを結成させた。で、マリア・コンビはたちまち人気者となる。が、この南米にある国では、政府の悪政に民衆が立ち上がるという暴動が頻発していて、一座がある村を通った時にも暴動があった。一座の面々はそれを高みの見物と決めたが、マリーは過去の血が黙っておらず、鉄砲で政府軍の兵隊を撃ってしまったため、一座の全員はマリーと共に政府によって捕らえられ、牢獄に送られた。牢獄で一同は死刑囚のフロレスと出会うが、彼はマリアの大ファンであり、かつてはマリアの所に日参していたという過去があった。フロレスが銃殺される前夜、2人は一夜を共にして愛の夜を過ごした。朝になり、2人のマリアは、土地の権力者に呼び出された。訪れた先でマリーは、機関銃があるのを見ると、それを奪い、乱射して脱出した。しかし、この騒動でフロレスは流れ弾を喰らって死んでしまうが、マリアに「戦いを続けてくれ」と言い残した。するとマリアは突然、革命に目覚めた。マリーは昔の血を甦らせ、2人のマリアは革命のために行動を進めていき、政府軍を追いつめた。こうして2人のマリアは革命の英雄となり、聖母マリア以上の人気者になった。が、今度は教会が黙っておらず、2人のマリアは教会に捕らえられ、殺されかける。が、革命軍が総攻撃を開始して、2人のマリアを救出し、まもなく革命を成功させた。2人のマリアは一座に戻り、旅立っていった。

如何にも'60年代らしいノリの娯楽作品であり、「お色気」(この言い方がピッタリであって、「セクシー」というと少し違うように感じられる。)たっぷりで蟻ながら、コメディの要素があり、アクションの要素があり、お遊びありということで、たっぷりと楽しめる娯楽作品となっている。

'60年代のフランス映画ということで、ハリウッドの娯楽作品とはまた違った味のある作品であって、時にはこういう作品に触れてみるというのも面白いでしょう。

また、当時のBBは絶頂期を過ぎていたとは言っても、その魅力はまだ衰えておらず、彼女を見るということもまた楽しみ方の一つである。(当然、J・モローについても同様である。)

 

ビバ、マリア [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • メディア: DVD


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PINK FLOYD『A SAUCERFUL OF SECRETS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1968年に発表された彼らの2nd.アルバムである。邦題は「神秘」と付けられているアルバムである。FLOYDは4人編成であるのだが、本アルバムではD・ギルモアが加入していること、更にS・バレットも活動を続けていたため、5人編成という形が実現している唯一のアルバムである。(本作の後でS・バレットは正式に脱退している。)また、初期のFLOYDのアルバムとしては、最もチャートの動きが鈍かったアルバムでもある。と言っても、イギリスで最高位9位、フランスで最高位10位を記録している。(アメリカではチャートインせず。)

収録曲は以下の全7曲である。『Let There Be More Light』『Remember A Day』『Set The Controls For The Heart Of The Sun』『Corporal Clegg』『A Saucerful Of Secrets』『See-Saw』『Jugband Blues』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルは『Let There Be More Light』、2nd.シングルは『Jugband Blues』であるが、いずれもが英米ではチャートインを記録していない。(チャートインしたのは『Jugband Blues』がノルウェーで最高位12位を記録しただけである。)と言っても、彼らはシングル志向では無いので、シングル曲がヒットし無かったと言っても全く気にする必要は無いというのは言うまでも無い。

お薦め曲はS・バレットがリード・ボーカルを務めている『Jugband Blues』と、12分弱という超大作であるアルバム・タイトル・ナンバーでもある『A Saucerful Of Secrets』、R・ライトがリード・ボーカルの『Remember A Day』をピックアップしておく。(が、やはりFLOYDのアルバムは全曲をじっくりと聴くべきなので、「お薦め曲は全部」と言ってもいいのですがね...)

セールスやチャート成績では、確かに彼らのアルバムとしては今一つであったが、本アルバムにはそういうものでは計ることが出来ない要素が詰まっているため、アルバムの内容、クオリティー、価値と、セールス、チャート成績とが比例関係にならないと言うことを如実に表しているアルバムの一つ(いや、その代表的なアルバムと言っていいでしょう。)ということになる。

FLOYDを聴く場合、やはり、外すことの出来ないアルバムである。尚、プログレがお好きでないという方は、本アルバムには接近しない方が宜しいかと...

 

Saucerful of Secrets

Saucerful of Secrets

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1987/07/07
  • メディア: CD

神秘

神秘

  • アーティスト: ピンク・フロイド
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/06
  • メディア: CD
神秘 (紙ジャケット仕様)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2001/05/30
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形零14話(2nd.1話)[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形零」の第14話(2nd.1話)「帰ってきた男! ~福笑いキング殺人事件」の「裏ネタ編」の4回目の増補となる今回は、冒頭のちゃんと五代さんのファースト・コンタクトの所に出てきた事柄から、五代さんがこれを着ていたということから「羽織」について、「」について、これをしていたと言うことから「凧揚げ」について、口にしていた「熱血」について、ちゃんに対してこういった「七五三」について記します。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/16日付です。)

羽織」:和服の一つであって、着物の上に着る短衣である。防寒のため、または礼装のために用いられるものである。

歴史は古く、室町時代の後期に登場して、広く用いられたものである。但し、当時は武家階級では正式には使用していなかった。安土桃山時代を経て、江戸時代も同様に用いられたが、あくまでも上級武家は使用していなかった。

尚、紋付きの羽織と袴をセットにして用いるのが男子の正式な正装になったのは明治になってからである。また、女性も着ることがあるが、正装ではなく、あくまでも私服の一つという位置づけである。

英語では以前は「Japanese Half-Length Coat」と言って、それがどういうものなのかを説明する言い方がされていたが、「Haori Coat」と言うようになり、最近では単に「Haori」と言うようになった。また、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語などでは「Haori」と言い、殆どの言語で日本語をローマ字にした形で呼ばれている。尚、中国語では「短外罩」と言う。

」:和服の一つであって、和装に於いて腰より下の部分を覆うようにして着用する衣服である。着物の上から履くものであって、左右に分かれた筒状の中にそれぞれの足を通し、腰の部分にある紐を結ぶことで着用する。

歴史は古く、弥生時代にその原型となるものが生まれている。(但し、当時は腰の部分に直接着る下着であった。)そして、それが時代に応じて変化していき、更に改良が加わっていった。平安時代には下着ではなく、現在の袴と同様の着用するものとして定着した。そして江戸時代になってからは大きく発展し、男子の正式な礼装とされた。

一方、女性用の袴は平安時代の女房装束が頂点となって発展してきたが、その歴史は一旦終わることになり、明治になるまでは忘れられた存在となっていた。明治になって女学生が袴を着用したことから、女性用の袴が復権して、女子袴として、成人式や女子大生の卒業式での礼服として定着することになった。

また、神社では巫女が着用しており、武道の世界でも弓道では着用されているが、これらは女性用として発展したのではなく、古い時代の巫女の衣装がそのまま受け継がれたものである。(ある意味では、昔の袴の姿を最も受け継いでいると言っても良い袴である。)

尚、英語をはじめ、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語では「Hakama」と言い、日本語をローマ字にした形で呼ばれている。また、中国語では「和服裙子」と言う。

凧揚げ」:正月の子供の遊びの一つであって、凧を揚げる遊びのことである。尚、正月の子供の遊びとしては、女子の羽付き、男子の凧揚げと独楽回しが余りにも有名である。

「凧」は細い木や竹を骨として、それに紙や布(現在ではビニールを用いたものもある)を貼り、糸を結んだものであり、風力を利用して揚力が得られる構造になったものである。で、風の力を利用して空中に揚げて遊ぶ玩具である。

近年では、凧揚げで遊んでいる子供たちの姿というものをあまり見かけなくなったが、これはゲーム機器の普及などによって子供の遊びが変化しているということと、凧揚げには邪魔になる電線などの無い広い場所が必要となるが、そういう場所が無くなっているということも原因の一つとされている。かつては、「凧揚げは電線のない広い場所で」とか「凧が電線に引っかかったら電力会社にご連絡ください」というCMが当たり前であったが、近年ではこういうCMは全く見なくなりました。

尚、俳句の世界では「凧」は春の季語であるが「凧揚げ」は正月の遊びであるため、「新年(正月)」の季語である。(「春」の季語ではない。)
英語では「Kite-Flying」、ドイツ語では「Drachen-Flieger」、フランス語では「Cerf-Volant-Aviateur」、イタリア語では「Aquilone-Volantino」、スペイン語では「Cometa-Aviador」、ポルトガル語では「Pipa-Flier」、中国語では「放風箏」と言う。

熱血」:熱い血潮のこと、血が沸き立つような激しい意気のことである。特に、青春ドラマではよくある題材になっていて、熱血の主人公の物語というものが多い。(熱血の主人公は、学生の場合も教師の場合もある。→五代さんこと山下真司主演の「スクール☆ウォーズ」は熱血教師が主人公の青春ドラマであり、'80年代を代表する作品である。)

英語では「Fiery spirit」、ドイツ語では「Feuriger Eifer」、フランス語では「Zèle ardent」、イタリア語では「Zelo ardente」、スペイン語では「Celo ardiente」、ポルトガル語では「Zelo ígneo」、中国語では「熱血」と言う。

七五三」:日本に伝わる子供の祝儀である。現在は11/15に、3歳、5歳、7歳の子供の成長を祝う行事として、神社にお参りをする行事として定着している。

尚、男子は3歳と5歳、女子は3歳と7歳の子供を祝う行事であり、現在は満年齢の該当する子供たちを祝うものとなっているが、以前は満年齢ではなくて数え年で行われていた。尚、男子の3歳は行わない地方もある。

歴史は江戸時代前期の天和元年(1681年)の11/15に館林城主の徳川徳松の健康を祈って始まったとされている節が有力となっているが、はっきりとしたことは不明である。ただ、一般的な行事として定着したのは明治以降のことである。

七五三が「3歳、5歳、7歳」の子供を祝うのは、いくつかの説がある。最も語られているのは、いずれもが昔からの儀礼の名残という説がある。→3歳は髪を伸ばす「髪置(かみおき)」という儀礼(男女ともに、3歳になると髪の毛を伸ばし始めるが、それを祝う儀礼である。)があり、5歳は男子が幼年期から少年期への移り始めの儀礼であって、初めて袴をつける「袴着(はかまぎ)」という儀礼があり、7歳は女子がそれまでの紐付きの着物に代わって初めて帯を用いることを祝う儀礼である「帯解(おびとき)」がある。(男子の帯解は5歳である。)

また、元々は奇数である「1」「3」「5」「7」「9」がめでたい数字とされていて、その5つのめでたい数字の中から3つを取って子供の祝の日にしたという説もある。→1歳が選ばれなかったのは、当時は数え年で年令を数えたが、数え年1歳の子供というと、その年に生まれた子供ということになり、11/16以降に生まれた子供は祝って貰えない(生まれた時が1歳で、正月になると1歳増えるため、11/16以降に生まれた子供は、1歳で迎える11/15という日がないということになる。)ということになるため外され、9歳は現在では子供ではあるが、当時は既に子供ではなく、少年として、または大人として扱われる年令でもあったため、子供の祝い事を行うような年令ではないとして、外されたとされている。(よって、すんなりと3歳、5歳、7歳が残ったとされている。)

七五三では、子供たちが(初めて)晴れ着を着ることになるが、晴れ着を初めて着るということで、それがまだ借り物のようであって馴染んでいないということから、着物姿が似合っていないことを揶揄することで「七五三」と呼ばれることがあるが、この物語での五代さんは、正にこの意味でちゃんのことを子供扱いして貶していました。

尚、英語をはじめ、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語では「Shichi-Go-San」と言い、日本語をローマ字にした形で呼ばれている。また、中国語では「七五三」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

はじめてでも縫えるこどものきもの―七五三の晴れ着・被布・羽織・はかま・お正月のきもの・ゆかた

はじめてでも縫えるこどものきもの―七五三の晴れ着・被布・羽織・はかま・お正月のきもの・ゆかた

  • 作者: 林 ことみ
  • 出版社/メーカー: 文化出版局
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 単行本

羽織袴で世界一周 (1963年)

  • 作者: 森 宗一
  • 出版社/メーカー: 大泉書店
  • 発売日: 1963
  • メディア: -
ビジュアル版 男のきもの大全

ビジュアル版 男のきもの大全

  • 作者: 早坂伊織
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2011/04/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
凧あげ

凧あげ

  • 作者: ばば のりこ
  • 出版社/メーカー: アートン
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 単行本
平賀源内と相良凧―凧あげの歴史

平賀源内と相良凧―凧あげの歴史

  • 作者: 川原崎 次郎
  • 出版社/メーカー: 羽衣出版
  • 発売日: 1996/12
  • メディア: 単行本
奴凧セット(大)

奴凧セット(大)

  • 出版社/メーカー: 池田工業社
  • メディア: おもちゃ&ホビー
日本の伝承玩具 TT-02 凧

日本の伝承玩具 TT-02 凧

  • 出版社/メーカー: ディンギー
  • メディア: おもちゃ&ホビー
泣き虫先生の7年戦争 スクール・ウォーズ(1) [DVD]

泣き虫先生の7年戦争 スクール・ウォーズ(1) [DVD]

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD
泣き虫先生の7年戦争 スクール・ウォーズ(9) [DVD]

泣き虫先生の7年戦争 スクール・ウォーズ(9) [DVD]

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD
市田ひろみの着つけと帯結び―基本のきもの/振りそで/はかま/ゆかた/七五三 (主婦の友生活シリーズ―主婦の友ブックス)

市田ひろみの着つけと帯結び―基本のきもの/振りそで/はかま/ゆかた/七五三 (主婦の友生活シリーズ―主婦の友ブックス)

  • 作者: 市田 ひろみ
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 1998/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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PRINCE『FOR YOU』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼のデビュー・アルバムである。本アルバムが発表されたときは弱冠19歳であった殿下であるが、本アルバムは当時は殆どヒットしなかったのだが、後の彼に繋がっている様々な要素がつまっているアルバムである。(当時は余りにも先を行っていたと言っても良いですね。)ちなみに、チャートの方ではBillboardで最高位163位であった。

収録曲は以下の全9曲である。『For You』『In Love』『Soft And Wet』『Crazy You』『Just As Long As We're Together』『Baby』『My Love Is Forever』『So Blue』『I'm Yours』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。デビュー・シングルでもある『Soft And Wet』はBillboardで最高位92位を記録しただけであり、2nd.シングルの『Just As Long As We're Together』はHOT 100にはランクインせずにR&Bチャートで91位を記録しただけであった。('80'sにヒットを連発する彼とは思えないようなチャートの動きであったが、デビュー直後の新人でしたからね...)

お薦め曲はシングル曲である『Soft And Wet』と『Just As Long As We're Together』、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『For You』と『In Love』をセットにしてと、『My Love Is Forever』『I'm Yours』をピックアップしておく。

'80'sの殿下のヒット曲は、1曲の中に様々な試みを取り入れたことで、複雑怪奇なものとなり、それがまた魅力でもあるのだが、本アルバムのサウンドはとてもシンプルなものである。特に、'80'sでチャートを席巻していた時期以降のサウンドしか聴いたことが無ければ、「これが殿下のサウンド?」ということを思うほどシンプルである。ただ、彼自身のセルフ・プロデュースであるところとか、彼のファルセット・ボイスなどは後の彼のことを考えると、やっぱりという所でもある。

チャート成績、セールス、サウンドのいずれを見ても、後の殿下のアルバムとは異なるところを見せているが、殿下の音楽キャリアのスタート点でもあるだけに、やはり聴いておきたい所である。こういう殿下も、また宜しいかと...

 

For You

For You

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
  • 発売日: 1994/11/16
  • メディア: CD

フォー・ユー

フォー・ユー

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/05/25
  • メディア: CD
フォー・ユー(紙ジャケ SHM-CD)

フォー・ユー(紙ジャケ SHM-CD)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2009/07/15
  • メディア: CD

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「VIVA KNIEVEL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1977年のアメリカ映画「ビバ・ニーベル」である。日本での劇場公開は1977年11月であった。オートバイ・スタントで一世風靡したE・ニーベル主演のアクション映画であって、本作でもスタントをしっかりと見せてくれている。

作品データを記しておくと、時間は104分、原案はアントニオ・サンティラン、監督はゴードン・ダグラス、脚本はアントニオ・サンティランとノーマン・カトコフの2人、撮影はフレッド・ジャックマン、特撮はL・B・アボット、音楽はチャールズ・バーンスタインである。そして出演は、イーヴル・ニーヴル、ジーン・ケリー、ローレン・ハットン、キャメロン・ミッチェル、マージョー・ゴートナー、レスリー・ニールセン、エリック・オルソン、ダブニー・コールマン、レッド・バトンズ、たちである。

スタント・レーサーであるニーベルは親友であり、現在は整備士になっているウィルと共にジャンプの世界記録の更新に挑むためにカルフォルニアにやって来た。ウィルは昔は花形選手であったが、事故と妻の死のため、現役を退いていた。また、ニーベルの事故写真を撮ろうと狙っている女流キャメラマン・ケートもニーベルを追っ手やってきた。そんな中、別居していたウィルの息子のトミーが訪ねてきたが、ウィルとの親子の和解は成らなかった。また、ニーベルの昔馴染みのレーサーであるジェシーが、メキシコ巡業のオートショーに参加するように依頼してきて、ニーベルは承知した。しかし、ジェシーのプロモーター・ミラードは、メキシコ巡業を利用して麻薬をアメリカに輸入することを企んでいた悪人だった。途中でウィルがミラードの陰謀に気づいたが、彼は監禁されてしまう。また、ジェシーはショーノオートバイ・ジャンプで事故を起こして死亡してしまった。ニーベルはミラードの陰謀を知ると、ウィルを救出し、悪人たちを退治し、ショーでは素晴らしい技を披露した。そして、ニーベルのお陰で、ウィルとトミーも和解し、ニーベルの事故写真を狙っていたケートもニーベルのことを理解して、彼の側にいた。

正に、E・ニーヴルのための魅せる作品である。スタント、アクションをしっかりと見せており、しかもヒーローとして描かれているので、彼のプロモーションの為の作品であると言っても良い。また、こういう作品では物語のノリとテンポが重要となるが、そういう所も不満なく、たっぷりと楽しませてくれる。ということで、娯楽作品として求められる部分はしっかりと抑えてある作品である。

ただ、一時期はバイク・スタントがショーの一つとして持てはやされた時期があったが、現在ではそういうものがショーとしての魅力が提供できないような状況になっているだけに、現在では本作は日陰の存在になっているのが残念な所である。(そのためなのか、かつてはLDでリリースされていた本作であるが、DVD化されていない...)

 

↓ビデオです。

ビバ・ニーベル [VHS]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: VHS

Viva Knievel [VHS] [Import]

Viva Knievel [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: Warner Home Video
  • メディア: VHS


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ケータイ刑事銭形結2話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形結」の第2話「ウォーキングする死体 ~ダイエットマスター殺人事件」の「裏ネタ編」は今回限りです。で、今回は劇中であさみさんがこれを使っていたことから「ウォーキングマシン」について、歩美は棟板が被害者からこれがあると言っていたということから「借金」について、事件解決後の2人のやりとりに出てきた「タクシー」について、役職ではない言葉として出てきた「監督(行為)」について、「歩数」について記します。尚、「借金」については「・20話(2nd.7話)[裏ネタ編]PART 9」で記したものをベースにして加筆しました。

また、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」、内容について詳しく記したものは「ここをクリック」してご覧下さい。

ウォーキングマシン」:「ウォーキング」とは、健康増進のため、またはスポーツ感覚で行われる積極的な歩行運動のことである。基本的には屋外で行うものである。

ウォーキングマシンとは、そのウォーキングを屋外ではなく室内の狭い空間で可能にした器具のことである。構造は、ベルトコンベア状の踏み台があって、このベルトがモーターによって一定の速度で回転する。利用者はその移動するベルトの上で歩行を行うというものである。歩行することでベルトの上を相対的に歩行したことになるため、この装置の設置場所だけという狭いスペースでも長距離のウォーキング運動を行うことが出来る。

そのメリットは、室内で運動を行うことが出来るため、外でウォーキングを行う際にはどうしても天候の影響を受けてしまうが、その影響を受けなくなり、いつでも運動を行うことが出来るようになる。(当然、外で行う運動と比べてデメリットとなる点もいくつかある。)

「ウォーキングマシン」と呼ばれるものは、基本的にベルトが歩行速度の遅いウォーキング程度の速度のもののことを指し、ジョギング、ランニングのような速度の出るものは「ランニングマシン」「ジョギングマシン」「トレッドミル」「ルームランナー」等と呼ばれている。

英語では「Walking Machine」と言うが、ランニングに対応した装置の一つとして「Treadmill」と呼ばれることもある。また、ドイツ語では「Gehend Maschinen」、フランス語では「Machine de la Marcher」、イタリア語では「Macchina Ambulante」、スペイン語では「Máquina Ambulante」、ポルトガル語では「Máquina Ambulante」、中国語では「歩行機器」と言う。

借金」:金銭を借りること、または借りた金銭のことを言う。友達から少額の金銭を借りることから、銀行などの金融機関から借りることまで、色んな「借金」の形態がある。尚、友人から借りる場合は「借金」と言うことが多いが、銀行などから借りる場合は「融資を受ける」と言ったり、「ローン」と言うことの方が多い。

英語では「Debt」、ドイツ語では「Schuld」、フランス語では「Dette」、イタリア語では「Debito」、スペイン語では「Deuda」、中国語では「欠債」と言う。

尚、金銭を借りる際、「借用書」と呼ばれる借りたことを明確にする証書を作成するのが一般的であるものの、友達同士の間での数百円程度の小額の借金であれば、(暗黙で)直ぐに返すこともあってか、借用書を作成せずに貸し借りが行われるのが一般的である。(小額の借金でいちいち証書を作っていたら、友達関係も崩壊するのが関の山...)しかしこれは「借金」の形から見ると(法的には)特異なケースと言うことになる。(「借りた覚えはない」とか「借りたのではなくて貰った」と開き直られたら、貸したという証拠が無いだけに、返済を求めるのは(法的に)無理である。→但し、友人関係は間違いなく崩壊しますけど...)身内であっても、借金の際は借用書を作成しておくのが、後々のトラブルを防ぐことになる。→この物語では、勤務先の社長と雇用者という関係もあって、社会的な地位を悪用しているということも言えますが...

タクシー」:(少人数、数人までの)客を乗せて、その客の目的地までの輸送を行う公共交通のために用いられる自動車のことである。基本的に、利用者は、鉄道やバスのようにある特定の場所ではなく、目的地を任意に指定できる。(乗る場合は「タクシー乗り場」というように定められた場所となる場合もあるが、街中で流しているタクシーを拾ったり、電話で迎えに来て貰うことが可能であるため、乗る場合もある程度自由である。)

料金は、走行距離や走行時間に従ってタクシーメーターと呼ばれる装置でそれらを測定して料金を計算する「メーター制」という場合と、乗車前に運転手と交渉して料金を決める「交渉制」とがある。基本的には前者のメーター制が広く採用されているが、国や地域によっては後者が採用されている所もある。(先進国や都市部では、公平で一様な料金体系のため、前者が当たり前である。)

現代では、自動車が乗物として用いられているが、昔は馬車がタクシーに用いられていた。また、日本では、江戸時代には「車」ではなくて「籠」が同じような役割を担っており、明治には人力車が利用されていた時期もある。また、現在では、環境問題や都市部の交通渋滞などのことから、都市部の近距離であれば自転車を用いた「ベロタクシー」と呼ばれるものも登場している。

英語では「Taxicab」と言うが、「Taxi」または「Cab」(主にアメリカの場合。)という言い方もある。(ニューヨークでは「Yellowcab」と呼ばれることもあるが、これは車体の色が黄色というのがタクシーであるためである。)また、ドイツ語、フランス語、スペイン語、オランダ語では「Taxi」、イタリア語では「Taxi」または「Tassì」と言い、ポルトガル語では「Táxi」と言う。(ほぼ、万国共通で「TAXI」と言う。)尚、中国語では「出租車」、韓国語では「テクシ」と言う。この言葉は外国に行った場合、交通機関として利用することになるのが多くなるため、覚えておいた方がよいのだが、ほぼ万国共通になっているので、その必要はないですね。但し、チップを払うのが当たり前の国があるので、そういう方については頭に入れておきましょう。(日本の感覚でいると問題が生じることも多々あります。)

監督(行為)」:多くの事柄や人々、組織などに対して、目を配って見張ったり、指図したり、取り締まったりすること、である。(また、これをする人のことも「監督」と言い、スポーツ・チームや映画やドラマの製作では「監督」、一般的な組織では「監督」または「監督者」などと呼ばれる。また、役所を監督する役所を「監督官庁」と言うように、一般的に「監督○○」というような言い方もある。)

この物語では、あさみさんに対して結ちゃんが、万歩計(歩数計)の数字を増やすこと(=目標の1万歩を目指すこと)をズル(携帯電話の歩数機能を用いていたが、携帯を振って数字を誤魔化すこと)をしないように、監視するという意味での「監督」である。但し、ン視するというだけでなく、何かとちょっかい的なことも口にするのでしょうが...

(行為である「監督」のこと=「監督する」を)英語では「Supervise」(対象物によっては「Manage」「Control」「Direct」と言うこともある。)、ドイツ語では「Beaufsichtigen」、フランス語では「Surveillez」、イタリア語では「Supervisioni」、スペイン語では「Dirija」、ポルトガル語では「Supervisione」、中国語では「監督」と言う。

歩数」:歩いて足を踏む回数のことである。足を踏むということは、その場で移動せずに足踏みをするということも含まれるが、一般的には歩く場合に足を踏むので、これを歩行数と見なすことが一般的である。(この物語ではあさみさんが歩数計(として利用している)携帯電話を振るという歩数を誤魔化すことを行っていたが、歩かずにその場で足踏みを踏んでいても歩数は増える。)

英語では「Number of Steps」、ドイツ語では「Schritte」、フランス語では「Pas」、イタリア語では「Passi」、スペイン語では「Pasos」、ポルトガル語では「Passos」、中国語では「歩数」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形結 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

電動ルームウォーカー ウォーキングメイト

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  • 出版社/メーカー: モモインターナショナル㈱
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
井澤 電動プログラムウォーカー IW-9000

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  • 出版社/メーカー: 井澤
  • メディア: スポーツ用品
ALINCO(アルインコ) 電動ウォーカー AFW3309

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  • 出版社/メーカー: ALINCO(アルインコ)
  • メディア: スポーツ用品
借金を返すと儲かるのか?

借金を返すと儲かるのか?

  • 作者: 岩谷 誠治
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2009/06/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
合法的に借金をゼロにする方法―1人でできた! 誰にも迷惑をかけない「借金整理」と知って得する「過払い金請求」

合法的に借金をゼロにする方法―1人でできた! 誰にも迷惑をかけない「借金整理」と知って得する「過払い金請求」

  • 作者: 加藤 英男
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2007/06/07
  • メディア: 単行本
借金問題解決バイブル ―司法書士がやさしく教える

借金問題解決バイブル ―司法書士がやさしく教える

  • 作者: 加藤 俊夫
  • 出版社/メーカー: 現代書林
  • 発売日: 2008/11/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
タクシードライバーほど面白い商売はない

タクシードライバーほど面白い商売はない

  • 作者: 中嶋 浩
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2003/08
  • メディア: 単行本
トミカ No.51 トヨタ クラウン コンフォート タクシー (箱)

トミカ No.51 トヨタ クラウン コンフォート タクシー (箱)

  • 出版社/メーカー: タカラトミー
  • メディア: おもちゃ&ホビー
プレイキャスト タクシー日本交通

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  • 出版社/メーカー: シー・シー・ピー
  • メディア: おもちゃ&ホビー
内臓脂肪がぐいぐい減る歩数計ウォーキング (アスキー新書)

内臓脂肪がぐいぐい減る歩数計ウォーキング (アスキー新書)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 新書
ポケットイン 日本一周歩数計の旅 ブラック

ポケットイン 日本一周歩数計の旅 ブラック

  • 出版社/メーカー: タカラトミーアーツ
  • メディア: おもちゃ&ホビー
体脂肪計 (歩数計)

体脂肪計 (歩数計)

  • 出版社/メーカー: アーテック
  • メディア: おもちゃ&ホビー

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その205) [ケータイ刑事]

今回は前回に続いて同じテーマということにして、「神社での出会い・PART 2」として記します。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.1話」、「007」からは前回と同じ「007は二度死ぬ」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.1話」。「帰ってきた男! ~福笑いキング殺人事件」という物語である。「」「」「・1st.」で銭形姉妹の相棒だった五代さんが戻ってきた物語である。また、この物語の本放送は2005/1/2ということで、新年最初の物語でもあったということで、お年玉と言うことの出来るサービス・カットもあった物語でもありました。

新年を迎えたと言うことで、振り袖姿で神社に初詣に行ったちゃん。賽銭を出してお願いをしたちゃんはおみくじを引こうとした。そんな時に女性の悲鳴が届いたということで、駆けつけたちゃん。すると、そこには女性が道に倒れていた。ちゃんが声を掛けると、女性は「バッグをひったくられて...」と言った。「どっちに行きましたか?」とちゃんが尋ねると、女性は「あっちに」と言って指を差した。その方向を見ると、ちゃんは袴姿の男が走って行くのを目にした。ちゃんはその男が犯人だと判断すると、その男を追いかけていった。途中で「待て!!、待ちなさい」と言うちゃんだったが、直ぐに「待て、と言って待つ犯人はいないか」と一人ツッコミをしたちゃんだった。(が、これは実際にそうですね...)

が、走って行く袴姿の男は突然立ち止まり、ちゃんの方を振り返った。そして「一度決めたら、男は立ち止まらない。それが男だ、熱血だ!」と言った。その男は逃げて行ったのではなく、凧揚げをしていたのであった。で、ちゃんに気づくと、「何の用?」と問うた。

ちゃんは男が(ひったくった)バッグを持っていないということもあって「いえ...」としか言えなかった。そうしていると袴姿の男はちゃんに「その格好は七五三?」と尋ねた。これにちゃんは、口を膨らせると「初詣です」と言い返したちゃん。が、ただでは転ばず、「い~っ」としてからその場を去っていった。

尚、この時はお互いに名乗っていないので、相手が誰だったのかということは分かっていないのだが、これがちゃんと五代さんとのファースト・コンタクトであり、翌日、またまた出会った2人は「昨日の凧」/「昨日の七五三」と言い合った。その場が事件現場であったということから、その後は「ケータイ刑事」の1話でのお約束である一連のやりとりへに突入するのであった。

007」:「007は二度死ぬ」。1967年のシリーズ第5作。日本を舞台にした物語であり、初代ボンドが日本でのシリーズから降板すると言うことを発表したこともあって、日本では製作時から異常に盛り上がった作品である。また、当初は若林映子と浜美枝の演じる役が逆であったというのも有名な話である。

香港で死亡したことにして日本に入ったボンドは、日本の秘密情報部のボス・タイガー田中たちと共に調査を進めていて、怪しい場所を掴んだ。そこは小さな漁村であり、潜入して調査を行う作戦として、ボンドは日本人として妻をめとり、漁師として村に入ることになった。ボンドはそれまで行動を共にしていたアキと(偽装)夫婦になると思い、アキもその気であった。しかしタイガー田中はそれを否定し、ボンドの相手は当日までのお楽しみということにした。(アキたちは、ボンドを日本人にするための変装を手伝った。)

しかし、その夜、ボンドを暗殺しようとした刺客は、天井からボンドの口に糸を垂らして毒を飲ませようとしたが、一緒に寝ていたアキの口に毒が入り、アキは死んでしまった。(ボンドの暗殺に失敗し、天井裏にいることをボンドに気づかれて始末された。)

失意のボンドだったが、任務と切替えて、(偽装の)結婚式の日となる。式はある神社で行われ、しかも合同結婚式であって、ボンドたち以外にも式を挙げるカップルがいた。羽織袴を着たボンドは妻となる女性がどんな女性なのかということが気になり、期待していた。

タイガー田中の隣で花嫁が来るのを待っているボンド。他のカップルの花嫁が介添人に連れられて、石段を登ってくるが、ボンドの好みのタイプの女性ではなく、如何にも日本人の女性という女性がやってくる。が、それはボンドの相手ではなかった。続いてやってきた花嫁も同様であり、ボンドは期待を裏切られた気になってしまう。そして次の花嫁がやってきた。その女性はボンド好みだったが、ボンドは他の相手の花嫁だろうという諦めの気持ちになっていた。

が、その花嫁(キッシー鈴木、この作品のボンドガールである。)はボンドの所にやってきた。で、ボンドの落ち込んでいた気持ちは一気に元に戻って鼻の下が伸びたのだった。

式が順調に終了すると、ボンドとキッシーは(任務のために)新婚夫婦として村に入った。尚、キッシー鈴木はその村の出身ということで、村には多くの知人がいた。(外見上、日本人になっている)ボンドを「夫です」と紹介し、村での新生活を始める夫婦は用意された家を足場として、漁師夫婦を装って、調査を始めた。

タイガー田中にとったら、部下であるキッシー鈴木を、任務のためにボンドと形の上だけの夫婦にしたが、ボンドにとっては、神社での結婚式当日の、しかも花嫁入場の所で出会ったことになった。任務のための形式上の夫婦となるためとはいうものの、そんなギリギリまで相手を知らないというのは流石に…、と思ってしまいます。が、ボンドもキッシーも、互いに気に入ったというだけに...

尚、I・フレミングの原作では、本作の原作小説「007号は二度死ぬ」は「女王陛下の007号」(映画タイトルは「女王陛下の007」)の次の作品であり、新妻・テレサを殺されて傷心のボンドを、欧州から一時的に話すと言うことで日本に派遣されたということになっている。また、任務終了後、キッシー鈴木はボンドの子供を身籠もっている。しかし映画「007」シリーズでは順番が逆になり、「007は二度死ぬ」の方が先に来て、そこで偽装結婚をしているが、キッシーはボンドの子供を身籠もっていない。そして、本作の次が「女王陛下の007」であり、そこでボンドはテレサと結婚した。(新婚数時間後にテレサはブロフェルドによって殺されてしまったと言う所は同じである。)

共通点は、神社での出会いが物語でコンビを組むことになるパートナーであったということと、この時の出会いが2人のファースト・コンタクトであるということ、そしてこの時の衣装が共に和服であり(「ケータイ刑事」では五代さん、「007」ではボンド)は袴姿であり(「ケータイ刑事」ではちゃん、「007」ではキッシー鈴木(ボンドガール))も着物姿であるということ主人公(銭形/ボンド)は相手の顔を見て心に強く刻んでいる(「ケータイ刑事」では「馬面」という特徴を覚えていて、「007」では即座に気に入っていた。)ということである。また、この時、それぞれが行っていたことは純日本風のこと(「ケータイ刑事」では初詣/凧揚げ、「007」では和式の結婚式)であったということも共通点と言うことが出来る。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では神社の前での出会いであるが、その場所は境内の外であったが、「007」では境内であったということ、「ケータイ刑事」では主人公・銭形が追いかけていって、それから出会っているが、「007」では主人公・ボンドはじっとして待っていた所に相手がやってきて出会っている、ということ、「ケータイ刑事」では出会いの場では2人だけだったが、「007」ではタイガー田中がボンドの側にいたということで、2人だけでの出会いではなかったということが挙げられる。

次回は「ケータイ刑事」から「銭形結」の物語を取り上げることにして、再び「銭形結」絡みのネタについて記します。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

007は二度死ぬ (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
007は二度死ぬ アルティメット・エディション [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
007は二度死ぬ (アルティメット・エディション) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

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「VON RYAN'S EXPRESS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1965年のアメリカ映画「脱走特急」である。(日本での劇場公開は1965年8月であった。)F・シナトラ主演の脱走アクションものである。F・シナトラというとファミリーでミュージカル系でのお気楽映画というのが多いが、本作はそういう作品ではなく、戦時中の脱走作戦を描いたスリルとサスペンスに満ちた作品である。

作品データを記しておくと、時間は117分、原作はデヴィッド・ウエストハイマー、監督はマーク・ロブソン、脚本はウェンデル・メイズとジョセフ・ランドンの2人、撮影はウィリアム・H・ダニエルズ、特殊効果はL・B・アボット、音楽はジェリー・ゴールドスミスである。そして出演は、フランク・シナトラ、トレヴァー・ハワード、ブラッド・デクスター、ジェームズ・ブローリン、ラファエラ・カッラ、ジョン・レイトン、アドルフォ・チェリ、リチャード・バカリアン、セルジオ・ファントーニ、エドワード・マルヘア、ウォルフガング・プライス、ジョン・ヴァン・ドリーレン、マイケル・グッドリーフ、ヴィト・スコッティ、たちである。

第二次大戦のイタリア戦線、第202 捕虜収容所に、アメリカ空軍のライアン大佐が捕虜として送られてきた。収容所には700名の捕虜がいて、その大多数はイギリス兵であった。その中の一人であるフィンチャム少佐は、捕虜となったことを潔しとせず、脱走を企ててはいつも失敗していた。やがて、イタリアが連合軍に降伏し、捕虜収容所の捕虜たちは全員がオーストリア・インスブルックへ送られることになる。捕虜輸送の指揮官はナチのクレメント少佐であった。一方、捕虜たちのリーダーはライアン大佐になっていて、ある計画を練っていた。それは捕虜たちを無事にスイスに脱走させるというものだった。捕虜たちは列車に乗せられて出発した。ライアン大佐はクレメント少佐を捕らえ、護衛のドイツ兵を片づけて、列車の乗っ取りに成功した。しかし問題はこれからであった。列車の行き先をスイスに変更しなければならない。しかも、それを告るにはドイツ語で敵の指揮官に伝えなければならない。で、捕虜たちの中でドイツ語を喋ることが出来る者たちがナチの将校に化けた。駅に到着した列車から降りて、ナチの指揮官に伝え、計画通りに列車の行き先はスイスとなった。しかし、ここで問題が生じた。クレメント少佐の情婦・ガブリエラを人質としていたが、彼女は隙を見てクレメント少佐を助け出して逃走した。それに気づいたライアン大佐は、直ちに逃走する一段を射殺した。しかし、騒ぎに気づかれて、ドイツ軍に攻撃を仕掛けられることになってしまう。列車を直ぐに出してスイスを目指すが、追っ手の執拗な攻撃が続き、スイス領の手前には待ち伏せ部隊もいた。激しい闘いを交え、何とか列車はスイス領内に脱出することに成功した。が、列車から降りてドイツ軍と戦っていたライアン大佐は、ドイツ軍に気を撮られている間に列車が出てしまい、乗り遅れてしまう。列車を追ったライアン大佐だったが、追いつけず、ドイツ兵に射殺されてしまった...

脱走ものということで、サスペンス仕立てで物語が進んで行くため、たっぷりと楽しませてくれる作品に仕上がっている。(シナトラ・ファミリーによる娯楽作品という色合いは全くない。)また、言葉の壁というものがサスペンスを盛り上げるポイントにもなっていて、リアルで面白い所である。

製作から45年以上が流れているものの、物語の舞台が第二次大戦の時期であるので、特に製作年代が古いことは気にならない。脱出ドラマということでは名作「大脱走」があるが、それとはまた違ったスリルとサスペンスがあるだけに、是非とも見ておきたい作品である。

 

脱走特急 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

脱走特急 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
  • メディア: DVD

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PETER GABRIEL『PETER GABRIEL(1980)』(3: MELT) [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼の3枚目のソロ・アルバムである。彼のソロ・アルバムは、4枚目まではタイトルが付けられておらず、セルフ・タイトルとなっていることから「1」「2」「3」「4」と呼ばれている。(同時に副題もある。)本アルバムは「3」または「MELT」と呼ばれていることから区別するためにそちらも記しておきました。尚、本アルバムは彼の初めての全英No.1となったアルバムである。(5枚目の「SO」も全英No.1を獲得している。)尚、アメリカではBillboardで最高位22位を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『Intruder』『No Self Control』『Start』『I Don't Remember』『Family Snapshot』『And Through The Wire』『Games Without Frontiers』『Not One Of Us』『Lead A Normal Life』『Biko』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。1st.シングルの『Games Without Frontiers』はイギリスで最高位4位を記録する大ヒットになったが、アメリカではBillboardで最高位48位に留まっている。2nd.シングルの『No Self Control』はイギリスで33位、3rd.シングルの『Biko』はイギリスで38位を記録している。(アメリカではチャートインせずだった。)そして4th.シングルの『I Don't Remember』はイギリスでもチャートンしなかった。

お薦め曲は、イギリスで大ヒットを記録した『Games Without Frontiers』、同じくシングル・ヒットを記録している『No Self Control』、ヒットはしなかったもののシングル曲の『I Don't Remember』、それ以外からは『Start』『Not One Of Us』『Biko』をピックアップしておく。

'70's前半のGENESISでのサウンドとは大きく変わり、かなり実験的な試みも行われているアルバムである。特に本アルバムではアフリカン・リズムを取り入れている所が注目点でもある。(『Biko』は必聴である。)

アメリカでは今一つで苦戦したものの、それは余りにも本アルバムのサウンドが先に進み過ぎていたためである。実際、シンセサイザーを取り入れたサウンドは'80'sに隆盛を極めることになり、ワールド・ミュージックの要素(本アルバムではアフリカン・テイストということになる。)は'80's終盤に大きなムーブメントになって'90'sに繋がっていくのですから...→新しいものを受け入れるということではイギリスの方が高いですし...

本アルバムの発表は1980年年であり、既に30年以上昔と言うことになるが、全く色褪せることはないものであり、同時に本アルバムが'80年に発表されていることに驚きを感じることにもなる。(何せ、'80's初頭ではなく、'80's初頭ではなく、中盤から後半のサウンドである。)それだけに、是か非でも聴いておきたいアルバムである。尚、イギリスでは大ヒットを記録しているが、アメリカでは苦戦していてチャート成績が伸び悩んでいるが、こういうアルバムを「隠れた名盤」と言うのである。特に、本アルバムは英米で明暗が出ているだけに、「隠れた名盤」ということを忘れられる傾向があるのだが、紛れもない名盤である。

 

Peter Gabriel 3: Melt

Peter Gabriel 3: Melt

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Real World Prod. Ltd
  • 発売日: 2010/09/28
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形零14話(2nd.1話)[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]

銭形零」の第14話(2nd.1話)「帰ってきた男! ~福笑いキング殺人事件」の「裏ネタ編」の3回目の増補となる今回は、劇中で語られた「芸術」ということに関する事柄から、「芸術」について、そして名前が出てきた「ピカソ」について、「ムンク」について、「ミレー」について、それぞれの作品である「泣く女」について、「叫び」について、「落穂拾い」について記します。尚、「ピカソ」、「ムンク」、「ミレー」については「・14話(2nd.1話)[裏ネタ編]」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/16日付です。)

芸術」:広く文芸、絵画、彫刻、音楽、演劇、舞踏など、それぞれの一定の形式によって美を追究して表現するために行われた創作活動全般のこと、及びそこで創作された作品のことを言う。また、建築物や庭園などのような大きな創作物の場合でも芸術の一ジャンルとされている。

人間の創作活動は幅広いが、同じ「芸術」という言葉で語られるため、ジャンルが違っていると表現方法も全く異なることになる。(例えば、絵画や彫刻は視覚で見ることが出来るが、音楽は視覚ではなく聴覚を使うことになる。また、文芸では言葉で表現するものであって、視覚や聴覚はそれの補助でしかない。)尚、狭義の「芸術」ということでは、視覚によって接することが出来るものとされている。

英語、フランス語では「Art」(但し、発音は異なる)、ドイツ語、オランダ語では「Kunst」、イタリア語とスペイン語、ポルトガル語では「Arte」、中国語では「藝術」という。

ピカソ」:フルネームはパブロ・ピカソ(Pablo Picasso)。スペインのマラガ出身の画家であるが、画家としての活動はフランスが中心であった。多作であることと、作風が次々と変わっていったことから「変貌の画家」と呼ばれている。20世紀を代表する画家として、与えた影響が非常に大きく、「画家と言えば誰?」というアンケートを行った場合、上位に名前が出る一人である。

生まれは1881/10/25であり、スペインのアンダルシア地方のマラガの生まれであり、亡くなったのは1973/4/8、南フランスのムージャンの自宅で没した。

スペイン出身であるが、フランスに定住し、画家としてはフランスで活動を行った。「変貌の画家」と呼ばれるが、「青の時代」「赤の時代(バラ色の時代)」「アフリカ彫刻の時代」「分析的キュビスムの時代」「総合的キュビスムの時代」「新古典主義の時代」「抽象派の時代」「表現派の時代」というような変遷を辿っている。

生涯に制作した作品の数は膨大であり、作品も絵画、版画、挿絵、彫刻などに及んでいる。絵画だけでも13500点、版画は10万点、挿絵だけで3.4万点、彫刻は300点にも及んでいる。(数字でけでは彫刻は少ないが、300点の彫刻というだけでも凄い数である。)

作品数が膨大であるため、代表作を言うとしてもかなりの数が出てくるが、真っ先に名前が出てくるのは「ゲルニカ」でしょう。それ以外で代表作として名前が挙がる作品としては、「アラゴンの風俗」「アヴィニョンの娘たち」「アルルカン」「科学と慈愛」「泣く女」などですかね。

ムンク」:フルネームはエドヴァルド・ムンク(Edvard Munch)。ノルウェー出身の画家であり、ノルウェーでは国民的画家として知られている。表現主義的な作風で知られているが、世界的には表現派の先駆け的な存在として知られている。また、作品のテーマとしては、病患と死を取り上げることが多かったが、これは彼が5歳の時に母が結核で、15歳の時に姉が結核で亡くなっていることが影響しているとされている。

ノルウェー南東部のロイテンで1863/12/12に生まれ、若い頃はパリ、ベルリン、コペンハーゲンなどの外国で学んでいる。夏にはノルウェーに戻ってくるが、各地を転々とする生活が続いていたが、1909年にノルウェーに戻ってきて落ち着くことになる。1916年からはオスロ近郊のエーケリーに定住している。

生涯の作品数は、絵画が55点であるが、それ以外では版画がそこそこある。代表作は「叫び」であり、余りにも有名である。それ以外の作品としては「マドンナ」「嫉妬」「思春期」「別離」「接吻」等が有名なところである。

ミレー」:「ミレー」という名前の有名な画家は2人いる。2人とも19世紀の画家であるが、1人はフランス人、もう1人はイギリス人である。特にフランス人画家のミレーは代表作「落穂拾い」で有名である。(普通、画家のミレーというとフランス人のミレーを指す。)→この物語でも「落穂拾い」という作品名が出てきているので、言うまでも無くフランス人のミレーのことを指している。

フランス人画家のミレーのフルネームはジャン=フランソワ・ミレー(Jean-François Millet)である。パリ近郊のフォンテーヌブローの森のはずれに位置するバルビゾン村に定住し、農民たちの生活を主題にした絵画を多く発表している。写実主義の代表的な画家として知られている。

フランス・ノルマンディ地方の海辺にあるグリュシーという村で1814/10/4に生まれ、19歳の時にシェルブールへ行って絵の修業を始め、22歳の時にパリに出ると、当時のアカデミスムの巨匠であったポール・ドラローシュに師事することになって絵(デッサン、模写など)をはじめ、聖書や神話など画題となる古典文学も学んだ。1849年にパリでコレラが流行したが、その時にコレラを避けるために、パリの南方約60キロに位置するフォンテーヌブローの森のはずれのバルビゾンへ移住し、以後、1875/1/20に無くなるまで、この地で活動を続けた。

代表作は「落穂拾い」「種蒔く人」「晩鐘」の3つは余りにも有名であって、この3つは知っていて当然という有名な作品である。(この3作品はいずれもが1850年代に製作された作品である。)と例外では「春」「羊飼いの少女」という作品が比較的名前が通っている。

イギリス人画家のミレーのフルネームはジョン・エヴァレット・ミレー(John Everett Millais)である。(爵位を授けられているので、現在ではSir John Everett Millais呼ぶことになる。)ラファエル前派の1人として知られている画家である。尚、フランス人のミレーと区別するために「ミレイ」と表記されることもある。

イングランドのサウザンプトンで1829/6/8に生まれ、幼少時から優れた画才を示していたことで、10歳の時にロンドンに転居し、11歳で史上最年少でロンドンのロイヤル・アカデミー付属美術学校に入学を許可された。1846年(16歳の時)にロイヤル・アカデミーの年次展に入賞して、その才能を発揮している。1848年に「ラファエル前派」を結成し、以後はその分野の一人として活躍をした。また、1896年にはロイヤル・アカデミーの会長に選出されたが、同年の8/13に亡くなった。

代表作としては1862年の「オフィーリア」(言うまでも無く、シェイクスピアの「ハムレット」のヒロイン・オフィーリアを題材にした作品である。)が知られている。

泣く女」:「なくおんな」、原題は「Weeping Woman 」。スペインの画家・パブロ・ピカソの絵画作品であり、制作されたのは1937年である。数多い彼の作品の中でも有名な作品の1つである。彼のキャリアでは「青の時代」に描かれた作品ということになる。

モデルとしたのは写真家であり、画家でもあるピカソの愛人ドラ・マール(本名はアンリエット・テオドラ・マルコヴィッチ)である。

叫び」:「さけび」、原題は「Skrik」(ノルウェー語)、英語タイトルは「THE SCREAM」。ノルウェーの画家・エドヴァルド・ムンクが発表した作品である。これは1点ではなく、全部で4点ある。最初のものは1893年に発表したものであって、油彩画である。2番目の作品はパステル画であって、同じ1893年に製作されている。3番目は1895年にリトグラフによって描かれたものであり、4番目の作品は1910年にテンペラ画である。4点の作品は画法は異なっているが、構図は同じである。

「愛」と「死」、それらがもたらす「不安」をテーマにして描かれた作品である。尚、最も有名なものは、最初に描かれた油彩画のものである。

最近では、2004年にオスロのムンク美術館から盗まれ、2006年にオスロ市内で発見されたということがニュースになったのが記憶に新しい所である。

また、1996年のアメリカ映画「スクリーム」は、この作品の影響を受けていて、映画の中に登場するマスクの顔はこの作品を元にしたものである。

落穂拾い」:「おちぼひろい」、原題は「Des glaneuses」。フランスの画家・ジャン=フランソワ・ミレーの絵画作品であり、1857年に発表された油彩画である。彼の「種をまく人」「晩鐘」と共にバルビゾン派絵画の代表作として知られている世界的な有名な作品である。

この作品の特徴は、農作業で大事な収穫物ではなく、落ち穂を拾っている農民を中心に描かれている。遠景の方には収穫された穀物が高く積まれていて、豊かな地主が馬に乗って監督していて、そんな環境で賑やかに収穫作業をしているところが描かれている。で、豊かな地主と貧しい農民とを対比して描かれている。

「泣く女」「叫び」「落穂拾い」はいずれもが世界的に有名な作品であるため、その複製物は数多く出回っているため、誰もが見たことはあるでしょうね。(本物で見たという人はそう多くはないでしょうけどねぇ...)

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社知恵の森文庫)

今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社知恵の森文庫)

  • 作者: 岡本 太郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 文庫
芸術の哲学 (ちくま学芸文庫)

芸術の哲学 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 渡辺 二郎
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1998/06
  • メディア: 文庫
芸術学ハンドブック

芸術学ハンドブック

  • 作者: 神林 恒道
  • 出版社/メーカー: 勁草書房
  • 発売日: 1989/05
  • メディア: 単行本
もっと知りたいピカソ 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

もっと知りたいピカソ 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

  • 作者: 松田 健児
  • 出版社/メーカー: 東京美術
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本
ピカソ  ――巨匠の作品と生涯  Kadokawa Art Selection (角川文庫)

ピカソ ――巨匠の作品と生涯 Kadokawa Art Selection (角川文庫)

  • 作者: 岡村 多佳夫
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/10/25
  • メディア: 文庫
美の20世紀〈6〉ムンク (美の20世紀 6)

美の20世紀〈6〉ムンク (美の20世紀 6)

  • 作者: エリザベス イングレス
  • 出版社/メーカー: 二玄社
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 大型本
エドヴァルド・ムンク (タッシェン・ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)

エドヴァルド・ムンク (タッシェン・ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)

  • 作者: ウルリッヒ ビショッフ
  • 出版社/メーカー: タッシェンジャパン
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 単行本
ミレーの生涯

ミレーの生涯

  • 作者: アルフレッド サンスィエ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1998/10
  • メディア: 単行本
ミレーとコロー (おはなし名画シリーズ)

ミレーとコロー (おはなし名画シリーズ)

  • 作者: 西村 和子
  • 出版社/メーカー: 博雅堂出版
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: 大型本

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