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「黒い雨」 [映画(邦画)]

訃報は突然届き、驚くことになるのだが、昨夜届いた訃報にはビックリしました。それは元キャンディーズの田中好子さんの訃報であるのだが、あのスーちゃんの訃報というのだから、驚いたという訃報でした。何せ、約2週間前の4/8に55歳の誕生日を迎えたばかりですし、病気(乳癌)のことも全く知りませんでしたし...

キャンディーズとして歌手デビューしたのは1973年で、解散したのが1978年。一端は引退したが、ソロ・シンガー、更に女優に転向して完全復帰して活躍を続けていただけに、本当に「まさか...」という訃報でした。

ということで、彼女の代表作と言える表題の作品を取り上げることにします。(やはり、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞したあの作品です。)

表題の作品は1989年5月に東映系で公開された作品の「黒い雨」である。井伏鱒二の同名小説の映画化作品である。また、日本アカデミー賞では作品賞、主演女優賞(田中好子)、助演女優賞(市原悦子)、監督賞(今村昌平)、脚本賞(今村昌平、石堂淑朗)、撮影賞の6部門を受賞し、カンヌ映画祭でもフランス映画高等技術委員会賞を受賞している。(パルム・ドールにはノミネートされ、本命視されたが、受賞とはならなかった。)

作品データを記しておくと、時間は123分、白黒作品である。今村プロ、林原グループの作品で、配給は東映、原作は井伏鱒二、監督は今村昌平、脚本は今村昌平と石堂淑朗の2人、撮影は川又昂、美術は稲垣尚夫、音楽は武満徹である。そして出演は、: 田中好子、北村和夫、市原悦子、原ひさ子、沢たまき、三木のり平、小沢昭一、小林昭二、河原さぶ、石丸謙二郎、大滝秀治、白川和子、深水三章、殿山泰司、常田富士男、三谷昇、立石麻由美、山田昌、石田圭祐、楠トシエ、七尾伶子、飯沼慧、たちである。

昭和20年8月6日、広島に原爆が投下された。20歳の高丸矢須子は郊外の疎開先にいたが、叔父・閑間重松の元へ行くために瀬戸内海を渡っていて、その途中で強烈な閃光を目撃し、その後で天候が急変して黒い雨を浴びてしまった。5年後、矢須子は福山の重松とシゲ子夫妻の家に引き取られて、重松の母・キンと4人で暮らしていた。戦争の後遺症を誰もが引きずる中、原爆後遺症は確実に矢須子にも襲っていた。25歳になって美しい矢須子には、縁談話が次々と持ち上がるが、いつも「ピカに遭った娘」という噂が立つと、全て破談になっていた。重松は、矢須子が直接ピカに遭っていないことを証明しようとして色々と手を打つが、黒い雨は矢須子の体を確実に蝕んでいた。そして矢須子の髪の毛が抜け始めるのだった...

原爆問題を真正面から受け止めた作品で、高い評価を得た作品である。また、映像をカラーではなくて白黒とした所がポイントであり、これが原爆の恐怖を一段と恐ろしいものにしている。また、白黒作品であるが、色彩感を感じることも出来る作品でもあって、高く評価されたというのも納得出来る。

また、女優に専念してある程度の歳月が流れていたスーちゃんであるが、何かあると「元キャンディーズ」のアイドルということが語られていたが、本作で真の女優として脱皮することにもなった。(本作での演技が高く評価されたのは多くの賞を受賞したことが証明している。)

それにしても、まだ若いのに、本当に残念な訃報である。尚、こういう言い方は不謹慎であるが、それを承知で記すと、現実問題では、原発事故によってこの作品に描かれている放射能の恐怖が現実問題となって迫っているが、「直ちに影響はない」と言っている専門家がいる。確かに原爆と比べると放出された放射線量は微量であるが、原爆は一瞬の放射、原発事故は微量ながらも長時間の放射という違いがある。それだけに、何年も過ぎてから出てくる症状については不明な所が多い。この時期に本作を改めて接することになったのは、(特に「有識者」と呼ばれている人たちに)世間に対して放射能の恐ろしさを問うているスーちゃんからの最期のメッセージのように感じられるところである。

スーちゃん、長い間お疲れ様でした。謹んでご冥福をお祈り致します。

 

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↓原作小説はこちら

黒い雨 (新潮文庫)

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その204) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「神社での出会い」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは(前回と同様に)「・5話」、「007」からは「007は二度死ぬ」です。

ケータイ刑事」:「・5話」。「夢を駆ける少女 ~銭形結の悪夢」という物語。シリーズ4度目の「悪夢シリーズ」となった物語である。恒例の佐藤二朗さんのニセ銭形の登場と、夢の物語であって銭形が相棒を逮捕するというパターンの物語である。(今回は「初夢」と言うことにしているものの、流石に4度目になると新鮮みも無くなっているだけに、もっと工夫が欲しいところであって...)

新年を迎えたということで、ちゃんは振り袖姿で神社にお参りをしている。で、あれもこれもと欲張ってお願いをする。すると、怪しげな男が現れて、そんなにお願いしたら神様も訳が分からなくなっちゃう、と指摘した。が、その男は見るからに怪しげであったため、ちゃんは何者なのかを問う。が、男は「通りすがりのアラフォー男児です」と言うと、去っていった。が、足を持つらせてしまい、手にしていた布袋を落としてしまった。するとその布袋からは小銭がこぼれだした。それを見たちゃんは「さてはあなた、賽銭泥棒ですね」と気づいた。男は落とした賽銭をそのままにして逃げて行き、ちゃんは「待ちなさい!」と言って後を追った。

神社の石段を駆け下りていく男、後を追うちゃんは神社に向かってくる人がいたので「賽銭泥棒だ」と言って捕まえて下さい、と言う。すると神社にやってきた袴姿の男は両手を広げて通せんぼをして、逃げてくる男の前に立ちはだかった。で、逃げてくる男を投げ飛ばすと、「賽銭泥棒の現行犯で逮捕する」と言って、手錠を掛けた。

石段を下りてきたちゃんは、袴姿の男を見ると「あさみさん?」と気づいた。やってきた男はあさみさんだった。が、あさみさんの顔には墨で色々と書き込まれていた。「その顔、どおしたんですか?」とちゃんが尋ねると、「警視庁の羽付選手権の帰りなんだよ」と答えた。ちゃんは「その様子だと惨敗ですね」と突っ込むと、「僕はキツツキの生態には詳しいが、羽付は専門外だ」と言っていた。

「正月早々、面倒臭い」と言うちゃんに、「正月早々、犯人逮捕とは演技が良い」と言い、何だかんだで凸凹コンビぶりを正月早々見せていた二人。あさみさんは男を連行しようとするが、男は突然倒れてしまった。で、「死んでいる」とあさみさん。男はナイフが刺さっていた。その時「警視庁から入電中」と事件を知らせる入電が入った。で、携帯を取りだしたちゃん。しかし、入電は新年の挨拶であって、「直ちに捜査を開始せよ」というものでは無かった。しかし、入電には目の前で死んでいる男が映っていた。

訳が分からないちゃんに、あさみさんは、ここには2人しかいなくて、僕は犯人じゃないから君が犯人だ、と言って結ちゃんが犯人だと言う。しかし、「私も犯人じゃありません」と結ちゃん。更に、男が起き上がって「彼女に僕を殺す動機はない」と言ってちゃんに助け船を出した。が、死んでいるはずの男が立ち上がったことで変な雰囲気になったと感じ取った男は、再び倒れた。再びあさみさんが確かめると「やっぱり死んでいる」

で、ちゃんは閃いて「謎は解けたよ、ワトソンくん」から、「これは私が見ている夢です」と結論を出すと、神社の石段を登っていった。で、境内にある茶店でちゃんが寝ていた。そしてちゃんは「これが初夢?」と口にした。

そして、ここからちゃんの夢の中を覗いてみましょう、ということで、「悪夢シリーズ」の定番の夢の物語に突入する。

何だかんだで(物語(=ちゃんの夢)が進んでいって)夢から覚めたちゃんは、あさみさんと共に初詣参りをした。で、帰って行く時に結ちゃんは、とんでもない初夢を見たことを口にする。が「案外、正夢になるかも?」とあさみさん。それを嫌がるちゃんだったが、あの怪しげな男が現れて、初夢は一年の吉兆を占う日本人の大事に儀式だ、と言った。で、そのまま神社から出て行こうとする。

あさみさんは「誰だ、君は?」と問うと、「ただの通りすがりの夢追い人です」と言った。しかしちゃんが気づき「あの人、賽銭泥棒です」と言った。で、慌てた男は逃げようとする。しかし、足を持つらせて、手に持っていた布袋を落としてしまって、小銭が散らばった。で、小銭をそのままに逃げて行く男。あさみさんとちゃんは追いかけていくが、ちゃんは一旦立ち止まって「今年もよろしく」と新年の挨拶をしてから、男を追っていった。

最初のは夢だったとはいうものの、同じような展開で頬被りをした怪しげな男と神社で2度も出会ったちゃんでした。

007」:「007は二度死ぬ」。1967年のシリーズ第5作であり、初代ボンドの5作目である。日本でロケが行われたということで、日本では製作時から異常に盛り上がることになった作品である。日本文化を取り入れている作品であるが、少なくとも戦後の20世紀の日本では無いような部分(忍者がいたり、刀を武器として使っているなど...)も出てきた物語でもありました。

日本に入って、日本の情報部のボス・タイガー田中たちと共に調査を進めていたボンドは、怪しい場所を掴んだ。そこは小さな漁村であった。で、そこに潜入するための作戦として、ボンドは日本人として妻をめとり、漁師として村に入るというものであった。ボンドはそれまで行動を共にしていたアキとと思い、アキもその気になったが、タイガー田中は違うと言い、当日までのお楽しみということにした。(アキたちは、ボンドを日本人にするための変装を手伝った。)

しかし、その夜、ボンドを暗殺しようとした刺客は、天井からボンドの口に糸を垂らして毒を飲ませようとしたが、一緒に寝ていたアキの口に毒が入り、アキは死んでしまった。

失意のボンドだったが、任務と切替えて、(偽装の)結婚式の日となる。式はある神社で行われ、しかも合同結婚式であって、ボンドたち以外にも式を挙げるカップルがいた。ボンドは妻となる女性がどんな女性なのかということが気になり、期待していた。

タイガー田中の隣で花嫁が来るのを待っているボンド。他のカップルの花嫁が介添人に連れられて、石段を登ってくるが、ボンドの好みではなく、如何にも日本人の女性という女性がやってくる。が、それはボンドの相手ではなかった。続いてやってきた花嫁も同様であり、ボンドは期待を裏切られた気になってしまう。そして次の花嫁がやってきた。その女性はボンド好みだったが、ボンドは他の相手の花嫁だろうという諦めの気持ちになっていた。

が、その花嫁(キッシー鈴木、この作品のボンドガールである。)はボンドの所にやってきた。で、ボンドの落ち込んでいた気持ちは一気に元に戻って鼻の下が伸びたのだった。

式は順調に終了すると、ボンドとキッシーは(任務のために)深刻として村に入るが、キッシーはその村の出身ということで、村には多くの知人がいた。(外見上、日本人になっている)ボンドを「夫です」と紹介し、村での新生活を始める夫婦を装って、調査を始めた2人だった。

タイガー田中にとったら、部下であるキッシー鈴木を、任務のためにボンドと形の上だけの夫婦にしたが、ボンドにとっては、神社での結婚式当日の、しかも花嫁入場の所で出会ったことになった。任務のための形式上の夫婦となるためとはいうものの、そんなギリギリまで相手を知らないというのは流石に…、と思ってしまいます。が、ボンドもキッシーも、互いに気に入ったというだけに...

尚、I・フレミングの原作では、本作の原作小説「007号は二度死ぬ」は「女王陛下の007号」(映画タイトルは「女王陛下の007」)の次の作品であり、新妻・テレサを殺されて傷心のボンドを、欧州から一時的に話すと言うことで日本に派遣されたということになっている。また、任務終了後、キッシー鈴木はボンドの子供を身籠もっている。しかし映画「007」シリーズでは順番が逆になり、「007は二度死ぬ」の方が先に来て、そこで偽装結婚をしているが、キッシーはボンドの子供を身籠もっていない。そして、本作の次が「女王陛下の007」であり、そこでボンドはテレサと結婚した。(新婚数時間後にテレサはブロフェルドによって殺されてしまったと言う所は同じである。)

共通点は、その物語で重要な人物(頬被りの男(更に、ちゃんの夢の中では仙人でもあった)/ボンドガール)と主人公(銭形/ボンド)が神社の境内で出会っているということである。また、「ケータイ刑事」では一回は夢の中のことであり、「007」では形の上では任務上の出会いであるが、良い関係になる出会いであったため「夢のような出会い」だったと言うことで、意味は異なるが「夢の出会い」ということになっていること、更に、その場には主人公の仕事上でのパートナーとなる人物(「ケータイ刑事」であさみさん、「007」ではタイガー田中)がいたということも共通点ということになる。

相違点は、「ケータイ刑事」では夢の場合と現実の場合とがあって、夢と現実のそれぞれで出会っているが、「007」では現実の世界で一度の出会いである、ということである。

次回でこの連載の回数が「ケータイ刑事」の通算話数を越えることになります。その次回は、今回と同じテーマで、そのPART 2ということにします。(早い話、「ケータイ刑事」がこの物語の前に同じようなことをやっているためです。)「ケータイ刑事」のどの物語が出てくるのかお楽しみに。

 

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「VALENTINO RETURNS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1989年のアメリカ映画「傷だらけのキャデラック」である。(日本での劇場公開は1989年10月であった。)'50'sサウンドをたっぷりと聴かせてくれる青春映画である。

作品データを記しておくと、時間は92分、原作と脚本はレナード・ガードナー、監督はピーター・ホフマン、撮影はイエジー・ジェリンスキーである。そして出演は、バリー・タブ、ジェニー・ライト、フレデリック・フォレスト、ヴェロニカ・カートライト、ミゲル・ファーラー、セス・アイラー、たちである。

時は1958年、カリフォルニアの片田舎にある町が舞台である。18歳のウェインは、畑仕事をして稼いだ金で、以前から欲しいと思っていたピンクのキャデラックを購入した。そしてヴァレンティノ・リターンズと名付けた。彼の目的はただ一つで、町一番の美女・シルヴィアを助手席に乗せて、彼女のハートを射止めることであった。しかし、クラブ歌手であるウェインの父と母との仲は最悪で離婚寸前という状況であり、ウェインには次々と問題が降りかかってくる。チンピラに絡まれ、喧嘩に巻き込まれ、留置所に入れられたり、と散々な目に遭うウェイン。しかし、シルヴィアのハートを射止めるために、そんな苦難を乗り越えていく。そして遂にシルヴィアを助手席に乗せてドライブすることに成功した。しかし、今度はシルヴィアの父の怒りを買うことになってしまって...

ストーリーとしては、よくありそうなものであって、特にこれという所はないが、バックに流れる'50'sサウンド(物語が'50's終盤という設定ですから...)が実に嬉しい所である。

尚、青春映画と物語の舞台設定の時代の音楽とを絡めた作品というのも色々と多くある。(特に'60's、と'80'sという時代を舞台とした作品は多い。)それを考えると、ゃえよゃとを舞台にしているというものの、取り立てて目新しいという作品でもない。また、キャデラックが一つのステイタス・シンボルとして登場する作品というのも珍しくない。ということで、本作は取り立てて珍しい作品では無いのだが、音楽を中心に楽しむということではこういう作品もよろしいかと...

ただ、サントラ盤のCDリリースも、映画のDVD化もされていないというところだけは何とかして欲しい所である。(LDではリリースされていたのですが...)

 

↓輸入版のビデオです。

Valentino Returns [VHS] [Import]

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「VALLEY OF THE KINGS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1954年のアメリカ映画「王家の谷」である。タイトルから分かるように、古代エジプトの王家の墓での考古学の発掘ということをテーマにした作品である。

作品データを記しておくと、時間は84分、監督はロバート・ピロッシュ、脚本はロバート・ピロッシュとカール・タンバーグの2人、撮影はロバート・サーティース、音楽はミクロス・ローザである。そして出演は、エリノア・パーカー、ロバート・テイラー、カート・カズナー、カルロス・トンプソン、ヴィクター・ジョリー、レオン・アスキン、アルド・シルヴァーニ、サミア・ガーマル、たちである。

イギリス人女性のアン・マーゼデスは父の遺志を継いでラホテップ王の墓を探すため、夫・フィリップと共にエジプト・カイロにやって来る。アンの父は有名な考古学者であって、ロンドンで発見した小さな金の像から手がかりを得ていて、ラホテップ王の墓を発見出来れば「旧約聖書のエジプトにおけるヨセフの記述が真実である」という証拠が発見できると信じていたが、志半ばで帰らぬ人になっていた。アンはアメリカの考古学者マーク・ブランドンと知り合って、父の説を語り、マークはその話に疑問を持ちながらも、アンの美しさに惹かれ、協力することにした。アンは最初に、ラホテップ王の墓の他の盗品を探すことにして、カイロの古美術商・アルコの助けを得ることに成功した。しかし、墓場泥棒のハメッドはこれを妨害しようとした。ある日、アン、フィリップ、マークの3人はセント・キャサリン僧院を訪れて、そこの納骨堂でラホテップ王が第18王朝に属すると推定される証拠を発見した。第18王朝の王たちは全員が王家の谷に埋葬されているので、ラホテップ王の墓も王家の谷にあると確信した。そしてアルコから、ラホテップの墓の在処を知る者は放浪者のアクメッド・サラとハメッドの2人という情報を買い、一同はエル・タブルにいるアクメッドを訪ねることにした。しかし、フィリップは密かにハメッドと計って王の墓の財宝を盗み出そうと企ていて、ハメッドをラクダ引きにして一行に加える。そして砂漠を進んで行く。途中で猛烈な砂嵐に遭った一同。フィリップとハメッドは絶好のチャンスとして、マークとアンを置き去りにして、飲料水も奪い、先に進んでいった。砂漠に取り残されたマークとアンは幸いにもアクメッドに会うことが出来たが、王の墓については語らない。結局、マークはアクメッドと決闘をして、巨大な神殿の廃墟へ連れていかれた。するとそこにはハメッドの死体があり、フィリップがいた。マークはフィリップとも決闘することになるが、フィリップは足を踏みはずして転落死した。で、マークとアンは神殿である箱を手に入れた。そこにはラホテップ王の墓がアメンホテップ王のピラミッドの陰にあるということが分かり、発掘を行い、遂にラホテップ王の墓を発見した。ただ、墓の中は既に荒らされていた。しかし、マークは秘密の部屋に通じる扉を発見し、素美を通って中に入ると、小さなヨセフの石像を発見したのだった。こうしてアンの父の説は実証された。マークとアンは喜びの中、幸福な将来の姿も思い浮かべていた。

一応、冒険アクション作品ということになっているが、考古学の発掘調査にスポットを当てた作品というのはあまりないだけに、この点で貴重な作品ということになる。ここで描かれているように、発掘調査が成功するという保証は無いのだが、少しは発掘調査の大変さが分かるのではないか、ということで、それなりに本作の価値がある。

「インディ・ジョーンズ」シリーズをはじめとして、発掘調査のシーンが登場する作品は少なく無いが、一度は本作を見ておいて、やり方などについて知っておくというのも宜しいかと...

 

↓輸入版のビデオです。

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PRETENDERS『THE SINGLES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年にリリースされた彼らのシングルを集めたベスト盤である。前年に4枚目のスタジオ・アルバム「GET CLOSE」がヒットしたこともあって、ファンにとっては実に嬉しい時期のベスト盤のリリースであった。しかも、C. HYNDEの1985年のUB40との共演した曲まで収録されているというのも嬉しい所であった。チャート成績の方も好調で、イギリスでは最高位6位を記録し、ニュージーランドでも11位を記録している。(アメリカではBillboardで最高位69位であった。)

収録曲は以下の全16曲である。『Stop Your Sobbing』『Kid』『Brass In Pocket』『Talk Of The Town』『I Go To Sleep』『Day After Day』『Message Of Love』『Back On The Chain Gang』『Middle Of The Road』『2000 Miles』『Show Me』『Thin Line Between Love And Hate』『Don't Get Me Wrong』『Hymn To Her』『My Baby』『I Got You Babe』。

尚、C. HYNDEとUB40との共演した曲というのはラストの『I Got You Babe』である。

収録曲に関しては特に説明の必要はないであろう。デビュー・シングルの『Stop Your Sobbing』から1986年の「GET CLOSE」からの4枚のアルバムからのシングル曲がほぼ網羅されている。但し、イギリスのシングル・チャートニランクインしなかった7曲のシングル曲は省略されている。(その7曲の内の1曲はBillboardのHOT 100で3桁順位でチャートインしている。また、BillboardのHOT 100ではないが、別の部門では5曲までが一応ランクインしている。)

また、こういうアルバムの場合は、リリースされた年代順に収録されているかいないかという所も重要なポイントの一つになるが、これは「ほぼ」ということであって、完全な年代順にはなっていない。(アルバムの順番は年代順であるが、一部の曲がシングルのリリース順ではなくて入れ替わっている所がある。)

時間的には1時間弱ということなので、時間的に余裕があるだけに、英米で全くチャートインしなかった1曲はともかく、あと数曲の収録は可能であっただけに、その点が残念な所である。(ただ、シングルとしてヒットしていないため、収録していたら「これってシングルだったの?」という誤解が生じることもありますけど...)尚、完全にシングルのリリース順ではない点に関しては、アルバム内でのシングル順に一部で入れ替わりがあるだけなので、一応は許容範囲である。(アルバム・タイトルが「THE SINGLES」となっているが、「完全」という言葉が無いですからね...→一応、言い訳できるアルバム・タイトルということに解釈しておきます。)

一部のシングル曲が未収録ということと、時間的に余裕があると言う点で、「資料」としては85点のものであるが、彼らのサウンドを楽しむということでは、まあ宜しいんじゃないですかね...(本アルバムの後にも多数のシングル曲も発表しているが、以後のシングルで全英でTOP 10ヒットになったのは1曲しかなく、全米でもTOP 40ヒットが1曲しかない(1994年の『I'll Stand By You』だけということです。)ため、彼らのシングル・ヒット曲を「ほぼ集めたアルバム」ということで現在でも通用するアルバムでもありますし...→『I'll Stand By You』をボーナス・トラックとして追加した全17曲としたら良いが、現時点ではそういう形のものはリリースされておりません。

 

The Singles

The Singles

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Real
  • 発売日: 1900/01/01
  • メディア: CD

Pretenders: The Singles (Ocrd)

Pretenders: The Singles (Ocrd)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2008/06/03
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形結2話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形結」の第2話「ウォーキングする死体 ~ダイエットマスター殺人事件」の「裏ネタ編」の3回目となる今回は、ちゃんとあさみさんの捜査会議のところで出てきた事柄から、これを使っていたことから「ホワイトボード」について、結ちゃんはこれを交えて記していたことから「漢字」について、あさみさんはそれをこれのようだと行ったことから「くさび形文字」について、柴田束志さんを交えたところであさみさんが口にした「体力作り」について、束志さんが池輝はこれと言った「有休」について記します。尚、「ホワイトボード」については「・33話(2nd.20話)[裏ネタ編]PART 10」で記したものをベースにして加筆しました。

また、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」、内容について詳しく記したものは「ここをクリック」してご覧下さい。

ホワイト・ボード」:水性のフェルトペンを用いて文字などを書き留めるために使用するボードのことである。書いた文字は布で拭くことで消すことが可能である。また、使用する水性ペンは、黒、赤、青が一般的に使われているが、色の異なるペンを使うだけで複数の色を使うことが簡単にできるのも特徴となっている。

言うまでも無く、英語の「White-Board」から名称が来ているが、それを訳した「白板」と呼ばれることもある。

元々はちょっとした掲示板のようなものとして登場したものである。(ちょっとした連絡用メッセージを記しておくとか、定食屋の日替わりメニューを記すなど。)が、次第に大きなサイズのものが登場するようになって、現在ではかなり大きなものも登場し、黒板に取って代わるようになり、広く使われる用になった。尚、黒板は白墨(チョーク)を使って文字や絵を書くため、書く場合に手が汚れる、拭き取った際の粉が健康被害を与える可能性があるということで、その問題を解決するものとして利用が広がっている。特に、水性ペンを使うため、手が汚れることが無く、また、粉を出すことがないという黒板の問題点を解決していることが好まれている。

また、ボード自体は鉄板をベースにして作られているため、黒板と同様に磁石をくっつけることが出来るため、黒板と同様の使い方も可能である。尚、黒板と大きく異なるのは、黒板では黒地に白文字というのが基本となるが、ホワイトボードでは白地に黒文字が基本となり、これが紙書類、書籍を見る場合と同様であるため、とても見やすいとしてビジネス・シーンでも歓迎されている。

普通の「ホワイトボード」は黒板の置き換えでしかないが、近年では「電子黒板」と呼ばれるものが広く利用されていて、+αの機能が備わっている。これは「ホワイトボード」の使い勝手を更に良くしたものである。文字や絵は白地の移動可能のシートの上に記し、それをプリントアウトすることが出来るようになっている。(乱暴に言うと、スキャナーとプリンターとホワイトボードが一体になったものということになる。)特にビジネス・シーンでは、会議の際の議事録として、簡単に記録を書類として残すことが出来るということで歓迎され、広く普及することになった。(コンピューターが当たり前のようにオフィスに普及する前に浸透した。)現在では、更にコンピュータと接続してネットワーク機能を持ったホワイトボードまで登場している。

尚、ホワイトボードが登場したのは1980年代になってからであるが、当初はオフィスでの普及が中心であった。これが広く普及するようになったのは1990年代後半になってからであるが、21世紀になってからはコンピュータとのリンクが当たり前のようになっている。→歴史的には比較的新しいものであって、「黒板」の進化したものと言うことが出来る。

英語では「Whiteboard」、ドイツ語では「Weißwandtafel」、フランス語では「Tableau Blanc」、スペイン語では「Pizarrón Blanco」、中国語では「白板」と言う。但し、英語以外でも「Whiteboard」という言い方も行われている。

漢字」:古代中国に発生した文字であり、中国語を表記するための伝統的な文字である。また中国から朝鮮半島を経て日本に伝わり、挑戦、日本でも使われている文字である。また、現在は使われなくなったが、モンゴルとベトナムにも伝わっていて、漢字の文化を持つ地域(「漢字文化圏」と言う)としては、中国、日本、韓国、北朝鮮、台湾、モンゴル、ベトナム、そしてシンガポールが含まれている。(人口では16億人程度になるため、世界人口の20%以上に達していることになるが、同一言語ではなく、言語によって文字は変化しているので、文化圏は同一であっても、使用される文字(漢字)は完全に一致していない。)

歴史は古く、紀元前十数世紀の頃から用いられているものである。文字数が極端に多い文字体系であって、その数は15万字以上と言われている。(但し、通常使用する漢字はそこまで多くなく、多くても5000字程度であり、普通に使用される漢字の数は2000~3000字ほどである。)

漢字は、当初は甲骨文字であったが、象形文字、指事文字などから新しい文字が次々と生み出されて文字数が増えていった。基本的に、表意文字であるため、言葉の語彙が増えると漢字の方も増えていくことになった。(一部には表音文字として使用されるものもある。)尚、「表意文字」であるため、漢字の読みがあやふや(分からない場合も含む。)であっても、漢字の構成要素(「へん」や「つくり」など)から、ある程度の意味が伝わるというメリットがある。

日本に伝わったのは1世紀になってからとされていて、当時は漢字のみが使われることになった。(カタカナとひらがなは9世紀になって日本で独自に生まれることになるが、漢字が入ってきた時にはまだ存在していなかった。)

英語では「Chinese character」、ドイツ語では「Chinesische Schriftzeichen」、フランス語では「Sinogramme」、イタリア語では「Carattere Cinese」、スペイン語では「Escritura China」、オランダ語では「Hanzi」、中国語では「漢字」と言う。但し、近年では英語などでも「Kanji」と言う言い方をしても通じるようになっている。

くさび形文字」:全て漢字で記すと「楔形文字」(この場合は「せっけいもじ」と言う読みもある。)となる。字の形がくさびの形をしていることから「くさび形文字」と言われるものである。紀元前35世紀頃から紀元前1世紀頃に、アッシリア、シュメール、ヒッタイト、バビロニアなどで使用されていた文字である。主に、粘土板にくさびを用いて刻まれたと言われている文字でもある。生み出したのはシュメール人とされているため、「シュメール文字」と呼ばれることもある。

基本的には単語文字であるが、一部に音節文字、音素文字もある。また、当初は縦書き(上から下へ)であったが、後ら横書き(左から右へ)となった。

英語では「Cuneiform Script」、ドイツ語では「Keilschrift」、フランス語では「Cunéiforme」、イタリア語では「Scrittura Cuneiforme」、スペイン語では「Escritura Cuneiforme」、オランダ語では「Spijkerschrift」、中国語では「楔形文字」と言う。

体力作り」:「体力」とは、生命活動の基礎となる体を動かす力、能力のことを指す。運動能力は生命活動を続けていく上で基本となるものであり、疾病からの回復、披露したときの回復に影響することにもなる。(当然、運動能力が高い方が良いとされている。)

そのため、運動能力を高めるための訓練が行われるが、その訓練のことを「体力作り」と言う。

英語では「Physical strength Training」と言い、ドイツ語では「Physisches Training」、フランス語では「Éducation Physique」、イタリア語では「Addestramento Fisico」、スペイン語では「Educación Física」、中国語では「体力制作」または「體力製作」と言う。

確かに、体力作りは大事なことであるが、あさみさんは、犯人が死体を運んだ目的が体力作りだと言ったが、余りにも頓珍漢な推理ですね。そもそも、死体を運んでいるところを誰かに見られる可能性がある危険なことをするとは到底思えませんし、この頓珍漢な推理によって、あさみさんも五代さん、高村さん、岡野さん、松山さんと同類ということがはっきりと分かることになりました。

有休」:「年次有給休暇」のことである。労働者の休暇日の一つであり、賃金が支払われる有給の休暇日のことである。勤続年数などに応じて1年の間に付与される日数が異なるが、一定の日数が付与される。(国の法律で付与することが義務づけられている。但し、国によって付与する日数は異なっている。)

就業規則で定められた休日以外の日(通常の出勤日)に取得することが出来、取得した日はその人は休日となるが、賃金がカットされることはない。(無断欠勤であれば賃金がカットされる。)

また、近年では1日単位ではなく半日単位での取得も可能となっている。(但し、年間に付与される日数の全てを半日単位で取得することはできないのが一般的である。)この場合は午前中、または午後の就業のいずれかを休日とすることになる。

本来は「年次有給休暇」と言うが、通常は「有休」または「年休」と呼ばれることが多く、「有給休暇」という言い方もある。

英語では「Paid Holiday」、ドイツ語では「Bezahlter Urlaub」、フランス語では「Vacances Payées」、イタリア語では「Vacanza Pagata」、スペイン語では「Vacación Pagada」、中国語では「帶薪休假」という。

 

ケータイ刑事 銭形結 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

元気になる会議-ホワイトボード・ミーティングのすすめ方

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  • 作者: ちょん せいこ
  • 出版社/メーカー: 解放出版社
  • 発売日: 2010/10/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

軽量アルミ ホワイトボード 1200x900mm WBA-1290

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  • 出版社/メーカー: ナカバヤシ
  • メディア: ホーム&キッチン

軽量アルミ ホワイトボード 900x600mm WBA-9060

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  • 出版社/メーカー: ナカバヤシ
  • メディア: ホーム&キッチン

ホワイトボード 両面 脚付き 無地 1800×900mm

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  • 出版社/メーカー: カグクロ
  • メディア:

入試漢字マスター1800+ (河合塾SERIES)

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  • 作者: 川野 一幸
  • 出版社/メーカー: 河合出版
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本

漢字―生い立ちとその背景 (岩波新書)

漢字―生い立ちとその背景 (岩波新書)

  • 作者: 白川 静
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1970/04/25
  • メディア: 新書

読めそうで読めない間違いやすい漢字

読めそうで読めない間違いやすい漢字

  • 作者: 出口 宗和
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2008/01/23
  • メディア: ペーパーバック

1行読んでおぼえる小学生必修1006漢字―低学年500漢字

1行読んでおぼえる小学生必修1006漢字―低学年500漢字

  • 作者: 藁谷 久三
  • 出版社/メーカー: 梧桐書院
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 単行本

年次有給休暇制度の解説とQ&A


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「L'ULTIMA NEVE DI PRIMAVERA」 [映画(洋画)]

表題の作品は1974年のイタリア映画「メリーゴーランド」である。(日本での劇場公開は1975年6月であった。)英語でのタイトルは「THE LAST SNOW OF SPRINGTIME」である。幼くして母を失った10歳の少年が余命が少ない白血病となり、多忙を極める父との龍を描いた人間ドラマである。娯楽作品の場合はB級作品が多いが、人間ドラマではA級作品が多いイタリアらしい作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は95分、原作はマリオ・ガリアッツォ、監督はライモンド・デル・バルツォ、脚本はアントニオ・トロイソとライモンド・デル・バルツォの2人、撮影はロベルト・デットーレ・ピアッツォーリ、音楽:フランコ・ミカリッツィである。そして出演は、レナート・チェスティエ、ベキム・フェーミュ、アゴスティーナ・ベリ、マルゲリータ・メランドリ、ニーノ・セグリーニ、たちである。

弁護士のロベルトは10歳の息子・ルカの死に放心状態となっていた。そして、ロベルトはルカのことを思い返す。復活祭を間近にして学校が休日になり、みんなは親たちに迎えに来て貰うが、ルカだけは迎えに来て貰えず、一人だけ残された。で、歩いて帰るルカは、町で父へのプレゼントとするレコードを買った。家に帰ったルカだったが、父は仕事で強は帰ってこないという。ということで、翌日、友達のステファニへと共に父のいる裁判所に行った。が、父は弁護士として忙しく、手が話せる状態ではなかった。妻が死んでから仕事一筋になっていたロベルトだったが、恋人がいて、何とか後妻に迎えようと考えていた。そんな中、ロベルトは息子のためにようやく取れた休暇をサルデニア海で過ごし、恋人・ベロニカを紹介することにした。その日は楽しい一日となったが、自体が変わったのはそれからまもなくだった。ルカが突然、原因不明の鼻血を出すようになった。医者に診せると、かなり重度の白血病で、余命は幾ばくもないということだった。仕事の忙しさで息子との時間を取ってやることが出来なかったことがロベルトを苦しめた。で、ロベルトは少しでも息子と一緒の時間を過ごすことにした。そんな中、夜中なのにルカが突然「メリーゴーランドに乗りたい」と言い出した。ロベルトはルカを車に乗せて遊園地に向かった。車中でルカは、プレゼントしようと思って買ったレコードが物置の中にあることを告げた。そうしていると、夜の遊園地に到着した。当然、遊園地は閉まっている。しかしロベルトは、宿直の男に事情を話し、息子の最後の無害を叶えてくれるように頼み込んだ。で、メリーゴーランドの所だけ明かりを点けて貰い、ルカをメリーゴーランドに乗せて動かして貰った。真夜中で他に誰もいない遊園地で父と息子は最後の思い出を作った。ルカは「パパ、僕たちはもう会えないんだね」と言うと、まもなくロベルトの腕の中で息を引き取った。息子の動かなくなった小さな体を抱きしめるロベルトは涙を流していた。その様子をベロらかは物陰からジット見つめて涙を流していた。メリーゴーランドは哀しみの中、回り続けていた...

本作がお涙頂戴映画であることは分かっているが、こういう物語はやはり泣けてしまうものであり、それに填ってしまう作品である。登場人物が多くないことで、少年・ルカが孤独であるということを語らずとも描いており、最低限の構成で見事にまとめられた「お涙頂戴映画」と言うことが出来る。

時には、本作のような分かりきっている作品で涙を流すと言うことも良いんじゃないですかね...

尚、本作はLDではリリースされていたが、DVD化はされていない作品です。(最近、LDでリリースされていてDVD化されていない作品を取り上げることが多くなっていますが、LDを再生してDVDに焼くということを進めているためでもあります。)

 

↓DVDはありません。ビデオです。

メリーゴーランド [VHS]

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: VHS


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PIXIES『SURFER ROSA』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1988年に発表された彼らの1st.アルバムである。オルタナ系のサウンドが台頭するのは'90'sに成ってからであるが、その時期に大きな影響を与えることになるバンドは'80's後半から動いている。彼らもそんなバンドの一つである。アメリカ・ボストン出身のバンドであるが、イギリスの方で評価されて、イギリスのレーベルからデビューしたバンドである。そのため、アメリカでは今一つ伸び悩んだが、イギリスでは大きなヒットになっている。但し、本アルバムは、評価はされたがセールスとチャート成績は伸び悩んでいる。(英米共にチャートインを記録していない。)

収録曲は、全13曲であるが、10曲目と11曲目の間に隠されたトラックがあって、全14曲である。収録曲は以下の通りである。『Bone Machine』『Break My Body』『Something Against You』『Broken Face』『Gigantic』『River Euphrates』『Where Is My Mind?』『Cactus』『Tony's Theme』『Oh My Golly』『Vamos』『I'm Amazed』『Brick Is Red』。

尚、「ヒドゥン・トラック」と成っている曲は『You Fucking Die! I Said...』である。

この中からシングル・カットされたのは『Gigantic』であるが、ヒットの規模ということでは小さく、イギリスで最高位93位を記録しただけであった。

お薦め曲は、シングル曲の『Gigantic』、1999年の映画で使われることになった『Where Is My Mind?』、更に『Bone Machine』『Oh My Golly』『I'm Amazed』という所をピックアップしておく。

尚、本アルバムの不満点として、曲数は十分であるが1曲の時間が短いため、収録時間が短いということがある。(33分弱である。時間的なことでは「不景気レコード」と呼ばれることになるが、曲数が両手の指で数え切れないということで、「不景気レコード」という印象が薄くなっているのは戦略的に上手いところである。)そのため、聴き始めると、あっという間に終わってしまうという印象を受けることになる。

とは言っても、時間的には短くても内容の方は充実しているので、音楽的に不満というのは余り感じることがない。

セールスとチャート成績は伸びていないが、そういう数字的なものと音楽的な内容とは比例関係にはなく、セールスは伸びなくても内容のあるアルバムは数多くある。(そういうアルバムを「隠れた名盤」と言う。ということで、チャートを追っていくことが虚しく感じられるようになる。)本アルバムも隠れた名盤の一つであるのは言うまでも無い。それだけに、一度は聴いておきたいアルバムということになる。(ただ、'80'sに発表されたアルバムであるが、'80'sサウンドがお好きな方ではなく、'90'sサウンドがお好きな方は「MUST」であって、'80'sサウンドがお好きな方は参考までに、というところですけど...)

 

Surfer Rosa

Surfer Rosa

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 4ad / Ada
  • 発売日: 2003/05/20
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形零13話[裏ネタ編]PART 10 [ケータイ刑事]

銭形零」の第13話「バーボン刑事、死す?! ~無差別連続爆破事件」の「裏ネタ編」の増補は今回限りです。(同時に、「・1st.シリーズ」についても今回で終了です。)で、今回は「鑑識メモ」の所で、ちゃん出題の問題の解答として「青白赤の3色の配列が横並びになっている国」として名前が出てきた「セルビア・モンテネグロ」について、「ルクセンブルク」について、「ロシア」について、「オランダ」について、「タイ」について記します。尚、「タイ」については「・8話[裏ネタ編]PART 8」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/13日付です。)

セルビア・モンテネグロ」:東ヨーロッパに存在した国であり、現在はセルビア共和国とモンテネグロ共和国の2つの国に分かれている。(この物語の本放送は2004/12/26であり、当時は1つの国であった。→2006/6/3にモンテネグロが独立し、2006/6/5にセルビアも独立を宣言した。尚、セルビア・モンテネグロの継承国はセルビアである。)尚、この国は。ユーゴスラビア社会主義連邦共和国から4つの国が独立し、残った所がユーゴスラビア連邦共和国となったが、そのユーゴスラビア連邦共和国が名称を変えた国である。「セルビア・モンテネグロ」となったのは2003年で、2006年に分離独立したということで、「セルビア・モンテネグロ」と言う国は3年と少しという短い間であった。

面積は約10.2万平方キロ、人口は約1100万人、首都はベオグラードであった。ちなみに、現在のセルビア共和国は面積が約8.8万平方キロ(北海道よりやや広い)、人口は約1000万人、首都はベオグラードであり、公用語はセルビア語である。モンテネグロは面積は約1.3万平方キロ(長野県とほぼ同じ)、人口は約70万人、憲法上の首都はツェティニェであるが、実質的な首都はポドゴリツァである。また、公用語はセルビア語である。

「セルビア・モンテネグロ」の時代の国旗は上から順に「青」「白」「赤」の横帯であったため、ちゃんの出題問題に合っていたが、セルビア共和国もモンテネグロも国旗は変わっていて、現在の両国の国旗は、ちゃんの出題の問題には合っていない。(セルビア共和国は上から「赤」「青」「白」の橫縞に国章が加わったものである。一方、モンテネグロは橫縞の国旗ではない。)→時代は変化していると言うことですね。

ルクセンブルク」:正式国名は「ルクセンブルク大公国」(ルクセンブルク語では「Groussherzogtum Lëtzebuerg」と言う。)であり、大公国というのは世界で唯一である。ベルギー、オランダと合わせて「ベネルクス三国」と呼ばれている。西ヨーロッパにある立憲公国であり、1867年以降は永世中立国となっていたが、第一次大戦、第二次大戦のいずれでもドイツに占領されている。戦後、ベネルクスで関税同盟を結び、1949年にNATOに加盟したことで永世中立を放棄した。1957年に成立した欧州経済共同体に最初から参加していて、EC、更にEUでも最初から参加している。

面積は約2600平方キロ(佐賀県よりも少し広く、愛知県の半分強である。)、人口は約50万人、首都はルクセンブルク市である。また、公用語はフランス語、ドイツ語、ルクセンブルク語の3つである。

高度に発展した工業国であって、鉄鋼業を中心とした重工業が経済を支えている。そのため世界でも最も豊かな国である。国の規模が小さいため、国内総生産や経済規模は大きくないが、「国民1人当たり」ということに換算すると、国内総生産は世界トップとなる。

国旗は、上から順に「赤」「白」「青」の横帯であり、オランダと同じ配色であるが、オランダの国旗よりも「赤」は朱色寄り、「青」は水色寄りである。

ロシア」:ロシア連邦。漢字では「露西亜」と表記し、略する場合は「露」となる。東ヨーロッパから極東までの広大な国土を有する連邦国家である。(21の共和国、1つの自治州、10の自治管区から成っている。)尚、ソビエト連邦時代はその中心となる国であった。

面積は約1700万平方キロで、世界一面積の広い国である。また、人口は約1.4億人であって、世界で第9位(日本よりも1割強多い。)首都はモスクワ、公用語はロシア語である。

歴史は古く、9世紀の中頃に建国されたノヴゴロド国が元になっていて、それがキエフ公国に発展し、ロシアの中心国となった。13世紀にはモンゴル人が打ち立てたキプチャク・ハン国の支配下に入るが、15世紀にその支配から脱出し、モスクワ大公が専制君主制を確立させる。これが1613年に成立するロマノフ王朝の元になり、帝政ロシアとなって国力を伸ばし、領土を拡大していくことになる。しかし、19世紀中盤のクリミア戦争の敗北によって近代化を進めていくようになる。20世紀初頭の日露戦争の敗北によって帝国は力を失い、第一次大戦でも敗北を重ねていくと、1917年にロシア革命が起こり、社会主義政権であるソ連が成立する。ロシアはソ連の中心として20世紀では大きな力を持っていたが、1991年にソ連が崩壊するとロシア連邦が成立、21世紀になると経済の発展によって国際的な地位を大きく向上させて、ソ連地代のように世界の大国に返り咲いている。

国旗は、上から順に「白」「青」「赤」の横帯である。

オランダ」:正式国名は「オランダ王国」であるが、一般的に「オランダ」と呼ばれている。西ヨーロッパに位置する立憲君主制国家であり、領土は欧州とカリブ海に6つの島がある。(かつては植民地を有していた。)正式国名はオランダ語で「KONINKRIJK DER NEDERLANDEN」と言い、英語では「KINGDOM OF THE NETHERLANDS」である。漢字では「和蘭」「和蘭陀」「阿蘭陀」という複数の表記があり、略する場合は「蘭」となる。

面積は約4.15万平方キロ(北海道の約半分)、人口は約1650万人、首都は憲法上はアムステルダムであるが実質的な首都はデン・ハーグである。(国会議事堂、王室の宮殿、中央官庁、各国の大使館などがあり、ほぼ首都機能を備えている。)ちなみに、アムステルダムは経済の中心地であり、人口は約75万人、都市圏人口は約220万人である。一方、デン・ハーグは政治都市であり、人口は50万人弱である。また、公用語はオランダ語である。

国土が低地である(堤防に囲まれた干拓地が多く、国土の1/4は海面よりも低い。)ということ、チューリップ、風車、チーズで有名である。また、酪農が盛んであり、天然ガスの産出量も多い農業国であり、資源産出国でもある。

歴史は、古代ローマ帝国、フランク王国の支配を受けていた後、10~13世紀に小さな国が乱立し、14世紀ごろからは交易によって集約が進んで行くようになる。しかし、支配する国が変わっていく状態が続いていた。「八十年戦争」と呼ばれるオランダ独立戦争を経て17世紀にスペインから独立を果して「オランダ共和国」となる。欧州の他の邦登同様に植民地を求めて世界に進出するが、17世紀末にイギリスとの覇権争いに敗れて衰退していく。更にナポレオンによってフランスに併合される。1815年にベルギーと合体して新王国が生まれ、1830年にベルギーと分離して独立、オランダ王国となり、現在に至っている。

国旗は、上から順に「赤」「白」「青」の横帯であり、ルクセンブルクと同じ配色である。但し、ルクセンブルクの国旗よりも「赤」は紅寄り、「青」は紺寄りである。

タイ」:正式国名は「タイ王国」と言うが、普通は「タイ」と呼ばれている。東南アジア・インドシナ半島に位置する王国である。(インドシナ半島とマレー半島の北部も国土である。)英語での国名は「Thailand」であるが「Thai」と省略されることもある。また、漢字では「泰」と表記する。以前は「シャム」と呼ばれていた時代もある。

面積は約51.3万平方キロで日本の約4/3倍、人口は約6600万人(日本の半分強)、首都はバンコク、最大の都市もバンコク、公用語はタイ語、宗教は仏教である。(国民の90%以上が仏教徒である。)尚、「バンコク」という名称は正式名称ではない。(正式名称は「クルンテープマハーナコーン ボーウォーンラッタナコーシン マヒンタラーユッタヤーマハーディロック ポップノッパラット ラーチャターニーブリーロム ウドムラーチャニウェート マハーサターン アモーンピマーン アワターンサティット サッカタッティヤウィッサヌカムプラシット」である。)正式名称が余りにも長いため、一般的に「バンコク」という呼び名が定着している。(正式名称で言うと、世界の国の首都の中で、最も長い名称の都市になる。)

そのバンコクは人口約900万人、都市圏人口は約1200万人ということで、東南アジアでは屈指の大都市であり、世界都市としても知られている。(周囲国を含めたインドシナ半島の経済の中心都市になっている。)また、「バンコク市」というものは存在せずに、「首都府」であり「バンコク都」と呼ばれている。(東京23区のような特別な地域と言うことになる。)

1980年代に入ってからの経済発展がめまぐるしく、工業化が進めていて、1995年頃までは高度経済成長期であった。(1997年のアジア通貨危機で経済は大きく衰退することになった。)日本企業の進出も多く、東南アジアの国の中では工業化も進んでいる。尚、経済的にも発展しているとはいうものの、労働人口の半数以上が農業従事者であり、実は農業国である。特に米(「インディカ米」ですが...)は世界最大の輸出国になっている。それ以外の農作物としては、トウモロコシ、サトウキビ、ゴム、ジュートなどがある。また、森林にも恵まれていて、チーク材は重要な輸出品の一つになっている。鉱物資源としてはスズ、鉄、タングステンなどがある。

国家成立は古く、13世紀にスコータイ王朝が成立してこれが最初の王朝として成立し、いくつかの王朝を経て、現在の王朝であるチャクリー王朝が1782年に成立している。(ちなみに、アメリカ合衆国の独立が1776年であるため、現在の王朝の歴史はアメリカ合衆国とほぼ同じということになる。)19世紀には欧州各国が東南アジアに進出して植民地にしようとしたが、イギリスとフランスの緩衝地帯となったことで植民地とはならずに独立した王国として維持し続けた。が、1932年にクーデター(無血革命)が起こって絶対君主制から立憲君主制の国へと変わった。

第二次大戦中は日本と同盟を結んだが、連合国に協力する勢力も黙認するという二重外交を執り、敗戦国とはされなかった。(国土の一部を割譲しているものの、植民地とはならずに独立国として保っていた。)

戦後は周囲の国が共産主義国へと変わっていくが、アメリカの支援もあって共作主義国家へと変わることはなく、王国として保ち続け、工業化政策により、ASEANの中でも経済的には大きな国となっている。

また、国土の南西部のマレー半島西側にあるアンダマン海はマリンスポーツが盛んな場所であり、そこにあるプーケット島はリゾート地として世界的に知られており、観光業も盛んになっている。

国旗は、上から順に「赤」「白」「青」「白」「赤」が横帯に並んでいる。

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

終わらぬ「民族浄化」 セルビア・モンテネグロ (集英社新書)

終わらぬ「民族浄化」 セルビア・モンテネグロ (集英社新書)

  • 作者: 木村 元彦
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/06/17
  • メディア: 新書
地球の彷徨い方―ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/セルビア・モンテネグロ初級編

地球の彷徨い方―ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/セルビア・モンテネグロ初級編

  • 作者: 天城 桜路
  • 出版社/メーカー: 東洋出版
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本
A25 地球の歩き方 中欧 2011~2012

A25 地球の歩き方 中欧 2011~2012

  • 作者: 地球の歩き方編集室
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2011/01/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
旅名人フ゛ックス40  ルクセンフ゛ルク 第2版 (旅名人ブックス)

旅名人フ゛ックス40 ルクセンフ゛ルク 第2版 (旅名人ブックス)

  • 作者: 沖島 博美
  • 出版社/メーカー: 日経BP企画
  • 発売日: 2005/11/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
小さな大国ルクセンブルク―美しき偉大な小国

小さな大国ルクセンブルク―美しき偉大な小国

  • 作者: 建部 和仁
  • 出版社/メーカー: かまくら春秋社
  • 発売日: 2010/04/08
  • メディア: 単行本
ルクセンブルクの歴史―小さな国の大きな歴史

ルクセンブルクの歴史―小さな国の大きな歴史

  • 作者: ジルベール トラウシュ
  • 出版社/メーカー: 刀水書房
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 単行本
図説 ロシアの歴史 (ふくろうの本)

図説 ロシアの歴史 (ふくろうの本)

  • 作者: 栗生沢猛夫
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2010/05/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ポケット図解 ロシア連邦がよーくわかる本

ポケット図解 ロシア連邦がよーくわかる本

  • 作者: 榎本 裕洋
  • 出版社/メーカー: 秀和システム
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本
ロシア (地図で読む世界の歴史)

ロシア (地図で読む世界の歴史)

  • 作者: ジョン チャノン
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 単行本
A31 地球の歩き方 ロシア 2010~2011

A31 地球の歩き方 ロシア 2010~2011

  • 作者: 地球の歩き方編集室
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2010/05/29
  • メディア: 単行本
A19 地球の歩き方 オランダ/ベルギー/ルクセン 2010~2011

A19 地球の歩き方 オランダ/ベルギー/ルクセン 2010~2011

  • 作者: 地球の歩き方編集室
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2010/06/19
  • メディア: 単行本

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PHIL COLLINS『HELLO, I MUST BE GOING』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼の2枚目のソロ・アルバムである。先日、引退宣言をしたことで再び注目された彼であるが、本アルバム発表時はGENESISとして、そしてソロとして、両方の活動に力を入れるようになった時期でもあった。('80's中盤は、八面六臂の大活躍をしていましたね。)前年に発表された1st.ソロ・アルバムが好評で、本国イギリスとカナダ、スウェーデンで1位を獲得したのを始め、世界中で大ヒットを記録したが、その勢いに乗って、本作も大ヒットを記録している。但し、前作には及ばず、カナダでは1位を獲得したが、イギリスでは2位、ノルウェーで4位、(西)ドイツで6位、スウェーデンで7位、アメリカで8位(1983年の年間アルバム・チャートでは21位にランクインしている。)を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『I Don't Care Anymore』『I Cannot Believe It's True』『Like China』『Do You Know, Do You Care?』『You Can't Hurry Love』『It Don't Matter To Me』『Thru These Walls』『Don't Let Him Steal Your Heart Away』『The West Side』『Why Can't It Wait 'Til Morning』。

この中からシングル・カットされたのは全部で6曲である。1st.シングルの『Thru These Walls』はイギリスで56位、アイルランドで27位ということで、伸び悩んだが、2nd.シングルの『You Can't Hurry Love』(言うまでも無く、1966年のTHE SUPREMESの全米No.1ソングのカヴァーである。)がイギリス、アイルランド、オランダでNo.1となり、アメリカでも最高位10位(1983年のBillboard年間シングル・チャートでは37位)を記録して、ソロ・シンガーとしても世界中にその名を知らしめることになった。続く3rd.シングルの『I Don't Care Anymore』はアメリカで39位を記録、『Don't Let Him Steal Your Heart Away』はイギリスで45位、アイルランドで18位を記録、『Why Can't It Wait 'Til Morning』はイギリスで89位、『I Cannot Believe It's True』はアメリカで79位を記録している。→結果的には『You Can't Hurry Love』のみの世界的に収まることになった。

お薦め曲は、THE SUPREMES版とは違った味があり、彼の名前を知らしめることになった『You Can't Hurry Love』と、シングル曲の『Don't Let Him Steal Your Heart Away』と『Why Can't It Wait 'Til Morning』、それ以外からは『Do You Know, Do You Care?』と『It Don't Matter To Me』をピックアップしておく。

本アルバムは、彼のソロ・キャリアでも初めての全英No.1ソングを生んだと言うことで、やはり大きなアルバムである。(但し、1st.ソロ・アルバムからのシングルが、英米以外の国(豪州、(西)ドイツ、オランダなど)では1位を獲得しており、イギリスでも2位を記録している。)捨て曲も無く、ポップで楽しいアルバムとなっているのも凄い所であるが、本アルバム製作時にはGENESISとしての活動も行っていて、本作に専念出来ないで作られていることを思えば、実に凄い所である。→この後、八面六臂の活躍をすることになるが、その予行演習だったと言ってもいい状況でした。

'80'sサウンドを楽しむ場合、彼は絶対に外すことは出来ないが、その彼の飛躍となったアルバムであるだけに、'80'sサウンドを楽しむ上では欠かせないアルバムである。楽しんで聴きましょう!

 

Hello I Must Be Going

Hello I Must Be Going

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

Hello. I Must Be Going

Hello. I Must Be Going

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Euro Parrot
  • 発売日: 2010/10/25
  • メディア: CD

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