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ケータイ刑事銭形海14話(2nd.1話)[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形海」の第14話「スニーカー、復活! ~エリーゼのためにならない殺人事件」の裏ネタ編・増補の4回目となる今回は、前回の続きで、ちゃんと五代さんのお約束のやりとりの中で出てきた事柄から、「キャバクラ」について、「相撲」について、所在地である「錦糸町」について、五代さんの地位がこれだったことから「小結」について、柴田さんがこれで登場したことから「逆立ち」について、五代さんがこれを口にしたことから「回文」について記します。尚、「相撲」は「・14話[裏ネタ編]PART 2」で、「逆立ち」は「・3話[裏ネタ編]PART 2」で、「回文」は「・1話[裏ネタ編]PART 6」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/7/6付です。

キャバクラ」:風俗営業店の一つであって、「キャバクラ嬢」(略して「キャバ嬢」)と呼ばれる接客業務を行う女性従業員が男性客を接待を行う飲食店であり、風俗店である。料金は基本的に時間制を採用していて、料金体系を明朗にしたと同時に、クラブのような高級感を持ち合わせることを意図して生まれたものである。

尚、「キャバクラ」というのは、フランス語の「キャバレー(Cabaret)」と英語の「クラブ(Club)」を合成した和製外来語であるので、そのままでは通じない。

英語では「Cabaret Club」、ドイツ語では「Kabarettklub」、フランス語では「Club de Cabaret」、イタリア語では「Bastone Cabarettistico」、スペイン語では「Club del Cabaret」、ポルトガル語では「Clube de Cabaré」、中国語では「雛妓倶樂部」と言う。

相撲」:日本の古来から伝わる格闘技である。土俵上で廻しを付けただけの姿で、2人が組み合って、相手を倒すか、土俵の外に出すことで勝負を決める競技である。尚、「大相撲」と呼ばれているものは、相撲の一つであって、プロ化した力士によって行われている興行である。

元々は神事であって、古代から行われていたものである。当初は「祭」や「儀式」と言った性格のものであった。奈良時代になると、秋に宮廷で行われる儀式の一つとなり、これが長い間続くことになる。(このため、「相撲」は秋の季語となっている。)室町時代末期に土俵が考案されると、同時に職業力士が生まれ、競技という一面が出てきた。(しかし、まだ儀式の一つという性格の方が強かった。)

江戸時代になると、勧進相撲が盛んになって、儀式から離れて競技という方が強くなってきて、谷川、小野川、雷電という強い人気力士も登場し、隆盛を極めるようになった。明治になると、一段と競技としての性格が強くなり、1909年に両国に国技館(現在の国技館ではなく、「旧国技館」である。→旧国技館は関東大震災と第二次大戦で被災し、戦後は占領軍に接収された。)が作られ、ここから現在のように「国技」として歩むようになり、「大相撲」として日本相撲協会が主催する興行が行われるようになった。(歴史を振り返ると、「大相撲」は「相撲」が発展して興行としてなり立ったものであって、本来の意味の儀式としての「相撲」とは完全に別物である。が、「相撲」の中の一部であるとに変わりは無い。)

現在でも「奉納相撲」というものが行われているが、これは「相撲」が元々は真司であったことの名残と言うことが出来る。

この競技は伝統を重んじるため、競技のルールはこれまでに大きな改正は行われていない。(立ち会いまでの制限時間が定められたり、手つきを十分に行うようにする、などの小改正はあるが、競技自体のルールは変わっていない。→西洋を期限とする競技は結構ルール改正が行われている。)

英語では日本語の名称をそのままローマ字表記とした「Sumo」と呼ばれるがと言う場合もある。

以前は英語では「Sumo Wrestling」という言い方が行われていたが、現在では相撲が海外でも浸透する様になったことで、英語を始め、殆どの言語で日本語名称をそのままローマ字表記とした「Sumo」というようになっている。また、中国語では「相撲」と言う。

錦糸町」:東京都墨田区にある繁華街の一つである。JRと東京メトロの錦糸町駅の周辺地域であって、地名としては墨田区江東橋である。

錦糸町駅周辺に繁華街があるが、特に南口の周辺には風俗店街などもある。→五代さんが通う「相撲キャバクラ ごっつあん どすこい」もおそらくその風俗街の中にあるのでしょうね。

また、JR錦糸町駅の総武本線の各駅停車の秋葉原方向の戸名の駅は両国国技館のある両国駅であるため、相撲のメッカが隣駅ということを考えると、なかなか考えている設定ですね。(両国にしないところが憎いところでもある。)

小結」:「こむすび」と読む。大相撲の番付の階級の一つであり、「三役」と呼ばれる役力士の中では最も下位の地位である。(前頭の上であり、その上の地位は「関脇」「大関」「横綱」となる。)

「三役」(小結、関脇、大関)は相撲協会の看板力士ということになるが、小結の地位ほど、番付が運によるものという傾向が強い地位も少ない。(幕内上位、及び関脇の成績によって、同じ成績でも小結に傷心したり、関脇に昇進することもあり、また、平幕に止められることもある。また、小結で勝ち越しても、番付留置もあれば、関脇昇進もある。)

ただ、現在の大相撲では、小結は引退後の待遇にも影響する地位であって、一度でも小結(三役)を経験すると、年寄となる資格を得られるが、三役に昇進できずに引退すると、条件が厳しくなる。(幕内在位通算20場所以上、または十両以上在位通算30場所以上。但し、相撲部屋継承者と承認された場合には緩和される。→小結は1場所在位すればよいので、幕内が20場所未満でも問題なくなる。)

英語をはじめ、殆どの言語では日本語をローマ字表記した「Komusubi」といい、中国語では漢字表記そのままの「小結」という。

逆立ち」:両手を地面について、体を上下逆さまにして立つことをいう。「倒立」と言うこともある。また、逆立ちをした状態は人が普通の体制と上下が逆になっていることから、その意味が転じて、「ものの上下が逆さまになっていること」または「順番が逆になっていること」などを比喩的に言う言葉としても使われている。

比喩的表現ではなく、人が行う「逆立ち」は、体操競技では一般的に運動の一つであって、床運動では当たり前のように行われるものである。(基本的な業の一つである。)基本的な「逆立ち」は膝を曲げずに脚を垂直に真っ直ぐ伸ばし、その美しさを(体操競技では)評価対象としているのだが、芸として行われる「逆立ち」では、膝については曲げる場合もあって、見た目がより難しい体勢をとることも多い。(ただ、膝を曲げるというのはバランスを取るためという目的もある。)また、手は肩幅と等しいか、やや広めに開くのが基本であり、顔は前に向けるのが基本である。(芸ではこれも変形が多々ある。)

体操競技以外では、サーカスやチアリーディングでも一般的に取り入れられているものである。更に、逆立ちをした状態での短距離走などのように、逆立ちした状態で行われる競技も一部にはある。

逆立ちをするキャラクターとしては、本作の柴田束志さん以外にも、名探偵の金田一耕助、デカレンジャーのデカグリーン・江成仙一などがいる。(他にも大勢いるが、「ケータイ刑事」と同様に犯罪を扱う世界の物語に登場する人物に絞って名前を挙げました。)

英語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、オランダ語では「Handstand」(但し、発音は異なる。)、フランス語では「Poirier」、スペイン語では「Pino」、中国語では「倒立」と言う。

回文」:文字列を(通常通りの並びの)始めの部分から読んだ場合と、その逆となる終わりの部分から通常とは逆並びの方向に読んだ場合とで、文字や音節の出現する順番が変わらず、なおかつ、言語としてある程度意味が通る文字列のことを言う。(意味の通じないもの(条件を満たすように文字を並べただけのもの)は含まれない。)

これは言葉遊びの一種でもあって、原理的には全ての言語に於いて存在するものである。尚、1文字のもの、数字、記号だけのものは、構造上はどちらから呼んでも同じになっても、やはり「回文」とは呼ばないことになっている。(例えば、数字の列は、あくまでも数字の列でしかない。)

基本的には全ての言語に於いて存在するのだが、それぞれの言語では発音と表記の点でルールが異なることがあるので、回文についても、それぞれの言語に於いて特有のルールがある。日本語回文の場合、濁音、半濁音、促音、拗音は清音と同一として考えることが多いが、これは日本語回文でのルールである。(特に、促音と拗音は逆から読むと自然に読めないことが多いためでもある。)濁音、半濁音に関しては、清音と同一と考える場合と、それは認めないとする立場の人がいるが、促音と拗音に関しては清音と同一とみなすのが一般的である。(これによって、例えば「つ」と「っ」が同じになる。)

言葉遊びの一つであるため、小説などの登場人物の名前にもいくつか見られるが、「ケータイ刑事」では分家シリーズに登場した鑑識の柴田束志(しばたたばし)はその典型的な例である。また、芸能人では、芸名として回文になっている名前を使う人もいる。(例えば「新野新」「菜葉菜」「三宅宅三」「このはのこ」などがいる。)尚、「こいけ・けいこ」という名前は(読みでは)回文となるが、筆者の知人の中に、この名前の人がいます。(苗字の「こいけ」は漢字で記すとほぼ「小池」が多いが「古池」または「児池」も性としてはあるが、名前の「けいこ」の漢字は、数種類の漢字が使われいるため、表記としては結構多い。(「恵子」「圭子」「景子」「慶子」「桂子」「渓子」「佳子」「恵以子」「景以子」「系子」「螢子」など、色々とありますね...)などは上から読んでも、下から読んでも「こいけけいこ」である。)

また、回文になっている地名としては、鹿児島県の「志布志」(しぶし)は、音でも表記でも回文となっている。また、「赤坂」はローマ字で表記すると「AKASAKA」となり、ローマ字表記では回文となる地名である。(これは「銭形泪」の時に出てきましたね。)

「ケータイ刑事」では「銭形愛」の時からいくつか登場しているものなので、完全にお馴染みになっているが、「・33話(2nd.7話)」で大量に回文が登場しているので、それ以後は今一つという漢字になってしまったのが、残念なところでした。ただ、この物語で五代さんが口にした「なんてしつけいいこいいケツしてんな」は「」の時にも五代さんが言っていたものでした。

英単語でも表記が回文となる単語は存在し、例えば「MADAM」などが該当する。

また、12/21は「回文の日」ということになっているが、これは「1221」という並びがどちらから読んでも同じということに由来している。→よくよく考えたら、4文字で日付が回文の条件を満たすのは、この「12/21」と「11/11」しか無い。(「11/11」では全て同じ数字だから、面白みがないし、3文字よりは4文字の方がハクが付くでしょうから、「12/21」が回文の日になるのも当然であって、他に選びようがないということですね。)

英語、フランス語、ポルトガル語では「Palindrome」(但し。発音は異なる。)、ドイツ語では「Palindrom」、イタリア語では「Palindromo」、スペイン語では「Palíndromo」、中国語では「回文」という。

 

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「血を吸う」(その4) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーロー・シリーズの第56弾として記している「血を吸う」シリーズは今回限りです。(年内に記せるように計算していましたから...)で、今回は残っている作品で、1974年7月に公開されたシリーズ第3作についてです。この作品はシリーズの中でも特にカルト的な人気のある作品でもあって、日本流にアレンジされた吸血鬼(岸田森)を堪能できる作品である。

シリーズ第3作血を吸う薔薇」(1974年)
作品データを記しておくと、1974年の東宝映像の作品であって、時間は83分、監督は山本迪夫、脚本は小川英と武末勝の2人、撮影は原一民、美術は薩谷和夫、音楽は真鍋理一郎である。そして出演は黒沢年男、望月真理子、太田美緒、荒牧啓子、田中邦衛、佐々木勝彦、岸田森、桂木美加、伊藤雄之助、吉田静司、小栗一也、片山濯、麻里とも恵、鈴木治夫、二見忠男、たちである。

八ケ岳山麓にある80年の伝統を誇る女子校・聖明学園に、東京から若い教師の白木が赴任してきた。学長邸で彼は後継者に指名される。彼はその夜、胸元に2つの傷跡のある女と、唇から牙が見える死んだはずの学長夫人の姿を見た。翌朝、彼は地下室への入口を発見し、祭壇と覚張夫人が収められた黒い柩を発見した。学校で白木は、校医の下村からあの女子生徒の蒸発事件を知らされるが、蒸発した生徒は彼が見た胸元に傷のある女生徒だった。更に、下村は白木に、この土地にまつわる伝説を語る。それは200年前に、この地に吸血鬼が現れたというものだった。また、親しくなった寮生の杏子が突然雪子を襲い、また姿を現した学長も白い牙をのぞかせていた。雪子の悲鳴で駆けつけた白木だったが、学長は姿を消し、杏子は階段から転落して死んでしまった。下村が学長を追って林に入っていくと、雪子の胸に牙をたてている黒マント姿の学長がいた。下村は夢中でシャッターを切って写真を撮ったが、学長が下村を襲ってきた。その事件を調べる高倉刑事は、杏子は事故死と処理したが、白木は学長が犯人と主張した。しかし、吉井教授の証言によって学長の容疑は消えたのだった。夜、雪子は地下室に入っていき、学長夫人は雪子の顔に短剣を当てて切り裂き、その生皮の仮面を自分の顔に被せる。そして雪子は白木を林の中の底なし沼に呼び出した。その雪子が学長夫人であることを分かっていた白木は探りを入れるつもりだった。が、吉井が突然襲ってくる。なんとかその吉井を底なし沼に落とした白木は、学長夫人を追って地下室に潜入し、柩の中に補われていた久美を救出する。が、学長と学長夫人が襲ってきた。死闘の末、学長の胸に手斧を突き刺した白木。それでも襲ってくる学長だったが、やがて力尽きて倒れた。すると、夫人と共にその肉体は溶けていった...

西洋製作の吸血鬼とは弱点が違うなど、お馴染みの吸血鬼とは違う所があるが、岸田森の吸血鬼は日本独特の味があって、これはこれで面白い所である。また、モンスター映画であるが、ホラー映画のようなサスペンス感もなかなか良く、カルト的な人気があるのも十分納得できるモノが本作にはある。

和製吸血鬼ということでは本作は傑作中の傑作であると言えるだけに、本作はじっくりと見ておきたい所である。

また、本作を見た後で、西洋の吸血鬼が登場する作品を改めてみてみると、そちらはそちらで独特のものがあるように感じられるようになるため、本作の吸血鬼はあくまでも和製吸血鬼として別物と思えるようになりますよ。

 

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「THE AMERICAN WAY」 [映画(洋画)]

表題の作品は1986年のイギリス映画「アメリカン・ウェイ」である。日本での劇場公開は1988年2月であった。尚、本作はイギリス映画であって英語タイトルが付いているのに、アメリカでは「RIDERS OF THE STORM」のタイトルで公開されている。キャスティングを見ると、アメリカン・ニューシネマの作品ではないかと思えるような顔ぶれが集っているが、本作はイギリス産のコメディ作品である。(物語の舞台はアメリカですが...)

作品データを記しておくと、時間は104分、監督はモーリス・フィリップス、脚本はスコット・ロバーツ、撮影はジョン・メトカーフ、音楽はブライアン・ベネットである。そして出演は、デニス・ホッパー、マイケル・J・ポラード、ユージン・リピンスキ、ジェームズ・オーブリー、ナイジェル・ペグラム、アル・マシューズ、ウィリアム・アームストロング、デレク・ホクスビー、ウィリアム・ロバーツ、マイケル・ホー、マーク・キャヴェン、たちである。

ベトナム帰還兵で後遺症を持った8人で構成されている海賊放送局・アンクル・スラム。彼らはオンボロのB-29爆撃機の中にスタジオを作り、全米ネットワークのTV番組の電波ジャックをして全米各地を飛び回っていた。そんなかれらが次のターゲットに決めたのは、タカ派で知られる次期大統領候補のウィラ・ウェスチングハウス女史だった。キャプテンは、女史の演説を聴き、彼女はアメリカにとっては危険分子となると感じたからだった。で、女史が大統領に当選することを阻止するためのネガティブ・キャンペーンを開始した。メンバーたちは女史のプライベートな弱みを掴もうとして、電波ジャックを続けていく。が、女史も黙ってネガティブ・キャンペーンを受けるのではなく、あの手この手で反撃に出て、アンクル・スラムは空軍の追撃を受けることになる。その追撃を何とか躱し、アンクル・スラムは女史が出席するカントリーソングの大会に狙いを絞り、準備を整えた。大会の当日、女史の工作を奇跡的に躱した一同は、番組ジャックに成功した。で、女史の小隊、実は女装した男、ということを全米に暴いたのだった。

海賊放送をネタにした作品は色々とあるが、本作はコメディ仕立てで、しかもブラック度も高い作品である。それだけに、本作はアメリカ大統領選挙の仕組みであるとか、ベトナム戦争の後遺症という社会問題という部分を知っているのと知らないのとでは、本作の面白さを十分理解できないでしょう。また、D・ホッパーをハジメとする海賊放送局のメンバーが'60'sの雰囲気を持っている顔ぶれであるところも、彼らの過去の出演作品を知っていると、その奥にあるものまで楽しめる。ということで、予備知識がないと十分楽しめない作品である。

日本では、そういう所についていけず、不評という声が多いが、ブラック・コメディ作品の場合は物語の背景を予備知識として頭に入れておくのは常識であるので、勉強不足、ブラック・コメディを見るための努力をしていないだけとしかいいようが無い。

ドタバタ・コメディであれば、何も考えずに笑っていれば良いが、ブラック・コメディを楽しむには、それなりの勉強をしてから楽しむべきである。(「ブラック・コメディ」はただのコメディではなく、堪能するには努力が必要である。)で、予備知識を得てから見ると、色々と楽しめる作品である。

ブラック・コメディがどういうものであるかを理解している人だけが楽しめば良い作品である。(それを理解すると、実に奥深いところのある作品としてたっぷりと楽しめます。)

 

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ALICE IN CHAINS『FACELIFT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1990年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。シアトル出身ということ、'90's初頭のグランジ、オルタナのブームに乗って注目されるバンドの一つとして、時代をリードすることになったバンドの一つであるのはご存知の通りである。(但し、1st.アルバムは今一つ伸び悩み、実質的に時代をリードすることになるのは'92年の2nd.アルバムから'95年の3rd.アルバムにかけででありました。)本アルバムはそんな彼らの記念すべきデビュー・アルバムである。チャート成績は、イギリスで最高位24位を記録、アメリカではBillboardで最高位42位に留まっている。その他、豪州で38位、カナダで53位、ドイツでは64位を記録している。

収録曲は以下の全12曲である。『We Die Young』『Man In The Box』『Sea Of Sorrow』『Bleed The Freak』『I Can't Remember』『Love, Hate, Love』『It Ain't Like That』『Sunshine』『Put You Down』『Confusion』『I Know Something (About You)』『Real Thing』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。(但し、いずれもがBillboardのHOT 100をはじめ、各国のチャートにはランクインしなかった。2nd.と4th.がBillboardのメインストリーム・ロック・チャートにランクインしただけである。)デビュー・シングルは『We Die Young』、2nd.シングルは『Man In The Box』(メインストリーム・ロックチャートで18位)、3rd.シングルは『Bleed The Freak』、4th.シングルは『Sea Of Sorrow』(メインストリーム・ロックチャートで27位)がシングル曲でもあった。

お薦め曲は、シングル曲の『Man In The Box』『Bleed The Freak』『Sea Of Sorrow』と『Confusion』『Real Thing』をピックアップ
しておく。

グランジとされている彼らであるが、本アルバムはメタル系のテイストも出ているアルバムでもある。また、レイン・ステイリーのボーカルが圧倒的であって、大きなことをしでかしてくれそうという予感のするところを見せている。(実際、次作でその魅力を更に発揮し、後には薬物問題でバンドを活動休止に追い込み、更にオーバードースで鬼籍に入ってしまうのだから、本当にしでかしてくれました。)

確かに、彼らの全盛期は長くないのだが、次作と次々作は'90'sに残る傑作アルバムである。本作はそのレベルにまでは達していないが、傑作アルバムが生まれる一歩手前のアルバムであって、荒削りなところのある作品でもある。ということで、良い意味でも悪い意味でも'90'sを代表するバンドの一つになる彼らのデビュー・アルバムということで、ロック・ファンであれば聴いておきたいアルバムの一つである。

 

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ケータイ刑事銭形海14話(2nd.1話)[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]

銭形海」の第14話「スニーカー、復活! ~エリーゼのためにならない殺人事件」の裏ネタ編・増補の3回目となる今回は、1話のお約束である現場での銭形と相棒のやりとりの部分から、五代さんが言った「ニセ者」について、「予感」について、ちゃんが口にした「従姉妹」について、柴田さんが口にした「先輩」について、五代さんが呟いた「代替わり」についてと「進化」について記します。尚、「従姉妹」は「・1話[裏ネタ編]PART 2」で「いとこ」として記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/7/6付です。

ニセ者」:漢字では「偽者」または「贋者」と表記する。その人ではなく、その人本人に成り代わっていて偽りを称している人のことをいう。(本人ではなく、本人のように見せかけている人のことである。)

尚、「偽物」または「贋物」と表記しても「にせもの」と読むが、この言葉は人ではなくて物に於いて、本物に似せて作った物、偽物(ぎぶつ)、偽造品、贋物のことを指す。(読みは同じであるが、表記文字である漢字を用いると意味が変わることになる。)

尚、「偽者」には「影武者」と呼ばれる存在の偽者もいるが、これは戦国時代などでは戦術の一つとしては有用であったとされている。

英語では「False Person」または「Pretender」、ドイツ語では「Falsche Person」または「Betrüger」、フランス語では「Fausse Personne」、イタリア語では「Persona Falsa」、スペイン語では「Persona Falsa」、ポルトガル語では「Falsa pessoa」、中国語では「假冒者」と言う。

ちなみに、「偽物」のことは英語では「Imitation」または「Fake」と言い、ドイツ語では「Fälschung」または「Imitation」(英語と発音は異なる。)、フランス語では「Imitation」(英語と発音は異なる。)、イタリア語では「Imitazione」、スペイン語では「Imitación」、ポルトガル語では「Imitação」、中国語では「冒牌貨」と言う。

予感」:将来起こることを予め暗示的に感じること、何となく感じることを言う。「虫の知らせ」「予覚」と言うこともある。

現時点では、科学的には説明できないことの一つであるのだが、予感は一般的にあることが認識されている。しかし、誰もが同じように予感を感じるということはないのも事実である。(物理現象のように、誰が行っても一定の結果が得られるというものではないのも事実である。)

英語では「Feeling」、ドイツ語では「Gefühl」、フランス語では「Sentir」、イタリア語では「Sentendo」、スペイン語では「Sintiéndose」、ポルトガル語では「Sentindo」、中国語では「預感」と言う。

従姉妹」:「従兄弟」と同様に「いとこ」と読むが、表意文字である漢字では意味が異なる。もともと「いとこ」とは、当人から4親等の傍系親族の一つであって、自分からみると、自分の親の兄弟姉妹の子供たちということになる。(親の親(=祖父母)の兄弟姉妹も4親等になるが、そちらは「いとこ」とは呼ばず、「伯叔父母」と呼ぶ。)

「従姉妹」と記した場合は、自分の親の兄弟姉妹の子供たちの中の女の人であり、「従兄弟」と記した場合は自分の親の兄弟姉妹の子供たちの中の男の人のことを指す。また、自分を基準にして、男で年上の場合を「従兄」、年下の場合を「従弟」、女で年上の場合を「従姉」、年下の場合を「従妹」と記す。

漢字で記せば、一目で年令を含めた関係も分かるが、男女、及び年上年下ということが絡んでややこしくなるため、一般的にはひらがな表記の「いとこ」が用いられることが多いが、男女が特定できる場合は「従姉妹/従兄弟」と表記されることも多い。→「ケータイ刑事」では女の姉妹のみなので「いとこ」ではなく「従姉妹」で問題ない。但し、本家と分家8人を年齢順に並べると、上から順に、零命結となるため、ちゃんとちゃんは、分家の4人は全員「従妹」となり、ちゃんとちゃんは、本家の4人は全員「従姉」となるが、ちゃん、ちゃん、ちゃん、ちゃんは「従姉」と「従妹」の両方がいることになるので、ややこしくなってしまう。(寄って「従姉妹」と記すのが手っ取り早く便利である。)

英語では「Cousin」と言うが、この単語は「従兄」「従弟」「従姉」「従妹」の区別はない。また、口語では短縮して「Coz」と言うことも多い。ドイツ語では「従兄弟」のことを「Vetter」、「従姉妹」のことを「Kusine」、イタリア語では「従兄弟」のことを「Cugino」、「従姉妹」のことを「Cugina」、スペイン語では「従兄弟」のことを「Primo」、「従姉妹」のことを「Prima」、中国語では「従兄弟」のことを「堂兄弟」、「従姉妹」のことを「堂姐妹」と言って、日本語(表記)の場合と同様に男女で区別して言うが、フランス語では「Cousin」(但し、英語と発音は異なる。)ポルトガル語では「Primo」と言って、英語と同様に男女の区別されていない。

先輩」:学校や会社などの組織に於いて、自分よりも先にその組織に入っていて、自分よりも年令、地位、学芸などが先に進んでいる人のことをいう。(乱暴にいうと、自分よりも先に入った人ということになる。)

学校では、基本的に学年が自分よりも上の人ということになり、会社などでは先に入社した人ということになる。但し、会社の場合は、高卒と大卒、院卒などの最終学歴の差によって、先に入った先輩であっても、自分よりも年下の人もいる。

ちなみに、自分と同じ人は「同輩」、下の人は「後輩」と言う。

この物語では、「ケータイ刑事」という作品では本家の4人の時に登場している五代さんは、分家になって登場した柴田束志さんよりも先に登場しているので、「先輩」と言うことになる。(同時に、演じている役者としても、同様の関係である。)

英語、イタリア語では「Senior」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語では「Älter」、フランス語では「Aîné」、スペイン語では「Mayor」、ポルトガル語では「Sênior」、中国語では「先輩」と言う。

代替わり」:王、将軍などの支配者、または戸主、主人、経営者(社長など)が変わること、または次の世代の人に交代することをいう。また、その意味が拡大して、あるポジションにいる人が交代することも言うようになっている。

この物語では、鑑識・柴田がということなので、戸主、主人、経営者ではないが、「鑑識」というポジションをになう人材が次代に変わっていると言うことなので、本来の意味ではなく、拡大した意味で「代替わり」という意味に含まれることになる。(主人公の銭形であれば、拡大した意味で無くても特に問題なく「代替わり」と言っても良いですけど...)

英語では「Alternative Rate」、ドイツ語では「Gebühren Springen Ein」、フランス語では「Charge Substituez」、イタリア語では「Addebita Sostituisca」、スペイン語では「Cobra Sustituya」、ポルトガル語では「Carrega Substitua」、中国語では「換代」と言う。

進化」:進歩して発展すること、変化して発展することを言う。(発展しない変化は「進化」とは呼ばない。)当然、様々な分野に於いて該当するのだが、特に生物学に於いて、動物が共通の祖先から進化し、多様化してきたが、その世代を超えて変化していく現象のことがその代表的なものとして語られている。(「進化論」として学問的にも確立している。)

または、社会学に於いて、生物の進化と同様に、同質の社会(具体的には「原始社会」)から異質の社会(具体的には「資本主義社会」「社会主義社会」「独裁社会」など)に文化進歩していくことを言う。(「社会進化論」として学問としても確立している。)

この物語で語られたのは「ケータイ刑事」の世界のことであるのは言うまでも無いが、本家四姉妹の時とこの物語(「」)の時点では「進化している」部分も多々あるが、「・2nd.」辺りからはその進化も止まって同じネタの多様が見られているということで、「進化」はこの物語辺りまでだったと言えるのですが...

英語では「Evolution」、ドイツ語では「Evolution」、フランス語では「Évolution」、イタリア語では「Evoluzione」、スペイン語では「Evolución」、ポルトガル語では「Evolução」、中国語では「進化」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

贋作ドン・キホーテ―ラ・マンチャの男の偽者騒動 (中公新書)

贋作ドン・キホーテ―ラ・マンチャの男の偽者騒動 (中公新書)

  • 作者: 岩根 圀和
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1997/12
  • メディア: 新書
予感力 -人生を決める! なぜか「ツキ続ける人」の習慣術 (East Press Business)

予感力 -人生を決める! なぜか「ツキ続ける人」の習慣術 (East Press Business)

  • 作者: 西田 文郎
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2008/12/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

面白読本天皇の代替り その1

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 柘植書房新社
  • 発売日: 1989/05
  • メディア: 単行本

面白読本天皇の代替り その2

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 柘植書房新社
  • 発売日: 1989/11
  • メディア: 単行本
「進化論」を書き換える

「進化論」を書き換える

  • 作者: 池田 清彦
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/03
  • メディア: 単行本
知識ゼロからのダーウィン進化論入門

知識ゼロからのダーウィン進化論入門

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/05
  • メディア: 単行本
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

  • 作者: 梅田 望夫
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2006/02/07
  • メディア: 新書
生物進化を考える (岩波新書)

生物進化を考える (岩波新書)

  • 作者: 木村 資生
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1988/04/20
  • メディア: 新書

パーソンズの社会進化論

  • 作者: 松岡 雅裕
  • 出版社/メーカー: 恒星社厚生閣
  • 発売日: 1998/10
  • メディア: 単行本

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RC SUCCESSION『シングル・マン』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは1976年4月に発表された彼らの3rd.アルバムである。前作から3年5ヶ月ぶりとなったアルバムであるが、これには色々と曰がある。そもそもは1975年の前半にはリリースできる状態として完成し、彼らも納得できる内容のものとなったが、事務所のトラブルに巻き込まれてリリースできず、'76年暮れになってようやくリリースできることになったのである。が、完成から1年半が経過していることもあって、メンバーにとっても過去の作品という位置づけになってしまったこと、セールスも苦戦したことで、不遇のアルバムとなってしまった。が、一部で高い評価をされたのも事実であって、早々と廃版になってしまったことも合って再発運動が起こったという逸話もあるアルバムである。(それだけ内容を評価されたということである。→内容が救いようが中ったら、再発運動自体が起こらないですし...)で、'80年になって再発された。(その時にオリコンで79位を記録した。)

収録曲は以下の全11曲である。『ファンからの贈りもの』『大好きな春子ちゃん』『やさしさ』『ぼくはぼくの為に』『レコーディング・マン(のんびりしたり結論急いだり)』『夜の散歩をしないかね』『ヒッピーに捧ぐ』『うわの空』『冷たくした訳は』『甲州街道はもう秋なのさ』『スローバラード』。

この中からシングル・カットされたのは、『スローバラード』と『やさしさ』がアルバム版とは別バージョンで、カップリングされてシングル・カットされている。

お薦め曲はシングル曲でもある『スローバラード』とカップリング曲の『やさしさ』、そして『ファンからの贈りもの』と『ぼくはぼくの為に』、数少ない林小和生のリードボーカル曲である『大好きな春子ちゃん』をピックアップしておく。

本アルバムからは、フォーク・バンドではなくロック・バンドということになって、エレキ・サウンドに移行しているので、後のRCサウンドにも近い所にあるものとなっている。そのため、'80's以降の彼らのサウンドに親しんでいれば、全く点の抵抗感も無く入り込んでいくことが出来るアルバムである。

内容的にも非情に高く、完成度も高いアルバムであって、傑作である。'80年に再発されたときに、レコード会社が本アルバムを廃盤にしたことを恥じ入って反省している、というモンゴ菜穂レコードの帯に記していたことは、現在でも語りぐさになっている。

ロック・バンドとしてのRCのみを聴きたいという方は本アルバム以降を聴けば良く、彼らのアルバムを聴く上では、絶対に外せないアルバムである。じっくりと聴き入りましょう!

 

シングル・マン

シングル・マン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: CD

シングル・マン(紙ジャケット仕様)

シングル・マン(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2008/07/02
  • メディア: CD

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RC SUCCESSION『楽しい夕に』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは1972年12月に発表された彼らの2nd.アルバムである。前作から10ヶ月という間隔で発表されたが、内容的にはフォーク・アルバムだった前作からR&Bアルバムと言った方が良いものになっている。(一部にフォークのテイストも残っていますが...)特にヒットを記録すると言うことも無かったが、後に彼らの初期作品の一つと言うことで、改めて注目されることになったアルバムでもある。

尚、本アルバムのタイトルは読み間違いされることも結構あるようだが、「たのしいゆうべに」と読みます。(「夕」が「ゆうべ」と読めないことが多いようですね...)

収録曲は以下の全11曲である。『ラー・ラー・ラ・ラ・ラ』『エミちゃんおめでとう』『忙しすぎたから』『あの娘の悪い噂』『九月になったのに』『ねむい』『もっとおちついて』『君もおいで』『去年の今頃』『日隅くんの自転車のうしろに乗りなよ』『ぼくの自転車のうしろに乗りなよ』。

この中からシングル・カットされた曲は無いということもあって、アルバムとしてじっくりと聴くものとなっていて、完成度も高いアルバムになっている。

お薦め曲は『ラー・ラー・ラ・ラ・ラ』『あの娘の悪い噂』『もっとおちついて』『日隅くんの自転車のうしろに乗りなよ』と『ぼくの自転車のうしろに乗りなよ』をピックアップしておく。

今でこそ、初期のRCのアルバムとして注目されているが、当時は鳴かず飛ばずであったが、やはり良いものは評価されるものですね。派手な所はやはり控えめであるが、聴かせるツボを見事に突いていて、アーティストとしての清志郎の世界を堪能できると共に、バンドとしても確実に進歩している所を見せているアルバムである。じっくりと聴きましょう!

 

楽しい夕に

楽しい夕に

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: CD

楽しい夕に(紙ジャケット仕様)

楽しい夕に(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2008/07/02
  • メディア: CD
楽しい夕(ゆうべ)に

楽しい夕(ゆうべ)に

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1998/12/09
  • メディア: CD

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ABBA『MORE ABBA GOLD』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1993年にリリースされた彼らのベスト盤であり、大好評だった前年にリリースされたベスト盤(1枚もの)の続編である。19曲を収録したベスト盤では内容的に不十分ということもあって、更に20曲を選りすぐり、リリースされることになったものである。ただ、セールスは前作と比べるとかなり少ないということになっているが、それでもスウェーデン、ベルギーで3位、オーストリアで7位、ドイツで9位、フランスとオランダで10位、イギリスとスイスで13位、ノルウェーとハンガリーで16位、カナダで48位を記録している。

収録曲は以下の全20曲である。『Summer Night City』『Angeleyes』『The Day Before You Came』『Eagle』『I Do, I Do, I Do, I Do, I Do』『So Long』『Honey, Honey』『The Visitors』『Our Last Summer』『On And On And On』『Ring Ring』『I Wonder (Departure)』『Lovelight』『Head Over Heels』『When I Kissed The Teacher』『I Am The City』『Cassandra』『Under Attack』『When All Is Said And Done』『The Way Old Friends Do』。

前作「GOLD」の収録曲と比べると、一回り小粒であるのも事実であるが、それでも何曲かは人気の高い曲であって、それらが抜けていた「GOLD」では物足りなさがあったのも事実である。(本来、ベスト盤ではお腹いっぱいになって、不満はあまりないのだが、彼らの場合は「あの曲が無い」ということが不満になる保持、有名なヒット曲が多いということである。で、その不満を解消してくれることになったが、本アルバムを単独で見ると、ベスト盤であるのだが、今度は今一つ見劣りしてしまうという別の不満を生じている。→それだけABBAは定番中の定番という曲がいくつもあるということでもある。

現在では「GOLD」とセットになった2枚組として、39曲収録の2枚組ベスト盤という形でもリリースされているので、2枚組のベスト盤と考えれば、一応、不満点は解消することになる。(但し、今度は1枚ものに会った「お手頃感」が無くなってしまっている...(→こうやって考えると、人の考えることは実に我がままですね。)

現在、本アルバムの価値としては、「GOLD」を持っているという人が更に充実した内容にするために、その続きということで手に入れるものということになっている。(「GOLD」を持っていないというのであれば、「GOLD」とセットになっている2枚組をチョイスするべきである。)ということで、ベスト盤としては中途半端なもの扱いを受けることになっているが、これもABBAの人気の高さを物語っているということですね。

兎に角、「GOLD」と共に、自分の音楽ライブラリーに入れておくべきベスト盤である。

 

More Abba Gold

More Abba Gold

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polygram Records
  • 発売日: 2007/07/24
  • メディア: CD

アバ・ゴールドII

アバ・ゴールドII

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2009/06/24
  • メディア: CD
↓前作はこちら
アバ・ゴールド

アバ・ゴールド

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2009/06/24
  • メディア: CD
Gold

Gold

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polydor / Umgd
  • 発売日: 1993/09/21
  • メディア: CD
↓前作との2枚組セット
アバ・ゴールド<コンプリート・エディション>

アバ・ゴールド<コンプリート・エディション>

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2008/12/29
  • メディア: CD

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ゴーカイジャー #44 [特撮]

年内最後の放送であって、同時に玩具の販促としても(本作としては)ラスト・チャンス。しかも本日はクリスマスということで、何でもありという物語。(時にはこういう物語も良いのだが、本作は元々がお祭り状態になっているため、「お祭り感」としては既に麻痺しているので...)

ザンギャックの作戦も、初期戦隊で行うそうなレベルの作戦(人を人形に変えてしまう。)というもので、今は亡き殿下の作戦と変わらないというところが何とも言えない面白い所ですね。

ただ、皇帝き「甘く見ていた」というような台詞を言ったものの、存在感が全くないのはなんとかならないですね。特に今回は、尻尾を振って逃げてしまったようにも見えてしまいますし...(「じっくりと作戦を考える」という口実も十分成立しますが...)

今回のパチモン戦隊で、ニンジャイエローは展開上は上手い使い方であるが、やはり性転換しているパチモンということがビジュアル的には痛かったですね。ただ、前回のオール・グリーンと違っているオール・イエローは、性転換しないように選ばれているのは良かったところでした。また、バトルフィーバーはやはりコサックが...(同時に、ミス・アメリカも大きなお友達の期待に十分応えていなかったし...)しかし、世界中のダンスを取り入れているバトルフィーバーを「踊り」というキーワードで繋げたのは上手いところでした。(しかし、その「踊り」の見せ場というのが無かったので...)

尚、マジマザーについては使い方は上手いが、ホワイトクリスマスということにするにはもう少しかが得て欲しいところもありました。

で、銀の変身した赤+緑(ゴーカイ・クリスマス)はゴーオン・金銀に続いて左右非対称という形の2 in 1であるが、元々色違いだけで5人のデザイン的な差が少ないゴーカイジャーとしてことでは、違和感は殆ど無かったですね。が、右と左の色違いという単純なものではなく、うまい棒をスパイラルにカット出来るものが発売になったが、それのように朱と緑をスパイラルにするとか、「ファイブマン」のネタ回であったように、合体を前後というようにする(「ファイブマン」では敵・怪人が背中がくっついたような形で、両者はいずれも前からの姿でしたけど...)など、もう少し捻りを入れて欲しかったですね。(これも、以前にゴーオン金銀でやっているので、それと同じことでは物足りなさがあるということです。→本作のお祭り状態の弊害によるインフレ状態の進展という所です。)

今回、バトルケニアの曙四郞として登場していたが、クリスマスのサービスということでは、ギャバンは映画までとっておくとして、(映画では既に姿を見せている)デンジブルー・青梅大五郎としても1カットで良いので見たかったですね。→これも本作の弊害であるインフレ進行によって生まれる不満点である。

尚、巨大戦以降の終わりから5分の内、ラスト1分を除く部分は、単なる玩具のプロモーションでしかなく、これから叩き売りとなる玩具を少しでも見せておこうというだけのものでした。

例年の作品では、てんこ盛りのクリスマス・プレゼントでお腹いっぱいということになった物語であるが、本作はスタート時からお祭り状態になっていることで、その弊害という「インフレ」のため、今一つで、物足りなさを感じた物語でした。(これだと、「ゴーバスターズ」はかなりの新機軸を打ち出すとか、見せ場を大いに工夫しないと、「つまらない」という言葉で片付けられる凡作になってしまいそうな予感が高まるばかりですね...)

 

バトルフィーバーJ VOL.5 [DVD]

バトルフィーバーJ VOL.5 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD

バトルフィーバーJ VOL.4 [DVD]

バトルフィーバーJ VOL.4 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD

バトルフィーバーJ VOL.3 [DVD]

バトルフィーバーJ VOL.3 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD

バトルフィーバーJ VOL.2 [DVD]

バトルフィーバーJ VOL.2 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD

バトルフィーバーJ VOL.1 [DVD]

バトルフィーバーJ VOL.1 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD

↓「うまい棒」をカットするアイテムはこちら(スパイラルはいずれにもセットされています。)

おかしなうまい棒スティックパーティー チーズカラー

おかしなうまい棒スティックパーティー チーズカラー

  • 出版社/メーカー: タカラトミーアーツ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

おかしなうまい棒スティックパーティー コーンポタージュカラー

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  • 出版社/メーカー: タカラトミーアーツ
  • メディア: おもちゃ&ホビー
おかしなうまい棒スティックパーティー めんたいカラー

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  • 出版社/メーカー: タカラトミーアーツ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

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ABBA『GOLD』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1992年にリリースされた彼らのベスト盤である。が、解散後にリリースされたものであるのだが、本国スウェーデンをはじめ、多くの国で1位を獲得するというように、解散しても彼らの人気の高さを知らしめることになったアルバムでアリ、現在でもある程度のセールスを記録し続けているアルバムでもある。尚、アメリカではBillboardで最高位63位であるが、スウェーデン、イギリス、オーストリア、豪州、フランス、ドイツ、スペイン、スイス、ノルウェー、フィンランド、アイルランド、メキシコで1位を獲得、イタリア、オランダ、ポルトガルで2位、ニュージーランドで3位、カナダで4位、日本で13位を記録している。また、世界中で現在までに2000万枚を超えるセールスを記録している。

収録曲は以下の全19曲である。『Dancing Queen』『Knowing Me, Knowing You』『Take A Chance On Me』『Mamma Mia』『Lay All Your Love On Me』『Super Trouper』『I Have A Dream』『The Winner Takes It All』『Money, Money, Money』『S.O.S.』『Chiquitita』『Fernando』『Voulez Vous』『Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)』『Does Your Mother Know』『One Of Us』『The Name Of The Game』『Thank You For The Music』『Waterloo』。

ここに収録されている曲は、完全にお馴染みの曲ばかりで会って、まさに「GOLD」というあるジム・タイトルに相応しい人気曲ばかりである。ただ、これでも数多くのヒット曲のある彼らのヒット曲を全て収録することはできず、あの(ヒット)曲がない、ということも起こっているのも事実である。(が、これは1枚もののベスト盤では仕方の無いところである。)

で、そういう声に応える形で、本アルバムのリリースされた翌年(実際は8ヶ月後である。)には第2弾となる『MORE ABBA GOLD』がリリースされている。(20曲の収録である。)現在では、これら2枚をセットにしたものを含め、「GOLD」というタイトルのベスト盤もいくつかのバージョンがリリースされることになっている。→現役グループならばともかく、既に解散しているグループであるのだが、如何に人気が高いかが分かるところである。

1枚もののベスト盤には当然、手軽に代表曲を聴くことが出来るというメリットがあるが、彼らの場合はヒット曲が多すぎて、1枚もののベスト盤ということでは不十分というのも、如何に彼らのヒット曲が多く、それらが広く支持されているということを物語っている所である。

彼らの曲を聴くには、8枚のオリジナル・アルバムを全て揃えるというは当然であるが、それらを全て持っていても、本ベスト盤はやはり手元に置いておきたくなる魅惑の名曲ばかりが集まっている。ということで、本アルバムもしっかりと入手しておきましょう!

 

Gold

Gold

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polydor / Umgd
  • 発売日: 1993/09/21
  • メディア: CD

アバ・ゴールド

アバ・ゴールド

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2009/06/24
  • メディア: CD

↓DVD付き

アバ・ゴールドCD/DVDスペシャル・エディション(DVD付)

アバ・ゴールドCD/DVDスペシャル・エディション(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2011/07/20
  • メディア: CD

↓続編

More Abba Gold

More Abba Gold

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polygram Records
  • 発売日: 2007/07/24
  • メディア: CD

アバ・ゴールドII

アバ・ゴールドII

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2009/06/24
  • メディア: CD

 

↓続編との2枚組セット

アバ・ゴールド<コンプリート・エディション>

アバ・ゴールド<コンプリート・エディション>

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2008/12/29
  • メディア: CD


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